ボンジュール･ド･パリ

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May 10, 2007

朝、いよいよ次の駅で降りるぞと言うときに、すごい勢いで人を掻き分けて前に進もうとするおっさんが・・・。

結構混んでた上、次の駅は乗換駅でもありたくさんの人が降りるはず。
なのにどうしても扉の前で待機してたいみたいでねぇ。
掻き分けるときに私のかばんをグイグイ押すから気持ち悪くて、ぎゅっとかばんを私の方に引き寄せたら、「オレを降ろせよ」みたいな言われ方をして非常に気分が悪くなりました。

「私も降りるんですッ！」って言ったけど、ほんとはギュウギュウ押すからスリかなんかと間違えたっと言ってやりたかった・・・。

前にいたおばさんが、「やれやれ仕方ないわね、この男」みたいな目でそいつを呆れたように見て私に笑いかけてくれたのでだいぶ心は静まったけど、

「言ってやればよかった・・・」

ということほど後々まで悔しさが残ることはないですね。

考えたらキリがない。
特に今日のように寝不足で多少神経が立っているときは尚更です。

そしてさっき会社の帰りにホームでメトロを待ってたときのこと。
わりとすぐにメトロがホームに入ってきたんですが、そのときいや～な臭いが。

パリのメトロって・・・ホームの特に隅の方はいろんな臭いがするんですよ。
お洒落なパリってイメージとは程遠い臭いが。まあお風呂もトイレもないホームに半分住み着いちゃってるような人もいるので、ある意味生活臭ってやつでしょうか。

その臭いがメトロが近づくと同時に風にのってプーンと漂ってくるなんてことは日常茶飯事。なので私はメトロが止まるまではたいてい息を止めてたりします（笑）。

上記の今日のいや～な臭いもそれかな？と思ったんですが、それはどうも車内の方から来たようでもあり、臭いもいつもとは種類の違うもので１００倍くらい強い・・・。

そこでおかしいなと思うべきだったんですが、ちょうど前に止まったその車両はとっても空いていたし、さっと乗って空いてる席に座りました。

ああ・・・やっぱり・・・。

あんまり空きすぎている車両というのは要注意ですね。

原因はなんなのかいまだにもってわからないんですが、さっき一瞬かいだあの臭いの１０００倍くらいの恐ろしい臭気があたり一面に漂ってました。

誰が吐いたような臭いなんですが、あれほどおそろしい臭いは生まれて初めてかも。あれが毒だったら私は即死でしたよ、ほんとに。

こちらのメトロの不便なところは、こういう場合に逃げ場がないということ。
車両から車両へは移れないようになってるんですね・・・。

一応車両の反対側の端のほうにまでは避難したんですが、そこですら相当な臭い。

次の駅に着くまでの数分間、なんとか息を止めようと努力したんですが、ずっとは止めてられないし、それにあんまり息を止めすぎると今度はハアハアと息を止める前よりも深く息をしなくてはいけなくなるしでその辺のコントロールが厳しかったです。

そしてようやく次の駅に到着。慌てて飛び出して隣の車両に移ったのは私を含めわずか３名。いずれも私と同じ駅から乗った人たちでした。

前にもどこかで書いたんですが、こういう車両にも普通に乗ってる人たちって結構いるんですよね。私が慌てて移動した車両の反対側の端には結構普通に人が座っていて、そこまで行けば臭いもかなり薄まってるのかと思いきや、かなりきつかったです。そしてその臭いの元があると思われるあたりにも普通に数人が座っていたし。

皆いずれも前から座ってたような人々ばかりだから、もう鼻が利かなくなってたのかもしれませんが、最初に乗ったときはさすがにあの臭いには気づいたでしょうに。

私はもうあの臭いのことを今思い出しただけで頭がくらくらします。
あれはほんとに何だったのか・・・。

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