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昨日歯医者に行ってきました。家から歩いて3分ほどの広場の一角にあるのですが、実は初めての歯医者だったんです。以前は家のすぐ近く(歩いて30秒!)の歯医者に行っていましたが、残念なことに2年ほど前に引退して医院を止めてしまいました。いい人だったんですよね。歯科医としての腕も良かったし、英語も話せたのでよく世間話や冗談も言える、歯科医としては申し分のない人でした。この人の口ぐせが『金は唸るほどあるのに、忙しくて使う暇がない』というもので、アメリカ特に東海岸に行きたいがヴァカンスをとる時間がない、という何とも贅沢な悩みを持つ人でした。その彼が引退後、私が初めて行く歯医者でした。実はうちの家族が全員その歯医者に通院していたので、ある程度は安心して予約を申し込んだのですが、何とその歯医者はヴァカンス中で不在だとか。一日でも早く治療してもらいたいくらい痛みがひどかったので途方に暮れていると、そのアクサン(方言、訛り)の強い秘書が『お急ぎでしたらもう一人Dentistがいますよ』ということで、その医師にお願いすることにしました。実は歯医者に限らず専門医(眼科、皮膚科、栄養科など)は予約を取るのには通常数か月かかります。つまり今日予約すれば6月末か7月末が普通なんです。勿論、いわゆる急患のように一刻を争う場合(今回の私の場合のように)は、数日後に予約を入れてもらうこともままあります。要は説明、お願い次第です。今回は痛くてしょうがないというだけではなく、私の家族全員がお宅に通っています、というLoyalityを強調しました。ただ、痛くて仕方がないから行く訳で、できれば歯医者何て行きたくはないのです。初めての歯科医となれば尚更です。正直怖いクリニックに入ると聞き慣れない言葉が聞こえてきます。仏蘭独伊英西語、ポルトガル語、ウクライナ語、ロシア語でもない、今迄に聞いたことがない言葉、発音の様です。何か異国の歯医者に来たみたいで、心細く増々落ち着かない気分になりました。出来るならばすぐにでも逃げ出したいような…。すると、その気持ちを察したかのように秘書かアシスタントの人に問診表を渡されて記入するように言われました。仏語でも英語でもいいようです。電話した時も感じたのですが、彼女たち(そこには医師も含め3人全員が女性でした)のアクサンが強くてよく聞き取れないところがありました。そうしているうちに診察台に案内されます。何がどうしたのかどこが痛いのか説明すると、X線写真を撮ってからさあ治療を始めますよ、と例のキイ―ンと唸り声を上げる機械を取り上げて、治療がスタ-トしました。合図はこの言葉です。「痛かったら言ってくださいね」一見親切な言葉ですが、「痛い」という信号を送る、つまり私が「痛み」を感じて初めて拷問、いや間違えました、治療を一旦止めるということです。これが4,5回ほど続きました。その間の私はと言えば、まな板の鯉、断頭台に上った死刑囚、といったところで緊張しつつも神妙に、ひたすら嵐が過ぎ去るのを待ちます。私の右に医師が、左にアシスタントが立っています。聞こえてくるのは異国の聞いたことがない言葉ばかり…。何となく異国に潜入して捕らえられたスパイの気分です。周りは拷問を愉しむ相手方の秘密警察の連中といったところでしょうか。暇なので、正確に言えば、恐ろしい治療から神経を逸らすために、どこの国の言葉を話しているのか、名探偵をまねて推理を始めてみました。前に書いたように、ヨ―ロッパ西側の言葉ではありません。ラテン系の言葉のような気もしたが、どうも違うようなので、ルーマニアも除外。北欧のスウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語、バルト3国でもない。残るは東欧の言葉であるハンガリ-語やポーランド語、そしてロシア語以外のスラブ語の何からしい、というとこまでは推察したのですが。会話を聞いているうちに、ロシア語系(つまりスラブ語)の独特の発音が時たまあることに気がつきました。ということはチェコ語かな…? そうこうしているうちに、やっと拷問も最終段階に近づいていったようです。道路工事で言えばバッコ―ンバッコ―ンと大きな音を立てて路面を掘り起こす作業が終わってアスファルトを流し込む作業、歯の治療で言えば詰め物を入れる奴ですね、これは痛くないので安心です。ほっと一息。そう思ったらどっと疲れを感じて眠気さえも催してきました。もう推理は出来ないようです。それから20分ほどかかったでしょうか。やっとのことで治療が終わりました。トータル約45分ほどの拷問で、ただただ疲れたの一言でした。やはり初めての歯医者は、相手の治療の進め方が分からないので、かなり緊張していましたね。何しろベルギ-に来て以来、あの『金はあるけど使う暇が無い』と豪語してはばからないミスタ-Hしか知らないのですから。ほっとして医院を出る時、ふともしかしてギリシャ語かもしれない、という考えというか推理が頭をよぎりました。私が唯一知っているギリシャ人と言えば『恐怖のジョン』と恐れられた男しか知りません。なんで恐怖というあだ名がついたかと言えば、彼は質問魔だったのです。欧州の各販売会社から技術責任者が集まった会議で、彼は質問を連発したのでした。いわゆる数珠つなぎになった質問で、一つの質問が終わると次の質問が飛び出す、それが延々と続くという、普通では信じられないことが起きるのです、彼が出席した会議では。それは司会者が止めに入るまで続いたのです。彼は決して嫌がらせをしているのではなく、それが彼の仕事のスタイル、いや人生のスタイルだったのです。まあ敢えて言えば、顎のタガが外れた輩というのがぴったしかもしれません。但し彼の名誉のために一言。ギリシャ出張時に彼と港町で食事を共にしましたが、親切で心遣いも抜群で、その食事のひと時は楽しい時間だった記憶が残っています。いい奴だったんですよ、彼は。話を戻します。彼女たちは顎のタガが外れてはいなかったので、どうもギリシャ人でもないようです。まあ名探偵の私としてはチェコ語というかなり論理的な推理を導き出したのですから、次回訪問する機会があれば、私が真の名探偵であるかを確認してみたいと思います。ところで治療費ですが、236ユ-ロでした。日本円で約37800円ですから本当に高いこのうち140ユーロほどはPartenaのDentaliaに加入しているので還付されますが、それでも滅茶高いですね!2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.04.24
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以前、『真夏の方程式』という小説を読んだことがある。東野圭吾著の湯川学という物理学教授が登場する、いわゆるガリレオシリ-ズというミステリ-小説である。ご存じの方も多いかもしれないが、その物語は色彩が豊か(お読みになればわかると思います)な反面、スト-リ-が地味だったので彼の代表作の一つには数えられていないが、ラストに出てくるたった一行の短い言葉が、その物語を読んで以降私の記憶に残り続けている。その言葉とは、『君は一人じゃない』。一見何の変哲もない言葉ではあるが、その物語の中で言われた小学6年生の少年にとって、そして彼に感情移入してしまった読み手の私にとって、その言葉はまるで救世主の言葉に思えたほどだった。この言葉を湯川学から掛けられなければ、その後の彼の人生は、自分が犯した(少なくとも少年はそう信じていた)罪の重さに彼は耐えられなかったかもしれない。ここからはその小説のネタバレが一部ありますのでご注意を。『小学6年生の男の子である主人公は、夏休みに叔父が経営する海岸沿いの小さな旅館に滞在するが、そこで湯川学と知り合うことになる。湯川とは夏休みの宿題である自由研究のテーマの実験など、様々なことで影響を受ける。そんなある日、旅館に宿泊していた男が部屋に漏れ出たガスで死亡してしまう事故が起きる。同じ旅館に泊まっていた湯川は、(詳しいことは省くが)現場の状況から少年の叔父の犯行を疑い、その叔父は犯行を自供する。問題はそれでは終わらない。実は少年はあることを叔父から依頼されていたのだ。宿泊客がガスで窒息死したことと自分がやったことを冷静に考えれば、自分がその殺人に加担したことは間違いない。しかし、少年はそのことを誰にも言えなかったのである。この時の少年の葛藤、悩みをここで再現するのは難しい。事件を知って迎えに来た父親にも、勿論警察の人にも誰にも打ち明けられずに、ひたすら湯川との再会を待ちわびていたが、事件以降、宿を変えた湯川の居場所は分からなかった。そして湯川との再会を諦めていた滞在最後の日の駅の待合室で、まるで少年と会うのを予定していたかのように自然に少年の前に現れる。そして何か言いたげな少年の言葉を制して、こういうのである。「君はこれからずっと自分の罪の重さを背負っていくことになるだろう。僕は君をこれからもずっと見守っていくつもりだ」そして最後にこう締めくくるのである。「君は一人じゃない」この言葉を聞いた時、私は思わず嗚咽をもらしそうになった。勿論私は「聞いた」のではなく「読んだ」のだが、小説の中で泣いていた少年に感情移入していた私は、少年と一緒にその言葉を「聞いて」いたのである。このときふと頭に思い浮かんだのが、当時大きな社会問題となっていた学校の『いじめ』だった。言いたいこと書きたいことは山ほどあるが、このブログではそんな余裕はないので、私自身の経験を書くのみにしたい。実は私はいじめという言葉に対してちょっと過敏に反応するところがある。私の人生でいじめられた経験は皆無と言っていい。それなのにその言葉を聞くと無性に胸が痛む。正確に言うならば『居ても立っても居られない』自分がいるのである。『小学生の時に僕の親友の一人が誰かをいじめているとすると、僕はいじめられている側になって必死に制止しようとしていた。中学生の頃、クラスでいじめっ子が3人ほどいて、小柄な男子生徒2人がプロレスごっこの標的になっていた。それを見た僕はいたたまれない気持ちになって、やめるように止めに入ったが、3人が相手ではらちが明かない。小学校の頃、親しい友達とプロレス遊びをすることはしょっちゅうあったと思う。ただ、その時には暗黙の了解があって、いやだという者には絶対手を出さないこと、そして本気で技を掛けないことであった。しかし中学の時は嫌がる男子を無理やりプロレス相手にして技を掛けたりしていた。3人のうち2人は僕より体格がガッシリしていて、まともにやり合えば僕でも太刀打ちできない。しかしその2人は根は悪くないことを肌で感じていたので、『まあ、やめろよ』と軽い気持ちで声を掛けられた。しかし3人目は小柄でずる賢そうな顔つきをした悪知恵が働く、なんとも厄介な奴であった。結局、体格のいい2人は悪知恵の働く奴に引っ張られてやりたい放題のことをやっていたと思う。しかし当時の僕にとって最も嫌なことは、彼ら3人に『迎合』する輩が何人か出始めたことであった。その中に小学生の時の同級生で遊び仲間の一人(但し親友ではなかった)が中心的な存在だったのには呆れるとともに落胆してしまった。結局僕はクラスの中で孤立した気持ちになり、その後半年は僕の中学生生活のみならず、全学生生活でも最悪の時を過ごすことになった。但し、僕はいじめられたのではなく、そのようなクラスの雰囲気に我慢できずに、休憩時間や昼休みはクラスの仲間とは話をせずに、たった一人いた男子生徒とやるせない時間を過ごすことになった。その迎合した彼だが、その後東大法学部を卒業して、当時の超優良人気企業に入社したとか。その時、そして以降の彼は一体どちらの彼だったのだろうか?どうでもいいことだが何故か気になってしょうがない』自分でもなぜそんなに『いじめられている者』に同情、というより感情移入してしまうのか正直分からない。しかし『君は一人じゃない』という言葉を知ってからは、いじめられてどうしていいか分からない人や、学校や家で居場所のない人に是非言ってあげたい言葉の一つになった。幸か不幸か、今までにその言葉を誰かに言ったことはないが、似たようなことを最近よく言われた。それは、妻を亡くしてから娘の同級生の妹や、隣家のスウェーデン人の女性に、それらしい言葉を掛けられたからに他ならない。しかし彼女たちは私の親友でもないし、親しい間柄では決してない。でもそういう言葉を掛けられたのである。どういう言葉を掛けられたかと言うと、-これから寂しいだろうから、私が毎月あなたの家に押し掛けて励ましてあげるから。独りぼっちじゃあないよ。-うちの娘(10歳くらいかな?)は犬が好きだから、お宅の犬の散歩のときに一緒に歩きなさいよ。娘も喜ぶと思うよ。これから天気のいい時は庭で一緒に食べよう。あなたは一人じゃないからね。ということを言われました。言われた時は驚きましたが、思わず微笑みましたね、泣きながら。いつになるか分かりませんが、私もそういう言葉を悲しみや寂しさや、あるいは絶望のどん底にいる人に心からそういう言葉を掛けられる人になりたい、そう思います。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.04.23
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19日に最愛の妻を亡くし22日には葬儀を執り行なったことは前のブログで書きました。まだ悲しみが癒えぬ中、ここにきて相続の手続きも滞りなく進めなくてはならないことが分かりました。息子夫婦が必死にネットで必要な手続きを調べてくれたおかげで、パニックにならずに済んだと思っています。こういうことを誰かが説明してくれるわけではなく、全て自分で調べなければならないんです。ベルギ-の法律では、死後4か月以内に全ての相続手続きを終えることが求められています。相続手続きは、ザックリ次の3ステップになります。Step1死亡証明書(Acte de Décès)を添付して、口座のある銀行に死去したことをメールで申告する。銀行は受領次第、故人と配偶者の全口座を凍結する処置をとる。Step2当該銀行は必要書類をSPF(Service Public Fédéral FINANCE=日本の国税庁に相当する政府機関)に送付する。ここで審査・調査(?)が行われ、審査終了後にNotaire(公証人)に必要書類が送付される。Step3事前に予約していたNotaireを私と2人の子供の合わせて3人で訪問し、必要書類がそろっているのを確認後、NotaireよりActe d'hérédité(相続証明書)という書類を発行してもらう。これにより凍結されていた口座の凍結が解除される、という流れだが、いつこの書類が発行されるのかは現時点では不明。仮に必要書類に不備があれば、再度NotaireとRDV(予約)を取り直す必要あり、口座の解除には時間がかかることになる。 故人の口座が凍結されることは事前に聞いていましたが、配偶者である私自身の口座まで凍結対象になるとは全く知りませんでした。これは物凄く厄介なことなんですこれについては後述します。 最初のステップであるステップ1は、今日息子によって正式に取引銀行に申告されました。一方でNotaireとの面会日時も3週間後に決まり(この前後1週間は全く空きは無く、この日の一択でした!)、その日までにNotaireの元に必要書類が届くのかが第一の関門です。Notaireに会うのは3週間後ですから、相続証明書が発行されて口座が解除されるには、早くて3週間後以降、書類に手間取れば1か月以上かかることも覚悟しなければならないことになります。つまりその間は私の口座は全く使えないことになるのです。使えないということは、送金や引き落としが出来ないのはもちろん、自動引き落としも銀行カ-ド(Bancontact)も使えないことになります。(Credit Cardは使えるのかな?)つまりス―パ-(それ以外でもそうです)で買い物をするときは、現金で支払わなければならないということに他なりません。新型コロナ禍以降、現金で支払ったことが全くと言っていい程無い私なので、ハッキリ言ってかなり戸惑いがあります。しかし一旦口座が凍結されてしまえば現金もおろせないので、一昨日と昨日に引き落とし限度額ギリギリの現金を下ろしました。一方で、銀行はテンポラリ-のカードを発行してくれ、最大5千ユーロ(約80万円)まで銀行が凍結している口座から入金してくれるそうですが、その手続きについては全く分かっていません。息子は一昨日より銀行やPartena(日本の健康保険に相当)、ENGIE(電気ガス会社)、車の保険(妻名義)などなどに電話をしまくってくれましたので、当座の大至急しなければいけないことは出来ているようで、とにかくほっとしています。我が息子よ、ありがとうこれをもし私一人でやるとなればきっとパ二クっていたと思います。いやきっとほったらかしにしていたかもしれません。法律ではこれを4か月以内に済まさないと罰金を科せられるそうなので、その最低線は問題なくクリア-出来そうですが、1ヶ月間も口座が凍結されBancontactカードで支払いを出来ないというのは、なんとも不便極まりなく、何か悪い事をして罰を受けているように感じ、納得のいかないところもあります。こういう気持ちの整理がついていない時に、このような面倒で迷惑な雑事をしなければならないのは結構精神的に辛いです。確か7,8年前に日本で母が亡くなった時には、遺産の確認と遺産相続放棄の確認で大わらわでしたが、銀行口座を凍結されたとまでは聞いていなかったと思います。ひとこと言わせてもらえれば、配偶者を亡くして悲しみの淵にある残された者に対して、このような不便を長い間強いるのは、ひどい仕打ちだと言いたい 政府機関に対しては正面切って言えないので、自分のブログで文句を言っている訳です。そういう意味ではブログを書いていることは、いい意味での精神安定剤ということが言えると思います。今日はこれからス―パ-のCarrefourに買い出しに行きます。私はこういう日常品の買い物にCredit Cardは使わない主義なので、今日は久しぶりにCashで支払います。小銭が溜まるのは嫌ですが、しょうがありません。御上の命令には逆らえませんから…。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.03.28
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今日は昨日執り行った妻のお葬式と埋葬について書きたいと思います。どうもこのことを書かないと、自分として次に進めないような気がするので…。 曇りでもしかすると雨が降るかも、というどんよりとした天気で、気温も10度程度で風が出ていたので気温以上に寒い日でした。ただセレモ二―中に雨が降らなかったのは幸いでした。セレモ二―開始は11時でしたが、10時過ぎから参列して下さる方々とあいさつを交わしているうちに妻の棺が到着したので、棺が会場に運ばれるのを待ってセレモ二―が始まりました。セレモ二―会場の手配や式次第については娘と息子がすべて執り行ってくれたので、私としては本当に助かりました。尚、妻の意向をくんで、式のドレスコ-ド(服装規定)は無く、カジュアルな服装(つまり堅苦しいお葬式の黒の服装でなくてもOKということ)でと連絡していたので、私と数人以外はごく普通の服装でした。ここではそのセレモ二―の内容は述べませんが、会場に設置されたスクリ―ンに妻の写真(50枚以上でしょうか)が映し出された時には思わず見入ってしまいました。実は2,3日前に子供たちから気に入った妻の写真があったらピックアップして欲しい、と言われていましたが結局何もしませんでした。する気にならなかったというのが正直な気持ちでした。しかし会場で何枚もの妻の写真を見ていたら、妻と出会った頃の写真や結婚式の写真、日本に旅行した際の写真などを選べばよかったな、などと自分の無気力だったことを棚に上げて一人で吐息をもらしていました。埋葬後は全ての参列者と抱擁してビズ(Bisous=頬にキスをし合う事)を行いました。実は前日に娘から、明日のセレモ二―ではいくらでも泣いていいからね、と言われたのですが、正直に言えば涙が出て来ないのではないか、と危惧していたんです。私はどういう訳か小さい頃から身内のお葬式などにでても泣くことが全くと言っていい程ありませんでした。7年前に長患いの後に亡くなった母の時もそうでした。しかし式当日は長年会ってはいなかったものの、懐かしい面々と抱擁しながら言葉を交わしていたら涙が嗚咽が出てしまいました。参列して頂いた人の数は分かりません。ですがフランスから来てもらった人が20人程度ということから、ベルギ-人でその数倍はいましたから全部で60-70人と言ったところでしょうか。その時まで面識のなかった人やいろいろな理由で抱擁しなかった人を除けば、たぶん50人ほどの人と抱擁しビズをしたことになるでしょう。勿論男女の区別はありません。その中20人くらいの人とはお互い抱擁しながら泣き合ったと思います。随分いろいろな方に温かい言葉や慰めをかけていただき、心が軽くなるのを感じました。 最後の挨拶が終わって会場を後にする人が増えてきたころには、私たちの会話は笑顔に包まれていました。 1時間ほど寒風吹きすさぶ外に立ったままだったので、車に戻った時には体が疲労困ぱいでしたが、一方で気分はちょっとハイになっていたように思います。何もかもいいセレモ二―だったと思いましたね。帰る車中で、運転していた娘が「本当に寂しく思うのはこれからだからね」と言った時には、ちょっとハイな気分になっていた自分を恥じたような気がしました。そうなんですよね、これからが長いというのを一瞬ですが忘れていました。ただ、この激動の3週間を振り返ってみた時、明日何が起こるかなんて本人の妻はもちろんのこと、我々だって何も分からなかった訳です。そうなんですよね、明日のことなんて誰にもわからないわけだから、やっぱり今日一日を一生懸命に生きていくしかないんですね。一生懸命に生きなくてもいいから、無駄な一日にはしたくない、とは思います。泣いても笑ってもいいから、自分が納得するような後悔のない生き方ができますように、そう思って自然体で生活していけたらと思っています。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.03.23
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昨年の3月20日にこのブログを始めたので、今日で丸1年経ったことになります。本来なら一人で静かに祝いたいところですが、どうもそういう気持ちにはなれません。これから書こうとしていることは決して楽しいことでも愉快なことでもありません。なので、そういうのは読みたくないという方は、これより先は読まないほうがいいと思います。ブログ開始から1年になる前日の3月19日午前零時過ぎ、最愛の妻であるクリスティ-ヌが永眠しました。享年65歳、2月末の誕生日から22日後のことでした。7,8年前に検診で乳がんが見つかって直ぐに手術を受けて3,4年は転移も無く経過は良好でこのまま全快するのでは、と期待していたのですが、数年前に転移が確認されてからは、それこそ数多くの抗がん剤治療を試みてきましたが、1年少し前に腎盂腎炎で入退院を繰り返し、今年1月からは転移した骨が溶け出したことによる高カルシウム血症やバクテリアによる激しい下痢に悩まされてきました。そして今年3回目となる緊急搬送と入院を最後に、帰宅することは叶わなくなりました。2月末から入院までの1週間は、容態が急変してそれこそ『坂道を転げ落ちるように』日々容態が悪化しました。まさに地獄のような日々ででした。3月6日に医師から『もう手の施しようがありません』と言われた時の妻の嘆き絶望の声が耳から頭から離れません。同時に家族の悲しみも底のない穴に落ちたような絶望的な深さでした。正直に言えば、このブログを書くこと自体苦しく悲しいことなのですが、それでも書くことを決めた一番の動機は、妻への贖罪と懺悔、後悔、そして妻の生きることへの執念と苦しくても弱音を吐かなかった妻への賞賛、誇り、そして感謝を纏めて備忘録のように心にとめておきたいからでした。私自身本当に心残りなのは、病気と闘っていた妻としっかり向き合って妻のことを支えていたのだろうか、という思いからくる後悔、そしてそれについての妻に対する懺悔です。妻はいつからか、居間の肘掛け椅子に腰かけて一日中そこで過ごすことが多くなりました。女刑事ものシリ-ズなどテレビを見ていたのです。そこは彼女にとって最も安らぐ場所であったかもしれません。でも私はそれをいいことに、彼女に対して大したことも出来なかったのです。トイレ以外に動くこともままならない彼女に、私は一体何をしたというのでしょうか?彼女が何も要求しなかったのをいいことに、私は彼女の気持ちを汲み取ろうとしなかったように感じられてなりません。3月初に入院してからというもの、居間でもう戻ってくることのない主人を待っている肘掛椅子を見ると、悲しくて寂しくて嗚咽をもらさずにはおれません。もっと自分には彼女のために何かできたのではないか、という思いは後悔は後を絶ちません。今日このブログを書きたいと思った理由には、実はもう一つあります。昨年3月にこのブログを立ち上げてからというもの、自分の胸の中にもやもやとしたものを溜め込まずに、自分の気持ちを素直にブログに書くことによって、肩から余計な力が抜けると同時に、物事をポジティブに考えることが多くなったように感じるからです。どうも精神安定材のような効果があるみたいです。普段は元気そうに見えるのに、突如として体調が悪化することがあるのがこの病気の怖いところです。もう1,2日病院に来るのが遅かったら間違いなく命がなかったですよ、と言われたことも3回ほどありました。なので朝体調が良くても午後には突如として具合が悪くなることもしょっちゅうでした。いや時には10分後には急変することさえありました。それが抗がん剤の副作用なのか、それとも病状が悪化したことなのか、素人にはほぼ判別不可能です。朝、彼女がまだ生きているかを確認するのが日課でしたが、その確認するという単純なことが何ともいえず怖かったことか…。そういう精神的肉体的な重圧から解放されるときが、パソコンに向かってブログを書いている時でした。物質的金銭的に殆ど見返りのないこの作業に、どんなに救われたことか、その時も今も感謝しかありません。最近の彼女のことは殆どブログには書きませんでしたが、80年代にパリで知り合った頃のことは確か10回くらいのシリ-ズで書きました。それも写真付きで。まあ何十年も前のことなんで、本人の了解は得ていませんが許してもらえるでしょう。そのシリ-ズは書いてよかったと思っています。書くことによってその時の思いが蘇ってきたからで、今となっては大切な新たな記憶としてこれからも残り続けて行ってくれるでしょう。たいして意味のない小さなことですが、これからもこのブログは続けていきたいと思います。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.03.20
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このス―パ-には寿司を作って販売しているコ-ナ—があります。東洋系の顔をした2,3人の男女が働いて居ますが、実際どのように寿司を作っているかは見たことがありません。店先に立っていれば見られますが、買う気もないし全く興味がなかったので、いつも素通りでした。それが今日、安売りコ-ナ—に初めてその寿司が何パックかおかれているのを見付けて、しかも半額! これは買うっきゃない、ということで買いました。いつだったか、試しに買って食べてみたという日本人の方が、思ったほど悪くはなかった、という判断に困るコメントを聞いたので、まあ1回くらい試してみるか、という軽いノリで。普段は4ユ-ロなのが特売で2ユ-ロ(約320円)。もっと安いのもありましたが、迷った末、2ユ-ロのものにしました。安ければ数が少ないし、おなか一杯にはならないだろうから、という理由です。家に帰ってじっくり見てみると、これじゃあよく見えないので拡大すると、細巻きはこんな具合です。完全にシャリが潰れてぐしゃぐしゃじゃあ!実はここまでは想定範囲内だったので、まあそれ程がっかりはしませんでした。問題はその味です。さてどうかなぁ、と思って口に運んでビックリ‼シャリが硬くてパサパサ! どうみたって握ってから少なくとも1日以上は経っている品ですよ、これは!まず使っているお米が日本米ではない。これ確実! 味も寿司を食べている感じが触感がまるでない。目を瞑って食べたら、当てる自信は絶対にないですね。他のも見てみると、 箸で持ち上げただけで、口に運んで噛んだだけで、シャリがこぼれたり、いくつかの大きなシャリの塊になったり…。要するにシャリに水分が十分になく(酢を使っているのかも不明)ボロボロになっているんです。触感も字の如くです。こりゃあ酷いね。寿司の味を知っている日本人には、寿司としては絶対に食べられないものですな。しかし安売りとはいえ、こんな粗悪品を販売していること自体が理解不能です。以前このブログでも書きましたが、このス-パ-で買った特売のピザで下痢をしたことを書きました。どうもここの特売品には注意したほうがいいですね。しかしです、もし寿司を販売しているそのお店(そのお店と特売品コーナ-は別のところ)で寿司を買ったら、その味はどうなんでしょうか? 値段は結構高いですから、私は迷わずス―パ-「けんちゃん」に行きますが、特売品でなければまずまずの味(言葉は悪いが、吐き出さずに飲み込める程度)なんでしょうかね?ちなみに、今日の不味い寿司は半分残して捨てました。だって外観は寿司のようなものなのに、全く味が無いし触感が似ても似つかないものなので、しかも物凄く不味かったので、さすが胃に歯が生えているといわれているアタシでさえも、断念せざるを得ませんでした。ブリュッセルに住んでいる日本人の方で、クライネンのカルフ-ルの寿司を食べたことがある方、コメントをお寄せくだされが有難いです。たまたま良くなかったのか、真面なのを買ってもこんなもんなのか、個人的に知りたいもので。よろしくお願いします。寿司はやっぱり「けんちゃん」が一番です。個人的感想ですが。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.03.09
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金曜の午後、カミサンに頼まれてパン屋さんにブリオッシュを買いに行った時でした。言われたことは、ブリオッシュを3つ買ってきて、という簡単なもので、私はパン屋でブリオッシュを買うのは初めてだったのでちょっと不安はありましたが。行ってみると店内のショ—ケ-スや棚には殆ど商品であるパンは残っておらず、店員でもありオーナ-でもありパン職人でもある若い男の人が、「今日はもうブリオッシュはありません」と冷たく言われてしまいました。そういう時はカミサンに言われたように、「明日用にブリオッシュを3つお願いします」と伝えると、小さいのか大きいのかサイズを聞かれました。彼が両手で示した小さいブリオッシュは、直径数センチというくらい小さいもので、これでは一口で食べ終わってしまうと思い、「では大きいのを3つ」注文しました。ブリオッシュの大きいサイズは、3-4メトル離れた棚に一つ残っているのが見えます。ただしこれはチョコ入りのブリオッシュで、カミサンに頼まれたものとは違います。念のため。さて、受け取るのは明日でも勘定は前払いです。いくらですか、と訊いたら「20.40」の表示が…。「えっ」ちょっと高いんじゃあないの? と言おうとしたら、その店の人が何故か「3つでいいんですよね?」と念を押して来る始末…。しつこいなぁ、と思いつつ「そうですよ」と返事をする。家に帰ってそのことをカミサンに話すと、「えっ、あの大きいの3つも買ったの?」と言われたので、「だって、小さいのはこんなサイズだよ」と言って両手で如何にそれが小さいか示したのだが、意外な答えが…。「小さいので良かったのに。でもしょうがないわね、買っちゃったんだから。」と怒られはしなかったものの、ちょっと気分を害してしまいました。という事で、翌日つまり土曜の朝7時半ちょっと前にそのパン屋に、注文したブリオッシュを取りに行った。その道すがら、「もし向うが了解してくれたら2個にしてもらおう。今日はお客が多いだろうから余ることはないだろうから。」と直談判する覚悟でパン屋に行くと、既に5,6人の行列が…。この時点で直談判という可能性は無くなった…。こんなに人がいる前でそんなこと恥ずかしくて言える訳がない…。自分の順番が来たので、昨日ブリオッシュを3つ注文した○○ですが」というと、昨日とは別の女性店員が「大きいの3つですね」と言いつつ袋にひとつずつ入れているのを見て、「デカいなぁ」とため息をついてしまった。でもしょうがない、買ってしまったんだから。家に帰ってカミサンに見せると、わかってるわよ、わざわざ見せなくても、と言われる始末。ばつが悪い。その時撮った写真がこれです。はやりデカすぎる。こんがり綺麗に焼けてますなぁ。 では久しぶりにフランス風朝食を食べるとしましょう こんな感じでしょうか。これに、ボウルに入れたカフェオ-レと共に食べます。こんな、ブリオッシュで食べる朝食は何十年ぶりでしょうか?久し振り食べると結構いけますね。ただ毎日は無理ですな。でも、この大きさのものがまだ2つもあるんです。カミサンと相談して、今日来る予定になっているカミサンの友達に一つ差し上げることにしました。今更ながら20ユーロも散財したことを後悔し始めました。日本円にしたら3200円くらいですか。恥ずかしいが、まるで小学生低学年の子供の、初めてのお使いのような無様な結果になってしまいました。しかし、あの店のあの男のジェスチャ-もいただけない!もっとちゃんと両手で「実物大に」示してほしかった…。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.02.26
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今朝7時半頃、犬の散歩をしていてそれを見つけました。(リンクを貼り忘れていたので追加しました💦。) 「それ」は、ある家のパーキングの入り口の前に置き去りにされていたのですが、それだけであれば写真など撮ろうとも思いませんでした。私に写真を撮らせたい(本音を言えば撮りたくはないのですが)と思わせたのは、「その」横にあるものが置かれていたからでした。「それ」は尾籠なものなので、撮った写真にはぼかしを入れていますのでご安心を。その写真はこちら。見たいものではないので、写真は出来る限り小さくしました。 これがある家の車庫の前に「置き去り」にされていました。これに気付いた家の者が、怒りに震え目を背けながら予期せぬ贈り物に「お礼のメッセ-ジ」を添えた、というところでしょうか。歓迎されざる贈り物とは勿論「犬の○○」で、この場合はその量から見てかなりの大型犬のそれと推察できます。ところで、そのお礼のメッセ-ジですが、紙に書いてあるのは「メルシ-」つまり「ありがとう」ですが、容易に想像がつくように、これは痛烈な「皮肉」であって心からのお礼では勿論ありません。こういうことはフランス人やベルギ-人に時折り見受けられる対応と言えるかもしれません。顔も正体も分からない人間に対する、精一杯の「反抗」と言ったところでしょうか。ただ、後でよく考えてみた時に、このメッセ-ジはむしろ「置き去りにした犬の飼い主が次の散歩のときにまた家の前を通ったら、「前回の贈り物を持ち帰ってください。有難う。」というメッセ-ジと言うようにも解釈できます。あるいはその両方かもしれません。ただ私の考えでは、その飼い主は二度とその家の前は通らないと思います。こういう姑息なことをやる輩は、見かけは厳つくても結構小心者が多いという、私の調査結果?がありますので。これがベルギ-はブリュッセルの偽らざる現実です。特に大型犬の飼い主のマナ-は最低だ、と言うのはかなり前の私のブログでも書きました。それはこのブログです。大型犬の飼い主に問う! 何故貴方は愛犬のフンを始末しないのか?個人的な感想では、ベルギ-人やフランス人は日本人ほど「犬の○○」に対する嫌悪感、不潔感は持っていないように感じます。歩道にそれを見付けても踏まないように避けるだけで、それに対して嫌悪、不潔の目で見る人は見たことがありませんから。こういう人が多いのですから、「置き去りにされた」犬の○○をなんとかしろ、と行政に対処を迫るなんてことは、自己要求の実現に熱心なベルギ-人でもまずあり得ないことだと、今では私も完全に諦めています。この国から、置き去りにされた可哀そうな○○を無くすことは可能なのでしょうか?2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.02.15
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このタイトルには、納得できない人もいるかとは思いますが、ちょっと聞いていただきたい。本当を言えば、このタイトルなんか、これから述べること、特にず~ッと下の方で述べることに比べれば何ともないことなんですが。 今、と言っても2週間くらい前からだろうか、フランスで勃発した農業従事者の大規模な抗議活動によって、主要な高速道路が閉鎖され交通が大混乱を起こしたが、1週間以上前からベルギ-、ドイツ、オランダなどでも彼らの怒りが爆発し、EU首脳会談が行われた先週末は、ベルギ-国内各地からEU本部のあるブリュッセルに押し寄せる数百台の農業用大型トラクタ-が高速道路や主要幹線道路を占拠して、交通が大混乱を起こしていた。私はこの道の専門家ではないし、大々的にマスコミが流している情報を隅から隅まで聞いている訳ではないので、かなり大雑把に言えば彼らの怒りの根源は、EUの農業政策と食の安全を守るための多くの規制にあるようだ。例えば、家畜の場合でいえば、1平方メートルあたりに何匹何頭何羽までしか飼育できません、という規制項目がある一方で、EU域外から輸入される家畜にはその規制は適用されない。要はEUの畜産農家だけが割を食っていることになる。これだけでコストに大きな開きが出てきて、もうけが出ないばかりか販路が細ってしまうという。それに追い打ちをかけているのが、数年来の目を剝くようなものの値上がりであり、農家の経営そのものを圧迫している。とまあ、かなり大雑把に説明してしまったが、だいたいこんなものであると思います。EU首脳会議が終わり、第一幕は下りたわけでやっと混乱も収まってきたかと思った矢先、今日昼のフランスのニュ-スを見たら《新たな抗議活動》との見出しで、ある高校の教師たちが給与の引き上げを求めてストを起こしたので、学校が閉鎖されたという事を言っていた。これでお解りのように、フランスではあらゆるところで様々な人たちが自分たちの要求を掲げて抗議活動をしているのをニュ-スで見ることが出来る。それはベルギ-でも同様です。何故そんなに大規模なデモがしょっちゅう起こるのであろうか? 不思議と言えば不思議である。でも、それを理解するには彼らの「生き方」を知るのが最も手っ取り早い。彼らの基本的な考えは、「言葉に出して言わなければ、自分の考えは誰にも理解されない」という事と、「お互いに自分の考えを声に出して言わなければ、理解し合えない」という事だろうと思う。実は私には娘と息子がいるが、息子は小学生の頃は無口で、自分の考えを声に出して言う事が出来ない子だった。自分のおかずに手を付けない息子に「どうして食べないの?」と訊いても「分からない」と言う返事しか返ってこない。普通に言う「シャイな子供」という事なのだが、私のカミサンはフランス人という事もあり、子供には「分からない」では終わらせず、私から見ていると賞賛に値するほどの根気強さと粘りで、ほぼ毎日息子と対話していたのを覚えている。「言葉に出して言いなさい」という事である。その甲斐あってか、息子はよくカミサンになついている。まあいいことではある。このようなことがフランス、ベルギ-全ての家庭で起こっているとは思わないが、フランス人に比べて自己主張の穏やかなベルギ-人でさえ、日本人の数倍の自己主張をすることはベルギ-在住の日本人なら誰でもご存じのことであろう。「自己主張」と書いたが、「不満」と置き換えてみると判りやすいと思う。だからベルギ-には不満が充満していると言っても過言ではない。ではそれはベルギ-だけかと言えば、日本でもそれ程大きな差は無いだろうと思う。違いはこれはおかしいぞ、と思ったことを「口に出して抗議できるか」と、「黙ってそのまま自分で我慢してしまう」にするかの違いだろう。個人的に最も気になり危惧しているのは、学校の先生の長時間労働といじめの問題である。いじめ問題については、言いたいこと書きたいことがわんさかあるが、ここではきりが無いのでやめるが、先生の長時間労働については、この頃少々改善されてきてはいるようだが、まだまだ軽減する余地や考え方はあると思う。学校での教師の立場と言うのは、生徒と校長教頭の間に挟まれて日々苦労するだけでなく、思ったこと(不満と言ってもいい)を上にこうしてください、と言えない苦悩もあるだろう。私事になるが、幼少から中学生頃までは、自分が考えていることを口に出して言う事は稀だったと思う。成長するにつれて考えを口にできるようにはなったが、それでも体裁を気にして言えないことが何百回有ったことだろうか。小さい頃の性格と言うのは、周りが思っているほど成長しても大きくは変わらないものだと、個人的には思っている。自分の思っていることを口に出せないことの一番のデメリットは、思ったことを言えないから不利益を被ることもそうだが、個人的には思ったことを言えないことによる「自己嫌悪」の影響が大きいと思う。自己を責める、自己否定と言ったところか。自己を主張するには、考えていることを論理的に順序良く簡潔に表現することが必要だと思うが、こういうことは小さい頃から始めなければなかなか身に付かないことではないだろうか。随分長い道のりになってしまって、途中でやめるのも気が引けて、もう終わりなの、と非難の声がここまで聞こえてきそうであるが、今日は今回はハズレくじを引いてしまった、と諦めていただくより他にありません。言うまでも無いことですが、私は日本に生まれ日本で30年以上暮らし、日本人の考えが骨の髄まで浸み込んだ日本人の男です。ですので、単なる西洋かぶれ(もっと別の表現はないのだろうか?)と思ってもらっては心外です、という事は付け加えておきたいと思います。今更こんなことを書くのは恐縮ですが、余りにも内容が薄く表現が論理的でないような気がしますので、このまま読み返さないで投稿することにしますので、ご理解のほどお願いいたします。読み返すのが怖くもあるので。それもこれも、いい意味での自己主張を幼少期に身につけられなかった私自身にあると、身をもって示す次第です。文筆の才も無かった、ことも付け加えておきます。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.02.07
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この頃、このブログの更新が遅れがちになっています。気にしていたところに、一昨日変なものを食べたのでしょうか、カミサンと私二人とも食中毒のような症状になってしまい、私は軽くて済んだんですが、カミサンはかなり苦しんだらしく、今日になってやっと歩けるようになるまで回復してきました。直近で二人が同じものを食べたと言えば、金曜の昼にいつも行くス―パ-の安売りで買ったピザしかありません。買ったのは私です。元値は6.85ユーロ(1100円)なのが30%引きで800円以下という、お手頃の値段(高いものが安くなったので、という意味ですが)だったから、という事もあったけど、カミサンの好みの厚手の生地だったので買ってしまいました。まあ買ってもいいか、というところまで下がっていたので。ちょっと気になったのは、トッピングが何種類かのチ-ズとサーモンだったことかな。前回買った時と違っていたので何となく気になったんです。私はともかく、カミサンは美味しいよ、といって2分割したピザを喜んで食べたんですが…。夕方近くなって2回もトイレに行ったといいます。しかもその前からどうも気持ちが悪く、夕食も殆ど手を付けない始末で、これはおかしいぞ。実はその頃から私も食欲が無く、何となく普通ではないな、と感じながらも夕食を無理して食べたのですが、それが悪かったのか食後にトイレに駆け込みました。かなり酷い症状で、暫く動けない始末でした。くそっと、怒鳴りたくなりましたが、おなかに力が入らなくて…。しかしカミサンはその後も症状は改善せず、体の怠さと足に力が入らないと言って、翌日の土曜は一日中、ベッドとリビングのチェア-でしか過ごせませんでした。状況証拠と追跡調査から、この原因はス―パ-で買った安売りピザ(但し本来は高い)による可能性が極めて高い、と「ミステリー小僧探偵」が推理し断定しました。癪なんで、そのス-パ-に文句でも言ってやりたいけれど、証拠が無いんですよ、困ったことに。証拠となるピザは全て食べちゃいましたから。しかし、ピザで食中毒なんてあまり聞いたことがない様な気もします。でもそうであれば私たち以外にも、同様の症状になった人がいるかもしれませんね。明日の月曜にそのス-パ-に行くので聞いてみようかな。「先週金曜に特売したピザで腹痛を起こしたぞ、という苦情は無かったですか?」まあ、証拠が無いんで滅多なことは訊けません。今のところは犯人ではなく、重要参考人ですから。そうなんです、いまでもミステリーが好きなんですよ。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.02.05
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今週は月曜から金曜まで毎日宅配便が届きました。注文したのは殆どが別居している娘夫婦で、車に乗せるベビ-シ-トや薬や本などが何回となく届きました。我が家では大体誰かがいるから、宅配便の受け取りにはもってこいなのだ。宅配したのはbPostであったり、DHLだったり、あとは無名ではなくどことも知れない業者だったり…。宅配の仕方もそれぞれです。チャイムを鳴らし受取人を確認してから荷物を渡すDHL、チャイムを鳴らして足音がしたり電気が点けば荷物を置いて姿を消すbPost、なかにはチャイムも鳴らさずに、つまり受取人に知らせることも無く()、玄関入り口のドアの下に置き去りにする配達員までいます。注文したのが車に取り付けるベビ-シ-トで、300ユーロ以上もするものを住人がいるかも確認せずに外に置き去りにするなんて信じられ無いしかも注文した品とは違うものが配達されたなんて…。 さすがにイラストのようなことは無かったと思うけど…。そう言えば去年の秋ごろだったか、入り口のチャイムも鳴らさないで、郵便受けに不在票とDepotへの引き取り票を入れて立ち去った配達員がいたなぁ。昼前に郵便受けを開けてそれを見つけたが、何時にきましたが不在でした、という時刻が書いていない(これはマストです!)。だってその日の午前中は私は2階に、カミサンは1階のリビングにいたというのに、何の音もチャイムも聞こえなかったこの場合は家にいてチャイムを鳴らせばその場で受け取れたものを、わざわざDepotまで車で引き取りにいかなければならない。しかも駐車スぺ-スを見付けるのが大変な通りで…。 受取人のこういう苦労を知っていて、こんな手抜きをしているとしたら本当に腹が立ってしょうがない。どうもこういう手抜きをかなり頻繁にしているのでは、と疑いたくもなる。実はこういうことはそれが初めてでは無かったと思う。こうなると配達員のモラルを疑いたくなる。すべてではないのだろうが。コロナ禍前は郵便受けに入らないものは、誰かがいれば対面で手渡していたし、最悪いなければ受け取り票を郵便受けに残していったものだ。それが今は、上に書いた通り。 それもこれも配達員が不足しているからなのか? それにしても酷いなぁ。年取ってくると腹を立てるのが面倒くさくなる…。とにかくどっと疲れが来るから。 娘は私たちから話を聞いても、「ああそうなんだ、酷いね」って言うのみ。まあ娘には何の落ち度もないからしょうがないけど、やっぱり納得いかない。 こういう怠惰な配達員にお灸をすえる方法は無いですかね?うちはアラ-ムは設置しているけど、監視カメラは無いので証拠はないし…。今度同じ様なことがあったらどうしてくれようか、なかなか名案が無いのが悔しい…。ブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.01.28
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一昨日の大雪のせいで今朝は大忙しでした。 7時半の外気温はマイナス4度。案の定車は真っ白い氷化粧をまとっていました。どちらかと言えば雪化粧の方が奇麗だし、氷化粧に比べて化粧落としも楽なんだけどなぁ…。 カミサンのランデブーは8時なので、普通は10分あれば準備万端です。家を出たのが8時20分前、たいした交通渋滞も無く目的地に着いたのが8時5分前。カミサンを下ろしてさあ出発、と思っていたら携帯にメッセ-ジが着信の音。取り出してボイスメッセ-ジを聞いて慌てました。メッセ-ジは家のアラ-ムが鳴っているのを知らせる、聞きなれたメッセ-ジであり独特の口調でした。ヤバい!急いで携帯でアラ-ムを解除するとともに、家に飛んで帰ります。勿論飛んで帰るのは無理なので、出来る限り早く帰れるように道を急ぎます。しかし帰り道は既に渋滞が始まっていました。一昨日の雪がまだまだ残っているし、気温はマイナスなので路面も一部凍結しており、どの車もノロノロ運転です。急ごうにも急ぎようがないのです。どのくらい長くアラ-ムが鳴ったのだろうか、と気になります。何をそんなに急いでいるのか、と言えば家で待っている愛犬でしょうか。以前、確かコロナ禍前ですが、家のアラ-ムをセットして車で外出しようとして、忘れていたことを思い出し50メートルほど離れた近所の家に立ち寄ってすぐに、ウィ―ンウィ—ンというけたたましい音が聞こえてきて、それが自分の家のものだと気づくのに数秒もかかりませんでした。走って家に戻り甲高いアラ-ム音のする中でアラ-ムを解除すると、自分でも思わずホッとするのが分かりました。家の中にいた2匹のアメリカンコカ-のうち1匹は、怯えた顔で私を見つめていて、もう1匹はかなりの興奮状態で走り回っていました。このアラ-ムの音というのは、コソ泥が家に進入した時に、すぐに盗みを切り上げて退散しなければならない程に、異常に大きな音です。以前何回か家の中でその音に遭遇しましたが、聞いて数秒後には耳を完全に塞がなければそこにいられない、とてつもない大音響で響きます。しかもキーン、ウィ―ンといういわゆる金属音なので、もしその場で耳を塞がないでたたずんでいれば間違いなく難聴になる、と言っても過言ではありません。その前に気が狂うかもしれません…。私の場合も10秒とは家の中に留まってはいられませんでした。家の中の至る所のアラ-ムが作動して、要は逃げ場が無いんです。という事で、そんな過酷な環境で留守番しなければならない愛犬は、本当に可愛そうです。ある意味パニックになって当然と言えます。唯一の救いは、アラ-ムはずっとなり続けるのではなく、鳴っては止み、鳴っては止みを繰り返すことでしょうか。(私も良くは知りませんが、数分鳴って数分止まる、を繰り返すのかな?)という事で、恐る恐る家のドアを置け急いでアラ-ム設定を解除すると、愛犬が私の足元に走り寄ってきました。様子を見ると、特に変わった様子は無いのでホッとしました。いつもそうですが、愛犬の悲しい顔は見たくないですから。(愛犬の悲しい顔とはどういうものだ、と訊かれても困りますが…。)愛犬のことに触れたのでついでですが、私は家の愛犬をペットとは思っていません。ペットとは「愛玩を目的として飼育される動物」という事なので、「それならうちの犬はペットじゃあないな」と考えています。うちの犬は家族の一員と見做していますから。でもそう言うと娘に怒られるんです。「犬は動物だからね」と。(でも、娘も愛犬をメチャクチャ可愛がっていますけどね)まあこれについては思いは人それぞれですから、他人については何も言いません。それが世の中のルールですから。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村
2024.01.19
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今朝は昨日の雪が嘘のような快晴。雪は昨日の夜半まで降ったようです。今朝8時前犬の散歩に出た時(マイナス7℃でした)に、車の屋根に積もった雪の深さを測ったところ、なんと12㎝ほど積もっていました! これってブリュッセルの積雪量としては年に一度あるかないかの大雪でしょう。家の前の歩道は完全に雪に埋もれており、歩道と車道の区別も分かりません。愛犬のそう長くはない脚は完全に雪に埋もれてしまい、ぴょんぴょん飛び跳ねながら歩いています。いやあ歩きにくそうですね。昨晩、寝る前に犬を庭に出させたんですが、なかなか用を足さずに降り積もった新雪の中を歩き回っていました。これって犬が喜んでるんですかね?動物は笑わないので、喜んでいるのか歩きづらくて困っているのか、はたまた雪で匂いが消されていつもの庭と違っているので困惑しているのか、正直よく分かりませんでしたが。家の中で飼っている犬でも、雪が降ると嬉しいというのは何かおかしい気がするけど、まあいいでしょう。10分以上経って犬を家に入れてみて『何だこりゃ』と叫んでしまいました。イヌの足の毛に雪の玉というか氷の玉がびっしりとこびりついて、いくらタオルで拭き取ろうとしても簡単には取れません。カミサンと二人で格闘して何とか犬の体を拭いた時は、二人ともクタクタに疲れてしまいましたさて、今朝はカミサンが10時頃出かける予定だったので、9時45分位から車に積もった雪を下ろしたりしました。まあ10㎝以上積もると雪下ろしも楽ではなかったですが、天気は快晴で風もなく、積もった雪ももさらさらだったので、思ったほど苦労しなかったのは幸いでした。 もうその頃になると、バスが通る道は泥雪でぐちゃぐちゃになって路面が露出していました。この分で行けば今日中に半分くらいは解けてくれるかも、と楽観的な気分になっていたのですが…。カミサンを送ってからカルフ-ルで買い物をして家の近くに戻って来たところで、それが甘かったことを知らされました。家の前の道は、車道も歩道もまだ完全に雪で覆われており、まだスノーブーツでなければ歩けない程の積雪です。特にうちの前の歩道は天気のいい日でも家の陰になって日が当たらないため、道の反対側の歩道に比べて、雪がなかなか溶けてくれず滑りやすいのが悩みの種なんです。 正午頃の道の様子この調子では、夕方の散歩も雪国仕様でないと歩けないようですなぁ。そう言えば明日の朝は8時に約束があると言ってましたっけ。という事は7時半ごろには車の準備をしておかなくてはいけないのですが、スマホのアプリを見てみると明日の朝もマイナス5,6度くらいとのこと。フロントガラスがあんまり凍っていないといいんだけどなぁ。 やれやれ、1月中旬にしてもうベルギ-の寒さに辟易してきたようです。あとまだ2ヶ月もあるというのに…。 2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村
2024.01.19
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ここブリュッセルでも朝11時頃から雪が降り始め、このブログを書いている午後3時現在も雪が深々と降り続いていおり、どうも夜半過ぎまで、最悪の場合は明朝迄降りつづくかもしれないとのことです。という事は、明日の朝は交通が大混乱になるでしょうね。2階から家の前の通りを臨む。先程の1時のニュ-スでは、各自治体が朝4時頃から何回も何回も、専用車両で高速道路や幹線道路上に塩を散布している様子が映っていました。関係者は大忙しのようで大変です。今回は特に南部ワロン地方で大雪になるとのことです。では、私が住んでいるブリュッセル市内はどの位積もるかというと、最新の天気予報では4-7センチらしいのですが、庭のテラスにあるテーブルを見てみると、どうやらもう5㎝は超えているみたいなので、夜半過ぎまで降り続けば10㎝は超える恐れもありそうです。実はブリュッセル市内では1月は降ってもほとんど積もらないのですが、今回は例外となりそうです。こういう時って結構積もるんですよね。2階から庭を。3階から。数日前より最高気温でも零度付近だったので、転ばないようにちょっと大げさかな、と思いながらスノ-ブ-ツを履いて朝夕の犬の散歩をしましたが、今日は遠慮なく私のスノ-ブ-ツを披露することにしましょう。このブーツを履くことは年4,5回程度しかないのですが、今年はもっと履くことになりそうな気がします。今年は7日以来、昼間でも0度付近の日が既に10日ほど続いており、予報では今週末まではこの寒さが続くらしいので、もうちょっとの間は家の中で縮こまっているしかないようですね。あ~あ、やだやだ! 寒いのは嫌いですが、窓から見る雪景色はやはりきれいですなあ。明日の朝にはきれいに溶けて無くなれば、毎日のように降っても構わないのですが、そうはいかないのが残念。明日はどこもかしこも大混乱でしょう。私も犬の散歩には十分気を付けなければなりませんな。このブログを投稿した後に散歩に出ますが、さてさてどうなりますやら…。 2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村
2024.01.17
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新年早々、良いニュ-スが有りません。元旦の能登半島地震は勿論のこと、2日の羽田空港での衝突炎上事故などが、新しい年になって急に嫌なニュ-スが立て続けに起きて、ベルギ-に住んでいる私でさえ体に力が入らない毎日を送っており、ここ数日はブログを書く元気も有りませんでした。一方、こちらベルギ-では11月初旬以降雨の日が多く、11月と12月の2か月間の晴天率は15%程度という低さで、4割の日でほぼ一日中雨(雨が降ったりやんだり)だったり、7割の日で一日に数時間以上は雨が降ったりと、嫌になるほど雨、雨、雨の日が続きました。正確に言えば今も続いているのですが。昨日もほぼ一日雨で、夜は数時間強い雨が降っていました。強い雨って言うのは、何故か心を不安にするものですね。ちょっと恐かった…。このような悪天が続けば、当然ながら各地で洪水被害が起きてきます。最も深刻な被害が出ているのは、フランス北部、ベルギ-国境に近いPas-de-Calais(パ・ドゥ・カレ)という地方で、11月初旬以降毎週のように大雨と洪水に見舞われ、一度も水が引くことなく今日に至っています。1階は今でも水が引かないままで、道路は冠水しているので、ボートでなければ外出もできない不自由さです。この2か月間、家に戻れない人たちも多くいると言います。この数か月、この地方の名前がニュ-スに登場しない日は無かったのでは、というほど頻繁にテレビに登場しました。住民をさらに悲観的にさせているのが、雨が止んだら水が引くという単純なことではなく、周囲から流れ込んた大量の雨水が地中に溜まり続けることで、降った雨水を吸収できなくなり、よほど乾燥した天気が続かない限りは今の状態が長引きそうだという事です。似たような状況は、いまベルギ-各地で起きつつあります。ただ、幸いというべきかは分かりませんが、今週土曜日より天気は回復に向かいますが、一方で気温は急降下して最高でも0度ほど、最低気温は-5度くらいに下がるそうで、被災地の方々にとっては厳しい状況が続きそうです。冒頭で新年早々、と書き出しましたが、別にいつもの年初めは平穏無事という事ではなく、せめて年初だけは平穏無事でいられたら、せめて良い便りが聞けたら見られたら、と思っていたのですが。まあ、あまり暗い気持ちになってはますます元気がなくなってしまうので、次回のブログはいつもの通りのバカバカしいことを書いていきたいと思います。それではまた明日。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村
2024.01.04
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不思議なんですよねぇ~。どうしてなんだろうと長年思っていました。11月末に次の写真にあるチラシが郵便受けに入っていました。 それ自体は毎年のことなんですが、フランス語、フラマン語、英語で書いてあることがちょっと変わっているんです。訳すとこんな感じです。『あなたのチ-ムこのチラシは、我々チ-ムの顔を認識してもらうのに必要なので、捨てないでください。白とオレンジのゴミ袋を回収するチ-ムです。2024年が良い年でありますように。我々は許可を受けて(クリスマスの)贈り物を引き取りにまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。』といったところでしょうか。でも、これを読んだ皆さん、何かおかしいと思いませんか?ゴミ収集業務は市の公的業務であり、その従業員(地方公務員なのか、委託業者なのかは不明)である収集者が〈贈り物(お小遣い)〉を引き取りに各家を廻るなんて、市は何をやっているんだ、と。断っておきますが、渡す渡さないは個人の判断ですので、強制ではありません。私が知っている限りでは、このような習慣はかなり昔から続いており、ベルギ-のみならず、フランスでも似たようなことがありました。一番知られているのはポンピエ、つまり消防士です。都市部では公的機関の従業員ですが、地方では毎日火事が起こる訳ではないので、ボランティアが消防士の任務を果たします。(この点は日本も似たようなものだと思います。)まあアルバイトのようなもので、それによる収入は微々たるものだという事です。では、消防士たちはどうするのか。カフェのギャルソンの様に、チップ、つまり各家からのお小遣いで生計を立てていたそうです。実際に、20年位前ですが、バカンスでフランスの知り合いの家に行った時に、訪ねてきた消防士にお金を渡すところを見ました。へえ-、西アフリカみたいだねェ、と思ったのを覚えています。当地ベルギ-でも似たようなもので、ゴミ収集者、消防士、その他にもう一つあったように記憶していますが、思い出せません。何だったかな?当然ですが、偽物が訪ねてくることがあります。偽物と見分けるために、本物は写真入りのチラシを配る訳です。では、どれほどの人がどのくらいの額を渡しているのでしょうか?以前カミサンに聞いた時は5ユ-ロ程度かな、という事でした。結構渡している家があるんじゃあないの、とも言っていました。実態は?もちろん誰も調べていないので、分かる訳がありませんが。実は昨日の日曜日の午後、雪がちらついてきたので早めに犬の散歩に出かけようと準備していたら、玄関のチャイムが鳴りました。日曜にデリバリ-は無いので、もしかしたら、と思ったら的中でした!チラシの写真の3人組が玄関前に立っていました。それも飛び切りの笑顔で、ボンジュ-ル、ムッシュ‐その時、カミサンは2階にいたので私が対応した訳ですが、彼ら収集者に対して私の対応はすこぶる非友好的でした。その理由は、ここ1か月で2回もオレンジゴミ袋を回収してくれなかったからです。1回目はオレンジボックスに3つ入っていた袋の内一番下の袋がそのまま残っていたし、2回目は全くゴミ箱に振れた形跡さえもありませんでした。中には3袋も入っていたのに…。しかし、周りの家を見るとゴミはしっかり回収されていたのに、なぜ我が家だけ…。そんなことがあったので、私の対応は外の気温(0℃でした!)と同様に、いやそれ以上に冷ややかだったのではないかと。そのことを聞いた彼らは、すごすごと退却せざるを得ませんでした。彼らも不運だったのです。もしカミサンが対応していれば、もう少し温かみのある対応といくばくかのものが手渡されていたかもしれないのですから。そう、カミサンはアタシよりもずっと慈悲深いのです。犬の散歩に出ている時に、彼らの姿を見付けました。雪が舞う中、いそいそと家々を回っている姿が。それは何だか、ボンボンをもらいに喜々として家々を訪ねるハロウィ-ンの日の子供たちの姿に重なって見えました。さっきはちょっと大人げないことをしたかな、と少し心が痛みました…。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.12.04
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いやはや、今日はよく雨が降りますなぁ。これを書いてる今もシトシトと降り続いています。安心してください。今日はベルギ-の天気の話ではありませんからJSTVが10月末で終了した後に、私は日本語放送を見ていません。なぜかあまり見たいとも思わなくなってしまったようです。元々見ていたのは「朝ドラ」と「どうする家康」くらいで、あとは朝のニュ-スや「あさイチ」を時たま見る程度だったので。ただ、朝食を食べながら7時のニュ-スを見ていたので、それを見られなくなると何とも朝食が味気なくなってしまいました。朝から録画した刑事ものを見る気もしないので、適当にチャンネルを回していて見つけたのが、6匹の犬が活躍するアニメでした。名を「Pat' Patrouille」又は英語で「Paw Patrol」といいます。強いて例えるならば、70年代くらいにNHKかなんかで放映された「サンダ-バ-ド」というアニメ風人形劇?というものだろうか。「サンダ-バ-ド」は小学生くらいを対象にしたイギリス制作(BBC?)のもので、別名を「国際救助隊」と言ったと記憶している。一方、「Pat' Patrouille」は小学生くらいの少年をボスとする、6匹の犬で構成された「パトロ-ル隊」ともいうべきもので、その地域の困っている人たちを助ける役目を担っている。ただしこれはどうみても幼児向けであるから、超SFドラえもん的想像力溢れるスト-リ-で可愛い犬が登場するアニメと言えばわかるだろうか。これだけじゃあ分からないと思いますが。ある朝そのアニメを見ていたら、2階から降りてきたカミサンが、「アレ、このアニメ、エタンが大好きなものじゃない!孫と同じもの見てるの?」と笑われてしまった。 カミサンが縫った服を試着している孫言い訳するわけではないが、別にその番組を見たくて見ている訳では勿論ないのだ!ただ、何かを見ていないと目が耳が退屈なのである そしてその番組が私の朝食の時間にぴったり合っているからに他ならないしかし朝からヘビ-なものは見たくないし、食べている時に真面目なものを見ても食べているので耳に入らない。だから軽いアニメが良いという訳である。カミサンには、「別に見ている訳じゃあないぞ。眺めているだけだ」と言ってはいるが。「人は歳をとるにしたがって幼児や赤ん坊に戻る」のが人生の摂理らしいが、どうも本当らしい。本気でアニメを見ている訳ではないが、何とも恐ろしい話ではないか。自分で言うのも変だが、今後好みが変わるのかどうか、しっかり観察していこうと思う。もっと幼児化していくようなら、また日本語放送を見ることを考えなければいけないかもしれない2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.11.28
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それは昨日のことでした。午後の犬の散歩から戻ったばかり。外は風がメチャメチャ冷たかった…。散歩道にはいくつかのル-トがあるんですが、その日は最も賑やかなルートを選びました。このル-トは広場を通るので比較的人通りが多いところです。とは言っても下校途中の生徒に出くわすことは少ないので、まあのんびり歩けるコ-スです。その人通りのある広場を抜けて、第2コーナ-を廻って直線コ-スに入ったところで、愛犬がうんちスタイルに入ります。それをビニ-ル袋で拾い上げて近くの緑色のゴミポストに入れようとしたところ、向うから歩いてきた高校生らしき見知らぬ少女が突然、「ボンジュ-ル!」と声を掛けてきました。声に合わせて笑顔を見せることも忘れていません。それも飛び切りの笑顔を。彼女が声をかけて来た時、私はゴミ箱を見ていた訳で彼女と目が合ったわけではありません。「はて、これは一体どうしたことだろう? 彼女は僕に気が…。」なんて思うのは、ベルギ-在住歴が浅い人に間違いありません。自信があります。いえそう思うあなたは自分に自信過剰ですベルギ-ではどこでも誰にでもこのように声を掛ける、なんてことは絶対にありません。当たり前です。ではどんな時にどんな人に声を掛けるのかというと、実はアタシにもよく分からないのです。近くを散歩していた時に、顔を合わせたことのない人から言われることが殆どで、大人も子供、学生まで様々な年齢層ですが、どういう訳か子供や生徒に多いように思えます。これはアタシのさび付きかけている「勘」によれば、見知らぬ人に自分から話しかけることによって、相手に無用な警戒心を起こさせないような配慮ではないかと。自分はあなたを傷つける(心も体も)ことはしませんよ、だから安心してください、あるいはあなたの敵ではありませんよ、あなたの友達ですよ、という信号なのではないかと。ボンジュ-ルはマストで、笑顔はプラスアルファ-といったところでしょうか?。そういえばうちのカミサンと一緒に歩いている時に、よくカミサンが「ボンジュ-ル」と見知らぬ人に挨拶していることがあります。たとえば歩道を掃除している人やすれ違う歩行者や…。やはり女性が多いのかなぁ、と思っていると、いや、男の子、しかも高校生風の男にも言われたことがあるこれはやはり学校でそういう風に生徒に教えているからかもしれない。あるいは家庭でそうするようにしつけられているのだろうか。日本では私の知っている限りでは、見知らぬ人には無暗に声を掛けたりはしないはず。それによって無用な誤解が生まれたり、「ガン」をつけられたと勘違いされる恐れがあるから…。このブログを読んで頂いてるあなた、自分の娘さんや息子さん(18歳前ですよ)に訊いてみてください? 一体何でなのかを。余りにも頻繁に起こるので、自分でもちょっと気味が悪い。じゃあ私はどうしているかって? 私はリアクティブですね。自分からは言い出せません。言われれば言いますが(100%エッヘン)。30年もこの地に住んでいると言っても、一皮むけばこんなもんですよ。心の奥底までは色に染まらないというか、適応能力が無いというか、素直ではないというか、そうですか、でははい、とはいかないようです。さて、これから急に寒くなるようです。お体を大切にして、十分体を暖めてこのブログを読んで頂けたら、と思います。心も温まるやもしれません2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.11.25
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いやはやよく降る雨ですなぁ。嫌になるくらいよく降る雨です。今日は朝からずっと雨だったような気がします。つい先日、午前中にタイヤショップに行って、冬タイヤに替えてもらってきました。あの日は土砂降りの雨でしかも風が強かった! よりによってこんな悪天の日に行かなきゃならないなんて!勿論、ショップの中は外の風雨は全く気にならず快適でしたが、最後に「夏タイヤはかなり古いので、ショルダ-部にクラックが一杯ありますよ。どうしますか?」と聞かれましたが、車自体古いので今更新品タイヤを買うつもりはありません。なので、「もうしばらく預かって」もらう事にしました。車が古いといっても新車を買う事は考えていません。考えてはいませんが、もうしばらくすると真剣に考えなければいけない時期に来ているようです。近所に住んでいるカミサンの知り合いが、「車のControl Technique(車検)の際に、車が古すぎて来年の車検は受からない」と言われたとか。きっと排ガス規制の影響でしょう。うちの車は今年の車検時には何も言われなかったので、「うちのはまだましなんだ」とその時は思ったけど、古い車を所有するという事は、何かにつけて出費がかさむし心配も多いなぁ。ちょっと話は外れますが、実はタイヤショップに行く際に、ちょっとした田舎道を通るのですが、そこにアメリカンスク-ルが広大な敷地にひっそりと建っています。まさに「ひっそりと」という言葉がぴったりするんですね。外から見ただけでは、そこが学校だなんて全く分かりません。ましてやアメリカンスクールだとは夢にも思わないでしょう。それもそのはず、アメリカンスクールであるという看板も案内板も無ければ、生徒の姿も見えません。じゃあなぜ知ったのかって? それは「ある筋」からの情報です。学校の周囲は4メートルはある塀と鉄条網で覆われ、外敵の侵入を防いでいるかのように堅固です。入り口のゲート(幅10mくらい)は常に閉じており、国際情勢が緊張していた以前は、自動小銃を持った警備兵がいました。学校というより、むしろ刑の軽い受刑者用の刑務所、といった方がぴったりする佇まいです。本当ですよ!そうなんです、NATOの本部があるベルギ-ですから、何かとテロを警戒しているんです。怖いですね~。閑話休題雨の日は何もかもが辛いですな。特に辛いのは朝夕の犬の散歩。降ったりやんだりの天気が最も始末が悪い。家を出る前に、スマホで天気予報を見るのが日課になってしまいました。今雨が降っているのか、降っているのならいつ頃止むか小降りになるか…。今降ってなくてももうすぐ降り出すのでは、と心配になります。通常は20分くらい歩きますが、雨降りの日にそんなに歩いたらずぶ濡れになるので、まあ家の周りを1ブロックか2ブロック周っておしまい。犬も天気のご機嫌が悪い日はその辺はわきまえているので、なるべく早めにやることを済ませて家に帰りたがる。犬も濡れるのは嫌らしい。因みに私は傘を殆どささないですね。それだけ注意をしていても、昨日の夕方近くは、空には大した雨雲が無く、青空ものぞいていたので散歩に出たら、急に雨が降り出してきました。どうせ濡れてしまったのだから、このまま散歩を続けてしまえ、と思ったまでは良いですが、その後雨脚は強くなり、家についた時は犬共々びしょぬれになってしまいました…。だからアタシは雨降りが嫌いです…。何となくだけれど、今年の秋の雨の降り方はちょっと違うような気がする。例年はこんなに大雨や長雨は無かったように思うのだが。10月中旬以降、特に11月に入ってからはほぼ連日雨が降ったような。1日中のこともあればにわか雨のことも。でもほとんどの日はほぼ曇り、という悪天続き。フランス北部のノルマンディー地方は、もう1週間以上洪水被害で水が引かない状態が続いている。1階が水びだしの家で過ごさなければならない人たちが毎日テレビに出てくると、本当にお気の毒で胸が締め付けられる思いがする。今年の秋は雨が多すぎないか? と私がカミサンに話すでもなしに口にすると、カミサンは「ベルギ-の秋だから当然でしょう? 毎年こうじゃないの。」と言われた。そうかなぁ、と考えていて、ふと昔のことを思い出した。それは、我々がベルギ-に移り住んで2ヶ月ほど経った頃だろうか。その時も今と同じで毎日雨が降り続いていたと思う。特に南部のワロン地方で河川がいくつも氾濫し、大洪水になってしまった。それだけなら特に私の記憶には残らなかっただろうが、当時のベルギ-国王夫妻が数人乗りの「小さなボート」に乗って被災地を訪れ、被災者を元気付けている光景でした。洪水の被災地ですから、水が引かない水路の様な道路をボート(よく自衛隊員などが孤立した被災者を救助する時に使うやつです)に乗って、です。「この国の国王夫妻はこんなことまでするんだ」、と驚いたのを覚えています。今のような天気が続くようだと、またいつかの様な長雨による洪水被害が発生するかもしれません。もしかすると今日の大雨で発生しているかも。自然災害が比較的少ないベルギ-ではありますが、油断は禁物の様です。お互い気を付けたほうが良いかも。でも何に気を付けたらいいのか…。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.11.19
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我が家の庭にある物置小屋(一辺約3Mほど)は長い間の風雨雪に晒されたので、外観はもうひと風吹けば倒壊するんでは、と心配するほど見るも無残な傷みようでした。築35年以上、いや40年以上かもしれません。傷だらけのおんぼろですが、よく見ると何となく風格が感じられるような気がしないでもありません。10年ほど前には「新しい物置を買って組立てよう」だったのが、買うとなると結構な金額になるのと、今の小屋の撤去と新しい小屋の組み立てに大変な労力がかかると分かると、その話はいつの間にか立ち消えになってしまいました。そうしているうちに、小屋の中に動物か何かが侵入し、中にあった芝生の種の袋を破って中身が食い尽くされてしまったのを発見してからは、「出来るだけ早いうちに建て替えなきゃだめだ」という事になり、2年半前には嵐の日に強風で小屋の屋根が飛ばされそうになったのを見て、「直ぐ修理しないとヤバい」と危機感を抱くまでになりました。風で飛ばされ、近所迷惑になったら大変ですから。ほっといても事態が良くなるわけは無いのに、どういう訳かほったらかしになってしまうんですな。しかしですね、このぼろ小屋、結構頑丈なんですね、これが見すぼらしいんですが、何ともどっしりして頼りになるというか、強風にも耐え忍んで健気というか…。強風が吹くと、まるでわが身が意地の悪い風に翻弄されている気分になり、「耐え忍んでくれ もうすぐ援軍が来るぞ」と感情移入しちゃったり。まあ、そこまではいきませんが。カミサンが、引退した職人(彼には家の細々したことを一手に引き受けてくれて感謝)から紹介されたThieryという職人に頼んだものの、他の仕事が忙しいらしく、もうすぐ来るから、忘れていないよ、と近くに仕事で来た度に寄ってはくれるのですが、いつまでたっても修理を始めてくれない。そして頼んでから2年以上がたった10月初旬に、やっと「明日から始めるよ」と電話してきた。本当かいな、と疑心暗鬼だったが、本当に来たくれた彼は物置小屋を下見した時に、「土台は良いようだから屋根と側面(3面)を補強すれば大丈夫」、とのことで、大改造あるいは建て替えによる多額の出費にビクビクしていた私らを喜ばせてくれました。三日間ほど相棒と修理に精を出して、「もう大丈夫」という事で修理完成したのが次の写真。 改修前 改修後(ペンキ塗装前) まだ継ぎ板が包帯のようで痛々しい感じがしますが、塗装すればそれ程見苦しくは無くなるでしょう。まあ、たかが物置で人に見せびらかすものではないので、倒壊したりする心配が無ければそれで満足です。その塗装ですが、「折を見てくるから」と言い残して早1か月が過ぎましたが、天気が悪いこともあり半場忘れ去られた感じかな。しっかり完成させて10年越しの物置小屋の改修を一刻も早く終えたいんですけど、このベルギ-の秋の悪天には誰も敵いません。でも今年中に終わるのんでしょうか、ちょっと心配になってきました。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.11.14
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にほんブログ村にほんブログ村ちょっと頭に来たので、内容が支離滅裂になったり過激になったりしないか心配ですが、年寄りの戯言だと思ってご勘弁を。大したことではないので、目くじらを立てるレベルではないと分かっているのですが。私と似たような思いを持っている方はいないのかな?昨日の朝(11月1日)NHKプレミアムを見ようとTVをつけたら「JSTVは終了しました」の文字が大きく映っているだけで、何の放送も見ることは出来ませんでした。前日にJSTVカスタマ-サービスよりメールを受け取ったような記憶があったので、急いでメールボックスを見てみると、「各国の放送事業者と、直接お手続きをする必要があります」とのことなので、NHKプレミアムでベルギ-の放送事業者を探すと、「Toober」という会社名が出てきました。要はケーブルTVの会社の様で、インターネットとDeviceがあればOKと書いてあるが、どういうDeviceで価格はいくらなのか全く情報が書いていない。JSTVはJSTV放送終了後は別会社のサービスなので、サービス内容や加入方法などについては答えられない、との一点張りで全く頼りにならない始末。前回はいつJSTVからメールを受け取ったか調べてみると9月15日で、その時のメールにはJSTV終了後についてはハッキリ書かれていない。JSTVは質問に答えられないのでNHKに問い合わせようとしたら、要望及び質問を書いて送付しようとしても何故か送付できない。もしかするとJSTVやNHKの人ならば容易に理解できることなのかもしれないが、どういう訳か自分にはよく分からない。もっと高齢者に優しい説明をしてくれるとありがたいんだけどね。なんか一体全体おかしくない? 各国の放送事業者と各個人が契約しなければならないのなら、もっと早く周知徹底できなかったの?各国の放送事業者についての情報が少なすぎる。おおもとのNHKがもっと親身になって情報提供すべきでは?大体、JSTVはメールを出すだけ、NHKはNHKプレミアムで情報を出すものの、いつ更新されたか、こちらで毎日チェックしなきゃならないなんて、可笑しすぎない?今回の一連のJSTVとNHKの連携の悪さと事業者に関する情報の遅さに辟易したので、日本に帰ったら絶対に受信料は払わないようにしようッと。まあ日本で暮らす可能性はほぼ無いけど…。今年になってみている番組は、7時台のニュ-スと朝ドラ(たまに)と「どうする家康」だけなので、見るのをやめても影響はそれ程ではない。それ程でもないが、日本語を聞く、という事に関しては言えば、やはり利用価値はあるかな、と考えている。聞かないと日本語を忘れてしまいそうで怖い(?)のだ。このブログをお読みになっている方で、何か情報あれば連絡して頂けるとありがたいです。やはりどうでもいいことを脈絡なく書き殴ってしまったような感じが…。自己嫌悪に陥りそうな予感がする…。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.11.02
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にほんブログ村昨日もガレ-ジセ-ルのボランティア(簡単に言えば売り子ですね)をしてきました。このガレ-ジセ-ルは先週末土曜と日曜の2日間ストッケル近くの教会のホ-ルで行われました。私は入り口近くに居たので来場者の出入りが良く見れるのですが、今朝は会場前にすでに100人以上の方々が入り口で待っておられ、開場後も人の波が途絶えることはありませんでした。いや、ちょっと大げさかな。まあ土日2日間で千人弱の人に来場して頂き、売り子ボランティアの一人として、大変嬉しい限りでした。有難うございました。では、2日目の昨日の話題をいくつかご紹介します。まあ大したことではありませんので、そんなに期待しないでくださいね。話に入る前に、土曜と日曜では来場者に違いがあるので簡単に説明いたします。土曜は主に日本人の方を対象にしたもので、我々はプレセ-ルと呼んでいます。その理由は、単に会場の広さの関係から収容人数には限りがあるので、余り大勢の人が押しかけると色々な面で支障ができるし、来場者にもご迷惑がかかるからにほかなりません。勿論、日本人に限定している訳ではありませんので、日本人以外の方に来ていただいても全く問題はありません。そして2日目の日曜日は、だれでも無条件に来場いただけます。今回は"Que faire"というブロカント専門サイトにPetit annonce(宣伝)を出したので大勢の方がいらしてくれたという訳です。さて、前置きが少し長くなってしまいました。本題はこれからです。開場すると私が担当する庭の大物売り場にも、10人ほどが一斉に押しかけてきました。この時、いやな予感はしたんです。それらしい風体の人が3,4人ほどいるので。まあ一言で言えばこのようなブロカントで値切って安く買いたたく業者、ブロ―カ―の様な輩です。別に場所代を要求したり、凄んだりはしません。ブロカントではよくいる人たちとも言えますが、兎に角やたらに手間のかかる、そして油断できない輩なのです。どういうことかというと、全ての売り物には値札が付いているのに、その値札を見ようともせずに、手当たり次第に「これはいくらだ?」「じゃあこれはいくらだ?」と際限なく質問してくること、それと同時に別のところで「これはいくらだ?」と訊いて来る輩もいます。これらのことはブロカントでは当たり前のことなんですが、問題は彼らはグルで、良からぬことを企んでいるからにほかなりません。とにかく売り手を混乱させて、隙あらば、と狙っているのです。例えは悪いですが、ご馳走を狙っている5,6匹のハエを必死に追っ払っている様子を思い浮かべていただければいいかと。この手の人たちは、実はどのブロカントでも来るんです。それも開始30分も前に売り物を物色し、これはいくらだ、と3、4人から同時に訊かれます。一人に対応している隙に仲間が何かをかすめ盗ろうとする、という事です。今回のガレ-ジセ-ルは出品者の代行として売っている訳で、出品者の了解なく値下げ交渉には応じられません。ですから貼り付けている値札がそのまま売値なのです。それも説明しても同じ質問を繰り返す奴もいます。困っちゃいますね。何か忍耐力を試されているような気もします。この日は朝から強風が吹き荒れていて、受け取ったお札や商品から剥がしたシールが飛ばされないようにすることで、正直手いっぱいでした。加えて、彼らの行動に目を光らせなきゃならないので、開場から15分ほどは目の回る忙しさでした。結局、自分一人では対応するのが難しくなったので、応援を頼むことになりました。そして、その効果はすぐに出てきました。教会のホ-ル(ここが今回のガレ-ジセ-ルの主会場です)で買い物したものを入れた大ぶりな袋を下げて庭にやってきた人が、あるものを無断でその袋の中に入れる瞬間を、その応援に来た仲間がしっかりと見ていたのです。勿論、盗もうとしたものを吐き出させたことは言うまでもありません。こういうことは度々ある訳ではありませんが、しっかり目を光らせておくことは絶対に必要です。こんな面倒なことを何故ボランティアでやっているのか、と訊かれれば、それはこういう事、つまり何かを売りながらお客さんと話をするのが好きなんでしょうね、としか言いようがありません。まあこんな厄介なことは一般日の日曜だけですから。更に付け加えれば、仕事でなく好き勝手にやっているからでしょう。仕事での接客では、顧客の為に下げなくてもいい頭を下げざるを得ないこともあるでしょうが、好きでやっている限りは何の遠慮も必要ありません。自然体でやればいいだけですから。今日は久しぶりに手間のかかる輩の対応をしていたら、いつの間にか腰を痛めてしまったことに気付きました。寒さも手伝って何となく悪化してきたようです。お昼に皆でハヤシライスを食べたのですが、椅子に腰かけると腰が酷く痛むので、私だけ立ったままで食事をする羽目になりました。やれやれ、えらく疲れた一日でした。やっと終わった~話は飛びますが、そう言えば今週はハロウィーンですね。土曜の夕方(ガレ-ジセ-ル終わった後です)に自宅近くの公民館のような場所で、子供向けハロウィーン祭りが行われたようです。その前の4時から6時までは、恐ろしい姿に仮装した子供たちが(大人の姿もありましたが)会場近くを徘徊し、家々に押し入っている恐ろしい光景を目にしました。まあこれは冗談ですが、犬の散歩をしていてそこかしこに仮装した子供の集団を目にしました。余りにも恐ろしいので、すれ違わないようにしました。2週間ほど前にハロウィーンのことをブログで書きました。その中で、ハロウィーン仮装をした子供たちの訪問を受け入れることに賛成の家は、外から見えるところ(窓などに)、OKだかOuiだか書かれたチラシを張って欲しい、という案内の話をしました。そこで犬の散歩のついでに、賛成の紙を貼っている家、又はハロウィーンの飾りつけやくり抜いたかぼちゃを戸口の前に置いている家、そういう家の数を数えてみました。結果は、我が家のある通りでは約80軒中7軒のみ、6ブロック程歩きましたがそれらしい家は全部で20軒以下でした。これはブリュッセル市の住宅街のほんの一区画の結果ですが、自分としてはブリュッセルの住宅街ではどこでもこんなものではないのかな、という感じはします。いってみれば、大晦日の晩は大人も子供も室内パ-ティ-で仮装する人は大勢いますが、ハロウィーンは強いて言えば子供用の外出仮装パーティ-ということなんでしょう、ベルギ-では。勿論、子供と一緒に仮装している大人は見かけはしましたが、単なる子供の見守り役、という感じに見えました。何がかとりとめにおない話になってしまいました(^^;。退屈しのぎになって戴けたなら幸いです。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.30
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昨日のことです。朝食後、いつものようにインターネットを見ようとPCの電源を入れたんですが、どういう訳か繋がらない。こういうことは時々あるので、やれやれと思ってモデムをチェックするもおかしいところはなさそう。暫く待ってみるものの、事態が変わらないので一回電源を落として様子を見ることに。でもやっぱりダメでした。カミサンは朝食後にサロンで録画しておいた刑事もののシリ-ズを見るのが習慣になっているので、TVを点けたもののシステムにアクセスできず、何もできないので何やら手持ち無沙汰の様です。ここにきてどうも事態の原因はProximusにあるのでは、と思わざるを得なくなりました。-こりゃあ面倒なことになりそうだぞ。カミサンはやおらスマホを手に取りProximusに電話をかけているようですが、回線が混んでいるのか待ちの状態です。我が家はインターネットもケーブルTVも固定電話もすべてパッケージでProximusと契約しているので、インターネットが繋がらない状態になると、何もできずに日常の生活リズムが全く崩れてしまうんですそうこうしていると、カミサンはProximusと電話が繋がったみたいで担当者と話しています。暫くするとシステムをアップデ-トするとのことで、しばらく様子を見ることになりました。しかし、どうもうまくいかないようで、今度はProximusから電話がかかってきて、カミサンは向うのテクニシャンと話をしています。しかし、どうも話が噛み合わないようで、カミサンは顔をしかめています。実は、Proximusのテクニシャンは接客に慣れていないのか、とにかく早口にしゃべる傾向があります。言っている内容を理解する暇さえないくらいで、聞き返すと不愛想でぶっきらぼうな受け答えになり、ますます早口になるという、厄介な人たちなのであります。それに質問の中には、専門的なことやとっさには答えが出てこないこともあり、システムやITに詳しくない我々としては、余り関わりたくない輩なのです。数年前にはかなり揉めたことがありました。電話口のテクニシャンの態度が尊大なのに閉口したカミサンが、たまたま我が家に来ていた息子に代わりに電話に出てもらうも、接客態度を改めなかったためProximusの責任者に話して交代させたことがあったくらいです。それだけ悪名が高いんです、我が家では。カミサンが悲鳴を挙げそうになった時、救世主が現れました 娘がやってきたのです(^^♪。うちの娘はこういうことに結構詳しいんですよ。ありがたやありがたや~。娘とテクニシャンとの間でどのような話があったか詳しくは分かりませんが、どうもWi-Fiを替えてすべてのPC, 周辺機器、スマホに至るまでパスワードを入れ直す破目になりました。大変な作業でした。娘はほんの10分ほどで帰る予定だったのが、2時間もあれやこれやとこき使われる羽目になってしまいました。娘さまさまでした。ありがとう。これで終わった、と思っていたらサロンのTVがシステムに繋がっていないことが午後になってから判明し、カミサンはまたProximusに電話する羽目に。そして全てが"復旧"したのは4時頃になってからでした。何という1日だったのでしょうか。私は結局、何もしなかったんですが、それでも、というかそれで疲れがどっと出てしまいました。こういうのは傍から見ているとどうも落ち着かなくイライラしてしまうんですよね。Proximusの悪口ばかり書いてしまいましたが、実は夕方5時過ぎにカミサンの携帯が鳴り、Proximusの親切な担当者の人が結果を知りたくて電話してきたようでした。不思議なもので、何かその電話で我々のカサカサとささくれだっていた心が救われた気持ちになりました。良かった~2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.28
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にほんブログ村もう直ぐハロウィ-ンですね。あと2週間後ですか。でも、直前の土曜日が28日なので、その日が騒ぎのピークになるんでしょうね。元々ベルギ-ではハロウィーンを祝う習慣はありませんでしたが、2000年代以降のEU拡大で英語圏から流入してきた人たちの影響と、学校で単なる遊びの一つとして子供たち(とその親)の間で徐々に広まってきているようです。あと、どのス―パ-でも衣装なんかが売られていますから、子供にせがまれる親も多いでしょう。でも、毎年のことですがハロウィーンが終わると、大量に売れ残ったハロウィーングッズを格安バーゲンしている光景が見られます。大晦日の仮装パーティ用に買う人がいるんでしょうね、きっと。ただ、それは単なる一部の人たち(私はそう見ていますが)で、多くの市民にとってハロウィ-ンは騒々しくて物騒な祭りとして好かれてはいないようです。今日ハロウィ-ンについて書いたのは、今朝郵便受けに次のようなチラシが入っていたからです。 ここには、「10月28日の午後4時から6時までの間、子供たちが仮装して家々を回るので、受け入れてくれる家は外の窓にこの紙を貼り付けてください、そうすれば貼り付けていない家は訪問いたしません」という様な事がかかれています。いつからか、このようなルールのようなものができたのには当然訳があります。一時期、ゾンビなどの化け物に扮した子供が、ハロウィーンの存在など知らない人たちを軒先で脅かすことが頻発して、かなりのひんしゅくを買ったためです。という事で、ハロウィーンという遊びに賛同する人たちの間でこじんまりと続いている、という訳です。ただ、私はブリュッセル中心部や繁華街で何が起こっているかは知りません。きっと騒いでいる人たちがいるんでしょうね。但し、何日か前に、2人のスウェーデン人がイスラム教徒のテロリストに殺害されたことから、ブリュッセル市内の警戒度は格段に上がっており、今年のハロウィーンは中心部でも騒ぎは起きないのではと思います。ハロウィーンと言えば思い出すのは、80年代だったでしょうか、アメリカの何処かの州に留学していた日本人高校生が、ハロウィーンの日の深夜に仮装して間違って隣家に進入して射殺されるという悲劇を思い出します。その高校生は、銃を構えた隣家のものが警告した"Freeze"という単語を知らなかったために、命を落とすことになってしまいました。本当に痛ましい出来事でした。さて、それでは私そして我が家ではどうしているかと言えば、私もカミサンもハロウィーンを祝う習慣自体が無かったので、その祭り自体に関心はありません。というよりやはり否定的ですね。祭り自体の趣旨は分からなくはありませんが、世の中にはその無礼講を利用して悪さをする輩がどうしても一定数いますから。という事で、我が家の窓にはそのチラシを張ることはありません。そうだ、当日その時間にどれくらいの家がチラシを張っているか、つまりハロウィーンを歓迎しているか、調べてみるのも面白そうですね。でもね、夢中になって道行くゾンビに食べられないように注意しないと。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.18
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10月9日午前9時過ぎ。思っていた通り、隣家からウィーンヲ―ンと唸るような音が鳴り響きました。強いて言えば巨大化した蚊がブンブンと家中を飛び廻っているような、あの不快極まりない音に似ている気もします。とにかく時間が長いんです。一回の音は5分から10分は休み無く響き渡りますから、この上なく耳障りで不快な騒音です。以前のブログで書きましたが(そのブログはここです。)、その隣家とは頑丈な壁で仕切られていますからごく普通の音は聞こえません。しかし今日の音は我が家のどこにいても響く騒音です。一瞬、大型の電気ドリルで硬い岩盤に穴をあけている、まさにその洞窟に自分がいるのではないか、という錯覚に見舞われたほどです。外を見てみると、今では見慣れた2台の車が隣家の前に止まっています。前の隣人が引っ越してから度々隣家にやってくる2台の車を見て、当初は、すわ、新しいお隣さんが来たか、と思ったものでした。しかし、車はあるけど姿は見えず、ということで新しいお隣さんの姿は見れずじまいでした。これについてうちの奥さんの見立ては、こうでした。「あの2台の車を見た? 車種は違うけど小型車で色はgris foncé(ダークグレイですね)よ。母娘3人で乗る車にしては地味すぎるわね。しかも2台とも同じ色だなんて。」つまり今まで何回か隣家に来て物音を立てていたのは、新しいお隣さんではなく、清掃などを請け負っている業者ではないか、というのです。と、ここまで書いたところで、カミサンを送りがてらCarrefourで買い物に出ました。帰って重い袋を家に運ぶときに、いつもの習慣で郵便受けを見てみると、手書きのメモの様な紙が入っていました。それがこれです。まあ言ってみれば引っ越してきた挨拶と自己紹介、そしてこれが一番肝心なのですが、今日から越して来る11月6日まで、床の掃除と壁などのペンキ塗りなどの内装工事を行うので、その不都合と騒音を詫びるものです。どうも今日の騒音は、新しい隣人たちがフロ-リングの床をマシ―ンで磨いている音だったようです。長くてもほんの数日で終わるだろうし、ペンキ塗りは壁紙をはがしたりする音がするかもしれないが、基本的に大きな音は出ないから騒音という意味では大したことはなさそうなのでホッとしました。メッセ-ジには、2人の娘の年齢まで書いてあります。21歳と24歳だそうです。今の私にはそんなことどうでもいいことですが、若い頃だったら「へえ、どんな娘かな?」と興味がそそられたかもしれません。 ともかく、そのメッセ-ジを見る限りでは「まともなお隣さん」の様なのでまたまたホッとしました。特に隣接しているお隣さんとなると尚更です。 まあ、今週中にはお隣さんの顔を拝める機会があるやもしれません。さてさてどんな人たちでしょうか。楽しみですね。友好的な人たちでありますように この写真は、昨日近所で見つけた朝顔です。ベルギ-でこの花を見かけることは珍しいですね。特にこの色は。今日はこの花のように、寛容で清らかな心持でいたいですね。たとえ癇に障ることがあったとしても。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.09
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今朝、カミサンを車で病院に送るため、8時15分前に家を出ました。道は混み始めていましたが、渋滞にはまだ間がある様です。しかし歩道には通学の生徒や学生の歩く姿がそこかしこに見えるし、自転車も数多く見かけます。その混み始めた車道を走っていて、今更ながら気づいたことがありました。私の車の動きだけが、他の車や自転車や歩く人たちとは違ったリズムを刻んでいるような錯覚に陥ったのです。同じ速度で走っている車でも、私が運転する車とそれ以外では、車から発せられる熱量が違うというか、もしサーモ何とかという特殊カメラで表面温度を測定することが出来るのなら、私の車だけ温度が低いブル-だったりして…。やはり、これから仕事場あるいは学校という戦場に向かう人たちの、「興奮」によって発せられる熱の量が凄いんですね。今思い返すと、まだ朝が明けたばかりの薄暗がりの中、長く続く車列の中で眠い目を瞬かせながら車のハンドルを握っていた頃の私の車も、本人が気づかぬまま熱量を放っていたんですね。もしかしてそれは、「殺気」と言い換えてもいいかもしれません。そうなんですよ、今朝運転していて他の車からは何となく「殺気」を感じたものでした。1分1秒でも早く職場に学校に着きたい、それを好むと好まざるに拘わらず、体が気持ちが急かしているのでしょうか。車の速度やロータリ-での回転速度、ブレ-キや発進までも、キュッキュっという音が聞こえるのでは、と思うくらい俊敏できびきびしています。でも、もう私には怖すぎてそんな運転は出来そうもありません。第一、そんなに急いでどこかに行く必要もないし、誰かに急かされることも無いのですから。帰り道は予想していた通りに、信号は2,3回待ち、横断歩道は横断する人や生徒でひっきりなし…。私には彼らは一人一人違うのに、同じリズムで動くゼンマイ仕掛けの人形のように見えました。私はもう彼らの中には入れないなぁ、そう感じざるを得ない気持ちになりました。それは、そうなれない自分に寂しい様でもあり、もうそうする必要が無い自分にホッとしているようでもある、何とも表現するのが厄介で奇妙な思いでした。ハッキリしているのは、なるべくならこの時間帯には運転を控えたほうが良い、という気持ちでしょうか。私は間違いなく「よそ者」なのですから。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.29
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今朝は昨日の怠さが嘘のように快適な気分です。もう大丈夫ですね。さて、ついに隣の家族が引っ越す日になりました。今朝8時前に引っ越し荷物を運ぶ大型トラックと電動式のはしごを備え付けた中型トラックが、隣家の前に横づけになっていました。このはしご(エスカレ-タ-というべきか)は2階から、あらゆるものを地上に降ろしてトラックに運び込むのに大層役に立つ優れものです。この機械は引っ越しには必ずと言っていいほど登場します。 そういえば、この家は結構いい値で売れたそうな。良かったですな。(そのことは、6月12日のブログ記事 今の我が家は、終の棲家には為れないなあ に書きました) 我が家とこの隣家は壁で繋がっており、通常セミデタッチト或いはトゥルワファサ-ド(trois fasade)とか呼ばれている作りです。ですから完全な一軒家という訳ではなく、隣家の物音は朝晩周りの物音がしないときに聞こえることがあります。よく聞こえるのは、朝6時(キッチリです)に旦那さんが起床し動き回るらしく、カタコトガタコトと聞こえてきます。お隣さんは我が家とは違って靴で家の中を歩き回っているから、それなりの音は聞こえるんです。ただ、音は聞こえるといっても話し声は余程の大声でない限り聞こえませんから、普通の話声は全く耳に入りません。この旦那さんは確かオランダ人で、ちょっと厳めしい顔つきは、無駄口を叩かない内面の厳格さを物語っているようです。そうなんです、8年ほど隣同士ですが、この旦那さんとはあいさつ程度以外は話した記憶がありません。子供のしつけは厳しかったですね。双子の男の子ですから結構やんちゃで悪戯するんでしょうか、コロナ禍前、子供たちが小学生の頃、彼が子供を叱る迫力ある大声(間違いなく近所一体に響いた怒鳴り声でした)が聞こえたものでした。初めてその声を聞いた時は、ちょっと子供たちは大丈夫だろうか、と心配しちゃったものでした。オランダ人は子供のしつけは厳しいですが、絶対に手を挙げることは無いと聞いていますし、その後の家族の団らんを見ていると心配は杞憂のようでした。一方、奥様は旦那さんと同じくらいの180㎝近くの背丈がありますが、大柄という印象は無く、旦那さんとは対照的に話好きの物凄く朗らかな性格です。この奥さんとはよく言葉を交わしました。道端で話すこともありますが、我が家の呼び鈴を鳴らして何やかんや話に来ることが多かったと思います。子供も母親と一緒に来たり、我が家の庭にボールや何かが入ってしまったので、取りに来ることが良くありました。そういえば旦那さんは一回も家のチャイムを鳴らしたことが無かったですね。だから話す機会が無かったんでしょう。この家族は夏中はほぼ毎日庭のテラスで食事をしていました。勿論バーベキュ-でした。二階の窓を開け放しにしたままだと、夜二階に上がった時煙臭くて困ったものでした。彼らほど毎日バーベキュ-をする家族も珍しい。そう言えば、この奥さんとはこんなことがありました。引っ越してきて1,2年ほど経った頃だと思いますが、隣家の人は日曜日や祭日に芝刈りや垣根の剪定をやることがあったのです。当然機械でやりますから、休日の物音ひとつしない午後の静寂の中に突如、ブイ――ンという音が響き渡ったものでした。以前このブログで書きましたが、ブリュッセル市では休日に大きな騒音となる機械の使用は禁止しているので、うちのカミサンが垣根越しに隣の奥さんにそのことを伝えると、彼女は(会話はフランス語でしたが、日本語で書いてみると)、「まあ大変。私そんなことしてしまったの?困ったわ、どうしよう」と言いながら、はじめは真剣なまなざしだったのが段々笑い顔になり、そのうちに直径3メ-トルほどの円をグルグル廻り始めたのです。愉快な人です。隣家の引っ越しを窓越しに見ながら、これからはしばらくは隣が静かになって助かるね、とカミサンに話したら、さあどうかしら、と言って、「今度隣に入居してくる人は、入ってくる前に内装を変えるんじゃあないかしら。そうだとすると明日から工事が始まることもあるかもよ。」確かに、そういう事が多いんです。というよりも、必ずと言っていいほど内装を替えますね、ベルギ-では。我が家もそうだったし、近所の売家のその後を見ても、改装する確率はかなり高い。工事の内容によりますが、大々的な場合はかなりの騒音を覚悟しなければなりません。どうなりますか、待つしかないですね。因みに新しい隣人家族は、お喋り好きの奥さんによれば、離婚した女性と2人の女の子(小学生か中学生か高校生かは不明)の3人家族だそうです。まあどう考えても、今までの隣人よりははるかに静かなになるような気はします。これからは一体どのような隣人の「音」が聞こえてくるのでしょうか。友好的であることを祈ります。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.27
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「おまえは好きな人と一緒に暮らしたいか、それともおまえに思いを寄せる人とか、どちらだ?」いきなりこんな質問されてもビックリするし困ってしまいますよね。実は今日書くことは、「恋」に関することです。初めに断っておいたほうが良いかもしれません。大した内容じゃないよ、と。小学5,6年生の時に物凄く好きになった女の子がいました。勿論片思いでしたが、だからと言って寂しかったり悲しかったりすることはありませんでした。大げさに言えば、彼女と同じ空間にいられるだけで幸せだったと思います。彼女は勉強も出来て歌も上手かったので、私も算数と歌だけは頑張って勉強しました。国語とか社会は大嫌いだったので、はじめから諦めていました。その甲斐あってか、いつだったか担任の先生が2度ほど算数のテストで、クラスの皆の前で彼女の名前と共に私の名前も呼ばれ、どちらも満点だったことを聞いた時は、クラスの中で私と彼女だけがハイライトを浴びたような錯覚に陥ったものでした。音楽は苦手でしたが歌う事は好きだったので、当時に流行った歌謡曲だけでなく、外国の合唱団のレコ-ドを何百回となく聞いて真似したものでした。その甲斐あってか少し音痴であった私の歌は、人前で歌えるほどには上達したようです。そして無心で臨んだ歌のテストでは、なんと音楽の先生から「A君、上手くなったね」と言われてしまったのです。まだその余韻が残っていた授業後に、思いがけないことが起きました。なんと憧れの彼女が私に近寄ってきて、「A君の歌良かったよ」とお褒めの言葉を頂いたのです。実は彼女から私に(良い事で)話しかけてくれたのはそれが初めてでした。その時私が何を答えたかなんて、全く記憶にありません。私が何を言ったなんて、恋の告白以外には何の価値もありません。彼女が何を言ったかが大事なのです。それが6年の3月の卒業と同時に、彼女と別れ別れになる時の私の悲しみは如何なものだったか、容易に想像頂けることと思います。 そうこうして入学した中学で、実は1学期中に気になる女の子ができたのです。明るく誰とでも(男の子とも)気軽に話しかけてくる子でした。そして2年になるとまた別の女の子が好きになりました。この子は小学校の同級生で、席が隣同士という事もあり話すことが多くなりました。しかし好事魔多し、彼女は夏休み前に札幌に転校してしまったのです。この時の寂しさ悲しさは、小学校の憧れの彼女との別れとは比較できない程でした。その後の7ヶ月ほどは、私にとっては暗黒の日々でした。そんな私も中三になると、高校受験を真剣に考えざるを得なくなり、女の子にうつつを抜かす暇など無くなってしまいました。誰々は何々高校を受けるらしい、あいつは○○高校だとよ、受かる訳ないだろ、とか周囲が騒がしく落ち着きのなくなっていった頃、なんと私に好きな子ができたのです。それも隣のクラスの子でした。スラッとして可憐で聡明で明るいクラス委員長でした。勿論私の片思いです。噂では彼女は都立の最難関群を受験するとのことで、凡庸な私には到底いけない高校でした。彼女はいわゆる高嶺の花で、特に何の取り柄も無かった私は彼女の視線の端にも入っていなかったはずです。まあハッキリ言えば、彼女と話すきっかけなんて全くなかったのです。それでも私は彼女の思いをおかずに、一生懸命勉強しました。学校の授業ではなく、高校受験の特訓勉強です。その甲斐あって私は大学にエスカレ-タ式に行ける私立高校に入学できました。何故私立かというと、受験など2度としたくなかったからです。入学した高校は男子高校で、当初は女子のいない違和感に戸惑いましたが、校風が何とも自由で校則というものが全くないことに驚きました。毎日の授業や宿題に忙殺される毎日でしたが、国語の授業で夏目漱石の「こころ」を読んだ時に大いなるショックを受けました。物語の主人公は、恋敵の友人を裏切り自分も含めて3人もの心を人生を滅茶滅茶にしたのです。もし友人と同じ女性を好きになった時、自分はどう行動するだろうか。これについては真剣に考えさせられました。社会人になって似たような状況になった時、この時に考えて決めたことが本当に役立ったものでした。一学期の最後の国語の授業の時、夏休みの宿題として、その続編を原稿用紙何枚で書いてこい、との無理難題が突き付けられたのです。夏休みも後半の後半、8月の末に想像力とは無縁の頭で考えている時、何故か中三に好きだった女の子の面影が目に浮かびました。彼女はどうしているかなぁ。そんなの分かるはずがありません。一度そんなことを考えていると、いてもたってもいられなくなって、気が付いたら手紙を書いていたのです。その時の話は先日の「妄想サーフィン」で書いた通りです。さて、長い話も終盤になってきました。ここまで読んでいただいて、この私はどのような少年に思えるでしょうか。毎年毎年好きな子ができて夢中になる、なんとも落ち着きのない移り気の激しい男の子に思えたのではないでしょうか?実は私もそう思っていました。それで悩んだこともありました。それと同時に、「僕は女の子にもてないなぁ」と真剣に考えたのも事実です。かなり後、大学生になってからある友人にそのことを話したら、彼は私の顔をじろじろと見つめて、「おまえ、本当に一度も女の子に声を掛けられたことないのか? バスや電車の中とか、新宿やどっかで。まあ告白なんかは無いだろうけどな。」私は細い目をして遠い過去の記憶の箱をひっくり返していて、そうだ、と遠慮がちに叫びました。「そういえばあるかも。バスの中で座っている女子高生から、荷物を持ちましょうか、と言われたことがあったな。それは部活の汚れものが入っているから、大丈夫です、汚れていますから、とか言って断ったような…。」彼は無言でうなずいて先を促します。「あとスケ-トリンクで、一緒に滑ってもらえませんか、って言われたこともあったな」「そうだろう。その程度は結構あるもんだ。お前の問題は、きっと別のところにあるぞ。好きな子のことばかり考えていて、お前に思いを寄せている子がいるなんて全く考えていないことだ。お前は好きな女の子の後ばかり追って他の子が眼中に入らないので、いつまで経っても相思相愛にならないんだろうな。だからお前は自分はもてないと決めつけているんだ。」その時私は、この友人の顔をしげしげと見つめていたと思う。このアホな友人が恋愛の達人に思えたから不思議だ。とてつもない馬鹿かと思っていたが、こんなまともなことも言えるんだ、と。そして彼は、答えは分かっているけど念のため聞いておこう、と言いながら冒頭の事を聞いてきたのです。そう、聞かれるまでも無いことですが、私は自分が好きだと思う人と一緒にいたいし暮らしたい。当時も今も、私にとってはそれは当然のことのように思えるのですが、そうではないのかな? 結局、私には「愛されることより、愛すること」の方が似合っている、というかずっと好きなんだ、という事でしょうか。「恋する」ことは誰の迷惑にもなりませんからね。また中身のない話を長々としてしまいました。お疲れさまでした。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.17
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私はそれを妄想サ‐フィン、と呼んでいる。寝入りばなや、夜中にトイレで目が覚めて眠れなくなったときなど、突然、これは、というアイディアが降ってわいてくることがある。一度そのスイッチが入ると、ある一つの事柄から次から次から止めどもなく妄想が湧いてきて、それらが勝手に物語を紡ぎだしてくれる、そんな魔法の様な事が起きることがある。特にブログを始めて数週間した4月初旬から、そんなことが時々起こるようになった。ただ、それには法則のようなものがあって、ある事柄から頭の隅にうずくまっていたような昔の微かな記憶を掘り起こすと、それがまた別の埃の積もった記憶を勝手に探し出す、それがまた別の…、という具合に、まるでネットサーフィン(今では使わなくなってしまいましたが)のようにである。時には全く関連が無いことも思い出し、それがまた別の記憶を呼び起こしてくる…、それがある意味無限に続くような錯覚に陥ってしまう。よく小説や映画にあるように、科学者が突然あるアイディアが閃いて、そばのホワイトボ-ドや紙切れに、その発見が霞みの中に消えてしまう前に数式を殴り書きする時のように、私にも頭の中にその妄想アイディアを書き留めておけるメモ帳が欲しいと思う。そう、書き留めたり声に出して録音しようとするものならば、書いているその場から瞬く間にそのアイディアや考えが消えてなくなりそうな淡くて脆いものなので、頭の中で考えていることをそのままワードに打ち込めるようなソフトが出来るといいな、とも思う。そう思っていた時に、不意に25年ほど前に読んだ阿刀田高のエッセイを思い出した。ミステリ-短編を得意とする作家だが、その日常を綴ったエッセイも数多く出している。その中で、ミステリーのネタ探しに窮した彼が思いついたのが、夜中に見た夢を、記憶が無くなる前に枕元に置いたメモ帳に書き留めるという事であった。それが思いもかけなかったトリックとか伏線とかに利用できるのでは、と考えたのである。面白そうなのでよく記憶していたのだが、彼はほんの1か月ほど続けた後に止めたそうである。そう、考えてみてください。夢から目覚めて直ぐに記憶を探ろうとすると、どうしても完全に覚醒してしまうものである。その結果、彼はひどい寝不足に陥ってしまったとのことであった。しかし彼を断念させたのは、実は寝不足がその理由ではなかったという。本当の理由は、夢のメモが彼の小説のネタには全く役立たなかったのである。夜中に寝ぼけ眼で書いた文字は乱雑で読めないばかりか、その内容も全くとりとめがないもので、何を言いたいのか「読め」なかったという。そう、夢というのはある意味妄想と言ってもいいかもしれない。ここ数週間、ベルギ-及びシニア関連の投稿が少なくなっているのは気にはなっていたが、どうにも書きたいことが浮かんでこないのである。一方、私のブログの一翼を担う野球関連ブログは、日本のプロ野球が今まさにクライマックスを迎えようとしており、毎日のように試合があるので書くネタには困らない、つまり触手が動きやすいという事なのだ。ところが、今朝5時過ぎにトイレで起きた後、何となく寝そびれてしまったなぁと思った刹那、突然に例の「妄想サ‐フィン」が襲ってきたのである。久し振りやなぁ。と、その時は何処かの歌のセリフみたいに呟いたものでした。(ここからは何故か語尾が丁寧口調になります)しかし、このブログを書いている今、何とか覚えているのはこの話題だけで、もう2つほどあったものは覚えていません。正確に言うと、覚えている忘れたのとはちょっと違っていて、「妄想サ‐フィン」が襲ってきたときの様な興奮が消えてしまっているので、「この何がそんなに面白かったのかな?」と、大げさに言えばその時の「感激」した感覚が失われてしまったのです。そしてまたもや突然と思い出しました。こんなことってなかったですか?あなたは高校1年生の少年少女です。恋する彼女/彼に手紙を書こうとします。ラブレタ‐はメールでは無くて手紙に限ります。今の時刻は午前2時です。あなたは思いのたけを手紙に書き綴り、何とか書き上げてホッとしたら眠気が襲ってきました。気が付くともう日曜の昼近くです。どうやらいつの間にか机で寝てしまったようです。机の上のラブレタ‐を読んで見てビックリ仰天します。これって僕/私が書いたの?って恥ずかしくて真っ赤になるほど、その内容は情熱的だったのです。でも私は知っています。夜中には魔物が棲んでいる、と。それは妄想サーフィンという悪魔が、無意識のうちに頭の中を心の中を駆け巡り、恋する人への思いを情熱という名の炎の中に焚きつけているんです。(これこそ妄想です)こんな経験てなかったですか?私はありました。余りの恥ずかしさに破って捨てましたが。それでも諦めずに何度も書き直しては破りを繰り返しすこと4度目に、ついに彼女当てに投函しました。もう賽は投げられたのです。そうなると今迄のうじうじしていた気持ちは明け方の霧が急速に晴れるように霧消してしまい、後には清々しい気持ちと待つ愉しさだけが残ったものです。そんなある日、全く予想していなかった事態が起こりました。1歳年上の姉が、何かを企むような気持ち悪いほどにこやかな表情で話しかけてくるではありませんか。手に持っている何かをひらひらさせながら、こういうのです。「こんなのが郵便受けに入っていたよ」まるで魔女から死刑判決を受けたいたずらっ子のように、私はがくがくと震えながらそれを受け取ったと思います。ついに来たのです「でもね、彼女に出すときはもっとよく確認しなきゃだめよ」と哀れな弟を慰めるように優し気な口調で言うではありませんか。全く事態を呑み込めない私は、手に持った封筒を見て愕然としました そして瞬時に悟ったのです。当時16歳だった私にとって、それは生涯忘れられない程の、人生で1度あれば十分な屈辱的な瞬間でした。その封筒は確かに私が恋する彼女当てに出したものでした。それが戻って来たという事は…、そう、大事な切手を貼り忘れていたなんて…。その時私は思ったものでした。この世に神はいないのか、と。あの頃の私は、アホでバカで間抜けで、でもとても純粋な少年だったのですね、今からは信じられない程の…。実はこの話を小説化してブログに投稿しようと考えた時期がありました。今年の5月くらいでしょうか。他にもいくつかのアイディアがあったので、恋愛小説の短編集にしようともくろんでいたのですが、結局は断念しました。そうなんです、魔法の「妄想サーフィン」が来なくなり、スト-リ-が上手くいかなかったので…。でも、いつか機会があればまた挑戦してみたいですね。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.14
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今日のベルギ-ミステリニュ-スは、この秋開催予定のミスクネット主催第33回ガレ-ジセ-ルについてお伝えします。その案内Flyerはこちらです。 詳しい内容につきましては「ベルギ-ミスクネットガレ-ジセ-ル大物販売お庭支部長」のミステリー小僧さんにお話を伺ってまいります。MC「そもそもミスクネットのガレ-ジセ-ルって何なのですか?」ミステリー小僧(以下小僧)「ミスクネット(ベルギ-在住ボランティア)では、年に2回春と秋に帰国の方など数十名を募ってベルギ-首都ブリュッセル個人宅で「ガレ-ジセ-ル」を開催したのが始まりです。2011年から場所をストッケルの教会に移してからも「ガレ-ジセ-ル」の名前を引き継いでいます。つまりフランス語で言うブロカントです。でも残念ながらコロナ禍では3年間開催できませんでした。」MC「コロナ禍が一段落してからはいつから再開されたのですか?」小僧「今年6月に4年ぶりに再開にこぎつけました。」MC「日本から派遣されている方は一般に4年交代が普通ですので、3年間開催できなかったという事は、ミスクネット「ガレ-ジセ-ル」をご存じの無い方が大勢いるのではと思いますが。」小僧「それはありますね。ですので私たちはあちこちにFlyerを貼り付けて開催のお知らせをするとともに、こう説明しているのです。出品者が売りたいものを会場に持ち寄って戴ければ、当日にミスクネットのボランティアが出品者に代って会場で売るというシステムで、その間出品者は何の気兼ねもなく会場内で探し物買い物をしながら出店を覗いたり食べたりできますよ、と。庭には広い遊び場がありますから、そこで子供たちを遊ばせることも出来る。休日に家族総出で楽しめるところではないでしょうか。更にネットでの買い物とは違い、売り手(出品者)は持ち込みさえすればいいわけで、買う場合はわざわざ一件毎に買ったものを引き取りに行く必要が無い、会場で好きなものを選べて好きなだけ買えるんですから、これは便利ですね。」MC「どのくらいの数の方が出品されるのですか?」小僧「大体30-40組ほどを目途にしているようです。出品者一人一人が多くのものを出品するので、あまり出品者が多いとものを置く場所が無くなってしまうもので。」MC「場所は教会とのことですが、どこで売り物を販売するのですか?」小僧「教会の反対側にあるホールを使います。広さは学校の教室の2倍ほどでしょうか。ただし自転車、ベビ-シ-ト、プセット/ベビ-カ―などの大きなものは教会の庭で販売します。」MC「そうすると、お客さん、つまり買い手の方が初めに庭で大物を買った場合は、支払いと買った荷物はどうするんでしょうか?」小僧「庭にも担当が居りますので支払いは勿論のこと、買ったものの一時預かりもやっております。ですからメインホールで手ぶらで買い物を続けることが出来ます。」MC「ところで会場ではどのようなものが出品されているのでしょうか?」小僧「生ものや超大型家電以外はほぼ何でもあります。雑貨、小物、文房具、子供用品、おもちゃ、台所用品、食器、服、靴、小型電気製品、炊飯器、DVD, 自転車、本や漫画、雑誌など、他に何があったかな、まあでもそんなもんでしょうか。会場いっぱいに溢れんばかりの商品が山のように並んでいますよ。」MC「そういえば食べ物の出店が出るとのうわさがありますが。」小僧「その通りです。2日間ともたこ焼き屋さんと日本のお酒屋さんが出展されます。たこ焼きは、外はカリカリ内はもっちりで以前より美味しいとの評判の一品です。お酒は和歌山の柑橘果物「じゃばら」を使った和リキュ-ルです。」MC「なるほど、それは愉しみですね。では最後に出品したい方はどうすればよいでしょうか?」小僧「はい、まず上のFlyerの右下のARコードを読み込んで頂いて、お申し込み手続きをしていただければOKです。ではガレ-ジセ-ル会場でお会いしましょう。A bientôt」2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.05
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今日カルフ-ルに行って野菜を袋に入れようとしたら、いつもの場所に袋が用意されていない事に気付きました。そうか今日からか。実は数日前カミサンに、もう直ぐ野菜や果物を入れていた無料の紙袋が、自然破壊につながるということから廃止になる、という事を聞いていたからです。つまり森林保護という事でしょうか。じゃあ重量を計る時はどうすりゃいいの? と困っていたら、やはりありました、替わりの袋が。それがこれです。 左のメッシュの入ったプラスチックの袋は30セント、右は布製だと思いますが55セントでした。取り出してみてみると、こんな感じです。でもここで何か疑問というか、何かモヤモヤッとした気持ちがこみあげてきます。もしかしてこれって結局のところ、「経費節減」したいがためにエコロジ―とか自然保護とか大義名分を持ち出して言ってるだけじゃないの? 普通、自然保護を持ち出せば文句を言う人は少ないでしょうから。大体あのような紙は再生紙だろうから、森林伐採にはそれほど影響ないのでは、と考えていましたが、本当のところは分かりません。紙製造だって立派な産業だし、植林だってやっているはずだし…。何かかなり前に日本で、外食産業で必須の割り箸は森林破壊の元凶みたいに言われた時期がありましたが、似たようなことなのでしょうか?因みに私は30セントの袋を2つ買いました。2つ買えば1つただ(1+1)だったから。カミサンにこのことを話したら、事前に話しておいてよかったね、とかこういうのっていつから始めるか事前予告なしにいきなりやるんだ、とか55セントの袋なんか買っちゃだめよ、とかいろいろのたまわっておりました。とそういえば、4,5年前に先代(?)のプラスチック袋が廃止になった時に、カミサンがあまった布でモンサック(マイバック)をたくさん作っていたのを思い出しました。なあんだ、あれをまた使えばいいんじゃん。と考えたところでまた、モヤモヤッとしてきました。その時は3か月ほどモンサックを使っていましたが、どういう訳かカルフ-ルが無料の紙袋を置くようになってモンサックは使わなくなったのです。それが今度は自然保護のため廃止する、というのは何かおかしくない? と文句ばかり言ってても仕方が無いので、モンサックを使う事にしましょう。でもあれはどこにしまったのかな? 考えてみてもまったく思い当たる場所がありません。困りましたねぇ。長い間使わないものはすぐに行方不明になってしまうものなんだ、という事を改めて感じた次第です。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.05
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今日のベルギ-ミステリニュ-スは、この秋開催予定のミスクネット主催第33回ガレ-ジセ-ルについてお伝えします。その案内Flyerはこちらです。 詳しい内容につきましては「ベルギ-ミスクネットガレ-ジセ-ル大物販売お庭支部長」のミステリー小僧さんにお話を伺ってまいります。MC「そもそもミスクネットのガレ-ジセ-ルって何なのですか?」ミステリー小僧(以下小僧)「ミスクネット(ベルギ-在住ボランティア)では、年に2回春と秋に帰国の方など数十名を募ってベルギ-首都ブリュッセル個人宅で「ガレ-ジセ-ル」を開催したのが始まりです。2011年から場所をストッケルの教会に移してからも「ガレ-ジセ-ル」の名前を引き継いでいます。つまりフランス語で言うブロカントです。でも残念ながらコロナ禍では3年間開催できませんでした。」MC「コロナ禍が一段落してからはいつから再開されたのですか?」小僧「今年6月に4年ぶりに再開にこぎつけました。」MC「日本から派遣されている方は一般に4年交代が普通ですので、3年間開催できなかったという事は、ミスクネット「ガレ-ジセ-ル」をご存じの無い方が大勢いるのではと思いますが。」小僧「それはありますね。ですので私たちはあちこちにFlyerを貼り付けて開催のお知らせをするとともに、こう説明しているのです。出品者が売りたいものを会場に持ち寄って戴ければ、当日にミスクネットのボランティアが参加者に代って会場で売るというシステムで、その間出品者は何の気兼ねもなく会場内で探し物買い物をしながら出店を覗いたり食べたりできますよ、と。庭には広い遊び場がありますから、そこで子供たちを遊ばせることも出来る。休日に家族総出で楽しめるところではないでしょうか」「更にネットでの買い物とは違い、売り手(出品者)は持ち込みさえすればいいわけで、買う場合はわざわざ一件毎に買ったものを引き取りに行く必要が無い、会場で好きなものを選べて好きなだけ買えるんですから、これは便利ですね。」MC「どのくらいの数の方が出品されるのですか?」小僧「大体30-40組ほどを目途にしているようです。出品者一人一人が多くのものを出品するので、あまり出品者が多いとものを置く場所が無くなってしまうもので。」MC「場所は教会とのことですが、どこで売り物を販売するのですか?」小僧「教会の反対側にあるホールを使います。広さは学校の教室の1.5から2倍ほどでしょうか。ただし自転車、ベビ-シ-ト、プセット/ベビ-カ―などの大きなものは教会の庭で販売します。」MC「そうすると、お客さん、つまり買い手の方が初めに庭で大物を買った場合は、支払いと買った荷物はどうするんでしょうか?」小僧「庭にも担当が居りますので支払いは勿論のこと、買ったものの一時預かりもやっております。ですからメインホールで手ぶらで買い物を続けることが出来ます。」MC「ところで会場ではどのようなものが出品されているのでしょうか?」小僧「生もの超大型家電以外はほぼ何でもあります。雑貨、小物、文房具、子供用品、おもちゃ、台所用品、食器、服、靴、小型電気製品、炊飯器、DVD, 自転車、本や漫画、雑誌など、他に何があったかな、まあでもそんなもんでしょうか。会場いっぱいに溢れんばかりの商品が山のように並んでいますよ。」MC「そういえば食べ物の出店が出るとのうわさがありますが。」小僧「その通りです。2日間ともたこ焼き屋さんと日本のお酒屋さんが出展されます。たこ焼きは、外はカリカリ内はもっちりで以前より美味しいとの評判の一品です。お酒は和歌山の柑橘果物「じゃばら」を使った和リキュ-ルです。」MC「なるほど、それは愉しみですね。では最後に出品したい方はどうすればよいでしょうか?」小僧「はい、まず上のFlyerの右下のARコードを読み込んで頂いて、お申し込み手続きをしていただければOKです。ではガレ-ジセ-ル会場でお会いしましょう。A bientôt」2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.05
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今日は機嫌が悪いので言葉が雑になるかもしれません。予めお断りしておきます。8時からの朝ドラを見ようとテレビの前に座って待っていましたが、8時になったら何故かまたニュ-スが始まりビックリ仰天しました。あれ、朝ドラはどうしたの?と思いタブレットでJSTV番組表を見ようとしましたが見つかりません。今日からNHKワールドプレミアムに全面移行したとのことで、そちらの番組表を見るも正直よく分からない。何分か格闘してやっとそのシステムが理解できた様です。つまりこういう事です。これは前から知っていたことですが。1. JSTVの番組表は無くなり、ワールドプレミアムの世界共通の番組表となる。2. JSTV2はワールドプレミアム(の番組時刻)をこれまで通り日本時間と同時放送。3. JSTV1はワールドプレミアムを欧州時間に合わせてプラス8時間で放送。ところがワールドプレミアム番組表をみてもよく分かりません。どうなってるんだ、これは?また番組表とにらめっこして、やっと何が分からないのか分かってきました。問題がいくつかある事が分かったのです。つまり、1. JSTV1の番組表は無くなり、ワールドプレミアム(つまりJSTV2)の番組表の時刻に8時間プラスしたものがJSTV1のそれとなります。 右上の写真がワールドプレミアム番組表のScreenshot。この番組表の時刻に8時間プラスしたのがJSTV1の番組表となる。つまりJSTV1で20時に始まる番組が何か知りたいときには、ワールドプレミアム番組表の12時(20時から8時間引いた12時)で見なければなりません。なんと不便なことでしょう。2. もう一つ。何の予告も無しに朝ドラの時刻が、朝8時から朝9時に1時間繰り下げになりました。数年前にこれも突然でしたが、日曜大河ドラマの放送開始時間が夜8時から9時に繰り下がりました。その理由として言われていたのがUK(欧州大陸時間より常に1時間遅れ)の視聴者から開始時刻を夜7時から8時に送らしてほしい、との要望があったとかないとか。今回の時間変更もそれと同じ考えから来ているかは分かりませんが、UK偏重の番組編成がある事は想像できます。これには正直頭にくるし呆れました。理由はどうであれ、やどさくさに紛れて気に食わないことをするもんです。しょうがないので9時に朝ドラを見ていたら突如No Signalの文字が出て画面が真っ黒になりました。今日は朝から強い雨が降っているので、どこかで落雷があったのかもしれません。悪天候の時にはよくある事ですが、1時間待って見ている最中に画面が真っ黒になった時の気持ち、わかりますよね? いわゆる踏んだり蹴ったり、というやつです。 今の不機嫌な私ですそうです、だからこのブログを書いている訳です。本当に朝から頭にくることだらけです。良い一日をお過ごしください。Bonne journée2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.01
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27日の日曜に気温が下がってから、私と家の愛犬に異変が起こったようだ。私の方は、日曜日の早朝に犬の散歩から戻ってブログを書いている時、急に左足の親指に奇妙な痛みを感じた。なにか針で神経を突っついているようなピリピリッとした、今迄に感じたことのない鋭い痛みだった。どうしたんだろうと親指に触ってみると、電気を通したようなビリビリとした痛みを感じた。指を曲げようとすると痛くて曲げることが出来ない。その痛みの具合から、もしかしてこれが神経痛というものではないのか、と疑いを持った。ネットで調べてみると何となくそれらしい。そういえば私が幼少の頃、当時60歳台だった祖母が神経痛で痛い、とこぼしていたのを思い出して、そうか、もう自分もそんな年になったんだという事を実感させられた。幸い午後には痛みはやわらぎ、普通に歩く分には何の支障もなくなったが、実は今でも親指をゆっくり曲げるとピリピリッとした痛みがする。なるほど、治りにくいという噂どうりに厄介な痛みであるようだ。一方7歳になる愛犬のパチュリは、その日曜日の少し前より目立って元気がなくなり、朝の散歩に行くのを嫌がったり日中は殆ど動くことなく静かに寝ていることが増えていた。そして昨日の午後、気がついたら体を小刻みに震わせ、体は突っ張ったように少し猫背気味になっているように見える。たまたま家に来ていた娘が獣医に電話したら幸運にも空きがあったので直ぐに連れて行くことが出来た。診察を終えて戻って来た娘に訊いてみると、触診、エコグラフィ-などで調べては見たものの、特にはっきりした異常は見つからず、はっきりとは分からないもののそれほど深刻な病気ではないだろうとの見立てで、とりあえず鎮痛剤と吐き気を防ぐ注射を打ち2,3日間は経過を注意深く見守る必要があるという。聞いて欲しい診察と2本の注射で支払った金額は145ユーロ、日本円で約2万3千円であった。診療だけでも90ユ-ロ(約1万4千円)という高さ 動物を飼うというのはかくもお金がかかるという事である。獣医にかかるとその週の食事代を節約しないといけないかもしれない。病状については私は単純に寒さのせいで、私のように神経痛を患ったのではないかとかってに見立てているが。やはり寒さは体に良くないだろうと。昨日も夜は少し寒かったので熱いシャワ-を浴びようか、と浴室のシャワ-の栓をひねってみてもお湯が出てこない。何度試してみてもダメ…。どうもボイラ-の故障らしい。明日朝にボイラ-を設置した業者に電話しなきゃ。明日中に来てくれるかな。昨年末だったか、娘が住んでいるアパ-ト地下のボイラ-が故障し、アパ-ト全館で暖房とお湯が止まって2日間ガタガタ震えたという話を聞いた。今はまだ8月末だから大した影響はないが、それでも最低気温は11-12度くらいで最高は20℃弱しかない。一日中曇りや雨ならば、家の中でも厚手の長袖に上着を羽織っている始末である。ほんの1週間前までは半袖か薄い長袖でいたのであるから、季節の変わり目の気温低下は体に堪えるようだ。いまでも連日35℃の猛暑が続く日本のニュ-スを見ると、本当に奇妙な感覚に襲われる。どちらも異常である でもベルギ-では時たまある事なのである。そう言えば昨年の今頃は電気、ガス料金が数倍にも跳ね上がって大騒ぎしていたことを思い出した。我が家は2年前に当時のレ-トで3年契約したので、今年7月末での1年間の締めではそれ程ビックリするような金額は請求されなかったのは本当に幸いだった。ベルギ-では9月になれば早いところでは暖房を入れるアパ-トや家があると聞いている。ベルギ-の家やアパ-トの作りは壁はレンガで1階床は石を敷き詰めるのが一般的なので、夏は涼しく秋冬は寒い。(夏場30℃以上になっても1階の居間は涼しい。)だからもうすぐやってくる秋冬に備えて、9月からは暖房用ボイラ-の定期点検や修理などで、業者は予約一杯の状態が続くはずだ。という事で、明日業者の人が来てくれるかどうかは、ハッキリ言って分かりません。ただそうであって欲しいことを祈って、冷たいベッドに入ることにします。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.09.01
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今日は8月27日日曜日。明日からFrancophone(仏語)の学校の授業が始まる。Nerlandephone(オランダ語)の学校は1週間後。つまり明日の朝は、7月初に突如として消えた騒がしい朝が帰ってくるのだ。という事で今朝は、その最後の静かな朝を味わいたく、7時に愛犬の散歩をすることにした。いつもは8時半以降だからかなり早い。外に出て朝の冷気にビックリ。どう見てもこれは秋の朝、秋の冷気である。長袖シャツだけでは心もとないので、薄い上着をひっかけて外に出る。通りに人影は無くあくまでも静かだ。静寂そのものといっていい。まあ日曜の朝7時といえばいつもそうなのかもしれないが、この時は嵐の前の静けさ、のように感じてしまった。暫く歩いて行くと、ありましたよ今日も。前方の歩道に散乱したゴミとそれをついばむ鳥の姿が見える。烏と野鳥が一緒に朝飯にありついてる様はのどかそのものだ。そっとスマホを向けると野鳥は警戒して飛んで行ってしまったが、烏は悠々と食べている。いつものふてぶてしさだ。倒れているオレンジ色のゴミ箱から見て、夜中にキツネか何かの小動物が中のゴミを漁るために箱を押し倒したのだろう。あれ、でも今日は日曜日でオレンジ袋のゴミを置く日ではないはずだけど。多分週末の休暇に出る前にゴミを置いたのだろう。またしばらく歩いて行くと、教会のある広場に出る。反対側の歩道を歩く一人の男の姿が見える。何とこの超涼しい日に半袖ショ-トパンツといういで立ちだ。いるんだよねえ、こういう人。ヴァカンス中はどんな天気だろうと、ショ-トパンツを穿くと決めている人。今年は7月以降は涼しい日が多かったから穿く機会があまり無かったので、今のうちに何が何でも穿いてやろう、という決意がにじみ出ているようだ。案の定、彼は近くのBoulangerie(パン屋さん)に入っていった。バゲットかクロワッサンを買うんだろう。朝はBoulangerieの稼ぎ時だから店を開けなければならないだろうが、いったいいつ休むんだろうか。今日の営業は朝のみかな。どうでもいいことを考えていたら、もう家の近くまで来ていた。そう言えば今朝はパン屋に入った男以外、誰ともすれ違わなかったし誰も見かけなかったことに気付いた。散歩している人や犬にも合わなかった。確か走っている車も見なかった。幾ら日曜の早朝とはいえ、ちょっと静かすぎない? 多くの人がヴァカンスから戻って来た街とは思えない静寂さ…。なにか街々は、ざわざわと騒がしくなる明日の朝に備えて、ひっそりと英気を養っているように見える。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.08.27
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覚えている限りでは1か月以上前から、自宅キッチンに置いてある白のゴミ袋を入れたゴミ箱を開ける度に、ものすごい悪臭がして困っていました。何か沢庵の腐ったような、腐った沢庵を捨てない限りかぐことは無い、ベルギ-では極めてまれな(?)匂いなんです。白のゴミ袋にはティッシュとか細々としたものを捨てるので、一日10回以上はふたを開けますが、そのたびにキッチンの窓を開けて空気を入れ替えざるを得ないような、強烈な匂いです。思い当たるのは、5月中旬より新ゴミ分別が始まって白のゴミ袋に入れる中身が変わった(正確に言えば入れる種類が少なくなっただけ)ことぐらいで、それ以外には特に何も変えていません。そんな時、娘が我が家に来たので、娘の家で同じような問題は無いか聞いてみたところ、娘のアパ-トでの問題はオレンジのゴミ袋が開いていると小さなハエが寄ってきて困るという。白のゴミ袋はと聞いてみると、2人の赤ん坊のオムツを捨てるので、その膨大な量と強烈な匂いで度々袋を替えているということでした。それを聞いてとぎれとぎれになっていた記憶を手繰っていくと、そうだ、何か月か前にカミサンと「白いゴミは量が少なくなったのでゴミ袋は小さい30リットルにしよう」とか、「小さくしたら袋がすぐ一杯になるから交換するのが面倒くさいなぁ」などと言っていたのを思い出しました。 要は袋を替える回数が減ったことが原因だったのです 興奮していうほどのことではないですが♪(^_^;)。新ゴミ分別前は、白のゴミ袋は大きくても捨てる量が膨大だったので、週2回のゴミ収集日に合わせて週2-4回替えていました。つまりゴミ袋が匂う前に変えていたのです。新ゴミ分別後はゴミの量が半分以下になったのでゴミ袋の大きさを半分にしたものの、それでも1週間で袋半分程度くらいの量しかたまらないことと、白ゴミ収集が週1回に減ったことで、ついつい袋を新しいのに替えるのを忘れて、ゴミが臭くなったなってしまったという訳です。成る程、そういう訳ならばゴミは臭くなる前に新しいのに替えるようにしよう、替える頻度を増やせばよしただし、実はゴミ問題はまだ他にもあるんです。まずプラスチックなどを入れる青いゴミ袋。新ゴミ分別でより多くのゴミを入れていいことになったので、ゴミの量が増えたのは勿論のこと、匂いもかなり強烈になりました。それは単に量が増えたから洗うのが面倒になったことと合わせ、プラスチックごみなどは洗う必要は無いとの広報などの情報から、簡単に水洗いして袋に入れていたら、袋をしっかり閉めても匂いが締め口の隙間から漏れ出してきて匂う、という事が分かってきました。特に魚が入っていた容器は簡単に洗ったくらいでは匂いが落ちないんですね。そしてついについ1週間ほど前、恐れていたことが起きました。家の前に出しておいた我が家の青いゴミ袋が破られてしまったのです勿論それは初めてのことでした。幸いにも破れた程度が軽かったので、2-3のプラスチックが散らばる程度で済みました。😥。 もう一つあります。それは庭のゴミを入れる緑の袋です。このゴミ袋のQualityは最悪です。刈った芝生を入れて外に置いておくとします。雨に濡れるとプラスチックの強度が弱って持つと直ぐに破れてしまうのです。その日も破れないように注意しながら庭から家の前のゴミ置き場迄運んでいたところ、突然袋の側面が破れて、まさに底が抜けたように芝生が地面一面に散らばってしまいました。あと2メ-トルだったのに…。通行人に見られているのを感じながら、持ってきた新しい袋に散らばった芝をかき集めて放り込みました。何とも惨めな気持ちです。この緑の袋はか弱すぎます。全て新ゴミ分別が悪いなんて思っていません。でもねぇ、何か気分がすっきりしなくて…。なんか怒りをぶつけながらこのブログを書いているみたいですね。だって他に愚痴を言う相手がいないもんで…。失礼しました。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.08.23
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近頃、寝不足により疲労がたまったのか、何もやる気にならず根気がありませんでした。そう言えばこのところ寝入る時間が以前より遅くなり、しかも夜中にトイレで目が覚めると眠気が無くなりその後朝まで一睡もできなかった、という事が頻繁にあった気がします。だから体は疲れているのですが、昼寝が出来ない質なんです。横になっても眠りは訪れません。そうこうしていたら、もうだめです、体が言う事を効かなくなってしまいました。それで3日前の夜より、眠りの妨げになることは一切しないと決めて、朝昼に飲んでいたコーヒ-は飲まない、ベッドに入ったら読書は30分までとし、ミステリーや感情を揺さぶる小説は避けて、ベッドに入ってからはとにかく眠れる環境を整えるように勤めました。実はこの疲労にはもう一つ理由があると考えています。それはドライアイで、目薬を差した時や涙が出た時に、右目がかなりピリピリして精神的肉体的に参ったことも原因であると思います。これって結構疲れるんです。普段は意識すると眠れなくなるのですが、今回はとにかく目を瞑って何度も寝返りを打つようにしました。すると今回は上手く眠れたようで、途中で2回トイレに行きましたがその後も寝入ることが出来ました。何かとても簡単なようで、快眠術とかの本も書けそうに思えそうですが、自分でも何故よく眠れるようになったのか、全く見当がつきません。そして昨晩も夜中に3,4回は目が覚めたのに、その後はよく眠れました。考えてみてもよく眠れた理由が分かりません。でも熟睡の効果はてきめんで、昨日はまだボケ―ッとしていた頭は今日はすっきりして爽快でした。このような気分は久しぶりです。暑くて気分の良い夕方はやっぱり冷やしたビールと枝豆ですが、どうもビ-ルを切らしているようで今晩は我慢するしかありません。近くのミニス―パ-まで行けば買えるんですが面倒くさい…。ところでちょっと前から夏らしく暑くなってきたこの天気ですが、今週半ばには20度前後まで下がり天気も悪くなるようです。なので暑い日の夜に枝豆とビールを楽しめるのは、あと数日しかないかもしれません。忘れないでください、ベルギ-の夏は短いですから、特に今年は。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.08.21
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昨日の午後から、周りが騒がしくなってきた。2軒隣の家の子供たちがヴァカンスから帰ってきたようで、庭で大声をあげながら騒いでいる子供の声が、開け放した窓から飛び込んでくる。そう言えば今日も2度犬の散歩で外に出たが、ここ1週間で最高の人出であった。といっても4,5人程度に出会ったという話だが。実は昨日ちょっともめ事があった。犬の進入が禁止されて(入り口には犬進入禁止のマークがある)いる子供の遊び場に、2匹の大型犬を連れた女性がリード無しで犬を放し飼いにしているのを見かけたからだ。実は最近、この手の輩が増えているように思える。犬のフンの不始末は安全には直接かかわらないので、特に目を三角にする必要はないが、子供の遊び場所で大型犬を放し飼いとなると放ってはおけない。その時は私たち以外は誰もいなかったが、その遊び場は囲いの金網や塀が無い解放された空間なので、いわば道路と同じなのである。あまり揉めたくはないので、丁寧に言葉を選んで、この場所は子供の遊び場で犬を入れてはいけないこと、リード無しで犬を放しておくことは禁止されている、と言ってみたが、相手は「今は誰もいないし、たとえ誰かいたとしても私の犬は大人しいから危険はない」の一点張りで全く聞く耳を持たなかった。こういう時、つまり他人に何か意見をされたり注意をされた時、云われた方は「そうですか、わかりました」とは言わないものだ。寧ろ自分の主張の正しさを繰り返すだけで、話し合いは全くの平行線になるのが普通だ。相手が男だと、まず脅しの文句の一つは出てくる。これは一回警察かコミュ―ンに相談するのが良いかもしれない。素人があまり深入りすると、相手が逆上した場合にかなり面倒なことになるし、危険な目にあいかねない。前にこのブログで書いたが、近年大型犬にかまれる事故が多くなっているようなので、私の住んでいるWSP区(もしかするとブリュッセル市全土かも)では、「公共の場所においては飼い主は飼い犬を常にリードを付けておかなければならない」という法律が存在する。法律があるからダメだ、という杓子定規で言っているのではなく、こと安全にかかわることについては、当事者である飼い主が自覚と責任をもって行動してもらいたいと思う。こちらだって余計なことに首を突っ込んで、変な恨みは買いたくないのだから。まあ一般的に言って、飼い主特に大型犬の飼い主は、私の個人的な感想としては、「自分の犬は大人しく従順で人間をかむことなど絶対にあり得ない」、という頑なな信念を持っている人が多いように思う。自分で信じる分には何も言うことは無いが、それを他人もが認めていると勝手に思い違いをして行動していることに問題があると思う。前方から全力でこちらに向かってくる犬がいるとする。犬の飼い主であれば可愛い愛犬を満面の笑みで迎えるが、他人の場合はどうだろうか。飼い主と同じ心境で、飛び掛かってくるかもしれない他人の犬を喜んで迎えるだろう、何て考える飼い主がいるだろうか。実際にはいるようである。信じられないことだが…。特に、リード無しで犬を勝手に遊ばせておくことは、犬は飼い主のコントロ-ルに及ばない場所にいる訳で、いざとなった時に、いくら飼い主が飼い犬を呼んでも事故を防げるかどうかは分からない。こう書いてみると、一番の問題というのは飼い犬ではなく、飼い犬をコントロ-ルする飼い主にありそうだ。他の人が怖いと思うかもしれないと考える力、そして自分の犬こそは賢く人にも犬にも迷惑を掛けない、つまり他人に危害を加えることの可能性を全く考えないという、「想像力」の欠如にあるのかもしれない。私も犬の飼い主であるが、飼い犬を無条件に信じてはいない。家の中で悪戯することもあれば、こちらの意に反して喜び勇んで飛び掛かってくることもある。なので散歩時に人とすれ違う時はリードを短くして、急に人に、特に子供に近づけないように注意している。ただ、自分の飼い犬に対して、無条件で安全神話というものを持っている飼い主には、このような考えは通用しないようだ。このような輩には、ポリスにお願いするしかないだろう。飼い主をへたに怒らせると、リード無しで放し飼いにされている犬より恐ろしいかもしれない。だって、それを止められる"飼い主"がいないのだから、こちらの方が怖い。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.16
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私の娘が2人の赤ん坊を預けているcrèche託児所が、7月21日から8月15日までの約3週間半もの間夏季休暇で閉園されています。3週間以上ですよ。長すぎますよね。と息巻いてもしょうがありません。それにもう直ぐ託児所は始まりますから。初めの2週間は、我が家で預かったり義理の両親がフランスよりやってきて面倒を見てくれましたが、残りの2週間は娘は休暇を取らざるを得ませんでした。半分は旦那が休暇を取ってという事もアリでしょうが、生後8か月の赤ん坊となるとかなりハードルが高くなるのでしょうか。あの旦那は良いやつだけど、赤ん坊の世話となるとほとんど役に立たない。まあ私も似たようなものだけど。 娘は両方の両親の世話で何とかしのぎましたが、預ける親や知人などがいない場合はどうするんでしょうか。誰かに頼れないとなると、有給休暇を取って仕事を休まざるを得ません。3週間以上も休暇をとるんでしょうか。他人事ながら気になりますね。どうせならヴァカンスの話題をもう一つ。あまり良い話ではありません。ヴァカンスが始まってから捨て犬が増えたというニュ-スを見ました。特に大型犬の捨て犬が多いとのことで、収容施設が満杯になり収容しきれなくなりそうだという、なんともやりきれない話です。大型犬の飼い主のマナ-の悪さは、以前フンの始末をしないことなどを例にとって話しました。すべての飼い主が悪いわけではありませんが、大型犬は目立つし安全にかかわるのでしっかりと飼育して欲しいですね。そう言えばヴァカンスが始まってからというもの、大型犬を見かけなくなりました。散歩中に出会うのは小型犬のみです。歓迎すべきことではありますが、もう直ぐ大型犬も飼い主と共に戻ってくるわけで、今の安楽は今後も約束されたものではないようです。それに子供たちがヴァカンスから戻ってくると同時に、静寂とは真逆の世界が戻ってきます。この1か月ほど、今の静けさにどっぷりと漬かって慣れ過ぎてしまった私は、これから始まる騒々しさに耐えられるか、今年はちょっと心配です。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.14
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昨日、動物園に行ってきました。孫の3歳の誕生日の時に、今度は動物園につれて行ってあげると、動物好きの孫に約束したからです。それから3か月ほど経ってしまった昨日、やっと実現した訳です。朝8時半、昨晩作っておいたサンドウィッチと水のペットボトルをバッグに入れて、カミサンと私は娘夫婦のアパ-トへ向かいました。そこで娘と孫2人(年下の長女は8か月)と合流し車2台で出発。娘の旦那は仕事のためお留守番(在宅勤務)である。4人であれば普通は車1台で十分乗れるが、赤ちゃんが2人居るとなれば赤ちゃんシ-トが一人一人に必要であり、車1台では大人一人がはみ出してしまうので2台で行くことになりました。問題は3歳の孫をどちらの車に乗せるかでした。出発前に訊くと私らと一緒にいたいというのでこちらの車に乗せたが、走り出して暫くすると今度はマモン、マモン(ママのことです)と泣き出してしまって困った困った。装着した赤ちゃんシ-トのシステム上、後ろ向きに座るので先導するマモンの赤い車が見えないので心配しているのだとわかる。仕方が無いので娘に電話して、後ろを走るように頼むことに。行先はブリュッセルの南東にあるAthという小さな町の近くに位置するPairi Daizaという名の動物園。リングと一般道で75分程度。高速を降りるとそこは全くの田舎でした。3本羽の風力発電風車も見える。トウモロコシやジャガイモ畑がそこかしこに点在している、これこそがザ田舎というべき一帯の一本道で、前を走る車が渋滞し始めた。目指すPairi Daizaが近づいてきたようだ。時刻は10時半。娘によればPairi Daizaはかなりよく知られた場所で、ベルギ-は元よりお隣のフランスからも観光客が来るとか。広大な駐車場の一角に駐車して、動物園の正面入り口に向かう道は凄い人波である。そして入り口についてびっくり。雰囲気は動物園というより遊園地あるいはディズニーランドに近い印象。 正面入り口の広場 右側正面のドーム状アーケ-ドに入ると、こんな感じ。両側はブティックが並んでいる。入り口で入手した地図を見てみると園内はかなり広い様で少したじろいでしまう。娘によれば、園内をくまなくめぐると1日はかかるという。60代後半で昨晩は4時間くらいしか眠れなかったので(子供のように興奮して寝つきが悪かった)、朝からバテ気味で体が怠いのに、これからの過酷な道のりを思うと落ち込んでしまいそうだ。園内のことを話す前に、我々の荷物について一言触れておこう。まず赤ん坊2人であるからベビ-カ―(プセット)は2台必要。それにまだ体力が回復していないカミサン用に車いすを薬局で借りた(1日1ユ-ロと激安)。彼女は車いすなど外で使ったことが無いので、誰か押手が必要となる。つまり私と娘で車椅子とベビ-カ―2台を押さなくてはならないという、ちょっと厳しい旅となるのです。大丈夫かなぁ。あたしは心配症なんです。しかし、こういう過酷の中でも落ち着き払ってテキパキと物事をこなしていくのが我が娘である。2台のベビ-カ―を平行に連結してスイスイと押していく。そういう手があったのか。まず初めに訪問したのは、地図左手手前の〈The Middle Kingdom〉というゾーンで、木立の間に中国風の建物が点在しており、その中の一つに入ると長い曲がりくねった回廊を廻りながら、中央の広い空き地にいる動物を見て回ることになる。動物が良く見える場所には人とベビ-カ―が群がっており、なかなか前に進まないので何とももどかしい。人気のパンダはこのゾ―ンの最も奥となる。 来園前は写真を撮りまくるぞ、と勇んでいましたが、車いすやベビ-カ-を押すのに追われて写真どころではありませんでした。残念。パンダに行く前にすでにガス切れでランチタイムとなりました。私とカミサンは昨晩作っておいたバゲットのサンドウィッチを食べたが、一晩おいたバゲットは硬くはなっていなかったが、まるでゴムのように嚙み切れない。噛んでいるうちに顎と歯が痛くなってきた。やはり当日に買ったバゲットじゃあないと食べれないことを痛感。ランチ後、パンダを見に行ったが、パンダは20mほど離れた所に背中とお尻を向けて寝っ転がっているだけで、身動き一つしない。遠い所をやって来たのに扱いが冷たいので、早々に次のゾーンに移動することにする。その後は、敷地中央にある巨大な池を時計回りに回りながら、多くの動物を見て回りました。それで気付いたことがいくつかあります。箇条書きにすると。1. 標識や矢印の類が殆どない。私にとっては必要不可欠の地図標識が全くないのには呆れた。どうもスマホでQRコードを読み取ったアプリで確認しろという事らしい。道に迷うたびに娘は当然のようにそうしていた。2. ベビ-カーや車いすを押していて、突然前方に階段が現れると困惑するし腹が立つ。何の標識、説明、矢印が無いこともよく分からない。要は事前にアプリの地図でよく確認して行動しろ、と言われているようで面白くない。3. 園内はどこも坂が多く、ベビ-カーや車いすを押すのは時にはかなりハードな仕事となる。4. 園内は石畳の道が多く、ベビ-カーや車いすの押手や乗り手(乗客)に優しい道とは言えない。5. 動物の種類は多いが、頭数はそれほど多くない。特にニホンザルは石の山に1頭しか見えず(つまり〈群れ〉が見当たらない)、拍子抜けというか寂しい感じがした。猿は群れを見ないと面白さが分からないと思うので。結構ネガティブな感想ばかり書いてしまったが、勿論面白かったところも多かった。特にペンギンのいた洞窟の中は長袖は元より、上に何か羽織らないと寒いほど中は冷房が効いていた。その寒さの中で、巨大なつららが下がり氷におおわれている洞窟の中のペンギンを見ていると、何か南極に来たような錯覚さえ感じたものです。生後8か月の赤ん坊がいれば当然お腹が空けば泣き出す。ミルクだと温めたり場所によっては出来ないので、娘は簡単な授乳を選んだようです。ただ簡単とはいえ人前でお乳をあげるので、隠すところは隠して手際よく自然にすることが必要です。必要以上に人前を気にしていたら、逆に目立ってしまうでしょう。上の写真は授乳している時のものですが、後姿からはそうは見えませんよね。このようにして園内で3回授乳しました。まあそれでも子供たちにとっては、動物園は特別である。遊園地とはまた違った魅力があるし、園内は十分広いし、汽車(勿論乗れる)も走っているし、何しろ多くの種類の動物を見れる喜びは何事にも代えられないだろう。ただ、動物園に来るのは5歳以上が良いと思う。2歳ではちょっと早すぎた感がありました。ちょっと端折ってしまったが、今回の動物園探検(私にとってはそう感じた)はとても疲れました。もう二度と来ることは無いとは思いますが。これが60代シニアである私の探検記でした。因みに入園料は、大人42ユーロ(65歳以上は40)、子供は36ユ-ロかだが3歳未満は無料。駐車料金は1日10ユ-ロ、とまあこんな感じです。季節や曜日で違うので、興味のある方は事前にホームパ-ジで確認した方が無難です。なおオンラインで予約すると割安になるようです。来園前は高い、と感じていましたが、これだけ広いし見どころは多いから元は十分取れそうですね。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.11
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昨日も寒かったけれど、今日はもっと寒い。今、犬の散歩から戻ったところですが、いやはや外の寒いこと。特に風が強くて寒い。ちょっとオーバ-かなと思いつつもマフラ‐を巻いていったら大正解でした。もし付けて行かなかったら、首筋が寒くて20分も歩いてはいられなかった。昨日はうちの菜園のトマトの葉が枯れて大変だ、などと大げさに書きましたが、トマトどころの話ではありません。自分自身の健康の心配をしなきゃならなくなりました。そう言えば何か喉が痛いような気もします。この悪天候は今日までで、明日からは少しづつ回復に向かう、とのことですが(本当かいな?)、本格的な夏の暑さがやってくるかは不透明な状況みたいです。このままでいけば今年のベルギ-は「夏のない年」になるかもしれません。 真夏の太陽の下で汗だくになりながら、アイスクリ-ムをほうばりたい…。そう思ってネットで色々と検索していたら、ありました。Wikipediaで「夏のない年」という興味深い記事を見つけました。そんな年もあったんですね。これは1815年にインドネシアの火山で大噴火が起き、その火山灰が原因で翌年夏に北ヨ―ロッパ(アルプス以北)と北アメリカなどで季節外れの寒波や低温などの異常気象が続いたという記事です。この中で私が注目したのは、この異常気象が小説や絵画に影響を及ぼしたという事でした。特に小説では、避暑に来たものの、雨の降り続くスイスの山荘に閉じ込められた小説家たちが、後に発表されたフランケンシュタインや吸血鬼といった怪奇小説の構想をここで温めた、という件です。興味深いですね。興味のある方はこちら。しかし、現実問題としてこの異常気象は農作物に深刻な悪影響が出るのでは、と心配しています。先月以来の低温と日照不足で野菜や果物はどうなるんだ、特に通常であればあと1か月もすれば市場に出回るだろうトウモロコシは大丈夫だろうか。KrainenのCarrefour前の農地で栽培されているトウモロコシはちゃんと成長して、例年通りに収穫されるのだろうか。トウモロコシ好きの私には非常に気になるところです。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.06
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今日は8月5日 時刻は9時45分たった今、犬の散歩から帰って来たところです。今朝は冷たい風が吹いていて、長袖に上着がないと寒くて外を歩けない程です。早朝、犬を庭に出して用をさせている時に庭の家庭菜園のトマトを見てビックリ。なんとトマトの苗の葉が半分ほど枯れているのです ==> 1週間前 今朝当初は簡単なビニ-ルハウスを作って雨から葉を保護していたのですが、1か月ほど前の強風であっけなく倒壊してそのままに。昨日までは風雨に晒されながらも健気に頑張っていたのが、10日ほど続いた雨と低温でついに力尽きた、という感じです。赤く完熟しなくても美味しく食べられたのに、これからあまり食べられないと思うと残念でなりません。別種のトマトの方は葉もまだ枯れてはおらずひと先ずほっとしましたが、今日明日とかなり雨が予想され、しかも最高気温も17‐18℃までしか上がらないとのことで、こちらのトマトも心配です。毎年7,8月には家庭菜園のトマトが収穫のピ-クを迎え、食べきれない程のトマトに嬉しい悲鳴を上げていたものですが、今年は様子が違うようです。天気予報によれば、週明けには天気が回復し木曜ごろから夏日が戻ってくるとか。1か月以上もぐずついた天気が続くと、そう言われても「はいそうですか」、とはにわかには信じ難くなってしまいます。ところで今朝犬の散歩をしていて、リスを見ました。SportCity近くを歩いていたら、20mくらい前方に中央分離帯から抜け出してきた小さなリスが、車道と歩道を横切っているところでした。まだ子供なのか尾っぽが短かったですね。いやあ、久しぶりにリスを見ました。今年初めてかな。良い気分で散歩を続けていると、住宅地の道路の路肩にポリスの車両が駐車しており、その横で2人の男女の警察官が楽しそうに大声で談笑しているのを見かけました。何をするのかと思ってみていたら、走行車両を止めて身分証の提示を求めていました。要は「検問」している最中におしゃべりをしていたという事です。何ともリラックスしてますね。まあ世の中はヴァカンス真っ最中ですから無理ないかも。日本でこういう光景を見たとしたら、それこそ「緊張感が無い」とお𠮟りを受けるかもしれませんね。でもヴァカンスの最中で通りかかる車もあまり無い住宅地の真ん中で、しかも朝10時前に検問をする意味があるのか疑問を感じますが。さて、ダラダラとブログを書いていたら早いもので、もうすぐ昼食の準備の時間となりました。今日は、ニンニクのたっぷり入った特製のタレに一晩浸しておいた、鶏もも肉とネギやもやしなどの野菜を炒めたものを食べることにします。塩ベースのシンプルな味付けが鶏肉にはぴったりくるのを実感させてくれる、我が家の定番の一つとなっている料理です。それではまた。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.05
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もう8月になってしまいましたが、ここベルギ-は夏らしくない天気が1か月以上続いています。ウンザリを通り越して諦めの境地です。ちょっと記録を調べてみたら、先月の天気は晴れの日が4割程度しかなく、平均最高気温は約23℃、25℃以上の日は7回、30℃以上となると2回しかありませんでした。感覚としたら30℃以上の日があったこと自体が信じられないほど、涼しいぐずついた天気ばかりだったように思えます。しかし過去の記録を見てみると、意外なことに2020年と2021年の7月は今年以上に最高気温が低かったなんてこと、信じられますか?しかしやっとというべきか、ついにというべきか、来週より特に水曜からは夏らしい天気がやってくるようです。梅雨明け前から猛暑に見舞われている日本の皆さんには申し訳ありませんが、やはり夏は暑いくらいの天気じゃあないと気分が落ち込みますし、夏のうちに体にエネルギ‐を貯めておかないと、ベルギ-の9月以降の暗い季節は乗り越えられません。そして夏と言えば、今まで何回となく書いてきましたヴァカンス(休暇)です。日本で夏の休暇と言えば8月中旬のお盆ですが、1週間の間は高速道路や新幹線などの交通機関が、民族大移動で車や人で埋め尽くされるような混雑が日本全国で見られるようです。年末年始と5月のゴールデンウィークも同様の大混雑です。日本は狭い国土の中に1億人以上の人が暮らす人口密度の高い国です。そういう日頃からストレスを感じる環境なのに、休暇時期は更に肉体的精神的にストレスが異常なほどに高まると思います。健康にいいことなんかないと思うのですが…。どうせなら休暇時期を地域によってずらすようにしたら如何でしょうか。つまりそれによって混雑のピークを分散させる訳です。年末年始とお盆はちょっと難しいけど、5月の連休は何とか出来るのではと思います。私の経験上、日本で好きな時期に纏まった休みを取ることはかなり難しいので、せめて休暇時期を1-2週間ずらしてはと、この遠いベルギ-の地で思うのです。勿論、長く根付いた習慣を変えることに抵抗を感じる人が多いことは想像できますが、これが実現できれば単に交通の混雑解消だけではなく、休暇期間が長くなることからくる経済的効果や、観光地での混雑が緩和されることでゆっくりと観光を楽しめることにもなると思います。ただ、具体的にどうすればいいか、という事になると皆目わかりません。それに、こういうアンケ-トがあった時に、どれだけの人が賛同するのかも全く読めません。皆さんはどう考えておられるのでしょうか、ちょっと調べてみたいですね。ただ、これもどうすればいいのか分かりませんが…。3つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村
2023.08.04
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前回記事を投稿してから4日経ちました。6月まではほぼ毎日投稿してましたが、2つのブログで書くようになった7月以降投稿は2日に一度となり、ついには週に2度ほどに減りました。まあ、ハッキリ言えば書くネタが尽きてきたことと、ブログを2つも書くという自分の身の丈に合わないことは長くは続かない、という事を実感したからだと思います。それに何かを書かなければという思いが空回りして、書いた記事を読んでもただ何かを書いたというだけで、自分自身が何を言いたいのか自分でもよく分からないという、内容に対する不満も募ってきたのです。という事で、これからは気が向けば、そして書きたいことがあれば書く、週に2,3回投稿できればいい、という軽い気持ちで書いていくことにしました。それに加えて、ベルギ-やシニア関連だけではなく、それ以外の特に野球関連の投稿もこのブログで書いていくことにします。形の上からは7月前(正確には6月23日まで)の状態に戻る訳ですが、自分で納得してやり方を変えるので、後ろ向きな気持ちはありません。むしろホッとしたという感じでしょうか。前置きが長くなってしまいました。投稿を休んでいる間も時は流れていました。我が家の隣人たちも長期休暇に出た様です。スウェーデン人一家はスウェーデンに車で戻るそうで、片道14時間の長旅だとか。もう一方のオランダ系隣人はフランス西部地方の島で2週間ほど過ごすという事です。この7月1か月間のベルギ-は天気が悪く気温の低い日が続いており、真夏のぎらぎらした太陽が雲の間に隠れたままですから、ベルギ-以外でヴァカンスを過ごすのは正解ですね。元々ヴァカンスは非日常を味わうための大切な時間ですから、できれば間違いなく夏空が広がる南国が最高ですね。そんなことを書いている私ですが、今年はヴァカンスに行くつもりはありません。行きたいところも特にないし、それに行くのに疲れちゃったと言うのが本当のところです。という事で、昨日は日頃余り足を伸ばさない場所に歩いてきました。徒歩30分ほどのところにある小さな公園に行ったのです。その公園は樹木が生い茂っているため昼間でも薄暗くちょっと薄気味悪くもあるので、兎に角訪れる人がほとんどいませんし、私もこの10年ほどで数回しか行ったことがありませんでした。今回行ってみる気になったのは正直よく分かりませんが、時には滅多に行かないところに行くこともいいかな、という軽い気持ちだったと思います。何となくミステリー又はホラ-小説のような書き出しですが、残念ながらそのような面白いことは何も起きはしませんでした。そこには大きめの池が2つ横に連なった細長い公園で、池のほとりには遊歩道があるものの、あとは全て樹木に覆われているという静寂だけが取り柄と言っていい公園なのです。 一つ目の池。ここにはカモの家族が住んでいるはずだが、この時は姿が見えなかった。数年前のコロナ禍に来て、この風景を眺めながら読書したことがあったと思いだす。とにかく静寂に包まれた空間である。周りを樹木で覆われているため、水面には殆ど波が立たないが、かと言って鏡の様に周りの景色をくっきりと水面に映すわけでもない。もっとはっきり水面に映れば映える景色になるのに残念。下の写真はちょうど反対側の岸辺から撮ったもの。そしてもう一つの池。この池の水面は一面に小さな浮草で覆われており、水面はいつ見ても下の写真のように淡い緑である。こちらは逆に水面はまるで地面のように樹木の影を鮮やかに映し出す。公園は至る所樹木に覆われており、昼間でもほとんど日が差さず薄暗い。この日は午後にも拘らず全く訪れる人がいなかった。夕方以降は薄気味悪くて公園内には怖くては入れそうもない。20年以上前に来た時そのままの公園内の建物。落書きも当時のまま残っている。たまにはこのような人気のない場所で、ホラ-とまではいかなくてもミステリー小説でも読んだら、たとえ昼間であっても太陽が雲間に隠れれば、舞台としてはなかなか味わいが出てくる場所だと思う。夜ならばさしずめ肝試しでしょうね。でも今のベルギ-は夏らしくない天気が続いていて、残念なことに肝試しするほど暑くないんですよ。むしろ肌寒いくらい。このまま夏が終わってしまうのではないかという恐怖。これが一番怖い。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.08.01
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この頃気になって仕方ないことがある。高校野球である。母校の高校が地区予選で準決勝に進出するのだ( ^)o(^ )。このように書くと甲子園の常連校と思われるかもしれないが、母校は毎年3回戦までに姿を消すごく普通の高校だから、当然、甲子園に出場したことは無いし、地区予選で決勝に進んだことも皆無だ。たしか10年位前に初めて準決勝に進んだが(その時は\(^o^)/)、準決勝の相手は甲子園出場の常連校であり、善戦したものの力の差は歴然だったとの記憶がある。しょうがないよね、ただのふつ-の高校なんだから。つい先日知ったのだが、今年は140キロ台後半を投げる速球派の投手を擁しているとかで、準々決勝ではその投手が力投して強豪校を蹴散らしてしまったから驚きだ。ただ、次の準決勝の相手は甲子園出場経験があり、やはり格上という高校だし、もし撃破できたとしても決勝は地区大会で毎年ベスト4に進み、甲子園に何度も出場した超強豪校になりそうなので、かなりの苦戦が予想される。でも次の準決勝に勝ってまず決勝に進みたい勿論いうまでも無く優勝して甲子園に行ってもらいたい\(^o^)/が、勝負云々よりも、私にとっては暫くぶりにワクワク興奮する超明るい話題であるのだ試合当日は早く結果を見たいけれど、怖い気持ちもあり複雑だ。でもこういうワクワクドキドキする気持ちを味わえるのは、10年に一回あるか無いかの一大イベントなので、じっくりじっくりと味わいたいと思う。さて、突然ですが、このブログの記事を書くのは2日ぶりです。1か月前にそれまで一つのサイトでブログを書いていたが、推理小説、恋愛小説、ベルギ-の話題、若き日の体験談、野球の応援等々、話題が多岐にわたって私自身が混乱してしまったことがあったので、野球関連と小説関連をベルギ-の話題と完全に切り離し別ブログで書くことにして、今日まで2つのサイトでやってきました。正直言って2つのブログで毎日記事を書くのは、かなりしんどいですね。しんどいというより、この頃は2つのブログとも投稿していない日が時々出る有様で、肉体的にも精神的にもキツ-イ状態が続いています。どうしようか思案中です。つまりまた一つにするとか。あまりだらだら考えてもしょうがないので、近日中に何らかの結論を出すつもりですが…。出せんのかな?ただただ、今は何と言っても高校野球です。もし甲子園に行くことになったら、どうしよう。何にも手につかなくなりそうです。でもこういうのを何とかの皮算用というのでしょうか。結果を見るのが怖いなぁ。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.27
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今朝は曇り空。気温は16℃。9時ごろ、犬の散歩に出ると涼しい風が吹いており、何となく秋を思わせる陽気ではないか。長袖シャツを着ていても少し寒い。上着が欲しいくらいだった。うちの愛犬パチュリ(♀7歳)は、正確には既に独立している娘の犬である。独り住まい用に購入したマンションに結婚後も住んでおり、一人目の赤ちゃんを妊娠している時にあずかることにしたものだ。それから既に3年ほど経つが、パチュリが実家に戻るれる状態には無いし、今後も我が家に住み続けることになるだろうが、私たちは大歓迎である。既に完全に家族の一員となっているのだから。 現在ベルギ-はヴァカンス真っ盛りであることは前にこのブログで書いたが、2人の孫が通っている(預けている)Crèche(託児所)も7月21日から8月16日までヴァカンスで閉鎖となる。といっても娘は会社で仕事があるから子供たちの面倒は見れないし、我が家ではカミサンの体調がまだまだ完全ではないので、一日中赤ん坊と子供の相手は私も含めて出来ないのである。幸いにも、明日から娘の義理の両親がフランスから泊りに来て、平日は2人の孫の面倒を見てくれることになった。ありがたいことである。しかし、ちょっとした問題があるのだ。娘夫婦、赤ん坊、2歳児で既に満杯状態であるマンションに、更に高齢者がふたり加わるというのだから、いったいどうやって5人寝られるというのだろう、と真剣に心配している。いや実はそれだけではないのである。義理の両親の大型犬(種類は忘れたが)も一緒にやって来るというのだ。もう笑い話の領域だと思う。 そう、娘も笑っていた。本当なら我が家に泊めることが出来れば一番いいのであるが…。娘に本当に大丈夫か訊いてみたところ、全く問題ないとの返事が返ってきた。ただし、心配事があるという。それは、「義理のお父さんと居ると凄く疲れるの。だってとにかく話好きで四六時中話しかけてくるから、聞いて相槌を打っているいるだけでくたくたに疲れちゃうのよ。」つまり、どうやって話から抜け出せるかが頭の痛い問題だというのである。そういえば、初めて義理の兄にあった時のことを想いだした。私が以前勤めていた会社と義理の兄が勤めていた会社は、ともに認め合うライバル会社であったことから、その時は初対面にも拘らず、そのことで話が盛り上がってしまい、1時間ほども立ち話をしたことがあった。確かに人懐っこく話好きな人であった。いい人なんだよなぁ。でも、一日中、いや2,3時間一緒にいるだけでもこちらが疲労困ぱいしそうだ。可愛そうな我が娘…。お願いだから我々を恨まないでおくれよ。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.22
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この3、4日悩まされた体の怠さが今日は嘘のように無くなりました。ボ-ッとしていた頭がやっと働くようになったのです。ただし、なぜか昨日までは気付かなかった上半身、特に背中と脇腹が柔軟体操をすると痛い。結局いつものごとく、何だかわからない中に治ってしまうという、嬉しいにも拘らず複雑な心境です。具合の悪い時も何か対策をしなきゃ、という事で首筋、肩や背中を中心にマッサ-ジをしたり、姿勢が悪くなって血行が悪くなっているのでは考え、姿勢を不自然に伸ばして歩いてみたりと、健康に良さそうと思う事は何でもやってみたものの、即効的に効果のあったものはありませんでした。でもこのように3,4日で治ってしまうという事は、やはりそれらの「治療」が効いたという事でしょう。とするとやはり血の巡りが悪くなったのかなあ。具合の悪い時は辛いと思うけれど、それは体が悲鳴を上げている訳で、辛抱していればいつかは治るのは、疲れから働きが鈍くなっていた免疫機能が本来の状態に戻ったという事で、まあ目出度し愛でたしという風に考えていいのでしょう。という事で、今朝はかなり気分が良かったのです。さて9時半頃犬の散歩に出ました。気温16℃。雲は多いながらも時々太陽が顔を出す天気で、結構涼しい朝でした。散歩の道すがら気付いたことは、犬のフンが殆ど無かったことです。これは人間だけでなく犬も飼い主と一緒にヴァカンス中なのでしょうか(当然ですが)。そういえばこの頃やけに静かですから。まあ今日はベルギ-の独立記念日で祭日なので、今のところは特別静かです。物音ひとつしないと言ってもいいくらい静寂に包まれています。ただ、この静けさは長くは続きません。もうすぐ独立記念日の式典が始まるからで、始まれば上空を軍用機やヘリコプターがブンブン飛び回りますから。そうそう今日のお昼は焼鳥丼にしました。昨日のうちに鶏肉を特製の「たれ」につけておいたので、味が良く染み通っていて最高でした!たしかどなたかのブログに載っていたレシピを参考にさせていただきました。有難うございます。美味しかったですよ、特に「たれ」が。そのたれはこんな感じです。・醤油 大さじ3・砂糖 大さじ3・みりん 大さじ1・ごま油 大さじ1・生姜 すりおろし 小さじ1・ニンニク すりおろし 小さじ1このたれに、一口大に切った鶏肉や手羽を一晩浸けておけばOK。あとは炒めたネギとCourgette(ズッキ-二)をたれに絡ませて出来上がり! うっかりして、ご飯の上に載せた写真撮り忘れちゃいました💦。まあ、体調が良いとご飯も進むし、気分も昨日までとは打って変わって爽快です。やはり健康であることに感謝したいですね。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.21
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一昨日からの怠さがまだ続いている今日の午後4時、犬の散歩をしていて気づいたのだが、日没が21時45分なので16時はまだまだ昼間で、太陽も雲間から顔を出しているのに、なんと街灯が灯いたままなのだ。いつも大体こんな時間帯に散歩しているが、普通はこんなことは無い。いつもの散歩コースを歩いたが、歩いた全ての通りで街灯が灯いていた。6つか7つの通り全てだ。 まあ、何かの間違いだろうとは思うが、明日はfête nationale/national holidayなので、もしかすると前夜祭の景気付けかなにかのパフォ-マンスだろうか。でも日没まであと6時間もあるのにもったいないこと。という事を考えていたら、ある事を思い出した。今でもそうだと思うが、高速道路(Autoroute)でベルギ-から国境を抜けてフランスに入ると、高速道路の街灯が急に薄暗くなり(ほとんど真っ暗になる感覚)前方が見にくくなる。初めてのドライバ-は、そのコントラストが大きいためかなり戸惑う事になる。私もその一人だった。逆に、薄暗いフランスの道路から眩いばかりのベルギ-側に入ると、目眩を起こしそうになる。一言で言えば、街灯の数が圧倒的に違うからなのだ。なぜフランス側はあんなに明かりが少なく薄暗いのだろう。疑問に思った当時はベルギ-人、フランス人に訊きまくったものの、誰もその謎にこたえられるものはいなかった。という事で、今日高速道路の街路灯の謎についてネットで調べることを想いついたが、調べてみてもその理由はついに分からなかった。 しかし、それに関してちょっと面白いジョーク、いわゆる小話ですね、を見つけたので紹介します。まあ日頃フランス人にやり込められている(?)ベルギ-人が、日頃の憂さを晴らすがごとく、フランス人の高慢さをやんわりと皮肉った小話である。それはこちら。フランス語と日本語で。「Vous savez pourquoi il n'y a pas d'éclairage sur l'autoroute en France?Parce que les Français se prennent tous pour des lumières.」「フランスの高速道路に街灯が無いのは何故か知ってるかい。それはね、フランス人は皆、自分たちを光だと思っているからだよ。」フランス人は、自分たち自身が光り輝いていると勘違いしているので、高速道路に街灯は必要ないと思っている、でも実際はそうではないので、フランス人以外には暗すぎる、という事であろうか。ベルギ-人からすると、フランス人は高慢ちきの鼻持ちならない野郎なんでしょう。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.21
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私には持病がある、ようです。一昨日の夜にその持病が急に襲ってきて、体が動かせなくなってしまった。数か月ごとに何度か起こるようだ。症状はとにかく怠い。頭がぼーっとして何もやる気が起きない、というか何もできなくなる。何かやろうとすると無性にイライラする。厄介なことに、横になっても一向に良くならない。 会社勤めの時は我慢しながら車通勤した。頭がボ-としているので、車の運転がマジで危なかったが運転しない訳にはいかない。車以外の通勤は物理的に難しかったからだ。勿論言うまでも無く、最も辛いのは考えること、頭を使う仕事であった。正直言って頭が全く働かなかったのだ。初めて罹ったのは15年程前だったろうか、その時と次の時は何日か仕事を休んだと記憶している。ただし、休んだからと言ってすぐに体調が良くなったわけではなかった。当時、酷い時は1週間ほども続いただろうか。勿論医者に行ったがハッキリした原因は不明だった。いまでもよくは分からないが、可能性としてはいくつか考えられるものがある。一つは寝不足による疲労。 寝不足が何日か続いた後に起こりやすい傾向がある。二つ目はパソコンやスマホ使用過多による首筋と肩の凝りからくる血行障害と脳の酸素不足。 ネットを見ると似た症状の原因としてこれが挙げられていた。マッサ-ジすると気持ちよいが、効果てきめんとはいかなかった。直ぐには効き目が無いのだ。三つめはグルテン摂取過多。 血中の許容濃度を超えると体に色々な症状が出るが、倦怠感も典型的な症状だとか。実際、スパゲッティを食べた翌日に罹ることが結構あったような気がする。自分としては、寝不足と首肩のコリが最も可能性高いと思っているので、気負付けてはいるのだが、よく寝てもコリをほぐしても直ぐには良くはならない。そして翌日又は翌々日にはきれいさっぱり回復してしまうという質の悪い病気なのだ。お分かりだろうか、この病気の特徴は事前の兆候が全くなく、原因が分からず諦めているといつの間にか治っているという、なにかおちょくられているような釈然としない思いにさせられる病気なのである。昨夜は薬を飲んでぐっすり寝たので、朝目覚めた時はすっきりした気分であったが、数時間するとまた症状がぶり返してしまった。あともう一日、あるいはあと二日はかかるかもしれない。今朝、一昨日書いたブログを読んで見て、情けないやら恥ずかしいやら複雑な気持ちになってしまった。書いた当時には既に具合が悪くなり始めていたが、何かを書かなければという思いで食事のことを書いたのだが、なんとも恥ずかしい内容であった。思わずハハハっと笑ってしまった!具合が悪い時は書かないほうが良いみたいですね。ということで、今回はこれで失礼します。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.19
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今日は7月17日月曜日朝はス―パ-に買い出しその他でエネルギ‐を使い果たしたので、昼食は比較的楽に作れるCroq Monsieur(クロックムッシュ‐)にしました。これは普通の食パンを一回り小さくしたパンにバタ-を塗り、ハム、チ-ズ、輪切りのパイナップル(缶詰)をのせて、上からもう一枚のパンを押し付けて、専用の両面焼きトースタ―で数分焼けば出来上がりという、超簡単な食べ物です。それがこの写真です。出来栄えはイマイチですが、結構いける味です。写真では2つですが、これでは足りなかったので、私は更にもう一つ食べました。後は食後にオレンジを丸ごと一つ頂きました。さて、夕食はカミサンが焼きそばを食べたいというので、作ってみることに。実は先週に、ネットでこれならいけるかな、というレシピで作ったところ結構いい味だったので、今回カミサンから要望があったようです。私は焼きそばが大好きなのですが、グルテン(小麦粉に含まれているたんぱく質の一種)を控えるように医者から言われて一時は極端に制限していたのですが、今年から解禁することにしました。ただ、インスタント焼きそばはかなり値上がりして高級食材となってしまったことから、インスタントはやめて麺以外は自前で作ることにしました。麺はス―パ-の安売り時に買っておいたものを使い、最も難しいソースは市販のものではなく、自前で作ります。そうなんです、ネットで調べたのはソースの作り方を知りたかったからなんです。そのレシピではソ-スは、酒、ウースタソ-ス、オイスタ-ソ-ス、醤油を混ぜるものでしたが、ウースタソ-スが無いので代わりに、大胆にもとんかつソ-スを使いました。(量は酒大さじ2で他は大さじ1ずつ)ウースタソ-スは普段使わないので買い置きは無く、このためだけに買うなんてナンセンスなので、かなり強引ですけどしょうがないのです。先週作った時に恐る恐る味見してみたら、食べられない味ではなかった。むしろ市販の専用ソ-スを使った時よりはかなり行ける味だと思いました。それで作った焼きそばがこちらです。具は鶏肉と野菜はキャベツ、ニンジン、玉ねぎともやしを入れています。これはこれから我が家の定番焼きそばになりそうです。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.07.18
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