サイド自由欄
フリーページ
桜 の 木 を 伐 っ た 男
民家の庭にあった桜は近所でも有名な桜であった
桜の時期になると満開の桜が近所の家々を明るくした
庭は通り道にあったので多くの人が足をとめて眺めた
幹まわり約60センチ・高さは約5メートルはあった
民家は建築後かなり年月が経っている事は外観からは
誰が見てもわかる家であった
広い敷地なのに人は住んでいないという
持ち主はいったい誰なんだろうか?
私はいつも自宅に帰る道すがらそんなことを
思いながら民家の前を歩いた
4月はじめ桜は満開となり樹冠から放たれる
明かりは見事なものがあった
5月にはいり桜も葉桜になる時期であったが
ある日のこと目の前に突然として工事の
立て看板が飛び込んできた
「解体工事」の告知であった
桜の花が見事だったのは
ついこの間だったのに・・・
この桜はいったいどなるのだろうか?
いまは桜が散ってしまいとても寂しい
私は解体工事が始まった時に工事人に
桜は伐採してしまうのですかと聞いた
「いい桜で本当に残念ですがねえ
仕方なく伐採します」との返事だった
それから2日後に桜の木は伐られた
見ると桜は地際より伐採されて白い
幹株だけになって輝いていた
私が跡地を眺めていると工事人が
近づいてきた
よく見るとこの前伐採しますといった
40歳ぐらいの男であった
男は「桜がなくなりご近所の方には
大変残念でしょうけども・・・
どうしても工事に影響する木なので
伐らざるを得ませんでした」
そういって私に一礼をするのであった
伐った男も任務だとわかっていても
桜の大木を伐採したことに後ろ冷たい
思いがしているといった
長い間見事な花を咲かせて潤いを与えて
くれたことにありがとうの感謝を捧げました
伐採してしまうことに対し申し訳ありませんと
心で念じながら切り倒しました
私は工事人に対して「今までこの桜をず~と
眺めてきたものですから灯が消えたようでね」
そういって立ち話を交わした
私は桜を伐った人の思いを感じながら
工事人の男に一礼をしてその場を後にした
今 年 は 一 文 字 で「 驚 」と 表 現 し… 2023年12月03日
ど う 生 き る の か 情 け な い 男 2023年06月02日
び っ く り 仰 天 の 男 2023年05月24日
PR
New!
USM1さん
New!
カーク船長4761さん
New!
韓国の達人!さん
New!
愛 つさん
New!
和活喜さん
New!
よびりん♪ さん
New!
よびりん2004さんカテゴリ
カレンダー
キーワードサーチ