CAPTAINの航海日記

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2011.07.09
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カテゴリ: マヌケな昔話
福島県内では山下俊一氏が福島県立医科大学の副学長に就任するニュースが話題になっていますが、その一方で、県の復興ビジョン検討委員会が「脱原発」を知事に提言したニュースもまた、地元紙では多くの紙面が割かれています。
ここでふと気になったのが、復興ビジョン検討委員会の座長を務める福島大学名誉教授の鈴木浩氏のこと。実は私、学生時代に鈴木氏のゼミに一時所属していたことがありまして、その身近さゆえ、どうしてまた鈴木氏が座長なんだろうと不思議に思っていた部分がありました。
一応、鈴木氏の研究実績について紹介すると、 こんな感じ になります。都市計画や地域居住政策が専門なので、震災後の地域再建に関しては知見を有している方だと思います。
ちなみに、私の在学していた1990年代前半は、バブル時代に花盛りだった総合保養地域整備法(俗に言うリゾート法)に伴う地方の乱開発への批判的検証や、大型店が撤退を始めるなど衰退の兆しを見せ始めていた福島市中心部の再興策などが、しばしば語られていたように記憶しています。
一度、福島市中心部の現状について、ゼミ内で学生同士がディベートをしたことがありました。驚いたことに、県外出身の学生の方が危機感を持っており、対する地元出身の学生は「地方都市はどこもそんなものだろう」と比較的気にしていない様子で、きれいに色分けされたんですよ。県外出身の学生からは各自の出身地と比べて「商業施設や観光スポットが不足している」「わざわざ訪れたいと思うような魅力に欠ける」といった批判が多く、地元出身の学生の話しぶりからは、生まれ育った地域に愛着と誇りを持っていること、また現状では生活には不便を感じていないから特に変わらなくてもいいのではないかというニュアンスが感じ取れました。
そんなやり取りを俯瞰していた鈴木氏は「地域社会をより良くするためには住民の合意形成が必要」と前置きしながらも、どちらかと言うと県外出身の学生の立場を尊重していたように思います。鈴木氏自身が県外(千葉県)出身ということもあるのかもしれませんが、地域社会において多様な考え方が共存することを肯定的に捉えていたから、また、現状肯定に凝り固まった考えだけでは地域社会の将来は危ういという認識があったからではないかと推察しています。
私は鈴木氏の考え方を自らに都合良く解釈してしまったため、福島市については比較的遠慮なくダメ出しする癖がついてしまったように思います。「郷に入れば郷に従え」なんて謙虚な姿勢は全くゼロ(苦笑)。それはそれで考えものなのですが、20年前に比べて更に衰退が進んでしまった福島市中心部を見ていると、やっぱり一言どころか二言三言は言いたくなっちゃうんですよね。
話がだいぶ脱線してしまいましたが、復興に際して「福島県は将来どのような道を歩めばいいのか」という問いかけが一般県民レベルまで浸透し、喧々諤々の議論が交わされるのは個人的には大賛成だし、恐らく鈴木氏もそれを望んでいることかと思います。鈴木氏の今後の活躍を、陰ながら、応援しております。

ゼミでは ↓ をテキストとして使ってました。

ISBN:4004301173《岩波書店》佐藤誠リゾート列島(岩波新書〈117〉) 【中古】afb





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Last updated  2011.07.10 06:04:11
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