CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re[1]:普通科高校㏌1960's(09/18) >たんぽぽさんへ 郡山市の普通科系公立…
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たんぽぽ@ Re:普通科高校in1975(09/18) CAPTAINさん、毎度のことですがよくお調べ…
CAPTAIN @ Re[1]:福島大学の金谷川移転についてのIF(09/15) >elbe14さんへ いつもありがとうござい…
2011.07.13
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カテゴリ: 東日本大震災
昨晩、東京慈恵医科大学準教授の浦島充佳氏の講演会に行ってきました。
タイトルは「放射線と健康リスク」。浦島氏は小児癌治療が専門なのでその見地から話をするのかなと思いきや、チェルノブイリ原発事故でのデータ(浦島氏は「エビデンス」という表現を多用してましたが)をもとに福島県内に住む方々にどのような影響が及ぶ可能性があるのかをいろいろと説明して下さいました。
その内容を大雑把に言ってしまうと、こんな感じでしょうか。

(1)成人に関しては発癌リスクはわずかに高まるが、生活習慣の改善で相殺できるレベル。
(2)子供に関しては、チェルノブイリで大量に発生した甲状腺癌の心配があるが、恐らくほとんど発生しないだろう。と言うのも、チェルノブイリで子供の甲状腺癌が発生した要因は、高濃度の放射性ヨウ素で汚染されたミルクを大量に摂取してしまったから。当時のソ連ではミルクの摂取制限量を3,700ベクレル/?に設定していた上に指示が周知徹底されていたか疑わしいのだが、わが国では300ベクレル/?とかなり低い値で摂取制限がなされた上に早めに手を打った。なお、甲状腺癌は予後が良好でチェルノブイリで罹患した子供達も生存率は99%を上回っている。
(3)もっとも心配なのは、妊娠8~15週目にあたる妊婦。この時期の胎児は脳神経細胞をはじめ身体が急速に形成される(細胞分裂が盛ん)な時期であり、福島レベルの放射線量を浴びると生まれてくる子供のIQが1~2程度下がる可能性がある。できれば避難を勧めたい。なお、妊娠初期や出産直前の妊婦に関しては特に避難の必要はなく、将来子供を生む女性に関しても、卵子に影響はない。
(4)放射性セシウムは半減期が長いが体内に入っても比較的早く出て行ってしまうので、内部被曝による健康障害はほとんどないと言ってよい。また、植物内における吸収もカリウムと競合するので、カリウムを多く含む肥料が与えられている農産物はさほど影響を受けないのではないか。むしろ、カリウムが少ない森林地帯の動植物が心配。念のため、木苺やキノコ、川魚類は口にしないほうがよいだろう。
(5)避難基準の年間20ミリシーベルトについては賛否諸説あるが、1997年にクリントン米大統領が発表した声明( 参考 )を参考に、成人の健康に障害が出始めるとされる年間100ミリシーベルトの10分の1となる年間10ミリシーベルトを基準とする考え方もあるのではないか。
(6)チェルノブイリ原発の事故で本当に深刻だったのは、放射線そのものよりも放射線への恐怖からくる精神的な影響。特に両親が不安に苛まれる状況にあった場合、かなり高い確率で子供のIQに悪影響が及び、最悪の場合適応障害にも至るケースがあった。だから、親は子供を不安にさせないよういろいろと気を配るべき。

メモを取っていなかったので正確さは欠きますが、大体こんなことを話していたと思います。
特に精神面での悪影響の話はショッキングでした。夫婦ゲンカなど子供の前で怖くてできませんね(苦笑)


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Last updated  2011.07.15 05:29:59
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