CAPTAINの航海日記

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たんぽぽ@ Re:普通科高校㏌1960's(09/18) 引き続きすごい調査ですね。 盛岡とかは新…
CAPTAIN @ Re[1]:普通科高校in1975(09/18) >たんぽぽさんへ いや~暇人なもので(…
たんぽぽ@ Re:普通科高校in1975(09/18) CAPTAINさん、毎度のことですがよくお調べ…
CAPTAIN @ Re[1]:福島大学の金谷川移転についてのIF(09/15) >elbe14さんへ いつもありがとうござい…
2015.06.01
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テーマ: たわごと(26786)
カテゴリ: 企画モノ
前回、前々回の日記で福島県内の六つの都市圏について紹介しましたが、今回は、各々の都市圏の特徴について紹介しようと思います。
まずは、各都市圏において、県内他都市圏間、他の都道府県間の転出入人数を紹介しましょう。

【福島都市圏】
(対県内都市圏)
1位 郡山都市圏   9,263人(転入4,480人 転出4,783人 転出超過 303人)
2位 会津若松都市圏 3,797人(転入2,100人 転出1,697人 転入超過 403人)
3位 いわき都市圏  3,533人(転入1,770人 転出1,763人 転入超過 7人)
4位 南相馬都市圏  2,353人(転入1,213人 転出1,140人 転入超過 73人)
5位 白河都市圏   1,389人(転入 716人 転出 673人 転入超過 43人)

(対他都道府県)
1位 宮城県     8,368人(転入3,657人 転出4,711人 転出超過1,054人)
2位 東京都     5,756人(転入2,448人 転出3,308人 転出超過 860人)
3位 神奈川県    3,228人(転入1,307人 転出1,921人 転出超過 614人)
4位 埼玉県     2,753人(転入 988人 転出1,765人 転出超過 777人)
5位 山形県     2,452人(転入1,245人 転出1,207人 転入超過 38人)

◎コメント
対県内では、郡山都市圏との転出入人数が突出しています。もっとも、これは南相馬都市圏を除く各都市圏においても大きな特徴と言えます。郡山都市圏を除いては全都市圏で転入超過を記録していますが、郡山都市圏の転出超過の要因は二本松市だけで郡山都市圏に521人の転出超過となっていることによるもので、その分を除けば概ね県内全域から転入超過ということになります。やはり、県庁をはじめ地銀やマスコミ、国公立大学など、県を基盤とする企業や組織の本部機能が置かれている地域という部分が大きいようです。
対県外では、最も多いのは宮城県で、少し差があって東京都、神奈川県、埼玉県と首都圏の都県が続き、5位に山形県が入りました。隣県との関係は北東南低の傾向がありますが、首都圏とも一定の転出入を記録しています。ただし、上位に入った都県は山形県を除いて大幅な転出超過で、県内での転入超過を思いっきり吐きだす形になっています。

【郡山都市圏】
(対県内都市圏)
1位 福島都市圏   9,263人(転入4,783人 転出4,480人 転入超過 303人)
2位 会津若松都市圏 5,227人(転入2,956人 転出2,271人 転入超過 685人)
3位 いわき都市圏  4,856人(転入2,463人 転出2,393人 転入超過 70人)
4位 白河都市圏   4,524人(転入2,276人 転出2,248人 転入超過 28人)
5位 南相馬都市圏  1,287人(転入 681人 転出 606人 転入超過 75人)

(対他都道府県)
1位 宮城県     9,097人(転入3,892人 転出5,205人 転出超過1,313人)
2位 東京都     7,911人(転入3,366人 転出4,545人 転出超過1,179人)
3位 埼玉県     5,282人(転入1,917人 転出3,365人 転出超過1,448人)
4位 神奈川県    5,033人(転入1,976人 転出3,057人 転出超過1,081人)
5位 千葉県     3,546人(転入1,342人 転出2,204人 転出超過 862人)

◎コメント
対県内では、全都市圏で転入超過。さすがは県の中央に位置する経済県都と言えるでしょう。特に福島都市圏がフォローしているとは言いきれなかった会津若松、いわきの磐越自動車道沿道の両都市圏や、県南部の白河都市圏で強みを発揮している感があります。
その一方で、対県外ではやや淋しい状況。福島都市圏に比べて首都圏各都県の転出入人数が増えているものの転出超過人数も増えており、県内からかき集めた人材を惜しげもなく首都圏へと供給する形になっています。宮城県との間でも、同様の傾向が伺えます。なお、6位以下は栃木、茨城、山形の各県が続き、隣県との関係は福島都市圏に比べて南高北低の様相となっています。

【白河都市圏】
(対県内都市圏)
1位 郡山都市圏   4,524人(転入2,248人 転出2,276人 転出超過 28人)
2位 福島都市圏   1,389人(転入 673人 転出 716人 転出超過 43人)
3位 いわき都市圏   855人(転入 423人 転出 432人 転出超過 9人)
4位 会津若松都市圏  821人(転入 448人 転出 373人 転入超過 75人)
5位 南相馬都市圏   300人(転入 165人 転出 135人 転入超過 30人)

(対他都道府県)
1位 東京都     2,101人(転入1,056人 転出1,045人 転入超過 11人)
2位 埼玉県     1,398人(転入 597人 転出 801人 転出超過 204人)
3位 栃木県     1,392人(転入 512人 転出 880人 転出超過 368人)
4位 神奈川県    1,319人(転入 671人 転出 648人 転入超過 23人)
5位 宮城県     1,075人(転入 488人 転出 587人 転出超過 99人)

◎コメント
対県内では、やはり郡山都市圏との転出入人数が突出していますが、福島都市圏と比べるとその度合いが一層激しいように思われます。やはり、会津や浜通りとを結ぶ東西軸がしっかりしていないことが要因でしょう。また、注目すべきは、都市規模に差があるにも関わらず郡山都市圏との間で転出超過幅が殆どないことで、白河都市圏内における(若干過剰気味の)住宅供給が、郡山都市圏からの転入を促した形になっているようです。
対県外では、東京都がトップとなりました。しかも転入超過で、福島、郡山の両都市圏とは大きく性質を異にしています。神奈川県との間でも転入超過を記録し、住宅供給が新幹線通勤層やセカンドライフ層の心を掴んだ形と言えるでしょうか。対隣県でも、近接する栃木県が宮城県を抑えています。ただし対栃木県は大幅な転出超過で、特に那須塩原市との間で111人もの転出超過を記録しています。将来的には、那須塩原市が白河都市圏を脅かす存在になるのかもしれません。

【会津若松都市圏】
(対県内都市圏)
1位 郡山都市圏   5,227人(転入2,271人 転出2,956人 転出超過 685人)
2位 福島都市圏   3,797人(転入1,697人 転出2,100人 転出超過 403人)
3位 いわき都市圏  1,501人(転入 651人 転出 850人 転出超過 199人)
4位 白河都市圏    821人(転入 373人 転出 448人 転出超過 75人)
5位 南相馬都市圏   492人(転入 264人 転出 228人 転入超過 36人)

(対他都道府県)
1位 東京都     3,874人(転入1,632人 転出2,242人 転出超過 610人)
2位 宮城県     2,598人(転入 987人 転出1,611人 転出超過 624人)
3位 神奈川県    2,116人(転入 769人 転出1,347人 転出超過 578人)
4位 埼玉県     2,085人(転入 713人 転出1,372人 転出超過 659人)
5位 千葉県     1,411人(転入 512人 転出 899人 転出超過 387人)

◎コメント
ここも対県内では郡山都市圏がトップ。ただし福島都市圏も意外に健闘しており、官公署が多い南会津町や会津坂下町では郡山都市圏に拮抗する転出入人数を記録しています。磐越自動車道沿道のいわき都市圏が続き、白河、南相馬の両都市圏とはあまり転出入がない状況。ただし、この数字が出た時点では南会津郡と白河市とを結ぶ国道289号線甲子道路が開通していなかったので、今後は白河都市圏との間で転出入が増える可能性があります。
対県内では南相馬都市圏との間で辛うじて転入超過を記録し全転出超過を免れていますが、対県外でも、トップ5に入る都県との間では目を覆いたくなるほどの転出超過ぶり。意外に思ったのは2位が宮城県だったことで、とかく新潟県指向が強いと言われる会津のイメージとは反する結果となっています。ちなみに、新潟県は千葉県とは僅差の6位(転出入人数1,337人 転入445人 転出892人 転出超過447人)に入っており、他の県内都市圏よりは新潟県との関係は強くなっています。

【いわき都市圏】
(対県内都市圏)
1位 郡山都市圏   4,856人(転入2,393人 転出2,463人 転出超過 70人)
2位 福島都市圏   3,533人(転入1,763人 転出1,770人 転出超過 7人)
3位 南相馬都市圏  2,626人(転入1,522人 転出1,104人 転入超過 418人)
4位 会津若松都市圏 1,501人(転入 850人 転出 651人 転入超過 199人)
5位 白河都市圏    855人(転入 432人 転出 423人 転入超過 9人)

(対他都道府県)
1位 東京都     5,822人(転入2,734人 転出3,088人 転出超過 354人)
2位 茨城県     4,536人(転入1,745人 転出2,791人 転出超過1,046人)
3位 宮城県     4,193人(転入1,690人 転出2,503人 転出超過 813人)
4位 神奈川県    3,856人(転入1,747人 転出2,109人 転出超過 362人)
5位 千葉県     2,556人(転入1,036人 転出1,520人 転出超過 484人)

◎コメント
対県内でのトップはここでも郡山都市圏。続いて福島都市圏となりますが、同じ浜通りということで南相馬都市圏が3位に食い込んでいるのが特徴です。南相馬都市圏は転入面でもいわき都市圏にとって供給源となっていますが、これは福島第一原発を擁していた大熊町だけで276人もの転入超過を稼ぎ出していた部分が大きく、いわき市はあまり貢献していません。
対県外では、県外トップの東京都の転出入人数が県内トップの郡山都市圏のそれを上回ると現象が起こっていることと、いわき市に隣接する茨城県が2位に食い込んでいることが特徴です。更に面白いのは、茨城県や3位の宮城県の転出超過人数が東京都の倍以上多いこと。ハッキリ言ってしまうといわき都市圏内にはいわゆるFラン大学しかないしその定員もごくごく少ないから、進学希望の高校生は卒業と同時に隣県へと散ってしまう傾向があるのでしょう。一方、東京都への転出超過幅が少ない背景には、ここでもまた東京電力の存在が。原発や火発、Jヴィレッジが所在していた広野、楢葉、富岡、大熊の各町では、すべて東京都に対して転入超過となっています。

【南相馬都市圏】
(対県内都市圏)
1位 いわき都市圏  2,626人(転入1,104人 転出1,522人 転出超過 418人)
2位 福島都市圏   2,353人(転入1,140人 転出1,213人 転出超過 73人)
3位 郡山都市圏   1,287人(転入 606人 転出 681人 転出超過 75人)
4位 会津若松都市圏  492人(転入 228人 転出 264人 転出超過 36人)
5位 白河都市圏    300人(転入 135人 転出 165人 転出超過 30人)

(対他都道府県)
1位 宮城県     3,488人(転入1,248人 転出2,240人 転出超過 992人)
2位 東京都     2,101人(転入1,171人 転出 930人 転入超過 241人)
3位 神奈川県     975人(転入 439人 転出 536人 転出超過 97人)
4位 埼玉県      868人(転入 433人 転出 435人 転出超過 2人)
5位 千葉県      665人(転入 232人 転出 433人 転出超過 201人)

◎コメント
対県内では、すべての都市圏との間で転出超過を記録しました、ただし、転出超過人数を足しあげると632人であり、会津若松都市圏(1,326人)の半数程度に留まっています。意外に軽傷と言えるかもしれません。
対県外においても、一応軽傷と言えるでしょうか。トップの宮城県との間で対県内を上回る転出超過を記録しているのは同県との関係の深さを伺わせるとともに少々考え物でもありますが、なんと東京都との間で241人もの転入超過、埼玉県との間でもわずか2人の転出超過と、思わぬ健闘ぶりを見せています。種を明かすと、2007年に西東京市にあったIHI田無工場が閉鎖され生産機能が相馬市にある相馬工場に移ったため、相馬市だけで東京都から280人、埼玉県からも90人の転入超過があったんです。実は相馬市では2010年のアルプス電気相馬工場閉鎖⇒大崎市にある古川工場への生産機能集約に伴う相馬市から大崎市へ154人の転出超過もあったのですが、それを補って余りある恩恵を、IHIによってもたらされたと言えそうです。





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Last updated  2015.06.02 01:10:06
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