CAPTAINの航海日記

CAPTAINの航海日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

被害者のプライバシー New! 七詩さん

コロナ鍋 目玉おやじさん

ワイルドキャットの… f4ffmさん
私の故郷は 「ふく… おばかんのさん
SALT OF THE EARTH slash555さん
「きのうの常識はき… santaro-さん
☆Pure mind☆ ☆pure mind☆さん
新時事爺 楽天_幽さん

Calendar

Profile

CAPTAIN

CAPTAIN

Comments

CAPTAIN @ Re[1]:なんか、腰が重い(05/21) >七詩さんへ アドバイス、ありがとうご…
七詩 @ Re:なんか、腰が重い(05/21) 体重の負担等で関節の軟骨がすりへってい…
CAPTAIN @ Re[1]:調べましたねぇー(05/19) >lavien10さんへ いや~暇人なもので(…
lavien10@ Re:調べましたねぇー 東京が一番地方みたいな駅名が多く繋がっ…
CAPTAIN @ Re[3]:福島県、2040年の県立高校(執筆予告)(05/08) >情報提供さんへ この話題、当ブログで…
2024.04.18
XML
テーマ: 大学入試(149)
カテゴリ: 企画モノ


前の国公立大編(その1)に引き続き、私立大編(その2)です。
まずは、3校合算での私立大合格者数の推移を紹介。

2014年 1,193人(福島452人 橘406人 福島東335人)
2015年 1,289人(福島東438人 福島429人 橘422人)
2016年 1,284人(橘451人 福島443人 福島東390人)
2017年 1,164人(福島403人 橘399人 福島東362人)
2018年 1,038人(橘361人 福島東340人 福島337人)
2019年  983人(橘344人 福島東340人 福島299人)
2020年 1,306人(橘487人 福島東443人 福島376人)
2021年 1,154人(橘403人 福島東376人 福島375人)
2022年 1,094人(橘387人 福島362人 福島東345人)
2023年 1,162人(橘462人 福島429人 福島東271人)

国公立大だと福島>橘>福島東というヒエラルキーが比較的ハッキリしていましたが、私立大の合格者数だとそうでもないですね。むしろ橘高校がトップになる年が多いように感じます。
もっとも、難関大限定だとそうでもなくて、早慶+MARCHの合格者数を確認すると、

2014年 233人(福島180人 橘42人 福島東11人)
2015年 194人(福島147人 橘33人 福島東14人)
2016年 196人(福島138人 橘43人 福島東15人)
2017年 178人(福島131人 橘35人 福島東12人)
2018年 112人(福島90人 橘20人 福島東8人)
2019年 *95人(福島68人 橘21人 福島東6人)
2020年 135人(福島96人 橘29人 福島東10人)
2021年 119人(福島93人 橘19人 福島東7人)
2022年 111人(福島88人 橘14人 福島東9人)
2023年 141人(福島116人 橘19人 福島東6人)
 ※福島高校の合格者数は、青山学院大が含まれていない。

やはり福島>橘>福島東の順となるのですが、それ以上に注目したいのが合格者数の激減ぶりで、大都市圏の私立大の定員厳格化(とそれに伴う私立大入試の難化)の影響が凄まじく、2014年に200人を超えていた合格者数が2018年以降にほぼ半減しているのだから驚きます。その定員厳格化が2023年に多少緩和されたこともあり同年には回復傾向を見せてはいますが、まだ戻りきったとは言えない状況です。
2017年以前だったらMARCHクラスの大学の合格を確保して卓越型大学などの難関国立大に挑むという受験パターンが多かったと推察されるのですが、それが崩れてしまったからこそ、目標を修正した受験生が新潟大や福島大あたりに殺到した…この傾向が顕著になったのが2019年ということなんでしょう。
定員厳格化の影響は難関私立大だけにとどまらず、中堅私立大の代表格である日東駒専の合格者数にも及んています。こちらも直近10年間の合格者数を紹介しましょう。なお、合格者数には、郡山市に所在する日大工学部も含みます。

2014年 110人(橘57人 福島東40人 福島13人)
2015年 97人(福島東46人 橘39人 福島12人)
2016年 158人(福島東72人 橘68人 福島18人)
2017年 136人(福島東58人 橘55人 福島23人)
2018年 92人(福島東37人 橘33人 福島22人)
2019年 52人(福島東19人 橘18人 福島15人)
2020年 113人(橘68人 福島東30人 福島15人)
2021年 80人(橘39人 福島東30人 福島11人)
2022年 82人(橘49人 福島東21人 福島12人)
2023年 83人(橘48人 福島東25人 福島10人)
 ※福島高校の合格者数は、東洋大、駒澤大、専修大が含まれていない。

橘高校が2019年に激減し2020年に急回復するという経緯を経ていますが、これは主に日大の合格者数に大きな変動があったことによるものです。2018年に発生したアメフト部のタックル事件の影響で、受験者数が減ったんでしょうね。橘高校はこの手の不祥事に敏感な部分があり、今年の日大の合格者数も工学部以外では0人でした。
また、福島東高校は、2019年以降日東駒専の合格者数を大きく減らしています。前のエントリで触れた新潟大のケースと同様に日東駒専を目指せるだけの学力を有する生徒が進学しなくなった可能性も一応考えられます。
逆に合格者数を増やしているのは、入試難易度的には日東駒専のやや下に位置づけられる東北学院大だったりします。こちらも直近10年間の合格者数を紹介しましょう。

2014年 116人(橘54人 福島東49人 福島13人)
2015年 128人(福島東68人 橘54人 福島5人)
2016年 91人(橘46人 福島東38人 福島7人)
2017年 99人(橘64人 福島東29人 福島6人)
2018年 147人(橘85人 福島東49人 福島13人)
2019年 145人(橘67人 福島東56人 福島22人)
2020年 150人(橘72人 福島東56人 福島22人)
2021年 194人(橘98人 福島東72人 福島24人)
2022年 179人(福島東82人 橘70人 福島27人)
2023年 208人(橘107人 福島55人 福島東46人)

3校とも合格者数を伸ばしていますね。特に福島高校の伸びは異常で、2010年代は一桁の合格者しか輩出していない年が目立っていたのに、2023年はなんと50人超です。橘高校も2023年に100人を超える合格者を輩出するなど宮城県外の高校としては破格の合格者数の多さだし、福島東高校は日東駒専の合格者数が減少傾向になるのと入れ替わる形で合格者数を増やしています。
日東駒専と東北学院大の合格者数を比較すると、2017年までは日東駒専の方が優勢でしたが、それ以降は東北学院大が徐々に勢力を拡大し、差を広げている印象です。ここに、福島都市圏の私立大に対するスタンスが伺えます。
福島都市圏の高校にとって私立大って、結局のところ「国公立大の併願校」という位置づけでしかないんですよ。高校入試がそうであったことの延長上に大学入試もある…みたいな。もちろん「この研究をしたいからこの私立大に行きたい!」という人もいるでしょうけど、彼らはマイノリティーでしょうね。
そして、その観点で言うと、日東駒専はコスパが良いとは言えない大学です。定員厳格化が厳しかった時期は福島大などの地元国公立大に合格する学力があったとしても日東駒専には不合格になりかねないリスクがあった訳ですし、また(日大工学部を別とすれば)自宅からの通学も不可能。逆に東北学院大はちょっと無理すれば自宅から通えますしね。特に2023年に合格者を伸ばしている背景には、東北学院大が泉、多賀城のキャンパスを仙台駅から徒歩圏にある五橋に移転させた影響もあるんじゃないかと思っています。


大学で学ぶ 東北の歴史 [ 東北学院大学文学部歴史学科 ]





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.04.19 10:22:21
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: