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私は、この本で初めて知りました。
この本の著者である長沼睦雄さんは、以前よんだHSPの本も書かれており、もう少し色々知りたいなと思い借りた本がたまたまこの本だったのですが、
自分の人間関係のなかでの課題や苦手は、ここからきていたものだったのかと知ることができる一冊でした。
みなさんのなかでの人間関係のお悩みはどんなのがありますか?
私は今回この本を読みながら、改めて自分と向き合ってみるとたくさんでてきて、あぁ私苦手なこと多すぎるなと愕然としてしまいました。
例えばですが、
行きたくない誘いにも、つい楽しみ!と言ってしまい、行くことになってしまうが、すごく疲れて後悔する。
他人の言動に振り回される。
親子関係が悪い。
人に心を開ききれない。
人に自分の好きなことを話できない。
大勢のなかで自分の話をするのが苦手。
相手との良好な関係を築きたいが先行して、常に自分の感情を抑え込んでいる。
など、です。
私事の話を長々と書いてしまいましたが、この本の序盤にこんな苦手ありませんか?といくつか例が上がっているのですが、私のことばかりだと思うくらい、かぶるとこが多く、とても他人事ではなく読み始めることになりました。
そしてその症状は、幼少期の育ちのなかで受けた心の傷が、大人になっても残ったままになっていることで、心身の諸症状がおこる発達性トラウマからきているかもしれませんと書いてあるのです。
私はこういう性格なだけと思っていましたが、
小さい頃の環境から、否定されることを極度に恐れてしまう。深く傷つきたくないから、自分を出せなくなっていたのだと、知りました。
トラウマとは意識して感じずに生きてきましたが、
本に書いてあった
両親の喧嘩、支配的なしつけ、いつも親に話をきいてもらえなかったなど、思い当たることばかりが書いてあり、そこから自己肯定感が育たないまま大きくなったのが、いまの私なのかと、なんかいろんなことが繋がった気がしました。
まさか、そんなちょっとしたことが、こんな大人になった人間関係にも影響を及ぼすなんて考えたこともありませんでしたが、ちょっとしたことではなかったんだなと、小さい積み重ねが、心にも脳にも影響を与えていて、その人の一生をも左右させてしまう、親子関係や子育てはある意味こわいなとさえ思ってしまいました。
そして、発達性トラウマについて知ったあとの中盤からは、その症状との向き合い方が書いてありました。
特に印象的だったのは、
「自分は自分。母は母」
「別の人間。別の人生」と、割り切る。
自分が手放すことで相手は傷つき、悲しむでしょう。
でもそれは、相手の人生の課題であり、あなたの課題ではない。
との考え方でした。
→私自身、結婚してから親から距離をとるようになり、安全基地をもつことができ、穏やかに生活はできるようになりましたが、どこかでずっと親孝行できてないよなという気持ちが消えません。
親孝行したい気持ちと、近づくのがこわい気持ち。離れていたい気持ち。
それがずっと葛藤を繰り返していました。
けど本には距離をとっていいとあり、そんな自分を認めて、否定はせず、親は寂しいかもしれないけど、それは親の課題であるとあり、少し気持ちが軽くなりました。
他にもたくさん、症状に合わせた向きあい方が書いてありましたので、もし気になる方は読んでみていただきたいなと思いました。
そして、読み終えて思ったこと。
私の子育てはこれで大丈夫なのか?でした。
自分が嫌だったことはしてはいないつもりだったけど、あの言い方はよくなかったかとしれない。
それはわがままだと思い注意したけど、息子は本音が言えてる。私よりすごいじゃないか。
自分の価値観を押し付けすぎてはいないか。
もうそれはいいから早くこれしようよと、話を遮ってしまうことが多いな。
など、それよくなかったよね?と思うことがたくさん思い当たってきました。
何が正解かはわかりませんが、今ここに集中をして、息子たちと真剣に向きあい、自分自身もこれで大丈夫かなと本を読んだりして軌道修正をかけながら、こうあってほしかった親に少しでもなれるように、また今日からがんばっていきたいなと思いました。
たくさん自分自身と向きあえる本でした。
そして、これからが少し明るくみえる本でもありました。
おすすめです♪
他人とうまく関われない自分が変わる本 [ 長沼睦雄 ]
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