日本一の果実栽培をめざして

2009/10/23
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カテゴリ: 葡萄

最初に着色不良の巨峰の写真から。

IMG_3387.JPG

これが現在の巨峰です。

通常巨峰は8月下旬~9月初旬のぶどうです。

家の巨峰もこれで最後です。

見ての通り全くの着色不良です。

果皮の着色はあきらめています。と言うか、店で並べられているような濃紺の色にするこ

とは家においては、理論的に無理です。

何故無理かって?

ぶどうはいろいろな色のものがあります。

巨峰のような濃紺、他に黒・赤・黄・緑とさまざまです。

その中で赤・紺・黒色をしたぶどうの果皮の色の主成分はアントシアニンです。

このアントシアニンはやっかいなことに高温なほど生成されにくい性質を持っています。

(正確にはアントシアニンはアブシジン酸の影響を受けて生成されますが、このアブシジン

酸が高温下で作られにくい)

従って、赤・紺・黒色したぶどうの色は夜間の温度が下がった時間帯に作られます。

家の夏の夜はまさしく熱帯夜が続きます。だからあきらめました。

店で売られている濃紺した巨砲の産地名を見て下さい。全て夏の夜の気温がぐっと下が

る地域ばかりです。気温が下がれば下がる地域ほど濃い色になって行きます。

ぶどう作りは寒暖の差が大きい方が良い。って言われている寒暖の【寒】の意味合いです

近年地球温暖化で世界中のワイン生産地で着色不良が問題化されているのも、夜温度

が下がりにくくなっているのが原因です。

しかし黄・緑色したぶどうにはアントシアニンを含まない為、夜間温度が下がる必要があ

りません。

でも 果皮の色と糖度とは関係ありません

果皮の色が温度が下がった夜間に作られるのとは逆に糖度は日中の気温が決め手とな

ります。

糖度は気温が20℃~35℃が最適で、この温度が一番甘くなります。

糖度の一番の要因は 【葉の光合成】 です。

(ですから実際は気温では無く 【葉温 が光合成に影響を与えるのです。)

葉温が低すぎても高すぎても葉の光合成は落ちてきます。20℃~35℃が一番光合成

が活発になる温度帯なのです。

ぶどうの成熟過程で、実の肥大が止まる時があります。糖度はそこからが勝負です。

実の肥大が止まる頃から、日中いかに光合成に適した葉温に早く持っていけるか。

これがポイントです。日照時間は当然関係してきます。

たくさんの葉を付けて、太陽の光を長時間当て、温度の高い時間をキープさせることが

できれば、その品種が持っている糖度を十分作り出すことができます。

参考に写真にある着色不良の巨峰の糖度は16~18です。

店に並べてある濃紺の巨峰の糖度は16~19くらいです。

でも視覚からくるイメージはかなりなもので、濃紺の巨峰は甘く見えてしまいます。

仕方ないですね。

もう一つぶどうの写真を。

IMG_3388.JPG

これも残りの一房となりましたが、【黄玉】という品種のぶどうです。

収穫時期は8月下旬の品種です。

糖度的には、巨峰に比べるとはるかに高いです。

この黄緑色に熟した部分で糖度22あります。

よく店に並んでいるぶどうでは簡単には出すことができない糖度です。

これは作り方がうまいのではありません。

単に品種的にぶどうの中で一番高いというだけの話です。

同じ作り方をしても品種の差は直接糖度の差となって現れてしまいます。

それに黄・緑色のぶどうは着色不良の問題はありません。

夏、寝苦しい夜を過ごされている地域の皆さん。

着色不良でも甘いぶどうは作れます。

ちなみに写真のぶどうは何も手をかけていません。

消毒も一切していません。袋かけも一切していません。

摘果も一切していません。(本当はしないといけませんが)

やったのは花期に木酢液を一回噴霧しただけです。

ぶどう栽培は消毒をしないと無理だと言われている果物です。

でもポイントさえ押さえておけば、手間をかけずそこそこのものは出来ます。

そのポイントについて次回説明したいと思います。

 時期的にもう少し前は黄玉も気持ちましな感じでした。

IMG_3084.JPG






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最終更新日  2009/10/23 11:21:28 PM
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