Chesapeake's ワシントニアン日記

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テーマ: 海外生活(7773)
カテゴリ: 仕事の話
ダレルの事件で妙に気になる人物を思い出した。 (長くなります)
もう会うこともないから、名前を書いても支障はないと思うけど。

誰にでも理由は何であれ、なぜか波長が合わない人っていると思う。
その人の周りを渦巻く悪いエネルギーというか、カルマというか。
ドノヴァンはそういう人だった。

今のタウンハウスを買う前にロックヴィルのマンションに住んでいた。
ジョンズ・ホプキンズ大学の校舎も近いし、有名な病院もあり、とても
便利な場所だった。(実際に、未だにセーフウェイやCOLORWORKSサロンに
*遊びに*行っているし。)

マンションの斜めお向いさんにテキサス出身のドノヴァンが引越してきた。
口数少ない、けれど、どこかそわそわして目付きがなんだか気になる。

我が家代表の社交家・スコットはもちろん新人(?)にホイホイと声をかけた。
私はそれが迷惑であったり嬉しかったり。(最近は慎重になってきているし、
スコットがこういう面で私の分も頑張ると嬉しい。私は安心すると本来の(?)
人懐こさが出てくる。)

新しい人に決まっていうセリフは「何か助けになることがあったら気兼なく
いってね」。普通なら何とも思わないセリフだと思う。

でも、このセリフから私の悩みは始まった。

A: 大雪に降られて仕事に行けなくて自宅で仕事をしていたら、ドアを叩く音。
何だろうとおもって出たら、ドノヴァン。

なんだか泣きそうな顔で「すごく困っているんだ」。
「どうしたの?」
「雪で仕事にいけないから家からメールで仕事のファイルをダウンロード
したくてもダウンロードができないんだ。チェサピークのコンピューター
からちょっとチェックしてもいい?」
「それはもちろん、どうぞどうぞ!」

→結局うちでチェックしてもうまくいかなかった。彼は諦め、私からフロッピーを
ゲットし、マンションのビジネスセンターで再チャレンジすることに。

いつもこんな調子で家に来るようになったドノヴァン。彼の問題・態度は
いつも生死をさ迷う重大さをアピールしていた。

B: ドアを叩く音。又家で仕事をしている時。ドアの前には泣き出しそうな
ドノヴァンの顔。みるからに深刻。

「どうしたの?」
「実は、タイヤがひとつパンクして運転できないんだ」
「・・。ロードサイド・サービスに来て貰ったらすぐ替えてくれるわよ」
「でも、$75も払わなくちゃいけないんだ」 (うん? これって・・・)
「チェックで払って後日落としてもらうとか、カードとかはどうなの?」

このアドバイスに彼は首を振った。
「でも、私達、そんな現金ないんだけど」 (これは本当)

すごすごと帰っていったドノヴァン。午後にはスコットがいつの間にか
彼のタイヤをスペアと替えてあげていた。 自分でやれ~ぃ! (怒)

C: ドアを叩く音。前に車が停めてあるので私がいるのを知っている。ドアを
開けると、ひょこっと顔を出し、何気にスコットを探している。

「スコットは今寝ているんだけど」(夜勤だったので)
「あ、いいんだ。ところで、この間も借りさせてもらったんだけど、僕の
掃除機まだ修理に出ているんだ。もう一度借りていい?」
「あ、そうなの? じゃ、オッケー」 (この間ってどういう事!?)

→スコットに後で訊いたら「この間借りた」なんていうことはなかった。
そして、返ってきた掃除機は今流行りのバッグレスなのだが、ゴミをそのまま
入れっぱなし・・・。キャンデーの包みとかも。。

掃除機を借りに来ること余り6~8ヶ月。いいかげんに頭にきた。
グッドネイバーという意識からはほど遠い。

限界だったのは、ドノヴァンが掃除機を最後に借りた時。さすがに
返しにくるのも気が引けたのか、ドアをノックし、ちょっと話しをしてみよう、と
ドアを開けたら当の彼は逃げるように自分のドアの中に入る寸前。 (ドカーン!)

「ヘイ、ドノヴァン!」 (おそるおそる振り返る彼)
「ちょっと思ったんだけど、いい?」(優しく話そうと思っても怒りで声が震えている) 普段の私ならこんな行為は絶対に出来ない。けれど、これは違う。
「な、何?」
「貴方の掃除機まだ修理に出ているのはひどいと思うのよね。貴方にもネイバー
にも迷惑がかかっていると思うから、修理屋さんへクレーム出したら?」

本当は掃除機なんて持っていなくて、修理なんかも出していないのはもうすでに
悟っていたのだけど、ここは彼の言い訳をそのまま彼に使うことにした。

すると、ドノヴァンは、
「分かった。もう2度としないから」
と、 不貞腐れている ! そういう言葉を聞きたかった訳じゃない。
ここで素直に感謝してくれたり謝ってくれたりしてくれたら解決した事なのに。

掃除機事件でもういい加減ドノヴァンにはうんざりしていた。
そして、いつもビジネスセンターにこもっている彼をみて、前からずっと
家のコンピューターを使いにきていた理由も彼の家にあるはずのPCが偽り
だっとことも分かった。

が、ここで話しは一転する。

ある朝、仕事にいって社内報を読んでいたらどこかで見たことあるような名前。
新社員にドノヴァン・◯◯◯◯◯で、テキサス出身。(悪寒・・・)

そう。。。いつの間にかドノヴァンは私の会社までにも侵入していたのである!

ここで私が一番先に恐れていたのは=出勤に車で送ってくれと頼まれるかもしれない。→彼の車は廃車寸前。

ただでさえマンションで顔を合わせづらいというのに、会社でも遇うのかと
思うと憂鬱だった。

会社では働く階が違うのが幸いだったのだが、3週間も経った頃、マンションで
彼とばったり会った。何も言わないわけにいかず、

「あ、入社おめでとう! 仕事どう、慣れてきた?」
と、何事も無かったように言えた。彼も掃除機事件以来、私と目を合わせない
ようにわざとマンションの反対側の階段を使ったりしていたから、動揺している
のが少し分かった。

「う、うん。ありがとう。。素敵な会社だね。ずっと居られるかな」

この彼のコメントは後の彼の災難を予知していたかの様であった。

彼が私の会社に務め出してから、彼のマンションのドアに張り紙がされる事が
多くなった。いつもは宣伝やニュースはすべての住人が同じ張り紙が
あったのに、彼だけが違う。

スコットが気になり、ちょっと透かせて見ると、「立ち退き命令」だった。
理由はおそらく月々の貸賃を払っていない、もしくは大幅に遅れていたから。

私はこのどうしようもない人間、ドノヴァンに悩まされ、かつ彼の人生の行方が
気になり仕方がなかった。どうなるのかハラハラどきどきの毎日。
一方では迷惑極まり無いし、情けない、意気地無し。気が合わない。大嫌い。
でも、気になる。(こういう人っていませんか?)

そして、1ヶ月後。ドノヴァンは会社から居なくなっていた。人事課の
ホリーは理由を知らなかった。私はてっきりマンションから立ち退きを
命じられ、テキサスにでも帰るためだと思っていたら、彼は引越す様子も
みせず、マンションにずっと住んでいた。

結局、彼が出ていく前に私達一家が引越していってしまった。おそらく彼は
未だにあのマンションに住んでいるのだろうと思う。引越すにもお金が無い
だろうし、車も動かないだろう。仕事してるのだろうか。

運命のイタズラとでもいうのだろうか。彼がいなくなった1週間後、私と
マーサは彼の所属していたプロジェクトの隣のオフィスにそれぞれ移動した。
彼の上司だったデボラとも今は仲よくお喋りする仲に。
→実は、ドノヴァンの代わりに入社したのが先日書いたアドリアンなのだ。

私をここまで悩ませた人間、ドノヴァン。自分でも驚くほどこんなにも誰かに
憤りを感じた私。なんらかの形で人生の教訓になっているのでしょう。





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Last updated  2005年05月10日 20時05分26秒
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