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前回からの続き。書き物はいつも下書きをしないもので、書いては返し読み、推敲し細かな語句を変えたりしている。まあ、そもそも酔っ払って書いて、推敲しても良くなるのか悪くなるのかは考えていない。酷い誤字脱字はめんどくさいのであえて放っておいたりする。毎度、祐天寺の話を書こう、と思いながら、自分の話を半ばまで書き、祐天寺の記憶はどうなったのか、と少し反省している。と書いている時点で僕はまったく反省は多分していない。せめて今日は、祐天寺の話から口火を切ろう。そんなことを昨日の夜も考えていたし、今日の仕事中もぼんやりと考えていた。仕事、といっても、友人が僕に回してくれた仕事なのだが、事細かに話すと面倒なのでまあインチキな仕事、としておこう。悪党極道落破戸の類の仕事では間違いなくないのだが、それでも金を貰うのが気が引けて恐縮している。まあ、一日中PCの前に座っていると考えてもらっていい。あ、出会い系のサクラ、とかそんな仕事のクチはあるがそんなんではない。一日中書類を作り、キーボードで入力し続けている。面倒なのは渡された数字やら、語句、文章を入力すればいいのではない。僕自身が、依頼者の利益になる書類を製作しなければならない。依頼者の意を汲み、利益を出し、かつ依頼者の利益になる元には損を?させない?ウソ八千の仕事なのである。まあ、何の仕事かは細かく説明できないが、六方か八方かは知らぬが塞がっていて、それを立てる無理な商売の片棒を担いでいる。面子に威信に沽券に意気地、お客様、お先様、お役人様、どれを取っても顔を立てねばならぬ。と言うところで、自分の話が長すぎた。祐天寺の話である。祐天寺に親しみを覚えたのは、あるいは彼の話が、成長が、仕方が、僕に似たところがあったため、と思ったのかもしれない。親しみか憎しみを感じるは己に似る、という。最初は何時ぶん殴ってやろうか、と赴いていったし、出会って暫くはそういう気持ちを持っていた。面白い奴だが、一回やり返さないと気がすまない。そういう感じだったが。一時期、彼が時々、ポツリポツリと言う彼の過去に僕は戸惑った。僕は友人として祐天寺と生活するうちに彼の友人はもちろん祐天寺家族ともいささかの交流があったし、祐天寺の立場を理解していたつもりだった。金云々はもちろん彼もいちいち言わぬことだし、僕は僕で自分のバイト代金をはたいてあくまで毎日自分の飲み代は維持し、祐天寺達と相互にその関係を持って飲み喰らっていたのだからどうでもいい。あの空間ではそういう自治が成り立っていた。自分の好きなだけ酒を飲む、しかし人には奢られず。奢るとも返しは一切求めず。酒、ぬわわに限らずとも。女子供はこれに含めず。であった。 ミリオンフリッカーの最初にも書いたとおり、彼は天才だった。なぜに、天才と言えたか。驚いた事に、彼は全ての楽器が弾けた。 あらゆる楽器に精通していた。ギター、ベース、ドラム、最近のロックバンドには欠かせないもんから、ピアノ、オルガン、金管楽器の全て、バイオリン、笛、打楽器の全て、全て、弾けた。弾いていた。彼は長いのか短いのか解らなかったが、数年の内殆んど同じ屋敷内で暮らすという交流の中で、全てを僕には見せてくれたのだと思う。何しろ、狂ったように次々に並べた楽器を演奏する彼を見たのは多分、僕一人だけだと思う。彼は、奴は、手が小さいから音楽は辞めた、と言っていた。ギターやピアノは、手が大きいほど有利?なのかは知らないけど、コードを叩く時に先の先の音まで叩くことができる、というかピートタウンゼントはギターで、ってもエレキやで。ピアノでは知らんが何某がやってて。手が届かないのが口惜しいといっていた。しかし、ロック音楽では主にその、なんていうかフレット間の押さえ飛びが少ないベースをやっていたし、祐天寺が今がやる音は・・・打楽器としていて、彼はマリンバをやっていてた。実際僕が知る以前の祐天寺はヨーロッパを遊学していたのだから、クラシック音楽が基礎の基礎として叩き込まれている人間だったのだれど。何しろ、絶対音感を持っていた。せめて。バークリ音楽学院とか、日本でもいいならどっかの大学を卒業すればいいでしょう?という話をしてみても奴は一向に興味を示さない。それを・・・出来るレベルなのに・・・やらない・・・。僕には・・・音楽などどうでもよくなってきていた18か19の時期。僕より進んだはずの奴が、奴に、尊敬もあり、同時に妬ましくもなったものだ。それも全てボーカルしかやってなかった、正直にいうと精々パンクバンドのボーカルしか勤まらない音感の無い僕の目から見れば、普通に何処のバンドでも通用し、どの楽器を持ってしも、どんなジャンルでも通用するものレベルだったとおもう。更に、得意な楽器であれば悠々とプロ、になれる奴だと思った。しかし。祐天寺は。私よりも年上ではあったがまだ20代。もったいない。何故なんだろう。その当時、祐天寺と僕は毎日議論していた。何、つまらぬことである。ゆえに書く。後の己の反省を、更に後の己か死ぬる己に見せるため。例えば、「膨張する自我」というテーマを僕が発案する、というか常々考えたにしては陳腐なテーマを言いそれに対する祐天寺からの問答で時間が過ぎてゆく、といった流れだ。「人間は成長する生物だが、それと同時に、自我が発生し、その己の持つ自我が他人、また他の草木植物、犬猫畜生の類までを、いわゆる相手の自我を己の自我の領分におけるものとして侵食しようといるのではないか?」「そうかもしれない、それが?」「膨張する自我は善か、それとも悪か?」「悪でもないし善でもない」「人間の自我の膨張は善も悪もないというのか?しかしそれでは今までの歴史の中で起こした災厄は一体何か?」とまあ当時はこんな禅問答みたいなクソなトンチバズーカをしてました。今回のミリオンフリッカーδ。前回のミリオンフリッカーサードの後始末は大変だったらしい。午前4時頃、巨大なチンポを削り終えた二人は、これを更にスプレーで赤く塗りだし、午前五時には祭りじゃヒャッホイイヒャッハーって出て行きそうになったところを祐天寺が二人を蹴り飛ばして止め、午前六時には帰っていったそうです。僕はサッパリ寝ていたんで詳細はしりませんが、起きたら七時、祐天寺が寝てるのみで巨大なチンポもねえの。あれ、昨日の悪魔は夢だったかって、その場で寝て、11頃また蹴りで起こされて昨日の次第を知りまあ、いいんじゃねーの、っていったら、たまには手前も女以外の客の相手しやがれ、とふてくされて祐天寺も僕もまた酒を飲んで寝たのでした。次回ではゆうてんじくんとぼくの似にいるとおもったところをさくぶんにかきます これをなつやすみのしゅくだいにします なつやすみにーとはいつもなつやすみ ってしょくぎょうぐんじんだったおじいちゃんがいっていましたきかんじゅうそうしゃがいいぞ、ていってましたが、まずきさまからしまつする、っていってました
2012/10/24
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こんばんはchicchi666です。何故か、何か解らないのですが、旧友 祐天寺について記録?というか記憶を残したくて駄文を書かせて貰っています。ミリオンフリッカーミリオンフリッカーセカンド何の事かわかんねーよ、このカス、って方は上のリンクを参照して頂ければと思います。祐天寺と出会った頃は僕は高校生で、というか高校を退学し、別の高校に転学して、昼間はバイトをし、夜に勉強をしていた。当然、酒を飲みながらだけど。高校を推薦退学して転学して、という辺りから僕の履歴は怪しくなっていき、結局高校卒業をしたのは二十歳の時だった。その後、クソ大学に進む。僕はその大学に入りたかった訳ではまったく無くて、センター試験やら私立大学の申し込みはしておいたのだが、何しろそのクソ大学は試験日がセンターやら他の大学より遥かに速く、1月には試験結果と合格発表が行われるという異例の大学だった。不安だったのは酒を飲みながら受験したのは勿論だが、それでも試験に落ちる馬鹿現役高校生がいたことだった。それは合格発表の日に解ったことだけれども。大体コッチは2年も酒のんで遊び、適当に勉強して、酒を飲んだりタイマー吸って受験卒研してきたのに、どんだけ頭が悪いんだと。こんな頭の悪い連中に毛が生えたクソと4年も過ごすのか。理解が出来なかった、正直、法律が許せば散弾銃で顔面ざくろにしてやって、やりたいくアホの集まりだった。何を勉強してきたのか。僕が合格した事よりも、落ちた奴らに腹が立ったのが当時の本音である。馬鹿と頭が悪い、というのは字面表現も違うし、意味も違う。僕は馬鹿の中の馬鹿でセンターを務める自信があった馬鹿だが、この時はこの一事をもって暗澹たる気持ちになった。大体、センター試験だの私立大学を目指すのは良いとしても、勉強中に酒を飲み、なお試験が2月だの3月だの、面倒で仕方が無かったのだが、件のクソ大学は早くも1月に合格発表、これで毎日好きなだけ酒が飲める、真面目に勉強しなくてすむぜ、ってわけでそのクソ大学に入学を決めた。まあ、前回書いたようにそのクソ大学では勉強など一切せず、毎日二日酔い、起きればプレステして、代返は携帯で友人に頼み、そんでゲロ、さらに飲む。酒が切れて数時間したところでバイトに行く。今でも不思議なんだが一個単位を落としたというか遊びすぎて出席日数が足りない授業があったのだが、なぜかクリアになっていた。まあ、そんな兎みたいなかわいい僕に祐天寺の奴が蹴りをくれ、それをきっかけに祐天寺の家に入り浸る毎日となったわけですよ。兎は寂しいと死んじゃうんだよ・・・。祐天寺の家で起きる→バイトor学校→実家で風呂入って着替える→再び祐天寺の家@はその輪廻。まあ、自分の話ばかりかいてもしょうがない、というか祐天寺の話に戻す。祐天寺の家に居候というか入り浸ると、大概バイトを終え風呂に浸かってシラフの僕としては奇妙な事件に出くわしていた。ある日、祐天寺の家に帰ると、というかアパート何だが奴はいつも鍵は開けっ放し、誰でも出入り自由、しかしインターホンは鳴らない、というか鳴らないようにしていたようだ。件の成長して身の丈ほどあった観葉植物タイマーは他人というか宅配便だの郵便配達だのに見られるとマズい、というわけで僕が寝ている6条間に移されていた。それはいい。その日、祐天寺の家に帰ったら、靴が玄関に3足あって、一個は祐天寺のものなんだけど、@はしらねえ、ってかコンバースのスニーカーとナイキのハイカット。あーただいまーって言って僕は部屋に入っていったら、見知らぬロンゲの外人と、つツルツル坊主のオッサン(当時僕は20なんでオッサンに見えた)がなにやら刃物というか彫刻刀らしきものとナイフを振り回して一心腐乱に巨大な白い物体を削っている。あー。危険ですよね。刃物持ってるし。キッチンで悠々と酒を飲んでいる祐天寺に「何?あれ?」と聞いたところ、「あー大丈夫。友達だから。落ち着いたら紹介すっから。」とか言ってまた飲んでいるんで、僕もキッチンでウィスキーを飲んで待機していた。その後の祐天寺の説明によると、外人知り合いのジョシュと宮くん、の二人だったらしい。(いまさらですが祐天寺も含めて凡て仮名です。)祐天寺に拠れば、僕がバイトに行ってる間にまずジョシュが来訪し、酒を飲んでいたら、バンド関係の知り合いの宮くんも合流したらしい。宮くんは何でもホムセンとかの加工部門に居たらしく、巨大な木やらステンの鉄塊やら、銅で出来た巨大な箱などを扱ってたらしい。そんな職場に巨大な発泡スチロールの塊が投げて捨ててあって、それを持ってきた、ということなのだが、そこに居合わせたのがジョジュ、って良くしらねえんだけど、まあ小悪党の部類らしいくて、そのジョジュが「これを削って巨大なチンポを作ろう」と提案したらしい。アタマクルッテル。というわけで祐天寺の家に帰って来た私は一心腐乱に発泡スチロールを削るロンゲの外人と悪党としか思えない坊主が「巨大なチンポ」を削る音を聴きながら隣の八畳間で睡眠についた。ジョシュと、宮君、そんで祐天寺の馬鹿どもが平気の平左でいたのは後述します。多分、祐天寺の話は・・・数えきれないが@3回で締めにします。グッドナイト。
2012/10/21
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Fairytale of New York feat. Kirsty MacCollFairytale of New York Liveもうすぐクリスマスですね、というかまだ2ヶ月以上も日にちがあるのですが、10月になるとクリスマス、という感覚は私が以前流通販売業をしていたためだと思います。早いところでは8月位から計画を練っています。同時進行で年末商戦への計画も練ってたりするんで、9月、10月は店は忙しくないけど事務仕事というか販売プランを練るのが忙しかった記憶があります。もうセブンイレブンなんかにもクリスマス商材のパンフレットなどが並んでいたりしますね。34歳になってしまった私としては、世が世なら陸軍中野学校を卒業し、憲兵大尉として桃色クローバーじゃなくてクリスマス、しかも異国の宗教の祭りごときにうつつを抜かす街行く若い恋人達に訓示を垂れた上、軍刀を振り回しつつ鉄拳制裁どころか戦闘機で機銃掃射、あるいは戦闘爆撃機で日本中のラブホテルというラブホテルの全てを絨毯爆撃したくなる位憂鬱で悶々としたイベントに過ぎないのですが、↑のyoutubeリンク先のFairytale of New York は私の大好きなThe Poguesの名曲です。アル中のボーカル、天才シェイン・マクガワンとカースティ・マッコールの掛け合いが絶妙で、今でもイギリス本国ではクリスマスソングとして親しまれている様です。クリスマスシーズンに駅ビルとかの服屋をぶらぶらしていると、時折かかっていたりします。アイルランドからアメリカに渡った移民の、夢と現実と挫折がテーマになっています。また、大変残念なのですが、シェインは今も音楽活動をしていますが、一緒に歌っているカースティは事故で亡くなっています。ご冥福をお祈りします。それではどうぞ。歌詞(原詩): It was Christmas Eve, babeIn the drunk tankAn old man said to me, won't see another oneAnd then he sang a songThe Rare Old Mountain DewI turned my face awayAnd dreamed about youGot on a lucky oneCame in at ten to oneI've got a feelingThis Year's for me and youSo Happy ChristmasI love you, babyI can see a better timeWhen all our dreams come trueThey've got cars big as barsThey've got rivers of goldBut the wind goes right through youIt's no place for the oldWhen you first took my handOn a cold Christmas EveYou promised meBroadway was waiting for meYou were handsomeYou were prettyQueen of New York CityWhen the band finished playingThey howled out for moreSinatra was swingingAll the drunks they were singingWe kissed on a cornerThen danced through the nightThe boys of the NYPD choirWere singing "Galway Bay"And the bells were ringing outFor Christmas dayYou're bumYou're punkYou're an old slut on junkLying there almost dead on a drip in that bedYou scumbag, you maggotYou cheap lousy faggotHappy Christmas your arseI pray God, it's our lastThe boys of the NYPD choirWere singing "Galway Bay"And the bells were ringing outFor Christmas dayI could have been someoneWell so could anyoneYou took my dreams from meWhen I first found youI kept them with me, babeI put them with my ownCan't make it all aloneI've built my dreams around youThe boys of the NYPD choirWere singing "Galway Bay"And the bells were ringing outFor Christmas day訳詞: それはクリスマス・イヴのことだった、ベイビー留置所の中のことさひとりの老人が俺に言った、もうひとつは見えないそしてそれから彼は歌を歌ったんだThe Rare Old Mountain Dewを俺は顔をそむけたんだそして君の夢を見てたのさ幸運をひとつ手に入れて十中八九やってきたのさ俺はそう感じたんだ今年は俺とお前のためのとてもハッピーなクリスマスなんだ愛してるよ、ベイビーよりよい時間が見えるよ俺たちの全ての夢が叶うときに彼らは邪魔なほど大きな車に乗って金の川にたどり着いただけど風はあなたを通り過ぎていくそこは年寄りのための場所じゃないあなたは初めて私の手を取った冷たいクリスマス・イヴにあなたは約束してくれたブロードウェイが待ってるってあなたはりりしくて君はかわいいニューヨークのクイーンさバンドの演奏が終わって彼らはもっとわめいてシナトラはスウィングしてた酔っ払ったやつらはみんな歌ってた俺たちは街角でキスをしてそれから夜通し踊ったのさニューヨーク市警聖歌隊の少年たちは「Galway Bay」を歌ってたそして鐘は鳴り響いてるクリスマスのためにあなたは浮浪者で君はパンクで君はがらくたの上の年老いた売春婦ベッドで点滴を受けて横たわりほとんど死んでるあなたは人間のくずで、あなたは蛆虫で安っぽい薄汚れた同性愛者よあなたの尻にすてきなクリスマスを神に祈るの、それは私たちの最後なのよニューヨーク市警聖歌隊の少年たちは「Galway Bay」を歌ってたそして鐘は鳴り響いてるクリスマスのために俺は誰かだったかも知れないそう、誰もがそうすることができたのあなたは私から私の夢を取り上げた初めてあなたを見つけたときに俺はそれを俺とともに続けたんだ、ベイビー俺は俺自身とともにそれを置くのさたった一人じゃそれはできないんだ俺は君のそばで夢を築き上げるのさニューヨーク市警聖歌隊の少年たちは「Galway Bay」を歌ってたそして鐘は鳴り響いてるクリスマスのために
2012/10/20
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前回の続きです。基本下書きなどはしないので誤字脱字等は脳内補完を願います。先に書いた祐天寺との出会いはまあ今からすれば奇妙な物だったかもしれない。僕は路上でよぱっらって寝ていた。そこに躓いたかなんだかで起こされた。聞けばバイクを出すから退いてくれ、という。そこに寝ていたのはあるライブハウスでイベントに誘われたのだが、当時の僕としては退屈で、知り合いのバンドの演奏よりも先に酔っ払ってしまい、自分のバイクの隣で寝てしまっていた。考えてみれば、今は警察の規制が凄まじい位に厳しいが、当時としても音楽のイベント、良くも悪くもシラフで帰る奴など居らず、という状況で考えても、さらに冬、わざわざバイクで音楽のイベントに参加する馬鹿はいない。が。まあその馬鹿1号が僕ならば馬鹿2号が奴だったわけだ。つまり祐天寺。「ああ躓いちゃって」とか言ってたが要するに軽い蹴りを喰らったわけで、祐天寺と僕は口論になった。しかしお互いベロベロに酔っ払っており、僕などは路上で寝てた位だから、いくら頭に来たとてめんどくさい。ところで、頭にきてた僕の手には焼酎が握られていた。トライアングルの720ミリね。口論があまりに面倒、堂々巡りなので、「お互い頭を冷やそう」という訳でトライアングルを二人で呑み、本日のライブについて軽く評を交わし、どうやら知り合いの知り合い、まあ友達ってことでね、って話になってその日は円満に分かれた。勿論僕も祐天寺もベロベロ、楽屋から出てくる奴らもフラフラ、そんな感じの出会いだった。その時は酔っ払っていたのか、口論の余波なのか、連絡先は交換しなかった。ただ、バイクにのって真冬にライブに来て、なおかつ俺と喧嘩した馬鹿がいたなあ、って誰だっけ?って感じだったのですよ。その後、再び奇妙な形で祐天寺と出会った。勿論、約束などしていないし、連絡先すら解らないし、本当に偶然?出会った。場所はバイクの用品屋。まずバイクに縁の無い人は来ない。まあ、祐天寺もバイクに乗っていたわけだから、神様のめぐり合わせ、とかそんな信心深い話じゃなくて本当にたまたまだったんだろう。大体後述するかもしらんけど、僕も祐天寺も二人揃って常陸一の無信心、経文がありゃケツを拭き仏像があれば売って金に代えて酒を飲む、といった次第だったからね。そんでまあ、前回の話になって、大笑いして、僕は祐天寺の家に入り浸るようになった。バイトも風呂もまあ生活が一緒になったみたいなもんですわな。男同士だから変な関係にはならないし、僕はその頃バイト代で学業をする苦学生だった訳ですからね。でもまあ祐天寺殿は顔が広くてほぼ毎日来客があり、女の子も多くて、居候のアホです、って自己紹介してね。そんで云々は省略します。ところでアパートで暮らしてますと、まあ色々な物売りが来ます。消火器、新聞、薬、勉強本なんかね。たまに宗教の勧誘なんかも来るのですが、祐天寺の奴ははあはあと話を聴く。僕は面倒だからボーっとしている。相手もこっちがはあはあ聞いてるもんだから、熱っぽく喋る。それで話が架橋に入るてえと祐天寺がパンフレットをくれ、と言う。相手は早速出して祐天寺に渡す。祐天寺の奴はといえば、パンフレットを見もせずに僕に寄越す。どんなクサレ宗教か知りませんがパンフレットはきちんと印刷されたもんを寄越すみたいで。祐天寺の奴といえば、渡した瞬間、堅いか柔らかいか、と僕に聞く。まあ、パンフレットの類は大概堅くてツルツルしてる。当然、「堅いわ」と僕は言うわけですね。そうするってえと、祐天寺の奴、表情がさっきと一変し、鬼みたいな面になって宗教の勧誘にきた女の人に反論をしだすわけですよ。まあ、小一時間は問い詰め、女の人が答えに窮するまでは軽くやる。細かく書くとまあ色々面倒なので書きませんが、祐天寺の奴に言わせるとね。「話を聴き、判断したところ人の心を惑わせる類の物と思った、尚正義正直を言う。神を語るなど常人にできる物では無い。そんな物の紹介紙などせいぜいケツでも拭けばいいじゃねえか。そのケツも拭けないゴミをあまつさえ金をかけて人を使って撒くなど外道に他ならず」らしいですね。まあもっとも・・・かな。続きはミリオンフリッカーサードで。ミリオンフリッカーは↓です。1日で2度更新したのは久しぶりですなあ。
2012/10/19
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