風―両極の挟間―

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風 光羽 @ えぇ、どこまでもドアでした♪ >cogitoさん >無理していませんか? …
cogito@ どこ(ま)でもドア ですね。 無理していませんか? すきな飲み物を…
風 光羽 @ わわわー >ポンヌさん ポンヌお姉さま!!!!…
ポンヌ@ Re:なのか目 本当におわっちゃったのですね。。。 今…
2009.06.16
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カテゴリ: 乙女の秘密日記☆


大きめのバックをがさごそと探り、
何か長めの物体を取り出しました。

私はその場面を見たものの、そこまでその人の事が気にならず、
窓の向こうに映る地下の暗闇を目で追ったり、
電車の中吊り広告を見たり、猫の事を考えたりしていました。

相変わらず目の前の彼は黒くもぞもぞと動き、
なんだかその雰囲気が虫のように感じられ、
あまり良い気分はしませんでした。

「次は~***~***~」

のアナウンスを聞き、
「あと二駅くらいだな」と腕時計を見ながらぼんやりしていると、
目の前の虫が動き、かと思ったら、
何故だかいつも見ている風景には無かった色彩がぱっと広がりました。

「あ、花火。」

そう、彼は花火を行っていたのです。堂々と。

あまりの荘厳とした風姿故、私は「車内で花火を行う事」が、
よくよく言われている「迷惑行為」という枠に入るであろう事を忘れ、
眩しさに見入ってしまいました。

動き続ける電車。揺れる暗闇。そして花火。

周囲の人が平然としているのは…もしかして………

はっと気がつくと、私は筒に入れられ、彼によって打ち上げられていました。

「ひゅー」

「どーん」

「ぱっ」

偶然にも掴んだパラシュートにしがみつき見事に着地した駅は、
目的地であったいつもの見慣れた駅でした。

今日はそんな一日でした。     おしまい






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Last updated  2009.06.16 21:35:25
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