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私はかなりの読書家でもあるのだが、小説は基本的に読まないので、これが2つ目の作品となる。因みに、一番最初に読んだ小説は北方謙三の「林蔵の貌(かお)(上)」「林蔵の貌(かお)(下)」で、社会人になりたてのホヤホヤの時期に外祖母から貰ったものである。殺伐とはしていないが如何わしい世界に関わっている主人公の多田啓介という便利屋は、東京都町田市をモデルにしたとしか言い様のない「まほろ市」("まほろ"とか書かれると、"まほろば"から奈良県を想起しやすいが)の駅前の雑居ビルか何かに事務所兼自宅を構える貧乏くさい便利屋であるが、依頼人は殺伐とはしていないものの、何処か怪しいながらも人間臭い連中ばかりで、更には、多田の只の同級生でしかなかった行天春彦なる身体を碌に洗わないような「怨み屋本舗」の情報屋から情報収集能力を差し引いたびっくり仰天の非常識人が多田の仕事をタダ同然で手伝いつつも、訳の分からん言動でトラブルも起こすという波瀾万丈な物語である。曽根田のばあちゃんって…小説の一番最初と途中に、多田が病院に入院している、「曽根田のばあちゃん」なる人を見舞うエピソードがあるのだが、このばあちゃん意味不明な「予言」をする。もしかして、「天の道を往き、総てを司る男」の「おばあちゃん」というのは、この人のことかとさえ思える。三浦しをんの直木賞受賞作品私の今の勤務地は神保町に程近いところにあるので、この小説の看板は頻繁に見て、気になったので買ったのだが、どうやら、三浦しをんは新人作家のようである。それはさておき、前述の「怨み屋本舗」がドラマ化されたくらいだから、この小説もドラマ化してみたら面白そうだ。私がちょっと、脚本を書いてみたくなるような作品だった。
2006/08/14