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2021.05.11

西表タタラ　宇多良　鉄の時代　　2020.12GOTO八重山　おかん招待旅行

カテゴリ：カテゴリ未分類

浦内側クルージング、２つの滝を踏査した後、ボートは出航地に戻って来た。

おかんには、車で待機してもらい、俺は、1キロ程先の川沿いの炭鉱跡まで歩いて行くという趣向だ、趣向でもないけど、まあ15分から20分ぐらい片道歩けや、そんな奥に炭鉱あるんけ、って話。

半分近く来たけど、ジャングル入って行くちょと不安な道ではあるが、道幅があるので、まあ、問題ない。てかもともと問題ない。

浦内川。ここから支流に入る。船の案内でも、この支流を上れば炭鉱があって、映画館とかもあったんですよ。それに外界とは隔離されているから、お金は会社が作った会社のお金が流通していたんですよ、何か話をしていた。それタコ部屋みたいな。

支流沿いに歩いて行くこととなる。

雨で道はぐしゅぐしゅやからね。

マングローブも。

宇多良炭鉱跡

到着したら、木造の橋の上を歩いて見学ってことになる。あまり人が来ず、整備されてないてか、橋にも植物生えてきてるけど。

コンクリートの残骸が見え始める。

宇多良炭坑（うたらたんこう）は、1935年（昭和10年）から1943年頃まで稼働していた炭鉱。炭鉱会社の丸三炭坑は、西表の仲良川沿いの石炭枯渇に備え、浦内川流域の地質調査をした結果、浦内川の支流である宇多良川の近くに大規模な石炭層が発見した。間もなく森林が切り開かれ、十数万円の費用をかけて総2階建て400名収容の独身寮や10数戸の夫婦用宿舎や300人収容の集会所催し会場、医務室、売店などの各種設備が建設され、忽然とジャングルの中に炭鉱村ができたのであった。

おお、ここにもサキシマスオウノキ。

トロッコ跡。

宇多良炭坑の石炭層は厚さ60センチメートルの本層と本層から上方に24メートル離れた厚さ40センチメートルの上層からなっていた。埋蔵量は本層が100万トン、上層が50万トンと見積もられた。石炭は坑道からトロッコで宇多良川河岸のコンクリートの貯炭場まで運ばれ、そこから20-30トン積みの小舟で浦内川河口までダルマ船で送られた。最盛期は1938年には1か月あたり2,500トンの石炭を産出。それがどういう数字か分からんが。

だいたい口車にのせられ炭鉱夫が九州を中心に集められたと。台湾も近いからか、台湾人もいたのか。船の運転手が言っていたように、炭鉱会社は炭坑切符と称する金券を発行し、これで日常品を炭鉱直営店から買い、マッチポンプしていた。しかも1日12時間労働。当時、西表島はマラリア蔓延地だったので、多くの坑夫が病死した模様。常にマラリアとの戦いだった。これはここだででなく、西表全体で言える話。

コンクリートの貯炭場は残っているというが、どれかな。ボタはもうなくなったらしいが。

碑もあるけど。萬骨碑

納屋制度という炭鉱独特の労務管理体制下に置かれ、低賃金・長時間労働という、実に過酷な労働条件を強いられたのは12時間労働や会社の金券を使うことで分かる。実際脱走もあり、捕まれば拷問。そういうのもその後、一旦近代化の名でなくなったようだが。
１９４１年以降戦時下では、坑夫は軍夫として徴用され、また石炭輸送船舶の航行も禁止されたため、炭鉱は閉山に追込まれ、再び納屋制度が採用された。