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2024.11.20
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親会社がスポンサーとなり日立市で新たなマラソン大会を開催することになり、いわゆるスポンサー枠で無料参加できるとそそのかされた私は、ほんの2〜3ヶ月の準備期間しかないのに申し込んでしまい、結果的に、おととい14年ぶり14回目のフルマラソンを走ることになりました。
ちなみに日立市は坂しかない土地で、マラソン大会には向いていません。私は「こんなアップダウンのキツいマラソン大会に申し込む人は、100人はいても1000人はいないだろう」と思っていました。特に、その前々週には水戸黄門マラソン、その翌週にはつくばマラソンという二大人気マラソンが開催されるのです。どうしてわざわざこんな誰も知らない大会に出ようと思うでしょうか。実際、申込み期限が過ぎた後に、社内で「申込み期間延長!先着15名を無料で招待!」みたいな案内を始めた際は「よっぽど申込みが少なかったんだな。可哀想だから申し込んであげようか」という同情心も半分くらいあったのでした。
しかし実際蓋を開けてみると、申込みは約5000人に達し、ちょっとした規模の大会になったのでした。
スポンサーと自治体がよほど気前が良かったのか、ゲストランナーには高橋尚子と猫ひろし、実業団レベルのランナーも数人招待されていました。当日の朝は小雨でしたがスタート地点の壇上では数100mに及ぶ列を成すランナーたちにゲストランナーがジョークや励ましの声を掛けて一生懸命盛り上げようとしていました。
市民スポーツセンター前をスタートし坂を登るとすぐにひなびた市街地です。小雨の中、近所の爺ちゃん婆ちゃんや子どもたちが傘をさして沿道に出て応援してくれます。スタートから20分も経たないうちに雨は止んで晴れてくると、一気に気温が上がって今度は内側から汗で湿って蒸し蒸ししてきます。
やがてコースは会場のハイウェイに出ます。通常は歩行者が立ち入ることが出来ない自動車専用道路からは太平洋が見渡せます。いい眺めなのでしょうが日差しが強い中をヒイヒイ言いながら走っている人たちは爽快感を味わう余裕もありません。往復10kmの海上ハイウェイを終えると沿岸の国道のアップダウンの連続の洗礼を受けます。斜度6%で長さ750mくらいの坂が3回繰り返されると海抜20m地点を5kmくらい走ります。未だここまでで15kmくらいしか走っていませんがすでに35kmを走り終えたトップランナーとすれ違いました。次は海岸沿いまで一気に下ってコーストラインを7〜8km走ります。幸い今日は海風が強くありませんが正午近い海辺の日差しは強烈です。そろそろ止まってストレッチを始めるランナーがちらほら出て来ます。21.1km地点を通過した時2時間25分くらいでした。ちょうどトップランナーがゴールした頃だと思いました。私のペースはちょうどその倍の5時間フィニッシュペースということのようです。
コーストラインが終点に到達すると、また内陸の国道に戻ります。途中で海のそばの昔ながらの兼業農家みたいな民家から爺ちゃん婆ちゃんが椅子を道端に出して応援してくれます。むしろランナーの方が応援したくなるような高齢の婆ちゃんもいます。「婆ちゃんも頑張れ」といってハイタッチしました。
国道に戻る急坂でエネルギーを奪われたランナーたちが国道に出るなり力尽きて急に歩き出します。そろそろ25km地点、3時間。中には早くもガス欠の人たちも出てくるタイミングです。私は最初から7分目くらいの出力で走っているので未だ余裕、次々とランナーを抜いていきます。それにしても暑い。サングラスをしていても日差しがキツイ。
この頃から、給水所でコップがもう残っていないところが発生してきます。5時間フィニッシュランナー以降はたぶんラスト25%くらいですからすでに3000人が通り過ぎた段階で紙コップが尽きてしまったのです。第1回大会なので、経験ゼロの給水ボランティアですからまあ、ある程度は予期できたことではあります。私は極力、空に近いボトルを持ったボランティアを見つけては、ボトルごともらって水をがぶ飲みしていました。
私は実はこの時点で早くも4回もトイレに駆けこんでいました。今日は妙にトイレが近いです。オマケにお腹もゴロゴロして屁が出るようになって来ました。なんか調子が良くありません。私は28km地点で念のためトイレでしゃがんだところ、水状の便がブビビビっと飛び出しました。前の日までに食べたものは朝に排出していたので、これは朝に摂取したゼリーなどの流動食に違いありません。まずい。脱水症状です。
それでも元気はあるので(笑)、調子が悪いなりに走ることは出来ます。ただ、力を入れてスピードは出せない。
誰もが歩いている30kmの急坂も一人して黙々と登攀します。登り切って左折すると、コース唯一かも知れない工場沿いの日陰の1km区間です。日陰に入ると顔が火照っているのが分かります。早く水が飲みたい。しかし次の給水所も紙コップ切れ。底のほうにちょっとだけ残ったボトルをもらって飲み干します。ゴールまであと10kmくらいか。前を5時間半のペースメーカーが走っているのに気づいたのもこの頃です。未だ5時間フィニッシュで行けるだろうと思っていましたが、トイレで随分と時間を過ごしてしまっていたみたいです。
暑さもあって段々元気も無くなってきます。体力は未だ残っているからゴールまでは走れる。でもスピードは出せないのがつらい。誰も走ろうとしない、線路上に掛かったブリッジはたぶんこのコースの最高標高地点ですが、私はてっぺんまで走り切りました。でも下りは脚がヨロヨロです。さっきからやたら元気なニイちゃんとオッサンがデカい声で沿道の人たちにありがとうありがとうと声を掛けまくっては一瞬スピードを上げ、すぐに力尽きて歩き始める…というのを1〜2km前から繰り返しているのがすごく鬱陶しく感じるようになって来ました。目立つ格好をしているので、こういった沿道との交流を大会参加の目的にしている人が、この時間帯に走っている人にはいるみたいです。
ここから先の5kmは、先々週コースの下見に来た時に走っているので、心理的には楽なはずなのですが、この頃になると、最後のひと踏ん張りとばかりにペースを上げてくる人がチラホラ出て来ます。自分より早いペースで走る人が出てくると自分も競争心を掻き立てられて「オマエになんて負けるもんか」とか年甲斐もなくムキになってしまいます(笑)。私にもアイアンマン・フィニッシャーとしてのプライドがあるのです。「クソ〜、負けそうだ…」と諦めそうになった頃に相手が歩き始めてくれると、ホッとします(笑)。
いよいよあと1.5kmの線路道です。周りのランナーも歩いている人はほとんどいません。ラスト1〜2kmは亀スピードランナーなりの真剣勝負です(笑)。つらい。走るのがつらいというよりかは、ここで颯爽とスピードを上げてライバルを振り切れない、自分のアイアンマンとしてのプライドが挫かれるのがつらいのだと言えます。それでも、競技場に入って会社の仲間たちが応援している様子が見えるとちょっと元気が出て笑顔が浮かびます。さらに最後の400mトラックに入ると、地元高校のチアガールがポンポンを振って応援している脇を過ぎると変な虚栄心からかトロトロ走りがキレのある走りに変わって(笑)、別人のように身体が前に出ます。30分くらい前に飲んだアミノサプリがちょうど効いてくるタイミングだったのかも知れません。
ゴールでメダルを持って待っていてくれたのは地元ボーイスカウトの少年たちでした。ボーイスカウトの三つ指の敬礼をしてメダルを首に掛けてもらいます。5時間25分。一度も歩かなかったのにこのタイム。ここ10数年の走力の低下は想像以上だったようです。
でも、会社の仲間と走るマラソンはお祭りみたいで楽しかった。懲りずにまた走ろうと思った。





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Last updated  2024.11.21 21:53:58
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