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2007/09/13
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ダルグリッシュシリーズの最新作である,

P.D.ジェームズの「灯台」(The Lighthouse,2005)

を読んだ。

400年以上にわたってホールカム一族に私有され,現在は高級VIPのために平穏と安全を提供する保養地となっているカム島で,著名作家の首吊り死体が見つかった。

状況を見極めるため,そしてもしも殺人事件なら素早く解決するためにケイト・ミスキン警部とフランシス・ベントン-スミス部長刑事を連れて島に乗り込んだダルグリッシュだが,同行した法医学者イディス・グレニスターは,死因が絞殺ではなく扼殺であることをただちに見抜く。

さて,それではダルグリッシュによる見事な解決を……といきたいところだが,今回はダルグリッシュの ピーンチ!!

どのようなピンチかは本を読んでもらうとして,85歳にしてよくもまあ,このような状況を組み立てられるものだと,著者のパワーにひたすら感服。

ダルグリッシュとエマにも新たな展開がおきそうだし,今回しぶしぶながらもベントン-スミスの実力を認めざるを得なかったケイト・ミスキンの周辺にも新たな動きが……

ジェイムズ女史,まだまだ元気いっぱいのようです(希望も込めて)。

島のスタッフや滞在客の人間模様がしっかり書き込まれ,ベントン-スミスもなかなか「カッコイイ」ところを見せ,ストーリーはとてもおもしろかった。

「犯人」はかすりもしなかったが,まあ,いいか(笑)


登場人物などをフリーページの P.D.ジェームズメモ(灯台) に簡単にまとめてありますので,ごらんください。
P.D.ジェームズの他作品についての日記は,フリーページ  読了本(海外)  (P.D.ジェームズ)からごらんください。


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Last updated  2007/09/13 08:32:04 PM
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