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・高野さんの作品は「 13 階段」が初読みで 2 作目。前作がかなり面白かった印象があって期待したのだけど・・・まさか幽霊が実在するというストーリーだとは思わなかった!そういえば「幽霊人命救助隊」という作品もあるので高野氏の作風の一部なのかもしれません。
・踏切で撮った写真に写っていた「幽霊」の写真を取材して主婦向けの雑誌の記事を書くように指示された元新聞記者の主人公が事件の真相に迫っていく。その裏にある反社会的集団と有力政治家の存在も次第に明らかになってくる、とても清純とは思えなかった元キャバクラ嬢の被害者=幽霊の人物像が終盤で明らかになってきて印象も大きく変わる。彼女がなぜ犯行現場となった踏切の近くに立っていたのか知ると切ない。
・幽霊や超自然現象が本当にあったらそれは記事にできないというある意味矛盾した報道の姿勢にそうかもしれないなと思ったりした。でもそうじゃないような気もするけどなぁ・・・どうなんだろう?
・ストーリーとしては面白かったのでケチをつけるのは気が引けるけどあえて言えば、わざわざ被害者の友人女性に組員の男を良い仲にしたりする必要もなく、被害者を殺して埋めたり沈めたりしておけば済んだことではないかと思うのだけどどう?とか幽霊になった彼女に殺人犯や影の政治家を殺す力があったのなら最初から殺してやればこれほど不可解な踏切の幽霊が出てくる話にはならなかった?とか・・・いろいろツッコミどころがあるような気がする。
・超能力とか超現象をあるものとしてミステリーを書く作家としては宮部みゆきをまず思い浮かべるけど作風はかなり違いますね。
・「 13 階段」面白かったのは覚えているけど内容はすっかり忘れてます。また再読しようかなと思います。で他の作品もまた読んでみたいかな?
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