水野なすブログ「等身大」の表現者～実感を信じて生きよ！～

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2006.03.14

山本文緒さんの本。

(6)

カテゴリ：本

今、はまりそうな予感の女流作家さんがおりまする。
山本文緒さんでございまする。

今、NHKで11時から、
「ブルーもしくはブルー」ってドラマやってますでしょ。
あれの原作者の方だそうで。

そのドラマは、再放送で、
前やってたときは、私の友人がはまってみていたので、
話は少し聞いてたけれど、
当時は大して、興味がなかった。

今になって、たまたま見たら、結構面白くって、
時間があるときは見るようにしている。

この話の、視点が面白いなあと思って、
原作に興味をもち、本屋で立ち読みしてみたわけです。

江國ファンで有名な私ですが、
そこまではまろうと思える作家と言うのに、
めぐり会うことは、簡単じゃない。
だから、古川日出男さんの本との出合いも、
とてもうれしいものだった。
角田光代さんの小説なども、読んでみたけれど、
どうも私の肌には、合わない感じだった。

山本文緒さんは、肌がとっても合いそうだ。
等身大を描くってことが、すごくうまいと思う。
引き込まれる文章って、こういうのだなあって思う。
登場人物が、いとおしくなるような話って感じ。
そういえばこの点は、好きな作家の登場人物に、
共通していえることかもしれない。

それから、この方こそ、
元OLという経験をふんだんに生かせている人と思う。
だから等身大の女性が、これだけ巧みに描けるのだと思う。

今、まず手始めに読んでいるのが、
「絶対泣かない」と言うタイトルの、
短編小説集だ。

せっかくなので、
この本の背表紙に書いてある言葉を、
そのまま載せよう。

「専業主婦から看護婦、秘書、エステティシャンまで、
あなたに向いている15の職業のなかで、
自立と夢を追い求める女たちの
人知れぬ心のたたかいを描いた、
元気の出る小説集。」

ね、ちょっと、読みたくなるでしょ？

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