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それが昨今は全く入らない。閉店する店も続出して残っている店は貴重品存在となってしまった。隆盛を誇っていたころは、住宅事情がとても大音量で鳴らせる環境ではなく、せいぜいがラジカセで聴くしかなかったから、大音量を競うジャズ喫茶に客足が向いたのは当然である。店主の特徴はまず不愛想で客商売にはほど遠い人たちだ。客と言えば常連客はじっとひたむきに腕組みして大音量に耐えていた。まるで禅寺の修行僧のようだった。互いに人定めをするように客と経営者は無言で対峙していたのだろう。不愛想な理由は、ジャズ喫茶の経営者ではあるが、同時にジャズの愛好家でもある。いわば好きなものを仕事として、生業としている幸福な人たちだから、ある意味では喫茶店のプロではない。コーヒーの味は二の次で、音質とレコードの在庫で勝負する異質の世界である。このアマチュアリズムがなければジャズ喫茶などできるものではない。しかし逆もまたしかりで、ジャズの知識がそこそこでもジャズ喫茶をやれば当たると知った店主がいて、彼は愛想もいいし、客の入りも悪くはない。ただし、くるお客さんは一般の人たちで、岩や売るジャズファンではないのだ。ジャズを流行ないしファッションとして受け止める人たちが多いのだ。生演奏つまりライブで客を引き付ける店主にはこのタイプが多い。面白いことに、地方では中央よりもライブの入りがいいのだ。理由は生演奏はレコードに勝るという客が多いのである。これもまた地方ならではの理屈で、アマチュアバンドの演奏でもレコードで聴くプロの演奏よりも有難がる人は地方に多いのである。プロに徹したジャズ喫茶またはライブハウスの店主は、店が内容と音質さえ良いジャズをかけていれば客は来るとは思っていない。それだけではない要素、例えば視覚と実在の人間が出す音が客を呼ぶということを知っている。このあたりがアマチュアとプロの差なのだ。
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