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レバノンの夏は本当に騒がしい…。春の訪れとともに結婚式の数が増えます。夏は結婚式ラッシュ。今日で3日連続、私の近所で(目の前のアパートから3組も!!) 結婚式です。このアラブの生活…冬はじっと冬眠していて春から夏になるとアクティブになる。なんか動物のサイクルを連想させる…と感じるのは私だけ?。 さて、こちらの結婚式は超ド派手。結婚するまでは実家で親と暮らすのがアラブ流。いい年をした男性がおカアちゃんと一緒の部屋で寝起きしているという話は前にもいたしました。そういうわけで、花婿にせよ花嫁にせよ、結婚式の当日は実家から送り出されます。実家を出るときには、いわゆる「お囃子(ハヤシ)隊」が雇われ、ドンチャカ ドンチャカ 太鼓や笛やタンバリンで門出を祝います。男性も女性も道路でひとしきり踊った後、お花で飾られた車に乗り込み、親族の車も連なってクラクションを激しく鳴らしながら、結婚式場まで行進していきます。騒音と渋滞で大迷惑!! さあ、そんなアラブの結婚式の様子を写真でご紹介いたしましょう。 ↑ 狭い道路にずらりと車が待機します。これらは親族の車。見えにくいですが、一番前にオープンカーが準備してあります。今回送り出されるのは花嫁。ここには花婿はいません。花婿とは結婚式場で対面です。↓ 雇われた「お囃子隊」。花嫁が実家から出てくる時にドンチャンドンチャンと楽器を奏でます。今回は黒装束ですが、別に黒と決まっているわけではありません。別の結婚式では白装束のお囃子隊が雇われていました。このお囃子隊は、いわゆるバイトです。仕事を持っている人たちが趣味でお囃子隊をしていたり、休日のバイトとしてお囃子隊をしたりします。 ウエディングドレスに身を包んだ花嫁がいよいよ実家から出てきます。↑ 外で待機するのは親族と友達たち。太鼓や笛が勢いよく鳴り響きます。真ん中にいるのが花嫁。音楽はアラブの伝統的な音楽。拍手と叫び声と太鼓と笛とシンバルと…そして花嫁と親族が狭い空間でひとしきり踊ります。この大音響!!そして近所の人々はと言えば… 人… 人、人、人…。 電線にとまったカラスか雀のごとく、バルコニーに勢ぞろいして、この大騒ぎを見守ります。こうして実家から盛大に送り出されるのが、アラブにとっては人生の中で一番といってもいいほど大切なこと。アラブ世界と結婚は切っても切れない関係にあり、結婚することは最重要なことの一つです。ただし離婚率もかなり高い。。。数年後、いや数日後に愛が冷めるというケースも多々あります。 ↑ さて花嫁がオープンカーに乗り込みます。この辺から親族が乗った後続車がクラクションをけたたましく鳴らし始めます。出発の合図です。が…う、うるさい~!!まるで女王のように振舞う花嫁。はい、中東ではこの門出の日、女性は女王になることができるのです。ですので、結婚は女の子にとって憧れであり、絶対になくてはならないもの。人々の注目を存分に、それはそれは存分に浴びて、ひと騒ぎした後にやっと車が出発です。クラクションがけたたましく鳴り響く中、ゆーっくりと車が動き始めます。この後、結婚式場で夜から明け方にかけて飲み、食い、踊ります。これがアラブの結婚式。女の子たちは年頃になるとこの日を夢見て、男性 hunting (狩り) に意欲を燃やします。さあ、こんなアラブ社会、これからしばらくはこうした騒音の日々がまだまだ続きそうですヨ。 夏休みのヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.31
暑中お見舞い申し上げます。 ここ2週間ほどとても忙しくしておりました。正確には10日間なのですが、週末を挟んでいたので週末返上での大忙しでした。今日はその最終日でしたので、最後のシメに着物を着て行きました。中東で着物を着るのは2回目です。日本では自分で着付けをしたことなんてありません。この着物、ヨルダン時代に日本から送ってもらったものですが、着付けを一人でしたことがないので何となく着るのを躊躇していました。でもレバノンで一念発起。せっかく持っている着物、着ずに終わってしまうのはもったいない。着物は着物でも、汚れてもいいように古いお下がりです。でもこちらの人にとっては、古かろうが何だろうが着物は着物。着物を着るとみんな喜んでくれます。2ヶ月ほど前に大切なミーティングがあった時に初めて着物を自分一人で着ました。帯は名古屋帯でお太鼓結び。2,3回ほど事前に練習したでしょうか、なんとか着れましたが2時間の格闘。今日は、と言いますと…何だか知りませんがサラサラサラッと着れてしまい(あくまで私の基準)、所要時間1時間なり。しかも着崩れしないかと不安だったのですが、着崩れもなく、1日中着物でラクに過ごせました。着物=苦しい、というのがこれまでの常だったのですが…、着付けにも着物にも少し慣れたのかもしれません。自分で着付けするほうがラクなんでしょうね。紐の結び加減とか調整できるし。ところで、中東の中ではレバノンと日本の結びつきが一番薄く、レバノン人は日本に関して極めて無知です。シリアやヨルダンには日本から青年海外協力隊などがたくさん入っていますので、日本という国の知名度は極めて高いし、親日感情もかなり高いです。そこへ来るとレバノンは、ごくごく少数の人を除くと日本との関わりが全くないので、ただ国の名前を聞いたことがあるという程度の認識。日本についても日本人についても何も知りません。そんなレバノン人ですから、着物なんてモノの存在を知らない人も多い。今日も着物でミーティングに参加していたら、「なんでクッション(座布団)を背中に付けているの?」(爆笑)と来た。帯揚げ(帯の上で縛るフワフワしたものですね) は「顔を拭くタオル?」(爆笑)。さらに足袋を見て、「なんでそんなストッキングをはいているの?」。ストッキングじゃないって~。もともと2股に分かれているんですよ。「なんで、こうなの」「なんで、なんで」と聞かれますが、なんでって、着物はこういうものなの!! めんどくさいし、私も「なんで」という質問は予期していなかったので、これはこういうものなの、と説明して終わり(笑)。 恐るべし、レバノン人! すべて自分中心の彼らは、レバノン以外の国は「地球外の惑星」、レバノン人以外は「地球外生物」だと思っていますからね(笑)。そんなこんなで、忙しかった2週間が飛ぶように過ぎ去り、明日から少し普通の日常が戻ってまいります。もうすぐ8月ですね。皆さまもお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。 夏休みのヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.29
こってり、みっちり、ぎっしり…私のお気に入りの「ナッツのはちみつ漬け」を今日はご紹介。 写真で見ていただくとお分かりのように、いろんな種類のナッツがぎっしりと入っていて、はちみつで漬けられています。こってりとした味わい。はちみつの甘さと様々なナッツのコリコリした感触が何とも美味しい。でも1スプーンでOKかな。そんなに多くは食べられません。これはシリア産のナッツはちみつ漬け。レバノンのとある街角にあるシリア人のお店で売られています。5か月ほど前、日本でのお土産にと購入したのが運のつき。重すぎて日本には持って帰れなかったのですが、それ以来のファンです。お菓子は食べない主義の私。家にはお菓子と名のつくものがありません。嫌いなわけではないけれど、別になくてもいいのがお菓子。でも時には、なんか甘いもの食べたいなぁと感じる時もあります。そんな時にも、このナッツのはちみつ漬けは最適! 1口食べるだけで、もっちりとした甘さに大満足です。 ちょっと笑ってしまうのが、ラベルです。「ドーピング」とか書いてあるし(笑)。しかもこのいかにもシリア人という感じの男性の絵も笑えます。さらにうたい文句が…「若さとキレの良い頭脳を保ちたいすべての人へ。若さを取り戻したいと夢を見ている老いた男性へ」…となっております。う~む。基本的に男性向けって感じなんですかね。でも美味しいですよ。こんなにナッツがぎっしり入っているなんてぜいたく品ですよね。シリアではもっと安いと思いますが、ここレバノンでは10000LP。6.6ドルくらいです。内容量は1KG。安いほうだと思います。ナッツは栄養価が非常に高い優れた食品です。良質なたんぱく質やビタミンE が豊富に含まれているのだそう。このビタミン E には強力な抗酸化作用があり、血液をサラサラにして動脈硬化を予防したり、がんや老化を予防したりする効果があるといわれています。どのナッツ類にもビタミンEは豊富に含まれていますが、なかでもアーモンドはダントツだそうです。中東ではナッツの種類が豊富で、とても安くで売られています。シリアはその代表格ですね。ヨルダンやレバノンは、シリアから輸入しているというケースが多いのです。最近のシリア事情で、レバノンでも色々な食品の値段が高騰しているのだそう。シリアからの野菜も届きません。肥沃で広大な土地を誇るシリア…早く情勢が落ち着いてほしいと願わずにはいられません。夏休みはヨルダンへ。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.24
夏!! と言えば、蚊の季節。蚊!! と言えば夏。 レバノン、いえレバノンのみならず中東には蚊がおります。ヨルダンでもおりましたが、レバノンのほうが多いような気がします。高温多湿のレバノンの夏、やはり蚊の発生率は乾燥した砂漠気候のヨルダンより多いのではないかと思われます。さて、蚊って本当に厄介なものですよね。特に夜に眠っているときに耳元で飛びまわられると…何ともいまいましい! ヨルダンでは蚊取りマットを使っていたのですが、使用頻度はそれほど多くありませんでした。レバノンではボトルタイプのものを購入していたのですが、こちらでは毎日使用する必要があるのに加え、電気の供給が切れた時には用を成しません。どうしたものか…と思っていたら、何と! レバノンには「蚊取り線香」が売ってあるんですね~。早速購入。日本のものと同じ形です。使用説明には「under license of FUMAKILLA Ltd. TOKYO- JAPAN」 などと書かれていますので、当然といえば当然か…。でもニオイは明らかに日本のものと違います! こちらはインドネシア製。日本の蚊取り線香のニオイ、実は私は大好きでありまして…蚊取り線香のニオイをふんわり嗅ぎながら眠りにつくのが夏の楽しみでした。その懐かしい香りとは少し違うのが、こちらの蚊取り線香。日本の蚊取り線香のニオイを少し酸っぱくしたような感じ(笑)。日本のよりケミカルなニオイがします。通常、蚊取り線香は換気のよい部屋で使用すれば人体には害はないと思いますが、こちらの蚊取り線香はケミカルっぽいので、換気をよくしていてもツンとしたにおいが気になります。でも致し方ありません。だって夕方になると蚊が攻撃を始めるんですから。中には蚊取り線香にも屈しない屈強な蚊もおりまして…。昨日もしぶとい攻撃に悩まされておりました。蚊取り線香よ、もっと頑張ってくれい! こちらの蚊は日本のものより色が薄く(ゴキも日本のものより色が薄い)、ふわりふわりと飛んでいるので仕留めることができる場合も多いです。ゴキといい、蚊といい、中東に生息しているものは日本のものと比べてどうも動きが鈍いんですけれど…彼らもメタボなんでしょうかねぇ。。。 夏休みのヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.24
2010年10月にいらしたお客様からの旅行記です。死海で開かれる学会での講師をお勤めになられたとのこと。ヨルダンご出張の合間を縫ってのご観光でした。学会での講義中のお写真も添付していただきました。お疲れさまでした!木村 菜穂子 様 ヨルダンから帰ってきました。 素晴らしい思い出を胸にいっぱいつめて。 (学会での)発表の際撮影していただいた写真の一部をお送りします。 学会の間と爾後にアンマンの市内見学、死海での水浴び、それに学会後、アンマン北部のジェラシュのローマ遺跡その他いくつかのウマイヤ王朝時代の古城見学、ぺトラでは壮大な自然の峡谷から頂上の僧院までの多くの遺跡に圧倒されました。その南のワディラム砂漠のジープツアーなど短い期間中をフルに活用して観光してきました。 いやな思いをすることなく思い切り学会と観光にひたすら注力してきました。しかしぺトラでは欲張りすぎて僧院まで上ったため今も両足がいうことをききません。 Rifat は本当によく尽くしてくれました。ちょっと言葉足らずのため観光のスケジュールを実地に把握しかねることがありましたが。精一杯尽くしてくれたと感謝しています。素晴らしい人に案内してもらったと十分に満足しています。彼にくれぐれもよろしくお伝えくささいますよう。 信頼置ける木村さまのプランニングのおかげで本当に充実した旅を満喫することが出来ました。心から感謝申しあげます。道すがら何度かソフトバンクの携帯でお電話試みたのですが要領悪くつながりませんでした。すみません。 では略儀ながらメールでご報告と御礼申しあげます。お体を大切にますますご活躍ください。 敬白 とてもご丁寧なメールをいただき、恐縮しております。ありがとうございました。ドライバーの Rifat ですが、このお客様を大層気に入っておりまして、未だに「本当にいい人だった。楽しかった。彼はジェラシュの円形競技場の舞台で日本の歌を披露したんだよ。周りにいた観光客から拍手喝さいを浴びていた」などと想い出話を語ってくれます。ちなみに、円形競技場で実際に歌われたご体験はいかがでしたか? ドライバーの Rifat はヨルダン人とシリア人のハーフですが、お気に召していただき嬉しく思います。彼は寡黙で礼儀正しく、他の人のことを思いやることができるアラブらしからぬ貴重な人材。シリア人の血がそうさせるのでしょうか (出た! 私のシリアびいき )。キプロスで暮らしていたこともあり、ギリシャ語を話します。キプロスではガールフレンドがいたのですが、彼のビザが切れて不法滞在となったためやむなくヨルダンへ強制送還に。このガールフレンドは数年後に別の男性と結婚し、彼の初恋は終わってしまったのです。が、今でもこの女性以外は愛せないというストイックなアラブ男性です。 …なんて、ドライバーの個人情報をばらしてしまっていいのでしょうか。Rifat がこのブログを目にすることはないと思われますので、大丈夫でしょう…(そんな問題??)。Rifat は引っ張りだこの人気ドライバーですが、Rifat が運よくドライバーになるお客様もおられることと思います。 そんな時は、彼の初恋話に耳を傾けてあげてくださいね。寡黙なので、聞きださないと話さないかもしれませんが…夏のヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.23
日本で髪を毛をかなり短く切ってきましたが、やはり毛は伸びるもの。このブログを訪問して下さっている方なら、私が何度となく中東の美容室事情について嘆いているのを知っておられることでしょう。 例えば、パイナップルのような髪型になったこともあります(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200908010000/)。これはヨルダンでの話。レバノンは少しマシかと思い、レバノンで一度美容院に行きました。それも、よーくよく選択した揚句、腕が良いと誰もが口をそろえて言う美容師のところに。が!!!! 最悪!! でした。写真まで持って行ったのに、全然ちゃうやん!! カリカリに短くされ、ほんっと、男の子みたいでした。しかも夏の暑さで痩せていたので…誰が見ても男の子、という感じでしたよあまりにもショックで、ブログにもアップしなかった恐怖の体験でした。その直後にアテンドの仕事があり、ホームページでの写真の顔を想像しておられたお客様はあまりの落差にきっと絶句されたことでしょう。さすが日本のお客様は「絶句した」などとは言われませんが、「か、髪の毛切られたんですね…」と短くひとこと。ええ、そうですよ。自分の意志とは無関係に、またしてもパイナップルのようにされましたよ。そんな経験から学んだこと…中東の美容院には絶対に行くまい。ですから、今回の一時帰国の際に何をしたかというと…ムフ。つけ毛を買ったんです。髪の毛が伸び始めたら、後ろでギュウとゴムで縛り、あとはこのつけ毛をちょこんと乗せるだけ。写真で見ると、左のようになります。ホントの髪の毛のように見えますか?これ、本当に便利なんです。ほとんどの人が騙されます。初めて会った人には必ず、どれくらい髪の毛が長いの? どうやってこの髪型にしているの? なんて聞かれます。ムフフン。つけ毛ですよ。平和堂(超ローカル!!)で500円で売ってたんですよ~。ところが、注意しないと大変なことになります!! ついにやってしまった、この間。私は家ではつけ毛を外していまして、外出前にクイッとクリップで留めるのですが、この最後の仕上げを忘れて出かけてしまったのです!! つまり、髪の毛(地毛)は後ろで無造作にゴムで縛られており、雀(すずめ)のシッポのように突き出ています。短い髪の毛を無理やり引っ張っているわけですから。しかも髪の毛の長さが足りないため、上と下とに分けて縛っています。後ろから見ると雀のシッポが二つ、といったところか。この髪型で、外をふらふら歩き始めまして、ふと手を髪の毛に当ててみたら…ない!!!つけ毛がな~~い!! やってしまったぁ。雀のシッポ2つを手で隠しながら、家へ速攻で帰りました。その時間は電気の供給が切れていたため、アパートのエレベーターが動いていません。つけ毛をつけるためにひいひい言いながら6階まで階段を上ったのでした。そんな風にジタバタしておりましたので、友達との待ち合わせの時間はとうに過ぎてしまい、遅れた言い訳は…「つけ毛忘れて、6階まで階段を上っててん」。アホやなって感じです それもこれも、中東の美容師の技術が足りないからですよ! ショートカットが何やらも分かっておらん。中東(ヨルダン・レバノン・シリア)在住を考えておられる方、あるいはやむを得ず中東在住になる方は、つけ毛のご準備もお忘れなく…って、私だけ?? 夏の中東散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.22
2010年10月にいらしたお客様からの旅行記です。日本人のお客様には珍しく、ぺトラ3日間というプランでしたが、ぺトラをご堪能いただいたようですね。嬉しく思います。 木村様お世話になっております。ヨルダン旅行から帰って、もう1週間以上が経ってしまいました。いま、写真の整理をしながら、あの素晴らしい景色の中に自分がいたことが信じられない気分です。お礼のメールが遅くなりましたが、おかげさまで大変スムーズに旅行ができ、本当に心から楽しむことができました。ぺトラは3日券を買って、到着した日の夕方、翌日丸1日、翌日出発前の午前中と行ってきましたが、スケールの大きさ、岩の美しい色合い、建造物の壮大さなどに見あきることがありませんでした。(ロバ引きたちがしつこいのと、セクハラがひどいのだけは困ったものですね。)モーベンピックリゾート・ぺトラも立地は文句なしでした。従業員も人懐っこく、構われすぎるほど構ってくれました(笑)ワディラムでは、ナバテアン寺院やロレンスの泉は見に行けませんでしたが、砂丘を転がりまわって遊んで、大騒ぎしてしまいました。案内してくれたベドウィンの青年は、ぺトラのロバ引きの彼らとは打って変わって物静かで親切でありがたかったです。夕暮れも星空も、朝の様子も素晴らしかったです。そして死海のリゾートホテルは本当に最高でした。浮遊体験も想像以上に不思議で面白く、いつまでも浮いていたいぐらいでした。従業員のサービスも、しつこくない程度に親しみをこめた、プロフェッショナルで洗練されたものでした。食事に行ったレストランはお料理も美味しく、(アラブ料理レストランがないのが残念でしたが)こちらが言いだす前にベリーダンスショーが見える席に移動させてくれたり、写真を撮りやすいように前に立ちふさがる人に動くように促してくれたり…とすべてにおいて気持ちよく滞在することができました。アンマン市内でも、街中で出会う人たち、タクシーの運転手さん、お店の人、みんな親切で嫌な思いをすることはありませんでした。道に迷っていると、男の子も女の子も声をかけてくれたり、英語の分からない運転手さんが、警察官に何度も道を聞きながら目的地まで連れて行ってくれたり。ぼられた話や、しつこくされた話ばかり聞いて心配していましたが、びっくりするぐらい出会う人に恵まれました。木曜の夜のにぎわいぶり、反面、金曜の静まり返った様子、さらに誰もお祈りしていないモスク(笑)モスクと隣り合う教会、行ってみるまで分からなかったイスラムの国の姿に驚いたり感心したりでした。食べ物もどれもおいしく、羊が食べられない同行者が最終的にクッベナイエまで食べていました。ホンモスやムタッバル(?ババガヌーシュとの違い、ご存知でしたら教えてください!)、ファラーフェルやシュワルマなど、定番料理も堪能しました。そして、ブログでおすすめされていたカナーファはとっても美味でした!作り方が知りたいぐらいです・・・また、ドライバーのアハマドさんにも感謝しています。見るものがどれも珍しく、お待たせすることも多かったのですが、常に丁寧にしていただきました。彼にはヨルダンの人々の生活のことなども色々話してもらいました。こちらのつたない英語を一生懸命聞いてもらって、ありがたかったです。観光客名所ばかりを専用車で周るプランだったので、いいところだけを見ているのかもしれませんが、ヨルダンという国に行く前よりも興味が湧き、親しみも感じることができました。シリアやレバノンなど、周辺の国にもいつかぜひ行ってみたいと思います。事前に木村様にいろいろお伺いしておくことができたのも助かりました。もしまた、ヨルダンに行くことがあれば、また手配をお願いしたいです。長々と失礼しました。本当にありがとうございました。 ご丁寧なご感想をありがとうございます!! 旅の醍醐味の一つは現地の人との交流ですが、出会う人によって旅の質が左右されてしまうのも確かです。いいヨルダン人に出会っていただけたようで、嬉しいです(ホッとしています)。それにしてもぺトラのベドウィンたちの評判の悪いこと。私のブログでも何度がアップしたことがありますが、彼らの馴れ馴れしさには辟易します。それに比べてワディラムのベドウィンは概して本当に評判が良いですね。このお客様にはもちろん取引先のキャンプ場でご宿泊いただきましたが、このキャンプ場のベドウィンたちにクレームが出たことはありません。親切で人懐っこいですが、物静かでお客様との距離をわきまえていますので、安心してお客様を任せることができます。ワディラムでの宿泊先やジープツアーを探しておられる方は、当ブログの「ワディラムの情報」という項目も参考になさってくださいね。また、以前に来られたお客様がワディラムのキャンプ場の詳細をブログでご紹介くださっています。こちらも是非ご参考になさってくださいませ。http://cherrylog.exblog.jp/12812598/ 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.15
レバノンのベイルートも本格的な暑さに突入です。ア・ツ・イ!! まるで炎 (アラビア語で「ナール」といいます) のようです。ヨルダンと違ってレバノンの湿度はかなり高い。地中海に面していることと、特にベイルートは盆地になっているため、湿った空気がベイルート市に降り注ぎ、蒸し蒸し蒸し蒸し…と熱せられます。 さてそんな本格的な暑さを迎えて、望ましくないお客様が自宅にお目見えすることが多くなったような気が…。未確認飛行物体とでもいいましょうか。本日の飛来は3匹なり。え? 「匹(ひき)」って…? はい、実はゴキの飛来なんです。い、いややーーー中東にももちろんゴキは存在しております。日本より頻繁に出没するかと思われますよ。どのアパートにもその辺に死体が転がっています。しかも1匹2匹の世界ではありません。アラブはゴキを見ても日本人ほど極端な反応はしません。もはや生活の一部…? 乾燥気候のヨルダンでは、本当にたま~にゴキを発見して恐れおののいていました。が、レバノンでは自宅にブンブンと飛来してくる!! い、いややーーー前にもご紹介の通り、ベイルートの住環境はかなり悪く、家々が隣接しているうえにどのアパートも古ぼけています。そしてゴミがあちこちに捨てられており、芳しくないニオイも漂います。ゴキにとっては絶好の生息場所。私はアパートの最上階(6階)に住んでいるので、ゴキの被害にはそれほど遭わないだろうとタカをくくっておりました。が、そんなこたぁありません。1日に3匹ですよ。先が思いやられる…。ただ中東のゴキは、かなり鈍くさいのがせめてもの救い。ほぼ100%の確率で仕留められます。ここのゴキは日本のゴキより色が薄く、その代わりやや巨大ではあるのですが()、それほど agressive (攻撃的)ではありません。ゴキを見つけると一瞬固まる私。すぐには行動できません。でも一人で戦うしかない! ス、スプレーは…とよろけつつ取りに行きます。逃げられたか、と思いますが、スプレーをむんずとつかんで戻ってきてもゴキはまだいます!! その後はこれでもか!! というくらいジェット噴射です。ああ、ゴキよ。どうして私の部屋に飛んでくる? 実は数日前…眠っているときでしたが、お腹にガシッとした昆虫系のものを感じたんですよね。夢うつつのうちに、えいっと振り払いましたが、翌朝ゴキの死体発見。でもベッドの付近ではなく、少し離れた場所だったので、まさかねぇ~と深く考えないようにしていました。でも今日の飛来の様子を見ると、その「まさか」だったかも!! い、いややーーーさぁ、そんな頭の痛い季節を迎えました。暑い夏はまだ始まったばかり。日本の皆さま、それから世界各地の皆さまもこの暑さを乗り切ってくださいね。私もゴキと決死の戦いを繰り広げてまいります…。 夏休みはヨルダンへ。http://picturesque-jordan.jp/comentsfromourclients.aspx
2011.07.15
2010年8月にいらしたお客様からの旅行記です。私がブログにムジブ保護区についてたまたまアップしたのがご旅行の直前でした。是非ツアーに含めたいというご要望をいただきました。少しキュウキュウのプランになりましたが、とても楽しんでいただけたようで嬉しく思います。 木村様こんばんは。7月31日~8月3日のヨルダン滞在では、お世話になり、ありがとうございました。たった4日間の滞在にも関わらず、思う存分、それはもうめーいっぱい、楽しませていただきました。それもこれも、木村さんのおかげです。本当にありがとうございました。ヨルダンは、ほんとうにおもしろい国でした。そして、とても優しい国だと感じました。観光客に慣れた人たちは別として、ちょっと街中を歩くと本当にみんな親切で。ヨルダンに来るまでは、心のどこかで構えていた部分もあったので、びっくりするやら、ほっとするやら・・・(アハマドさんが一緒だったことも大いにあると思いますが)。町の薬局でも、雑貨屋でも、シュワルマの売店でも、ほんの少しの会話だったりするのですが、本当に楽しませていただきました。あと、アハマドさんと離れて二人で行動すると、あっというまに声をかけられて。さすが“日本人女子”ですね。人生最大 ? のモテ期を体験しました(笑) あ、心配しないでください。どの方のお誘いも丁重にお断りしましたので。ムジブでのガイドの件ですが、前日に手配の電話をしていただき、ありがとうございました。残念ながら、行ってみたら年配の責任者の方に「ガイドは付けられない」と言われてしまい、結局二人で挑戦してきました。女 2 人での挑戦はかなりハードでした。正直、一番最後の滝は 2 人では越えられなかったと思います。偶然通りかかった男性が助けてくださったのでどうにかたどり着くことができましたが、もし、そのグループにあの場所で会っていなかったら・・・リタイアしていたかも・・・景観は、木村さんが「ムジブに先に行っていたら、ぺトラの感動は半減かも」とおっしゃっていたのがよく分かるほどの美しさでした。本当に、ガイドなしでも勇気を出して行ってよかったと思います。木村さんが、ご自身のブログで紹介してくださったおかげです。最後の最後に、行き先に加えていただいて、本当によかったと思っています。(ガイドの件、実は、最後の滝のところで助けてくださった男性がムジブのスタッフさんでした。トレッキングを終えてビジターセンターに戻った時に発覚しました。おそらく、私たちのために待っていたガイドさんが、私たちよりも先に到着した他の女性 2 人のグループのガイドとして出発してしまっていたというのが実情のようです。ま、海外ではよくある話。仕方ないですね。)ムジブで、「シーク」の中をトレッキングしたので、ぺトラでは 7 時の開園と同時にチケットを購入、入場して、馬車でシークを駆け抜けて、まだほとんど人がいないエルハズネを味わいました。テレビで何度も観たエルハズネですが、やっぱり本物は違いました。美しい!!!しかも、まだ人のいないシークを、ひんやりとした朝の風をきって、馬の蹄のパカパカという音を聞きながら走るのもまた気持ちのいいものでした。さらに、そこからロバに乗って(ムジブで使う予定だったガイド代を活用(笑))、一気にモナストリーまで直行。また、ほとんど誰もいないモナストリーの日陰に座って、雰囲気を味わいました。モナストリーでは 2 時間ほどのんびりしました。山頂だからなのか、すごく風が気持ちよかったんです。だからつい、日陰に座り込んでのんびりと(^-^)モナストリーからの帰り道は、さすがに自分たちの足でちゃんと歩きました(笑) あっちこっち見ながら、うろうろしながら。ここはさすがに暑かったですね。。。片道だけ、乗り物を駆使してほとんど歩かずに行って正解でした。お金かかりましたけど(^^ゞぺトラのチケットを自分たちで買ったのは、自分たちのペースで過ごしたかったので「自分で買う」と私から申し出ました。カラクが思いのほか良かったので(城も町も人も!)、カラクでかなりゆっくりしてしまい、ワディ・ムーサへ到着したときには、チケットセンターがすでに閉まっていたんです。アハマドさんは、せめてペトラバイナイトのチケットの手配をすると言ってくれたので、そこはお言葉に甘えました。私たちの「自分でやる」という希望通りにしていただいただけなので、アハマドさんがさぼったわけではないですから、心配しないでくださいね。最終日も、出発の時間を早めていただいたおかげで、アンマン市内を楽しむことができました。少し駆け足でしたが、私の行きたかったモスクも、友人のしたかった買い物もどちらも希望をかなえて頂きました。ありがとうございました。たった 4 日間とは思えないほど、あれもこれも、やりたいことを全てやらせていただき、私も友人も大満足の旅でした。木村さんのおかげです。本当にありがとうございました。水曜日の深夜に帰宅し、木・金と旅行で疲れた体に鞭打って働いて、今ようやくお礼のメールを書くことができてほっとしています。7月8月はヨルダンで最も過酷な気候。遺跡内は灼熱となり、かなり体力を消耗します。もちろん乾燥していて湿度がない分、灼熱でも過ごしやすいことは過ごしやすいのですが、でもなんせ暑い!! じりじりとお肌が焦げていきます。このお客様の一味違ったぺトラ観光の方法、皆さまもご参考になさってくださいね。遺跡が開くと同時(朝7時)に遺跡内に入り、馬車とロバを駆使して頂上までズイとひとっ飛び。それから下りは徒歩で…という素晴らしいアイデア!! 脱帽です。ムジブ保護区は私のお勧め観光スポットです。 ムジブについてはブログで詳しくご紹介しております(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201006300000/)。皆さまも騙されたと思ってぜひぜひムジブへお越しくださいませ。決して後悔なさいませんよっ。 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.14
2009年8月にいらしたお客様からの旅行記です。まだツアーコンサルタントの仕事の走りの頃、初期の時代にいらして下さったお客様です。初期にいただいたこうした旅行記は仕事をしていくうえでとても励みになりました! こんにちは。ヨルダン渡航前、及びヨルダン滞在中はお世話になり、どうもありがとうございました。中近東へ旅行に行ったのは今回が初めてでしたが、ヨルダンの人々が親切でフレンドリーだったことが一番印象に残っています。こちらから声をかけたわけではありませんが、子供が笑顔であいさつをしてきてくれたこともたくさんありました。また、今回は、アンマン、ペトラ、ワディラム、死海といった大都市や観光地ばかりにしか行けませんでしたが、特にペトラでよくお茶を飲んでいけといってもらったり、シーシャを勧めてもらったりしまた。アンマンでも街歩きがてら、金曜日でしたので歩いてJara Souq付近まで行く途中で道に迷い、付近の路面店に入って道を尋ねたりした際に、暑くて疲れるだろうと、お茶や水を出してもらったりしました。ヨルダンの人々は、特に東南アジアの人のように旅行者からボろうとか、だまそうという気が感じられず、旅行がしやすかったです。それほど観光客慣れしていないのでしょうか。。。。!? そんなこともないように思われ、宗教によるものなのか!? とも思っています。Petra Gate Hotelではレイアさんには大変お世話になりました。ペトラ→ワディラムへの移動とワディラムでの宿泊をアレンジしてもらっただけでなく、ワディラム→ペトラ、ペトラ→アンマンへの移動もアレンジしてもらい、感謝しています。レイアさんからの話によると、今回は朝食付きで16JDで宿泊させてもらいましたが、本来は16JDだと朝食は付かないらしいところを「ナオコの紹介だから」と言って朝食を付けてくれたことを聞きました。僕がワディラム→ペトラに戻ってきた日に、ペトラ到着後に Petra Gate Hotel に行きました。その前日くらいに、他の日本人旅行者が Petra Gate Hotel に来て、その日本人は宿泊はしなかったようですが、「ナオコに力になってあげてと言われた」と言ってレイアさんが色々とアドバイスをしてあげたと言われていました。木村さんは、僕やその日本人のように木村さんのツアーを利用していない旅行者のサポートも熱心にされていることを知り、何度かメールにも書いて頂いた通り、ヨルダン旅行を満喫することを望まれていることが伝わってきました。ヨルダンの渡航前後で印象が変わった点は、伝統的な衣装(黒い服)を着ていてるヨルダン人女性が少なかったことです。特に若いヨルダン人女性は伝統的な衣装(黒い服)を着ていてる人が少なく、多くの若いヨルダン人女性はヨーロピアン風なカジュアルな服装をしていました。上記は○○に行った時の印象で、アンマン市内の全てを歩き回ることができませんでしたので他の地区に行けばまた違った印象を持つことになったのかもしれませんが。○○でヨルダン人の男性と話しましたが、特に若いヨルダン人女性が伝統的な衣装を着なくなったことは、国の文化的に大問題だと言っていました。時間があれば、観光地化されていない田舎の村にも行ってみたかったです。大都市や観光地化されている都市と違い、田舎の村は素朴で伝統的な習慣で生活しているところを見れることが経験上多々ありましたので、“異文化”という観点から伝統的な習慣も見てみたかったです。ヨルダン、というかアンマンが凄く発展していて高層ビルが多く立っていたことも驚きました。今時、首都で高層ビルが立っていない国もないかと思いますが、ヨルダンの経済はどのように成り立っているのかという点も気になりました。他の中近東諸国のようにオイルマネー、天然資源で経済が回っているのか。。。最後になりましたが、色々とお世話になりありがとうございました。初めて中近東の国に旅行に行きましたが、楽しかったですし、遺跡も見応えがありました。ヨルダンと同じくらい以前からイエメン、イランにも興味を持っていましたので、次回はイエメンかイランに行ってみたいところです。旅行記に出てきた Petra Gate Hotel の「レイアさん」ですが、フィリピン人の彼女は現在もこのホテルで働いております。まるで彼女がボスのように堂々と振舞っておりますが(笑)、オーナーは別におります。隠れオーナー(?)であるナーセル氏はワディ・ムーサ村生まれの生粋のヨルダン人(パレスチナ人ではない)で、日本人が大好き。日本人をかなり優遇してくれます。このホテルは地球の歩き方にも載せられています。決してぼったくったりはしない、本当に安心できるホテルです。2星ホテルですから、神経質な方やサービスや質を重視される方にはお勧めできませんが、気楽に宿泊していただけるフレンドリーなホテルです。ワディラム方面への足なども確保してくれますので、是非このホテルをご利用になってみてくださいね。 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.14
さて、ピクニック日和のこの日、私たちは朝7時にベイルートのとある場所に集合し、9台ほど連なりながらシューフ保護区へ。到着したのは9時頃だったでしょうか。保護区の中に入ってすでに3時間ほど歩き続けています。ひぃひぃ、ふぅふぅ。 頂上に近いところでヘルモン山が遠くに見えます。ズームアップすべきだった!! 右の写真では分かりにくいのですが、 一番奥に見えるのがヘルモン山。頂上には少し雪が残っています。ヘルモン山は標高が高く、年中雪をいただいていたそうです。雪を頂いたその峰は白髪の老人の頭に似ているので、アラビア語ではこの山が「ジャバル・シェイヴ」(″長老の山″みたいな意味。最後の「ヴ」はアラビア語独特の発音で喉から出す音です) と呼ばれています。温暖化の影響で現在では夏に雪がすべて解けてしまい、もはや「ジャバル・シェイヴ」ではなくなってしまったということです。このヘルモン山についても、もちろん聖書で何回も触れられています。かつては年中雪をいただいていたヘルモン山、その地に多量の露を生じさせ、降雨量のほとんどない厳しい気候の時でも草木を保護していたようです。またヘルモン山の解けた雪は,ヨルダン川のおもな水源となります。恵みの山だったんですね~。やっと頂上に着きました!! 頂上から見渡す風景。 頂上でみんなとパチリ。う~ん。右側の人たちが全然写っていません()。スンマセン!汗をたっぷりかいているはずですが、乾燥しているのであっという間に乾いてしまいます。 何だかまだ歩くらしい…。疲れましたよぉ。ランチはまだですかぁ? あとちょっと、あとちょっと、となだめすかされ、またまた歩き続けます。そしてやっとランチタイムがやってきました。レバノン杉の木陰で、杉の香りに包まれながらのランチです。皆様にもこのマイナス・イオンを少しでも味わっていただきたく…写真を大きめにアップさせていただきました。さわやかな杉の感じが伝わるでしょうか…? こちらは、イスラエル―レバノン間の戦争が起きた2006年くらいでしょうか、イスラエルの砲撃によって倒されてしまった杉です。倒れてもなお力強く生き続けています。 ランチの後は山を再び越えながら、車の場所まで移動します。かなり疲れていますが、美しい野草や木々からのマイナス・イオンに助けられて、テクテク テクテクと歩き続けます。こちらはシューフ保護区の中では一番古いレバノン杉。やはり背が高いですね~。このシューフ保護区にあるのは、杉だけではありません。オークやアカシアの木々もあります。昔はうっそうとした美しい森林で、多くの野生生物の住みかでもあったようです。現在ではすっかり姿を変えてしまったレバノン。美しさの象徴だったレバノンがかつての姿に戻るのはいつの日か…。そんなわけで、くたくたになりましたが、自然を満喫した一日でした! レバノンに来られることがあれば、是非レバノン杉も皆さまご鑑賞くださいませネ。 ヨルダン散歩のことなら:http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.13
先日、レバノン杉の保護区に出かけてまいりました。写真が多いので、2回に分けてレポートいたします。レバノンといえばレバノン杉! …というのは知る人ぞ知るレバノンの基本情報。実はレバノンの国旗にもレバノン杉が描かれています。レバノンについては、旧約聖書の中でも何度となく出てきます。聖書の中ではレバノンは美しさ、肥沃さと結び付けられ、レバノン杉は威風堂々とした雄大さの象徴となっています。が、残念なことに現在のレバノンにはこうしたかつての姿をしのばせるものはほとんど残っていません…。レバノン人は現在でも自分たちの国を誇りますが、それでも彼ら自身が「レバノンは本当に変わってしまった、とても汚くなってしまった」と嘆くほどです。かつてはレバノンの山々を覆っていたレバノン杉も、ほとんど残っていません。レバノン国内には杉の保護区に指定された場所が幾つかあり、レバノン杉保存のために細々とした努力が続けられています。さて今回行ってきたのは「Shouf (シューフ)」と呼ばれるエリア。ユネスコの生物圏保存地域にも指定されている場所です。ここはレバノンにある保護区で一番大きいものです。保護区にある4つのエントランスのうち、今回は「Barouk(バルーク)」と呼ばれる地区から保護区に入りました。 この Shouf Cedar Reserve (シューフ・レバノン杉保護区) の特徴は、植林作業が懸命に続けられていること。ほとんどの杉が若くて、まだまだ小さい。それから保護区の面積がかなり広いです。これと対照的に、北部にある有名なブシャーレ保護区には1200本ほどしか杉が残っておらず、あっけなく観光が終わってしまいます。ほとんどの方はブシャーレ保護区にしか行かれないと思いますが、トレッキングなどを楽しんでいただくにはシューフ保護区がお勧め。この日の天気はからっとしていてとても気持ちが良い。保護区には、色とりどりの野草がたくさん自生しています。野草の上品な匂いに囲まれながら、私たちは4時間ほどひたすら歩き続けます。ひたすら続く小道。今回は総勢50名ほどで出かけましたので、ガイドをつけました。とはいえ 3,4時間も歩き続けるわけですから、初めは団子のようにくっついて歩いていた私たち、やがて何個かの小さなグループに分かれ、早い組と遅い組に。私は道中に食べすぎたせいで胃がおかしくなり、最終のグループにくっついてチンタラちんたら歩きます。空気は乾燥していますが、太陽がギラギラと照りつけ、お昼に近づくにつれて影がなくなります。野草を摘みながら、のらりくらりと歩いたおかげで、海に行ったと同じくらいに肌が焼けてしまいました(現在、皮がぽろぽろと剥がれております)。さらに野草は摘んではいけないことが後から発覚!! なんてったって保護区ですからね とはいえ、摘んでしまったものは仕方ありません。ガイドさんも笑顔で「まぁいっか~」という感じ。このように適当なのは、やはりアラブ。事前の注意もありませんでしたしね(笑) さてそんなレバノン杉保護区ピクニック。シューフ保護区についてさらに知りたい方は、次のURLからどうぞ。http://www.shoufcedar.org/scr.asp 次回に後半編をレポートいたしま~す。 夏はヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx
2011.07.13
アラブに「好きな料理は?」と聞くと、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが「モロヘイヤ」。モロヘイヤの料理については、以前にご紹介したことがあります(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/200903270001/)。これは本当においしいので、皆様にもぜひご賞味いただきたいです。アラブ料理のレストランなどでメニューに載せられていることもあります。家庭によって、もちろん味が違います。前にも触れましたが、アラブ料理には塩がたくさん使われます。モロヘイヤも家庭によっては本当に塩っ辛い。でも塩を調節すると、このモロヘイヤ、本当に健康的ですし、美味しいのです。今日はモロヘイヤを使った料理の作り方をご紹介します。日本に帰ってから作りたいと思って、初めから終わりまでじっくり観察いたしました。1.まずチキンの準備を始めます。チキンは煮ます。煮るときに月桂樹・ローズマリー・玉ねぎ・スティックのシナモンなどの香辛料を一緒に入れます。コトコトと長時間煮ます。煮汁は後で使います。このチキンですが、前日にじっくり煮て下準備しておくこともできます。2.つぶしたニンニク数片と玉ねぎ1個を油で炒めます。それから冷凍保存したモロヘイヤまたはフレッシュなモロヘイヤを入れて炒めます。 ここで入れるモロヘイヤの量は半端ではありません。炒めると小さくなります。今回使ったモロヘイヤはスーパーの大きな買い物袋3、4袋分くらいでしょうか。3.弱火で炒め続けます。だんだんモロヘイヤに粘りが出てきます。この時点での味付けは塩・コショウのみ。4.煮上がったチキンの煮汁をモロヘイヤに注ぎ込み、コトコトと煮ます。その際、トマトを隠し味に入れてもよし。でも後から取り除きます。 煮汁に味が付いているので、特に加えるスパイスはありません。 5. チキンのほうは冷まします。冷めたら、手で裂きます。 6. 出来上がり! これとは別にライスを準備しておきます。アラブ風ですと、オイルを使ってライスを炒めますが、普通の白ご飯でも全然問題ありません。ご飯の上にモロヘイヤをたっぷりかけます。レモンをギュウウウと絞っていただきます。また、みじん切りした玉ねぎとリンゴ酢を合わせたもの(写真の右)も、モロヘイヤにかけていただくと美味しい。こってりとしたモロヘイヤの粘りとサラッとしたフレッシュなレモンがよく合います。家庭によっては、Seven spices というアラブ料理に欠かせないスパイスをモロヘイヤに使う場合もあります。モロヘイヤはこの時期だけマーケットに出回ります。こうしたフレッシュなモロヘイヤを大量に購入し、きれいに洗って乾かし、冷凍庫に保存するのがアラブの女性たち。こうして冬の期間にもモロヘイヤの料理を楽しむことができます。アラブ世界では夏から秋にかけて女性たちが忙しく働き、1年分の保存食品を作ります。モロヘイヤなどを乾燥させる作業もそうですが、チーズやオリーブ漬けなどはその代表的なもの。マクドゥースについては以前にご紹介しました(http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201011250000/)。さらにザクロのソースなどを作る家庭もあります。日本でも昔は梅干しや味噌を家庭で漬けたり作ったりしていましたよね。中東に来られることがありましたら、ぜひ「モロヘイヤ」をお楽しみくださいね。アンマンのダウンタウンにあるジェルサレム・レストランでも人気の1品です。絶対に失敗がない1品といってもいいでしょう。日本人の口にとっても合うと思います 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx 応援してくださる方はクリックしてくださいね。
2011.07.09
ここ数日の異常な食欲ときたら!! とにかく底抜けにお腹がすく…。それに何だか丸焼きチキンなどボリュームのあるものが食べたい!! 普段は野菜をバリバリ ワシワシと羊か山羊のように食べているのに…。今晩も分厚いチキンの幻影が目の前にチラつきましたが…そんなものは家にありません。キャベツのサラダを大量に作って平らげましたが、お腹の虫は収まりそうにありません。仕方なく、ジャガイモでフレンチ・フライを夜中に作ります。それからネムイ~。異常な眠気です。この異常さは、あれですな。生理前です。女性だけの話ですので、悪しからず。でも自分でも笑ってしまうくらい食べて眠っています。さて、私は普段からかなりの大食家ではあるのですが、太るということは今のところありません。中東に来たら「絶対に太る」と脅されていたのですが、この3年半、痩せることはあっても太ることはありません。フランス人の友達は「中東に来て太らないのはあなた一人よ!」なんて言っていましたが…、まぁ私一人ということはないでしょうよ。でもぶくぶく太るアラブを横目に見ながら、「ああは絶対になるまい」と当初は固く心に誓ったものです。アラブの家庭では例外なく、結婚式の写真や若かりし頃の写真 (しかも映画スターのようなポーズが多い) がドデンと飾ってあるのですが、男性女性を問わず、昔の面影まったくなし…という場合が多い。この変容ぶり。詐欺と言われても仕方がないかも…。 レバノンでは、痩せている女性の場合「マドモアゼル」(フランス語の Ms という意味。未婚の女性を指す) と呼ばれる確率が高い。つまり、結婚した女性は太るものだと思われているので、痩せている=まだ結婚していない、と自然に思われているんです。もちろん結婚していない人でも太っている人のほうが多いですよ。でも結婚してしまうと、あれよあれよという間にさらに体重が増えていくみたいです。「売れた~」と思ってほっとするからなのか、遺伝的にある一定の年齢を超えると太るたちなのか…両方かも知れませんね。中東で絶対に失業しない職業の一つはダイエットの専門家だと思いますね。ダイエットにかける中東女性の情熱は止むところを知りません。でもダイエット成功者はほとんどいませんけれど…。それだからこそ、ダイエットの専門家のところには相談に来る人が後を絶ちません。中東で起業することを夢見ている方がおられましたら、ダイエットに関連した何かの職でトライしてみられることをお勧めいたしまする(笑)。 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx 応援してくださる方はクリックしてくださいね。
2011.07.08
7月に入りました。かなり日本も猛暑だとか。レバノンはまだまだ過ごしやすく、また修行僧のような生活を強いられるのか…と覚悟していたほど悪くはありません。特に夜は窓を全開で眠っているのですが、明け方にブルブルッと寒くてかけ布団を引っ張り上げるほどです。が、ここ数日で確実にさらに暑くなることが予想されます。そして恐怖のベイルートの夏がやってくるのです。熱風と湿度と高温の夏…。そして政府からの電気が断続的(4-6時間単位)にカットされます。その間、扇風機も冷蔵庫も使えません。ううっ。耐えれるのだろうか。汗をふうふうかきながら、水分補給に励みましょう。そんな暑い夏を目前にしておりますが、今日はアラブ男性とニオイの話。夏は体臭もちの人にとってツライ季節ですね。意外にも体臭もちの人は自分のニオイに気づかず、周りの人が苦しい思いをするというケースもあると思いますが…。 女性と比べて男性のほうが体臭もちが多いといわれます。それでも日本人で体臭もちの人は10人中2人という統計もあり、10人中8人が体臭もちといわれるヨーロッパ圏と比べると割合的には少ないようです。アラブといえば、全身モジャモジャしていて、顔も濃いし、暑っ苦しそうで、一見すると体臭持ちというイメージがあるかもしれません。が、意外にも体臭もちの人の割合は少ないようです。統計などがあるわけではありませんが、先日も日本人の友達と話していて、「そういえばアラブの男性ってニオイきつくないよね。無臭だよね」という結論に至りました。この友達はイギリスに長く住んでいた経験があり、イギリスでは思わず「うっ」と鼻と口を押さえてしまいそうになるほどクサい人がよくいたそうです。中東でももちろん臭い人はいます。が、これはシャワーを浴びていない臭さだな、という人も多く、小ざっぱりすれば実は体臭がない人も多いかと思います。さらに男性・女性を問わず、口臭のある人が非常に少ないのも中東の特徴。 私たちの間では諸説がありますが、これはアラブ男性とバラ・プロダクトの摂取量に関係があるのでは、という結論に至りました。バラ・プロダクト? そうです。ローズティーであったり、ローズ・オイルであったり、色々なプロダクトがありますが、中東ではローズウォーターがかなり安価で売られており、食べ物やスイートにもよく使われます。また、ローズティーもよく飲まれます。そのほか、ホワイト・コーヒーもローズ・ウォーターを使ったもの (http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201005300000/)。バラには体のニオイを消す効能があるようで、日本でも「飲むローズウォーター」なるものが人気商品のようですね。日本では目が飛び出るくらい高いローズ・ウォーターも、ここでは目が落ちくぼむくらい (?) 安いのです。500ミリのボトルが200円-500円だったりします。それに加えて、外見重視型のアラブの男性は、香水が大好き。これでもかというくらいにシュッシュッと吹き付け、ニオイをぷんぷんと漂わせるのも彼らの特徴。そんなわけで、たまにクサイ人に出くわすことは避けられませんが、基本的に体臭・口臭なしであるのがアラブ男性なのです。私は日本で若かりし頃 歯科で働いていた経験もあり、歯並びや歯茎の様子を無意識にチェックする癖があります。人の顔は覚えていなくても、その人の歯並びや歯茎の様子を鮮明に覚えていることも多々あります。それで、アラブの歯の様子も会話しながらかなり頻繁にチェックするのですが、明らかに歯磨きしていなくて歯茎がパンパンに腫れてところどころ出血しているのに口臭がないアラブの若い男性がいたり、絶対に歯のケアしてないでしょ、というようなおじいちゃんアラブでも口臭がなかったり…、ニンニクをあれほど食べているのに「この人くっさいなぁ」と思うことがこの中東生活でほとんど無い!! 不っ思議だなぁと思います。これもローズ・ウォーターの効能でしょうか。であれば、日本の男性陣も是非ローズ・ウォーターで口臭・体臭改善を図ってほしいものでございます。 夏休みはヨルダン散歩。http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx 応援してくださる方はクリックしてくださいね。
2011.07.04
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