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革人形の夢工房さんCategory
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晴れではございまするが、朝目覚めましたら、さめざめと泣き被っていたくも(^_^;
夕べ、夜更かししすぎた天罰でしょうか。
なんだかとても哀しい夢を見ながら、目覚めてしまったのでございました。
夢の中は雨でした。
蕭々として降る雨の中、くもは傘を手に外に立っている。
すると見かけない黒ナマモノがびしょ濡れでやってきて、はた、と目が合いました。
どうみてもなにかの純血種な洋犬族。
ガリガリに痩せて、みるからにみずぼらしい。
普段なら「ああ迷いナマモノだ。気の毒に…」と眺めるだけなのに、夢の中とは不思議。
ちょっとひるんだ様子をみせたものの近寄っても逃げる節のないそのナマモノを風々堂内へと連れ帰ったのですね。
で、ぽたぽた落ちる水をバスタオルでふきふきして、よく見ればヤケに立派な首輪がついてます。
やっぱり迷いナマモノ、と思いつつ、首輪を外して裏面をみれば、しっかりご住所がちゃんと明記してある────
カニサケイクラ、美味い道 天下一動物園市 山頭火町…
チベタンマスチス・登録ナンバー534……
…えっ? なんでカニサケイクラ美味い道のナマモノがこの明太子県に!?
それに登録ナンバーってなんの登録??
首を傾げつつ、目をこらすと別に消えそうで、つたない文字が
リリー
ピンク色の文字はきっとちいさな女の子が書いた文字、と思われ…。
しかもさすがに夢。夢の中ではくもとて チョーノー力
があるらしい。
文字面を眺めているだけで不思議にこのナマモノが風々堂に居たるまでの事情がなんとなく判ってくる。
このナマモノ、リリーは子犬の頃、病気の女の子のためにプレゼントされたナマモノだったらしい。
しっかり刻まれた登録ナンバーはリリーを女の子に送った慈善団体さんがナマモノに付けていたナンバー。慈善団体さんは、病気の子供たちが少しでも元気になれるようにと、無料でいろんなナマモノをもっぱらプレゼントしてまくる処なのだった。
勿論、現実にはさような慈善団体さんは聞いたことございません。
が、病気の子供達の夢を叶えてあげて生きる力を取り戻させようよvって団体は確かアメリカにございましたです、はい。
なるほど、リリーはこのナマモノに女の子がつけてあげた名前らしい。でも女の子が儚くなってしまった後、ご両親は我が子の死を嘆くあまり、リリーを放棄してしまい。
仕方なくあちこち彷徨ったあげく、いつの間にか明太子県に至った、と…。
夢ならではのチョーノー力でそこまで悟ったくも。
さて困った。小動物ならまだしも、風々堂では犬族ナマモノと同居したこともない。大体、チベタンマスチス種って何?
思いあぐねながらチラッとナマモノをまた眺める。
さっきまで怯えていたみたいなのに、暖かい処に入れられてすっかり和んだ様子でべとりと寝そべっている。
まあ、いいか。
まるでいらないモノみたい遺棄されるなんてあまりにお気の毒、とすっかり同情してしまっていたくも。
その上、明日から、ブログのネタが増えるしっとv
夢の中とはいえ、くもの軽い思考形態の基本は、同じ(笑)
あっさりと同居を決めたら、くも母も面白そうだとこれまたあっさり同意。
早速犬型ナマモノ用のエサを買ってきて、弱っているようだからと水でふやかせて喰らわせた。
そうして翌朝。
そそくさと散歩へと連れ出したくも。
すっかり元気なリリーなるナマモノは、ワフワフと順調に先行する。
が、突然腰砕けみたいにしゃがみこむ。
さてはまだ弱っていたのかなあ、と助けを求めて見回せば、公園に犬型ナマモノが一杯連れてこられて、テントを張った場所へ集まっている。
机に座った白衣のお医者らしい方と、目が合うや、スタスタとこっちにやってきた。
その医者のほざくには。
「そのリリーは昨日ウチから逃げた犬。
第一、ソレはとっくに長くない病気だから、ウチで引き取って安楽死させてもらうよ」
そう告げられて、ナマモノリリーは保健所の車へ乗せられてしまい……。
儚くなった女の子だって、大好きだった友達が遺棄され、あちこち彷徨ったあげくにこんな事になるなんて、思いもしなかったろうに…。
折角、気があって、これから楽しく同居しようと思ったのに、安楽死なんてあんまりだ……。
そんなこんなをあれやこれやとぐるぐる考えながら、保健所の車を茫然自失で見送りながら、目が覚めたくもでございました。
鼻水すすって泣きながら、目が覚めたのは久々でございましたよ……。

夢を思い出してまたちょっぴり哀しくなっちゃったので、気分高揚の為に思い切り虹の橋の向こうっぽいチューリップ群生画像を。