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会期終了直前の「ボルゲーゼ美術館展」に行ってきました。 どうしても見たかったのは、ラファエロの『一角獣を抱く貴婦人』。何を見ているのか、じっと左側を見つめる冴えた眼差しが気になります。 解説によると、後世に加筆された肩掛けを除去すると、豊かな袖の膨らみと、なだらかな肩のラインが現れたといいます。確かに加筆後の当時の参考写真を見ると、硬い印象。腕に抱く一角獣も、全く違う物に描き換えられていました。オリジナルの方がはるかに素敵です。 それにしても、可愛い動物を抱いているならもう少し和やかな表情になってもいい気がしますし…。また、イメージする一角獣は、普通はもっと大型。これは“子ども一角獣”?など、想像の輪が広がる印象的な絵でしたよ。携帯で撮影ボルゲーゼ美術館展は、東京都美術館で4月4日まで。2010年 4月 2日 肌寒い中、上野はお花見客でごったがえしていました。 ビニールシートで場所とりは、新入社員のお仕事でしょうか。夕方から宴会がすでに始まっているグループも。外国語もあちこちから聞こえてきましたよ~。 上野の桜(携帯で撮影) 大勢でいっせいにお花見する習慣は日本だけかもしれませんね。わいわい騒いだら、楽しいでしょうね。お花見宴会、体験したことがないです~。お花見の季節ですね☆ と思われましたら ↓を押して応援して下さいね。 いつもクリックありがとうございます♪ こちらも↑クリックしていただけると嬉しいです一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。ガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ
2010.04.02
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エリザベートの80円切手が発売されているのは知っていましたが、最近メールばかりで手紙を書く機会も激減し、きっと使わないだろうと思い、買うつもりはなかったのですが…。 エリザベート切手 ※写真を加工して黒い線を入れています たまたま郵便局に久しぶりに行く用事があり、壁に発売中の切手シートが貼ってあるのを目にしてしまいました。やっぱりほしい~!と、がまんできなくなり、次の瞬間には購入。きれいです 国立新美術館で開催中の「THEハプスブルク」展で展示されている、ヴィンターハルターの大型の皇妃エリザベートの絵の上半身が切手に♪「THEハプスブルク」詳細と初日に行った感想は こちら このエリザベート切手が入っているのは、「日本オーストリア交流年2009」の記念切手シート。切手シートの詳細は 日本郵便のHP に。 エリザベートの肖像の左側の写真は、ウィーンの美術史美術館。他に、クリムトの『エミーリエ・フレーゲの肖像』や、モーツァルトの肖像、世界遺産の風景の切手も含まれています。 日本オーストリア交流年 2009 記念切手シート 同時に、「日本ハンガリー交流年2009」の記念切手シートも発売されていますよこちらには肖像画はなく、ヘレンドの磁器や、エリザベートの名前がつけられた“エリザベート橋”の切手など。 一枚しかないエリザベート切手は、きっと使うことなく私のコレクション?に加わることになるでしょう。エリザベート切手ばかりで1シートになっているものがあれば、心おきなく使えるのに~ ハプスブルク家「美の遺産」を旅する 南川三治郎 「Theハプスブルク」展公式mook 別冊家庭画報 皇妃エリザベート永遠の美 南川三治郎エリザベート切手がほしい♪と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく!ガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ
2009.11.17
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エリザベート、マリア・テレジアなど、ハプスブルク家の人々の肖像画や王家のコレクションの展示で話題を集める「THEハプスブルク」展が、六本木の国立新美術館で開催中です。 その展覧会を紹介する特別番組「伝説の大帝国 ハプスブルクの宝石 マリア・テレジアの夢とエリザベートの涙」 が、本日10月18日(日)、TBSテレビでお昼の2時から放映されます!お見逃しなく!「THE ハプスブルク」展 初日のレポートはこちら『ハプスブルク家 美の遺産を旅する』 写真:南川三治郎 「THE ハプスブルク」展公式MOOK 「伝説の大帝国 ハプスブルクの宝石 マリア・テレジアの夢とエリザベートの涙」ナビゲーター:美輪明宏10月18日(日) 14:00~15:00 TBSテレビ10月25日(日) 14:00~15:00 BS-TBS 展覧会の会場では展示内容の説明の図録も販売されていますが、こちらの『ハプスブルク家 美の遺産を旅する』(公式MOOK)では、展示品の解説だけでなく、特別に許可を得て撮影された素晴らしい写真と豊かな文章でウィーンの歴代皇帝の美の遺産を詳しく紹介してあります。 また、このMOOKの中では「女帝マリア・テレジア物語」、「皇妃エリザベート物語」と特集が組まれていること、最後の章でハプスブルク家の食卓について語られていることがなんとも嬉しい♪ 彼女たちが愛用した食器やカトラリー、お料理やテーブルセッティング、デーメルをはじめとするウィーンのお菓子屋さんの写真他、こういう情報が欲しかった~!という内容が次から次へと現れる魅力的なご本ですテレビとMOOK(本)、両方見逃せません!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく!ガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ
2009.10.18
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六本木の東京ミッドタウンに程近い、国立新美術館に行ってきました。 ヨーロッパに大帝国を築いた名門ハプスブルク家の歴代コレクターにより蒐集された名画・美術品の数々が綺羅星のように並ぶ展覧会 THE ハプスブルク。 首を長くして始まるのを待っていましたので、混まないうち早々と昨日(2009年9月25日)初日に出かけました。広々とした会場でゆったりと鑑賞できてよかった~♪<ハプスブルク家の肖像画> 1865年 フランツ・クサファー・ヴィンターハルター『オーストリア皇妃エリザベート』(部分) 2004年にウィーン王宮内にオープンしたシシィ博物館(Sisi museum)。そこに飾られたこのエリザベートの肖像画は、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の肖像と並び、それほど大きくなかった記憶が。 ところが今回展示されているのは、全作品の中でも一、二を争う大きさ?巨大です。こんなに大きかったのね…。大迫力!ひときわ存在感があり輝くばかりの美しさを放つ堂々たる姿の前で、後に襲い来る悲劇を知るだけに胸が痛みます。この肖像画は「国家家財管理局 宮廷家財庫 ウィーン家具博物館」所蔵。王宮に飾られた絵とは別物でした。よくぞ来日してくれました! 1727年 アンドレアス・メラー 『11歳の女帝マリア・テレジア』(部分) 意思の強そうな澄んだ瞳、きりっとした口元。非常に理知的な少女が描かれています。後に女帝と呼ばれ、国母と慕われるマリア・テレジアの若き日の姿。帝国を治めるに足る強靭な神経と力強さが、既にこの頃から感じられるのは素晴らしい。後年のどっしりとした体つきの肖像画が多い中、この作品はとても貴重。大好きな肖像画です。マリア・テレジアの人気は、カプツィナー教会地下霊廟の ひときわ大きく立派な棺 からも窺い知ることができますね。今でもウィーンの人に大切にされている印象です。 今回の展示方法は、非常にわかりやすい。最初は、歴史上の実在の人物が並ぶ<ハプスブルク家の肖像画>。美術品蒐集の基礎固めに重要な役割を果たしたルドルフ2世はこの人、マリア・テレジアの両側は父カール6世、息子ヨーゼフ2世(マリー・アントワネットの兄。ルイ16世に“ちょっとした手術”を勧めに行ったのはこの方)等、家系図を手に眺めるとまた楽しい♪ 続く絵画コレクションは、イタリア、ドイツ、スペイン、フランドル・オランダと地域毎に展示され、とても親切。(途中「工芸と武具」のコーナーあり)<イタリア>なんと完璧に美しい天使 絵の左上の天使に目が釘付けに。1527~33年 ロレンツォ・ロット 『聖母子と聖カタリナ、聖トマス』(部分)<スペイン>ベラスケスの王女マルガリータの肖像は、婚約者(後の皇帝レオポルド1世)の住むウィーンへ何枚も送られています。21歳の若さで早世した彼女の切ない成長記録です。今回展示されているものと同じドレスを着た絵画はあまりにも有名。『ラス・メニーナス(女官たち)』は、現在プラド美術館所蔵。 『白衣の王女マルガリータ・テレサ』 右は『女官たち』(部分)左上の二枚は、私の大好きなムリーリョ作。『悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル』『幼い洗礼者聖ヨハネ』 会場内には椅子もあり、途中で休みながら見ることも可能。ハプスブルク家やウィーン、ブタペストの美術館についてまとめた数分間の映像が二ヶ所に分かれて見れます。(映像2の場所は見落としやすいので注意)エリザベートが愛したお菓子の紹介も☆◆ 明治天皇が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に友好のしるしとして贈った画帖が140年ぶりに里帰り。特別出品・日本初公開。これが面白い!花と虫、花と鳥など自然を描いたものと、当時の日本の風景と暮らしぶりがいきいきと描写された風俗画100点のうち一部を公開。保存状態がよく、現代の日本人の目からみてとても貴重な資料に思えます。会場入口 混雑をさけ初日(平日)の夕方4時半頃入場。この時は幸運にもすいていて嬉しい♪TVで特集が放映されたりすると大混雑すると思いますので、行かれるならお早めがよろしいかと…。 会場内は写真撮影禁止。展覧会の公式ムック『ハプスブルク家「美の遺産」を旅する』の著者で写真家の南川三治郎氏のブログに会場内の写真があります。国立新美術館 展覧会の入場券の半券を東京ミッドタウン内の対象店で提示すると、様々なサービスが。 詳細はこちら例 J.P.エヴァンでは1,050円以上購入でマカロン1個サービスDEAN & DELUCA CAFEでは、ケーキセット735円 [追記] 半券のお得な使い方◆ カフェ ラントマン(青山のAo(アオ)4F ウィーン料理・菓子)2009年12月末迄(12月23~25日を除く)半券持参で1枚で4名迄合計金額の10%OFF。展覧会協賛特別メニュー【ハプスブルク家のコース料理】3,000円実施中。グーラッシュスープ、ヴィナーターフェルシュピッツ、カイザーシュマーレン、カイザーゼンメル、マリアテレジア(リキュール入りウィーン風珈琲)◆ カフェ ジェルボー(青山 ハンガリー菓子)12月14日まで協賛特別メニュー 1,800円【シシィケーキセット】すみれとカシスのチョコレートムース+蜂蜜のアイス+飲物国立新美術館 金曜日は夜間開館 ハプスブルク家「美の遺産」を旅する 南川三治郎 「Theハプスブルク」展公式mook 別冊家庭画報 皇妃エリザベート永遠の美 南川三治郎THE ハプスブルク東京・六本木 国立新美術館2009年9月25日(金)~12月14日(月)開館時間 10:00~18:00 金曜日は20時まで 入館は閉館の30分前まで休館日 毎週火曜日 但し11月3日は開館、翌4日(水)休館東京メトロ千代田線 乃木坂駅6出口(美術館直結)日比谷線 六本木駅4a出口から徒歩5分都営地下鉄大江戸線 六本木駅7出口から徒歩4分 帰りに東京ミッドタウンのトシ・ヨロイヅカでケーキを購入♪鎧塚シェフがお店にいらしたので、本当は中でいただきたかったのですが、残念!また次回。展覧会へ!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ ↓ ←こちらもよろしく!ガレットのお菓子日記
2009.09.26
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サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ Salon de thé Musée IMADA MINAKO の、「ミュゼ」の意味は博物館・美術館。 新宿タカシマヤ 4階、今田美奈子先生のティーサロンには、食卓にまつわる美術品が展示され、大いなる魅力となっています。お茶やケーキ、軽食をいただくサロンでありながら、それらがちょっとやそっとの品ではなく、本当に博物館クラスのものが混ざっていることに驚かされます。 でも、あまりにもさりげなく飾られているため、気づかずに通りすぎてしまう方も多いそうです これはしっかり拝見しなければもったいない!ステンドグラス「貴族の祝宴」 部分 ここに行かれたら、ぜひご覧になっていただきたいのがこのステンドグラス。ステンドグラスと聞くと、ついついノートルダム寺院の薔薇窓のような形のものを想像してしまいますが、こちらにあるのはもっと絵画的。 依頼主である貴族の生活の、ある一場面を切り取り、いきいきと表現しています。ステンドグラス 部分 ステンドグラス 部分 右端には、訓練されていかにも賢そう、といった優雅な犬たちの姿も。 このステンドグラスは、中央に描かれた貴族の娘(少女)が王族と婚約する様子をとらえ、その祝宴の様子を表しています。この中には、幼すぎる少女の政略結婚に異を唱える人物が、ある象徴となる品を身につけたり持ったりすることで表現されているとのこと。 ここで謎解きをしてしまっては面白くありませんので、この続きは、実際にいらした時に、ステンドグラスの下に書かれている説明をお読み下さいね☆1882年フランス ステンドグラス「貴族の祝宴」 レオン・オーギュスト・オッタン(Leon Auguste Ottin)作 この作品は、フランス、シャルトル国際ステンドグラスセンターにより、技術的にもガラスの顔料も、19世紀最高の作品のうちの一つと鑑定されているとのこと。 1960年代以降、フランスでは、文化財は海外に持ち出せない決まりとなっているそうです。では何故、そんな至高の品がこの場所に存在しているのでしょう? 今田先生のお話では、湯河原の銀河館にお父様が遺された美術品があり、その一つがこれであったとのこと。フランス政府が海外持ち出しを禁止するより以前に、お父様が購入され、日本に持ち帰っていたそうです。 今までは使う場所がなく、そのまま家に眠っていた品。それを鑑定していただいたところ、19世紀フランスを代表するステンドグラス作家オッタンのサイン入りの作品と判明。修復し、今回、ミュゼに飾ることとなりました。ドラマティックな経歴ですね~。 銀河館= 今田先生が湯河原に所有するお邸。 鹿鳴館や旧岩崎邸などを設計し日本の近代建築の基礎を築いたと言われるジョサイア・コンドルの建材を利用して建てられた。今田先生はそれを修復してレストランに改装。現在は工事のため休館中。 オッタンの作品例 『ルイ11世』 このステンドグラスがどこにあるかといいますと…窓についているわけではなく、壁にありますので、気づかずに通りすぎてしまうことも。お店に入ったら、まず左側の壁に沿って目線を動かして下さい。椅子が並ぶその先です。(ちなみに、右側の壁には、カウンターの後ろに銀器がずらり。カウンター越しに見学できます) そのまま、↑左側の壁を見て下さいね。ほら、ありました。正面にも座席、左側に曲がると更に座席が。ついついお席の方を見てしまうと見逃してしまいます。この先には、ゆったりとした空間が広がります。入口から左に曲がった所にある座席奥は仕切りを閉めて食卓芸術のセミナーや、サロンコンサートが行われることもあるスペースです。普段は座席になっています。貸切にすることもできます。(ご相談下さい) フランス 19世紀セーヴル窯 サロンの奥、デミタスが飾られている棚には、アンティークカップの逸品も。 美術品としては他に、銀器に驚くべきものが♪サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコSalon de thé Musée IMADA MINAKO東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2 新宿タカシマヤ4F03-5361-2992営業時間 10:00~20:00(土曜日は20:30まで)定休日 なし(新宿タカシマヤに準じる)JR・小田急線 新宿駅新南口から徒歩すぐ新宿タカシマヤ 地図・駐車場案内お菓子・お教室に関するお問い合わせ先今田美奈子食卓芸術サロン03-3376-6011受付時間 10:00~18:00 展示品をゆっくり眺めたい時は、午前中または夕方5時すぎに行くのがおすすめ。場所は4階の婦人服売場の奥、東急ハンズ寄りです。 4Fフロア地図 次のページは、今田先生独占インタビュー♪の様子を。サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ もくじ 『お祝いのシュガーケーキデコレーション』 『貴婦人が愛した食卓芸術美術品の質の高さに感激!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home食べログ
2009.05.28
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フランス革命直前、1780年頃に宮廷の貴婦人達が実際に身につけていたドレス、「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」などをごくごく間近で見る機会に恵まれました。何人ものお針子たちの手が必要だったであろう豪奢な刺繍やドレープ。贅沢な絹織物だけが放つエレガントな光沢…。これらの華奢な衣装を目の前にし、このドレスを着て豪華なシャンデリアの下で笑いさざめいていた女性たちが革命後にどんな運命をたどったのか、思いを馳せると切ないものが胸をよぎります。「祝祭の衣装展~ロココ時代のフランス宮廷を中心に」会場入口に展示されていたパネル 目黒区美術館で行われていた「祝祭の衣装展」(資料 pdf)の最終日3月29日に、かけこみで見に行ってきました。ロココ末期の18世紀を中心としたフランス宮廷といえば、まさに私の興味ある時代のどまんなか。1789年の革命の足音がすぐそこまで忍び寄っているのに気づきもしない、華やかな貴族たちの宮廷生活を垣間見ることができます。 若干の小物と次の時代のナポレオンの戴冠式の絵画の復元に使われた皇后ジョゼフィーヌらの衣装「エンパイアスタイル」のレプリカなどを除き、展示されていた衣装はほとんどが本物。よくぞ残っていたものだと感動しました。これらの衣装・靴・コルセット・レースなどは神戸ファッション美術館の協力ということでした。「祝祭の衣装展」 会場全体を見渡すと、ドレスの色の落ち着いたトーンが感じられます。現代にありがちなキラキラぴかぴかではない、少しくすんだようなグレイッシュな光沢。この時代の織物の風合いの上品さに、改めて目を奪われました。 以前講義をうけた「フランス宮廷の服飾史」のことを思い出します。あの世界が、目の前に 衣装の中には、「ローブ・ア・ラ・ポロネーズ」(ポーランド風のローブ)もあり、3つのパーツに分かれるドレスはポーランドにちなんで名付けられた、というような説明がありました。 ポーランド分割!3度にわたりプロイセン、ロシア、オーストリアの周辺三国によってばらばらに切り取られてしまったポーランドの悲劇の歴史が、ドレスの名前になっている~可愛らしい名前の裏に潜む恐ろしい歴史。ああ、怖い。ローブ(robe)=婦人服、ドレス、ワンピース、裁判官の法服(この時代では、女性が着用する前あきで背中にヒダがついたワンピース形式の衣装のこと。コルセットとパニエの上に着装。) 会場には扇の展示もあり、これもまた象牙などで作られた贅沢な美しい扇を使いこなしていた人々の行く末を思い、歴史の世界に浸ってしまいました。衣装やドレスには、身につけていた人たちの歴史がある…と思われたら、 ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home
2009.03.30
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損保ジャパン東郷青児美術館で12月28日(日)まで開催中の丸紅コレクション展に行ってきました。「美しきシモネッタ」 サンドロ・ボッティチェリこの肖像画に描かれた「美しきシモネッタ」と呼ばれたルネサンス期フィレンツェの絶世の美女シモネッタ・ヴェスプッチは、22歳の若さで夭折。その美しさと早すぎる死を悼み、画家や詩人が彼女をモデルに数多くの作品を残しています。ブログ友達のヴェルデさんの記事で、日本に唯一存在するボッティチェリの作品が、あの「ヴィーナスの誕生」のモデルと知り、これは見に行かなくちゃ!と思い新宿へ。企業が所有する絵画ですので、美術館所蔵と違い、いつ見れるかわからない秘蔵の品。この機会を逃してはいけません。15世紀の絵画だというのに非常に状態がよく、美しく整った髪の毛、透明感のある眼差し、ドレスに輝くような華を添えているレース模様の一つ一つに引き込まれる思いがしました。本当に、今にもこちらに顔を向けそうな迫力がありますこの絵、一枚を見るためにわざわざ出かけてもいい満足感が。さて、そのシモネッタをモデルとしたといわれているボッティチェリの絵画、「ヴィーナスの誕生」と「ラ・プリマヴェーラ」。どちらもフィレンツェのウフィッツイ美術館にあります。 「ヴィーナスの誕生」のヴィーナス 「ラ・プリマヴェーラ」春の女神フローラ 「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスはよいとして、「ラ・プリマヴェーラ」のたくさんの登場人物の中で、誰がシモネッタをモデルに描かれているのでしょう?一般的には、春の女神フローラと言われていますが、ちょっと顔付きが違う?三美神の中央、こちらに背を向けている“貞節”がそうであるという説も。この絵は難解で、様々な解釈がありますので、一つに定めることは難しいようです。春(ラ・プリマヴェーラ)今年の夏に訪れたルーヴル美術館でみかけたボッティチェリの「若い婦人に贈り物をするヴィーナスと三美神」2008年7月16日 ルーヴル美術館 かなり剥がれ落ち、痛みが目立ちます。この二人の右側に描かれたヴィーナスの部分はに損傷が。それでも、ボッティチェリの、どこか夢見るような目線の女性の、ふんわりとしたタッチは健在。やっぱり大好きな画家です。今回の丸紅コレクション展では、他に呉服商であった当時から集められていた江戸時代の打ち掛けなど、歴史を感じさせる衣裳の展示も。源氏物語の絵をデザインとして使って教養を表したり、見事な絞りなどの工芸品のワザを駆使したりと、“着物という実用品でありながら芸術品”という生活芸術の高みにまで昇華した着物を目の前で見れたのは収穫でした。今回、杖を手にした年配の方が多くいらしていたのもうなずけます。その他の西洋絵画に関しては、年代別・画風をたどった教科書的展示。この作家の絵が一枚、また別の作家の絵が一枚と、物足りなさは仕方がないとしても、歴史をたどるのには有効です。学生のお勉強には非常によい展示かも。「エコール・ド・パリのユトリロの風景画に人物が描き込まれているのは珍しいのでは?」とか「ベルナール・ビュッフェの絵だけは、どこにあってもすぐにわかる」とか、細かな発見をしながら見ていきました。常設展のゴッホの『ひまわり』もついでに見ました。冬見ても熱い。これも、やはり一度は見ておかないと。 また、美術館に入る手前はちょっとした展望台になっていて、新宿東口方面が見渡せます。損保ジャパン42階からの眺め 新宿御苑のむこうには小さく東京タワーも↑カメラを忘れたので携帯で撮影。画素を上げるときれいに撮れました使ったのはmicroSDカードとmicroSD専用カードリーダー パソコンに詳しい友人のおかげで、少しずつ色々使いこなせるようになってきて嬉しい♪携帯で撮影↓いつのまにこんな巨大ビルが? 東京モード学園コクーンタワー新宿西口の高層ビル街に、突然現れた不思議な形の高層ビル。駅から都庁に向かう地下街のハイアットリージェンシー東京 側(駅を背にして右側)を歩いていくと、地下1,2階と地上1階にブックファーストの大きな店舗が現れ、そこから地上に出て仰ぎ見ると、50階建て繭(コクーン)型の近未来的なシェイプのビルがドーンとそびえたっていたのでびっくり仰天!損保ジャパン42階の美術館入口から見下ろすとすごい迫力~。SF映画みたい いつの間に~~?2008年10月にできたばかりのようです。面白い! 上野 東京都美術館で開催中の フェルメール展のご案内シモネッタを見に西新宿へ!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ へガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ
2008.12.04
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気温が34度を超えた?真夏の東京。こんな暑い日には展覧会に出かける人も少ないかと思い、朝10時にフェルメール展へ。上野で一日、楽しく過ごしました。まずは写真でご紹介~。 フェルメール展↓ → お昼 不忍池→ → 旧岩崎邸見学 宇治金時♪順にご紹介していきますね。(てきぱきと!)まずは東京都美術館のフェルメール展。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~少し前から『フェルメール全点踏破の旅』を読み続けています。著者・朽木ゆり子氏の解説は明快。生涯に37点(いまだに真作とは判断しがたいといわれる作品も含む)しか残されていないフェルメールの作品を巡り、絵に隠された寓意の解説の傍ら、絵にモデルが存在するのか、風景画が描かれた場所が特定できるのか等、次々と疑問が投げかけられ、それに対する見解が披露されます。今回来日した作品の中では『ディアナとニンフたち』をフェルメールの作品でないと主張する少数の学者が存在するという事実、『ヴァージナルの前に座る若い女』がフェルメールの作品だと認定され、オークションで約32億円で落札されたのはわずか4年前、2004年のことである他、この本を読んでいたおかげで展覧会が更に楽しめた気がします☆この『ヴァージナルの前に座る若い女』は現在フェルメール唯一の“個人蔵”。この機会に見逃したら次にいつ目にすることができるのかわからないため、今回見ることができて幸せでした。この絵は、ルーブル美術館蔵の『レースを編む女』と同じくらい、本当に小さい絵でした。髪型が可愛い。展覧会の出口の売店では同じ朽木氏の『謎解きフェルメール』を購入。これからまだまだフェルメールの世界に浸ります 12月までの長期間の展示なので、もう一度見に行きたい…。フェルメール展出口でロブションのオリジナル焼き菓子を限定販売中2008年8月2日~12月14日お盆の最中ということもあり、混まないかと思って出かけましたが、10時に到着すると待ち時間は「0分」なのに会場入口は結構な人混み。年配の方もたくさんいらしていました。水分補給をしっかりして、熱中症に気をつけましょう~。この7枚のハガキが、今回の展覧会のフェルメールの作品。下段右から2番目の『手紙を書く婦人と召使い』は、直前に展示が取りやめになった『絵画芸術』(ウィーン美術史美術館・蔵)の代わりに急遽展示が決まったため、ハガキの印刷は間に合わず、会場出口のハガキ売場では売られていません。この一枚だけは、会場を出て同じフロアにあるミュージアムショップで購入。7枚揃ってスッキリしました♪ミュージアムショップで2009年カレンダーも購入 2,100円今回の展示の中で、最も印象に残ったのは『小路』。フェルメールの風景画は、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館蔵の『デルフト眺望』とこの絵の2枚だけです。今でもデルフトにこんな風景があるのでは、と思わせる精緻な描写。その色合い、小さな絵なのに強烈に惹きつけられるものがあり、しばし見入ってしまいました。フェルメールといえば左側から差し込む光、床のタイル、室内の女性の黄色いドレスや毛皮の縁取り、真珠の耳飾や首飾りがすぐに頭に浮かびますが、風景画にこんなに魅力があるとは思ってもいませんでした。もっと見たい。どこかに隠されたフェルメールの風景画はないのだろうか~? 『フェルメール全点踏破の旅』 『謎解きフェルメール』 フェルメール 奇跡の光を描いた画家(DVD)上野でお昼ご飯~不忍池の蓮の花 に続きますフェルメール展に行きたくなってきました~!と思った方は↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ へ《ガレットのお菓子日記》 Home へ
2008.08.16
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品川から徒歩5分程のグランドプリンスホテル新高輪で8月24日(日)迄開催中のロバート・サブダ しかけ絵本の世界展と、同時開催のターシャ・テューダー展に行きました。東京のお盆は7月ですので、8月のこの時期は暇です。多くの人が帰省中のせいか、都心はすいています。他にも行きたい展覧会が目白押しのこの夏。でも、この暑さでは、まずは頭を使わずスルスルと見て廻れるものから。ロバート・サブダのしかけ絵本 『不思議の国のアリス』英語版・日本語版あり『不思議の国のアリス』だけは、知人宅で実際に本を見せていただいたことがあり、その緻密さアイデアのひらめきに驚きましたが、改めて見るとやっぱり強烈な迫力!これだけの量の紙が、ひっかかることもなく美しく折りたたまれていて、開くと本のサイズを遥かに超える大きさに展開するすごさ。メインのページだけでなく、サイドにも小さく飛び出る絵がたくさん。会場には、アトリエの再現や、ボタンを押すと開いて立体的に飛び出す大きな本の模型も展示されていましたが、やはりオリジナルサイズの本を自分で開いて触れることのできるコーナーが一番嬉しいですね♪サブダ氏を頂点として、その他にもたくさんのしかけ絵本に触れ、見ることができて、とても楽しかったです。小さいお子さんだけでなく、大人でも十分に楽しめる世界です。おお~っ!と驚きの声が漏れる大迫力。やっぱりこの『不思議の国のアリス』と『オズの魔法使い』が飛びぬけて素晴らしい♪ いえ、恐竜のも、どれもこれも!会場の外にはサブダさんのものだけでなく、しかけ絵本がたくさん販売されていました。見本を開けてみて、思わず笑顔に。 太古の世界2 オズの魔法使い 不思議の国のアリス 飛び出すしかけ絵本 シンデレラ(Cinderella)マシュー・レインハルト同じフロアの隣の会場では、ターシャ・テューダー展が。ターシャさんは、今年2008年6月18日に多くの人に惜しまれながら92歳でこの世から旅立ちました。いきいきとした語り口、力のある目をテレビで拝見し、まだまだこれから、と思っていましたので、本当にショックでした。心よりご冥福をお祈りいたします。会場入口今回は、ターシャさんの愛用の身の回りの品々と、絵本の原画の展示が中心。ご自分が生まれる100年も前の1830年代の生活を好み、何でも手作りをして豊かな時間を過ごしていた日常を垣間見ることができました。バターチャーンという道具を使い、棒を上下させてできたバターに模様をつけたり、“火を消した時のなんともいえないいい香り”のため一年分の蝋燭千本を蜜蝋から手作りしたり。ただ物を作り出すだけでなく、その一つ一つの作業に楽しみを見出す姿が、大切に使っている道具から伝わってくる思いがしました。「わたしはアイロンかけや洗濯、料理、皿洗いといった家事が大好きです。職業を聞かれたときはいつも主婦と答えます」絵本作家という職業を持ちながらも、日々の生活に喜びを感じ、庭を育て、マリオネットを作って人形劇をし…。その豊かな生活が本格化したのは、子育てを終えた50歳代半ばからというから驚きです。ターシャさんをイメージした庭 飛天の間への吹き抜けのコーナーに幻想的に造られていました。絵本の原画から、コーギー(犬)に多くの愛情を注いだ様子が伝わってきます。犬がクリスマスの準備をする物語『コーギビルのいちばん楽しい日』があまりにも可愛いので、その場で買ってしまいました☆夏に展覧会へ!と思った方は↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ベルギー・フランス 夏のショコラとお菓子の旅 2008 もくじ へ《ガレットのお菓子日記》 Home へ
2008.08.13
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18~19世紀にかけて活躍した宮廷画家 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ Pierre-Joseph Redouté の描く 薔薇の絵 は、優しい色合い・ふんわりとしたタッチで知られ、薔薇に興味がある人はもちろん、それ以外の人もどこかで一度は目にしたことがあると言っていいほど色々な場面で装飾に使われています。植物画家として名をなしたルドゥーテは、マリー・アントワネットに仕え、フランス革命後には、ナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌの元でマルメゾンの庭園に収集された膨大な数の薔薇を描きました。水彩画をもとに作られた銅版画をまとめた『バラ図譜(Les Roses)』は、芸術・植物学の両面から多くの人々を魅了し続け、当時の薔薇を知る貴重な手がかりとなっています。ルドゥーテ生誕250周年を記念して東急文化村ザ・ミュージアムで開催された「薔薇空間」を、最終日の前日、駆け込みで見てきました。↑これらの薔薇は、16世紀頃出現したといわれるケンティフォリア系左は ロサ・ケンティフォリア・クレナータ Rosa centifolia crenata 現存しているかどうか不明右は ロサ・ケンティフォリア・ブラータ Rosa centifolia Bullataレタス・ローズという色気のない別名が。(葉が縮れた感じになるため)今回は、ルドゥーテの『バラ図譜』に描かれた全169作品に加え、他に画家二人と写真家一名の作品も展示されていました。まずは、ルドゥーテの作品の数の多さにびっくり。そして、私を含め、鑑賞している皆が「きれいね~」「すごいね~」「素敵~♪」と、一様にほわ~~んとした幸せオーラを放っていたのが面白かったですね。花の中でも薔薇は特別。薔薇好きな人って多いのではないか、と改めて思いました。私が最も注目したのは、マリー・アントワネットが肖像画の中で手にしている薔薇。この薔薇も、しっかりルドゥーテにより描かれています。 ↓右左はヴィジェ・ルブラン(Vigée-Lebrun)夫人によるマリー・アントワネットの肖像。手に持つ薔薇の名前は、ロサ・ケンティフォリア Rosa centifolia 意味は「100枚の花弁を持つ薔薇」。 ロサ・ケンティフォリア(オールドローズ)現存し、ダマスク系の強い香りを持つため香料採取用の薔薇として栽培されることがあり、現代の薔薇の多弁化に影響を与えているとされています。当時の画家がこぞってこの薔薇を描いたというだけあって、重なりあう花びらが生み出す微妙な色のグラデーションがとてもロマンティック 同様に花びらが多いモダンローズのピエール・ド・ロンサールと比べてみて下さいね。 2008年6月2日他に歴史的な薔薇は、1455~85年の30年間にわたって英国で王位継承を巡り争われたばら戦争の、紅薔薇を旗印としたランカスター家、白薔薇を掲げたヨーク家の各々の薔薇も今回の展示の中にありました。 ランカスター家の紅薔薇 ロサ・ガリカ・オフィキナーリス Rosa Gallica officinalisヨーク家の白薔薇は ロサ・アルバ・フローレ・プレーノ Rosa alba flore pleno ではないかと言われていますルドゥーテは、大輪で華やかな紅薔薇を格調高く描き、純白の薔薇は白い紙に印刷するのが難しいため周りに葉や蕾を配し、花びらの白を浮き立たせています。ルドゥーテの描く薔薇は、細部に至るまでとても緻密に描かれています。ただ、超・写実的だから人気があるのではなく、首の傾げ方の風情、今にもひらっと風になびいて動き出しそうに見える様子が、単なる写生を越え芸術の高みへと入り、見る人の心を捕らえるのかな、と感じました。ルドゥーテの薔薇は、まさに他の誰が描く薔薇の絵とも違った、独特の趣があります。やっぱり彼の描く薔薇が大好きです。 『バラ図譜』 ルドゥーテ 薔薇に夢中!と思う方は↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 《ガレットのお菓子日記》 Home2008年 春の薔薇 もくじ
2008.06.17
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ゴールデンウィークに、これといった旅行の予定もなくのんびり過ごしていましたが、意外な所で「時を旅する」気分に。場所は上野。夫が東京国立博物館で開催中の 平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」 に行かなくては!と突然言いはじめ、“西欧好きで日本史が苦手”の私としてはパスかな~、と一瞬思ったものの、なんとなく仏教美術を見るのもいいかしら、という気になり、お出かけすることに。京都の古寺や庭園巡りを楽しんだことはありますが、奈良にはほとんど行ったことがありません。(大仏さまと鹿を見たり、飛鳥・斑鳩の里を歩いたりしたことはあります。)薬師寺は由緒ある大きなお寺、という漠然とした印象だけ持ち、よくわからずに出かけました。今回の展覧会の目玉は、国宝(National Treasures)の日光・月光菩薩立像。 (月光は「げっこう」ではなく「がっこう」と読むのですね。)チラシに、その優雅な曲線を持つ姿が掲載されています。日本史好きな夫の解説によると、普段薬師寺の中ではこれらの像の後ろに光背(こうはい)という後光を表す金色の板状のものがついているため側面・背面は見る事ができず、しかも正面も遠くから眺めるだけとのこと。今回は1300年の歴史上初めて2体揃っての外部での公開であり、ミロのヴィーナスのように、近づいて360度、どの角度からもじっくりと見せていただける稀有な機会だそうです。年齢層の高いお客さんが多いので、ぶつからないように気をつけて進みます。奈良まで行くのは体力的に難しい方でも、上野まで出かければ、そこまで仏像が出張してきてくれるというありがたい催しです。作品はゆったりと展示されているので見やすく、まるで参拝に来たかのような流れで外観、塔の上の大きな飾りなどを(レプリカも含め)順に見た後に本殿の中に入っていく構成になっています。ゆるやかなスロープを登ると、日光・月光菩薩が、ちょうど目の高さ、正面に堂々とした姿を現します。広い空間に2体の仏像だけが展示されているので、非常にいい雰囲気です。… 大きい! サイズのことを何も考えていなかった私の目の前に、3mを少し越す巨大な菩薩像が現れました。なんという背の高さ。その優美な曲線、衣の質感、今にも動き出しそうな手に目が釘付けに!素晴らしい~。しばらくその場を動けないくらい感動。やや腰をひねって立つ姿は本当に美しい!すごい迫力です。撮影禁止で残念。。。下におりて像の後ろにまわりこみ、今度は見上げるようにしてみます。普段隠れているはずの背中の細部までしっかりと丁寧に作りこまれているのが見えます。パーツごとに作って組み合わせたのではなく、全てを一気に鋳造したと聞き、また驚きました。コピーが作られないように、出来上がった後の型はすぐに壊されてしまったのかも、など当時の様子を想像。思いが膨らみはじめたその時に感じたのは、私たちが美術品を見にきたはずなのに、逆に私たちが見られている???という不思議な感覚。子どもの頃に読んだ手塚治虫の『火の鳥(鳳凰編)』の群衆シーンがフラッシュバックしてきます。この像が作られた頃、周りに集まったのは、今の私達と服装も持ち物も顔つきも違う当時の人々。彼らが亡くなった後も、集まる人の顔は次々と入れ替わり、また時代が下ると違う顔の様々な人々が訪れ…そしてきっと今から百年後も変わらずに、私たちではない未来の人々の前に立ち続ける菩薩像。そんなことを考えている時、ふと目を上げると、さっきまで私たちが立って見ていたスロープの上に別の人がぎっしり立ち、像に向かって熱い視線 を投げかけているのが見えます。 その時、仏像の足元に立っていた私は、舞台の上にいて客席から観客がこちらを見ているような気がしてきます。同時に、頭上の高い位置から動かぬ瞳で静かに人々を見下ろしているのは菩薩の像…。どちらがどちらを見ているのか?いくつもの時を越え、この2体の巨大な像はその目で何を見てきたのか。どれだけの数の顔・顔・顔を眺めてきたのか。と、一瞬のうちにロマンの世界に入り込んでしまった私。上野で悠久の時の流れを感じるとは!(目をつぶって一瞬おき、目を開けるとタイムスリップして飛鳥時代か奈良時代にとび、当時の人々が仏像を見上げている光景が目に入る…ような錯覚が。)閉館後、この立像たちが「今日もたくさんの人が訪れましたね」などと囁きあい、腕を伸ばすような姿を思わず想像してしまいました。本当に、今にも動きそうです。うーん。この展覧会が終わった後、奈良 薬師寺に赴き、本尊の薬師如来の脇に立つ姿も見てみたくなりました。 薬師寺は、7世紀に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し、藤原京に建立。後に平城遷都と共に現在の場所に移転。世界遺産にも登録されている名刹です。特別展を見た後は、ついでに同じチケットでみることができる平成館の平常展「日本の考古遺物」を眺め、そこにも国宝や重要文化財がたくさん展示されているのにびっくり。いつも見そびれているコーナーを、ゆっくりと歩きました。 老舗レストラン上野精養軒のテラスで気軽なランチを。 不忍池(しのばずのいけ)方面を見おろすと、都心とは思えない緑が。上野精養軒のハヤシライスは生クリームがたっぷり入っているようなお味。レトロです。不忍池の周りで骨董市が開催されていたのでぷらぷらと見て歩き、その後 下町風俗資料館へ。↑昔の下町で実際に使われていたものが展示されている商家や長屋。一般の人から寄贈された明治・大正・昭和の時代に使われていた品々も。銭湯の番台の再現などなど、300円の観覧料でしっかり楽しめました☆コーヒーが飲みたくてアメ横をうろちょろ。カフェが見つからない~!結局駅までもどってPRONTに入ってしまいました。アメ横は活気があり、歩いているだけでわくわくします♪午前中から出かけてたっぷり一日、上野で楽しく過ごしました テレビ放映予定◆「薬師寺~白鳳伽藍の一年~」(再) 5月4日(日)10:00~11:54 NHKBS2◆アートエンタテイメント 迷宮美術館「出張!国宝 薬師寺展」 5月19日(月)19:00~19:43 NHKBS-hi 5月20日(火)12:00~12:43 NHKBS-hi (再) 5月25日(日)14:15~14:58 NHK総合平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」 東京国立博物館 平成館(上野公園)2008年3月25日(火)~ 6月8日(日)開館時間 9:30~17:00 ☆入館は閉館の30分前まで[ただし(金)は~20:00まで開館 (土・日・祝休日)は ~18:00 ] 休館日 月曜日[ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館、5月7日(水)は休館]観覧料 一般1,500円(前売券1,300円)他に団体料金・大学生・高校生料金等あり (中学生以下は無料)JR上野駅公園口、または鶯谷駅下車 徒歩10分東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分日本伝統の美を再発見! と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ 《ガレットのお菓子日記~お菓子作りの道具と材料》 Home へ
2008.05.01
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上野の東京都美術館で、「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」を堪能してきました。 2008年4月6日(日)まで開催されています。パリのルーヴル美術館を訪れると、つい絵画や彫刻に目を奪われ、膨大な数の美術工芸品や家具まで、なかなか見る余裕がありません。ルーヴルといえば、モナリザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、ダヴィッドのナポレオンの戴冠、ラファエロやダ・ヴィンチの聖母子、ヴァトーのジル…。絵画の主要作品に限っても、とても一日で見切れる量ではありませんね。今回の展覧会では、そのおびただしい数の作品群の中から、フランス宮廷文化が最も洗練され絢爛と花開いた18世紀の美術工芸品にテーマを絞り、当時の宮廷で愛用されていた贅を尽くした品々が、非常にスッキリとわかりやすく展示されているのが大きな特徴です。特に、曲線を多用したロカイユ模様に代表される、優美なロココ美術の時代に、芸術家を庇護し文芸に深い理解を示したルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人。華やかなドレス・髪型で話題をふりまき、室内装飾には新古典様式を好み時代の先端を走りながらも、国民の憎しみをかい断頭台の露と消えたルイ16世の王妃マリー・アントワネット。この二人が愛し、ヴェルサイユ宮殿を舞台に洗練され発展を遂げた二つの芸術様式を比較することは、またこの展覧会の楽しみの一つでもあります。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~フランソワ・ブーシェをはじめ多くの画家や彫刻家を重用し、ロココの華とよばれたポンパドゥール夫人。 フランソワ・ブーシェ『ポンパドゥール侯爵夫人の肖像』(部分) Portrait de la marquise de Pompadour彼女が所有していた、・金製で彫金細工が施された繊細な「コーヒー挽き」、・セーブル製作所で作られた一対の薄緑の地の「枝付き燭台のポプリ入れ」 (正面は花の絵ですが、裏は中国人の絵(中国の情景)、・国王から贈られたベルヴュー宮を飾った「シノワズリーの装飾付きの薪台」、・同じくエリゼ宮(現・大統領官邸)を飾った「ひび焼きの青磁の壺」は必見!一対の優美な「蒔絵 水差し」は、ポンパドゥール夫人のコレクションを経て、後年マリー・アントワネットが所有したという貴重な品。日本の漆器がブロンズと出会い、さらなる高みへ。ため息とともに見とれます。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ シャルル=アンドレ・ヴァン・ロー『マリー・レクザンスカの肖像』(部分) Marie Leczinskaルイ15世妃マリー・レクザンスカと、寵姫ポンパドゥール夫人の肖像は、ルーヴルでもここでも意外と近い場所に展示されていて、少しお気の毒。といっても「公式の愛妾」という制度が脈々と息づいてきたフランス宮廷の歴史と現代の道徳基準は、もちろん並べて語ることはできません。ちなみに、マリー・レクザンスカの父はポーランドの美食王スタニスラス・レクチンスキ。娘が夫のルイ15世の関心を買えるよう、次々と美味しいお菓子を娘に伝えていました。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~18世紀美術工芸品の最大の見所が、もう一点。わずか8.5cmほどの小さな小さな 『嗅ぎ煙草入れ』。楕円のものが多いです。一番上の写真左側、濃いピンク色のチラシで紹介されている金色の箱も、嗅ぎ煙草入れです。大きく見えますが、これも4.2×8.2×6.4cmという小ささ!これだけの数が一同に集まったのも感動的ですが、なんといっても圧倒されるのはその華麗な美しさ。肖像画付のもの、金・彫金細工・エマイユ(七宝)の組み合わせ、そして圧巻なのは金細工にダイヤモンドの象嵌 小箱の豪華さに、目が釘付けになってしまいます。これを堪能するためには、正面からだけでなく、置いてある鏡に写る裏も底も見なくては。…というわけで、今回の展覧会に関しては、なんとしても少しでも空いている時間帯を見つけ出し、近くでゆっくりと眺めることが必要になってきます。私と友人は、がんばって朝9時半に会場に着きました。(開館は9時から)平日の早朝ということで、じっくりと至福の時を ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~そして悲劇の王妃マリー・アントワネットの時代。一番わかりやすい注目点は、家具の脚でしょうか。ロココの女王と思われがちなアントワネットですが、実は彼女が好んだのは装飾が多く曲線が特徴的なロココ美術ではなく、シンプルにスッキリまっすぐにのびた椅子の脚などに象徴されるネオ・クラシック(新古典主義)様式。ロココの“猫脚”の椅子と、アントワネットが注文した椅子とを比べてみて下さいね。最後に、この展覧会で、絶対に見逃して欲しくない品をご紹介します。主亡き後、愛用の品が残って切ないのは、『マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ』。フランス革命前年の1788年に作られているところが暗示的です。旅行鞄のようなケースの蓋を開けると、蓋の裏にも中にも50以上の器物がこまごまと仕切られてぎっしり入るように作られています。かなりの数の品に、王妃の名前のMAの組み合わせ文字が。ティーポットやカップ、銀のカトラリー、水差しと洗面器、はさみもあります。長い柄がついた銀の鍋のようなものは、ベッドを暖める“あんか”。アントワネットがおとぎ話のお姫様ではなく、実在の人物だったことを思わせる、強烈な生活感がこの鞄に詰め込まれています。お写真は、asahi.comによるこの展覧会の公式HPからご覧下さい。 なお、この展覧会は、2008年4月26日(土)~7月6日(日)に神戸市立博物館でも開催されます。ルーヴル美術館展に行って、嗅ぎ煙草入れが見たい!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ 《ガレットのお菓子日記~お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2008.03.07
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前のページの最後にご覧いただいた優美なインドのタージマハールは、なんと、全て様々な種類のレゴブロックからできています!モスクワのクレムリンと赤の広場 16,000ピース 製作日数24日この展覧会の正式名称は、PIECE OF PEACEWORLD HERITAGE EXHIBIT BUILT WITH LEGO『レゴ』で作った世界遺産展PART-22008年2月25日(月)まで、渋谷パルコ PART1で開催中。A会場:6Fパルコファクトリー B会場:B1F ロゴスギャラリー10:00~21:00(A会場の入場は20:30まで)最終日は18:00閉場お問い合わせ パルコファクトリー 03-3477-5873入場料300円(小学生100円、小学生未満は無料)とグッズ売り上げの一部は、日本ユネスコ教会連盟が行う世界遺産活動へ寄付されます。第1回目は、2003年に開催されたようです。近寄ってみると、本当に レゴ !すご~~~い。離れると、カーブして見えたり、反っているように見えたり。インド タージマハール モスクワ クレムリン日曜でしたので、親子連れもカップルも、レゴファンも入り混じって賑わっていました。小さい子は、目を丸くしながら作品にぐっと顔を近づけ、好奇心丸出しのまなざしで熱く眺めていました☆この素晴らしい展示の中でもひときわ背が高く目をひいたのは、スペイン・バルセロナの アントニオ・ガウディの作品群。↓25,000ピースを使い、製作日数25日というのは、なんという速さ、根気のよさ! ガウディ 扉の部分のアップ白いお人形は、壁につけられた聖者の彫刻?ロンドン ウエストミンスター寺院、ビッグベン周辺 11,000ピース 制作 7日 2006年ロンドン ビッグベン フランス モンサンミッシェル 6,800ピース 制作 5日その他にも、自由の女神、ピラミッド、パルテノン神殿、ピサの斜塔など。日本からは法隆寺、厳島神社、琉球王国のグスク。他にアジアからも。世界20ヵ国26物件の世界遺産がレゴブロックで表現されています。また、アーティストによるメッセージ作品(これは写真撮影不可)も展示されていました。パルコの地下1階のB会場(ロゴスギャラリー)にもレゴの展示があります。レゴのエッフェル塔キットが販売されていました。巨大!でも欲しい~。 レゴクリエイター エッフェル塔 レゴブロック3月1日(土)~3月24日(月)には、名古屋パルコ西館8F パルコギャラリーで開催予定。その後は全国キャラバン。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ シングル 367円 帰りに、東急東横店デパ地下の東急フードショー パリヤ(PARIYA GELATO)で黒蜜きなこのジェラートを いつ食べてもここのジェラートは、さっぱりした中にふんわり軽さがあり、大好きなお味♪和の素材との相性も抜群~。 レゴをただの子どもの玩具と思ったら大間違い!と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2008.02.20
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広大なルーヴル美術館の中でも、その華麗さで目をひきつける18世紀フランス宮廷の美術品が、もうすぐ日本で公開されます 私が最も好きな時代です~。2008年1月24日(木)~4月6日(日)東京都美術館で開催される「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」では、ロココの華ポンパドゥール夫人の肖像画や、マリー・アントワネットの使用していた家具(新古典様式)など、華やかな宮廷生活を垣間見ることができます。 『ポンパドゥール夫人の肖像』 フランソワ・ブーシェ↑今回、この絵と再会できるのがとっても楽しみ~ 2007年3月 ルーヴル美術館今回、フランス菓子界の大御所 ピエール・エルメが、このルーヴル美術館展において、限定品のお菓子を販売するというおまけつきです。ローズやヴァニーユなどの限定フレーバーに“モガドール”(パッションフルーツ風味のミルクチョコレートガナッシュ)を加えた限定品のマカロンや、ボンボンショコラ、ケーク・シトロン、フール・ドゥミ・セックなどを販売する予定。また、asahi.comによるこの展覧会の公式HPの中のタイアップ欄によりますと、ブーランジェリー「ポンパドウル」でも、各店舗にて1月31日(木)まで、この展覧会のために開発された薔薇をイメージしたフランスパン「パン・ド・フルール」(薔薇のお花の形のパンですよ~!)や、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットにちなんだパンやお菓子などが販売されています。キャンペーン対象商品を購入すると、抽選で本展招待券やポンパドウルのパンのギフトセットのプレゼントが。 なお、この展覧会は、2008年4月26日(土)~7月6日(日)に神戸市立博物館でも開催されます。関西方面の皆様も、お楽しみに~。ルーヴル美術館展、待ち遠しい~と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ
2008.01.21
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新宿伊勢丹で行われていた「フランス展」の最終日に、なんとか見にいくことができました。フランスの製品は食材にしても雑貨にしても色合いが華やかで、会場を歩いているだけでわくわくしてきます。駆け足でまわりましたが、やはり目につくのは食材。ブルターニュ地方のゲランドの塩や、貴重なフリュイ・ド・メール(「海の果物」と訳すのでしょうか?)という塩など、試食をしながら説明を聞きます。(フルール・ド・セル「塩の花」という有名な塩もあるので、ちょっとまぎらわしいですね。)粒の大きな粗塩は、基本的には煮込み料理などのように水分に溶かして使い、肉や魚にふりかけてそのまま使うのは細かくなっているものを使うとよいとのこと。お値段が高いものを味見すると、スッキリとした味を感じ、同じ塩でも味わいがずいぶん変わるものだと不思議に思います。乾物のところでは、ポワール(洋梨)やペーシュジョンヌ(黄桃)がドライフルーツになっているのを発見。これは珍しい!今まで日本では見たことがなかったので、あわせて100g\525で購入。 洋梨と黄桃少しだけ試食させてもらったところ、香りも強く、深い味わい。そのまま食べても美味しい!黄桃は見た目はドライアプリコットに似ていますが、洋梨はそのままの形で縮んでいるのでどこか可愛い。洋酒に漬けて、焼き菓子に入れてみようかな。青山の骨董通りのあたりにあるという暮らしの雑貨屋メゾン・ドゥ・ファミーユでは、クリスマスの頃に飾る石がついた造花が目につきました。気がつくといつも、シックな物を買っています。このフランス展では、王妃マリー・アントワネットにもスポットが当てられていて、来年1月に公開されるソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」でヒロインのキルステン・ダンストが実際に身につけた衣裳5着が展示されていました。気品のある王妃、というよりは色も可愛くキュートなイメージ。この映画ではラデュレがマカロンをはじめ数多くのお菓子を制作するので別の意味でもとても楽しみです。映画の予告編(動画)はこちら ← 映画とフランス展パンフレット他にアントワネットをイメージして12名のデザイナーが制作した現代的なドレスとデザイン画も展示されていました。時計と宝飾品で有名なブレゲからはアントワネットが愛したプチ・トリアノン宮殿の庭園をイメージした赤とピンクの色合いが可愛い華やかな首飾りも展示。王妃の好んだリュバン・クロワゼのモチーフもついていて、それはそれは可愛く美しいので目が釘付けになってしまいました☆フランス展で買ったマカロンの仲間マカリヨンについてはこちら「フランス展のような催しに行きたい!」と思う方は↓を押してこの記事を応援して下さいね☆ いつもクリック、ありがとうございます! 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ《お菓子教室発~美味しいお便り》 (FC2)もう一つのブログへ
2006.11.14
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2006年 5月末に大手町カフェでランチ&杏スイーツをいただいただいた後、JRで両国にむかい、江戸東京博物館で行われている「ナポレオンとヴェルサイユ展」に行ってきました。会期が終りに近づくと混むと思い、この時期にでかけて正解。わりとゆったりとマイペースで見ることができました。フランス革命によってブルボン朝が滅び、荒らされてしまったヴェルサイユ宮殿と、戦争で外国をかけまわっていたナポレオンがどう結びつくのか、期待がふくらみます。今回の展示は、いわゆるナポレオンのイメージを国民に決定的に「ヒーロー」として位置づけた(白馬にまたがってマントをなびかせている)『サン・ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト』の雄々しい絵画などに加え、ナポレオンが使用した家具、皇妃ジョゼフィーヌやマリー・ルイーズらの宝飾品、食器など当時の流行や好みがよくわかる品々が紹介されています。私が見ていて楽しいのは、なんといっても華麗なセーブル磁器や、皇妃たちのジュエリー。ダイヤモンドが立体的に散りばめられた『麦の穂のティアラ』のデザインの繊細さは、現代でも十分通用しそうな美しさ。ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世(バロック)、ルイ15世の寵妃ポンパドゥール夫人(ロココ)、ルイ16世の王妃マリー・アントワネット(ネオ・クラシック)のイメージが強く、ナポレオンの影はいったいどこに?と思っていましたが、宮殿から少し離れた場所にあるグラン・トリアノンに当時の部屋が残されていて、この展覧会ではナポレオンの執務室が一部再現されていました。なるほど。このアンピール(エンパイヤ)様式の家具は、実に男性的。椅子の足はまっすぐで、机にも装飾はほとんど見られないか非常に控えめ。「シンプル」「簡素」なデザインは、軍人として実用性を重んじたからでしょうか。私は絵画や家具の中のモチーフ探しが好きです。ナポレオンの場合は色々ある中で「月桂樹の葉」「蜂」がわかりやすい。色は「緑」「金」「白」。『戴冠式の正装のナポレオン』『皇妃マリー・ルイーズ』などの肖像画のじゅうたんは緑色で、金の蜂の模様が。今までの王家の肖像なら「百合の花の紋章」だったのに、などと思いながら眺めるのもまた楽しいものです。「あ、また蜂の模様が!」と、他にも絵画や家具の中のいたるところにこのモチーフが発見できます。ヴェルサイユ宮殿美術館のコレクションが中心なので、ジョゼフィーヌのお城マルメゾンについての展示がないのが淋しい。ちなみにジョゼフィーヌのモチーフは「白鳥」「薔薇」。 クリストフル マルメゾン コーヒースプーン (ナポレオンの好んだ模様がスプーンについています)今日の情報が面白かったと思われたら↓を押して下さいね☆よろしくお願いします。《Home》へ
2006.06.12
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