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なんでやーッ? またしても「出来レース」ばればれ。 2千億円を越える“簡保の宿”を109億円で売ったとか…… あの沢山あったグリーンピアをくしゃくしゃにしてしまって、今度は簡保の宿だ。よくぞ「待った!」を掛けてくださった、ポッポちゃん。ちょっと油断していると、なにをするか判らないアホ集団。腐りかけの柿じゃあるまいし、ホテルや社宅を一山イクラで投売りするもんじゃないよ。でっかいホテル70箇所と豪華な社宅9箇所。「赤字経営だから投げた」だって。「なんで赤字になるのか」ということをまず調査し、「どうすれば黒字になるか」をみんなで検討し改良するのが先だろうに。 郵政民営化の前に、鹿児島・指宿と鳥取・岩美の“カンポ”は一万円で売ったらしい。私でも百万円で買ってやる。補助がしんどいのなら、各県や府に貸して、賃貸料を取るという方法もある。従業員はどっと減らして、料理はすべてバイキングにするというだけでも赤字は防げる。屋根とご飯が付いていたら、安い給料でも働きたい人はわんさかいる筈だ。 昔、“大名の商法”という言葉があった。 商売とは儲けるものなりという基本も弁えずにやることなすこと損ばかりというのなら、なんにもせずに寝ていた方がマシだ。そういえば、きょうの国会は居眠っている人が目立った。居眠っても無理はないとは思うけど。 なんだ! あの討論は? 質問する方は一番、二番、三番と次々、質問というより文句を並べて、「-----について、明確にお答え願います」と言い、答弁は「私の考えでは……であります」「私は、…………と考えております」と書いたものを読み上げるだけ。クビソーの考えは、新聞に全部載っていた。書いた通りならいちいち読み上げなくても「その答えは、ここに書いてある通りです」と言えば済む。読み方のおさらいか。「字、知らんのに上手に読むね」とショータンに言ったら、「稽古したんやろ。ちゃんとカナも打ったある」って。 アサヒ新聞の投稿欄に、「漢字の読み方クイズして遊んでいいのか」と書いた人がいた。 クイズといえば今日のミリオネア、価値もないのに売りたい48歳のブリッコババァ、出来レースみたいな出題にお目目パチパチぶりぶりっこで、百万円も取れなかった。恥ずかしくないのか? ハズカシー。
2009.01.30
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パソコンのトップで、「更新の準備が出来ています。インストールするには、ここをクリックしてください」というマークが5ヶ月も前から出ていた。アップデートすると、いろいろと不具合が生じるので、無視していた。 と、今日、なんでもない時に大きな Microsoft の画面が真ん中にバーンと現れた。(あ。おこってる…)仕方なく、up date することにした。「高速」を指定。ダウンロード。インストール。もたもた一時間余りかかった。“完了”したので一旦閉じて、夕食の支度。 入浴。夕食。 9時にパソコンを起動した。Windows の旗マークが真ん中に出た。消えて、右上に出た。右下に移動。下中央に。左下……そのあと、ストップしてしまった。待っても待っても動く気配がない。(なんや。どうなってんのん) タスク欄にまだ「更新の準備が出来ています」のマークがある。おかしいなあ。クリックしてみる。「インストールを始めます」(まだやったんか) もう一度待った。「インストールしています」の窓が開いた。それだけで、パワーランプはくるくる回っているけど、進行状況はわからない。仕方ないからテレビを見ていた。内田康夫原作の「信濃のコロンボ(中村梅雀)」。面白くない。一時間。画面の進行状況の青い目盛りが半分出ていた。ちょっと Word で日記なんか書いてみよう。とファイルを開いた。 3行ほど書いて、ひょいと見ると「進行状況」にエラー表示。「インストールを中止しました」---詳細はこちら------ (また怒ってる…) “詳細”をクリック。箇条書きでエラーの種類がずらー。そんなもん知ったって仕方が無い。再試行は出来へんのン? スタートから1欄を開いた。そうか。Microsoft update と Windows update があるんだ。 --------タスクにあるマークをまたクリック。別窓が開いて、「進行状況」。ほかのことをしたらあかんわけや。テレビをNHKの「歴史は動いた」に変えて、見る。水俣病のハナシ。これも長い苦労話だ。発生したとき、私の子供は幼稚園だった。いま、50歳過ぎている。 また40分。「インストール完了。再起動してください」。ファイルを開く度に、「○○は変更されています。更新したか、ウィルスに感染した疑いがあります。『許可』『遮断』」と窓が出る。うるさいよ。 それからこれを書いた。12時10分。今日はこれでおわり。
2009.01.28
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1月24日 今朝、ショータンが起きたのに気がつかなかった。「いつまで寝てんねん」と起こされたのは、7時だった。「晩、早よ寝たらええねん。電気代要るのに、2時も3時も起きてて、なにしてるねん!?」 ゲームしているというと余計怒るから黙っていた。電灯と足コタツとホットシートだけで、そんなに電気代が嵩むとは思えないけど、まあ、早寝早起きは三文の得か。「今晩から、お前が寝るまでここにおるッ」 午後、編み物しながらテレビを見ていた。ショータンはいないから、2階で別の番組を見ているのだろうと思っていた。 3時過ぎ、ふいに「ドーン」とすごい音がした。 (あ。またなにか投げてる……) 編み物を置いて、いそいで立った。何を投げたのだろう。あんな大きな音は……椅子か? 玄関の上がり口に置いてある果物入れか? 今はリンゴが5つ入ってるだけで、あんな重そうな音はしない。それに、リンゴだったら箱から飛び出してごろごろ転げる音もする筈。そんなことを考えながら、キッチンから廊下へ出るドアを通り越して引き戸を開けて洗面所へ行き、そこから廊下へ出た。 玄関から上がったところに、ショータンが仰向けに倒れていた。「あ。こけたん?」「………」「アタマ打ったん?」「うん」 動かずに返事だけした。「クスリ、つけるわ」 先にタオルを水で濡らして、持って来た。ショータンは半身起こした。 「だいじょうぶ?」とドラマでは訊くが、こういうとき大丈夫かどうかは、本人にも判らないと思う。「アタマ、くらくらしてる?」「うん」 頭のてっぺんにタオルをペタリと乗せた。それから薬(幻の家伝薬・あか亀油)を出して、脱脂綿に箆で分厚く伸ばした。あか亀油があるから心配はない。救急車を呼んで病院へ運んで貰っても、お医者さんはレントゲンを撮って「まあ、心配はないと思いますけど、2、3日様子を見てください」と言うだけだろう。 よろめきながら、ショータンがキッチンへ入って来た。どの辺打ったん?」とタオルを取る。「このへん」 毛の無いところを撫でている。「血、出てないか?」「出てない。腫れてきてる…ような気がする」 薬を伸ばした脱脂綿を貼り付けた。ケがないから薬がよく効くだろう。(イケズばっかり言うてるからバチや) 30年ほど前ショータンは、しゃがんでいて頭を上げた拍子に、スチールの陳列棚の角で思いっきりガツン!と前頭部を打ったことがある。皮膚が裂けて血が出た。血を見てびっくりしていたけど、救急車は呼ばず、あか亀油で手当てした。夜だったからショータンはおとなしく寝て、私が「大丈夫や」と言うのに翌日、病院へ行った。切れた傷だから縫って貰わなければタイヘンだと思ったようだ。切れていても、うちの薬で傷口はすぐにくっつく。ショータンは私の家の家伝薬のことをまだよく知らなかった。六百数十年一子相伝の万能家伝薬だ。 病院は、「2、3日様子を見てください」と言って、白い油薬を塗り、網包帯を被せた。「そんなもんより、うちの薬の方が安心やのに」と私は言った。一晩で傷口はくっついていたのだ。「壁で打った。柱やったら死んでたとこや」 壁はクロスが破れていた。中のパネルも凹んでいる。ドラマでは、頭を打って即死する場面が多い。こけて頭を打ったぐらいで、人間は簡単に死んだりはしない。 痛みも取れたのか、ショータンは夕飯も普通に食べ、夜まで頭に脱脂綿を貼り付けたままでいた。もう一度薬を付け替えようかと言ったけど、枕が汚れるからもういいと言う。綿をめくると、薬だけが頭にべっとり残った。かなり熱を持っている証拠だ。「新しい薬、朝までつけといた方がええと思うけど」「もうええ。明日また痛なったら病院へ行く」 幻の家伝薬、欲しくてもお目に掛かれない人が多いのに、使って貰っても解からないヤツは仕方ない。ティッシュできれいに拭い取ってやった。「早よ寝ェや」 私が起きている間階下にいると言ったことは撤回したらしい。ショータンはいつも通り、9時に自分の部屋へ引き上げた。 これを途中まで書いて十二時になってしまったから、アップしないでやめた。というわけで、いま続きを書き終えました。 で、昨夜は12時10分に就寝、朝は6時40分起床。いつもより二時間半多く寝たのに、昼間テレビを見ながらやっぱり居眠っていました。
2009.01.25
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眠い時はちょっと頭の要るゲームがしたくなります。 夜はgooへ行って、麻雀稗神経衰弱をやりました。初めてのゲームなので「初心者」コース。三回してやっとルールが飲み込め、ブログを待っていてくれるトモダチのことも忘れて結局4時間あまりやっていました。有料のゲームだったらタイヘンなことです。 賭け事で身を滅ぼす人は少なくありません。 失業者が溢れているという現代、私の家の近くに出来たパチンコ屋はいつも駐車場に車がびっしりです。儲けて帰る人は一割もいないでしょう。勝っている人にとっても負けている人にとっても、一万円や二万円は「大切なお金」ではないと思います。 尼崎(兵庫県)に住んでいる人がこんな話をしていました。「50歳代の夫婦と高校生(男)と中学生(女)の子供との4人で公共住宅に住んで、福祉の生活保護受けてる。お父さんはどこか悪いということやけど、夫婦で毎日パチンコしてる。ええ車持ってるし、みんなええ服着てるし、4人でよう外食してる。福祉は30万円もくれるねんて。年金よりあの方がずっとええわ」 どういうことなんでしょうか? 大阪市は、福祉の世話になるのは難しいそうですが。 とにかく、お金の価値の判らないエエトコノボン(上流階級の令息)ばっかりが政策とっているのですから、国民一人ひとりの生活援助などは考えない方がいいのですよ。 ましてや2年後の「皮算用(消費税の話)」なんて、鬼もオバケも大嗤いです。 それを毎日、ああでもないこうでもない、ちがうのちがわないの、歩み寄りだの寄られだのと議論しているとは、泣けますねえ。なけます。あの討論、もしかしたら”遊び”では?
2009.01.23
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沢山のサイトを開いて、つい書き込みをやってしまった。 突然、動かなくなった。( ´△`) ×で閉じようとしたら砂マーク。え? どれもストップ。 タスクが出た。「応答してません」が七つ。「すぐに閉じる」をクリックしても知らーんカオ。あっ。タスクが増えた。びらびらびらびらー------下に緑のマークが並ぶ。数えたら14ある。後ろに重なっている画面は前へ出て来ない。カーソルをあっちへやったりこっちへやったり。ctrl+Alt+Delete もダメ。一時間もあれこれやっていたら、タスクが61になった。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・ 「電源を切る」をクリックしてもダメ。 64になった。 (・(・(・(・(・(・(・(・(・(・ω・)・)・)・)・)・)・)・)・)・) 今書いたのを消すのは残念だけど、仕方ないか。本体の電源を押してやった。キエタ。 v('▽^*)ォッヶー あー。やれやれ。 二兎を追う者は一兎も得ずなのに、八兎も追っていたんではねえ。 がっかりしたので、今日はこの失敗報告まで。 ところで、ナマクビさんはなんで三年後の消費税upに拘るんだろう? 孤 is me の炊きつけかと思ったら、孤 is me でも「今は言う時期ではない」と言ったらしい。3年後(どころか今年中にも)には自分はその辺にいないだろうに、なんで詰まらないこと言ってみんなの顰蹙を買うんだろうねえ。(  ̄´Д` ̄) バカトノ ナマクビの支持率とオバマさんの不支持率が同じだって。 どうしようもねえじゃん
2009.01.21
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空いた時間の電車。シルバーシートにハリネズミみたいに金髪を立てたにいちゃんが座っていた。隣に女の子。甘えた感じでいろいろと話しかけていた。金髪のにいちゃんは「うん」「うん」と頷いたり受け答えしたり。 女の子は、ミニパンツに黒いタイツ。黒いジャケット。金の紐をぐるぐる巻きつけた黒いブーツを履いている。キンパッツーも黒いジャケット。女の子がバッグから折り畳んだ紙切れを取り出した。広げる。家の写真が幾つもプリントしてある。渡されたキンパッツーが開いた。女の子は指差して「××・・・・」 二人で住む家を探しに行くらしい。敷金はあるのだろうか? 夜具や所帯道具は買えるのだろうか? ちょっと窓の外を見ている間に、女の子は彼の胸に頭を凭れさせ、キンパッツーは女の子の背中から腕を回して肩を抱いていた。女の子は十七、八か。キンパッツーは一つ二つ上か……。凭れている女の子の方が目方がありそう。突き飛ばしても転びそうにない。パンツからニューと出ている太股の太さを、目測してみた。両手の指で(これくらいやなあ)と輪を作ってみる。それをゆっくり展開させる。左右の親指の間がパソコンのキー7つ分(約12センチ)。私の手は、親指の先から人差し指の先までできー10個(約18センチ)。18×2+(12×2)=60 あの子ぐらいの年齢の時、私はウェストが58センチだった。 うわー。キンパッツーはあの子、養って行けるのか? ウィークディーのこんな時間に働いていないのだから、大した仕事はしていないだろう。コンビニの深夜勤務か? 配送センターか?女の子は、働いても自分が食べるだけでトントンだろう。あっ。お腹の大きい女の子がちらっと見える。チヨタイカイみたい。金髪と黒い髪まんだらこのにいちゃんが……針金みたいに痩せて……
2009.01.20
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新聞に出ると思っていた事故、どちらもありません。 あれだけ他人に迷惑かけたのに、何処のダレがなにをしたか、全然発表しないなんて、ずるいんじゃないですか? 事故の日からもう五日も経ってしまいました。今日はアサナマクビソーさんの記事にします。 アサナマクビさん、「辞めて!」の声高くなった今頃、官邸へ引っ越したそうです。と聞いて「バカにしてる!」と怒っている人もありますけど、『官邸の住み心地も知らなかった』ということになったらいけないと、急いだのでしょう。折角の”権利”ですからね。私はそう思います。 「私はそう思っています」「私はいいと思っています」ばっかり言って、孤 is me に似てきました。きっと孤 is me に、「強気で行け行け」とけしかけられたのですよ。 「天下りしたい人は退職金なし」という制度、作るべきです。「べき」なんて、あんまり使ってはいけない表現ですが、ここはやっぱり「べき」ですよ。ベキ。権利の乱用はいけません。ベキッとこれで鼻を折りたいものです。それにしても、低い鼻ですねえ、あの人。クビソーになったのが嬉しくて、たかーくしているのに……
2009.01.19
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2009.1.17 最近ずっとセーフだったから、用心するのを忘れていた。じか書きでアップしたら、ジャジャーン! 「メンテナンス中!」で全部消えてしまった。 なにも消すことはないだろうに。よそのサイトは、アップが失敗しても消えないですよ。 この時間、南海電車の河内長野行きは満員なのに、近鉄電車は空いていた。南海は難波から河内長野まで450円(と思うけど)、近鉄は阿倍野から河内長野まで520円。距離が短くて高い。河内長野は、難波からハシモトまでの半分ぐらいか。難波から地下鉄と近鉄で河内長野まで行くだけで、もう800円も使ってしまった。 小さい駅では停まらず、3つ目(かな?)の道明寺でがら空きになった。ケイタイで、ショータンに「今、道明寺です」と電話した。「よっしゃ」 あまり人家の無い沿線だから、外の景色も真っ暗だ。家のシルエットは見えるけど、共稼ぎが多いのか、灯りが点いていない。 次の駅でみんな降りてしまった。(え?)「この電車は河内長野行きでェす。後ろ4両はここで切り離しますので、河内長野まで行かれる方は前の車両に移動してくださァい」 とアナウンス。(なーんや。そういうこと、この駅に着く前に言うてーな) あわてて降りて、前の車両へ行って乗った。満員。吊革も無いから奥へ入ったら、やっぱり空いていた。入口付近の人は、河内長野までに降りるんだろう。 ところが4つめの河内長野まで、大方みんな乗っていた。知らない路線は、乗客の性格まで違う。 改札を出て南海の駅ビル正面の方へ行った。「電車、開通しました」と書いた立て札のそばで、駅員が大勢の人の質問攻めになっていた。「ハシモトまで行けるんですか?」「はい。でも、今出たばっかりですから、20分後になります」 階段で降りて、バスターミナルの真ん中へ行った。ショータンはまだだった。「空港行きのり場」の長椅子に腰掛けて待った。20分-----30分------寒い。もしかしたら近鉄駅の方へ行っているかも知れないと思って、踏み切りを渡って確認に行った。いない。(やっぱりあっちやな) 踏み切りの途中で「かんかんかんかん」と遮断機が降り始めた。わー。私が人身事故の原因になってしまう……。 雨が降ってきた。傘買っていて良かった。母の所へ忘れて来なくて良かった。家へ電話してみた。留守番電話になっていた。ショータンは携帯電話を持っていない。道明寺で電話しなかったら電車に乗って、もうハシモトまで帰れたのに。 さっきと同じ処へ座って、時刻表の灯りで本を読んだ。目が良くてよかった。遅い。寒い。立って、バス乗り場の端っこまで行ってみた。ハシモトから河内長野までの道の途中に、片側山、片側田んぼという暗いところが6キロほどある。以前ショータンは、その道でエンコしたと言っていた。ショータンが事故っていたら、連絡のしようがない。 18時56分。ようやくショータンの車が見えた。「遅いなあ」「道の真ん中で、大きなバンが寝とったんや。パトカーが2台来て、警官8人。片側通行やから、ずーっとクルマ行列や」「ふうん。あの、くらーいとこで?」「うん。紀美トンネルを出たとこで」 電車も事故で不通。自動車も事故で渋滞とは、悪い日だ。でもまあ、ショータンの車がひっくり返ったのでなくて良かった。「5時半に家出てんで。二時間近くかかった。あの分ではまだ一時間はあかんやろ。ゆっくりメシ食おう」 中華料理屋でゆっくり食べたのに、帰りの道はまだ渋滞していた。途中の迂回道路で、ショータンは前の車について曲がった。「事故現場よりずっと手前でまた合流するから、おんなじやと思うけど」「ちょっとは違うやろ」 500メートルも行かない内に、進めなくなった。「いっしょか」 直進より迂回道路から割り込む方がもっと遅くなる筈だ。と言ったら怒るから、黙っていた。車の中は暖かくて、うとうとした。「ほれ!」 とショータンが言ったので目を開いて見た。「あの車や」 トンネルの手前の3叉路の角に、白いバンが横になっていた。「上向きやったのに、横向けるのが精一杯やったんか」「運転してた人、きっと大怪我か死んだんやね」「そうやろか?」 検証が一時間の電車事故は人身だと言っていた。2時間も掛かった交通事故なんだから…… 家に着いた時はひどい降りだった。降りるのに傘を広げようとしたら左足の膝裏が吊った。 こっち側のドアの外にショータンが立っている。「あっ。いたたたた…」「おれ、なんにもしてへんぞ」「こむら返り……。なんで、こっちにおるのん?」「お前いつも、ドアロックするのん忘れるから」「閉める。先行って。ようけ降ってるから」 こんな時にヘンな気がつく。ショータンは玄関の方へ行った。膝裏を撫でて、足の親指を前後に曲げる。こむら返りもここ3ヶ月ほどしなかったのに。(今日はどういう日!?) 家へ入ると20時24分だった。朝9時に出て、11時間以上も……「足、治ったんか?」「うん」「おかあさんとこへ行くのン、明日にしたらええのになあと思ててん」「聞いてへん」「思うててんけどな、お前が行くつもりしてるのに、やめとき、は言われへん」 善光寺参りか? ショータンの思惑が正解のときもあるのだ。 どんな事故だったか、明日の新聞には載るだろう。
2009.01.18
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日が短いのに、雨や曇りの空の日は、尚早く暗くなる。「暗ろうならん間に帰り」 と母が言った。 傘と本を忘れず持って、3時40分に母の所を出た。また降って来そうな空だった。バス停の方が近いけど、阪急電車の駅まで歩いた。店屋の無い道より、アーケードの下を歩く方が好きなのだ。 バスから降りた”梅田”より、電車の”梅田”の方が地下鉄乗り場が判り易い。 まだ電車の混まない時間帯なので、難波まで座って行けた。地下鉄の改札口から南海線のホームなで遠い。地下の通路の柱の陰に、いつもの無宿おじさんがいた。ちらっと横目で見て、(あっ)と思い出した。母に持って行った羊羹を、置いて来るの忘れた。無宿おじさんにやろうかと思ったが、そのまま素通りした。 長いエスカレーターを二つ上って、南海のキップ売り場へ。ハシモト駅まで670円。 改札を入ろうとしたら、臨時立て札がある。「千代田駅で人身事故がありましたので、高野線は全線ストップです。ケイサツの検証が済むまで(約一時間ぐらい)動きません。あちらで切符の払い戻しをしています」 なんで、切符売り場の所に書いておかないんだ? 利用客の質問に答えている駅員がいた。「千代田から向こうも、動いてないんですか?」「はい」 太った紳士が訊ねた。「一時間と書いてるけど、いつから一時間ですか?」「さあ。判りません」「何時ごろに事故あったんですか」「判りません」 千代田から向こうも、千代田からこちらも、折り返し運転すればいいものを。 さて、どうするか? 17時4分だった。 近鉄で河内長野まで行って、ショータンに迎えに来てもらおう。ケイタイで電話した。「ふーん。ほな、河内長野まで迎えに行ったるわ。近鉄に乗ってから、もう一回電話し」 近鉄の乗り場まで、またまた遠い。長いエスカレーターを二つ降りて、地下鉄の改札口を二つ通り過ぎて……さっきの所をまた通った。バッグから羊羹を取り出して、無宿おじさんのそばへ行った。おじさんは黙って黒い手を差し出した。羊羹を乗せる。 千代田で怪我か死んだかした人がいたお陰で、おじさんは羊羹が手に入ったのだ。フシギなことだ。 階段を下りて、近鉄線の切符売り場へ行った。”河内長野”は料金の表示がない。「この部分は、係員にお訊ねください」と書いてある。 改札係りの人に訊いてみた。「河内長野は、幾らですか?」「河内長野は、行きません。地下鉄です」 え? 地下鉄は、河内長野へ行かないよ。 もう一度、料金表を眺めた。どういうことなんだろう? 地下鉄の切符売り場は何処なんだ? 不親切な係員にまた訊いた。「河内長野行きは、どう行ったらいいんですか?」「地下鉄の天王寺からしか出てません」 なんだ。そういうことか。知らないから訊いているのに、ほんとに不親切なヤツだ。ヒマそうに立っているんだから、もっとちゃんと教えたりーな。「地下鉄は、何処ですか?」「その向こうです」 と腕を回す。近鉄の切符売り場を通り過ぎて、「向こう」へ行ってみた。「地下鉄」の切符売り場があった。天王寺まで(280円もする)買って、改札を入った。梅田から難波まで280円、難波からハシモトまで670円。 天王寺から南海って? と思ったら、「阿倍野ー河内長野」だった。南海線の天王寺は阿倍野駅なのだ。乗ったことないから知らなかった。カワチナガノまで520円。へええ。河内長野からハシモトまで、南海は450円ぐらいする。 ところが電車は、「長野」としか表示していない。乗ってから人に訊いた。「ナガノというのは、カワチナガノのことですか?」「ええ。そうですよ」 やれやれ。大阪生まれ大阪育ちなのに、大阪をあんまり知らないのだ。------続く-----
2009.01.16
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1月14日 天気はいつも、朝起きた時よりは10時過ぎた方が良くなる。まだすっきりしないけど、昨日よりはましと思えた。「夕方雨や、いうてたぞ」とショータンは言ったけど、先送りにしていたら1月中行けないような気がして、パッパッと身支度した。昨夜スキ焼だったから、今夜少々晩くなっても、ショータンは一人で夕飯を食べられる。 電車の駅まで送って貰った。 難波行き急行電車がホームにいた。 駅5つ行かない間に、雨が降って来た。(えー? 夕方と違うやん) 大阪へ近づくほどに雨が激しくなる。バスに乗らず電車ばかりで行ったら、母の家から200mぐらいの所まで傘無しで行ける。でも、この200メートルがじゃじゃ降りでは仕方ない。小さな駅だから、タクシーがない。一つ手前の十三から乗るか……1600円ぐらいだ。なら傘を買う方が安くつく。 天下茶屋で地下鉄に乗り換える。南海電車の駅の下に、ショッピング・センターがある。雑貨屋か衣料品店にあるだろうと入って行った。すぐ掛かりに新&古本屋がある。本屋の前は素通りしにくい。手前の古本売り場には、嵩の高い本しか無かった。奥の方へ行ってみると、清算カウンターのそばに売り物のビニール傘が置いてあった。その横に、文庫本があった。 で、200円の推理小説と詩集と、350円の傘を買った。 地下鉄に乗って阪急に乗って、降りた駅のアーケードを歩く。巻き寿司と桜餅と小さなキビ餅8個入りと菓子パン3個を買った。小型の羊羹も二つ、バッグに入れて持っている。姉は甘いものが好きではないから、おかきや果物などを主に持って行く。私が買うのは甘いものばかりだ。 アーケードが終わっても、雨は降ってなかった。買った傘は、握りの部分を持つと私の足より長い。右手に杖、左手にビニール袋と傘。腕を曲げると袋が重いので、傘を引きずって歩いた。右の肩から斜めにバッグを掛けている。身体の左右のバランスが狂うと片側の腰が痛くなる。だから、傘の要る日は歩きたくないのだ。ということを忘れて、本など買ってしまった。 母はキッチンで、テーブルのいつもの椅子に腰掛けてテレビを見ていた。「ああ。かりんさん」 嬉しそうに笑った。「いま朝昼兼用のご飯食べたとこや」 テーブルの上にはまだお茶碗やお皿が乗っていた。「風邪、ひいてない?」「うん?」「カゼ、カ、ゼ、ひいてないか?」 耳の具合はまた悪そうだ。「ああ。カゼ? ひいてないけどな、またこけて頭打ってん。ここでな、大晦日に」 おでこの左側から前頭葉の方まで指差して、「昨日まで薬貼ってた」「ふーん。ストーブの前でこけたらえらいことやん」「ストーブは倒れへんで」 倒れてたら、丸焼けじゃないの。「うちの薬、液体をべたべたにつけて、あと、練りを綿で貼って寝た。薬が無かったら、また救急車に来て貰わんならんとこやった」 母は歳末によく怪我をする。押入れの袋戸棚から物を出そうとして踏み台ごとひっくり返ったり、ベランダでこけて膝を打ったり。昨年は隣の人を呼ぶつもりでセンターへの連絡ボタンを押して、駆けつけた救急隊員に病院へ連れて行かれた。 治って出て来たあと、肺炎を起こしかけて、かかり付けのドクターの手配で入院。そこで検査検査されて危うく死に掛けた。 無理に退院してからゲンキになったが、「今度病院へ入ったら死ぬ」と思っている。 いつも通り、またハナシが長くなりました。帰りに時間が掛かった理由はまた明日にします。
2009.01.15
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今日は遂に、母の所へ行ってきました。 いろいろ書くことが沢山あります。 朝9時に家を出て12時前に向こうに着き、午後3時40分に母の家を出て 家へ帰って来たのは8時24分でした。♪……かえり道は遠かった… 疲れたから、詳細を書くのは明日にして、今日はもう寝ます。
2009.01.14
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午前2時に寝る時、空は雲ばっかりだった。 4時に目が覚めて、西の窓から空を見たら、大きなお月さんがあった。 (明日はお天気らしい。お母ちゃんとこへ行ってこう) と思って寝て、6時半に起きたらなんと! 雪景色だった。 止んではいたが、まだ降りそうな空------- 寒い。 朝ご飯を食べたあと、外へ出たら南の山が真っ白だった。写真を撮った。 お日さんは厚い雲の中で冷えている。 行こうかなあ。やめとこうかなあ。縁のガラス戸越しに空ばっかり見ていたら、「やめとき」とショータンが言った。お天気になるような気もする、とまた外へ出た。ひら、ひら、雪が降っていた。 というわけで、やっぱり出かけるのは止した。風が無いから昨日よりは暖かなんだけど。 とうとうワタナベクーンが離党した。アサナマクビ相さんは意地になっているから、言を撤回するなんてことはないのに。オザーさんが「理解に苦し」もうが国民が「もっと有意義な使い道を」と叫ぼうが、配り賃800億円掛かろうが、2兆円は撒くだろう。”自見ん逃”はきっと、全員が貰うんじゃないか? だから、孤is me のときに”自見ん逃”に票を入れるなと言ったのに。 目先の利かないアサナマクビ相なんかもう構わずに、他のダイジンは過疎村を開放して、仕事も家も無い人達を移住させて新農業会社を作ればいいだろうに。近郊の農家の手不足で放置されている農地は全部没収して、そんな人達に作らせたらいい。日本はやっぱり農国民だ。危ない輸入食品にいつまでも頼っているからみんながダメになる。 ムカシムカシ、薩摩藩は、北海道を開拓に行ったんだよ。「行け」と言った人も、行った人達も、偉かった。 今は電気も水道も電話もある。電車も自動車もある。道路もある。
2009.01.13
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出した年賀葉書が6枚戻って来た。 三度結婚して、(だんだん悪くなって行くなー)と思っていた人(Wさん)に出したのが戻った。2度目のご主人は15歳も若くて、猛反対の親に勘当されていた。怠け者で浪費家で、ブランド物大好きなWさんだから、離婚したと聞いたとき、Wさんには悪いけど若いご主人の為にほっとした。若いご主人は、私の息子と同じような年齢だった。3度目の人は年上で×一で、集金屋さんだった。「選択が悪い。きっと2年ぐらいしか持たないだろうと思っていたが、4年もった。いや、勝手に離婚したのだろうと決めたけど、もしかしたら死んだかも知れない。昨年の春までは時々電話などして来ていたのに、此の頃連絡がないなあと思っていたのだ。 贅沢で働かない人が安楽に暮らせるはずがない。もっといい相手を見つけて4度目の結婚をしたなんてことは更にない。 一枚は、マンションの部屋番号が抜けていて戻った。来たハガキの通りに書き加えて、年賀の消印はなかったけど50円切手を貼って投函した。翌日、朝の郵便でそれがまた戻って来た。50円切手にベッタリ消印押されて……。あんまり早いからよく見たら、ここの郵便局の消印だ。で、「住所は間違ってないのに、何故戻って来るのですか。50円切手ただ取りですか」と書いた紙を貼って、ショータンに郵便局まで持って行って貰った。 「これこれしかじか」と言って窓口へ差し出したら、局員は「ああ、そうですか」と受け取ったそうだ。もう五日になるから、先方へ着いたのだろう。着いたと思う。配達が面倒で捨てる配達員もいるし、他人の年賀葉書を欲しがるヤツもいるからどうかなあ。 年賀葉書なんてムダなことだとだと思うけど、私の場合、お客さんがいるからやめてしまうわけには行かない。グリーティング・カードで送ったら簡単で無料なのに、お客さんも友人も、パソコンをしないのが多い。 友人には、胃や肩、腰、脚が悪いと書いているのが4人もいた。床ずれで困っているというのが一人いた。どの人も、「昨年は病院通いで忙しい」とか「長いこと入院していました」とか書いてあった。うちの家伝薬よりよく効くクスリはありませんヨと書いて返事を出した。でも多分、信用しないだろう。「信じる者は救われる」という宗教があるけど。
2009.01.12
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今朝も、雲の中でお日さんはそーっと昇った。 昨日の新聞の天気予想表には、今日と明後日にお日様マークが付いていたのに。和歌山市はお天気だという。大阪も晴れていたそうだ。私の住んでいる所だけ、お日様は隠れているみたい。なんで? そう言えば、「なんでだろ? なんでだろう」と歌っていた漫才の人、最近いない。 四方の山に薄雪が残っているから、昨夜は雪が降ったのだ。高野山は北側が見える。葛城山は南側が見える。お日さんがぼんやりしているから、南の雪も溶けない。名前知らない西の山も東の山も、同じようにまだら白。 「残り戎がある」とショータンが言うので、早めにお昼を食べて行ってみた。車で10分ほどの、国道をちょっと入った所にある小さな戎神社。戎さんの時はいつもいる駐車係りのおじさんがいない。道も空いている。前まで行けるのだと車のまま行った。参道にはなんの店も出ていない。鳥居の前の駐車場は空っぽ。神社の中の隅っこに、縁起物を売る店が1軒だけ出ていて、売っているおじさんとお客が二人だけ。神社は本殿も社務所も白い幕が引いてあった。「へえー。 もうヤスミ……?」 宵宮は雨で、本宮はちらちら雪だったから、あんまり人が来なかったのだ。「えべっさんが不景気では、どうしよもないなー」「神主さんヤスミでも、本殿ぐらい開けといたらええのにね」「神主さんはきっと、福貰いに遠いえべっさんへ行ってんわ」「ああ。ここのえべっさん連れて……?」 帰り、またちらちらと雪が降りはじめた。
2009.01.11
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今年、まだ一度も日の出を見ていない。 天気予報図では、明日も明後日も明々後日も「曇り」とある。こんなに暗い朝が続くのは、過去なん10回のお正月で私の知る限り初めてだ。未曾有の景気低迷を暗示しているのか…… 東京は、元日に富士山がきれいに見えたそうだが、どういうわけか。 母を訪ねようと思うけど、お天気が悪いから行ってない。「今日は行く」と決めた一昨日の朝、すごい霧だった。日の出の時間、夜みたいに暗かった。7時過ぎに朝食を終えて外へ出てみたら、視界4メートル。山も道路も近所の家も、なんにも無かった。それで、いくのをやめた。今朝は、雨だった。暗い雨。だから出て行くのはやめた。 例年、九日の朝は宵戎に行くのだが、雨だから中止した。 テレビの国会中継、朝から議員総出だった。 昨日は朝から午後4時ごろまでがらがらだったのが、閉会の時はどっさりいた。上等のお弁当が出たに違いない。 思いつきで言っただけみたいな”給付金”についてだらだらごてごて------税金遣ってそんなことの討論に何時間もムダにしていいのか よく笑っているから(まあええやんか)と少しは応援していたア、ソーだけど、「あなたは辞退するのですか」と訊かれて、「まだ決定していないから、戴くとか辞退するとかは言えない」だって。低賃金者の2年分相当のボーナス貰っといて、「勿論辞退します」と断言出来ないのか! 情けない。 対策に追われていることが山積みというのに、「解散せよ」だの「離党するぞ」などと脅したりすねたりしているヤツがある。離党するならさっさとやればいいだろうに。 船頭さんみんなで上等の昼ご飯晩御飯食べて、なにか片付いたことがあるのか? 日の出も見えないわけだ。
2009.01.09
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テレビ。 つまらない番組ばっかり。 「クイズ漢字読み(漢字読むのがなんでクイズ?)」、最初の読み仮名と送り仮名、無しじゃないと-----。読めたからって、みんなで手を叩くのが面白くない。そんな番組見ている自分がなさけない。 見ながら居眠っていた。 目が覚めたら ショータンもクークー。 お茶でも飲もうと立ち上がったら目を覚まし、「寝てくる」と二階へ…… 私も寝ようと思ったけど、アメーバブログの更新。 tarcup は壊れて、12月からこっちの記事が全部消えていた。一番新しい記事が、作年の7月になっていて、何度設定し直してもきかない。アホや。 ここ、最近アクセスしてくれる人が増えた。 どこかにURL載せたのかなあ。 趣味人倶楽部にメールが沢山来ている。 お昼見ていた再放ドラマ。 三田クニヒコの元刑事がヤクザのオヤブンと一緒に、なにやら(これがわからない)探して走り回っていた。一時間見ていたけど、スジもコンニャクもわからない。起承転結どころか、転々てんてんだった。そんなの見ていた自分が情けない。 アーサー・ヘイリーの「殺人課刑事・下巻」、だいぶ読んだ。 現在---過去---殺人---伏線---死刑---過去---恋愛---女のプライド---現在---殺人---現在---過去---めまぐるしくて面白い。こんな本見つけた自分が嬉しい。
2009.01.07
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付き合いで皮膚科医院へ行った。 待合室で待っていると、お誕生少し前ぐらいの女の子を抱いたママが来た。 女の子は、両ほっぺと顎が真っ赤だった。アトピーだろう。 こんなに小さいのに、いま皮膚科で薬なんか貰ったら、この先何十年も苦しむことななるのに、ああ可哀想なこと……と思って見ていた。私の隣にママが座ると、女の子は首をねじるようにして私の顔を見た。子供はみんな、私と目が合うとじっと見て、笑う。私の顔が自分に笑いかけているように見えるのだろう。この子はすぐには笑わなかった。あんまり可愛いらしくはない。アトピーのせいか。性格的にモンダイがあるように思えた。 しかし何度も私を見て、少し微笑んだ。私も微笑むと、安心したように笑顔を作った。 向かいの椅子におじいさんが座った。「かわいいねえ」 (どこがァ?)おじいさんは太い指で、女の子のほっぺを突っつき、丸い手の甲をつついた。女の子は笑った。おじいさんの差し出す指を握った。おじいさんは指を上下に動かした。女の子は楽しそうに笑った。 ところが、私がテレビを見ている間に、女の子が泣き出した。どうしたのかは判らない。おじいさんは狼狽して、「ああ、悪かった悪かった」と謝った。ママは「いいえ」と頭を下げた。「よしよし。よしよし」 女の子はママの胸に顔をこすり付けて泣き、少し泣き止んでおじいさんを見てはまた声をあげて泣き、いつまでも泣いた。窓口のそばに立ったおばあさんに抱かれた男の子が、フシギそうに女の子を眺めていた。診察室から呼ばれて、女の子とママは中へはいり、しばらくして出て来たときは泣き止んでいた。泣かせたおじいさんが診察室へ入った。 また別のおじいさんが、女の子の隣へ来た。「かわいそうに……いたいた?」 可愛いとは言わなかったが、女の子の相手を始めた。おじいさんはなんで、女の子を構うのだろう? しばらくすろと、女の子は急に大きな声で泣き始めた。「キャーッ。キャーッ」という声は怒っている感じ。「ああ。ごめんごめん」 おじいさんはしまったしまったと詫びている。 どう宥めても、女の子は「キャーッ」「キャーッ」を繰り返し、泣き止まない。ママはまたしても「よしよし」と小さな声で言い、女の子の背中をポンポンと軽くたたいているだけ。「よしよし」立ったり歩き回ったり。 見ていて腹が立って来た。(もうちょっと他の言葉はないのんか) ほかの人達は、しかたないなという顔をしたり、無関心を装ったり。女の子は「キャーッ」と声を上げて周囲を見回し、また「キャーッ」。甘やかし過ぎだ。大体、なんでそんなに壊れ物をかかえるように抱いているんだ?「キャーッ」(うるさいやン。ちょっと外へ出てみたら?)(『泣きな!』と言うてみたら?)(足、つねったらどう?)(バーンと頭叩いたったら泣き止むやろ) 解かった。母親がどうしていいかとおろおろしているから、子供は不安なのだ。「キャーッ」と言ったあと周囲を見回すのは、救いを求めているのだ。普段見慣れない「よそのおじいさん」なる者がなにか言ったり触ったりしたのが怖かったのだ。 この母親はきっと、子供の好みに任せて偏食させたからアトピーなんかにしてしまったのだ。アトP食品のせいではない。核家族のせいだ。豊富に食べ物が無くて偏食しなかった昔は、アトPなどなかった。 でも私は、なにも言わなかった。
2009.01.05
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除夜の鐘のあと、「朝までなまつるべ」を見ていた。4時に寝て、朝6時40分に起きた。 雨戸を繰ると、(ゆうべ、雪降ったんかな?)という程度の白いものが隣の屋根に見えた。 白味噌のお雑煮を作る。一日は赤味噌、二日は白味噌、三日はすましというのが関西のお雑煮だと本に書いてあった。順番なんかどうだっていいだろうに。私は大体、一日お清汁、二日白味噌、三日赤味噌仕立てにしていた。残った時そのまま利用出来るように。 今年は一日に何故白味噌なのかというと、白味噌のお雑煮が食べたかったから。 例年通り、朝から御節馳とお酒。二人でお銚子一本。昨年のお正月のお酒は、半分残ったままだったのを、魚の煮付けに使った。一升2400円の金箔入りだった。上等のを買っても味が判らないのだからと、今年は1800円のにした。同じだろうと思ったが、やっぱり昨年の方が美味しかった。「今年はなに失敗した?」「百合根。ちょっと焦がした」「ほかせ」「焦げたとこちょっとだけほかした」「焦げ臭いやろ」「どうもない」「ほかに?」「大根が、ちょっと辛かった」「ほかせや」 煮直せばいい。 鬱陶しいと思ったら、雨になっていた。 一日中、テレビの前に座っていた。 100円のカレンダーに干支と九星の判子を押して、九星占術吉凶方位カレンダーを2冊作った。その辺には売ってなくて、専門の書店で買うと2000円する。3800円の儲け。 12時に寝た。 一日の晩に見る夢を初夢という。 車を運転して山道を走っている夢を見た。ような気がする。はっきり覚えていない。何ヶ月も前に見た夢でもはっきり覚えているのもあるのに。何ヶ月どころか、何十年も昔に見た夢でも覚えているのがある。 いやいや。31日の晩(正確には1日の朝)に見た夢は覚えている。 道に靴が落ちていて、足で蹴飛ばそうとしたら重くて動かない。「エイッ」「エイッ」と何度もやって、目が覚めた。布団の裾に脱いだ服を置いていたので重かったのだ。 靴の夢はいい。他人の靴を履く夢は、大金が入るという。帽子もそうだし、新しい服の夢もいい。古い、または季節はずれの服はだめ。家の夢もいい。家の夢は、きれいな家で、家具調度品が新しくなくてはいけない。ヒトにお金をやる夢はいいが、お金を拾う夢は損をするから注意。 2日。 二日はなにをしたか全然覚えていないので、とうとうボケたかと思ったら、今日は二日だという。まだ始まってない日のことを覚えていたらフシギだ。 昨日、山梨県は富士山がきれいに見えるとテレビで言っていたのに、こちらは今日も日の出は見られなかった。 夕方まで雨。大きいお重が2つ重ねになり、小さいお重が1つになった。明日は茶碗蒸しを3つずつ作って、明後日は焼肉にしよう。
2009.01.02
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