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前回に続き、今度はTM NETWORKのシングルレビュー ・・・。(※「TMN」ではない)初期のほうはそれほど聴き込んでないのですが・・・。何せTMに興味を持ったときはTMが既に終了する直前でしたから・・・・。金曜日のライオン(1984/04/21 チャートインせず。)作詞・作曲:小室哲哉>>デビュー曲・・・が、全く売れず。これにはさすがの小室哲哉も焦ったとか・・・?ジャケットはアルバム「RAINBOW RAINBOW」と同じ。ちなみにこのワニの女の子は、のちにT.UTUでコーラスを担当してたりします。小室哲哉は百科事典を見ながら作詞したそうです。で、ライブでは中期以降はほとんど演奏されることはありませんでした。2004年に新たなバージョンで発売されました。1974(16光年の訪問者)(1984/07/21 最高44位 1.3万枚)作詞:西門加里・作曲:小室哲哉>>「フレッシュサスンズコンテスト」で優勝した曲です。(当時は歌詞が違うらしい)1stの「金曜日のライオン」が予想以上に売れなかったので、切り札としてこの曲をリリースしたそうです。東北、北海道地区では天気予報のバックに流れてたとか・・・?どんな天気予報だって感じですが。のちの小室みつ子である彼女のペンネーム・西門加里作詞。曲自体は、高速道路を走行中の小室哲哉がよみうりランドの観覧車を見ながら作ったという話。アクシデント(1985/05/22 最高35位 1.3万枚)作詞:松井五郎・作曲:小室哲哉>>小室哲哉的にはあまり好きではないらしいです。「この曲の存在がアクシデント」って言ってしまうほどに・・・。メジャー作詞家の松井五郎を作詞に起用。そのせいかちょっと毛色の違う歌詞になっています。どちらかというと当時の歌謡曲のような歌詞。DRAGON THE FESTIVAL(ZooMix)(1985/07/21 最高18位 3.6万枚)作詞・作曲:小室哲哉>>当時は珍しい12インチのシングル。単に容量が大きすぎたかららしい。何せ当時にしては長すぎの7分以上の曲!音を重ねまくる手法が十二分に発揮されており、どちらかというと、組曲のような印象があります。ライブでは呪文を言うらしいんですが・・・作者は知りません。「グァナバラ、リオ・グランデ、ガラ・ビランカ、エストレア、エスピリト、ジェステフォーラ」って南米の地名を言うらしい・・・。Your Song("D"Mix)(1985/11/01 最高14位 4.0万枚)作詞:小室哲哉・作曲:小室哲哉・木根尚登>>シングルでは唯一の小室&木根のクレジット。もうちょっとありそうで、ないのが2人の共作シングル。アニメ主題歌に使われたのですが、大ヒットというほどには至らず。曲としては、ゲームのサントラのような印象。Come on Let's Dance(1986/04/21 最高19位 4.4万枚)作詞:神沢礼江・作曲:小室哲哉>>TMの方向性にタイトル通り「DANCE」が加わる分岐点の曲。ライブでファンと一緒に歌うことがイメージされており、初期の方向性にはなかったライブでの活動が意識されだしてます。作詞には神沢礼江が登場。TMでは2枚のシングルで書いてます。渡辺美里の小室作曲などにも登場し、小室哲哉とはそれなりに縁があるようだ。この歌のライブバージョンが「Come On Everybody」につながっていきます。のちに幕末塾にカバーされたり・・・。GIRL(1986/08/27 最高32位 2.1万枚)作詞:神沢礼江・作曲:小室哲哉>>ウツのお気に入りということで、シングルカット。結果・・・あまり売れず。周囲の予想通りだったとか。たしかにシングル向きな感じではない。アルバム曲でちょうどいい感じ。カップリングの「雨に誓って」のほうが圧倒的に人気は高い。ALL-Right ALL-Night(1986/11/21 最高41位 2.1万枚)作詞:小室みつ子・作曲:小室哲哉>>作詞のクレジットに「小室みつ子」登場。これまで「1974」で「西門加里」の名はあったが「小室みつ子」としては初登場。Self Control(1987/02/01 最高33位 3.9万枚)作詞:小室みつ子・作曲:小室哲哉>>スマッシュヒットになり一部のジャンルにTM認知が進んだ。小室哲哉曰く、あえて簡単な音で作った曲らしい。で、小室哲哉解釈の「Self Control」と小室みつ子解釈の「Self Control」って少し意味が違うんだそうだ。小室哲哉的には「自分を制御して前に進む」なのに対し、小室みつ子的には「閉じこもってた自分の解放」だということ。で、実装されたか歌詞はそれぞれをうまく混ぜたものになっているらしい。木根さんのサンプリング「Self Control」の叫びがカッコイイ。ライブでは終盤の盛り上げに何度も使われてきた。終了の際にMステ出演の際にもこの曲が歌われ、TMにとって大切な曲であることが証明されている。Get Wild(1987/04/08 最高9位 23.1万枚)作詞:小室みつ子・作曲:小室哲哉>>TMの代表曲。TMを知らなくても、この曲を知っているという人も多い(作者世代では)。別バージョンが数多に存在し、遂には「GetWild」だけのアルバムができてしまった。小室みつ子曰く「夜の都会」をイメージしたとのこと。イントロが「CITY HUNTER」のエンティングにあまりにピタリとはまりすぎでみんなEDが終わるまでテレビに釘付けだったとか・・・・。この「Get Wild」って言葉は、小室みつ子の作った言葉というべきで、あまり英語では使われない表現なんだとか。でも、通じるには通じるとか・・・・言う人もいたり。バイリンガルじゃないんでわかりません。作者の世代でカラオケでTM歌うならこれですね。
2005.09.28
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再活動前の鈴木あみのシングルレビュー。要は小室哲哉プロデュース時代のってことですね。わずか3年あまりしか活動期間はないですが当時、小室プロデュース全盛の時代にあって独自の世界観を築けたのはよかったんじゃないかな?love the island (1998/07/01) 最高5位 28.8万枚>>>記念すべきデビューシングル。夏のイメージにぴったりで爽やかなアイドル路線まっしぐらかと思わせておきながら「ゆっくりと静かに 気付かれず忘れたい」「本当はあなたの目の前で思いきって 泣いてみたり 笑ってみたり 怒ってみたりさせて欲しかった」「また出直しだからいくらでも どうにでも」・・・と実は失恋した女の子が(おそらく)南の島に来て彼氏を忘れようとしている悲恋の歌詞だったりする。100位内に22週もランクインし、デビュー曲としては順調な滑り出しだった。alone in my room (1998/09/17) 最高3位 35.3万枚>>約2ヶ月のインターバルでリリース。この頃は立て続けにリリースしていく時代だったので、特に不思議でもない。秋の物悲しさとマッチした歌詞と曲調で、TKサウンドの王道とも言える仕上がり。鈴木あみの、上がりきらないキーの高さが、曲の雰囲気をより深いものにする効果もあって彼女向けの曲。決してKEIKO、安室、華原らTK作曲の申し子たちの唄う曲ではない。(だからというわけじゃないだろうけど、この曲から小室のコーラスが全然なくなる)ジャケットのふてぶてしい顔の鈴木あみも印象的。歌詞だけ見ると「love the~」の続編のようにも思えるが小室哲哉的には意識したものではないらしい。個人的には秋ごろにピッタリあう鈴木あみの名曲だと思う。all night long (1998/11/05) 最高2位 39.6万枚>>当時の小室の実験作。来るべきトランスブームを予見したかのようなイントロで始まる。Aメロ、Bメロは起伏の少ない連続音で立て続けていく。小室哲哉の音楽性の進化を垣間見えるのが、この「all night long」。音は抜群に次世代を予感させるカッコよさなのだが、鈴木あみの歌唱力ではそこまで感じさせられなかった・・・・。かといって、この時期のTKには安室は産休中、華原は落ち目、globeは4作連続の準備、と武器もなかったわけで・・・。White Key (1998/12/16) 最高2位 50.3万枚>>前作ほど本格トランスサウンドではなく、ポップ色を強めた4枚目のシングル。ここまでが鈴木あみのポピュラーへの紹介、だったと小室哲哉は言ったとか。98年下半期のチャートを賑わせた鈴木あみのこの年の締めくくり。「Don't wanna cry」(安室)と音は近いものがあるが、1998年風という感じでR&B色とトランス色をうまく混色させて新しいアレンジになっている。ウインターソングとして、素晴らしい出来なのだが、笑顔を浮かべて歌う鈴木あみに対して、歌詞はまたもや悲恋の歌。笑顔と悲しい歌詞のミスマッチをも小室は狙っていたのだろうか?Nothing Without You (1999/02/17) 最高2位 50.3万枚>>これからの鈴木あみはR&B路線に転向させていこう・・・そんな感じが伺える1999年の1枚目。「モンスターファーム」のイメージソングなせいもあって「戦い」とか「強くなれる」のキーワードも出てくるが全体的には、とてもゲームのイメージソングには思えない。時代的にはマニアックな作りのサウンドな気もしたが、いま聴くとそうでもない。実際に、宇多田ヒカルや倉木麻衣が台頭してきたのだからTKの新時代の読みは間違ってなかった。惜しむらくは鈴木あみは、R&B向きではなく、キーボードテイストのJポップ向きだったということか。Don't leave me behind/Silent Stream (1999/03/17) 最高3位 27.3万枚>>初の両A面シングル。トランス+R&BをTKなりにミックスした仕上がり。関係あるのかないのかわからないキーワードが飛び交うMARC&Ami作詞の曲。コーラスがカッコよかったり、クラブウケしそうな打ち込みも響きまくる。曲としては好きだが、果たしてシングル向きだったんだろうか?BE TOGETHER (1999/07/14) 最高1位 87.0万枚>>TM再始動時に合わせてリリースされたTMのカヴァー曲。しかし、かつて渡辺美里がカヴァーしたいと言ってもさせなかった曲を歌わせるとは・・・・。鈴木あみ初の1位獲得、そして鈴木あみ最大のヒット曲となった。鈴木あみ=BE TOGETHERの印象を持つ人は多いだろう。黒い衣装が彼女を大人びた印象にもさせていた。ウツの歌うものとは、明らかに似ても似つかないが、そういうアレンジだから、と思えば悪くない感じ。また、余談になるが「BE TOGETHER」と同日に、同じ「ASAYAN」出のモーニング娘。が「ふるさと」をリリースし、どっちが上位になるかが注目されていた。結果、あみの圧勝となった。(「ふるさと」は最高5位、17.1万枚)そして、鈴木あみの大ヒットが、間接的とはいえ、日本のアイドル事情を変える一因になったのかもしれない。安倍なつみメインボーカル曲での敗北を受けて、モーニング娘。は路線変更。過去最大のエースとなる後藤真希の加入による「LOVEマシーン」が大ヒットを記録するのはこの後、わずか2ヶ月後のことである。OUR DAYS (1999/09/29) 最高1位 46.7万枚>>小室みつ子を作詞に迎えたのは前作のヒットを受けてのことなのか?夕暮れの教室の情景が浮かびそうなメロディーと歌詞のハーモニーが絶妙。この辺は小室みつ子の持つ十代にピッタリ合う素晴らしい作詞能力である。鈴木あみが切々と歌いあげる鈴木あみ屈指の名バラードである。ただ、この頃から、鈴木あみの歌唱力を問う声が増えだしたのは事実である・・・。HAPPY NEW MILLENNIUM (1999/12/22) 最高2位 36.4万枚>>2000年のミレニアムに合わせてのリリース。クリスマス時期ということもあり、ジングルベルを思わせるイントロで始まる。バイオリンなんかも使われていて、荘厳さも感じさせる。2000年の祝福曲・・・と言ったコンセプトの曲だったはずなのだが「正直なあのコが羨ましくて あなたをとられそうで怖かった」「世界に同じ人なんて いるはずなんてないから」「みんな急いで歩きだした もうすぐ終わるこの時代を」「すぐ世界はメチャクチャに なりそうな世紀末でも」・・・と、女の子の恋愛と時代の終わりがゴチャゴチャになっていて作詞としてはいかがなものか。時代は終わり、変わり、世界はメチャクチャになっても、私たちは今からはじまる、ずっと2人でいようっててことなんだろうけど。ちなみに作詞は鈴木あみと前田たかひろで、小室哲哉によるものではない。せっかく2000年にふさわしい曲になる可能性があったのに、まとまりがなくなってしまった。Don't need to say good bye (2000/01/26) 最高5位 34.6万枚>>卒業シーズンにふさわしい切ない曲。久々に小室哲哉のコーラスが大きく展開されており、これぞTKプロデュースといった感じ。実はこれもモーニング娘。の「恋のダンスサイト」と同時発売なのだがこちらはあまり盛り上がらない戦いになってしまった。発売した週は「TSUNAMI」(サザン)、「恋のダンスサイト」(モー娘。)、「ギブス」「罪と罰」(椎名林檎)も初登場の週でランキング的には5位どまりになってしまった。ボーカルの声を機械でいじるサンプリングぽいのが当時ちょっと流行りだった(TMの「GET WILD DECADE RUN」とか安室の「LOVE2000」とか)のだが、それをこの曲でも採用しているが、流行りに乗っかっただけで、あまり効果的ではなかった。いっそ生ピアノと生声だけでも面白かった気はする。鈴木あみの任期の凋落が見え隠れしてくる曲・・・。THANK YOU 4 EVERY DAY EVERY BODY (2000/04/12) 最高1位 23.4万枚>>この曲で小室哲哉は何をしたかったのか・・・?はっきり言って何も伝わってこない。やっつけ仕事で作られているようなイタイ曲。「へこんだ」とか「着信」だとかイマドキの女の子を描いてるのだろうけど・・・。「だけどDNAはたしかに くずれさって日々へってく」という化学を勉強した人が「?」と首を傾げそうな歌詞(正解だけど不正解みたいなコトバ)、小室、前田、鈴木あみの3人の共作のクレジットの作詞だけど誰がどこを書いたのか、まとまりのない歌詞ばかり。パート別に話し合いもなく書いたような曲。100位内にわずか6週間しかチャートインしなかったが20万枚を超えちゃうあたりは、鈴木あみの人気の根強さの証明だったのかも。(そこらのアイドルじゃ1万枚売れるだろうか?)この曲だけが収録シングルの3rdアルバムは売上枚数は前作の半分以下と、かなり下り坂になってきた。個人的には、かなり、評価の低い曲。Reality/Dancin’in Hip-Hop (2000/09/27) 最高3位 21.1万枚>>小室プロデュース最後のシングル。まさか最後のシングルになるとは、誰も思っていなかっただろうけど。小室みつ子が作詞を手がけた。それゆえにまとまった仕上がりになっている。ベスト盤にしか収録されていないシングル。音は単純な打ち込みでアップダウンが少ない分、メッセージ性が伝わってくる仕上がり。ボーカルエフェクトが効果的にはまっていて、迷走した鈴木あみプロデュースも落ち着いたかに見えたが鈴木あみが芸能活動自体を停止するような事件が発生し、このシングルで小室プロデュースは終わりを告げる・・・・・。そして、彼女がメジャーでCDをリリースできるまでに4年という月日が必要となるのだった。
2005.10.24
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重ねる月日が多いほど新しい変化にはとてもモロいのかもしれない。少しずつ狂いはじめてる歯車。無理に直そうとしなほうが、きっと長く動くのかもね。何もないかのように、日々の生活は続いていく。彼女もオレもそれぞれどこかにあるような週末を過ごしている。時間がないからって、一緒にいなきゃいけないわけじゃなくてそれぞれの生活を過ごしていけばいい。その過程で、二人の時間が重なるときがあれば、それでいいんだと思う。3月なのに気温が5度もない横浜。春がはるか先みたいに感じちゃうけど時間は確実に動いている。これ以上、歯車は狂わなければいいのに。過去のことばかり思い出しそうになる。でも、未来のことを考えていかなければ新しいことは始まらない。過去を懐かしむならいつだってできるから今しかできないそんなことをしていこう。さくらの季節がやってくる頃・・・。二人の未来は重なっているのかな・・・。そんなことを思って電車に揺られていた午後。そんな午後に、そんなとき、なぜあの人と再会してしまうのか。これ以上、歯車は狂わなければいいのに。静岡県某所で、桜はもう咲いてる・・・。春はやっぱり近い・・・。PHOTO BY 2005/02/21 さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる吹き止まない春の風 あの頃のままで君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる二人約束した あの頃のままでヒュルリーラ ヒュルリーラさくら散りだす 思い出す 意味なく灯り出す あの頃また気になる変わらない香り 景色 風違うのは君がいないだけここに立つと甦る こみ上げる記憶 読み返す春風に舞う長い髪 たわいないことでまた騒いだりさくら木の真下 語り明かした思い出は 俺 輝いた証ださくら散る頃 出会い別れそれでも ここまだ変わらぬままで咲かした芽 君 離した手いつしか別れ 交したねさくら舞う季節に取り戻すあの頃 そして君呼び起こす花びら舞い散る 記憶舞い戻る(ケツメイシ「さくら」)
2005.03.05
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浜崎あゆみのシングルレビュー。あまりに多くの曲を発表しているので今回は、20世紀中に発表された浜崎あゆみに限ってレビューします。まぁ、これが見事に彼女の心理の変化を表しているのですが・・・・。世紀末にカリスマとして君臨することになった浜崎あゆみの第1期のレビューです。※独断と偏見のレビューです。不快に思われた方には以後、読まれないことを願います。poker face (1998/04/08)最高20位 4.3万枚YOU (1998/06/10) 最高20位 7.8万枚 Trust (1998/08/05) 最高9位 18.2万枚 For My Dear... (1998/10/07) 最高9位 7.4万枚Depend on you (1998/12/09) 最高6位 13.1万枚>>1st「A Song for XX」収録されているのが、上記の5枚のシングル。デビューからTOP20入りを果たしていたことがわかるが浜崎あゆみは「poker face」でこの世界に突然、現れたわけではなく、芸能界には子役時代から、もう何年もいる存在であったので、特別驚くことではない。それなりにファンはいただろうし、ビジュアル的にも一般受けするものだったのだから。が、作詞能力に関しては驚くべき世界を魅せてくれることになる。普通の若い女性アーティストは、アイドルテイストの入った「夢」や「恋愛」などを唄うのが主流と言えるが浜崎あゆみの持つ世界は、どこか儚さを、悲壮感を漂わせる歌詞になっている。「未来に期待なんてできない、居場所がない、でも自分は自分でいたい」という心情をまだ細い声で歌っていた。この悲壮感は当時の同世代の女性たちに多く共感され、アイドル的アーティストが、初期は男性ファンを集客するのとは違い、浜崎あゆみは初期から、女性ファンを掴んでいくことに成功していた。それだけ「居場所がなく、未来に期待できない」という女性が多かった時代という証明とも言える。WHATEVER (1999/02/10) 最高5位 19.0万枚LOVE~Destiny~/LOVE~since1999~(1999/4/14)最高1位 65.1万枚 TO BE (1999/05/12) 最高4位 32.5万枚Boys & Girls (1999/07/14) 最高1位 103.8万枚A(monochrome,too late,Trauma,End roll)(1999/08/11) 最高1位 163.1万枚appears(30万枚限定生産)(1999/11/10) 最高2位 29.1万枚kanariya(30万枚限定生産)(1999/12/08) 最高1位 28.9万枚 Fly high(30万枚限定生産)(2000/02/09) 最高3位 30.0万枚 >>音楽的には現在にも通じるユーロの進化型。エイベックス得意の音楽性になっている。というか、この頃はDo As InfinityだったDAI(長尾大)の関わりが大きい。(つんくとの共作もあるが、あれは商業的作戦もあったらしい)1位も獲得し、「Boys&Girls」では遂にミリオンセラーを記録。「A」のようにいろんなタイアップ曲を詰め込んだ両A面以上、ミニアルバム以下のシングルの先駆けは浜崎あゆみと言えるだろう。作詞としては、自分だけの世界みたいな殻を割った感じで、弱さを認めた上での「強さ」を手に入れたような浜崎あゆみが展開されだしました。「本当は期待してる 本当は疑っている」「大きな何かを手に入れながら 失ったものもあったかな」「取り戻したところで きっと微妙に違っているハズで...」「人はうれしいものだって それでも思ってていいよね そして歩いて行く 君も歩いてくんだね」そして、街ゆく恋人たちを見て思う心情など、客観的視点の世界を描く傾向も見られてきました。「はばたきだした 彼女達なら光る明日を見つけるだろう」「恋人達はとても幸せそうに手をつないで歩いているね まるですべてが(ry」曲の方向性が定められたプロデュースを受けることで『浜崎あゆみ』の世界観が構築された感があります。未来に夢を持てず、弱く、過去にトラウマを持つような、動き出せないで、泣いている、そんな弱い自分で作り上げた殻から出て、歩き出そうとしていく姿が前作から彼女を見ていた女性たちから、「共感」から「支持」へと変わっていったように思えます。この「共感」が「支持」に変わったことで『浜崎あゆみ』は1売れっ子アーティストから、1大ムーブメント : 時代のカリスマになり世間を巻き込みだしたと思えます。vogue (2000/04/28) 最高3位 76.8万枚 Far away (2000/05/17) 最高2位 51.0万枚 SEASONS (2000/06/07) 最高1位 136.7万枚 SURREAL(初回限定生産)(2000/09/27) 最高1位 41.7万枚AUDIENCE(30万枚限定生産)(2000/11/01) 最高2位 29.3万枚M(2000/12/13) 最高1位 131.9万枚>>一気に時代のカリスマに登りつめた・・・というより、押し上げられた感が強かったそんな感じがするのが20世紀最後の年の浜崎あゆみ。「次は何をするの?」という期待を世間は期待し始めます。未来に期待できなかった女性に、「次」を期待するという不思議な世相・・・3部作(「vogue」、「Far away」、「SEASONS」)は1位獲得&ミリオンこそ最後の「SEASONS」のみだが安定した売上を記録。が、この頃は浜崎あゆみの「絶望3部作」や「暗黒時代」と揶揄されることもあるくらい暗い時代。誰かにつくられた自分になることを嫌った浜崎あゆみが、世間につくられている感覚に気付いてしまったのだ。皮肉にも、世間に認められ、時代のカリスマ的存在となり、居場所ができた(「見つけた」、「与えられた」は正しい表現ではない気がする)のに逆になりたくない自分になる矛盾に気付いてしまった。音が聞こえない世界に堕ちていってしまった浜崎あゆみだったがライブでの「A Song for XX」の大合唱で立ち直ったと言われる。居場所ができてしまった自分を受け入れたと言える。3部作後に発売された「SURREAL」では「背負う覚悟の分だけ可能性を手にしてる」と言い、「AUDIENCE」は時代のカリスマであることを受け入れ支持する仲間たちを引っ張っていくという決意が感じられる。「M」ではCREA名義で作曲も行いだし、ますますアーティスト性に磨きをかけていく。「訳なく始まりは訪れ 終わりは いつだって訳を持つ・・・」もはや、ひとりではない。時代のカリスマとして、(ある意味)一人で歩くことができなくなった浜崎あゆみはこの年、「Duty」(訳:義務)というアルバムを発表する。「確かにひとつの時代が終わるのを 僕はこの目で見たよ そして次は自分の番だって事も 知っている本当は」浜崎あゆみの時代がやってきた。そして、いつかは自分の時代が終わることを浜崎あゆみは既に知っていた。そして時代は、20世紀に終わりを告げ、21世紀を迎える・・・・・・。FavoriteArtistsのページへ
2005.10.21
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今回は90年代中盤に活躍したユニット・MY LITTLE LOVERのシングルレビューです。私が高校生の頃、人気があって女子高生がカラオケで歌ってる姿を何度も見たものでした・・・。Man & Woman (1995/05/01) 最高7位 91.7万枚 白いカイト (1995/07/03) 最高11位 51.7万枚 >>「悲しみのため息 ひとり身のせつなさ抱きしめた 抱きしめたいから Man & Woman♪」90年代の半ば、夏頃に突如現れたユニットがMY LITTLE LOVERであった。MY LITTLE LOVERはAKKOとギターの藤井 謙二の2人ユニットでデビュー。当時、既にミスチルなどのプロデュースで名を馳せていた小林武史が前面プロデュースということで話題になった。どこか懐かしさを感じさせるような楽曲が特徴的。それは小林の創り出すサウンドの成せるワザであることは間違いないが何よりAKKOの声の存在が大きいと思われる。卓越した歌い方ではないし、突起すべく歌唱力があるわけでもないけれどAKKOの声は、カラダの奥底に眠れる部分まで浸透していくようなそんな透明感があった。心の枯渇してしまっているような部分を潤す存在だった。澄んだ水のようだった。で、このデビュー曲、そして2枚目はいずれもヒット曲ではあるけれどいきなり大ヒットしたわけではなくジワジワと売上を伸ばしていった。「マイラバってなんかいいよね」そんなことを当時の高校生たちは喋っていた。そして、次にリリースされるシングルがマイラバを一気にメジャーな存在にしたのである。Hello, Again ~昔からある場所~ (1995/08/21) 最高1位 184.9万枚 >>ドラマ主題歌として、リリースされた「Hello,Again」。ドラマを越えて大ヒットを記録し、ミリオンセラー&ロングヒットを記録した。(ちなみにドラマではED。OPは瀬戸朝香の「夏色の永遠」)どこかノスタルジィーを感じさせる稀代の名曲。過ぎ去った少年時代を感じさせるような歌詞とメロディーのバランスが秀逸。そして何より、この歌はAKKOが歌ってこそ意味がある曲だ。歌詞が描く世界は、大人になってからでも少年時代に感じたものとは違う何かを感じさせてくれる。「もう還れない過去」、「過ぎ去っていく時間」、「続いていく未来」・・・・。無限に続く時間の中で、何かに気付けず、後に何かに気付く「僕」の生きる世界は自分たちの生きる世界そのもの。切なくも儚い、だけど美しい、そんな現実世界を見事なまでに描き出している。忘れてしまっているものを思い出させてくれる・・・・そんな曲だった。3枚目のシングルにして、既に境地まで登りつめてしまった感があった。そして、ここまでの3枚を収録したアルバム「evergreen」は200万枚を超えるヒットを記録した。「めぐり逢う世界」は名曲だった。1stAlbumにして、MY LITTLE LOVERは完成してしまったのだった。ALICE (1996/04/22) 最高2位 103.4万枚 >>最高傑作「Hello, Again」に続く作品が「ALICE」。前作までのノスタルジックな曲調から一転し、デジロックな仕上がりになっている。ミスチルなどでは見られない手法が取られているのが興味深い。以降、マイラバではチョコチョコとデジロックが出てくる。結果として、いちばん売れたのデジロック作品この「ALICE」。AKKOがヌードのようなセピアのPVや何を言ってるかわからないような場所があったりと話題もあった。前作までの路線でも売れたには違いないのだろうが小林武史としては、1stAlbum「evergreen」で完成してしまったマイラバに新たな可能性を見い出すため、このような実験作を発表したようにも思える。もしくは、小林武史がこのデジロックの方向にずっと進みたかったがミスチルではそれを実現できないと思っていたがゆえにこの作品になった・・・・かのどちらかと思われる。このデジロック系で小林武史が表したかったのは懐古的なものと近未来なもの、そのふたつの世界の融合のような気もする。小室哲哉ほどマスコミ露出が多くないため、小林武史の深層心理はあまり情報がない。NOW AND THEN~失われた時を求めて~ (1996/10/28) 最高2位 65.0万枚 YES~free flower~(1996/12/02) 最高1位 45.5万枚 >>AKKOの産休明けのシングル2枚。この間に小林は映画「スワロウテイル」の音楽プロデュースを担当し、CHARAとのYEN TOWN BANDでヒットを記録する。その後にリリースされたこの2枚は、映画でのサウンドの影響もあるのか前作「ALICE」のデジロックはやや影を潜める。「Hello,Again」に近い・・・・というか古風(70年代の洋楽のよう)なサウンドの「NOW AND THEN」これは、熟語として「時々」という意味であるけれどこの場合は「現在とその時」と直訳しても良いように思われる。スローリーなテンポと静かに、だけど存在感を示して鳴るサウンドが特徴的。これがミリオンにならず、「ALICE」がミリオンになる理由がわからない。バンド的要素のある「YES」。ミスチルが歌っても面白そう。デジタル要素と、1stの要素をうまく融合させた1枚。Britishな感じもして、これはこれでカッコイイ。これの発展形が後の「DESTINIY」に繋がる気がしなくもない。ANIMAL LIFE (1997/06/25) 最高5位 22.3万枚 Shuffle(1997/08/20) 最高4位 30.1万枚 Private eyes(1997/11/12) 最高8位 9.8万枚 >>またデジロックに帰ってきたのが「ANIMAL LIFE」(MY LITTLE LOVER featuring AKKO名義)。「男とは、女とは」と本能にまつわるような箇所もあれば「あなたの回路は情報過多」とUrbanな箇所もあり、懐古的なものと近未来的の融合というマイラバの方向性には違いない。なぜかスカを取り入れた「Shuffle」。Akkoがインカムつけて歌ってたのが印象的。デジタルっぽさを、スカに置き換えたようなサウンド。正直、マイラバには、マッチしていなかった。確かにスカサウンドが十代中心にウケつつあった頃ではあったけれど。Akkoの声とスカは交わらないものだった。Private eyesもデジロック。発売方法が特殊だったり、ちょっとアダルトチックだったり、小林武史独特の手法を展開。デジタル路線がマイラバに染み付いてきた感がある。その浸透度と反比例して、売上が低下してきた。これは、必ずしも小林武史が作ろうとしている音楽が市場ウケする音楽と等しくないからで、小林武史自身も、無理に市場ウケを狙わず、マイラバでは自分の作りたい音楽を作っていたのだと推測される。空の下で (1998/01/21) 最高6位 11.9万枚 >>またまたバンドサウンド。冬の空をひと筋だけ、突き抜けるような出だしで始まるがAメロは、静かなもの。アコースティックな感じなのに、デジタルが見え隠れするのはAkkoの歌い方のせいだろうか。この歌くらいから、Akkoの声が高めに澄んだ感じに聴こえる。そのせいで無邪気さ加減が消えてしまった気もするがAkkoが「母親」になったことを踏まえて考えると、おかしいことではない。なんとなく、旅立ちをイメージさせる歌に聴こえる・・・・・。DESTINY/Naked (1998/05/13) 最高4位 51.0万枚 >>ドラマ「with love」の主題歌。今にして思うと間違いでメールが届くなんて話、そうそうない気がしますよね。ドラマの雰囲気にぴったりの運命の出会いを思わせる歌詞です。Akkoの声とすばらしくマッチしていて、サウンドもバンドテイストではなくストリングスを背負って唄ったりと初期のマイラバを想起させるテイストになっている。永遠の少女性を持つ母親・Akkoの唄う「運命の出会い」。あの澄んだ声の歌を聴きながら、一人暮らしの部屋で、「人生、このままでいいのかな・・・」なんて思う日々を過ごしていました。終わることない世界、終わることない時間、自分の存在、愛する人の存在。リアルなのに透明感のあるような、そんな世界観をMY LITTLE LOVERは創りあげていた。近年は活動が縮小気味(というかマイペース?)になってきていてチャートで見かけることもほとんどなくなってきたけれどマイラバは時代に合わせて変化するユニットではなく、永遠不変な存在であるのだから、それもまた、あるべき姿なんだと思う。時代がマイラバの透明性に合わなくなってきた。それだけ時代は廃れているのかもしれない。
2006.02.20
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