約束さ永遠のミステリ~ 妄想と考察と日常の闇鍋

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2025年12月19日
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カテゴリ: 食べ物関係
先日、文房具を新調するために京都駅の伊勢丹へ足を運んだ。デパートという場所は、どうにも敷居と値段が高く、用事もなしにふらりと立ち寄ることは滅多にない。今回は母から譲り受けた商品券という「後ろ盾」があったからこそ、重い腰を上げたのである。
久方ぶりに訪れた京都伊勢丹は、館内の至る所にクリスマス用の装飾が施されていた。地元のスーパーで見かけるものとは一線を画す、洗練されたオーナメントや華やかなディスプレイ。それらを眺めているうちに、ふと思いついたことがある。
「こういう場所なら、本場の シュトーレン(シュトレン) が売っているのではないか」
ドイツの伝統菓子「シュトーレン」とは?
シュトーレンとは、ドイツに伝わる伝統的なクリスマス菓子だ。洋酒にじっくり漬け込んだナッツやドライフルーツを生地に練り込み、焼き上げた後には真っ白な粉砂糖をたっぷりとまぶす。その姿は「坑道」を意味する名の通り、あるいは産着に包まれた幼子イエスを模しているとも言われる。
12月に入ってから、クリスマスを待つ4週間の間に少しずつスライスして食べていくのが、ドイツ流の伝統的な食べ方だという。
私は、無類の甘いもの好きである。​ この記事にも書いてある ​それも、洋酒の香りが効いたものとなれば、なおさら好ましい。私自身は極度の下戸で、アルコールを飲み物として受け付けることは体質的に叶わないのだが、お菓子やチョコレートに閉じ込められた「酒の残り香」だけは、どういうわけか美味しくいただけるのだ。
また、私は異文化に対する知的好奇心が強い。和菓子や和食とは異なる、ヨーロッパの伝統菓子が持つ独特の「重厚な味」には、抗いがたい魅力がある。
シュトーレンを食べたことがない「二つの理由」
しかし、実を言うと――私はまだ、シュトーレンを食べたことがない。憧れは人一倍あるのに今日まで手を出せずにいるのは、ひとえにお値段と「食べ方のルール」という壁が立ちはだかっているからだ。
1. デパート価格という壁
まず、シュトーレンはそれなりに値が張る。決して買えない金額ではないが、日々の買い物ついでに「ひょい」とカゴに入れるには、少々勇気が要る価格帯だ。一本丸ごと、あるいはハーフサイズでの販売が主である以上、相応の値段になるのは道理なのだが、自分の財布事情を鑑みると、どうしても足踏みしてしまう。
2. 「ちびちび食べる」ができない性格
そして何よりの問題は、私の性格にある。シュトーレンは本来、毎日少しずつ味わうべきものだが、私にはそれができない。目の前にご馳走があれば、一気に完食してしまうか、さもなくば「もったいない」と大事にしすぎて手を付けられないかの二択なのだ。
 溜め込み癖はまるで「冬前のリス」
あまりにもったいぶりすぎて、食べるタイミングを失うことすらある。初めて自分でハーゲンダッツを買った時のことだ。最高の一杯にするために「ふさわしい日」を選んでいたところ、気づけば一週間以上も冷凍庫に鎮座し続けていた。
戸棚の奥から、賞味期限の切れたカチカチのクッキーを発見したこともある。冬に備えてドングリを溜め込み、その場所を忘れてしまうリスやハムスターの習性に近い。
かといって、シュトーレンを欲望のままに「一気食い」するのは、健康上のリスクが大きすぎる。あの砂糖の山とバターの塊が、どれほどの高カロリーを秘めているかは容易に想像がつくからだ。
いつの日か、私が左うちわで暮らせるほどのお大臣になり、値段を気にせずシュトーレンを買い求められるようになったなら。その時は、誰かと暖かな食卓を囲み、一切れずつ分け合いながら、聖夜を待つ時間を楽しもう。
今はまだ、華やかな京都伊勢丹のショーケースを眺めながら、そんなささやかな夢を膨らませるくらいが丁度いいのかもしれない。





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最終更新日  2025年12月19日 11時06分49秒
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