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オペラシティで第九を聴いてきた。ブルックナーのテ・デウム(賛美の歌は朝の礼拝のなかで唱えているけれど、こんなに大げさな曲だったとは。)も第九も大編成の合唱団が迫力ある声を響かせていた。いつもは家族のために夕食を作り、ぎりぎり駆けつけて休憩時間に夕食を取る夫のためにサンドイッチを用意してと、ドタバタの末の音楽鑑賞となるが、今回は夫は来られず、友人たちとゆっくり夕食をいただいてからという、ゆったりモードとなった。管弦楽も大編成で、テ・デウムではオルガンも入り、曲の間の小さな音の途切れる瞬間が面白く思えた。若い人たちの演奏はさわやかで、聴衆のマナーの良さもほっとする。友人たちにも好評で、うれしく思う。第九ということでお誘いしたのだけれど、私が第九にあまり馴染んでいないことを知った。我が家の数あるCDの中に、やっと見つけた2002年の第九をiTunesに早速いれてみた。1回だけ聞いて、やっぱり私のプレイリストのクリスマスの曲を聴いてしまう。Coventry Carolが心に染みる。
2013年12月04日
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午後教会のお庭にパンジーを植える作業を手伝い、早めに失礼して、オペラシティの近江楽堂へ。イタリアのヴィルトゥーゾたちの2回目のコンサートを聴いた。今回はチェンバロと歌でイタリアの17、8世紀の古典歌曲ということだった。ピアノはまだなかった時代なので、チェンバロが大活躍。音楽は詳しくないので、ひたすらイタリア語と日本語の対訳を追った。300年前のイタリア語は、江戸時代初期のまったく現代日本語とかけ離れている漢文と違い、辞書があればなんとか言っていることは分かりそう。さすが当時の世界言語と感心してしまう。ところが、チェンバロ演奏はほとんど規則があるものの即興で、二度と同じ演奏はできないと演奏者の方が語っておられた。過去をたどるのは大変地道な作業を経て、実現されると思う。本当に興味深く、再現された音は美しい。
2013年09月28日
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りんご(チェコ)とさくら(日本)のコンサートに行った。ピアノ、フルート、チェロ、ソプラノで演奏されたのは日本とチェコの曲。民謡を収集したチェコの作曲家の曲はメロディーが美しく懐かしい。毎回のことながら詳しい曲目解説がついていて、こちらもチェコ語と日本語が交錯する。記号がたっぷりついたチェコ語のアルファベットはどう読むのか見当もつかないが、濁音が多そうな感じがするのにそうでもなく、透明感のある歌声という印象だった。聞こえてきた美しい音楽とはかけ離れた日本語訳は、素朴な内容でまさに民謡。演奏される方のコメントも楽しく、聞いても演奏するのが複雑そうな難曲もあり、また日本の「十五夜お月さんとうさぎ」がこんなにきれいな曲とは。じっくり聴いたことなかったので、新たな発見だった。一足早く、秋の雰囲気の曲を聞いたコンサートだった。「赤とんぼ」はこの夏2回聞いたが、ヨーロッパでは好まれるのかも知れない。帰りに夫は何度も「止まってい~る~よ~竿の~先~」と歌っていた。私は「十五でねえやは~」が頭に残る。赤とんぼの歌の含蓄を語る夫であった。それにしても、8/10のコンサートで聞いたケメコの歌は40何年ぶりに聞いたのに、頭にこびりついてしまったなぁ。
2013年08月28日
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町内会のラジオ体操に珍しく参加して9日間。精勤賞の賞状と参加賞のカルピスウォーターと小さなあんぱん4個入りをいただいた。この参加賞はいいなぁ。賞状の紙が固くてちょうど良いのでゴミ箱の折り紙をしていたら、マゴムスメに注意されてしまった。1年に1回しかもらえないんだよ!!と私の非礼に抗議。その正義感を褒めた。(どうもいただく賞状は何かに役立てようと思ってしまっている私。)午前中から午後にかけて教会でプリンターの調整やら、バザーのポスターの印刷やらのお手伝いをした。緑の文字に印刷されてしまう状態だったが、ユーティリティでインクを吐き出す作業をさせたら、2回で回復した。無線LANもつなぎなおしておいたので、使えない状態から復活した。帰宅して少々お休みしてから、友人の小さなコンサートのために六本木へ。スイス人と日本人のデュオでリコーダーと打楽器、歌とダンス、バッハからケメコの歌、ウィリアム・テル序曲、赤とんぼ、ミツバチに関する3曲などなど楽しく、なんとも幅広いコンサートだった。お客さんは25人で満員。飲み物が出て、何人かの知り合いとお話できた。夫の学生時代の友人と話したのは、たぶん35年ぶりだと思う。お互いに35年を乗り越えて来たという感慨もなしに、昔のままのように夫は話しているのはさすがにと思う。人と付き合うのが好きなのは良いと思う。暑いのによく頑張りましたの1日は、六本木の飲茶バイキングで終えた。いつもより多く食べてしまった。でもアルコールはなし。
2013年08月10日
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日にちは経ってしまったけれど、ウィンドアンサンブル演奏会に行ったことを記しておこう。日本初演、世界初演の曲と、中高生のブラスバンドが夏のコンクールのために練習している課題曲2曲という内容。お客さんが若い!!そして指揮者が終わりに素晴らしいオーディァンスに感謝と表していたくらい聴衆も演奏者も素晴らしかった。演奏が終わると、演奏者と客席にいる作曲者に拍手が贈られた。浮世絵をブラスの曲に作曲したり、吹奏楽部の生徒の提案による「眩い星座となるために」のよう高校生の気持ちに沿うような曲というように、現代の作曲者は親しみやすい曲に仕上げる努力をしていることが分かる。斬新さを追った現代曲でないところが良いと思う。大きなチューバがミュートするときに使う(こういう表現で良いのかなぁ)、ラッパの中に大きなフタのようなものを出し入れするのは面白かった。打楽器の方のそれとない移動、小さな楽器が大きく響いて楽しい。若い演奏者を率いて大活躍の日本大好きのおじいちゃん指揮者のあふれるサービス精神がとてもうれしかった。Bravi !
2013年07月16日
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午前中は日曜日の食事当番のためのカレー作り。30人以上として、玉ねぎ22個は1.5個分ずつフードプロッセサーにかけた。香辛料各種を煮込むため、換気扇を強で回していたら、外にかなりスパイシーな空気を循環させてしまった。室内はカレーかもくらい。夕方オペラシティの近江楽堂で「イタリアのヴィルトゥオーゾたち 17世紀」というリコーダー2本とチェンバロのコンサートへ。広くない独特の空間で、演奏者がとても親しみやすく解説してくださり、なんとも素敵なひと時となった。「おどけたカッコウのトッカータ」ではカッコウが何羽いるか数えられれば数えてくださいとか。本当に途中まで数えてしまった。変奏曲はチェンバロでは左の簡単な楽譜しか書かれてないそうで、右手が華麗にある規則にのっとって即興曲を弾いてゆくという。だんだんノッテきて、最後のヴィヴァルディは本当に素晴らしかった。ヴィヴァルディの四季の冬好きなので、心躍ってしまう。遠く高くまで来たのだからと、夫と夜景の見えるカフェでビールを。スカイツリーが淡く遠くに見えた。
2013年02月23日
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大雪との予報でもみぞれとなり、雪かき要員として待機を決めていたので、間の抜けた午後となった。では、久しぶりにスパイシーな我が家のカレーを煮込もうと、シューベルトの冬の旅のCDを聞きながら、キッチンに立った。教会で行われたクリスマスコンサートで年配の男性が歌われた歌曲が素晴らしく、いつまでも夫の耳に残り、今になってCDを2種類借りてきた。冬の旅はどれもイインだよ!とかなりじっくり聞いていた。私はよく音楽の教科書に「冬の旅から」と書いてあったのは記憶していたが、まず聞く機会はなかった。キッチンで聞いていると、確かに厳しい冬の寒さが伝わってくる。ぬくぬく温泉のご馳走いっぱいの冬の旅とはまったく違う。カレーの味がいつもと違うと夫が言うので、入れそこなったスパイスがあったかなぁと考えた。あんなにゆったり作ったにも関わらず、チャツネを入れなかった。今回は切らしているので、残りのカレーにマーマレードを少しいれて煮なおした。で、食後はまた冬の旅のCD。失恋だけでこんなにも傑作が書けるとはと・・・とまた夫の談義が始まった。
2013年02月06日
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チケットをいただき、51回メサイア演奏会を聴いて来た。とても良い席なのに、仕事帰りの夫が到着したは休憩に入ってから。15分の間に、頼まれていたサンドイッチを食べてもらう。伝統的な音楽会なのに、私は初めて聴く。学生時代は遠距離通学なので、聴くことなど思いもよらなかった。クリスマス行事ももちろん参加したことはなかった。現在は教会のクリスマス礼拝はすべて出席というなんとも人生は分からないもの。「オラトリオ メサイア」は英語で、ラテン語やイタリア語でないのは?と夫に聞くと、ヘンデルはイギリスに住んで、イギリスの貴族のために書いたからと。ヘンデルのモーツァルトヴァージョンを伝統的にこの演奏会は歌っているとか、その後も詳しいヘンデル論。歩く音楽事典が身近にいると、どんな質問もOK。なんと学生時代に2回メサイアに参加して歌ったことがあったのだとか。45番のアリアがきれいだとか、プログラムに楽譜がついていて、観客も一緒に歌うことになっていると、プログラム構成についても褒めていた。私は表紙の絵と落ち着いたエメラルドグリーンの色とタイトル文字の色の組み合わせが気に入った。わが教会の100年史の表紙も本当はこの色にしたかったが、もっと青っぽくなってしまったなぁ。最後にオーケストラの演奏で全員で聖歌81番と69番を歌った。69番は「もろびとこぞりて」でかなり早い。日曜日に歌ったので、なんとかついて行けた。聖歌のみ歌うことにしている。これも私の人生では画期的に変わったこと。
2012年12月14日
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第3回チェコ音楽祭2012 チェコ・ロマン派音楽の香り目黒「芸術家の家」を聴いてきました。スメタナ、ドヴォジャーク、マルチヌー、ヤナーチェクの4大作曲家以外の日本で知られていない作曲家の音楽を集めている。ピアノの曲はきれいな音を集めた感じ。洗練とはまた別の流れで、モーツアルトやショパンとは異なる世界が広がっているのを知った。歌曲は対訳付きで、チェコ語は知っている言葉と共通でないことを知る。曲や作曲家の解説がよく調べてあって、かなりの詳しさ。休憩時間にチェコの産地直送ピルスナービールが振る舞われた。チェコのピルスナービールと曲名にもあったじゃがいものパンケーキを試してみたい。
2012年07月27日
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工事が始まり、なかなか土日のキャンプについて書くゆとりがありませんが、これから映画館で行われる落語会に行って来ます。新作落語の三遊亭白鳥さんの噺は奇想天外で、どこに飛んでゆくのか分からないところが面白くて、大笑いです。まずは新作、次に若手超古典をポッドキャストで聞いたりしています。チケットが手に入れにくいし、寄席では短い時間で中途半端なところで終わってしまうし、ちゃんと聞くのは難しいですねぇ。古今亭駒次さんと三遊亭白鳥さんが生で聞けて良かった。たくさんの人の前ではあまり冒険はしないようす。小さい人数で聞いてみたいけれど。
2012年07月24日
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オペラシティのウィンドアンサンブル演奏会に行ってきました。音大生の演奏なので大編成で、吹奏楽ながら、ピアノもハープも入り、打楽器は多彩でした。不思議な音(日常のビニールがさごそのような)はどんな楽器で出していたのかなぁ?今回も日本初演とか、吹奏楽コンクールの課題曲(中高生のみなさんが乗り出して聴いていたのが印象的)、イギリス調、サムソンとデリラ、日本の若手作曲家の作品と意欲的な選曲。大きなハープの音を見つけるのが難しく、小さなトライアングルの音の鮮明なこと。夫と餃子とサラダ、XO醤炒飯とグラスビールの夕食をあっという間に食べて、帰って来ました。
2012年07月13日
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毎年聞いている仮装オケ、仮装ブラスを今年も聞いてきた。震災を受けて、静かな鎮魂の曲も演奏され、いつもより大人の催しとなっていたように思う。久しぶりに若者のエネルギーがみなぎっている場にいることをうれしく思う。ビッグバンドも素晴らしく、演奏、男子の恒例のダンス、司会進行、指揮者、編曲など祭りはヒトを成長させる。あまりにいろいろあった今年、みな少し大人になり、温かくなってきている。
2011年10月28日
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一度は聞きたいと志の輔さんの落語を聞いてきた。ジャンルの異なる若手の芸人さんも登場させて、磨きの場を与えている。すぐ満員になるはずだなぁという1時間もの話だった。寄席も良いけれど、一つの話をちゃん聞けるのはホール落語ならでは。ただ、寄席もこの会場も音声が難しいなぁと思う。面白いお話、もっと良い音で聞きたいと思う。音は良いけれど、ポッドキャストは生ではないし。なかなか難しい。前に聞いたことのあるお話だったけれど、お客さんをとらえようという志の輔さんの才能が素晴らしい。さすがに経験を活かし続けている努力が見えている。若手の芸人さんはガンバッテいたのは分かるけれど、余裕のなさが見えてしまっている。場数を踏むことこそ大切なのだろうと思う。寄席と違い、お客さんの反応が寂しかったなぁ。夫が明日はお豆腐ね。玉豆腐でなくて四角いのと所望した。何しろ美味しそうに食べている仕草は、豆腐名人と思わせ、手作り豆腐の藤屋さんを連想させる。
2011年09月29日
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みんなのうたの「くいしんぼうのカレンダー」をダウンロードして繰り返し聞いている。見事な和菓子の暦になっていて、季節季節に賞味したくなる。雨の中を谷中まで行き、帰りに喜久月で、ここは葛桜と思い、他に水ようかん、あさがお、水みつかんを買い求めた。他にも涼しそうな美しいお菓子が並んでいる。葛桜もう一度、夏のうちに食べておきたいなぁ!
2011年08月04日
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市ヶ谷の教会で行われた、ピアノとチェロ、バイオリンの音楽会だった。ドビュッシー、ラベルの曲はなるほど室内楽、濃厚な時が流れた。キクタ作曲はロシア人の作曲家で、しかも「赤とんぼ」のメロディが使われている不思議な曲だった。ショパンのピアノトリオは、夫が良いようと言っていたが、ワタシにはそこまでは分からないが、これも濃厚。アンコールは、良く聞いている愛の挨拶を機会でなく、生で聞くことが出来て、大変幸せだった。もう1曲、ピアノソロで赤とんぼのアレンジされた曲を弾いてくださり、東北のことを思い、世界の広がりを感じた。
2011年07月21日
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夫が買ってきたチケット、出演者も知らないで出かけた。映画館で落語は、音声がソフトになり、椅子も心地よく眠たくなる。ポッドキャストで聞いていた落語家さんたちだったので、生理的に眠るのかもしれない。場所によって、人数によって、変わって来るので、落語家さんの始めの語りにあるような、場所場所によって違うことがよ~く解る。最後のお話は古典で、時間のため途中で終わりとなった。その続きを聞くこともないのだろうなぁと思う。やっぱり馬鹿馬鹿しいお話を聞きたくなった。白鳥さんのを聞けないかなぁ。
2011年07月20日
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久しぶりにオペラシティへ。吹奏楽コンクール間近とあって、若いお客さんで満員。コンクールの課題曲2曲も盛り込み、多彩な楽しい、華やかな音楽会となった。あれはなんだろうと見たこともない打楽器が不思議な音を出していた。被災者追悼の曲もあり、拍手はしないでくださいとのアナウンスが流れた。荘重な気高い曲をこちらも引き込まれるように聴いた。夕食は簡単に焼きそばなど作って、そそくさと用意して出かけたのでさすがに終わるとお腹が空き、夫とアイスカフェモカとケーキを半分こ。音楽会の日、素敵な食事にありつくことはそうはない。
2011年07月15日
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シューベルトのピアノソナタ12番と19番の間に、有名な楽興の時が入ったプログラムだった。東京文化会館小ホールの鍵盤に遠い席に座って、あまりに変化の多い日々に気持ちの疲れを感じていて、体をぐにゃりさせて聞いていた。久しぶりの生のピアノコンサートは遠いところからこちらへ音の流れが小川のように流れてくるように思えた。シューベルトについても、お名前くらいしか知らないのだけれど、穏やかな静かな曲が、枝分かれして、ふんわりふんわり近寄ってくるような。帰り道はレイトアップされていないこども図書館など暗くても、素敵なたたずまいで、足は痛いものの楽しい夜の散歩となった。
2011年05月18日
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クリスマス礼拝後、教会を会場にコンサートが行われた。フルート、ヴァイオリン、ピアノで、バッハの音楽の捧げ物、アヴェ・マリア特集、きらきら星の主題による華麗な変奏曲、クリスマスフェスティバルが第一部。後半はアメリカ民謡、イギリスのホームソング、ピアソラ、ふるさとの四季と懐かしいメロディーや迫力あるタンゴで、心を豊かにするコンサートとなった。司会の方が演奏者にインタビューしたり、楽器の紹介、楽器に合わせるために、元の曲を編曲したりと、実は手の込んだ演奏であることもお話から知ることができた。心地よい音楽は、日頃抱えているものを軽くしてくれる作用があったように思う。
2010年12月25日
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ショスタコヴィチ、ショパン、ブラームスのピアノ三重奏、四重奏の音楽会に出かけた。作曲家の違いは感じし、演奏技術の高さも素晴らしいと思ったが、楽しい音楽というわけではなかった。音楽の達人向けの音楽会だったと思う。昼間の疲れが出て、少しうとうと。お腹も空いて、遅くなってからの夕食にソーセージ盛り合わせとドイツビール、パスタ、ジャーマンポテト、バウムクーヘンを夫と食べてしまった。このところ外食は偶然にも夫婦で5700円。不思議!美味しかったが、ワタシにはビールが強すぎて、帰り道が難儀だった。
2010年11月19日
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大学祭前夜祭の演奏を聴いてきた。演奏もさることながら、メドレーに仕立てた編曲を学生さんが行い、衣装や演出が今年は特に凝っていたように思う。小学校の低学年にわずかに使うピアニカの演奏としては最高峰かもしれない。チャイコフスキーのピアノコンチェルトをたくさんのピアニカで演奏していた。見事。白いブラウスと黒のロングスカート。やっぱり男子学生もちらほら。人生でスカートをはく少ないチャンスだったのかも。恒例の乱入してくる男子学生のダンスも演出がよく考えられていて、よくまとまっていた。こういう経験がその後の人生に生きてくるのだと思う。学生さんたちにとってタイヘンな時代でもあるけれど、楽しく努力をしているように感じられ、こちらも心に火を灯されたように思えた。
2010年10月30日
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午後から横浜市イギリス館での演奏会だった。洋館に見事なバラ園、室内も落ち着いていて、小さな音楽会場に、ピアノとフルートとヴァイオリンが響いた。マドリガル(シモネッティー)から始まり、ハンガリー舞曲第5番もカヴァレリア・ルスティカーナよりの間奏曲も、生演奏を聴くのは久しぶりで、心が揺さぶられる。ショスタコヴィチ、ドヴォジャーク、ドップラーの曲も、アイルランド民謡、日本の歌、タンゴもと本当にヴァラエティ豊かな、玉手箱から取り出したような楽しい選曲だった。横浜に散歩に来て、中華街で美味しいランチ、そして美しい懐かしいほっとする音楽を聴き、心の隙間が埋められて、また明日の日常に取り組めるエネルギーが溜まっていったように思う。ワタシにとっても、毎日忙しい友人を誘えて、優雅な楽しい一日を過ごせて、うれしかった。電車の中でお話もできて、思い出話もこれからの話もすることができて、大変幸せな時間を共に過ごせて良かったと思う。
2010年10月26日
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東京オペラシティ近江楽堂で、チェンバロとフォルテ・ピアノの演奏を聴いた。前半はヴィヴァルディとスカルラッティをチェンバロ、後半はモーツァルトとハイドンをフォルテ・ピアノで演奏された。そんなに大きい音ではなく、きらきらする音の粒がこぼれ落ちるような、落ちていれば、集めて持って帰りたいような煌めく演奏だった。でも、演奏者にとっては、ペダルはないし、演奏方法が難しそうで、かなりの集中力が必要とされたようだ。精根尽き果てたと後でお話になっておられた。フォルテ・ピアノもピアノに近い音であったけれど、現代ではそぎ落とされてしまったような音が生きているような、グラニュー糖でなくて三温糖のようなイメージを持った。ヴェネツィアの運河の水のきらめきがワタシにとっては脳裏に甦った気分だった。ワタシにとっては久しぶりに美しい音のシャワーに満たされた気分だったが、演奏者の方はとても厳しい表情をされ、思うようではなかったような感じを受けた。音楽の世界は果てがないようで、また機会があったら、聴きに行こうと思った。
2010年10月22日
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チェコの音楽、衣装、ダンスと盛りだくさんなコンサートだった。スメタナ、ドヴォジャーク、マルチヌー、ヤナーチェクとチェコの作曲家のチェコらしい音楽が続いた。チェコ語のオペラの歌も歌われたが、一語も知らないのは寂しい感じがする。終わりがくれば拍手をするが。どこで終わりか緊張する。どこかで耳にしたような懐かしいようなメロディもあり、演奏者が可愛らしい衣装で奏で、とても良い雰囲気だった。アンコールでは、広くないステージでポルカも踊られ、日本でも踊る方がいらっしゃり、とても上手なので驚いた。夏休みの終わりの素敵な夜となった。
2010年08月27日
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暑い日中の過ごし方としては、昼席は良いかも。4時間は長いので、途中はお昼寝も可能で、食べながら、飲みながら、2800円で楽しく過ごせる。夫が見せたかった三味線漫談の柳家紫文さんと、巧い落語の権太楼さん、毎回同じようでも毎回面白い漫才の昭和のいる・こいるさん、そしてトリは金原亭伯楽さんだった。伯楽さんはこの日来ていた未来のお客さんの二人の坊ちゃんのために話しますと、「落とし話」についてわかりやすい落語教室となった。そして、お金を払ってくれている大人のお客さんのためには、「抜け雀」。生で初めて聞くことができた。やっぱり面白かった。聞きたかった「抜け雀」が巧い語りで、たっぷり楽しめた。
2010年07月21日
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日露友好特別演奏会ということで、プロコフィエフ、ラフマニノフ、ボロディンと、和太鼓とバレエと盛りだくさんな内容で、大変面白かった。生でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聞けたのはうれしかった。ipodでよく聞いているが、引き締まった空気の中で流れる音楽は、新鮮で力強い。和太鼓の音にはびっくり。1台でよ~く響いた。大きな太鼓は指揮者に背を向けて演奏するが、周りにたくさんの太鼓が並んでいて、和ドラムのようだった。最後は、和太鼓、オーケストラ、バレエのソロ、日露のこどもたちのバレエの「通りゃんせ」は素晴らしい演出だった。朝から日曜日の各種プログラムをこなし、途中失礼してこちらに来てしまったが、心残りとでもたまには、別の世界を知りたいと葛藤しつつ出かけてしまった。帰りは早めの夕食を御徒町の老舗のうなぎ屋さんで。お琴で「通りゃんせ」が流れていた。大きな大黒さまと昔からのいぶし銀の立派な急須が印象的だった。何度もお茶をついでいただき、ゆったりと一日を振り返る時間を持てた。
2010年06月27日
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ずっと聞いていたのは「パリは燃えているか」。同じ誕生日のアドルフ・ヒトラーが映画の中で叫んでいたという言葉。その音楽をピアノと二胡の2種類で、イアフォンで繰り返し聞いた。すっかり頭にこびりついてしまった。いつもは明るい春の中の春なのに、寒い冬がまだ終わらず、気分はまさに「パリは燃えているか」の調べのようだった。そして、奇しくも伯父の告別式の日にもなった。いろいろな思いが交錯するが、現在までワタシは守られて幸せに生きてこられた。時空を超えて育ててくださった方々と恵み深い神に感謝したい。
2010年04月20日
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夕方は早めに釜めし春で鯛釜めしを堪能して、寄席に行った。お目当ての噺家の出演が多かったのか、立ち見も出ていた。年齢層は寄席の方が高く、漫談の笑いは、かなり上の世代向け。ちょっと苦しいなぁ。曲芸はいつも見事に土瓶を操っていた。おまけに寄席芸を見せてくれた落語家さんもいて、なんとも江戸、なんとも浅草の飾らない雰囲気を楽しめた。新作もあり、古典もあり、長く聞き続けると益々面白くなりそう。ライヴの良さと恐ろしさも見えてきた。終わると8時半を過ぎ、寒さがこたえて、帰りはタクシーで帰った。寒さの翻弄されても、結構充実した夫の振り替え休日であった。ワタシは家事がたっぷり滞り、1週間が忙しくなりそう。
2010年03月29日
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たまりにたまった家事をこなしたワタシと朝から会議であった夫は、席を取っておいた馬鹿馬鹿しさにもほどがあるという落語を聞きに行った。三味線の白鳥の湖で登場したのは白鳥の紋付きと背中にSWANと書いてある白鳥さん。ほぼ満席。今回は大阪の鶴笑さんというなんともすさまじいパペット落語と二人会。人情噺より、やっぱり爆笑して後に何も残らない笑いが良い。ただ新作だけに鮮度が大切で、後日笑うのは難しいかも。それにしても、白鳥さんの上野への思いはかなり強いと見えた。毎回というのではなく、たまに聞き、長年聞き続けたいと思う。今度は丁寧な古典落語を聞いてみたい。
2010年03月22日
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白鳥さんを聞きたいという夫に代わって、チケットを購入することになった。ネットで買うのは何回かやったことがあるが、番号とかパスワードとか、ひんぱんに利用しているわけではないところは、忘れてしまって、探さなくてならない。手順が面倒で便利に買えるわけではないなぁ。簡単だと危険でもあるし、難しい。チケット代の他に、システム利用料がかかり、カードを使わないことにしたので、コンビニでの振込料と店頭発券料と840円もかかってしまった。間の手数料が多すぎると思う。カードで郵送だともっとかかってしまって、もう少し危険ということか。当日元気で、その前の予定も滞りなく終わって、間に合って楽しめるよう祈りたい。落語に行くのにお祈りしなければならないほど、余裕ない予定を組んでしまうのもどうかと思うが。
2010年02月26日
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たまたま落語関連の本を夫婦で読んでいて、日曜日の夕方は意外と空いていると知って、出かけた。やっぱり耳だけで聞くポッドキャストよりも、心から笑える。玉石混交なのも良いかも。熱演ばかりでは、疲れてしまう。三味線のどどいつもいいなぁと思う。目の前に即江戸の風景が広がる。かろうじて、江戸の雰囲気を残す地域に住んでいるので、時々三味線の音を耳にする。その楽しさを見せてもらった。落語家さんが登場して、なんの話になってゆくのか分からないが、分かってしまっても面白い。ちょっと行ける寄席は上野だが、ほんとは浅草に行ってみたい。池袋は本当に四隅に人がいるだけなのだろうか、入るのに勇気が要るなぁ。
2010年02月07日
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ipodのプレイリストに集めたクリスマスの音楽だけで240曲。全部聞かないうちにクリスマスが来てしまいそう。毎年CDを1枚ずつ買っていた結果こうなってしまった。iopdにまだいれていないのも含めるとかなりある。ジングルベルは入っていなくて、ほぼ聖歌とかいわゆる教会音楽。最近は選んでゆくと古楽器の演奏になってきているのが分かる。一番苦手な分野だったのに。マイナスはほぼ確実にプラスへと動いてゆく。機械はともかくも、CDや本は欲しいものを購入して良いという夫の価値観に沿っている。イタリアの古楽器演奏とイギリスの教会での合唱、グレゴリアンチャント、栗コーダーの「三人の博士」が好みとなっている。
2009年12月17日
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寒い夜、サントリーホールに急いだ。ハイドンのオラトリオ天地創造の演奏は、学生さんたちを中心にした大合唱団と管弦楽団だった。創世記の人間の誕生までで、まだ幸せなエデンの園までが歌われる。ハイドンの時代ではきっと斬新な音楽だったと思う。システィーナ礼拝堂のミケランジェロの描いた天井画と重なって聞こえる。「光あれ」は荘厳にダイナミックに、読めないドイツ語なので、日本語訳をたどってゆくと、ライオンの場面では確かにライオンが吠えていたように思う。ただ、キリスト教国ではないので、またも「聖霊」が精霊と書かれ、聖書部分は口語で、歌詞の部分は文語だったりで、惜しいなぁと思う。聴き手も歌い手も宗教音楽は慣れていないのは仕方ないと思う。でも立派な演奏だったと思う。
2009年12月07日
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チェコの作曲家マルチヌーの没後50周年を記念するコンサートということで、詳しい丁寧なプログラムをいただいた。マルチヌーの曲は以前に何回か聞いたことがあると思う。ただ、身体に馴染むのには、今少し時間がかかると思う。この日の曲は短しいが、演奏するのも難しいだろうなぁと思われる複雑な内容だった。演奏するのに知力も体力も必要とすると思われる。きらっと光る音のしずくが美しかった。チェコ語で歌われた歌曲の歌詞の日本語訳を見ると、ほっとするほど素朴なので、まさに異文化の音楽に触れていたわけで、味見という感じで、未消化も未消化。ソフトでなめらかな音楽というより、ちょっと面白い音楽に、ワタシのアンテナが向かっている。今年はドボルザークのチェロ協奏曲から始まって、チェコの入口付近をうろうろしている。
2009年10月13日
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後ろがいい音と評判の津田ホールの席はすでに前の方の端か、前3列くらいしか空いていなかった。夫がやってくる前は端で、ピアノの蓋の裏面に映る機械的な動きが面白く、聞くの苦手なシューマンを見ていた。ショパンは華やかに、生のショパンはいいなぁと思いながら、聞くことを楽しんだ。ピアノという楽器の機能を思う存分使いこなすような曲で、また職人技のような緻密な演奏だったと思う。お休み時間に、夫のために用意したサンドイッチを食べてもらい、自由席なので、後半は前3列で、ひたすら足元を見せていただいた。ドレスと同じきらきらする靴で、音が制御されてゆく。ドビュッシーだったので、水の反射をドレスと靴でも演出されていたのだと思う。情景を音で描くのは、かなりの集中力が要るのだと思う。美しい音を作るのは面白そうだが、楽しいのかどうかなぁと思う。芸術の難しさがある。不規則な音を楽しむのには、ワタシはまだまだ経験が必要なようだ。人間の動物的な部分で心地良い音楽と、知的な試みの音楽と両方聞かせていただいたような気がする。
2009年10月05日
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夏休みは、お得な「3大協奏曲」のチケットを取って、聞いてきた。お昼寝して演奏中に眠らないように準備した。メンデルスゾーン の ヴァイオリン協奏曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の3曲は若手のソリストのハツラツとした演奏で、楽器は1700年代の名器。ヴァイオリンの弓が離れると耳にジーンと振動が伝わった。弱い音が特に素晴らしく聞こえた。この中で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲はどこを取っても美しいメロディだと、帰り道に夫が絶賛していた。ワタシもそう思う。もうドヴォルザークは美しいメロディを書きつくして、もう美しいメロディはこの世に残っていないのではなどと話していた。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は最初のインパクトは強いが、曲としてはあまり面白く感じなかった。ドヴォルザークのチェロ協奏曲は今年2回聞いたが、また機会があれば聞いてみたい。ともかくも、やっとドヴォルザークに目覚め始めた。
2009年08月17日
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若い人いっぱいのブラスだった。今の課題曲も演奏されるので、たぶん中高生がたくさん聴きにきていた。なかなか大編成のブラスを聴く機会はないけれど、コントラバス、ピアノ、ハープまで組み込まれていた。いかにもブラスバンドという曲から、日本初演まで多彩な選曲で楽しかった。亡くなった方の御霊に捧げるというアナウンスで、終わったあとの拍手をなさらないようにと伝えられた。しんみりと荘厳な感じになった。また後半は一転して、指揮者が野球帽をかぶり、プラスティックのバットで打つ演出が素晴らしかった。打楽器奏者との連携で、わざと外したり、楽しかった。しかし、楽しかった分なぜかのどが渇いた。
2009年07月15日
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逗子まで出かけて、聞いた。これで3回目。20回まで予定されていて、あと6回、3年かかって終了ということを聞いた。半年かけての練習、毎回毎年、かなりの練習をしているのをうかがわせる完成度の高さ、全部ドイツ語で日本語訳の歌詞を見ながら聞くが、教会音楽っていいなぁと素朴に思う。合唱団とオーケストラで、バロックトランペット3人が加わっていた。笛のように穴を押さえるトランペットの音が印象に残った。ステージには淡い十字架上のキリストの写真が投影され、最後にライトが消されて、浮き上がって見えた。教会暦に沿っているので、大天使ミカエルの祝日用、三位一体後第11主日用、三位一体後第3主日用と聞いたことのある言葉が並ぶ。そういえば、現在は聖霊降臨後第○主日となっていた。286年前のライプチヒの人々が、憂いに満ちた調べ、それが消し去られ、喜びの歌を聞いて、自らの憂いを希望に変えられて行く音楽の意義があったとパンフには書かれていた。ちょっと沈んだ時、バッハのCDを聞くと、確かにうすい紙がはがれるように、音楽が流してくれているように思える。まして、生で聞いていると、ずいぶんと気持ちが軽くなってゆく。出演していたワタシのゴッドマザーに挨拶、ゴッドファーザーとは近況報告をしながら、おしゃべりし。一駅乗って、ワタシたちは夕方の鎌倉へ。散歩&鶴岡八幡宮見学。古風なたたずまいのお蕎麦屋さんでそばとろ、近くで獲れたスズキのジェノバ風とシチリア風パスタを食べて遅めの昼食&早めの夕食とする。とんびが上空を14羽飛んでいた。京急とJRの小さな旅は9時間。楽しかったぁ!
2009年06月13日
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芸大の学生さんの演奏を聴いて、もう一度聞きたくなった。うちにあると思っていたCDがなくて、夫に聞いたら、LPレコードをかけてくれた。1962年の演奏でガザルスの名演。若い音と巨匠の音と、両方聞けたので、音楽家はこう成長して音が変わってゆくのかと、感動した。若い青いオリーブ油も熟成した香り強いオリーブ油も好きだが、ほんとうにそういう感じがした。チェコ独特の音楽に魅了されている方が熱く語っていらしたが、なぁるほどとやっと納得がいったような気がしている。これは、地元チェコの演奏を聴きたいと思ってしまっている。そうこうしている間に、夫が借りてきてくれたのは、ロストロポーヴィチとセイジ・オザワのボストン交響楽団のCD。これからじっくり聞いて行こうと思う。ドヴォルザークが面白くなってきた。
2009年05月27日
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この間、ぱったり会った古くからの友人から、芸大のモーニングコンサートに誘われた。11時からで、無料で整理券が配られて、芸大奏楽堂でのドボルザークのチェロ協奏曲。学生さんの真っ赤な素敵なチェロでの演奏だった。ちゃんとオーケストラもついて本格的。初々しい演奏で、終わった途端にブラヴォーの声。さわやかに1日が始まった。新しい素晴らしいホールに観客いっぱい。プログラムも演奏者が書いていて、恵まれた学習の場だと思う。整理券をもらって入る入場者も多く、知っている人は知っているんだなぁと感心した。お客さんにとっては、熟す前の演奏はそうは聞く機会がないので、貴重な体験となる。演奏者にとっても、良いお客さんに育てられ、またさらに上達してゆくことだろうと思う。
2009年05月21日
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昨日は夕食はパエリアを食べに行こうと待ち合わせた。日曜出勤だった夫も疲れていたのか、言葉少なく、もくもくと食べていた。希望通り、パエリアを美味しくいただき、デザートというところで、お隣のテーブルにスペイン人がフラメンコギターを持って回ってきた。2曲演奏して、こちらにもやって来た。夫がスペイン曲ではないけれどと、「第3の男」をリクエストした。ワタシはギターの曲など思いつかないけれど、こういうところはさすがだと思う。すぐに、弾き始め、たしかに聞いたことのあるメロディになった。熱演しているのが分かる。ワタシはもぞもぞとバッグからチップを用意する。慣れていないのが分かってしまうほど、スマートでない。音のしないお金を、「ありがとう。」と言って渡すと、あっという間にギターの穴に入れて、「ありがとうございます。」と次のテーブルに回って行った。芸術に生きる人にはささやかな支援のつもり。欧米のようにはゆかないが、応分のチップは用意したいと思う年代となった。家計簿的には夫と折半。
2009年05月18日
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上野文化会館小ホールで。シューベルト、スクリャービン、ベートーベンの作品が、力強くも、キラキラ輝くような硬質な音で弾かれた。しっかりした音が次々と生み出され、指10本以上の音が同時に存在しているような、複雑な音の群れがこちらに迫ってくるような、久しぶりに安定した音楽に浸る時間となった。プログラムがまた面白く、明るければ、読みながら演奏を聞きたかった。これだけ弾きこんでいるからこそと思われる演奏とその裏には細やかな気づきが記録されている。その文章に惹かれて、ベートーベン作曲6つのバガテルの4番目のプレストがアフリカのサバンナの民族の歌のように感じられるかどうか、もう少し聞いてみようと思い、CDも購入してきた。サインの列も長く、夕食もこれからだったので、家路を急いだ。確かに、アフリカかも。ワタシにとっては、沼地で遊ぶゴリラの群れの映像が浮かんだ。生演奏よりもキラキラ度は控えめだったが、細やかな輝きが感じられた。
2009年05月07日
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学生さんが演じるオペラ「コジ・ファントッテ」を見に行った。お話は今では他愛ないのだけれど、大勢のみなさんが作り上げる、文字通り壮大なドラマだった。巨匠と違って、フレッシュなさわやかさのあるオペラで、観客にとっても参加して作り上げる感じがする。明確なイタリア語で、長くなければ、だいだいのことが分かるような気がする。字幕の漢字が読めなくても(読みにくい漢字と複雑な文字は使わないでね!)、イタリア語では難しくはなかった。というとカッコ良いのだけれど、音楽会の時間帯はワタシにとっては、睡魔の時間帯。何しろ4時起き生活では、体力の限界で目を覚ましてはいられなくなっている。しばらく音楽会は遠慮しようかなぁ。勿体さなすぎる。帰りについて来た三日月がきれいだった。
2009年04月30日
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上野の国立博物館でのバッハのコンサート。自由席なので、開場時間の30分前に並び、ななめでも一番前の席を確保した。前半は無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番シャコンヌと第3番。演奏者から曲目変更を告げられ、後半のゴルトベルク変奏曲弦楽三重奏編曲版の時間が長いために、第3番の曲がカットされた。平成館のいつもはラウンジになっている場所にパイプ椅子を並べての会場だけに、いろいろ制約があるのだろう。素敵な衣装にそぐはない美しくはない木製の台のステージは美の博物館では残念だと思った。生のヴァイオリンは素晴らしく、機械から聞こえる音にはない艶のあるなんとも言えない響きだった。弦楽三重奏も若い男性のチェロが力強く、良い演奏を堪能した。4時過ぎに終わり、体がもう満杯になってしまって、展示を見るエネルギーも残りわずかという感じになってしまっていた。歴史を伝えるシリーズ 特集陳列「日本の食文化」の江戸時代のレシピと干菓子の模型をさっと見て、現代もそんなに変わらないなぁと思った。美味しいものを極めたい、伝えたいというのはおんなじ。さすがに、レシピの文章は少々くどいが、版画絵本のように、かなり立派に作ってあった。博物館を出ると、上野公園は寒空でもお花見の人々でいっぱい。救急車も2台来ていた。若い人がほとんどで、外国からお花見に来ている人もかなり多かった。午前中予約してあった鰻屋さんで、温かい日本酒と肴をゆっくり楽しみ、うな重と肝吸いで、上野の春の宵を満喫した。
2009年03月28日
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このところ、毎日バッハのCD。探してみると、オルガンからカンタータ、受難曲まで、夫の集めたCDだけで、十分にもほどがあるほど豊富だった。ipodで聞くには惜しいので、ちゃんと大きいスピーカーでCDをプレーヤーにセットする。「主よ人の望みの喜びよ」が鳴っている時に、電話の音も「主よ人の望みの喜びよ」なので、ややこしいこともあった。大斎節にはバッハを聞こうと思う。どうもどうも理論から遠くなりつつある脳の働きに、積み重なって現代にもある心に響く調べを届けておきたい。いろいろ解放されて行く時に、染み込むように。
2009年03月18日
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学生さんによる見事な演奏会で、毎年楽しませていただいている。民族音楽からモーツァルト、現代音楽まで多彩で、音の出るものならなんでもという感じ。始めて。太鼓から外したカワだけを叩く演奏を聞いた。アフリカの音楽が聞こえてくると、ワタシの中では上野動物園西園のミナミジサイチョウの鳴き声と重なり、マリンバのぼわっとした音色に感動した。叩くという動作、どの楽器を使うのか、前だけ向いていて、体が反応して右左を感覚で叩ける、その妙技が見ていて大変面白い。盛り上がってきた音楽が、一瞬にして消える迫力が素晴らしい。良く知られている曲をマリンバで演奏すると、音楽の原点を聞いているような、引き込まれるような感じがする。今度、マリンバでモーツァルトのCDを探そうということになった。
2009年03月06日
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街で聞こえる曲も最近はしっとりしたクリスマスの曲に変わってきたような気がする。いつまでもジングルベルの商戦音楽ではねぇ。毎クリスマスごとに1枚CDを購入しているので、まぁ、たくさんあること。このごろはグレゴリオ聖歌や、セント・ポール大聖堂、カンタベリー大聖堂、ウエストミンスター寺院、もっと小さな教会の合唱団によるクリスマスキャロルが心にしみてくる。今年はCDはまだ見つけに行ってないのだが、ダウンロードでチェロアンサンブルのクリスマス曲を購入し、ipodのプレイリストに栗コーダーの曲と一緒に登録して、大きいスピーカーにつないで聞いている。グレゴリオ聖歌はみな同じように聞こえるので、夫に聞いてみたら、これから説明しようかと眠る前に言う。たぶん、当時は音階が少なかったという結論らしい。
2008年11月27日
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カザルスホールで、アレンスキーのピアノ三重奏、シューマンのピアノ五重奏、スークのピアノ五重奏を聞くことができた。曲についての知識はないので、なんといったらよいのか分からないけれど、低い音の響きが心に届いた。華やかな曲よりも、絞り出されたような作り方をされた曲に近頃惹かれる。ワタシにとっては、どれも濃厚な音楽で、凝縮された時間を過ごすことができた。演奏される方々の熱意が迫ってくるようで、さすがに帰ったら体がぐったりしてしまった。ipodも暮らしの音楽としては良いが、たまには実際に空気が震える、機械では拾い切れない音楽を体験することも必要だなぁと思った。
2008年11月17日
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ショパンのノクターンからスタートして、チェコの大作曲家L.ヤナーチェク、A.ドヴォジャーク、J.スークからチェコの現代作曲家、日本の作曲家清瀬保二、ご自身作曲のピアノ曲まで、幅広い音楽を演奏された。ピアノからあふれ出た、ころころした色彩のあるビー玉のような音の流れが印象的だった。チェコの曲はなんとも共通する何かがあるような、不思議な染み込み方をする。J.メルナル作曲の「小さなりんごと桜」という曲に感動した。チェコもモラヴィア地方の民謡「小さなりんご」と日本の「さくらさくら」を組み合わせた曲。友好の象徴として作られたというのはうれしい。そういう発想が素晴らしいと思う。これから、もう少し紹介されてゆくと良いと思う。
2008年11月16日
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年に一度、昨年行かなかったのは、夫にしこりとなっていたらしい。会う人ごとに、2年ぶりですと紹介された。午後は模擬店にも列ができていた。お天気が回復してきて良かった。学生さんならではお値段のつけ方に、ちょっとびっくり。手作りのもの、もっと高くても良かろうに。売れるものは高く、そうではないかなぁと思うものは安くがバザーの極意なんだけど。焼き肉弁当が人気だった。味は良いのだが、切ってない長~いお肉と格闘して食べるので、来年は切ってから煮込んだらと言おうと大人たちは話してした。できたて焼きそばをお昼ごはんにする。青のりばさっと大サービス。後で、鏡を見てチェックが必要になる。大きめ教室のような会場で、コンサートを聞く。ほぼ時間どおりで、楽器がぴっかぴっかに磨いてある。とってもいい感じ。何しろ、すぐそばでクラリネットの穴を抑えた、その音が直接受け取れる。紅葉が始まった夕暮れの道を歩いて駅へ。駅前のご夫婦がやっているレストランで、早めの夕食。いつも丁寧な接客で温かい。ご飯は半分の量でと言うのを忘れた。お皿に残して、申し訳ない。
2008年10月25日
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