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ある日、TAKUYAに「このことは外でしゃべっちゃいけないよ。内緒なんだよ」としつこく念を押すと、TAKUYAはこう言うのです。「大丈夫だよ、僕は口は堅いんだよ」えええ???口が堅いですって?「うそだぁ~、クラスのみんな、うちの家庭のことなんでも知ってるじゃないの。」(笑・・・でも本当にそのとおりなんです。TAKUYAは家庭のこと、なんでも外でしゃべっちゃいます、恥ずかしいぐらい)という私に、TAKUYAは真顔でこう返事をしました。「おかあさん、僕はね、言っちゃいけないと言われたことは、絶対にしゃべらないよ。これまでもしゃべっちゃったことはないよ」(と、断言)えーーーそうだったんだ。こんなこと、外で言うはずない・・・と私が勝手に思い込んで、「これをしゃべっちゃいけないよ」と言わなかったものについてはしゃべっているけど、「しゃべっちゃダメよ」と言ったことについては、きっちりと守秘義務を守っているんだ・・・。そ・そうだったのか・・・。自分の一切の思い込みを捨て、丁寧に話をするようにいたします・・・はい。そうかぁ、家庭の内緒話をクラスの全員が知っているのは、私が口止めしなかったからなんだ・・・。ふーー勉強になりました。(笑)Akiko
2006年12月21日
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先月、仕事で求職中の30代の青年と面談をしました。(この年代の方との面談は私にとってはとても珍しいことです)発達障害と身体障害を併せ持つこの青年は、小・中学校は公立の支援級で学んだそうです。高校は、発達障害児や不登校児・非行に走った生徒などが進学する少人数の私立へ進学。卒業に4年かかったものの、この方は優秀なのでしょう、大学に進学し、4年半で卒業したそうです。自閉症スペクトラム圏のこの青年、IQは90以上はあると思いますが、社会性に乏しい・・・コミュニケーション能力も低い上に、いつも小さな声でぼそぼそと話します。「僕は自信がありません」と顔に書いてあるようです。就職に当たっての相談だったのですが、話を聞くと、これまで何度も何度も転職を繰り返しているのです・・・首を切られたこともあり、自分から退職したこともあり・・・。大卒だというプライドが災いして、就職活動もうまく行かないようです。彼と話をしていて、問題だなと思う点がいくつかありました。1.与えられた仕事だけしかしようとしないこと(自閉圏ならしょうがないと思うのですが、指示されていない仕事は一切しないし、学習しようとしない、その態度がとても反感を買うのです)2.自分に足りない能力があっても、仕事しながら覚えようとはできない。(例えば、パソコンができないといけないと思い、仕事を一旦やめてパソコン学校に行って勉強したが、中退・・・その間は親のすねかじり)ある意味完ぺき主義で、実戦的ではない。これも自閉圏の人にありがちなことです。3.仕事に向かう姿勢が「何でみんなが僕の支援をしてくれないの?ひどいじゃないか」という雰囲気。正直言ってもしも私が雇用主だったら、この青年を雇うのは辛いだろうと思った。それでも、「働いていたら分数やパーセントの問題がわかっていないと、仕事に影響が出るから、30歳過ぎてから分数とパーセントの勉強をしてやっと分かるようになった」という、努力家でもあります。分数が分からないと日常会話にも入っていけなかったと言っていました。(うーーーん、大卒でも分数とパーセントが分からないか・・・忘れちゃったのか、小学時代からわかっていなかったのか・・・小学・中学時代の学習は、やはり大事!!と実感)1・2 の問題については、高機能で一見健常者に見える彼にとっては、辛い問題。性格的な問題に見えてしまうのです。理解を得て、具体的で丁寧な指示を出してもらえるようにすれば、クリアできるのかもしれません。できれば最初だけでもジョブコーチについてもらいたいものです。障害者用の職業訓練校では、「自信を持ってしゃべる」など、障害者が働きやすくなるような心構えについて、さまざまなアドバイスがされています。これを本当に自分のものにできるといいのでしょうが・・・。3 については、私も一人の親として悩みました。支援級で特別な支援を受け続けて育った彼。してもらうことに慣れっこになってしまった彼。技術的な能力以外に、仕事に向かう姿勢など、学校では教えないことを学ばせるべきだったのではないか・・・と。サラリーマンになると、誰もが「自分のことばかり考えていては嫌われるんだ」と気づいて、周囲の人々に配慮するようになったり、気を配ったりするようになります。家にいるときのように、王子様・お姫様のようでは会社生活はできないのです。誰に教えられるわけでもなく、自分で自分を訓練して、社会人になっていったと思います。お姫様状態の自分に気づけなかった人も、先輩からの嫌がらせで鍛えられたりして、だんだん成長します・・・。就職したては辛いもの・・・でも、成長への道。・・・誰もが通る道なのだと思います。ここに乗り越えないといけない壁がある。誰も教えてくれないことを察して理解するというのは、自閉圏の人間には辛いこと。さらに、社会での鍛えが自分を成長させる材料だということがわからないと、まるでいじめられているような気持ちになってしまう。被害的になってしまい、自分を鍛える機会を逸してしまうのです。ここを乗り越えられたら、一人前に働けるのに!ここでやめてしまってはいけない!しかし・・・この壁が大変なのだ。やはり、無理なのかなぁ・・・。発達障害児を育てるには、やはり学生の内から、就職してからのことを考えて育てることは大事だと思いました。目標は、2つ。1.「やってもらって当たり前」と思わないように育てる。感謝を言葉にすることを教える。そしてお返しをするように、教える。(十分なことをしてくれない人に対して逆恨みするような気持ちは持ってはいけないと教えておく)・・・やってもらうことではなく、人のためにやってあげることが大事だということを教えないといけないですね・・・2.自分で自分を訓練できるようになる。自分を変える努力をしようと思うことが大事だと思います。(できるのかどうかは分からないけど・・・)我が家のTAKUYAも、自分が苦しいのは周囲が悪いから、という発想をします。自分が苦しくならないためには周囲が変わらなきゃいけないんだ・・・と。環境になじむためには、自分を変えることが必要なんだということを、あと10年ぐらいかけて教えていきたいと思いました。守られることに慣れすぎると、守ってもらえないことに苛立ちを覚え、人に何かをしてあげるという発想が生まれなくなると困る・・・。小学生の今は、守って育てることで、極度に傷ついたり自信を失ったりすることを避け、自尊心を育て安心感を持って伸び伸びと生活できるように支援しています。でも、大人になったら「人の役に立ってナンボ」ということをしっかりと言葉で教えていかないといけないんだと、実感しました。この青年、昨年父親が定年退職したと言っていました。もう、かじるすねがなくなったのです。何とか自立の道を見つけて欲しいです。社会の中では何の保証も支援もない彼・・・障害があると言っても、「軽度」なので健常者と同じラインに立たないといけない。切実な問題ですね。Akiko
2006年12月20日
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昨日書いた苦手な「漢字」に続き、もう一つの苦手は、「作文」です。低学年までの、状況を説明する作文でも苦労しましたが、高学年になり、自分の考えを書く題材になると、もう手も付けられません。じっとTAKUYAの話を聞いていると、思考回路がこうなのです。「あるものはある、ないものはない、だからなに?・・・それで?」例えば「宿題についてのあなたの考えを書きなさい」なんていう題をもらっても「宿題?え?なに?やらなきゃいけないものだよ。それで?」「宿題のおかげで勉強をするから良かったとか、反対に宿題が無くなればいいのにとか・・・何かないの?」「ない」「じゃぁ、宿題はやらなければいけないものです、って書けばいいよ・・・その後の空欄??うーん、そのままでもいいんじゃない?考えがないんだもんん」・・・・って(笑)「考えろって言われても、わかんないよ」「なんにもでてこない」「そうみたいだね~」また、自分の「気持ち」を表現することができないのですが「正直に書いてごらん」というと、「何も思わなかった」「何を思ったか忘れた」となってしまうのです。問題は、2つある!・・・と思いました。1.考える道筋を教えなければいけないこと(できるだけ具体的に)2.「正直な気持ちを書く」という「建前」は通用しない。(健常児だったら教えなくても、自然に身につけることが分からないから、教えないといけない)1.ですが、いい本がたくさん出ているんですね。役に立ったのは、「作文がすらすら書けちゃう本」(小学館)(ドラゼミ・ドラネットブックス)と「家庭でできる10分作文」(小学館)です。状況を説明する作文を書くなら、5W1H法「いつ・どこで・だれが・なにを・どういうわけで・どうした」に沿って、順番に書いていくのです。考えを書く作文なら、例えば、考える道筋を教えるものの一つに「な・も・ど 発想法」というのがあります。「なぜ」「もしも」「どうすれば」を自分に問いかけて、その答えを作文にしていくのです。最初は手取り足取りですが、だんだん回数を重ねるうちに、考える道筋に慣れてきたようです。まったく書けなかったのがウソみたいに、作文用紙が文字で埋まっていきます。「どう考えたらいいのか、わからないよ~」という子には、考える方法を教えてあげればいいのか・・・。作文だけの問題ではなく「考えを深めること」ができるようになってくれたら、人生豊かになるんだけどな・・・できるようになって欲しいなぁ・・・と、切に願います。2.については・・・「正直に書く」というのはやめて、「楽しかったことを書く」とか、はたまた「読む人が喜ぶことを書く」とか言っています。これは、行き過ぎるといやらしいと思うのですが(笑)考えてみると、知恵がつけば誰もがやっていることです。暗黙の了解で「いい作文を書こう」と意図して、まとまったものを仕上げているんですよね・・・でも、TAKUYAタイプは、こういう知恵を身につけないで、正直すぎることをありのままに書こうとして、読み手の反感を買ったり、無理解を誘ったりしているのだなぁと思います。こんな指導でいいのかわかりませんが、一つの過程として、見て行こうと思っています。考えることのできる子に育って欲しい!作文はその登竜門・・・と思っています。Akiko
2006年12月19日
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・・・もうすぐ中学生だというプレッシャーもあり、最近、勉強をよく見てやっています。・・・もっと早くから、こんな風について勉強させればよかった・・・。ぴったりついていると、本人の「思考回路」が見えてきます。「あー、こんな風に見えているんだ」「こんな発想するんだ」「ここでつまづくんだな」と色々なことがわかってきて、発見の連続。発見は幸せの元です。なんだか、今までよりもっとTAKUYAが身近に感じます。意外なほど本人は一緒に勉強を教えてもらうことを喜んでいるようで、私へ信頼を寄せてくれているのをバシバシ感じ、うれしいのなんのって。思い起こせば、小学2年生の時(未診断の時です)100マス計算をするのに、普通の子で5分程度なのに、TAKUYAはなんと40分もかかり、親も子もヒ~ヒ~言って、懲りてしまったこともありました。常に声をかけないと、あちらの世界へ飛んで行って、ボーーーっとしてしまうし、すぐに不機嫌になるし・・・。勉強を見ることは、疲れる~とてもできない~と、私も考えただけで疲労感でいっぱいになっていたのに、それがこんなに成長したのかと・・・。TAKUYAの苦手は、作文と漢字です。漢字は、何度書かせても覚えない。50回書いても、100回書いても覚えない。唱えて覚える方法は、OKでした。「桜は、木へんにツおんな」「親は、立つ木を見る」「雪は、雨ヨ」・・・・・・でも、だんだん高学年になってくると、唱えられない複雑な漢字が出てくるのです。もう限界・・・と思って、しばらく放っていた私でしたが、ウィスク3の結果をまじまじと見ながら、「あー、部首作戦で行こう!!」と思い立ったのです。「TAKUYA、今から、部首の同じ漢字探しをします。漢和辞典以外の辞書は使っても良いことにします。時間は5分間。読みの分からないものは点数になりません。何へんにする?」「じゃぁ、お題は、きへんにしよう!」「OK、ヨーイ、スタート!!」ていう感じで、一緒にやっています。これは、この子に合っている!!部首ごとに漢字を覚えることで、しっかり記憶している。タイマーを使って時間を計ることと、ゲーム感覚で競争することが、本人の楽しみを刺激しているようです。なかなか楽しいですよ。親の楽しみは、色々な方法を発明することでしょうか・・・ね。Akiko
2006年12月18日
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