音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2007年12月04日
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カテゴリ: 映画


月曜日の出張が前泊をする必要があったため、イベントをチェックしました。熱帯ジャズ楽団のライブがあったのですが、料金が少し高かったために止めて、映画にいきました。 場所は横浜の109Cinemaで一応場所はチェックしていたのですが、途中で間違えたかなと疑問に思ってしまいました。でも、何とか間違えずにほっとしました。 

 ところが、エレベータの場所が分からず立ち往生してしまいました。従業員の方にエレベーターまで案内していただき、何とかたどり着きました。

 このとき、普通なら口で経路を説明するのを、わざわざ長い距離を歩いて場所を教えていただきました。これが本人の習慣なのか教育で教えられているのか分かりませんがとても感心しました。

館内はスクリーンから座席までの距離を十分にとっていて、最前列でも圧迫感無く鑑賞できるように設計されていました。

営業的にはともすると座席を目一杯作ろうとしますが、ここの経営者は違います。お客さんの心がよく分かっています。まさに、マーケティングの鏡です。

さて、肝心の映画ですが「4分間のピアニスト」を見ました。衝撃的なシーンが何回かあり、退屈しないで最後までだれることなく進んだと思います。

■あらすじ

 トラウデ・クリューガー(モニカ・ブライバトロイ)は刑務所のピアニストとして赴任する。刑務所にはピアノがないため、赴任と同時にポケットマネーでピアノを購入する。

 刑務所にはピアノを習いたいと言っている者が4人待っている筈だった。しかし、一人は早朝に首をくくって死んでしまった。

 残った3人の中でジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルッシュブルンク )の才能を見いだす。

 彼女のために所長に掛け合って特別レッスンを始める。

 ところが、ジェニーは心を閉ざしたままで、クラシックの練習中に激しいビートのロックを奏で、クリューガーを怒らせてしまう。

 二人は葛藤を繰り返しながらも、練習を続ける。その結果、ジェニーは次第に心を開き始める。

 ところが、ひぞかにクリューガーを慕う看守のミュッツェの罠に嵌められたジェニーは同部屋の仲間を半殺しにしてしまう。。。。


■嫌悪感を覚えるほどの主人公の体当たり的演技が素晴らしい

 主人公のジェニーの荒々しく凶暴な性格をハンナー・ヘルッシュブルンクが体当たりで演じています。これがデビュー作とは思えないある、意味センセーショナルな初舞台だったと思います。

 彼女を見ていると、何故か昔インドで発見された狼に育てられた少女のことを思い出してしまいました。それほど野生味溢れる演技だったと思います。

■次第に明るみに出る事実に愕然とする

 ジェニーが実は無罪の罪で収監されていることや、クリューガーがフルトヴェングラー!の弟子で、同性愛者であることなどが次第に明るみに出ます。

 事実が明らかになる度に嫌悪感すら覚えるような感情が起こりました。

■最後の4分間はかなり頑張っています

 コンクールの場面が最後のクライマックスを飾ります。曲は何とシューマンのピアノ協奏曲。コンクールで実際に弾かれるかどうか知りませんが、ビックリしました。

 シューマンから一転して、前衛的は演奏に変わります。鍵盤を弾いているうちはましで、弦を直接はじいたり、板の部分を手ではたいたりして多彩な演奏を聴かせてくれます。

 勿論、本職のピアニストのパーフォーマンスとは比べられないかもしれませんが、なかなか刺激的な風景だったと思います。特にクラシックの聴き手はビックリすると思います。

■音楽が心地よい

 映画の中では、バッハ、モーツァルト、シューベルト、ベートーベンの音楽が流れます。シューベルト、モーツァルトはとてもいい感じです。

ということで、この映画は主人公を演じたハンナー・ヘルッシュブルンクの名演技を見るだけでも意見の価値があると思います。
見たいと思っている方は、是非ご覧頂いたいと思います。

公式サイト








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Last updated  2008年02月24日 22時13分12秒
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