音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2019年09月20日
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カテゴリ: ジャズ


恒例の岩手ジャズを見に行った。
行く途中、中央通りで山車が動いていて、まじかで見られたのはよかった。
ただ、日曜日なのに見物人が少ないのは寂しい。
最初は恒例の選抜バンドの演奏。
昨年の印象はあまり芳しくなかったので期待していなかったが、今回はサウンドが引き締まっていて、聞かせるソロ多く、近頃の演奏ではぴか一ではなかろうか。
大船渡サンドパイパーズ・オーケストラのトロンボーンの斉藤さんのオリジナルがとてもよかった。
サンバのリズムに乘ってキャッチーなメロディーが流れるノリのいい曲だった。
同じく大船渡の吉田さんが編曲した後半の2曲も、ありきたりな編曲ではなく、新鮮だった。
このメンツで本格的なコンサートを望みたいものだ。
続くマーティー・ホロベック・トリオは毎回出演しているオーストラリア大使館の復興支援の「OUR FRIENDSHIP IN ACTION」のプログラムの一つ。
ピアノトリオなのだが、リーダーがベース担当。
3人とも日本在住で、リーダーはEテレの子供向け音楽番組「ムジカピッコリーノ」にシェフのマーティー役で出演しているそうだ。
番組情報 を見るとなかなか楽しげな番組のようだ。
ベースがエレキベースのためか、ジャズやエレクトロニカに近い音楽。
全4曲静かな曲ばかりで、盛り上がりに欠ける。
メンツは毎回変わっているが、同じような傾向のグループばかりで、それも生気に乏しい演奏が多い。
今後も支援していただけるとしても、もう少し面白いグループが聴きたいものだ。
「渡辺香津美 JAZZ回帰プロジェクト」は、渡辺の原点であるジャズに回帰するというプロジェクトで2008年から始まっている。
メンバーはベースの井上陽介とドラムスの大槻"KALTA"英宣という構成。
井上陽介は速い曲でのテクニカルなベースソロで聴かせた。
大槻"KALTA"英宣というドラマーは初めて聞いたが、重量感があり、なかなかパワフルだった。
曲はモダンジャズ・クラシック中心だったが、渡辺の妻の谷川公子の「ハバナ」が一風変わったテイストで面白かった。
最後はフュージョンの「マンハッタン・フルーダンス」で大いに盛り上がった。
最後はレジェンダリー・カウント・ベイシー・オーケストラ
ヴォーカルを入れて総勢19名という大所帯で白人は3人加わっていた。
カウント・ベイシーのバンドを聴くのは数十年ぶりだ。
たぶんフランク・フォスターがバンマスをしていた頃以来だ。
本来のバンドマスターが亡くなってからも同じ名前で出ているバンドは多くあるが、個人的にはあまり興味がわかない。
今回もお目当ては渡辺香津美でベイシー・バンドは全く期待していなかった。
音が出たときに細身の引き締まったサウンドでおやっと思った。
音楽監督のスコッティ・バーンハートの方針だろうが、アンサンブルが整っていて、ソロも芸達者がそろっている。
なので、ベイシー楽団のルーズさやダイナミックさを期待すると、ちょっと違うということになるが、悪くなかった。
PAも控えめで生音が感じられたのはよかった。
「シャイニー・ストッキング」や「エイプリル・イン・パリス」の時にはなぜかウルっと来てしまった。
昔の名前で出ています的に遺産で食っているバンドとは一味違ったバンドでとてもうれしかった。
ソロはなかなか強力。
頻繁にソロをとったテナーのダグ・ローレンスは大柄な上にサングラスをかけていて、それだけですごみがある。
メタリックでエッジのきいたサウンドが、とても印象的だった。
クインシー・ジョーンズの「What kind of fool am i」で端正なバラード吹奏を聴かせたマーカス・ハウエルもよかった。
トランペットでは細身ながら中身の濃いソロを聴かせたフランク・グリーンが印象に残った。
巨大な体躯のダーリック・ガードナーは、プレイはともかくその見た目で楽しませてくれた。
アンコールは「エイプリル・イン・パリス」
ノリノリの演奏でお目あてのエンディングもきっちりと繰り返して大満足だった。
カーメン・ブラッドフォードのヴォーカルが何曲か入っていた。
ビッグバンドにふさわしいゴージャスな雰囲気とソウルフルな歌いぶりで、スキャットも悪くなかった。

最後は岩手ジャズバンドとの合同演奏で「ワン・オクロック・ジャンプ」?
渡辺香津美が参加していたのはうれしかった。
選抜バンドのメンバーがプロに交じって、堂々とソロをとっていたのは立派。
特に今回好調だったトランペットのメンバーがハイトーン連発で頑張っていたのには驚いた。

岩手ジャズ 2019

オープニング:”いわてJAZZ 2019” スペシャルバンド
  1.A列車で行こう
  2.斉藤龍一 曲名不詳
  3.Lover Man
  4.キャラバン

マーティー・ホロベック・トリオ
  1.しょうがある
  2.The First Proxy?
  3.Snack Bar
  4.曲目不詳

渡辺香津美 JAZZ回帰プロジェクト
  1.B・バド・パウエル:クレオパトラの夢
  2.J・コルトレーン:モーメント・ノーティス
  3.谷川公子:ハバナ
  4.H・カーマイケル:ジョージア・オン・マイ・マインド
  5.J・コルトレーン:インプレッションズ
  6.渡辺香津美:マンハッタン・フルーダンス

渡辺香津美(g)
井上陽介(b)
大槻"KALTA"英宣(ds)

レジェンダリー・カウント・ベイシー・オーケストラ

  1.Magic Flea
  2.Corner Pocket
  3.What kind of fool am i
  4.(曲名不詳)2テナーのバトル
    5.Honeysuckle Rose
  6.Only The Young
  7.Shiny Stockings
  8.(曲名不詳)
  アンコール April In Paris

Legendary Count Basie Orchestra

ジャムセッション One O' Clock Jump?

2019年9月15日岩手県民会館2階中4列11番で鑑賞





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Last updated  2019年09月20日 17時38分21秒
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