音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2024年01月06日
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カテゴリ: ジャズ

フィンランドのピアニストであるケルコ・コスキネン(1973-)のビッグバンド・アルバム「Agatha 2」を聴く。
このアルバムは「Agatha」(2007)の続編という。
例によってbandcampからのメールで知ったアルバム。
全曲コスキネンのオリジナルだが、ソフトタッチのコミカルでムーディーな、しゃれたアルバムだ。
音楽は難しいところのない、分かりやすいもの。
どうも、基になったストーリー(童話のような感じ)がありそうな音楽で、モチーフが共有されている曲もあり、全体が相互に関連した組曲になっているようだ。
作曲者によると『どこかメランコリーでややノスタルジックなムードを持っている』とのこと。
リンダ・フレドリクソン (bs,as、1985-)というフィンランドのサックス奏者がフィーチャーされている。
フレドリクソンのサックスは音が太く、表現力も抜群で、とても女性とは思われなパワフルなもの。
特にバリトン・サックスは荒々しく、スケールが大きい。
このサックスが主人公で物語が展開されているような感じで、サウンドのカラーも物語の進行につれて変わっていくところに、コスキネンの才能が光る。
「Notte」ではサックスのマウスピースだけを使って鳥の鳴き声のようなサウンドを出しているところも面白い。
UMO Helsinki Jazz Orchestra は1975年に設立されたフィンランドのビッグ・バンド。
サウンドがクリアでアンサンブルの精度も高い。
なによりも管の鳴りっぷりがよく、気持ちよく聴くことが出来る。
最後の「Quiberon」はその前までとは趣が異なり、エンディングにふさわしい華やいだムードがある。
Quiberon(ギブロン)はフランスのブルターニュ地方にある半島のことだろうか。
男声ヴォーカル(クレジットはない)が入っているが、あまり美しくなく、少し温い。
録音は低音はあまり出ていないが、クリアでアルバムの内容にふさわしい。

Kerkko Koskinen:Agatha 2

Kerkko Koskinen:
1.Promenade
2.Sokeana Hetkenä
3.Parade
4.Piana
5.Mare
6.Notte
7.Anime Waltz
8.Quiberon

Kerkko Koskinen(Composer)
Linda Fredriksson(sax)
UMO Helsinki Jazz Orchestra





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Last updated  2024年01月06日 00時00分09秒
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