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2019.02.17
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カテゴリ: ドキュメンタリ
1415 天空からの招待状


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・撮影 チー・ポーリン
・製作総指揮 ホウ・シャオシェン
・音  楽  リッキー・ホー
・オリジナルナレーション ウー・ニエンジェン
・日本語版ナレーション 西島秀俊

【キャスト】
----


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ASBX-5903
・製作年度  2013年
・製 作 国  台湾
・英  題  BEYOND BEAUTY/TAIWAN FROM ABOVE
・発 売 元  「天空からの招待状」パートナーズ
・販 売 元  アミューズソフト
・提  供  アクセスエー
       シネマハイブリッドジャパン
・協  力  日台経済文化交流会
・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・日本公開  2014年 全国劇場公開
・リリース  ----
・収  録  本編 93分
・サ イ ズ  16: 9 LB
・音  声  1.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
         (日本語ナレーション)
       2.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
         (中国語ナレーション)
・字  幕  1.吹替用字幕
       2.日本語字幕
・そ の 他  片面 1層、COLOR、MPEG-2、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
       DVD、レンタル専用
・映像特典  劇場予告編


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:[2013 金馬奨 最優秀ドキュメンタリー賞
      受賞]
        愛すべきものが、
        見つかりますように。
      一人の男が撮り続けた、
      現代に警鐘を鳴らす地球の真の姿
      全編空撮の未体験ドキュメンタリー
・ウラ面 :台湾ドキュメンタリー映画史上、
      最高記録の興行成績

なぜか日本版DVDのジャケットは、山脈の上に星空が広がっている。これって、邦題の『天空~』からイメージされたものだろう。個人的には、本編からの画像を用いたオリジナル版の方が好みだ。(苦笑)
興味をひくのは、ウラ面。左上にカメラで撮影している男性の画像が用いられていること。この男性が、監督でありカメラマンのチー・ポーリンだろう。本編には登場しないので、この画像だけでウラ面の価値は高い。
オモテ面は、イマイチだが、いいジャケットだ。(笑)

【感  想】
「一度、台湾に行ってみよう」

台湾の現状を空撮だけで綴った異色のドキュメント。

見事だった。素晴らしかった。嫉妬を覚えた。愛情と怒り、哀しみに満ちた映像とナレーションは、台湾が抱える問題が、多くの国が抱える問題と同じであることに気づかせてくれる。
世事に疎い私は、本作品が劇場公開されて、どのような評価を受けたのか知らない。けれど、私の耳に何も聞こえて来なかったことから察すると、大して評判にならなかったのだろう。でも、問題意識の高さと斬新さは、もっと評価されて良いはずだ。

日本が『日本列島/いきものたちの物語(12)』なんてふざけた動物ドキュメンタリーを作っている間に、台湾は、大人の目線で自国の美しさと悩みを世界に向けて発信している。この違いは、何だ?

アイドルの活動休止がネットニュースのトップを飾ったりする日本人の幼稚さは、筆舌に尽くし難い。アイドルの暴行事件が他国でもニュース報道されて喜ぶ日本のマスコミのバカさ加減にはウンザリする。恥だぞ。

台湾は、沖縄の与那国島から約 100キロ。西表島では、台湾の天気予報をみて、翌日のダイビングの計画を立てていた。それだけ近い国にも関わらず、あまり知られていない。(と思う)

本作品では、冒頭に時間をかけて台湾の美しい自然の風景を描写して行く。亜熱帯から熱帯の国だが、そのイメージはない。高い山々が連なり、雪をいただく景観は、まるで大陸の山脈を思わせる。九州くらいの面積しかないはずだが、台湾のさまざまな“顔”を次から次へと見せてくれるので、とても大きな国に思える。

やがて、本作品のテーマに斬り込んで行く。美しい田園風景に養魚場への地下水の汲み上げによる地盤沈下が語られる。年間7センチという。海に飲み込まれた地域の姿は、静かだが、ショッキングだ。
工業化による河川の深刻な汚染や採掘による山の切り崩し、過度な宅地開発、埋め立てによる海岸線の消失、エネルギー問題と環境問題、ゴミ処理……。
まるで半世紀前の日本の姿を見ているようだ。

印象的だったのは、ナレーションが“私たち”という表現を用いていること。“私たち”とは、もちろん台湾のことだが、それは観客自身の国のことでもある。だから、とても他国のこととは思えず、日本のことのように観ていた。意図されたことではないだろう。そこに製作サイドのグローバルな考え方がうかがい知れる。

複雑な政治環境のせいか、台湾の強い経済発展への欲望は、高度成長時代の日本を思わせる。そう、今の日本ではない。何だか哀しくなった。「繁栄は衰退の始り」とナレーションは語るが、まさしく人口減と少子高齢化の現実は、ゆっくりと死に近づいているとさえ思える。

美しい自然が残る台湾の姿を観客に見せつつ、監督は、経済発展の爪痕や矛盾を「必要悪」と言う。資源が乏しく、貿易に頼らざるを得ない国の実状から目を逸らしたりしない。文化や生活にも触れる。そして、人間の活動が海や大地とともにあることを、いやと言うくらい見せつける。レジャーやスポーツ、仕事も神事も観光も生活も、すべて大地と海とともにある。

だから、「子孫へ残すべきこの大地で一時的な欲望を満たしてはならない。我々は一時的な存在に過ぎないのだから」というナレーションに涙が出た。(欲望だらけの私には言葉がなかった)

一度、台湾に行ってみようと思う。





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Last updated  2019.02.17 05:30:06
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