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2005.11.21

『ネクロポリス』恩田陸著　読みました。

(15)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91627)

カテゴリ：大好き度120％！！

うーん、うーん。
柊は自分の読んだ本の感想をここに書き始めてもうすぐ二年目を迎えようと
していますが、ときどき「感想を書く」なんて（誰かに読んで欲しい、という
紹介文的な感想を書くなんて）無駄な作業だ～って思うときがあります。

この本もその一つ。
何ていったらいいのか…これは、これは
「是非、ご自分で読んでみて下さい！」 としか言えないから（笑）

へたくそなことを書いて、どなたかに妙な先入観を持たせてしまうなんて
想像するだに怖ろしいじゃないですか…！

　朝日新聞社、本の紹介ページは→ こちら　（必見

）

『ネクロポリス』を紹介しているHP、ご覧になって頂けました？
あらすじや、アナザー・ヒルへの道筋を見ているだけで
どきどきしてきませんでした？

未読の方にはそのドキドキした高揚感だけを抱いて、この本の世界に
飛び込んで行って欲しいって…それだけです。

読みながら、著者である恩田さんは根っから語る人、（物語の）作り手
なんだなあってしみじみ思いました。

恩田さんのエッセイ、『「恐怖の報酬」日記』『小説以外』を読んだ後に
この本を読まれたなら、そのことがよくわかると思います。

恩田さんの好きなもので構成された不思議世界。
語ることや、お酒が大好きなV.ファーの人々はまんま、恩田さんの分身で
あるように思えてきて…☆

特殊な状況下で展開していく物語って、読者にそれを理解してもらう為に
説明文的な文章がえんえん続いたりして、それが一番苦手な柊なのですが
（柊がファンタジー、SFに苦手意識を持っているのはそのせいです。）
ここでは読者と同じ、初心者の視点でジュンが存在してくれる上に
話の核にあるのが“ミステリ”（推理小説という意味ではなく、謎という要素）
だからか、自然にアナザー・ヒルの世界に溶け込んでいくことが出来ました。

恩田さんはホント、「これはどういう意味なんだろう」とか
「何故だろう？？」とか読者の心に“謎”の種を植え付けていくのが上手いです。
この不思議な世界を構成する小道具や伝承、言葉、その一つ一つが
興味をかき立てていきます。

柊は物語を理屈っぽく読み解くのは苦手です。
雰囲気を味わうもの、感じるものとして読むのが好きです。
結末に用意された種明かしに「あっ！」って気づいたときの
わくわくした気持ちのまま…本を閉じたいです。

閉じた瞬間、一層鮮やかに本のイメージがわっと自分の中に立ち昇ってきて
翻弄されるにまかせているときの、この恍惚とした感じ。

ああ、幸せ

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最終更新日 2005.11.21 14:57:54
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■コメント

Re:『ネクロポリス』恩田陸著　読みました。(11/21)

arsha さん

すばらしい心がけですよね～
私なんて、もう書きたい放題にしか書きませんから…（＞＜;
でも私の感想なんて誰もあてにしてないだろうなぁって思ったり…
私の日記だし…ってつい主観的な感想ばかり書いてしまいます…
でも同じ作品を読んでも、それぞれに受け止め方が違うので、他の方の感想を読むのも楽しいなぁって思います。。
それによって、「ああ、そういう風な捉え方があるのか！」って目から鱗だったり、「やっぱり私はこうだわ！」って思ったり…

この作品は未読ですが、実は２週間借りっぱなしの『ユージニア』にもぜんぜん手がつけられてない状態です(;＞_＜;)
わたｓ日の読書の秋は終わってしまったかも…(^。^;)

P.S.私も理屈っぽく読むのは苦手なんですが…
　自分の感想を読み返すと、感想はかなり理屈っぽいんですよね～(-_-;
　性格が理屈っぽいんでしょうか…？？

(2005.11.21 15:11:25)

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