ヒット商品応援団

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2006.01.08
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カテゴリ: ビジネス
商品開発への着眼  2006.1.8,

今年からはあまり気負わずに時々の気づきをこの日記に書こうと思う。タイトルにあるように商品開発の着眼点について再度その考え方を整理してみたいと思う。次の項目は私が以前いた会社でヒット商品の要因を整理したものである。

1,リミティッド/限定性 、時、場、個数、対象者限定、生産過程の限定
2,プレ・アクション / 先行性、前倒し先取性、日本で初めて、××で初めて
3,オンリー /唯一性、独自性、特徴、オリジナリティー、
4,キーパーソン /カリスマ性、 熱意ある、心をもって、汗をかく個人、
5,ライブ& ショー /劇場性 、感動、実感、体験学習、今を生きる
6,ハッピー&ヒーリング/至福感 、幸福感、癒し、充足感、安心感
7,コレクション/ 愛玩性、愛用 、 回数性、リピート率、ストックカルチャー
8,パーソナル/個人向けユース  、手軽なデザイン、大きさ、価格
9,ニュース&ジャーナル/事件性、話題性、注目度、口コミ

10数年前までは「限定」と言えばその希少性に心を動かされたものだが、最近ではなんでもかんでも限定ばやりで、最早人を引きつける力を無くしている。先行性についてもしかりである。江戸時代には今日の価格でいうと20万もする初鰹を誰よりも早く食べることが粋であったが、今日都市においては「旬」は既にない。オンリーも同様で1年も経たないうちにすぐに類似商品が登場する。既にお気づきと思うが、上記9つの項目を複数併せ持った商品や業態が注目を浴びている。年末に紹介した「野の葡萄」もこうした着眼点を数多く有している飲食業態の一つである。都市には健康ブームで数多くの自然食レストランがあるが、メニュー全てにこだわりがあるものの「こだわり」を超えた世界ができている。おそらく代表である小役丸秀一さんの農作物や生産者、お客様への「思い」がそうさせているのだと思う。企業理念を見ていただくと分かるが、「夢を語り続ける企業」を目指していくという。つまり、私達は上記のようなともすれば「テクニック」としての着眼ではなく、開発者自身がとことん「楽しめる」商品開発という原則を忘れてしまっていたと思う。全て商品開発の根底には変えていくことへの「夢」があり、それ自体が楽しみとしてあったのだ。生活者の潜在意識にある言いようのない不安を超えるもの、閉ざされてしまいがちな心の扉を開けてくれるもの、それはとことん楽しんでいる雰囲気にあると気づかされたのが「野の葡萄」であった。そう言えば、PCという衝撃的な世界を創り、今iPodで旧来のスタイルを変えたあのスティーブ・ジョブズはスタンフォード大学の2005年の卒業講演で次のように話している。

”自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ一つ。自分が素晴らしいと信じる仕事をやる。それしかない。そして、素晴らしい仕事をしたいと思うなら、進むべき道はただ一つ。好きなことを仕事にすることだ。”

その仕事とは、大小あるいはジャンルを問わず「好き」を追い求めていくことだと思う。確か、このブログでも団塊世代にふれて、”次々と起業していくであろう”と書いた。そして、好きなことを追い続ける団塊世代からユニークな商品が産まれてくると思っているが、さていかがであろうか?





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Last updated  2006.01.08 10:41:51
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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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