梅林庵

梅林庵

2019年02月10日
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平成31年2月10日(日)
 午前4時起床。曇りのち晴れ。正午を挟んで陽が差しました。暖かく感じました。
 本を読んでいて、外が騒がしくなってきました。気がついたら午前8時を回っていました。梅林庵横の道を登山客がリュックを背負ってぞろぞろ。そうか、今日は元越山に登る会だった。人の話し声が聞こえて、夢の中の妻が飛び起きてきました。
「もし、知った人が山登りのついで、訪ねてきた時にパジャマだと恥ずかしいわ。ところであなた、今朝は雑煮よ。お餅を焼いて頂戴」
 そうしました。写真は3つしか写っていませんが、全部で9つ焼きました。



 いりこだしがいい感じでした。拙宅のそれには具が混じりません。お餅の甘さと干魚の出汁、それに葱の風味だけ。これが格別です。妻は別に黄粉をまぶしてパクパク。好物なのだそうです。



 さてと、今日は頼まれていた櫟(くぬぎ)を始末しようか。近所のNさん宅横に倒した大物に取り付きました。



 煎餅のよう、厚さ15cmほどに玉切りました。通常は40cm前後の長さに、です。しかし、割る折、径の大きいものは労力を要します。短くがよろしい。
 エンジンを回し始めて、午前11時前、一端中断。折しもNさん宅、Kやんの一周忌でした。法事があり、その時刻に坊さんがやって来て経をあげるのだそうでした。
 丁度、混合ガソリンの量も心許ない。一っ走り、ガソリンスタンドへ。おっ、須留木の新地は野焼きだ。田の荒耕耘をする前、一斉に畦の枯れ草を燃やします。草茫々だと米作の妨げになりますし、害虫の卵を焼いてしまう効果もあります。この炎、煙を見ると、いよいよ春です。



 家に戻り、昼をしました。妻が肉まんを蒸してくれました。



 これ、福岡のSさんが送ってくれました。私、二つ、頂きました。普段、妻は私の半分の量しか食べません。しかし、この時ばかりは違いました。張り合って彼女も二つ。どうですか、この感じ。たっぷりの肉餡が堪りません。有り難うございました。



 午後1時前、再び切り出しへ。櫟は硬いです。最後はチェーンの刃が切れ上がりました。この後、斧で半分、もしくは1/3に割りました。



 パカンパカン、割っていたら中の割れ目にマイマイカブリの野郎がいました。深い裂け目には幾匹も。冬眠中だったろうに。すまんな。別のところに引っ越してくれ。



 半分の量を積んで、軽トラの荷台が一杯になりました。これだけで1週間から10日分の暖をとることができます。日が傾きました。残りは後日だな。



 帰りがけ、たまたま、隣接する藪の中を覗きました。突っ込んである枝を見つけました。一升瓶或いはバケツほどの丸太が幾つも転がっていました。欲な杣夫です。鳶口で引き出し、小切りました。これも後日、持って帰ります。



 その藪に大きな雑木が立っています。最前、家の方がそれらを切って欲しいと言いました。椿や樫が混じっている。二つ返事で引き受けました。



 家に戻り、薪小屋の空きスペースに荷役。
「あなた、バケツに灰が一杯よ。お父さんの芋畑に撒くといいわ」
そうしました。



 ここに桜の木があれば花咲かじじいです。



 切れ上がったチェーンソーの刃を研ごう。父の作業小屋に持ち込みました。あれっ?万力がないぞ。どこかに動かしたのでしょう。在処を訊いてみよう。しかし、午後5時でした。父はもうカーテンを閉めて鍵をかけて・・・。歳を取ると夜が早い。仕方ありません、諦め、地下足袋を脱ぎました。本を持って風呂へ。木屑塗れの汚れを流しサッパリ。頭を拭き拭きプシュッ。くわわゎ~、もちぇん。嗚呼、今日は疲れました。ご飯の前ですが、目が潰れそう。チャイコフスキーをかけてウトウト。ん?いい匂いだ。妻がかしわ飯をこさえていました。写真はまさにこれから混ぜようとするの図。



 牛蒡の風味がいい感じでした。あさりの味噌汁とあわせてくれました。美味しくて、両方、お代わりました。バタンキュー。



今日の類語
「たっぷり」
 ふんだん、充分、潤沢、湯水のよう、惜しげもなく、惜しみなく、贅沢に、多量に、大量に、有り余るほど、がっぽり、盛り沢山、大盛り、仰山、どっさり、わんさか、ごまんと、腐るほど、存分、十二分、腹一杯
 どれも贅沢ことばです。その「贅沢」にも「酒池肉林」の豪遊と「ささやかな贅沢」の二通りがあります。派手な遊興は後にむなしさが残ります。後者は満足感、会心の気持ちになるから不思議です。

今日の一句
梅林の花が見送る登山客

今日のラン
なし

今日の酒
サッポロ黒ラベルレギュラー1缶

今日の写真は小池幸子「帝国ホテル流おもてなしの心~客室係50年~」朝日文庫です。私、ハウツー本をあまり読みません。しかし、帝国ホテル流ということばが目に留まり、ブックオフで手に取りました。おもてなし、接遇の心構えは新聞が新入社員に贈るマナーの中にある内容と同じようなものでした。ただ、筆者の「七つ道具」というところに興味がいきました。ボールペンとシャープペン、メモ用紙(メモ帳ではなくA41枚を折りたたんだもの)、ケータイ電話、鏡と口紅、筆ペン。この辺りまでは頑首。しかし、続いてたすき、扇子。それぞれが着物姿の彼女にとって必須アイテムなのでした。








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Last updated  2019年02月11日 06時15分16秒
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一人親方杣夫 @ Re[1]:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) New! シミ君さんへ おはようございます。 暴言…
一人親方杣夫 @ Re[1]:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) New! 禁玉減酒さんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) New! スローライフmamaさんへ おはようご…
一人親方杣夫 @ Re[1]:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) New! nkucchanさんへ おはようございます。 風…
一人親方杣夫 @ Re[1]:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) New! 作業員さんへ おはようございます。 半…
シミ君 @ Re:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) おはようございます。 お父さんのお世話…
禁玉減酒 @ Re:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) こんばんは~。 わが母も、一人暮らしの…
スローライフmama @ Re:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) こんばんは🌛 毎日お疲れ様です。 お風呂…
nkucchan@ Re:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) 父上のお家、古い家だと、お風呂の床材は…
作業員@ Re:老いが進むと風呂嫌い?(09/17) >風呂を勧めると、滑って転ぶのが怖い…

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