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採集した海水魚・甲殻類の紹介。と言っても大したものは採れていないけれど…。カズナギ類。小さな個体がたくさん見つかった。最初の写真の個体はおそらくオオカズナギ(Zoarchias major)。ほかの個体は確認していないが、オオカズナギか、トビイトギンポのいずれかの可能性が高いと思う。ホシギンポ(Entomacrodus stellifer stellifer)。個人的にこのとぼけた顔が大好き~♪ヘビギンポ(Enneapterygius etheostomus)。ほかアイナメ(もしくはクジメ)の幼魚などが見つかった。たぶん、ケアシホンヤドカリ(Pagurus lanuginosus)。もう少し出てくれるとうれしいのだが…。ほかにもいろいろと…。今回の目的のひとつはモエビ類の採集。カニやヤドカリは観察のみでリリースしたが、モエビ類は活餌としてお持ち帰りした。ほか個人的に興味があるカズナギ類もお持ち帰り。帰るころ。まだ潮が引いているが、いい時間になったのでそろそろ帰り支度。簡単に生体のパッキングを行った。おわり。
2018年03月20日
観察した磯の生き物を紹介~♪まずはキヌハダウミウシ(Gymnodoris inornata)。中央の橙色のウミウシのこと。でも右上のほうにも黒っぽいウミウシがいる。こちらはクロシタナシウミウシ(Dendrodoris fumata)。では両者はいったい何をしているのか。すでにタイトルに書いているが、キヌハダウミウシがクロシタナシウミウシを食べていたのだ。キヌハダウミウシは他のウミウシを食べることで知られている。たぶんマンリョウウミウシ(Hoplodoris armata)。小さなウミウシがいるなぁと思い撮影して、のちに調べた個体。10cm以上になるらしい。アメフラシ(Aplysia kurodai)。たくさんいた。海ぞうめん(卵塊)はまだ見られなかった。気まぐれに撮影したイソギンチャク。ミドリイソギンチャク(Anthopleura fuscoviridis)。ウメボシイソギンチャク(Actinia equina)。以前はたくさんいたのだが、今回は少なかった。つづく。
2018年03月17日
2018年3月上旬に行った和歌山磯採集の備忘録。ここはよく来る紀北の磯である。まだ潮が引いていない。それでも数人ほど海で海藻を採っている人たちがいた。次第に引いていく潮。海藻がたくさん付着した岩盤。採集意欲が高まるなぁ~。生き物探し~♪ケヤリムシ(Sabellastarte japonica)。イトマキヒトデ(Patiria pectinifera)。このあとイトマキヒトデを採って寄生貝の確認を行った。それにしても海水が冷たすぎる…。つづく。
2018年03月16日
9月下旬の沖縄深海魚採集の備忘録。深海魚採集のあとは某氏宅にて、深海魚の梱包を行った。写真はトゲハナスズキ(Liopropoma japonicum)。1匹ずつ丁寧に梱包を行った。でも自宅の収容できる水槽は限られているので、お持ち帰りの個体を厳選した。翌朝、那覇空港で貨物便として海水魚を預けた。その後関西国際空港へと出発した。機内からの眺望。いつものことだが、空輸している海水魚の状態が心配である。機内食~♪美味しくいただきました。次回の深海魚採集はいつになるのかわからない。でも個人的には時間さえあれば、今すぐにでも行きたいのだが…(笑)。おわり。
2017年11月11日
9月下旬の沖縄深海魚採集の備忘録。水深100-200m、水深200m以深より採集した海水魚の一部を紹介。水深100-200mより採集した海水魚の一部。マダラハナダイ(Odontanthias borbonius)。手のひらよりも大きなものが多い。写真の個体は状態が悪く、生かすことをあきらめた個体。ホムラトラギス(Parapercis randalli)。状態よく採集されることが多い個体のひとつ。イトタマガシラ(Pentapodus nagasakiensis)。水深100-200mでも結構いるようだ。水深200m以深で採集された深海魚の一部。アオダイ(Paracaesio caerulea)。やっぱり美しい。採集直後のほんの一時期は黒っぽいが、このようにすぐに青っぽくなってしまう。また水槽内で落ち着いたときも黒っぽいので、写真の色彩は警戒色の可能性がありそう(某氏談)。ハマダイ(Etelis coruscans)。ハタタテヒメ(Hime sp.)のオス。ほかにもいろいろと採集したが、写真をほとんど撮っていない。(それに名前のわからないのもあるし…。)次第に陽が落ちていく。帰らなければ…。楽しい時間はすぐに過ぎていく。もう少し遊びたかったなぁ。つづく。
2017年11月10日
9月下旬の沖縄深海魚採集の備忘録。最初の採集場所でハナダイ類などを採集し、その後場所を移動した。その途中、流れ藻がたくさんあったので、某氏にお願いして流れ藻にいる生体の採集を試みた。同時にゴミもたくさん…。今回、目の粗いタモしかなかったため、これにて流れ藻を掬った。小さな魚は掬えないと思うが仕方がなかった。ホンダワラ類がメイン。この中から生体探し。メリベウミウシの仲間かな?ワタリガニの仲間はたくさんいた。マイヒメエビ(Leander tenuicornis)。えっ、こんなところにもいるのか。礁池でよく見かけるのに。そしてフシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)。これもいるのか。ブダイの仲間の幼魚。ギチベラ(Epibulus insidiator)。結局これらはすべてリリースした。目の細かいタモを持参すべきだったと少々後悔したが、でもこれはこれでかなり楽しかった。このあと深海魚採集の続きを行った。つづく。
2017年10月23日
9月下旬の沖縄深海魚採集の備忘録。磯採集の翌日は某氏と深海魚採集。出発まで少し時間があったのでいろいろ散策。その途中にある方が「ハブクラゲがいるよ~」と教えてくれたので、早速見に行った。こちらがそのハブクラゲ(Chironex yamaguchii)。このような淀んだところに多い。写っているのは1匹だけだが少なくとも4匹はいた。写真がわかりづらかったので、海中に手を入れて再撮影を行った。ずいぶんと濁っている上に泳いでいる。カメラを近付けてもこれが限界だった。ハブクラゲは刺されると危険な猛毒クラゲ。このようにあえて近付かないように。そういや某氏は以前に何度も刺されたと言っていた…(汗)。その後船に乗って深海魚採集に出発。いつ見ても雄大で美しい海だ。途中、結構船が揺れた。船酔いするとき、しないときがあるが、ホムラspの場合、寝不足だと船酔いすることがある。それ以外はたいてい大丈夫。よって前日は十分な睡眠をとった。最初の採集場所。ほとんど波がなくいい状態だ。つづく。
2017年10月13日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。採集した海水魚の一部を紹介。ヤリカタギ(Chaetodon trifascialis)。ほかのチョウチョウウオ類と比べて体高が低く、スマートな印象があるチョウチョウウオ。今回たくさんいたのでそのうちの1匹を採集した。カガミチョウチョウウオ(Chaetodon argentatus)。派手さはないが、渋めの色彩が個人的には気に入っている。ミスジチョウチョウウオ(Chaetodon lunulatus)。串本でもたくさん見かけるチョウチョウウオ。今回の採集場所にもたくさんいた。ただサンゴに隠れられると採集できなくなってしまうことが多い。キンセンイシモチ(Apogon properuptus)。たくさんいる。群れで飼育したら面白そうだ。ヤライイシモチ(Cheilodipterus quinquelineatus)。キンセンイシモチと異なり、こちらはほぼ単独でいる。岩陰、岩穴などで見つかることが多い。スズメダイ類も数種採集した。上:レモンスズメダイ(Chrysiptera rex)。下:ヒレナガスズメダイ(Neoglyphidodon nigroris)。最終的にこれらは全てリリースした。採集を終えたあとは某氏とお会いして、翌日の深海魚採集の打ち合わせを行った。つづく。
2017年10月11日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。採集した海水魚の一部を紹介。テングカワハギ(Oxymonacanthus longirostris)。サンゴのポリプを食べている。よってサンゴ礁に多い。今回たくさんいたが、何とか1匹だけ採集。採集後タモの中ではご覧の通り、吻が網目に刺さったままで動けないでいた。少しまぬけだったりする(笑)。でもかわいい。最終的にリリースした。イシヨウジ(Corythoichthys haematopterus)。非常にたくさんいる。写真の個体はまだ小さめ。おそらくヨリメハゼ(Cabillus tongarevae)。セスジサンカクハゼ(Fusigobius gracilis)。これに似ているセホシサンカクハゼは第1背鰭後方部分に黒い点がある。ムラサメモンガラ(Rhinecanthus aculeatus)。小さいのはかわいい。モンガラ類の大きいのは怖いけれど。カモハラギンポ(Meiacanthus kamoharai)。そしてすでに紹介しているヨダレカケ(Andamia tetradactylus)。ピョンピョンと跳ねて逃げようとするので、撮影には苦労した。つづく。
2017年10月09日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。観察・採集した甲殻類の一部を紹介。ヒメベニオウギガニ(Liomera laevis)。転石下で比較的よく見つかる、紅白のかわいい小さなカニである。目立つ色彩でありつい採集してしまったが、結局リリースした。小さな毛深いカニも採集。そしてこちらもカニ。ヒドロ虫が岩盤に付着しているようにも見えるが…。採集して確認した。クモガニの仲間なんだろうな。付着しているヒドロ虫。ほとんど隙間なくびっしりと付いていた。ツノヤドカリの仲間。非常にたくさんいる。タテジマヨコバサミ(Clibanarius striolatus)。殻口の狭い巻貝に入っていたので、てっきりイモガイヨコバサミかと思ったのだが…。マダラヨコバサミ(Clibanarius humilis)。たくさんいるのだが、写真を撮ったのは久し振りのような気がする。シマヨコバサミ(Clibanarius rhabdodactylus)。このヤドカリもたくさんいるのだが、生息場所は局所的な気がする。つづく。
2017年10月08日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。シュノーケリングで観察した生体の一部。白化したサンゴ。今回かなり目立った。その他いろいろ観察。見ていて楽しいのだが…。ただ個人的にはサンゴ以外の生体に興味があったりする。こちらはネンエキボヤ属の一種(Diplosoma sp.)。Diplosoma virensかもしれないが、詳しくは調べていない。以前にこのホヤにある種のヒラムシが多く付着していたことがあったので、注意深く観察するようにしている。そしていつものごとく棘皮動物の観察。ジャノメナマコ(Bohadschia argus)。アオヒトデ(Linckia laevigata)。イカリナマコ科の一種(Synaptidae sp.)。オオイカリナマコの色彩変異なんだろうか?でも実際のところよくわからん。適当に撮影した貝類。ルリスズメダイ(Chrysiptera cyanea)など。ゴンズイの仲間。おそらくはミナミゴンズイ(Plotosus lineatus)だと思うが、実際は採集して調べないといけない。つづく。
2017年10月06日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。今回のメインとなる磯採集場所。ざっと見渡した限り、釣りをしている人が数人、マリンレジャーを楽しんでいる人が数人いた。採集をしている人はホムラspだけだった。いい感じで潮が引いていた。浅瀬をマリンブーツを履いて歩きながら、生き物の観察。たくさん見つかるシロサンゴヤドカリ(Calcinus seurati)。同様にたくさん見つかるスベスベサンゴヤドカリ(Calcinus laevimanus)。ほかにもいろいろなヤドカリが見つかった。そしてヨダレカケ(Andamia tetradactylus)。海面上の岩盤の上にいた。なぜか。そう、この魚は海水が嫌いなのだ。採集後に海水が入ったケースに入れても、すぐに海水からとび出してしまう。そして海水に浸かっていない壁面にへばりつく。そんな面白いやつです。今回お持ち帰りこそしなかったが、飼育したら面白いと思う。その後シュノーケリングを開始した。つづく。
2017年10月04日
9月下旬の沖縄磯採集の備忘録。写真は朝の関西国際空港。いつものようにANA便を利用。機内からの眺望。飛行機トラブルのニュースが続いていたので、ほんの少し心配ではあったが、逆に考えるとトラブルのあとだからよりきっちりと点検・整備されているのでは…。そんな風に考えたりもした。何十回と飛行機に乗ってはいるが、ごくわずかな不安はやはりある。ANA便の機内食。キャビンアテンダントさんが勧めてくれた野菜ジュースをいただいた。なかなか美味しかった♪このあとしばらくの間仮眠。そして那覇空港に到着。レンタカーを借りてある磯へ出発。こちらがその場所。これから潮が引いていくところである。目的はヤドカリ観察。そしてその中でも確認しておきたかったのがこちらのキカイホンヤドカリ(Pagurus angustus)。今回たくさん見つかった。シーズンによって個体数がかなり違うような気がする。このあとメインの磯へ。つづく。
2017年10月03日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。磯採集を終えてから宿泊先へ向かう途中に寄った漁港。今シーズン、ここではタコクラゲに出会えなかった…。漁港の隅にいたイカ。アオリイカかな?わかりにくい写真になってしまった。もう一度撮影を試みたが、逃げてしまった。別の場所には青い魚がいた。ルリスズメダイか、ソラスズメダイだろう。ハタタテダイの仲間が群れを成して泳いでいた。ハタタテダイか、ムレハタタテダイだな。かわいいものだ。見ているだけで癒される。その後宿泊先の串本ロイヤルホテルへ。翌日に帰宅した。おわり。
2017年09月24日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回採集した海水魚の一部を掲載。サザナミヤッコ(Pomacanthus semicirculatus)の幼魚。採集してから気付いたことだが、ご覧の通り臀鰭の3分の2ほどが欠損していた。あたかも何者かに食いつかれたあとのように見える。これだけ大きく欠損していたら再生は難しいだろう。トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)。メジャーだがやはり美しい。チョウハン(Chaetodon lunula)。こちらもメジャーでかわいらしい小さな個体。トゲタナバタウオ(Belonepterygion fasciolatum)。たくさんいるのだが、時として採集に苦労する。たぶんシロヒゲセジロハゼ(Clariger sp.)。個人的に好きなハゼ。水槽では隠れキャラ的な存在で行方不明になることが多いのだが、つい採集してしまう。ハゼの仲間。まだ調べていない。今度調べようっと。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。今回多く見つかった。下の写真は胸鰭内面の模様の確認で、ニライカサゴと鑑別するためである。ちなみにこれらもサツマカサゴであった。フサカサゴの仲間。いつものように多く見つかった。ハタンポの仲間。カノコベラ(Halichoeres marginatus)の幼魚。ホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)の幼魚。タモの網目をすり抜けて逃げてしまうことが往々にしてある。タモを二枚重ねることでこれに対応した。つづく。
2017年09月21日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回採集・観察した甲殻類の一部を掲載。カブトヤドカリ(Dardanus deformis)。沖縄にはたくさんいるが、串本では少なめ。それゆえに見つけたときはうれしい。ちなみに宿貝の殻口の周囲にはモンバンイソギンチャク(写真下)が付着していた。オイランヤドカリ(Dardanus lagopodes)。アオボシを探していたのだが、すべてオイランだった。残念。次回に期待する。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。面白いものを宿にしていたので、思わず撮影。歩きにくそうだが…。セグロサンゴヤドカリ(Calcinus gaimardii)かな。眼柄を見る限りはこれでいいと思うが、前甲が白かった。幼稚体からの成長過程かもしれない。これもたぶんセグロサンゴヤドカリだと思うが…。わずかに見える眼柄の色彩から判断。でもちょっと自信なし。ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。毎回のように観察し、掲載しているヤドカリのひとつ。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。まだ小さな個体。かわいらしいものだ。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。トウヨウヤワラガニ(Halicarcinus orientalis)。少し前のブログに掲載した個体。写真下は死んだふりをしているところ。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。有毒ガニとして有名である。ワタリガニの仲間。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)結局のところ甲殻類でお持ち帰りしたのはこれだけ。つづく。
2017年09月19日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングにて観察したウミウシの一部を掲載。オキナワキヌハダウミウシ(Gymnodoris okinawae)。最初はキヌハダモドキかと思ったのだが、なんだか違和感…。(何度も書いているが、この違和感は結構大切。)そう思って撮影して、のちに調べたら、オキナワキヌハダウミウシだったわけだ。今回、初の出会い。うれしいものだ。クロスジアメフラシ(Stylocheilus striatus)。ここにいるアメフラシ類の中では少なめ。この写真ではわかりにくいが、体表に散在する小さな青い点はかなり美しい。クロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。そこらじゅうで見つかるアメフラシの仲間。見飽きたせいもあり、最近は観察を怠っている…。エンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。これもかなり多いウミウシ。ただ小さいので見落としがち…。ツヅレウミウシ(Discodoris lilacina)。地味だがこういうのは好き。今回撮影していないが、今までに何度も掲載している(地味な)ビワガタナメクジとかも好きだ。サキシマミノウミウシ(Austraeolis ornata)。ミノウミウシ類は最近こればっかり…。ほかのも見たいな…。次回に期待しようっと。コノハミドリガイ(Elysia marginata)。ここにはよく似た種がいるので、以前にも増して注意して観察するようになった。トカラミドリガイ(Elysia lobata)。さらにこのウミウシもいるから面白い。Elysia属、ちょっと気になる。また観察に行きたい。つづく。
2017年09月18日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングにて撮影した海水魚の一部を掲載。タイドプールで見つけたサツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。どこに?まぁ見慣れればすぐにわかるが。最初の写真の真ん中あたり。まるで石のようである。石灰藻のような薄紫色も見事。こちらはまた別のタイドプールで見つけたサツマカサゴ。別角度から撮影。砂のような、藻のような見た目が見事だ。小さくてかわいい白いサツマカサゴ。よく見かける色彩パターンである。トラウツボ(Enchelycore pardalis)。穴の近くにはサラサエビがたくさんいた。こちらもトラウツボ。目の前を泳いでいたので思わず撮影。クマノミ(Amphiprion clarkii)の幼魚。あちこちのサンゴイソギンチャクで見られた。つづく。
2017年09月17日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。こちらはツマジロナガウニ(Echinometra tsumajiro)。そこらじゅうで見つかるウニだが、個人的には観察対象である。そして今回面白いと思ったのは、トウヨウヤワラガニ(Halicarcinus orientalis)がツマジロナガウニの棘の間にいたこと。最初はたまたまだと思ったのだが、ほかにもツマジロナガウニの棘の間にいるトウヨウヤワラガニを見つけることができた。さらに面白いことに、トゲクモヒトデ類の腕に付着するトウヨウヤワラガニも見つかった。トウヨウヤワラガニは小さいものばかりで成長過程だと思われた。こういった場所も隠れ家としているのかもしれないな。こちらのウニにいたのは寄生貝(下の写真)。棘皮動物の観察が楽しすぎる~♪つづく。
2017年09月16日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。観察したヒトデ、クモヒトデ、ウニの一部。マンジュウヒトデ(Culcita novaeguineae)の幼若個体。ここで見かけたのは久々だ。幼若個体はご覧の通り”ビスケット”のようなかわいらしい形状をしており、ヒトデであるとわかるが、成熟個体は”まんじゅう”のような形状をしている。ヒトデヤドリエビの共生が見られることが多く、またカクレウオの仲間が住んでいることがあるので、個人的には面白い生体と思っている。とまぁここまではいいのだが、厄介なことにオニヒトデ同様にサンゴを食害するらしいのだ。”食害するらしい”としたのはまだ食痕を見たことがないから…。まぁ観察不足かもしれないが…。ウデナガクモヒトデ(Macrophiothrix longipeda)。写真を見ればわかるがとても腕が長いクモヒトデである。アカクモヒトデ(Ophiomastix mixta)。転石下でよく見つかるクモヒトデ。ミナミイツツメクモヒトデ(Ophiarachnella infernalis)。こちらも転石下で比較的よく見つかるクモヒトデ。タワシウニ(Echinostrephus molaris)。岩に穴を掘って生息しているウニ。同じ岩盤に多数のタワシウニが穴を掘っていることが多い。ラッパウニ(Toxopneustes pileolus)。叉棘には毒があるため注意が必要である。クロウニ(Stomopneustes variolaris).うっすらと緑色がかった黒い棘が美しいと思う。つづく。
2017年09月15日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。何やろ…。転石下にいた。ユムシの仲間っぽいのだが…。それともホシムシの仲間。よくわからない。手袋の上でしばらくの間観察していると次第に長軸方向へと伸びていった。今まであまり興味がなかった生体だが、こうやって見ていると面白い。水槽の底砂の撹拌・掃除部隊になるかもしれんな?ヒザラガイの仲間。このあたりもよくわからない…。たまに興味を引くようなきれいな個体がいるので、多少気になる生体ではある。タカラガイの仲間はよく見つかる。上:ハナビラダカラ(Monetaria annulus)。下:ホシキヌタ(Lyncina vitellus)。外套膜がわかる個体を選んで撮影した。つづく。
2017年09月14日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。この日はほとんど人がいなくて、ほぼ貸し切り状態~♪採集されている方はホムラspをのぞき、ほかに一人いただけだった。写真はこれから潮が引いていくタイドプール。では早速シュノーケリング。クシハダミドリイシ(Acropora spicifera)を眺めてゆらゆら。海水温は低くなく、ウェットスーツなしで十分だった。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。毎回のことだが、ピンク色が際立って目立つ。こんなところにスナギンチャク類。踏んでしまいそうになった…。グビジンイソギンチャク(Stichodactyla tapetum)。白っぽいのもばかりだった。たぶんセンコウカイメンの一種(Cliona sp.)。でもちょっと自信なし。オオナガレカンザシ(Protula bispiralis)。比較的多く見つかる。やっぱり綺麗だ。つづく。
2017年09月13日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した海水魚の一部を掲載。フチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)。3匹見つけたうちの1匹をなんとか採集。過去にタモの網目をすり抜けて逃げられた経験があるので、目の細かいネットを用いて採集した。アカハタ(Epinephelus fasciatus)。最初はメギスかと思ったのだが、採集してみるとアカハタだった。ほかにもカンモンハタやクエといったハタ類の幼魚が見つかった。オジロスズメダイ(Pomacentrus chrysurus)。幼魚のうちはまだ綺麗なんだけれどなぁ…。チョウチョウウオ類はメジャーなものばかり。上から順に、チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)、トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)、チョウハン(Chaetodon lunula)。写真はないがフウライとかも…。ミツボシキュウセン(Halichoeres trimaculatus)。沖縄ではアカオビベラ、ハラスジベラなどと同様に、イノーにたくさんいるのに串本では相対的に少なめ。ここではニシキベラやカミナリベラが圧倒的に多い。採集後は宿泊先の串本ロイヤルホテルへ移動。写真は串本ロイヤルホテルの教会。哀愁の漂う空がとても良かったので思わず撮影。しばらくの間、生暖かい風に吹かれて空を見ていたのであった。おわり。
2017年09月10日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した海水魚の一部を掲載。シマヒメヤマノカミ(Dendrochirus brachypterus)。ペットボトルのキャップに収まるかなり小さい個体。そういや昨年の8月にも同じような小さい個体を採集したっけ…。この時期に多いのかもしれないな。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。薄紫、茶色、白のカラーリングが美しい個体。胸鰭の軟条数は16だった(ニライカサゴとの区別)。小さなフサカサゴの仲間(Scorpaenidae sp.)。この時期たくさん見つかった。アオヤガラ(Fistularia commersonii)。いつものタイドプールに数匹いた。ササウシノシタ科の一種(Soleidae sp.)の幼魚。すでに掲載済みの個体。毒を持つミナミウシノシタの可能性を危惧してすぐにリリースした。たぶんイソハゼ(Eviota abax)。他魚を採集した際にタモに入った個体。ハゼの仲間。汽水域で採集した個体。チチブモドキあたりかもしれないな。つづく。
2017年09月09日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した甲殻類の一部を掲載。トゲアシガニ(Percnon planissimum)。かなり小さな個体。右第2歩脚は欠損しており、再生芽が形成されていた。次回の脱皮で歩脚の再生が行われるだろう。コシオリエビの仲間。いったん採集したもののこの後リリースした。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。ご覧の通り毛がたくさん生えているヤドカリ。クロシマホンヤドカリ(Pagurus nigrivittatus)。そこらじゅうにいるヤドカリ。特に転石下にかなりの数の個体がいることがある。コモンヤドカリ(Dardanus megistos)。ここで見つかるDardanus属のヤドカリの中では2番目に好きなヤドカリ。一番はやっぱりアオボシヤドカリ。サンゴヤドカリはいつものメンバー。上:ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。下:ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)。甲殻類でお持ち帰りしたのはこれだけ。ほかはすべてリリースした。つづく。
2017年09月05日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察したウミウシ、棘皮動物の一部を掲載。カメノコフシエラガイ(Pleurobranchus peroni)。Color variationが豊富なウミウシ。今回美しい赤紫色の個体に出会えた。エンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。初めて見つけたときは喜んだりもしたが、こうもたくさんいると何だか…。先程と同様にたくさんいるクロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。岩の上などの目立つところにいても魚に襲われない。外套膜に摂食を阻害する物質があるからなのかな。ビワガタナメクジ(Dolabrifera dolabrifera)。岩の下などにひっそりといることが多いアメフラシの仲間。ここではクロヘリアメフラシほど多くはないが、探すと比較的見つかるほうだ。サキシマミノウミウシ(Austraeolis ornata)。見つかったミノウミウシ類はこれだけだった。ホウシャクモヒトデ(Ophiocoma pica)。体色は地味だが、個人的には美しいと思っているクモヒトデ。タコノマクラ目の一種。いろいろ付けてカモフラージュしていた。タコノマクラそのものでいいと思うが、確認はしていない。コシダカウニ(Mespilia globulus)。カモフラージュならタコノマクラに負けていない。トックリガンガゼモドキ(Echinothrix calamaris)。このとき小さな個体が数個体見つかった。お持ち帰りしたくなるくらいかわいい。つづく。
2017年09月04日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。サンゴ礁でのシュノーケリングは楽しすぎ~。トランスもどきの状態でしばらくの間海を漂った。目につくのはピンク色のハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。ここにも…。結構たくさんある。特に小さいハナヤサイサンゴは応援したくなる。がんばって大きくなれよ~。こちらのハナヤサイサンゴは一部をカイメンに占拠されていた。あとは適当に撮影したものを列挙。ゴンズイ(Plotosus japonicus)。ウツボ(Gymnothorax kidako)。岩下の隙間にいたサザナミヤッコ(Pomacanthus semicirculatus)の幼魚など。つづく。
2017年09月01日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。この日採集されていたのはホムラspをのぞき、家族で来られている1グループのみだった。比較的すいていて解放感があってよかった。シュノーケリング開始時のタイドプールの潮の引きはこの程度。あまり浅くなると泳ぎにくくなるので、これぐらいがちょうどいいかもしれない。引き始めのころはあまり濁っていなくて観察しやすい。別のタイドプールへと順に移動し、観察・採集を行った。写真はイモガイの仲間。転石裏を観察。貝類の卵?観察後は元へ戻しておいた。ササウシノシタの仲間(Soleidae sp.)の幼魚だと思う。胸鰭ははっきりしないし、眼が右側にある。このあといったん採集したが、すぐにリリースした。以前に串本でこの種の幼魚を採集しケースに入れていたら、他魚が全滅したことがある。回顧的に考えるとミナミウシノシタだったのかもしれない。でもミナミウシノシタって串本にいたっけ?いてもおかしくなさそうだが。つづく。
2017年08月31日
磯採集を終えたあとは漁港へ。採集・観察目的となる生体探し、そしてタコクラゲの出現状況の確認など、このあたりが目的である。結果ここではタコクラゲを見つけることができなかった。でもそのかわりに見つかったのがこちらのカツオノエボシ(Physalia physalis)。写真は1個体だが、ほかにも数個体見つかった。カツオノエボシは個人的にとても魅力的な生体であり、何度も飼育したいと思ったことがある。このときもお持ち帰りしようかどうかとかなり悩んだ。でも結局お持ち帰りしなかったのだが…。飼育をしたことはないが、実際かなり難しいらしい。(ギンカクラゲならあるがすぐにダメになってしまった経験あり。)触手には毒があり、刺されるととても危険である。ちなみにムラサキダコのオスはこの触手をちぎってつかみ、防御として用いるとのこと。その後宿泊先へと向かった。串本ロイヤルホテル(山側)からの眺望。やっぱりカツオノエボシをお持ち帰りしとけばよかったかな…。そんなことを思いながら宿泊。そして翌朝に帰宅した。おわり。
2017年08月27日
観察・採集した甲殻類の紹介。と言っても今回はかなり少なめ。イモガイヨコバサミ(Clibanarius eurysternus)。小さな個体。串本では少なめだが、沖縄ではたくさん見つかるので、お持ち帰りする気が起きない。ソメンヤドカリ(Dardanus pedunculatus)。宿貝にベニヒモイソギンチャクとモンバンイソギンチャクを付着させていた。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。テトロドトキシンやサキシトキシンなどの毒をもつ有毒ガニ。モクズセオイ(モクズショイ)(Camposcia retusa)。ペットボトルのキャップに収まるサイズ。ここまで小さいのは久々だ。つづく。
2017年08月25日
シュノーケリングにて観察したウミウシの一部。コノハミドリガイ(Elysia marginata)。普通種だが美しいと思ってしまう。ゴクラクミドリガイ属の一種(Elysia sp. 7)。ゴクラクミドリガイの仲間、なんだかややこしい。トカラミドリガイ(Elysia lobata)。昨年いることに気付いてから探していたウミウシ。また出会えたことがとてもうれしい。ナマコを観察するとウミウシが付着していた。こちらもゴクラクミドリガイ属の一種(Elysia sp.)だと思うが、さて何者だ?また時間があるときにでも調べようと思う。ほか気まぐれに撮影したアメフラシ類。上:ジャノメアメフラシ(Aplysia dactylomela)。下:クロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。つづく。
2017年08月23日
2017年8月中旬に行った串本磯採集の備忘録。干潮が午前中ということもあり、朝早くから潮溜まりの観察。その後早々にシュノーケリングを開始した。個人的な興味から棘皮動物の観察は欠かせない。こちらはアラサキガンガゼ(Diadema clarki)。(ガンガゼ類において)ここではガンガゼの次に多く見つかる。タワシウニ(Echinostrephus molaris)。岩に穿孔して生息している。そういや不注意に岩をつかんで刺されたことがあったな。トラフナマコ(Holothuria pervicax)。たぶんセンコウカイメン、クリオナの仲間。前回の磯採集で観察した個体かもしれない。オオナガレカンザシ(Protula bispiralis)。こちらは毎回のように観察している個体。写真も何回か掲載している。ヒラムシの仲間。以前に観察したヒラムシ(最後の写真)と同じと思ったのだが、咽頭のサイズ、形状が異なる。ほかにもいろいろと違う点がある。マガキガイ(Strombus luhuanus)。ニチリンイソギンチャク(Phymanthus muscosus)。砂の中に眼がある。フグだな。クサフグあたりかもしれない。ずいぶんと近付いたが眼だけキョロキョロ。逃げる気配はないようだ。ヨウジウオ科の一種(Syngnathidae sp.)。サンゴイソギンチャクの中にいるクマノミ(Amphiprion clarkii)の幼魚。サンゴ礁でシュノーケリング。気持ちがいい。何時間でも泳いでいられる。つづく。
2017年08月22日
採集した海水魚の一部を紹介。トノサマダイ(Chaetodon speculum)。数匹いたうちの1匹を何とか採集。ほかはサンゴの陰に隠れてしまった。でも最後にはリリースした。トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)。メジャーだがやっぱり綺麗だ。フウライチョウチョウウオ(Chaetodon vagabundus)。チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)。ヨコシマタマガシラ(Scolopsis lineata)。フタスジタマガシラじゃなかった。残念。コバンヒメジ(Parupeneus indicus)。体側の楕円形の黄色斑点が綺麗なのだが、撮影時には目立たなくなった。ナンヨウツバメウオ(Platax orbicularis)。お腹パンパンだ。食べ過ぎとちゃう(笑)。ニジギンポ(Petroscirtes breviceps)。たまたまタモに入ったので撮影した。おまけみたいなもの。カノコベラ(Halichoeres marginatus)。イナズマベラ(Halichoeres nebulosus)。地味なベラではあるが、個人的には好きなベラである。サラサハゼ(Amblygobius phalaena)。小さいのがちらほら…。小さいうちは採集しやすい。ハコフグ(Ostracion immaculatus)。ピンポン玉程度にまで成長したものが多かった。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。ベニカエルアンコウ(Antennarius nummifer)。ほかにもいろいろ採集したが、結局のところ海水魚はすべてリリースした。おわり。
2017年08月18日
採集・観察した甲殻類の一部を紹介。アケウスの仲間(Achaeus sp.)。ほかの生体を観察している際に、隣で藻のようなものが動いたので採集したところ、アケウスの仲間だった。動かなければわからなかったな。カイカムリの仲間。こちらは動かなくてもわかってしまう。不自然なカイメンがポツリ…。そしてカイカムリだろうと。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。クリイロサンゴヤドカリ(Calcinus morgani)。オイランヤドカリ(Dardanus lagopodes)。イシダタミヤドカリ(Dardanus crassimanus)。Dardanus属の一種。ソメンかサメハダだろうな。よく見つかる小さなカニダマシ類。アシナガスジエビ(Palaemon ortmanni)。青紫の長い額角が特徴的だ。つづく。
2017年08月17日
夏の海。シュノーケリングがとても楽しい。サンゴの上に海藻が付着。そしてその上をゆっくりとシュノーケリングした。もちろんタイドプールも順にシュノーケリング。写真はサツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。フサカサゴ科の一種(Scorpaenidae sp.)。転石下にいた個体。ベニカエルアンコウ(Antennarius nummifer)。今年になって串本で3個体目。しかもすべて同じタイドプール。ヨウジウオ科の一種(Syngnathidae sp.)。カンムリヨウジあたりだろうか?サンゴイソギンチャクに共生するクマノミ(Amphiprion clarkii)の幼魚。かわいいもんだ。ノウトサカ属の一種(Cladiella sp.)。これは1ヶ月ほど前の磯採集でシロハナガサウミウシの食害が見られた個体。気になって再確認。食害された部分は以前とあまり変わらなかった。そして肝心のシロハナガサウミウシはいなくなっていた。いったいどこへ行ったんや…。つづく。
2017年08月16日
2017年7月下旬後半に行った串本磯採集の備忘録。ほとんど潮が引いていない状態から少し時間が経過。まだまだこれから引くが、待てないホムラspは次のタイドプールへと移動するのであった。ではシュノーケリングで観察した軟体動物の一部を掲載。ナギサノツユ(Oxynoe viridis)でいいと思うのだが…。気になるのは後方の突起。こんなのあったけ。コノハミドリガイ(Elysia marginata)。今年もトカラが見つかることを期待している。ニシキツバメガイ(Chelidonura hirundinina)。小さいのがちらほらと見つかりだした。ビワガタナメクジ(Dolabrifera dolabrifera)。地味だし、見た目も良くないし…。でも個人的には好きなアメフラシ類だ。オトメガサ(Scutus sinensis)。ウミウシではないけれど撮影したので掲載。シュノーケリングで観察したウニ類の一部。ガンガゼ(Diadema setosum)。ホンナガウニ(Echinometra mathaei)。赤みがかった周口部。タコノマクラ(Clypeaster japonicus)。ウニ類は大したものが見つからなかったが、観察は結構楽しかったりする。石の中に何かいる。センコウカイメン科のクリオナの仲間か?つづく。
2017年08月15日
2017年7月下旬後半に行った串本磯採集の備忘録。ここは串本の某所。ほとんど潮が引いていない状態だ。そりゃ、満潮からまだ1時間しか経っていないからな。浜から近いごく浅いところ。干潮時にはもちろん海水がなくなる。ここをチャプチャプとマリンシューズで歩いていると、何やら見たことがある魚を発見した。それがこちらのナンヨウツバメウオ(Platax orbicularis)の幼魚。枯葉に似せた擬態は見事だが、慣れてくると容易にわかる。それに流れに逆らって枯れ葉が漂っているのもおかしい。漁港では不用意にタモを近付けると、海中深くに潜ってしまうことがあるが、こんな浅いところでは潜って逃げることもできない。慎重に2本のタモで追い込んで採集した。さてどこでシュノーケリングを行おうか。干潮時にできる潮溜まりを思い出しながら、今回はここから始めることにした。と言ってもここはまだ干潮時に海から出てしまう場所。ごつごつとした岩肌ばかりだ。少しだけ深まったところにいたミヤコキセンスズメダイ(Chrysiptera brownriggii)の幼魚。幼魚のときはとても綺麗だ。チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)の幼魚。干潮時には潮がひいて泳ぎづらい場所。大したものは見つからなかったが新鮮さがあってやや満足。このあと潮の引きに合わせて場所を移動し、観察・採集を行った。つづく。
2017年08月07日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。採集・観察した海水魚の一部を掲載。イサゴハゼ(Gobiopsis arenaria)。毎回のように見つかるハゼ。ただ数は少なめ?この個体、体色が少し変と思い採集したが、お持ち帰りして飼育していたら元の色彩に戻った。クロユリハゼ(Ptereleotris evides)。エサ用のハゼ。一度に大量採集できるので重宝している。写真下のような小さな個体はリリースした。ナンヨウツバメウオ(Platax orbicularis)。これからもっと増えてきそう。よく懐くかわいい魚。大きくならなきゃいいんだが。チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)。かなり多くなってきた。フウライチョウチョウウオ(Chaetodon vagabundus)。ほかトゲチョウチョウウオ、アケボノチョウチョウウオなどもちらほら。と言ってもまだトロピカルさには乏しい。アケボノは採集できなかった。サンゴの中に隠れられるとどうしようもない。アオヤガラ(Fistularia commersonii)。コウワンテグリ(Neosynchiropus ocellatus)。すでに掲載済みの小さな個体。テンクロスジギンポ(Plagiotremus tapeinosoma)。不用意にタモに近寄ってきたところを採集。食いつけるかどうか吟味していたな…。アライソコケギンポ(Neoclinus okazakii)。ゴマモンガラ(Balistoides viridescens)の幼魚。成魚は出会いたくない恐い魚である。ツマジロオコゼ(Ablabys taenianotus)。すでに掲載済みの個体。採集後は漁港チェック~♪まだタコクラゲは出現していなかった。ここで宿泊、そして朝から帰宅した。おわり。
2017年08月01日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。採集・観察した甲殻類の一部を掲載。ヒシガニ科の一種(Parthenopidae sp.)。Retrospectiveに見てわからなくなったので、ホソウデヒシガニ→ヒシガニ科の一種へと訂正した。また時間があるときにでも調べてみることにする。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。いつも見かける個体よりも小さな個体。ヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。転石下の普通種。オスのようだ。クモガニの仲間。カイメンや海藻を付着させてカモフラージュしていた。サメハダヤドカリ(Dardanus gemmatus)。ほかにもサメハダが数個体いた。今回ソメンは見つからなかった。イシダタミヤドカリ(Dardanus crassimanus)。ここでは少なめの印象がある。以前の底引き網漁ではこればっかりだったなぁ。また某所の漁業廃棄物にもこれが多かった…。サンゴヤドカリの仲間たち。上:ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。下:ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。左眼の色が変だ…。リリースしたけれど気になるなぁ。アオヒゲヒラホンヤドカリ(Pagurus decimbranchiae)。なかなか出てこなかったので、あきらめて撮影。クロヤドリエビ(Arete dorsalis)でいいんだろうか。気になるのは腹部。寄生虫かと思ったのだが、単なる抱卵だった。残念。エビノハラヤドリがいるわけないわな…。このあと見つかったムラサキウニの元へリリースした。つづく。
2017年07月31日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。サンゴの海をシュノーケリング~♪濁ってはいるがやはり面白い。水温は低くなく、ウェットスーツなしで十分だ。ホンケヤリムシ(Sabella fusca)。トゲイトマキヒトデ(Aquilonastra coronata)。転石裏によくいるヒトデ。たぶんアラサキガンガゼ(Diadema clarki)。なぜかガンガゼ類をチェックしてしまう…。ナマコ類もいろいろと…。写真下は触手を引っ込めてしまったが樹手目のナマコのようだ。となりにいるのはチビナマコなんだろうか?キュビエ器官に注意してニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)を観察。写真下は寄生貝。結局のところ棘皮動物の観察に時間を費やしている。でも楽しいから仕方がないんだけれどね。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)。スミを出しまくり~。このあとすぐにリリース。つづく。
2017年07月30日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。朝早くから来たのだが、(写っていないが)先客が一人いた。これから磯採集シーズンだからな…。それにしてもいい天気だ。朝から結構暑い。潮が引いた後の岩盤にあったウミガメの骨の一部。脊椎は甲羅に引っ付いた状態。ふむふむ、以前に本で読んだ通りの解剖だ。岩盤には多数のアラレタマキビ(Echinolittorina radiata)がいた。照らされた岩盤はとても熱くなっているので、アラレタマキビは接地面を小さくして付着。こうして体温上昇を最小限に抑えている。それにしても面白い。もっとたくさん連なっているものがないかどうか探したが、暑くてあきらめた。その後早々にシュノーケリングを開始。タイドプールにいたコノハミドリガイ(Elysia marginata)。こちらもコノハミドリガイ(Elysia marginata)。おっとこんなところにタツナミガイ(Dolabella auricularia)。刺激を与えないように注意しなくては。(刺激→紫汁放出!)ツマジロオコゼ(Ablabys taenianotus)。枯葉かと思った。それにしても見事な擬態だ。つづく。
2017年07月29日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。採集した海水魚の一部を紹介。サザナミハギ(Ctenochaetus striatus)。幼魚~若魚だと思う。オレンジのラインが非常に綺麗だ。お持ち帰りすることを考えたが、結局リリースした。トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)。7月上旬になり増えてきたが、海の中はまだまだトロピカルさに乏しい気がする。チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)。前回の磯採集のときと比べてかなり多くなった。カゴカキダイ(Microcanthus strigatus)。他魚を採集していてたまたまタモに入った個体。カーリーバスター、いやカーリーイーターとして優秀。ハクセンスズメダイ(Plectroglyphidodon leucozonus)。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。ニライカサゴではないようだ。マルスベカサゴはいないと思うのでそこまで確認はしていない。フサカサゴ科の一種(Scorpaenidae sp.)。アカハチハゼ(Valenciennea strigata)。砂泥地で採集した個体。潮が満ちてきたこともあって、採集を早めに切り上げて宿泊先へ移動した。宿泊先からの眺望。くしもと大橋(上)と橋杭岩(下)。夕方5時ごろ、まだ明るい。もう少し遊んでおけばよかったかな(笑)。翌朝の橋杭岩。日の出のタイミングを狙って起きたが、少し寝坊してしまった。そして朝より帰路へ…。写真は途中に寄った漁港。タコクラゲの出現等の確認をかねて観察したが、何も見つからなかった。おわり。
2017年07月26日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回観察・採集した甲殻類の一部を紹介。クリイロサンゴヤドカリ(Calcinus morgani)。セグロばかりが続いていたので、クリイロを見たいを思っていた矢先に見つけた個体。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。ここではウスイロ同様によく見つかるサンゴヤドカリ。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。転石下の普通種。といっても圧倒的にクロシマホンヤドカリのほうが多いが。カイカムリの仲間。写真上は背負っているカイメン。これをひっくり返すとカニ(写真下)がいる。クモガニの仲間。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)。このあたりは水槽に入れてもよさそう。テッポウエビの仲間たち。今回甲殻類においてはあまり大したものが見つからなかった。いつもよく見かけるものばかりだった。つづく。
2017年07月25日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングが楽しすぎ。海の近くに住みたい。そしてタイドプールを水槽代わりにして毎日観察。楽しそうだ。さて妄想は置いといてシュノーケリングの続きを…。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。サンゴフジツボ科の一種(Pyrgomatidae sp.)。寄生している。軟体動物をちょっとだけ。上から順に、アオウミウシ(Hypselodoris festiva)、ホンクロシタナシウミウシ(Dendrodoris nigra)、カメノコフシエラガイ(Pleurobranchus peroni)、そして巻貝。巻貝はよくわからない、っていうか調べていない。キリオレとかそのあたりの仲間なんだと思うが…。そしてウニ類。上から順に、ツマジロナガウニ(Echinometra tsumajiro)、コシダカウニ(Mespilia globulus)、シラヒゲウニ(Tripneustes gratilla)、ラッパウニ(Toxopneustes pileolus)、そしてタコノマクラの仲間。こちらはガンガゼ(Diadema setosum)。ここには多い。アオスジガンガゼ(D. savignyi)やアラサキガンガゼ(Diadema clarki)との区別をしておきたいと思いながらシュノーケリングを行うとこれまた楽しい。(でも楽しいと思うのはホムラspだけかもしれないな…。)クラゲムシのチェックもかねてたくさん見たが、悩ましいガンガゼ類もいる。例えばこちら。肛門に橙色の輪がないことや青いラインからアオスジガンガゼだと思ったのだが、5本の青いラインのパターンが異なるようだ。これはアラサキガンガゼになるんだろうか…。悩ましい。でも楽しい。つづく。
2017年07月24日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。天気予報は雨。まだ降ってはいないが、こんなときに海へ来るのはホムラspぐらいか?ほかには誰もいなかった。当たり前か。でも貸し切り状態だ~。淀んだタイドプールを観察。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)らしきものがいたので、これを採集した。撮影後リリースした。その後水中メガネを付けて、シュノーケリングを開始した。かわいらしい豆チョウ~♪ヒメメリベ(Melibe papillosa)。ひらひら、くねくねと舞うように泳いでいた。ゴンズイ(Plotosus japonicus)の幼魚たち。クサフグ(Takifugu alboplumbeus)は休憩中…。ここではある魚を採集。その後ほかのタイドプールを順に観察した。干潮時の別のタイドプール。何かいる。トラウツボ(Muraena pardalis)か。かっこいいウツボなんだよなぁ。つづく。
2017年07月21日
今回採集した海水魚の一部を掲載。シロズキンハゼ(Hetereleotris poecila)。すでに掲載済みのハゼ。これが個人的に一番うれしい。ただ探すとたくさんいる。サツキハゼ(Parioglossus dotui)のメス。1匹だけポツンと泳いでいた。ニジギンポ(Petroscirtes breviceps)。海藻を探っていたらタモに入った個体。忘れてはいけないのがエサ用の小魚。とりあえず種を問わず小さそうなものばかり。ちなみにすでに紹介しているサツキハゼもエサとしてお持ち帰りした。ハタンポの仲間。フサカサゴの仲間。ハコフグあるいはミナミハコフグの幼魚。写真は後ろ向き…。うまく撮れなかった。潮が満ちてきたので終了。魚はシロズキンハゼとエサ用小魚をお持ち帰りした。このあと串本ロイヤルホテルに宿泊し、翌日に帰宅した。おわり。
2017年07月16日
今回採集したヤドカリの一部を掲載。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。やっぱりこれ。クロシマホンヤドカリのようにウジャウジャいるわけではなく、数は少なく、そして偶然見つかることが多い。その分見つけたときはうれしい。今回2匹見つかったがいずれもリリースした。セグロサンゴヤドカリ(Calcinus gaimardii)。セグロ、クリイロのいずれも見つかるが、最近はセグロばっかりのような気がする。ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。たくさんいる。グァムサンゴヤドカリに似ている。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。たくさんいる。沖縄ほどじゃないけれど。オイランヤドカリ(Dardanus lagopodes)。アオボシヤドカリを期待して出てくるまで待ったが、オイランだった…。サメハダヤドカリ(Dardanus gemmatus)。サメハダでもソメンでもどっちでもいいんだが。でも一応鑑別のため左のハサミの写真を撮っておいた。この後リリース。カニダマシの仲間。ヤドカリじゃないがここに掲載しておく。抱卵していた。かなり小さいが、これで成熟個体のようだ。このあと元の転石裏へ慎重にリリースした。つづく。
2017年07月15日
今回採集したカニなどの一部を掲載。ベニオウギガニ(Liomera venosa)。なんやこのペイントされたような紅色は…!と思い採集したカニである。色彩といい、つやといい、おもちゃのようだ。こちらのカニ、採集時にはすでに両方のハサミがなかった。それだけならよかったのだが…。腹部にはフクロムシの寄生が見られた。しかしカニには悪いが、個人的に興味深いことには変わりない。じっくり観察、そして撮影。ヒメキンチャクガニ(Lybia caestifera)。毎回のように見つかるが、なぜか飽きないカニ。左のハサミで持っているものはイソギンチャクでいいと思うが、右のハサミで持っているものもイソギンチャクなんだろうか。しぼんでいるだけなのかもしれないが。ソデカラッパ(Calappa hepatica)。砂に隠れていても、近付くとわずかに動くことがあるので気付いてしまう。そして採集。でもこの後リリース。ヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。採集したエビ類。つづく。
2017年07月14日
今回観察・採集したウミウシの一部を掲載。カラスキセワタ(Philinopsis cyanea)。採集地は砂泥地。今回初めての採集となったがこの後リリースした。たくさんいるエンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。毎回のように見かけ、そして掲載しているような…。こちらも毎回のように見かけているクロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。ジャノメアメフラシ(Aplysia dactylomela)。ビワガタナメクジ(Dolabrifera dolabrifera)。名前の通り、琵琶のような形である。枇杷ではない。ウスイロウミウシ(Hypselodoris placida)。撮影時はシロウミウシだと思っていたのだが、のちに写真を見るとウスイロだった。ノウトサカの仲間(Cladiella sp.)。そしてこれを食害するシロハナガサウミウシ(Tritoniopsis elegans)。つづく。
2017年07月13日
転石裏のウスヒザラガイ(Ischnochiton comptus)?綺麗なゼブラ模様だったのでつい撮影。マガキガイ(Strombus luhuanus)。にょきっと出た眼が愛嬌たっぷりだ。採集はしないが、食用として美味しい巻貝。沖縄で某氏に食べさせていただいたときのことを今でもよく覚えている。ただし鰓下腺には毒がある。イモガイ類。マガキガイによく似ている巻貝だが、ストロンボイドノッチがないことで見分けられる。ハナビラダカラ(Monetaria annulus)。干潮時の干上がったくぼみにたくさんいた。たぶんトゲイトマキヒトデ(Aquilonastra coronata)。でも少し自信なし。コシダカウニ(Mespilia globulus)。転石裏のナマコ類。転石裏にいた(たぶん)ヒラムシ類。網目から逃げてしまった。最初はナマコウミウシかと思って採集したのだが違った。つづく。
2017年07月12日
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