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2016年7月刊エタニティ文庫著者:玉紀直さんちょっぴり恋に臆病なОLの朱莉。彼氏はいないけれど、大学の同級生だった征司とは十年来の親友で、今は同じ職場で働いている。二人は、仕事でもプライベートでも息がぴったり。朱莉は、これからも彼とはそんな関係が続いていくと思っていたのだけれど……。ある日突然、彼から告白されちゃった!? さらには肉食獣のように激しく迫ってきてーー。友達関係からはじまる、ドラマティックラブストーリー! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 東野朱莉=医療機器販売会社に勤める会社員。 三宮征司=朱莉の大学試合からの友人で上司。長谷川亮哉=二人の大学時代の友人で、朱莉の元カレ。積読を減らそうシリーズです。リンクがノベルス版の電子書籍しかなかったのですが、所持しているのは文庫版。文庫版には書下ろしの番外編が収録されています。朱莉と征司は大学生時代からの友人で、その付き合いも9年目。お互いの家を行き来し、たまに泊まったりしていても男女関係になったことは一度もない。例え朱莉がモノグサな征司の散らかり放題の部屋を掃除し、しょっちゅう彼の夕食づくりをしに来ていたとしてもだ。5年前、裏切りともいえる程の手痛い失恋を経験した朱莉は、新しく恋をしようと言う気にならず、征司との関係が気に入っている。というかずっと続いて欲しい。友達なら自分の前から彼が消えることはないだろうから。だが、そんな彼女にある日、征司が告げたのは「そろそろ友だちはやめないか」という衝撃の一言。そして大人の関係になろうと。何の冗談かと思いきや、彼は本気でなし崩しに一線越えてしまった朱莉。それからというもの、掃除をしたり食事を作ってやったりとやっていることは前と変わらないのに、そこに一つばかりする項目が増えてしまった。内心戸惑っていた朱莉ではあったが、そんな彼女に更に追い打ちをかける様に、元カレの亮哉と再会。自分から告白しておきながら二股を掛けた挙句、酷い言葉を投げつけて朱莉をフった男がへらへらして目の前に現れ、怒りがこみ上げたがその日は早々に別れた。だが後日、征司と飲む約束をしたと言う亮哉から朱莉は当時交際に至った、信じられない話を聞き・・・。この元カレが本当にクズでアホ。というか、罪悪感すら持ち合わせてないんでしょうね。付き合うきっかけや朱莉を捨てた理由等、この辺りが結構肝になるので敢えて記載しませんが、自分勝手すぎて征司じゃなくてもグーで殴ってやりたい。こいつの独りよがりな考えで、二人がしなくても良い回り道してたのかと思うと、友人二人を失くすくらい軽すぎる罰ですわ。色々墓穴を掘って、今カノにもフラれそうだし、いい気味。こういうしでかしたことに悪びれない人の思考回路ってどうなってるんだ。ある意味サイコパス。そもそも、交際して早々に関係持って、一ヶ月で二股掛けて朱莉をポイ捨てって信じられない悪党ぶりだったし、そりゃ朱莉も恋愛に臆病にもなるわ。しかし、このトラブルのおかげで朱莉も長年の自分の気持ちに気付いて、征司と恋人同士に。結婚も決まってハッピーエンドで終わっています。書下ろしの番外編は挙式間近の二人がお互いにマリッジブルーなのでは?と心配するほのぼのエピソードでした。評価:★★★★★胸糞な男も出てきましたが、内容自体はさらっと読めて、征司の一途さがイイ。
2023.04.30
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2023年4月刊スターツ出版文庫著者:クレハさん、涙鳴さん、湊祥さん、巻村蛍さんあやかしのヒーロー(鬼・龍・狐・烏)との4つのシンデレラ物語。【収録作品】「嫌われ天狐は花嫁の愛に触れる」クレハ/「十六歳、鬼の旦那様が迎えにきました」涙鳴/「龍住まう海底から、泡沫の恋を」湊 祥/「忌み子は烏王の寵愛に身を焦がす」巻村螢 ↑楽天ブックスより、内容紹介文引用一昨日(27日)発売のタイトルなのと、アンソロジーのためネタバレは無しで。「あやかし」と銘打っているだけあって、ヒーローは皆人外です。そしてそのお相手はいい具合に不幸な目に合っているヒロイン達。不遇だなぁと思ったのは二人だけではありましたが、全作それでは似たような内容になっちゃいますからね。それぞれ時代なども違っていて楽しめました。表紙イラストはクレハさん作の「嫌われ天狐は花嫁の愛に触れる」の主人公二人。裏表紙を見たら、何とこのお話は長編化するらしく、今年の12月発発売なのだとか。ということは、このアンソロの短編からエピソード広げてく感じになるのかな。スターツだけでも「鬼の花嫁」と「龍神と許嫁の赤い花印」とまだ続いてるシリーズがあるので、お忙しそうですね。評価:★★★★☆
2023.04.29
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2023年4月刊ベリーズ文庫著者:葉月りゅうさん幼い頃両親を亡くした深春は、叔父家族のもとで家政婦のように扱われていた。ある日訪ねてきた黒凪財閥の御曹司・奏飛に事情を知られると、突然プロポーズされる! とある理由で妻を求めていた彼と形だけの夫婦になった深春。それなのに、奏飛はとろけるほど甘く彼女を抱いていき!? 「一生、そばにいてくれ」--やがて彼の子を宿した深春は、底なしの溺愛で満たされて…。【財閥御曹司シリーズ】第1弾! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 鮫島深春=両親を事故で亡くして以来、引き取られた叔父の家で家政婦の様に扱 われていた。 黒凪奏飛=財閥の御曹司で自身も不動産会社社長。 利害関係の一致から深春に求婚する。本編だけならベリーズカフェでも読めます。購入を迷われているなら、そちらをざっと読まれるのも手ですが、書籍には書下ろしの後日談も収録されています。早くに両親を亡くし、叔父の家で肩身の狭い思いをして育った深春。いい様にこき使われていた彼女は、ある日財閥の御曹司・黒凪奏飛と出会い、利害関係の一致から彼にプロポーズされます。なんでも、財閥には特殊な階級制度があり、結婚や子供を持つことで大きくランクアップするらしい。彼女の境遇を知り、見返してやりりたくないか?と問う彼に、深春が考えて出した答えは結婚の承諾。契約結婚のようなものだけど、妻になるなら大事にすると言う奏飛の言葉を信じ、早々に黒凪家へやって来た深春は、彼の家族からも一応の歓迎を受けるも、本心では気に入られていないのは明らか。舅に姑、小姑たち、考えただけで胃が痛くなりそうな環境(^_^;)使用人にもランク制度があるようで、当初は深春も馬鹿にされていたり気苦労は絶えずいたものの、奏飛の気遣いもあり、段々と仲睦まじい夫婦になっていきます。やがて、姑たちの態度も軟化し、暫くして深春の妊娠が発覚。奏飛は大喜びで黒凪家もお祝いムードに沸いていた頃、町工場が経営難に陥り叔父が深春に援助して欲しいと頼み込んできて・・・。肉親の縁が薄く、嫁ぎ先でも少々苦労したものの、持ち前の性格からか姑たちにも気に入られ待望の第一子を授かったと思いきや、叔父さんによって不穏な空気が。どの面下げてやって来た、って感じですが当然ヒロインも突っぱねます。それ以前に、どうして援助してくれると思ったんだ、叔父さん。いくら金持ちの旦那だって、嫁を虐げてた親戚にびた一文も出す気無いでしょうよ。この叔父さんの件は、ラスト間際の騒動として描かれるんですが、一応穏便に解決します。まぁ、叔父さん一家も色々問題抱えてて、根は悪人じゃなかったのだけが救いかな。書下ろしの後日談は、本編ラストから12年後のお話。黒凪家の子供たちのエピソードです。今の日本に財閥は存在しませんが、実在しないからこそのとんでも話だから色々妄想が捗り面白かったです。架空の階級制度があり、ランクアップのために結婚が必須とか。今作のヒロインは不遇なりに図太い面もあって、知らず知らずのうちに嫁ぎ先の家族の心も掴み、自らも幸せになっていきます。ヒーローもスパダリ系だし、この玉の輿ぶりが気持ちいいお話でした。評価:★★★★★
2023.04.28
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5月期は追加分です。5月2日 キャラブン!小学館文庫 帝都の隠し巫女 柊一葉さん5月15日 富士見L文庫 鬼狩り神社の守り姫 やしろ慧さん6月2日 ヴァニラ文庫 歌姫のたまごですが富豪侯爵に溺愛されています 白柳いちかさん6月6日頃 オパール文庫 何度生まれ変わっても、君を 執着御曹司は前世からの愛を貫く 臣桜さん6月27日 スターツ出版文庫 鬼の若様と偽りの政略結婚三 ~幸せな身代わり花嫁~ 編乃肌さん 虐げられた巫は言祝ぐ龍神の妻になる 野月よひらさん7月27日 フェアリーキスコミックス 仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする2 氷堂れんさん仮面伯爵のコミカライズ2巻の発売は本当に嬉しいです。
2023.04.27
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2023年4月刊ビーズログ文庫著者:杓子ねこさん家族から虐げられる伯爵令嬢マルグリットは、王命で敵対する公爵家の次期当主ルシアンと政略結婚することに。「お前を愛するつもりはない」「わたしも愛する気はありませんので、どうぞご心配なく!」「……」冷遇されても明るく振る舞うマルグリットにルシアンは次第に心を開き、妻を愛するようになるがーー不器用な二人のすれ違いは続いていき!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 マルグリット=クラヴェル伯爵家の長女。 母が亡くなって以来家族に虐げられていた。 ルシアン=ド・ブロイ公爵家の次期当主。マルグリットと政略結婚をする。 イサベラ=マルグリットの妹。 ユミラ=ルシアンの母親で王妹。不遇ヒロインものです。国を守護するクラヴェル家とド・ブロイ家。しかし、両家はとにかく仲が悪く長年いがみ合っていた。特に王族が降嫁し、爵位が上がったド・ブロイ家に対してクラヴェル家の妬みは凄まじく、このスキを突かれて他国に攻め込まれでもしたら目も当てられない。ただでさえもめ事が多くて頭が痛いと言うのに。止まらぬ諍いに業を煮やした王妃エミレンヌは婚姻による両家の縁を深めるよう命じたのだった。この結婚、双方から大批判だったものの、王命なれば従うしかない。ド・ブロイ家一人息子のルシアンの元にクラヴェル家の娘が嫁ぐこととなった。しかし、本来なら次女のイサベラが嫁ぐはずのところを、宿敵の家になど行きたくないと駄々をこね、結局長女のマルグリットがド・ブロイ家に赴くことに。母が亡くなってからと言うもの、父はすっかり変わってしまい母似のイサベラを偏愛し我儘放題に育てた。その代わりにあまり夫人に似ていないマルグリットは冷遇し、使用人の如くこき使い時に暴力を振るう始末。家もイサベラに継がせると公言しており、マルグリットは嫁に出さず一生妹の補佐をさせる算段だったようで、この結婚話によって色々と計算が狂ってしまった。どちにらにせよ可愛いイサベラを憎いド・ブロイ家にやるなどまっぴら。可愛げのない長女の方ををくれてやる。だが、マルグリットは父に代わり領地経営を切り盛りしていた才媛だった。そんな彼女を嫁に出したら後々どうなるか考えもせずに、厄介払いも出来て清々したとほくそ笑む父子であった。こうして実家にも疎まれ、嫁いで来た公爵家では宿敵の娘がのうのうとやって来たと敵意剥き出し。使用人のような部屋に住まわされ質素な食事。夫人のユミラの指示だったが、マルグリットは全くへこたれず周囲を驚かせていた。何のことはない、公爵家のいびりなど実の家族の仕打ちに比べれば生ぬるい。夫となったルシアンは「愛するつもりは無い」と釘を刺した以降、マルグリットの動向を伺っていたが、まさか家人総出で彼女を虐めていたとは露知らず。しかも全く意に介さない彼女に衝撃を受けていた。やがて、ルシアンはそんなマルグリットから目が離せなくなり・・・。公爵家のいびりも相当なものだったと思うんですが、実家での扱いを思えば天国とマルグリットが思ってたって、どんだけクラヴェル家は非道だったのか。おかげでマルグリットはすっかり鍛えられて、以前よりよっぽど良い待遇に満足し切り。ルシアンからすればかなりのそれは衝撃だったようで、彼女に興味を持ち始めたと思ったらあっという間に妻を溺愛する夫に。ルシアンを味方につけてからはマルグリットにとって事態は好転。その後、イサベラが姉の待遇に不満を持ち、追い落とそうと躍起になるんですが、そんな企みが上手く行くはずもなく。それ以前に、クラヴェル家は案の定マルグリット手放したことでかなりの痛手を被ってて、読んでていい気味、と。勿論、物語はハッピーエンド。父と妹へのザマァもヒロインの肉親なので落としどころとしてはこんなところかな。評価:★★★★★
2023.04.26
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最近発売のものと前回入手できなかった分です。不遇な伯爵令嬢は雨の日に運命と出会い溺愛される (蜜猫文庫 ML-110) [ 七福 さゆり ]楽天で購入密猫文庫、今月の新刊。不遇ヒロインもの。鬼の愛贄 止まらない甘い発情 (オパール文庫) [ 山内 詠 ]楽天で購入チート上司(義弟)が溺愛を手加減してくれない! 年下御曹司とひとつ屋根の下 (オパール文庫) [ 桜 しんり ]楽天で購入オパール文庫4月刊2点。まだ内容チェックすらできておらず・・・。悪役令嬢はゲームの開始を阻止したい! なのに王太子の溺愛から逃げられません (ヴァニラ文庫 ヴァニラ文庫 VBL338) [ 七里瑠美 ]楽天で購入ヴァニラ文庫4月刊。先週発売&購入でした。余命いくばくもないので悪女になって王子様に嫌われたいです (ソーニャ文庫) [ 栢野すばる ]楽天で購入愛に蝕まれた獣は、執恋の腕で番を抱く (ソーニャ文庫) [ 宇奈月香 ]楽天で購入ソーニャ文庫4月刊これも全く手を付けられていません。軍神の花嫁 (メディアワークス文庫) [ 水芙蓉 ]楽天で購入メディアワークス文庫4月刊。発売ほやほや。明日辺りにスターツ出版文庫の新刊が店頭に並びそうなので、楽しみです。
2023.04.25
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2020年8月刊ベリーズ文庫著者:伊月ジュイさんウブなOL彩葉は、ある日の会社帰り、エリート心臓外科医の透佳にプロポーズされる。16年ぶりに会った許嫁の透佳は、熱を孕んだ眼差しで彩葉をとろとろに甘やかしてきて…!?強引に始まった新婚生活では過保護なほどに溺愛されまくり!「心も身体も俺のものにする」-抗うこともできず、宣言どおり独占の証を刻み込まれる。愛される悦びを知った彩葉は、甘い夫婦生活に堕ちていき…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 早風彩葉=ブラック企業に勤める会社員。 長らく音沙汰が無かった透佳からプロポーズされる。 須皇透佳=大病院の後継で心臓外科医。 沢渡亮二=透佳の後輩医師。 沢渡美沙=亮二の姉で看護師。積読本を減らそうシリーズ。こちらもサイトで読んでたので、長らく後回しになってました(^_^;)昔はお嬢様で婚約者までいた彩葉だったが、小学校の時に不景気の煽りを受けて家業は大打撃。何とか経営は続けているものの生活は一変してしまった。お嬢様学校は転校する羽目になり、何とか短大を卒業して就職したのはIT系の小さな会社。あれから6年、かなりブラックな職場で働き詰めだった彼女の元に、16年ぶりに現れたのは婚約者である須皇透佳。彩葉の実家は医療機器を扱う会社で、心臓血管外科で有名な透佳の父が院長を務める病院とは縁があった。それ故の婚約だったのだけれど、今となっては須皇側に何のメリットもない。すっかり落ちぶれてからと言うもの透佳と会うことも無かった。暫くアメリカで腕を磨いていたと言う彼は先日帰国し、早風家にコンタクトを取ると彩葉との結婚を打診。すぐに正式な席も設けられ、本人から改めてプロポーズされた彩葉は茫然。正直、彼からは嫌味を言われた記憶しかなく、すっかり忘れ去られたものと思っていただけに、どう答えればいいのやら。両親も昔とは立場も違うからと念押ししても、彩葉と結婚したいので問題ないと返す彼の反応が信じられない。二人きりになると相変わらずの傲岸不遜ぶりは健在だったが、この結婚を望んでること自体は間違いないらしい。透佳の父にも歓迎され、両親も乗り気。すっかり彼のペースに乗せられたまま、二人の結婚は決まり、お互いの生活に慣れるためと、透佳が購入したマンションでの同居生活が始まった。しかし、生活を共にするとやつれている彩葉の健康状態が気になる透佳。ブラックだとは聞いているが先日搬送されてきたのがそこのベテラン社員だそうで、その穴埋めのために彩葉たち社員の負担が重くなる始末。透佳の懸念通り、ついに彩葉も倒れ検査すると心臓弁膜症と診断された。だが、休暇申請も通らない彩葉の勤務先に対して業を煮やした透佳は、ある作戦を実行。策は功を奏して会社側の就労規則が見直され、病気のこともあり彩葉も退職を念頭に置くこととなった。だが、結婚が間近に迫ったある日、透佳の後輩医師・沢渡から彼の姉の美沙と透佳が実は恋人同士だと聞かされ・・・・。ブラック企業も漸くテコ入れされて一安心、あとは結婚と思いきや、現在進行形で彼に恋人が!?ってことで、すっかり透佳に惚れこんでいた彩葉は大ショック。これは勿論、とある人物の策略で、透佳は現状彩葉一筋なので有り得ない話。そもそもそんな不誠実な男じゃないのは、本文を読んでりゃ判ると言うもの。沢渡姉弟も片棒担がされただけである意味被害者だったのが気の毒でした。この辺りの騒動も終盤だったのもあり、解決も早くモヤモヤも少な目。諸々片付いて無事夫婦となった二人の様子が描かれて終わっています。書下ろしの番外編は本編の後日談。第一子の誕生エピソードです。評価:★★★★☆ブラック企業のあの部長がとにかくムカつく輩で、ちゃんとそれなりの処分されたようで何より。
2023.04.24
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2019年10月刊ベリーズ文庫著者:藍川せりかさん大企業の次期社長・直樹とつき合っていた友里だけど、彼の立場を思い身を引いた矢先、妊娠が発覚!直樹への愛を胸に、密かにひとりで産み育てていた。ところが、直樹と劇的に再会して…。彼は妊娠の事実を知らないまま、一途に友里を想い続けていて「ずっとお前だけを愛してる」と熱い告白!空白の期間を埋めるように、娘ごと甘く溺愛してくれる直樹に、友里も気持ちを抑えきれなくなり…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 松岡友里=4歳の娘を育てるシングルマザー。小野寺直樹=大企業の御曹司で友里の元カレ。 松岡樹里=友里と直樹の娘。 天野翔太=友里に付き纏っている投資家。積読本を減らそう、ってことでベリーズカフェで読んでたので購入したは良いものの長らく読めていなかった本です。シークレットベビーもの。大企業の御曹司と恋人関係だった友里は、彼の母親からの忠告を切欠に自ら身を引くことを決めた。大好きだった直樹に他に好きな人が出来たと嘘をついて別れを切り出すのは辛かったが、これも彼の将来の為。直前に彼の子を妊娠していることが判ったものの、直樹には内緒で一人で育てることに。あの日から5年。女手一つで友里を育ててくれた母は高校の同級生だった男性と再婚し、友里の名字も変わった。直樹との子供は女の子で樹里と名付け、今年で4歳になる。ある日、タワーマンションのコンシェルジュとして働く友里は、そこで偶然にも直樹と再会。どうやら、このマンションに越して来たらしい。当時とは名字が変わったことで友里はもう結婚していると誤解しているようだが、彼は未だにあの別れ話に納得が行っていない様だった。それからと言うもの、口実を付けては話をしたいと言う彼に、真実を告げるべきか迷う友里。だが、直樹が初めて樹里に会った時、何かを察したようでもう隠しきれないと、友里は全てを打ち明けようと決意。名字が変わったのは母が再婚したからでまだ独身であること、樹里は間違いなく直樹との子であると。そして、別れの決意をしたのは直樹の母からの話が切欠だったことも。だが、直樹の母が懸念していた煩型の親戚はこの5年の間に亡くなったそうで、二人の結婚にとやかく言う者は誰ひとりいないそうだ。直樹は友里とやり直したいと訴え、同じ気持ちだった彼女もそれに承諾。樹里もすぐに直樹に懐き、漸く家族そろって暮らせると思っていた矢先、以前から友里に粉を掛けていたマンションの住人・天野がストーカーめいた行動を取りだし・・・。同じく恋愛結婚だった義母は姑にそれはそれは虐められ夫婦共々気苦労が絶えなかったことから、友里たちに自身と同じ轍は踏ませまいと、余計な気を回したせいで二人は別れる羽目に。妊娠を知らせてたら、直樹も煩い祖母と戦ってただろうとは思いますが、友里が黙っていたために5年も離れ離れとなってしまった。これはホント皆可哀想だよなぁ。とはいえ、再会してからは割と早めに誤解も解けて、再び交際も始まり幸せを取り戻しつつありました。なのに、なまじ美人なだけに懸想をする男が現れ、友里は大ピンチ。幸い、このマンション自体、直樹の会社の物だったので無理を通してストーカー宅に突入し、寸での所で助け出されます。嫌なタイプだと思ったら案の定危ない奴だったな、あの人。以前見たテレビでも言ってたけど、この手の高級マンションって、不祥事をしでかすと強制退去させられるそうで。セレブが住むからこそ結構厳しい規則があるのだとしみじみ。最後は直樹の両親の許しも得て、二人は結婚。ラストは幸せな結婚式で終わっています。書下ろしの番外編は、ラストシーンの前日談で、友里の第二子妊娠発覚のエピソードです。評価:★★★★☆
2023.04.23
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2021年8月刊オパール文庫著者:玉紀直さん幼なじみで手の届かない存在だった御曹司、逸樹。突然結婚を打診され、困惑するけれど。「花凛は甘い香りがする」鎖骨を舐られ、思わず声が漏れる。深いところで剛直を受け入れれば、理性は吹き飛び、快感に蕩けて。何度も抱かれ、大好きな人と結ばれることの悦びを知りー。なのにある日、彼の婚約者候補が現れて!?王子系副社長とパティシエールのスウィートな恋の行方! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 寺田花凛=スイーツコンテストでの優勝歴もあるパティシエール。八重樫逸樹=大企業の御曹司で花凛とは幼馴染。八重樫智樹=逸樹の弟。「一生君の作るお菓子が食べたい」、高校生の時に初恋の人である八重樫逸樹に告げられた花凛は、それまでは飽く迄趣味の領域だったお菓子作りを本格的に学ぶため、専門学校へ進学。卒業してすぐにコンテストで優勝し、その景品だったフランス留学の切符を得た。たっぷり4年間現地で修業し、1年ほど前に帰国して今は有名カフェレストランでパティスリー部門を担当している。そんなある日、八重樫家に呼び出された花凛は、逸樹とその弟・智樹から衝撃の申し出をされた。二人のうちのどちらかの妻になってほしい、と。どうやら、彼らの弟・大樹の結婚が決まり、夏には式を挙げる予定だそうなのだが、頭の固い二人の祖父が三男が長男次男を差し置いて結婚するなんて有り得ないと言ってるらしい。そこで、逸樹と智樹は結婚を急かされており、下手をすると意に染まぬ政略結婚をさせられる可能性がある。どうせ結婚するなら相手は気心の知れた花凛が良いというのが二人の意見。だが、智樹はともかく、逸樹には婚約者がいたはず。それがショックで、4年もの修行に出ていた経緯のある花凛は少々複雑な心境に。なのに、逸樹が言うにはそもそも当時も候補は上がっていたものの、実際婚約にまでいなかったそうで、花凛の早とちりだと判った。逸樹の妻になれるのは嬉しいが、寺田家は代々八重樫家に仕える家系。使用人の娘が嫁ぐなど恐れ多い。少し考えさせてほしいと時間を貰ったが、逸樹による猛アピールに元々片思いの相手だっただけに花凛は陥落。あっという間に一線を越えてしまったのだった。そもそも、長男である逸樹の結婚が決まれば三男の式も予定通り挙げられる。八重樫家の四兄弟たちと仲の良い花凛が嫁いで来ることに皆歓迎してくれた。それでも、智樹だけはまだ何かとちょっかいを掛けて来ていたけれど。しかし、逸樹の結婚話が耳に入ったようで、以前婚約者候補だった道明寺家のお嬢様が花凛の職場に現れた挙句、彼女から散々詰られて・・・。もう一人の夫候補がいた割に、元々両片想いだったことから花凛と逸樹が結ばれるのも早かった。そもそも、逸樹にしてみれば「一生君の作ったお菓子が食べたい」はプロポーズのつもりだったのに、花凛は、彼お抱えのパティシエになってほしいと言う意味と勘違い。おまけに彼の婚約話も加わって4年もの間回り道をする羽目に。そのブランクを産めるように蜜月期を過ごしていた二人の前にトラブルが発生。元婚約者候補のお嬢様が難癖を付けに来て、つくづく身分違い差を思い知らされる花凛は、逸樹との結婚を諦めようと思い詰めるも、彼女を家族の様に大事にする八重樫家の兄弟たちによって事なきを得ます。その後、慌ただしくではあったけど、二人は入籍。無事に三男も予定日に式を挙げハッピーエンド。高々候補だったお嬢様は一体何様?とイラっときたものの、実は色々周囲からのプレッシャーもあっての行動でした。後に自らの行いを反省し、花凛にも謝罪したこともあって、印象が180度変わったキャラです。案外この人が智樹と?と思わないでもなかったんですが、そっちとか~~いっ、なモブキャラと思ってたお相手と交際に至ったと言う顛末に少々ビックリ。花凛のモノローグが如何にも庶民なそれで、内容含めて面白かったです。評価:★★★★☆このお話、同レーベルのスピンオフらしく、案の定そちらは未購入でした。はい、三男・大樹さんのお話です。とはいえ、そちらを読んでいなくても問題はありません。
2023.04.22
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5月はもう無いと思ってたんですが・・・。5月1日 ヴァニラ文庫Miel 公安エリートに溺愛警護されてます! 逃亡生活はキケンで・・・!? 吉田行さん5月18日 オレンジ文庫 あやかし華族の妖狐令嬢、陰陽師と政略結婚する 3 江本マシメサさん 月下冥宮の祈り 冥王はわたしの守護者 水島忍さん5月25日頃 メディアワークス文庫 黒狼王と白銀の贄姫Ⅲ 辺境の地で最愛を得る 高岡未来さん6月1日 ビーンズ文庫 冷酷公爵に嫁がされたはずが、ツンデレな子犬に溺愛されています! 佐崎咲さん6月6日 フロースコミックス 外科医エリーゼ 9 6月10日頃 マーマレード文庫 目覚めたら、極上ドクターの愛され妻になっていました ~過保護な旦那様は記憶を失くした彼女を愛し蕩かしたい~(仮) 藤谷都さん6月は恐らくもう少し追加がありそう。
2023.04.21
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2023年3月刊マーマレード文庫著者:砂川雨路さん天涯孤独のちづるは、大病院の御曹司・大我に世話を焼かれつつ、身分の違いから恋心を隠してきた。しかしちづるの縁談を発端に、彼も抑えていた激愛を溢れさせ…!?婚約し、妊娠も発覚して幸せの中、ある事情で大我と別れ姿を消すことに。ところが彼は執愛でちづるを捜し出し、「俺は諦めない。おまえを嫁にする」と熱情&子どもへの愛を注いできて…! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 雛木ちづる=町工場で働く事務員。 幼馴染の大我と恋仲になるが彼の父の頼みを聞き入れて姿を消す。 斯波大我=研修医。 大病院の後継だが、失踪したちづるを追って新潟までやって来た。ちづるの母と大我の父が幼馴染で家も近所だったことから、幼いころから親しくしていた二人。お互い大人になって、初恋同士の彼らは恋人となり、半同棲していたある日正式に大我からプロポーズされたのだが、彼女には懸念することが。それは、大我の両親、特に母の房江からこの交際を猛反対されていること。元々ちづるの母・千寿子と夫・和之との仲を長らく疑っていたからだった。坊主憎けりゃ袈裟までばりにちづるにまで憎しみの目を向ける房江の気持ちを慮ってか、和之から大我と別れて欲しいと頼まれた。その直前に妊娠も発覚していたちづるは考えた末、大我の元から姿を消した。彼女が移り住んだのは前職で祖母共々世話になった工場長の妹・靖世が暮らす新潟。そこでハンドメイドの教室やネット販売で生計を立てる靖世の手伝いをしながら出産に備える日々。そんな中、大我がちづるを探し出し、新潟に居を構え、そこの総合病院で働き始めた。諦めない彼に諭され、もう一度やり直すと決めたちづるはその後長男・守を出産。大我の両親が認めてくれるまで入籍は待つことになり、大我のマンションで暮らしていた3人の元に長らく失踪していた千寿子が現れ・・・。千寿子さんと和之さん、この二人の曖昧な関係がそもそも騒動の原因で、ちづると大我は随分振り回されてた感じ。房江さんの誤解は一応解けて初孫可愛いブーストでなんとか結婚は認められたから良かったものの、ホントにもういい加減にしなさいよ、いい歳した大人たち。自分らの子供たちがどれほど迷惑を被ったか。とはいえ、千寿子さんにとっても娘の結婚と孫の誕生には思う所はあったようだし、親子の会話は読んでてちょっとキました( ;∀;)肉親との縁は薄かったけれど、ちづるの周りにいた他人が本当に良い人たちばかりで、そこは恵まれてたなって印象です。なんだか、随所で泣ける内容でした。初回限定ペーパーは本編ラストから2年後の斯波家のお話。評価:★★★★★
2023.04.20
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今日(4月19日)の午前中までの購入タイトルです。悪役をやめたら義弟に溺愛されました(1) (角川ビーンズ文庫) [ 神楽 棗 ]楽天で購入心が読める王女は婚約者の溺愛に気づかない(1) (角川ビーンズ文庫) [ 花鶏 りり ]楽天で購入先月末発売のビーンズ文庫2点。冷徹富豪のCEOは純真秘書に甘美な溺愛を放つ (ベリーズ文庫) [ 若菜モモ ]楽天で購入孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】 (ベリーズ文庫) [ 葉月りゅう ]楽天で購入ベリーズ文庫の4月刊2点跡継ぎをお望みの財閥社長は、初心な懐妊妻に抑えきれない深愛を注ぎ尽くす (マーマレード文庫 マーマレード文庫 MBL178) [ 逢咲みさき ]楽天で購入離婚前夜の執愛懐妊~愛なき冷徹旦那様のはずが、契約妻への独占欲を我慢できない~ (マーマレード文庫 マーマレード文庫 MBL179) [ 雪永千冬 ]楽天で購入マーマレード文庫4月刊2点贖罪婚 それは、甘く歪んだ純愛 (エタニティ文庫) [ 栢野すばる ]楽天で購入エタニティ文庫。ノベルスの焼き直しですが、未所持だったので読むのが楽しみ聖女と悪魔の終身契約 (富士見L文庫) [ 水守 糸子 ]楽天で購入富士見L文庫4月刊です。もう1点「意地悪な母~」も購入済みですが、何故か楽天のリンクが出ない(^_^;)政略結婚の夫に「愛さなくて結構です」と宣言したら溺愛が始まりました (ビーズログ文庫) [ 杓子 ねこ ]楽天で購入ビーズログ文庫4月刊美貌の魔王様は薄幸の聖女を愛でたおしたい (ティアラ文庫) [ 熊野 まゆ ]楽天で購入ティアラ文庫4月刊。月神さんの新刊はまだ買えてません。先月の購入分がまだあまり読めていないので、今月刊がいつになるか不明ですが、なるべく早めに記事をUPします。
2023.04.19
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2023年2月刊ベリーズ文庫著者:あさぎ千代春さん7年前、姉が大企業の御曹司・白臣との結婚式から逃亡したことをきっかけに家が没落した元令嬢の夏帆。恋なんてしないと心に誓い慎ましく暮らしていたけれど、7年ぶりに白臣が現れ、なんと夏帆に結婚を申し出て!? ふたりの間に愛はなく、利害の一致による結婚だと思っていたのに「どれほど君に執着してるかわからせてあげる」--白臣は時に激情を滲ませながら、夏帆を甘く溺愛し始めて…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 西篠夏帆=とある出来事がきっかけで家が没落した元令嬢。 槇白臣=老舗バッグメーカーの御曹司で春海の元婚約者。 西篠春海=夏帆の姉。式の最中に乱入してきた恋人と駆け落ちしてしまった姉の春海。お相手は大企業の御曹司なこともあって大騒動となり、結果、西篠家にとってはかなりのダメージを負ってしまった。あれから7年、夏帆が高校3年の時に父は事業を畳むことになり、進路に悩んでいた頃、ある篤志家によって奨学金+生活費の援助を受けられることになった彼女は勉強に励み無事大手税理士事務所の就職が決まった。ある日、夏帆の元に白臣が訪れ、衝撃の頼みごとをされる。今年35歳になる彼は、あの騒動から結婚の機会に恵まれず困っているらしい。そこで、夏帆に自分と結婚してもらえないかと。自らを「曰くつきの事故物件」と自嘲する彼に、つくづく姉のしでかしたことが申し訳ないと思う。当時も白臣は自身が至らないせいだと周囲に執り成してくれていた。でも、その当事者の妹が妻になるなんて格好のネタにしかならないのでは?不安に思う夏帆に、白臣はその辺に関しては心配ないと言うが、正直、白臣は夏帆にとって初恋の人。もう会えないと思っていただけに、申し出自体は内心とても嬉しい。それに困っている彼の力になれるなら、と夏帆はこの求婚を受け入れ・・・。ほぼ7年音沙汰なかった初恋に人にプロポーズされ、戸惑いや不安を抱えつつも喜びもある夏帆。ビジネス婚のようなものだけど、彼は優しい。それなりに上手くやっていた矢先に、姉の突然の帰国。やり直さない?と白臣に問う姉にモヤモヤした気持ちを抱く夏帆に追い打ちをかけるように、今度は白臣の秘書の南が、なにも事情を知らない彼女を叱責したことで、ついに夏帆は爆発。同居していたマンションを飛び出し、距離をおくことに。姉の方はただの冗談だったんですけど、秘書の方がまぁ性悪。白臣に惚れてたんで、大人しい性格の夏帆ならちょっとつつけば勝てると思ったんでしょうね。ムカつくわー、この女。と思ってたら、真相を知った白臣にクビにされていい気味。そもそも、何で横恋慕する方が偉そうなんだよ。篤志家の正体は読んでるとすぐ気が付きます。ですよねーって感じで。「あしながおじさん」みたく、白臣が夏帆に惚れたのもジャーヴィス的な心情だったのかな。巻末の番外編は本編の後日談です。評価:★★★★☆ヒロインが終始グルグルしてた印象。
2023.04.18
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2022年3月刊マカロン文庫著者:一ノ瀬千景さん小さな法律事務所で働くパラリーガルの繭。恋愛経験が少ないものの、かつて一夜を共にしたエリート弁護士・樹との間に生まれた男の子を秘密で生み育てていた。しかし、ある日、息子といるところへ彼が突然現れて…!? 彼の子であることを隠そうとするも、庇護欲全開の樹に、息子ごとたっぷり甘やかされる。「一緒に歩む未来を必ず手に入れてみせる」ーー2年越しの滾る独占愛に、繭はタジタジで…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 妹尾繭=1歳になる息子を育てるシングルマザー。 高坂樹=弁護士。3年近くアメリカに留学していた。 妹尾旬太=繭と樹の息子。2年4カ月前、大手法律事務所でパラリーガルとして働いていた繭は、因縁の相手との再会で困っていた所を助けられたのをきっかけに憧れの人であった高坂と一夜を共にした。彼は、事務所でも優秀で勉強のためにアメリカへ留学が決まっており、この日はその送別会であった。告白するチャンスを逃しはしたものの、こうして思い出は貰ったので満足している。留学後も高坂からはメールは届いていたけれど、敢えて返信はしていない。そんなある日、繭は体調を崩し、妊娠していることが判った。当然、父親は高坂。しかし、交際しているわけでもないのに子供が出来たと言っても迷惑をかけるだけ。繭は一人で育てることを決意し、その後、男の子を産んだ。長男・旬太ももう1歳7か月。繭は妊娠を機に前の事務所を辞め、今は小さな法律事務所で働いている。所長の堂上は昔はやり手の弁護士だったそうだが、随分とのんびりしていて依頼は少ない。今相談されている離婚調停で慰謝料が取れるなら事務所もかなり助かるのだが。それにしても、依頼人の川口は事務所を訪れる度に何かと繭とコミュニケーションを取りたがるのにはどう対応すればいいのやら。無碍にするわけにもいかず少々困っている。ある日、繭はつい最近帰国したばかりだと言う高坂と偶然再会。その際、丁度、旬太を連れていたので彼そっくりな息子を疑わしげに見ていた高坂にバレやしないかと冷や汗。思わず、旬太は1歳になったばかりと計算が合わない様胡麻化したものの、後日、懸念していた川口からのストーカー行為から危うい所を救ってくれた高坂に安全の為だと押し切られて、彼と暫く同居することになり・・・。シークレットベビーものです。年齢のごまかしも、高坂には早々にバレており、しかも自分の幼い頃とそっくりとなれば、どう考えても俺の子だ、になりますよね。とはいえ、高坂は本人の口から聞きたいと敢えて問い質すことはせず、しれっと同居。あの依頼人も何か嫌な感じ(気持ち悪い方の)と思ってたら案の定、ストーカーだった。高坂がを俺の妻だと言った事から、余計に川口を煽ることになり、クライマックスでは再び繭を襲うと言う粘着っぷり。もしかしなくても、そんな厄介な性格だから奥さんが浮気したんじゃ。この事件を機に、二人は互いへの想いを打ち明け後に結婚。ハッピーエンドで終わっています。正直、高坂はどういう気持ちだったの?と疑問だったんですが、何のことはない、努力家の繭に以前から好意的で、あの夜以降留学してからも彼女とコンタクトを取るべく忙しい中メールを寄越してたのでした。この繭も思い込みが激しいタイプっぽいから、しかも悪い方に持って行きがちという。でも、なんだかんだと上手く行って何より。評価:★★★★☆
2023.04.17
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2023年3月刊ビーグリー著者:村上私さん継母に虐げられ育ったアンナは、怪しい噂を持つ王子・エヴァンの住む山城へと奉公に出されてしまう。新人いびりに遭い窮地に立たされるアンナ…。しかしそれを救ってくれたのは王子・エヴァンだった! 『人の心が読める』異能を持つゆえに、心を閉ざした王子と心優しいメイドの少女。不遇な二人が出会った時、運命の歯車が回り始める! 『伝説の宝石』をめぐって欲望と思惑、そして愛が交錯するラブファンタジー開幕!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 アンナ=継母と義妹に虐げられている少女。エヴァン=第一王子。人の心が読める能力を持つ。フィオナ=アンナの義妹。読みたいと思っていた所、ピッコマの「待てば\0」枠に入ったため漸く1巻分だけ読めました。不遇ヒロインものです。継母と義妹に虐げられ、挙句の果てには山奥にある城に奉公に出されたヒロイン・アンナ。その城は隠遁生活を送る王子・エヴァンが住んでいるのだが、先輩の使用人たちはやる気の無い者ばかり。一人真面目に働くアンナは彼らを横目に押し付けられた分も仕事をこなしていた。実際のところ、家にいた頃より全然マシ。それに、彼女の働きを褒めてくれる人物も。だが、城に来て3ヶ月経った頃、何故かアンナに給金は一切支払われず、心配になって尋ねたら殴られる始末。どうやら彼女の給金は使用人頭に着服されているらしい。そんな折、地方へ働きに出ている兄・アレンから手紙が。流行り病で臥せっているそうでいくらか用立てて欲しいとの頼みに、再度給金を貰えるよう頼みに行ったアンナは使用人頭からある提案をされる。窮地に陥った彼女を救ったのは、この城の主・エヴァンで・・・。先ず、継母と義妹は一体何様?当主であるアンナの父が亡くなってからというものやりたい放題。終いには、義妹・フィオナの結婚に邪魔だからとアンナを奉公に出すって意味判らん。そして、アンナの勤め先となるのが、ある特殊な力を持った王子・エヴァンの住む城。彼の母は先代「宝石の娘」であり、その血のせいか、エヴァンには人の心が読める。しかし、謀反人などを見つけるには重宝すれど、人の醜い一面も知ってしまう、忌むべき力。エヴァンはすっかり人間不信となっていたのだけど、そこで美しい心根を持つアンナと出会います。彼女の心は何故か読めず、まるで亡き母の様。エヴァンは彼女に興味を持つものの、後にアンナの継母の策に嵌り二人共々ピンチに。この手の話では割と早い段階に事態は好転していくのがパターンなんですけど、なかなか一筋縄ではいきません。序盤の城の使用人たちからの虐めも度を越してたし、不幸にも程がある。アンナこそが「宝石の娘」なのに、何の力もないフィオナが継母の策略で「宝石の娘」として未来の王妃になるとか有り得ない。あー、早く化けの皮が剥がれてくれないだろうか。恐らく、最後はエヴァンと一緒になるんだろうとは思うものの、結構モヤモヤ展開が続きそうですね。こういう内容は大好物なれど、電子版でしか販売されてないのが少々惜しい。普通に紙媒体で出して欲しいな。評価:★★★★☆
2023.04.16
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2023年3月刊ベリーズ文庫著者:皐月なおみさん双子をひとりで生み育てている看護師の葵。ある晩、息子が怪我をして夜間救急診療所に駆け込むと、そこには二年前に別れた外科医・晃介の姿が! 双子が自分の子であると確信した彼は、葵たちに惜しみない愛情を注ぎ始める。かつて晃介の父と交わしたある契約のせいで素直になれない葵だったけど「なにがあっても、俺は君たちを守る」--彼の甘く激しい溺愛猛攻に身も心も絆されていき…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 谷本葵=看護師をしながら双子の男の子を育てるシングルマザー。 白河晃介=大病院の後継で脳外科医。葵の元カレ。谷本悠馬&晴馬=葵と晃介の子供で双子の兄弟。 白河大介=白河病院の理事長で晃介の父親。シークレットベビーものです。白河医科大学病院に勤めていた看護師の葵は、理事長の息子で脳外科医の晃介と交際していた。しかし、息子には然るべき相手をと彼の父・大介から脅迫紛いに一方的な契約を結ばされ、泣く泣く別れる羽目に。彼には他に好きな人が出来たとメールで別れを告げ、故郷へ帰った葵だったが、やがて妊娠が発覚。母の協力もあり、その後双子の男の子を出産した彼女は忙しない日々を送っていた。晃介の元を去ってから2年経ったある日、女手一つで葵を育ててくれた母に脳疾患が見つかり、東京へ戻ることになった葵は、息子の怪我の治療で訪れた病院にて晃介と再会。一目で自分の子だと彼にバレてしまい、今後は父親として支援させて欲しいと告げられた。双子たちも晃介に懐いたし、自分の都合で彼らから父親を奪うのは不憫だと、足繁く訪れる晃介を無碍に出来ない葵。療養中の母の後押しもあって、彼とよりを戻したいと思い始めたのだが、問題は二人の再会を知ったら大介がどう出るかということ。嫌な思いをさせたくなくて晃介には、別れた理由を話せずにいた葵は感情の板挟みに。だが、嫌な予感は的中。大介から呼び出された葵は約束が違うと再度晃介と別れるよう命令されて・・・。息子が心底惚れてる相手なんだから、結婚くらい好きにさせてやってよ、お父さん。とはいえ、この大介さんも失くした妻のことで長らく罪悪感と戦っていた人で、一辺倒な考えに雁字搦めにされていただけと言う。それにしたって、あの政治家の娘との縁談を強行しようとしてたのは引くわ。親子して性悪なのは目に見えてたし、葵への強要がまぁ大人げない。2年前は大介からの脅しに泣く泣く従った葵でしたが、さすがに今度ばかりは黙ってません。あの言い返しには読んでてスッキリ。やはり母は強し。結局、大介自身にも色々起こり最終的には二人の結婚を認めます。今では初孫たちにメロメロで、まぁ根は悪い人ではなかったんだなと。最後は無事に二人は結婚してハッピーエンド。書き下ろしの番外編では結婚式のエピソードが描かれてました。葵の複雑な心境からすると割とじれじれ系かな。大介さんの心境が判るまではこのわからずやめっ!とモヤモヤしました。評価:★★★★★
2023.04.15
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5月はほぼ追加分です5月30日 KGx 次期公爵夫人の役割だけを求めてきた、 氷の薔薇と謳われる旦那様が家庭内ストーカーと化した件 1 石沢うみさん/皐月めいさん5月31日 ZERO-SUMコミックス 嵌められましたが、幸せになりました 傷物令嬢と陽だまりの魔導師 1 霜月零さん 虐げられ乙女の幸せな嫁入り アンソロジー26月2日 角川コミックス CLAMP PREMIUM COLLECTION X 8 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 96月5日 ソーニャ文庫 背中合わせの執愛(仮) 小出みきさん 裏切りの甘い呪言(仮) 深森ゆうかさん6月15日 ヴァニラ文庫 お飾り女王は隣国王子の熱愛に溺れる~運命の再会は政略結婚で~ 西篠六花さん 引きこもり令嬢は冷酷な王太子に甘く溺愛される ~仮婚約は破棄させてください!!~(仮) 百門一新さん7月4日 角川コミックス CLAMP PREMIUM COLLECTION X 10 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 117月10日 蜜夢文庫 強面上司の甘いささやき その艶声は困ります(仮) 西篠六花さんボーナス時期なので、今後の7月期のラインナップが怖いです(^_^;)
2023.04.14
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2021年5月刊オパール文庫ファンタジア著者:宇奈月香さん契りを交わした者に巨万の富と栄華をもたらす伝説の仙女ーその血を引くわこは、野心を抱く政治家秘書の千秋に正体を知られてしまう。彼女を手に入れ、利用しようとする千秋に必死に抗うが…。「俺のものになる悦びに悶えろ」淫らな愛撫とともに熱い楔を最奥に受ける。傲慢なはずの彼に優しく抱き締められ、愛しさが止まらない。運命が引き合わせた二人の激情愛! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 希月わこ=妓楼「希月」の特別な遊女【さよ姫】 忠一の助けで足抜けし、その別邸で匿われている。 九重千秋=政治家一家・九重家の次男。祖父から別邸の全てを譲られた。 九重忠一=故人で千秋の祖父。 寿子=別邸にて忠一の面倒を見ていた家政婦。羽衣伝説に絡んだ、ちょっとサスペンス風味のあるお話です。仙女の末裔である【さよ姫】彼女と契りを交わすと一時的に多大なご利益を賜ることが出来る。しかし、ある時、現【さよ姫】である、わこは情交中に客を死なせてしまい、それが3人も続くと【凶兆のさよ姫】と呼ばれるように。しかし、政敵を始末したい等、凶兆にも使い道はある。依然として飼い殺しにされていたわこは上得意客である九重忠一の手によって足抜けし、彼の別邸にて匿われていた。だが、忠一は心不全で急死。別邸と周辺の土地そして邸内の忠一の所蔵物は全て孫の千秋へと譲られた。遺品整理のために邸を訪れた千秋はそこで噂のわこと遭遇。他の親族たちは結構な金額やら資産価値のあるものを貰ってるのに、可愛がられていた千秋は辺鄙な田舎の別邸とか、気の毒に扱いされていたものの、千秋が欲していたのは正にそれだったので内心ほくそ笑んでいました。わこが一番の宝ではあるけれど、邸にある祖父の美術品コレクションはかなりの価値があるもの。だが、いざ出向いてみるとコレクションはほぼ空の状態。「希月」の目を逃れるために、隠し部屋にいることの多かったわこが処分させたとは考えにくい。なら、誰が勝手に美術品を持ち出した?読み進めていくと該当者は一人しかおらず、その人物は嫉妬からわこに毒を盛り続けると言う鬼女っぷり。もしや忠一が突然死したのも?とどんどん怖い方向に。そんな中、千秋とその愛犬・ミコによって人間らしい感情を持ち始めるわこ。徐々に明かされる【さよ姫】の真実。やがて彼らに魔の手が迫り・・・。クライマックスで真相が明かされてからというもの、とにかく千秋が奮闘。おまけに九重の家に産まれながらイマイチ出来の悪い叔父の勇さんが思ったより活躍してて驚きました。正直ただのモブキャラかと(^_^;)(ごめんね、勇さん)あと、グレートピレニーズのミコがもふもふの癒しで、頭もいいから作品中でもかなり出張ってた印象。例の人物のせいで命の危機に陥ってたけど、処置は間に合ったんですよね?その辺りの説明が無くて、心配になっちゃった。でも挿絵師さまのイラストにて千秋×わこ&ミコの平和な一コマが描かれてたから無事だったと思いたい。なので、心情的に多少は同情できる面はあれど、あんな可愛くて利口なミコちゃんをひどい目に合わせた犯人は許せない。伝説と言うか呪いの真実については割と分かり易いので読んでるとすぐにピンとくるかと。評価:★★★★★
2023.04.13
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2023年3月刊ヴァニラ文庫著者:田沢みんさん心臓病を患う千代の前に七年ぶりに現れたのは、渡米して心臓外科医となった憧れの幼馴染み、士貴だった!そして待っていたのはまさかのプロポーズ!?戸惑いつつ結婚するも、蕩けるようなキスや愛撫で絶頂へと導かれるのに、彼は最後まで抱いてくれない。いつ儚くなってもおかしくない千代に同情し、結婚してくれただけなのかと落ち込むけど…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 海宝千代=愛人の子として義母と異母姉に虐げられて育ち、幼い頃から心疾患を 抱えている。 天方士貴=千代の主治医の息子で心臓外科医。 海宝千寿=千代の異母兄で士貴の友人。不遇ヒロインものです。愛人の子と義母と異母姉から辛く当たられ続け、心疾患まで抱えるヒロイン・千代。妻に頭が上がらない父は頼りにならない分、異母兄の千寿だけは何かと心を砕いてくれたけれど、下手に彼が庇うと余計に義母たちの千代への当たりが強くなると言う悪循環。千代の病気は安静が必要なもの。出来れば心臓移植が必要だと言うのに、その存在そのものが気に入らない義母は尤もらしい理由を付けて手術に猛反対。いっそ早〇にしてくれと言わんばかりの態度で、異母姉の二千夏ともども本当に底意地が悪い。手術も受けられず、体調も芳しくない千代だったけど、そんな彼女の心を支えたのは初恋の人である天方士貴。彼は千代の主治医の息子でそれが縁で長らく家庭教師も務めてくれた。だがある日、8歳年上の彼はアメリカで医療を学びたいと告げ、離れ離れに。7年後、士貴が帰国したと思いきや、突然千代にプロポーズ。本音としては嬉しいけれど、父と千寿から頼まれたからだと思い込んだ千代は複雑な心境に。当然この結婚は義母たちに猛反対されたものの、珍しく父の後押しもあって入籍を強行。晴れて夫婦になった二人だったが、千代は勘違いから彼に迷惑を掛けない様早く〇ななければと、薬の服用を止めてしまいます。そのせいで、だんだんと体調が悪くなっていく千代。何か心配事でもあるのかと気にはしていた士貴は、彼女が症状の悪化で倒れた時に漸く、この結婚が千代に余計な不安を抱かせていたと気付き・・・。士貴の目論見は、千代の家族となり、心臓移植を受けさせるためでした。実家にいたままでは義母の同意が必要で、その憎しみからどうあってもサインしないのは明らか。愛しい彼女を救うための作戦の内容を知らせなかったことが、ただの同情と義務感からだと千代に思われたようで。でも、千代の性格を思うと作戦内容を知らせた所で遠慮しそうな気がする。ちゃんとプロポーズの際に愛してると告白もしてるのにイマイチ信じてなかったから、そう思うとあの家にいた16年はどれだけ千代に無理を強いてたんだろう。いやまぁ、義母や異母姉の気持ちも判らないでもないんですよ、どんなに出来た人でも内心いい気はしないでしょ。とはいえ、何の罪もない子供に必要な手術を受けさせないとかは論外。腹立だしく思ってもそれくらいは妥協して欲しかった。終盤は、怒涛のハッピーエンドで、巻末おまけの短編は千寿さん目線のお話が描かれていました。個人的にヒーローの士貴よりも千寿さんの方が好み。初版限定のペーパーは主役夫婦のエピソードになってます。評価:★★★★★
2023.04.12
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5月期はほぼ追加分です。5月17日 ティアラ文庫 『縁結び令嬢』がモテ王子の婚活を手伝ったら、 なぜか口説かれているのですが!? 菫ふみさん5月19日 アイリス文庫 聖女召喚されました、僧侶です 男と勘違いされて隠れ里でのんびり暮らすことになりました Mikuraさん6月1日 ビーンズ文庫 捨てられ花嫁の再婚 氷の辺境伯は最愛を誓う まえばる晴乃さん6月8日頃 マーマレード文庫 自由を望む薄幸の姫ですが、 龍神皇帝との愛を育み赤ちゃんを宿しました(仮) 吉澤紗矢さん6月10日頃 ベリーズ文庫 一途な脳外科医は最愛の幼馴染と双子を諦めない 佐倉伊織さん 辣腕な財閥御曹司は、身代わり婚約者に愛を乞う 滝井みらんさん タイトル未定(御曹司×契約結婚) 未華空央さん6月15日 乙女ドルチェコミック 不埒な蜜月契約~おじさま侯爵は新妻を手放さない~ つばささん/すずね凛さん 征服王の略奪花嫁~溺愛は蜜夜に濡れる~ 悠木りおんさん/すずね凛さん6月は思ったよりも少なめに感じるのはマーマレード文庫が1点だからか。その1点も作家さん買いなので、同時発売のタイトルのあらすじが公開されるなり店頭買いで1,2冊くらい増えるかも。
2023.04.11
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2023年3月刊スターツ出版文庫著者:結木あいさん妖の好む血を持つ香夜は、妖に捧げられるためだけの存在・『花贄』として疎まれ虐げられ育った。ついに生贄として捧げられるその日、香夜の前に現れたのは妖の頂に立つ冷酷な黒狼・識。麗しく色気溢れる男だった。生贄として血肉を喰らわれ死ぬ覚悟する香夜。しかし、「もう大丈夫だ。お前を迎えに来た」と識は愛でるように優しく香夜に触れ、求め、愛を露わにしてーー。生まれて初めて触れる識のあたたかな感情に香夜もまた、惹かれていく…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 安桜香夜=妖の好む血を持つ「花贄」 識=黒狼の妖。まぁこのヒロインがラスト近くまで苦労しまくりの上に災難続きで読んでて気の毒になりました。あまりの生家での香夜の扱いに見かねて予定より早く識が彼女を迎えに来たまでは良かった。実の母からも疎まれてたって状況からは抜け出せたし、あの何様な使用人にもかなりの罰が下されたからちょっと溜飲も降りたと言うもの。いざ常世へと連れて行かれ、ここから溺愛が始まるのかと思いきや、読者からすると予想外の扱いでビックリ。何だか識があんまり優しくないぞ、「和風シンデレラストーリー」とは?あれあれ?と疑問に思いながら読み進めていると、どうやら識にも事情があるらしいことが判ります。香夜が幼い頃にも二人は会っていて、でもそれには彼女の父が殺害された忌まわしい出来事の記憶とも繋がっており・・・。ラスボスが何か思い込みが激しい人(?)で、その言動がキモさも極まれりだったんで最後は絶望して消えてくれて良かった。香夜にとってかなり波乱万丈な内容でしたけどちゃんとハッピーエンドで終わってくれて何より。正直、あの母親にはもうちょっと厳しい罰を与えても良かった気はしますが、あの人も夫を亡くして色々思う所があったんだろうな。とはいえ、娘を虐げていい理由にはなりませんが。せめてやるなら自分だけにしとけよと。使用人にまで勘違いな態度取らせたらダメ。綺麗に決着してたから続編は無い感じかな。ラスボスが実は消滅してなかったとか、色々やりようはありそうだけど、これで終わってて欲しい気ははします。評価:★★★★☆
2023.04.10
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2022年3月刊モンスターコミックスf漫画:眠井フジさん原作:硝子町玻璃さん「は?お前はもう二十七歳じゃないか」聖女であるマリアライトは年齢を理由に婚約者であった王太子から婚約破棄をつきつけられる!様々なことがあり過ぎてメンタルが強固になったマリアライトはそれを了承し生家に戻るが、そこには角が生えた子供が隠れていて…?さらに、凄まじいスピードで成長した彼はマリアライトにベタ惚れで、自分の国に連れ帰る気満々!!なろう発溺愛ファンタジー待望のコミカライズ! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 マリアライト=アラサー聖女。国の繁栄のために尽力していたが、年齢を理由に 王太子から婚約破棄された挙句に王宮から追い出される。 シリウス=空き家だったマリアライトの家に住み着いていた少年。 レイブン=シリウスを探しに来た側近。タイトル通り、聖女ものです。ピッコマにてコミック1冊分以上無料で読める期間中なので、読まないと勿体ないってことで、ここ数日コミックスの感想が続いてるのはそのせいです。これを機に原作も読んでみようかなって気になってるので、後にそちらの感想も投稿するかも。平民産まれのマリアライトはある日突然聖女の力に目覚め、間近に迫っていた結婚は取りやめとなり、当時13歳だった王太子の婚約者に据えられた。マリアライトの力は植物への影響が大きく、緑で潤し実りを助け早めるもの、あちこちの地域を回ってその恵を授けた結果、見違えるほど豊かな国となって行った。あれから数年、この国の繁栄は偏にマリアライトのおかげと言っていい。なのに、大人になった王太子はそんな彼女を年増と言うだけで遠ざけただけでなく、挙句に婚約破棄を言い渡して王宮から追い出してしまった。マリアライトにしてみれば、婚約してから碌に顔も合わせない王太子に愛情を持てずにいたので、この事態にもさしてショックは受けず、一人実家へと戻っていった。両親も亡くなり、すっかり寂れた実家には一人の少年が住み着いており、のっぴきならない事情があるのだろうと察した彼女はそのまま少年を保護することに決めた。少年はシリウスと名乗り、その頭には2本の角が。おそらく魔族か、そのハーフだとすぐに察しは付いたものの、マリアライトの態度は何ら変わることなく、聖女の力を生かした作物の売買でシリウスと二人、食うには困らず暮らすことが出来た。あれから半年、シリウスは見違えるほど成長し見た目には20歳前後の青年の姿になってマリアライトも内心驚いていた。その頃になって、漸く彼の口から事情が語られ、やはり彼は魔族だと判明。魔界での政権争いに巻き込まれ人間界まで逃げて来たのだそうだ。どうりでこの成長速度。最近では、町に行くたびに恋人同士と間違えられて変に意識してしまう。シリウスもやたらと彼女に懐き一方ならぬ執着めいたものを感じるし、どう接すれば良いのやら。二人の関係が少しずつ変わり始めた頃、黒髪の青年が家の近くで行き倒れており、介抱すると目覚めた彼はレイブンと名乗り、シリウスを探していたのだと言う。偶然の再会に喜ぶ彼らだったが、レイブンによれば政権争いも沈下したため魔界へ帰って来いとの王からの命令を受けていた。シリウスこそ魔界の皇太子で・・・。年齢もあるんでしょうが、マリアライトがとにかく逞しい。婚約破棄されようが王宮から追い出されようが、この力があれば取り敢えずは食うに困らない。優しいけれど、細かいことにはこだわらない彼女はシリウスが魔族と判っても庇護するべき対象と彼を保護し共に暮らしていくわけですが、まさかたった半年で青年の姿になるとは予想外。ちょっとときめいたりもしたりするものの、過去2度も結婚のチャンスを逃している分、その手のことにはちょっと臆病になってたりします。一度目はともかく、二度目のパターンは王太子の自分勝手な考えからなので、これは後にザマァされるのかしら。マリアライトが魔界に行っちゃったんで、この国の今後がヤバそうな。ヒーローのシリウスはマリアライトに惚れこんでるので一生手放さそうだし、三度目の正直ばりに漸く幸せを掴めそうなヒロイン。このジャンルの王道展開でありながら、キャラが皆面白いのが良いですね。評価:★★★★★
2023.04.09
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2022年3月刊フロースコミックス漫画:綾月もかさん原作:琴子さんある日 異世界に飛ばされた咲良(サラ)は、とある事情から追われ倒れていた少年・ルークを救い、共に暮らしていた。が、ルークが心の傷が癒え始めた矢先、突然サラは元の世界に戻されてしまう。3年後、再び訪れた異世界でサラが再会したのは、国随一の氷魔法使いであり、騎士として功績を挙げ男爵位を得た25歳のルークだった!10歳年下から、2歳年上のスパダリになった彼は「人生をかけて貴女に恩返しをします」と、サラをひたすらに甘やかしてきて…! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 咲良(サラ)=自室から突然異世界転移した大学生。一時期そこで暮らしていた が現世に戻る。 ルーク=サラが異世界で助け、同居していた少年。 モニカ=異世界にやって来たサラを雇ってくれた食堂の女将。同名のビーズログ文庫のコミカライズ版です。原作の方は未読で、現状この1巻しか読めてません。サラはある日突然自室から異世界に飛ばされた現代の日本人。右も左もわからぬ彼女は、食堂を営むモニカに助けられそこで働きながら暮らしていた。ここは魔法が存在する世界で、サラにも治癒魔法の才があること判り、ちょっとした怪我なら治せるように。この世界にやって来て3ヶ月ほど経った頃、サラは帰り道で大怪我をした少年を保護。治癒魔法で回復した少年はルークと名乗ったものの酷く怯えている。怪我の度合いからしてかなりひどい目にあったようで、敢えて事情は聞かずに彼を手元に置いて面倒を見ることに決めた。ルークは次第にサラに懐き、やがて全幅の信頼を置くまでになった。そして、サラに色目を使う男たちを牽制するように。だが、サラはいつまでこの世界に居られるか判らない。ルークの素性は判ったものの、身元引受人はいないも同然だった。頭の良い子だし、将来職に困らぬよういずれはアカデミーに行かせてやりたい。食堂だけでなく治癒の力を生かし、病院で働き始めたサラは、必死に金を貯め、もしもの時の為にもモニカに事情を話し、貯金と身に着けていたアクセサリーを預けた。予感は的中、これも金になるかもと祖母の形見の腕時計を弄っていたサラは、現代の自分の部屋へと戻っていたのだった。異世界では何か月も過ごしていたはずなのに、現代ではたったの1ヶ月。喪失感に苛まれながらも再び日常に戻った彼女は無事に就職し、あれから3年が経った頃、再びサラは異世界へ転移していた。そこで彼女は大人へと成長したルークに再会。聞けば今年25歳だと言う。あちらでは3年しか経っていないのに、ここではすでに15年も経過していたことに心底驚いたが、あの幼かった彼が今では自分より年上とは。モニカとも再会し、あれからの状況を尋ねると、ルークはサラの残した金でアカデミーに入り、成績優秀で卒業後、最年少で騎士団長にまで登り詰めたらしい。それにしたって、随分な出世ぶりだが、どうやら彼はサラが寝物語に語ってくれた理想の男性像に近づくために必死に努力したのだそうだ。いつか絶対、サラにまた会えると信じて。ルークの一途さが良いです。初恋の人が以前とほぼ変わらぬ姿で現れたら、そりゃ暴走するわ。本来ならアラフォー近くになってるはずだったのに、自分より年下の23歳。守られるばかりだった頃とは違い、今度は強くなった自分が彼女を守る番。あらすじにスパダリとありましたが、確かに4拍子くらい揃ってる青年に成長したのでそう呼んでも良いかも。最終的にくっつくとは思うけれど、途中色々トラブルが起こりそうな予感。正にタイトル通りのお話でした。評価:★★★★★
2023.04.08
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2019年2月刊モンスターコミックスf漫画:無糖党さん原作:soyさん「お前との婚約を破棄する!」いきなり婚約者からの婚約破棄宣言!?どうやら彼は最近転校してきた庶民上がりの伯爵令嬢にぞっこんしているから、私を悪役令嬢に仕立て上げて婚約破棄を企んでいるらしい。婚約自体に未練はないが、慰謝料はたっぷり請求しないとね! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 ユリアス=ノッガー伯爵令嬢。実業家でもありお金に目が無い。 ルドニー=第一王子。ユリアスを気に入り強引に友人関係となる。 マチルダ=庶民に大人気の漫画「ドキ☆がん」の作者。 ジュリー=自らを「ドキ☆がん」のヒロインと思い込んでいる少女。 ラモール=侯爵家の長男で、ユリアスの婚約者。ローランド=ユリアスの兄。 マイガー=ルドニーの乳兄弟でマチルダの息子。原作は小説ですが今回はコミックスで。kindle unlimitedで突然本が借りられなくなっちゃったからなんで?と思ったら、今年に入ってからのバグらしいです。それも一斉にではなく、急にその症状になるみたいで。一応、ググったら対処法が判ったので今のところ解決したけれど、早い所修正して欲しいなぁ。思わず、口座引き落としの履歴確認しちゃったよ(^_^;)閑話休題伯爵家の長女ユリアスには子供の頃から親同士の決めた婚約者がいる。お相手は侯爵家の長男・ラモール。この婚約、どうやら羽振りの良いノッガー伯爵家からの援助を期待してのものらしい。侯爵家と言えどかなり困窮しているようで、婚約が決まってからと言うもの毎月一定の額をノッガー家に請求してくる結構な寄生ぶりだ。ユリウスにしてみれば、見るからに世間知らずでアホなボンボンのラモールには愛情を持っておらず、精々その爵位だけを利用させてもらおうと考えていた。彼女にとって夫は御しやすい方が都合がいいので。だが、常々その言動からアホも極まれりと思っていたラモールから婚約破棄を言い渡された。どうも、他に好きな女が出来たらしい。伯爵家の援助が無ければ立ち行かない家のくせに、未だに立場は上だと思い込んでいるラモールは清々したと帰って行ったが、勿論毎月の資金援助は打ち切られるからどうなるか見ものだ。それにしても、ラモールが惚れこむジュリーという娘は、確かバナッシュ伯爵家の婚外子で少し前に引き取られたとかいう。成程、確かにドジっ子そうで守ってあげたくなるような美少女だ、ああいうのが好みだったなら、ユリアスなど正反対だったろう。しかし、ラモールがあることないことでっちあげて婚約破棄に関して向こうが有利になるよう仕立てるかもしれない。その前に浮気の証拠を掴んでおくかと絶好のポイントで隠し撮りをしてやった。あと数回ほど撮れば十分。ほくそ笑んでいたユリアスはそこで兄の友人でもある第一王子・ルドニーと出会い、令嬢らしからぬ態度を気に入られ無理矢理友人認定されてしまう。だが、証拠画像の信ぴょう性を問われた際、王子として証言してくれると言われれば、そう悪い話でもないか。そんな中、ユリアスはジュリーにある既視感を覚える。彼女の言動って、ユリアスが資金援助してマチルダに執筆してもらっている漫画「ドキドキ☆貴族になってもがんばっちゃうもんね!」(通称「ドキ☆がん」)のヒロインにそっくり。というか、似たような境遇だからヒロインになり切ろうとしている節がある。ドキ☆がんは庶民に大人気で、ジュリーが読んでいてもおかしくはない。かと言ってなりきりはかなり痛い。あのヒロインは次々にカッコイイ青年とフラグを立てまくり、今の展開だと最終的には王子とハピエンになるはず。念のためルドニーに尋ねるとやはりジュリーと不自然な出会いがあったとのこと。ジュリーはユリアスの兄・ローランドや、ルドニーの乳兄弟のマイガーにまで近付いている。まるで預言書のようにこうも筋書きをなぞられると最終的なお相手にされそうなルドニーは堪らない。金を払うからどうか筋書きを変えて欲しいとユリアスに頼み込み・・・。内容的には終始コメディ調。転生ものっぽいですが違います。御しやすさと爵位だけで婚約していた相手に婚約破棄されたって痛くも痒くもない豪胆なヒロインは、事業家でもあり既に一財産は優に稼いでいる。そんな彼女の商売の一つが「ドキ☆がん」の発行。でもまさか、そのヒロインになりきりが現れ厄介な行動を起こしている。ヒーローの願いで筋書きを変えることになったのは想定外だが、ヒロインも色々味方を付けておかないと悪役令嬢にされかねない。しかし、筋書きを変えたことで物語の王子が悪役令嬢と結ばれると言うとんでも展開になりそうって所で1巻は終わっています。その間、マチルダの事情やその息子マイガーの想いなど注目ポイントは多数。結構面白かったので、そのうち全巻揃えちゃおうかな。評価:★★★★★それにしてもタイトルやあらすじにある「慰謝料」の件は後に回収されるんですかね?現状、慰謝料の「い」の字も出て来てないんで気になって。まぁでもまだコミックスの1巻だしな。
2023.04.07
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おススメに入れ忘れて埋もれそうだったタイトルたちです。「今世は当主になります」以前、題名だけは紹介したことがあったかも。事故死して転生した先は中世のような世界。大国にて栄華を極めるロンヴァルディ一族の婚外子として生を受けたフィレンティアだったが、父の死により冷遇を受け散々利用された挙句、馬車に轢かれて命を落とした。2度目の人生も事故死の上、今思うと心残りばかり。金も権力も恣にしていたロンヴァルディも偉大な祖父から跡を継いだ伯父の無能さによって没落の憂き目に合っている。悔しい、自分が跡目を継げたならこれまで以上にロンヴァルディを盛り立てられたのに。死んだはずの彼女は何故か目を覚まし、8歳の頃の自分に戻っていた。優しい父もまだ存命で幸せだった。今後起こるであろう一族の破滅回避と父を救う為、フィレンティアは行動を開始し・・・。このヒロインがとにかく聡明で頭が良く読んでて気持ち良いくらい。滅亡の切欠になる無能どもを徐々に追い込み、その裏で味方を増やしていく。おそらく第二皇子のペレスと一緒になるんだろうとは思いますが、家門の後継者問題をどうするのか結末が楽しみ。「暴君な兄が3人います」<水曜日>とだけ名付けられ奴隷商の元で過酷な生活を強いられていたヒロイン。感情によって瞳の色が変化する<水曜日>は元締めにも気味悪がられている。そんな彼女に<日曜日>と呼ばれる少年だけは優しく接してくれた。ある日、奴隷商の元に皇太子率いる騎士団がやって来た。瞳の色が変化する少女を探しており、いるなら引き渡せと言う。それはまさしく<水曜日>のことであった。皇太子はすぐさま彼女に気付き、皇宮へと連れ帰ると、王都では彼女を歓迎する者たちで溢れ返っている。実は<水曜日>はこの国の行方不明であった皇女で・・・。皇女が本来の立場を取り戻し幸せを掴むと言う内容ですが、裏では陰謀もあったりと結構波乱万丈。<日曜日>(ヒーロー)とも再会し、二人の恋も交え呪いを掛けられた父を救うべく奔走中。タイトル通り、3人の兄が出てくるんですが、ヒーローが出張り始めてからは影は薄目。序盤の「末っ子皇女殿下」とシチュエーションが若干被ってるので、たまに内容がごっちゃに(^_^;)お話自体は面白いです。「悪役に求婚されました」事故死して生前読んでいた小説の脇役・レジーナに転生したヒロイン。彼女は主人公の幼馴染で、物語の序盤に悪役の公爵・アルセンに殺されてしまう運命。しかし、せっかく生まれ変わったのだから生き延びたい。色々策も講じたが、あがいても無駄とばかりにレジーナはアルセンによる殺人現場にバッタリ。よりにもよって間が悪すぎる。小説でも彼女は口封じのために殺されるのだから。万事休す、死を覚悟したレジーナだったけど彼は何故か彼女を見逃し、後日伯爵家を訪れるとレジーナに結婚を申し込んだのだった。まさか、監視のつもり?凶悪な男だが彼は王族。伯爵家が断れるはずもなく、レジーナは彼の屋敷で暮らすことになった。上辺だけの婚約、監視だけして放ったらかしにされるかと思いきや、一緒に暮らすうち徐々にアルセンはレジーナに執着し始めて・・・。ヒロインは彼に初対面での反応に興味を持たれたおかげで命拾いしたわけですが、おもしれー女から愛しい人に変わるのが早くて当のヒロインは状況について行けず戸惑うばかり。いつ豹変するかと思うと早々に信じられないよねぇ。本来なら主人公に惚れる人物だから余計に。現在、展開的にそろそろクライマックスかな。「今度の人生は私が主人公」死に戻りもの。国を守護する石を持つ家門の一つクロイゼン侯爵家の私生児として産まれたヘルナ。侯爵と母が亡くなり、彼女は義母に虐げられて育った。だが、石の後継者としての能力が開花し、義母がいくら反対しようとも後継者はヘルナに決定。しかし、2年後異母姉のヴィアットの企みにより、想いを寄せていた男の手にかかってヘルナは命を落とす。確かに死んだはずの彼女だったが、気付くと2年前に戻っていた。後継者になるまでもう少し、ヴィアットは必ず自分を始末しようと動き出すはず。ヘルナは自分の護衛騎士ラケインの協力を仰ぎ、生き残る術を探し始め・・・。実はラケインも回帰してるんですが、これは結構序盤で明かされます。すべてはヘルナの為。なのに前の生では他の男に惚れちゃうヒロイン。ラケインは切ない恋をしておりました。おそらく最後はこの二人はくっつくと思いますけど、思ったよりもヴィアットが強かで苦戦を強いられる羽目に。ヘルナの出生の秘密と、守護石とは本当に国を守護する物なのかと言う謎も絡んでストーリーは展開。まだまだ中盤かな。ってことで、今から読んでも全然OKかと。今回はこの4作。連載中の作品からチョイスしてみました。中でも「今世は当主になります」はイチオシ。
2023.04.06
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モチベにもなるので、毎月月初に定期的に上げておこうかと。面子的には毎度代り映えしないのと、徐々にPV数は伸びてるのに一歩及ばずでトップ10に入らない記事もあるため、今回から15位まで記載します。1位もはやキングオブキング。ここ最近またPV数を重ねて来ています。2位こちらも不動。コミカライズ版の連載が佳境なんでしょうか。ここ最近の伸び率が凄いです。3位前回と変わらず3位をキープ。可愛い夫婦のお話です。4位順位は変わらずですけど、PV数は今回のランキングでは一番の伸び。やはり、コミカライズ化の影響は侮れない。5位上位の常連記事ですが、さすがに落ち着いてきた感も。6位かなり追い上げたんですが、5位に逃げ切られて順位は変わらず。コミカライズ版は漸く連載が完結しましたね。7位3月に結構PV数を稼いだものの、順位をキープに留めました。YouTubeでのMVはクセになる曲ですね。8位こちらも前回と変わらず、かな?それでも着実にPV数は伸びています。この記事を書いた頃はブログの投稿設定が変わり、書き方に試行錯誤してたなぁ。9位ここ最近で、いきなり伸びて驚きました。タイトルはアレですが、かなりの良作なのでおススメです。10位何故かシリーズ既刊では1巻に次いでこのお話の記事が人気です。前世関連は気になる方が多いんでしょうかね。11位相変わらず根強いですが、さすがにトップ10内はキープできず。でも、定期的にPV数を稼いでいるので順位の入れ替わりはありそうですね。12位個人的に大好きなお話で、初期に書いた記事です。ので、今より遥かに文章が纏まっておらず恥ずかしいのですが、それでもやっぱり興味を持ってくださると嬉しいです。13位すずね凛さんは2作目ですね。何気に拙宅のブログでは人気記事で何度かトップ10入りしています。14位「間違いで求婚された女は1年後離縁される」のヤマトミライさんのお話。序盤がかなり胸糞なので、読んでて辛かった思い出。なので、先の展開が気になる方が多かったのかも。ヒーローの献身ぶりに脱帽します。15位ブログを開設した初期の頃に書いた記事ですが、ありがたいことに拙宅では人気記事です。8位までの面子は前回から変わってませんが、15位まで載せると懐かしい面々も。最近、仕事が忙しくなかなか読書ペースが上がらないのがネックで、積読本は増えるばかり。上手く時間配分考えないとな。
2023.04.05
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4月もちょこっと追加あり。4月5日 エタニティ文庫 贖罪婚 それは、甘く歪んだ純愛 栢野すばるさん ※エタニティブックスの焼き直しですが、そちらは持ってないので悩んだ末 に購入決定。4月6日 ポプラ文庫ピュアフル 帝都はいから婚物語 女子学生は華族の御曹司に求愛されています 来栖千依さん5月1日 コロナコミックス たくまし令嬢はへこたれない! ~妹に聖女の座を奪われたけど、騎士団でメイドとして働いています~ 1 高橋みらいさん5月1日 ビーズログコミックス 結界師の一輪華 2 おだやかさん5月2日 フロースコミックス 冷血公爵の心変わり 35月3日 アース・スタールナ 余命わずかだからと追放された聖女ですが、 巡礼の旅に出たら超健康になりましたなりました マチバリさん5月9日 シリウスコミックス かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 1 冬華つがるさん5月15日 富士見L文庫 生贄妃は天命を占う 黒猫と後宮の仙花 尼野ゆいかさん 私と陛下の後宮生存戦略 ~不幸な妃は巻き戻れない~ かざなみさん追加分はラノベとコミックスが多目。というか、TLはエタニティ文庫だけでした。
2023.04.04
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ありがたいことに、タイトル検索で見てくださるのか、このカテゴリが割と人気でして。せっかくだからちょこちょこと続けて行こうと思います。とはいえ、さすがに私自身読めていないお話も多いため、今回以降は10作ではなく、紹介は3~5作ずつにしてこうかと。「悪女はマリオネット」転生+やり直しもの連載中で、現在コミックスは2巻まで発売してます。生前読んでいた小説の登場人物である皇女・カエナに転生したヒロイン。カエナはいずれ弟のレイジェフが皇位に就くための駒としていいように扱われた挙句、最後は裏切られ悲惨な死を遂げる。ヒロインは筋書きを知っている強みを生かし、弟の皇位継承の阻止と自らの生き残りをかけて暗躍するというお話。話数の割にコミックス発売のペースは早め。「そして人魚は悪女になった」王子に恋して陸に上がった人魚のアンメッタ。しかし、彼女を待っていたのは王子の裏切り。彼は婚約者である隣国の王女と結託してアンメッタを幽閉し、拷問する日々。なぜなら人魚の涙と血液は妙薬の材料になるから。ボロボロのアンメッタは衰弱し死を待つばかりとなった時、手を差し伸べたのは彼女を人間に変える薬をくれた魔女。魔女はアンメッタの時間を巻き戻して復讐の機会も与えてくれた。どうやら魔女はこの国の王家そのものに恨みがあるらしく・・・。人魚姫ベースの復讐劇って感じのストーリーです。ヒロインは多分、第二王子とくっつくんじゃないかと予想してますが、どうなるんだろう。「暴君夫がどういうわけだか優しくなりました」死に戻りもの。火事の中から公爵夫人を救ったことで、夫人の息子であるカシウスの妻になったユーレイニア。だが、これは彼女の実家による企ててあり、父親に逆らえないユーレイニアは、指示に従って領地に魔物を呼び込み、多数の犠牲者を出すという騒動を起こした。その後、ユーレイニアは捕縛され幽閉中に命を落とした。だが、確かに死んだはずの彼女は目覚め、気付くと死ぬ4か月前に戻っていた。自分を虐げたばかりかあんな事件を仕組んだ父の言いなりになり続けるのはもう真っ平。父からの指示が来る前にカシウスと離縁して田舎ででも暮らそう。そう決意したユーレイニアは見違えるほど生き生きとし始め、カシウスも目を奪われるように。果たしてあの惨劇は回避できるのか、という内容です。元々、夫はヒロインを嫌ってなかったのでは?と思ってます。展開的に70話くらいで終わりそう。「悪役の完璧なエンディングプラン」転生もの。事故死して、溺愛する姪っ子によく読んであげていた童話の脇役・マルシアに転生したヒロイン。宝石の涙を流す主人公ラリサの姉で、家族はその宝石を売り払い贅沢三昧。でも涙を流させるために父たちが行っていたのはラリサへの暴力。どうしても姪っ子の姿が重なってラリサを助けてやりたいと、マルシアは彼女を連れて出奔。いずれ、ラリサが結婚する相手大公家の跡取りが暮らす地へと向かう。運良く、すぐに該当者のパビアン(ヒーロー)に会えたのは良いが、大公家は跡継ぎ問題で大荒れ。一先ずパビアンが次の大公に選ばれたのだけど、その条件はしかるべき貴族の娘と結婚すること。一計を案じた彼はマルシアに契約結婚を申し込み・・・。童話の世界と言うことで、小説程詳細が無くそのせいで状況が掴み難く右往左往。お人好し過ぎるヒロインがトラブルに巻き込まれてくと言う内容。「できるメイド様」亡国の生き残りの王女・モリナは素性を隠しマリと名を変えて、祖国を亡ぼした皇国で侍女として働いていた。何をやっても不器用な彼女は亡くなった兄姉達からも馬鹿にされていた。そんな彼女が願ったのは人を幸せにできる万能の力。とある縁からその願いは聞き届けられマリは敏腕侍女となり皇宮内で起こるトラブルを次々と解決。やがて彼女は冷血の皇太子・ラエルの目に留まり・・・。後にこの二人は両片想いな関係になるんですけど、立ち塞がるのはマリの身の上。果たして元敵国の姫と知っても彼は受け入れるのかって感じの展開になってます。それに付随して陰謀もチラホラ。2年近く休載してて、先月漸く再開。長かったー。「しがみついても無駄です」死に戻りもの。侯爵令嬢カイラは婚約者である第二皇子フェイロン(ヒーロー)を差し置いて、第四皇子ラカンに熱を上げていた。やがて、侯爵家の後押しもあってラカンが皇帝位を継いだのだが、皇妃に選ばれたのはカイラではなく彼女の異母妹のビエナ。端からカイラを妃に迎える気は無くただ利用されただけだった。カイラはやがて謂れのない罪で裁かれ処刑された。はずだったのだが、カイラが目を覚ますと全てが始まった18歳のあの日に戻っていた。カイラはラカンとビエナに復讐を誓い、フェイロンを皇位に着けるべく奔走。やがて、彼は前世でも彼女のことを深く愛していたことを知り・・・。話数的に、そろそろ終盤のはず。カイラの出生の秘密が物語のキーっぽいのと、何故かラカンが前世のことを覚えてる風なのが不気味。ちょっと絵にクセはありますが内容は面白いです。「皇女、反逆者に刻印する」死に戻りもの。錬金術が発達した皇国にてホムンクルスは奴隷以下の扱いを受け冷遇されていた。ある日、ホムンクルスの王・ミカエル(ヒーロー)が謀反を起こし、王族は惨殺され生き残ったのは末姫とホムンクルスたちを差別せず、そのせいで虐げられていた皇女イヴのみ。イヴは潔く毒を飲み自害を果たしたのだが、ミカエルはその死を良しとせず、皇宮の地下にあった巨大な賢者の石を使い、時間を逆行させた。イヴが目覚めると10年前に戻っており、前世の記憶がある彼女は謀反を防ぐためとホムンクルスたちの未来を思いある決意をする。自分が皇位を継ぎ、この国を変えると。そして、まだ王として覚醒する前のミカエルを自分の騎士に据え、力を付けるべく行動を始め・・・。ミカエルとイヴとの恋物語でもあります。こちらも休載中で再開が待ち遠しい。「冷酷大将軍の契約妻」噂によると本国では年齢制限が付いてるらしい?伯爵家の婚外子であるエリシャは領地戦にて、伯爵が死亡しその借金を返せとザコブなる貴族に連れ去られ、下女としてタダ働きさせられていた。美しい彼女はザコブの妻や、その親戚たちに妬まれ手酷い虐めを受け続けた挙句、殺害されてしまった。しかし、彼女は生き返り、何故か数年前に戻っていた。エリシャはザコブたちへの復讐を誓い、手始めにザコブの従兄弟で戦上手ながら冷酷と言う噂の大将軍・ルチェルンに近付く。彼と深い関係になったエリシャは、有益な情報を餌にルチェルンとの結婚を望み・・・。報復は順調、聡明なヒロインが夫に溺愛されるという割と王道パターンですが、だからこそ面白い。年齢制限があるのは恐らく序盤のルチェルンとのシーンのせいかと。この作品も休載中。「離婚されたって大金持ちです!」夫の浮気が原因で離婚したヒロイン。だが、両親と折り合いが悪く実家に帰ることが出来ない。夫からたっぷり慰謝料をふんだくったヒロインは、彼女に忠実なメイド一人を連れ、新規事業に着手。宝飾店のプライベートブランドを立ち上げると、それがバカ当たり。鉱山を所有する公爵(ヒーロー)の後援もあって順風満帆の日々だったが、思いがけないトラブルに巻き込まれ・・・。こちらも良い所で休載に(^_^;)「私の夫が可愛すぎる」貧乏貴族の一人娘のヒロインは曰く付きの公爵家の後継(ヒーロー)に嫁いだ。まだお互い子供の彼らは、徐々に打ち解けて行ったのだが、どうやらこの家には秘密があるらしい。そのせいで公爵と折り合いが悪いヒーローはヒロインに依存していくのだが、ヒロインの努力の甲斐あって彼は公爵と和解。それから数年経ち、平和な日々が続くかと思われた頃、公爵が病に罹り・・・。有象無象の公爵家の親戚たちが乗り込んでくるんですけど、成長したヒーローが上手く交わしていく中、裏では陰謀が、という割とお決まりのパターンではありますがヒロイン達夫婦が初々しくてかわいい。長らく休載中でしたが、今月中旬(だったかと)に再開予定だそうで楽しみ。前回も愚痴りましたが、SMARTOON!は本当に休載が多いです。そんなに執筆ペースがシビアなんですかねぇ。休載ほどではないものの、作画の方が変わるっていうのも割と頻繁にありまして。似た絵柄の方ならまぁ2,3週で慣れるものの、ガラリと変わっちゃったりすると違和感が半端ないっていう。
2023.04.03
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2022年9月刊マカロン文庫著者:砂川雨路さんぼたんは幼い頃から大企業の御曹司・丞一と本当の兄妹のように親しくしていた。ところが、親同士の再婚で義兄妹となった頃から彼に冷たい態度をとられるようになり、密かに憧れていたぼたんは傷ついてしまう。数年間離れて暮らしていたが、ある日ぼたんの就職をきっかけに突然丞一から同居を迫られる。嫌われていると思っていたのに、同居初日から彼が独占欲を露わにして…!? 「俺のものになれ」ーー容赦ない激愛を刻み込む丞一に、ぼたんは身も心も翻弄されていき…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 天ケ瀬ぼたん=義兄である丞一に長らく片思いをしている。 天ケ瀬丞一=大企業の御曹司で、ぼたんの義兄。 天ケ瀬泰作=ぼたんの義父。 原賀雄太郎=丞一の従兄弟。母の再婚によって、大企業の社長一家・天ケ瀬家の人間になったぼたん。口さがない者たちからは金目当てと散々詰られたが、特に義父・泰作の妹夫婦からは憎まれていると言ってもいい。母は相当な気苦労を味わった事だろうが、その母も再婚して2年で病を患い亡くなった。義父は不憫に思ったのか、家を離れ地方の学校の進学を薦めてくれた。体の良い厄介払いかもしれない。でも、幼少時は仲の良かった丞一は両親の再婚以来、碌に話もしてくれなくなっていた。きっと、この再婚には彼も反対していたんだと思い込んだぼたんは父からの提案を受け入れて、金沢へと旅立った。あれから7年。まるっきり音沙汰が無かった丞一が彼女の元を訪れ、大学卒業後は自分と同居し、天ケ瀬で働くよう命じて来た。既に他社の内定を貰っていたぼたんは、天ケ瀬への入社は拒否したものの、これだけは譲れないと言うのが丞一との同居。実家はしょっちゅう叔母夫婦が来るため落ち着かないだろうと、わざわざマンションを用意してくれたらしい。兄妹の同居は別段珍しくも無いが、血の繋がりは無くましてや初恋の人ともなると複雑だ。どうあっても引かない義兄に折れ、渋々承諾したぼたんだったが、初日の夜に無理やりキスされて茫然。悪びれない彼は、子供の頃からぼたんを愛していてずっとこの日を待っていたと言う。義兄は自分達母子を嫌っていたのではなかったのか。疑問に思って訪ねるとどうやら当時はのっぴきならない事情があったらしい。その辺りの事情は、後日親戚が集まる晩餐会が終わったら話すとのことだが、当日は案の定、叔母からの嫌味で針の筵状態。義父の泰作は優しいい人なのに、こうも人間性が違うとは。いつも、この手のやり取りは知らん顔を決め込み、場を離れた丞一が、この日ばかりはぼたんを庇い、叔母たちを諫めた。叔母はぼたんを天ケ瀬の籍lから抜いたほうが良いと捲し立て、娘を丞一の嫁にとしつこく薦めているようだ。一先ず彼の機嫌を損ねてはならぬと、ぼたんへの嫌味は止まったものの、当のぼたんは結婚と言う話に動揺。約束通り、当時の丞一の事情と、母たちが再婚に至った理由を聞いたぼたんは、自分が長らく誤解していたことを知った。それでも迷いは捨てきれずいたのだが、後日従姉妹の蘭奈の起こした騒動によって心を決め、彼の求愛を受け入れた。晴れて二人は恋人同士になり、義父も認めてくれているとのことで、結婚に関しては落ち着いた頃に内々でと決めた。しかし、何かと丞一と張り合い勝手にライバル視していた雄太郎が、ぼたんを呼び出し・・・。この叔母夫婦、いくらなんでも再婚から10年近く経ってるのに、連れ子の存在を認めないって必死過ぎない?と思っていたら、案の定そうならざるを得ない事情がありました。とは言っても、親族経営だからって許されることにも限度がある訳で。単独犯らしい雄太郎のしでかしはマジで胸糞なんで、丞一が間に合って良かった。ヒロイン・ぼたんは、義兄との関係に結構悩んでたけど、終盤に下した丞一と一緒にいるために自らを鍛えると言う決断は、随分思い切ったなぁと。蜜月時に1年以上離れるって早々できることじゃない。ラストシーンと言い、良いお話でした。7年間、丞一がんぼたんを遠ざけていた理由等、知りたい方はベリーズカフェでも本編だけなら読めます。マカロン文庫の方には、書き下ろしの後日談が収録されており、二人の新婚旅行のエピソードとなってます。評価:★★★★★
2023.04.02
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2023年3月刊こはく文庫著者:柴田花連さん戸田涼香は家庭料理を作ることが好きな27歳。毎日のお弁当やちょっとしたお菓子づくりを楽しんでいたが最近、体重の増加が気になり始めていた。そんな折、弟の進に誘われたことで涼香はジム通いを決意する。そこで出会ったのが藤間郁也だった。彼は進の大学時代の先輩であり、今は大企業の若きCEOだという。恋愛には奥手で男性にときめいたことさえない涼香だが、彼の紳士的な立ち居振る舞いとしっかりと鍛えられた肉体にドキリとしてしまう。涼香がジム通いを始めて2カ月ほどたったある日、運悪く大雨に見舞われた涼香は、郁也に車で送ってもらうことになる。異性として意識している相手と二人きり……、今まで経験したことのない胸の高鳴りに戸惑う涼香。しかも郁也は涼香に愛を告白してきて……。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 戸田涼香=ごく普通の会社員だが家庭料理はプロ級の腕前。 藤間郁也=大手キッチン雑貨メーカーのCEO 戸田進=涼香の弟で郁也の大学時代の後輩。 桧山久美=進の大学時代の友人。まだ発売から1ヶ月経っていないのでざっくり目に。料理をするのも食べるのも大好きな涼香。家族からは家庭料理ジャンルではプロ級と褒められるほどの腕前。だが、碌に運動をしない事が祟ってか、太ってしまった。楽な服装に逃げがちなのも拍車を掛けそうで、弟の薦めもあってスポーツジムに通うことに。かなり厳しいメニューに開始早々ギブアップしそうであったが、涼香はそこで藤間郁也と言う青年と出会った。話を聞くに、弟・進とは大学の先輩と後輩と言う間柄らしく、卒業後も度々会っているのだとか。男性というか恋愛に興味が湧かず、恋愛経験ゼロの涼香だったが、郁也のカッコ良さにときめき、一目で心奪われてしまった。おまけに、彼は涼香が愛用するキッチン雑貨メーカーの新しいCEOだと言う。こんなハイスペックな人に彼女がいないわけがない。急激に気分も萎んでしまったけれど、キツくて辞めようと思っていたジムには通い続けた。もしかしたら、また彼に合えるかもしれない、と。とはいえ、CEOともなれば多忙に決まっている。あれから2ヶ月、いい具合に体も締まって減量にも成功したが、彼には会えなかった。そんなある日、突然の雨に降られ進に迎えを頼むと、やって来たのはなんと郁也。思いがけない再会に動揺していると、食事にまで誘われた挙句、止めに交際を申し込まれてビックリ。よくよく話を聞くに、郁也は2年前涼香に一目惚れをして、ずっと進に紹介して欲しいと頼んでいたらしい。その間、父親からCEOを引き継いだりと忙しくこうして会えるまで時間がかかっていた。道理で、その頃やたらと紹介したい人がいると弟からしつこく言われていたわけだ。興味が無いと断っていた当時の自分を殴りたい。思い当たる節はあったものの、こんなに素敵な人が自分のような地味女に一目惚れとか有り得ない。でも、彼は真剣で冗談を言ってるようには見えなかった。涼香も彼に心惹かれていたのと、後日相談した友人からの後押しもあって、彼女は交際を承諾したのだった。それから数か月経って、二人の関係は順調。郁也のマンションで涼香の手作りの料理を振舞ったりと楽しい日々が続いた。そんなある日、桧山と言う後輩の相談に乗るからとせっかくの金曜日の夜に会えずにガッカリ。面倒見の良い彼のこと、この手の相談事は実際多いのだろう。そう思っていたのだが、進からその後輩が桧山久美と言う女性と知って、複雑な心境に。しかも、大学時代から久美は郁也に想いを寄せており、諦めてないらしい。後日、その久美と会った涼香は、理不尽な牽制を受けて気分はモヤモヤ。恋人がいるのに図々しく幾度も郁也の部屋を訪れる久美の態度とそれを諫めない郁也に、ついに涼香の不満は爆発し・・・。この後輩の態度が読んでて本当にイラつきました。涼香が地味な女性なので、横取りできると踏んだんでしょうね。でもその意図は進にバレて釘を刺され、挙句、郁也の耳にも入り久美は彼から一線を引かれる結果に。まぁ、これは至極当然。郁也も良い人なだけに後輩を邪険に出来なかったんだろうけど、涼香の気持ちを考えるとあの対応は良くない。八方美人に取られかねないから。最後は元鞘で、両家の許可も出て結婚間近って感じで終わってます。何故、ハイスぺ男子の郁也が涼香に惚れたのか、その辺の経緯は彼目線のモノローグで語られており、敢えて記載していません。気になる方は是非、読んでみてください。評価:★★★★☆
2023.04.01
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