今が生死

今が生死

2013.03.14
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カテゴリ: 健康
今夜は山梨消化管研究会で自分も発表するので会場の山梨県厚生連健康管理センターに7時前に到着して出番を待っていた。その会の前座として製薬会社の人が自社製品を紹介するのが慣例だったが今回はヘリコバクターピロリ感染胃炎の診断、治療も2月22日に保険適応になったのを受けて、北大のピロリ菌研究の中心者浅香先生の解説ビデオを見せてくれた。

分かりやすく解説してくれてためになった。慢性胃炎が保険適応になったのでピロリ菌除菌が進み胃がんも減っていくだろうとのことだった。但し20歳、30歳代の若い人ならピロリ菌除菌によって90%以上胃がんにかからなくなるが、60歳以上だと除菌しても胃がんにかからなくなる割合はぐっと下がって50%前後になってしまうので若いうちの除菌が重要であると話していた。

胃がん検診にも言及し、従来は住民の殆どに集団胃集検が行われ、莫大な金が使われてその割には胃がん発見率は低く、効率の良い検診とは言えなかった。ピロリ菌胃炎が保険適応になったことから今後はバリウムを飲む胃集団検診はなくなっていくだろうと述べていた。

今後の検診は尿なり、血液なり、呼気などでピロリ菌検査をして、ピロリ菌陽生者には胃カメラをして、除菌する。全員が胃のレントゲンを撮るのと全員がピロリ菌の検査をするのでは受診者の精神的負担や費用効率から後者の方がずっと安価で、しかも精度がはるかに良いとなると浅香先生のいう通り、今後はバリウムをのむ胃検診はなくなっていくだろうとの推測は正しいと思われた。





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Last updated  2013.03.14 22:25:25
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