つきあたりの陳列室

スケートアメリカ 2006

カテゴリ： Sport

この人の顔を見るといつも，「大草原の小さな家」のローラ達のお母さんを思い出す。出来が良くても悪くても，自尊心と感謝を忘れず，良い意味でのルーチンとして笑顔を見せる。応援している方はそれを見て，この子を応援してよかったという誇らしさを感じる。高得点が出たのを見て小躍りする姿はみごとに田舎のねーちゃん然としてて，そこがまた好きになりました。

安藤美姫。
ショートプログラムは表情がよかった。フリースタイルは，得点を取りにきたんだという風情。ステップの途中勢い余って乱れたり，最後のポーズも勢いがつきすぎてピタッと決まらなかったけれど，改めてこの人の筋力，スピード，バネはすごいなとむしろ圧倒された。今回ちょっとハイテンションだったけど，この身体能力を制御してきたらどうなるだろうと期待は高まる。

浅田真央。
今回見ていて，この人のすごいところはバランス能力なのかなと思った。ジャンプ時や着地時のブレの少なさ，スムースなスケーティングは，見てて気持ちがいい。あと，ショートのラストのポーズを見て，この人の手の動きの綺麗さは特にいいと思った。そういえば昨季の「くるみ割り人形」のベルを叩く仕草もよかったし。サーシャ・コーエンのバレエ的な手の動きとともに，ちょっとした見所か。

解説者・荒川静香。
あいかわらずお行儀のよすぎる感じの語り口だったけど，安藤がいいパフォーマンスを見せだすと，妹分の復調が嬉しくて仕方がないといった感じで，自然とほぐれた喋り方に。もしかして安藤のおかげで，荒川はコメンテーターとして一皮むけたのかも。

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