私の通訳デビューは都内のある大学での「水族病理学」の講義通訳。 え?「水族病理学」って何??
水族病理学とは養殖魚に起こる微生物による病気(細菌病、ウイルス病)、平たく言えば魚に生えるカビなどの研究かな。
で、すみません! 私、通訳というお仕事を完全に舐めていました。
一応 、外語大のスペイン語学科で学び、海外留学もしていたので、通訳なんてチョチョイのチョイで出来ると思ってた。
でも、最初の仕事で完全ノックアウト! 何が起こった??
なんと、次から次へといろんなカビに侵された魚の写真がプロジェクターで映し出され、
「この魚は〇△×のカビに侵されています」の説明をえんえんと通訳するのよ。
文章は簡単。だって「この魚は・・・のカビに侵され・・・」ばっかりだから。
じゃ、なんでノックアウトした?
はい。完全に頭はフリーズ。一発アウト!退場!!
とまではいかなかったのは、講師の先生が困り果てている私を見て、黒板にラテン語で学名を書いてくれたから。
〇〇先生!あの時はありがとうございました!
私、学びました。通訳は、まず準備、次に準備、さらに準備。
具体的にいうと、資料をもらうこと、その資料を基にいろいろ調べること、その過程でピックアップした単語や表現を日本語とスペイン語の両方で暗記すること!
30 年ちかく経った今も通訳を続けていられるのは、最初にこの痛~い経験をしたからかもしれない。