通訳には「同時通訳」と「逐次通訳」があることをご存知でしょうか?
さて、どちらが難しいでしょう?
一概には言えませんが、私は「逐次通訳」の方が難しいかなぁ。
何故かって??
それは、相手がどれだけ話すか分からないので「メモ」を取るから。
そのメモ取りがけっこう大変なのよ!
時々、通訳の存在を忘れてえんえんと話し続ける人がいます。こっちは、あ~待って! メモが追い付かないよぅ!
そういう緊急時の対処方法は・・?
それは、相手がスーッと息を吸った瞬間に割り込んで通訳をはじめるんです。たいがい成功しますよ。
だって、黒柳徹子みたいに息を吸いながらしゃべり続けられる人はあまりいないから。
でも、「俺がしゃべってるんだから最後まで聞いてから通訳しろ!」と一喝して
30 分も話しつづけたオジサマがいたなぁ。メモは数十枚におよび、私の通訳を待っていた
外国のみなさまは途中から居眠りを始めてた。
本題にもどって・・・
さて、通訳は何をメモしているのでしょう?
もちろん話すスピードには追い付けないのですべてをメモしているわけではありません。
訳出するときにストーリーを思い出せるように、文字や数字、矢印などの記号を使って
一瞬のあいだ記憶を再現できる印(しるし)を書いているのね。
そのメモの取り方こそ、それぞれの通訳の門外不出のワザ・・・?
通訳学では「ローザンメソッド」という方法もあるけど、みんな自分のやりやすい方法を
工夫してるのね。(ローザンメソッドについては小松達也著「通訳の技術」参照)
私もメモの取り方に悩んで、通訳の友人に尋ねたことがあったなぁ。
彼女いわく「そんなの文字じゃなくてぜんぶ絵で描けばいいのよ。絵!」
さっそく実践しました! 北海道の牧場で・・・
「オラんちの牧場はよぉ、牛が 30 頭だろ、豚が 20 頭にヤギが 10 頭・・・」なんて牧場主
の説明をぜんぶ絵で描いてみた。
結果、どれも丸い頭と体に足が 4
本で、どれが牛だか豚だかヤギだか分からずじまい。
やはり自分で工夫するしかないのね・・・。