ちょっと本を作っています

ちょっと本を作っています

Oct 10, 2006
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1000部でも採算を取る方法


発行者(著者)の立場で個人出版を考えてみると

初版部数500冊も1000冊も、その差は2万円弱にしか過ぎないと紹介しました。

やはり通常の装丁で本を作る場合は、先ず1000冊が基本となります。

ところが昨日、書店ルートでは1000冊売れても採算が取れないことも書きました。

それならば、初版部数をもっと増やさなければならないのでしょうか。


初版1000冊、あとは重版を積み重ねる

私は無名の著者の個人出版の場合、初版で1000冊以上作ることに懐疑的です。

売れなかった場合の損失が大き過ぎると思います。

先ず1000冊、在庫がなくなったら各1000冊づつの重版を繰り返します。

重版以降は、初版制作費の半分程度の経費です。とうぜん利幅は倍になります。


初版の1000冊で経費を回収したい

昨日ご紹介したように、書店ルートでは全部売れても赤字です。

だからといって、手をこまねいていては先へ進みません。

「先ず100冊、自分で定価で売ってごらんなさい。道は自ずから拓けます」

この言葉には幾つかの意味があります。


直売で100冊、書店ルートで残りが捌けたら

おそらく制作原価を上回る回収になるでしょう。

書店ルートでの販売は、諸経費を考え定価の40%程度と考えておくべきです。

1000円の本が書店ルートで売れても400円程度の回収にしか過ぎません。

もし直接、定価で売ることができれば、丸々1000円の回収です。


個人出版の基本は、自分で売ること

本屋さんに並べさえすれば売れるほど世の中甘くは出来ていません。

まして無名の著者の本など見向きもされません。

自らが直接売ること以上の確実な話はありません。

一冊あたりの回収金額も倍以上ですから一石二鳥です。


書店(ネット書店)ルートも欠かせない

セミナー講師でもなければ、個人で1000冊直接販売なんて不可能です。

本を持って売り歩くことには、おのずから限界があります。

それを補填して、さらに読者を広げるのが書店ルートです。

ブログで紹介してもネット書店などで買えなければ読者も離れていきます。


もう一つの要素は、読者ニーズです

読者の存在をイメージして本をまとめることの大切さを幾度も強調しました。

読者あっての出版です。「黙って俺の本を読め」と強制は出来ません。

幾度も繰り返し強調していますが、初めての著者は雲をつかむ話のようです。

「直接本を売ってみなさい。読者の存在が鮮明に見えてきますよ」


安かろうだけの提案はしません

文芸社や新風舎など、いわゆる共同出版業者の提示金額が多すぎると思いました。

だからこの間、この程度の金額でも本が出来ると紹介してきました。

『38万円で本ができた』を本にまとめた意味もそこにあります。

次に大切なのは、費用対効果の問題です。品質を向上させることも大切です。


入れ物を先に決めました

経費のかかる制作費のことです。そのための『制作業務受注基準』を作りました。

基本は、リーズナブルであっても、せめてこれだけの装丁にしたい本を設定しました。

店頭に並んだときに見劣りしない本の装丁であることが前提です。

次は商品そのものです。読者の欲する内容であること、さらには質が問われます。


あとは共同作業です

著者が書いた原稿が、そのまま使えた例はまれにしかありません。

プロのライターさんや作家さんの原稿でも同じです。

著者と編集者、その葛藤抜きにいい本が出来るわけがありません。

著者と編集者の終わりのないようなラリーが必要になってきます。


そして売り方

1000人ぐらいの読者が買ってくれる本であることが前提です。

あそらくその100倍、10万人ぐらいの人が興味を持つ内容で千冊程度売れます。

売れる見込みのない本は、いくら声高に叫んでも買ってはもらえません。

その存在を知ったら、必ずや買ってもらえる本でないと徒労に終わります。


あなたの個人出版のための白いキャンバスです

個人出版の初期投資を考えるための『制作業務受注基準』は出来ました。

書店ルートで売るための『販売業務取扱基準』も出来ました。

制作・販売を受けるためのJPS出版局の法人化もまもなくです。

個人出版を自らデザインするための真っ白いキャンバスの完成です。


代々木公園オフィスに来てもらったほうがいいでしょう

もっと具体例、具体的数値を上げることが出来れば何がいいたいか分かるのですが……。

やはりブログ上では奥歯に物が挟まったような表現しか出来ません。

それに、要は本の中身が最大のテーマです。売れる本は売る努力をしなくとも売れます。

その中身を作るためには、ヒザつき合せた相談が大切なように思います。


一つの結論

ビジネスとして出版を考えた場合、一般書では初版3000部が確実に売れる本。

個人出版の場合、初版1000部で読者の反応を見る(マーケティングリサーチ)。





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Last updated  Oct 10, 2006 01:47:59 PM
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聖書預言@ Re:ネットを再開するぞーっ! と思ったとたん(04/28) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
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