ちょっと本を作っています

ちょっと本を作っています

Oct 27, 2006
XML
カテゴリ: 隠居のひとり言
教えられるわけがない

天才青年と天才少女に出会った

日記にも幾度か書いた「セトハル」君(21歳)と「サキ」ちゃん(12歳)のことです。

今日のミクシィの日記でもちょっと触れました。

「サキ」ちゃんと初めて出会ったのは、まだ数日前の話です。

「セトハル」君とは今年の7月7日だから、まだ4ヶ月も経っていません。

数日前「サキ」ちゃんが見せてくれたコピー用紙に描かれた絵の衝撃はまだ醒めません。


二人に共通するものは

自由な発想です。そして天賦の感性です。そう、まさに天才と呼んでいいような才能です。

二人とも表現は悪いけど、今の学校教育では落ちこぼれです。

そんな二人が誰にも及びもつかないような才能を開花させているなんて。

なぜ? この一週間、なぜ?って言葉が私の頭の片隅から離れませんでした。

もって生まれた才能だけだろうか。彼らはどこから学んだのか。


学ぶことと、教えることとの狭間で

彼らは学んだのだろうと思います。親を見て、自然を見て、絵本やゲームを見て。

教えるって、下手をすると教える人以上には成長できません。

かえって限界を作ってしまうこともあるようです。

親や先生から、教わることが多過ぎると、その範囲に止まってしまいます。

日常生活や自然の営みから学ぶことがもっとあるはずなのに、狭い空間に閉じ込めてしまいます。


ちょっと話は変わりますが

「企画書にまとめられるような企画にろくなものはない」と言い続けて来ました。

企画書に書けるような企画なら、すでに誰かが考えています。

言葉にさえならないような何か。ぼんやりとしたイメージはあるのだけど表現できない何か。

まさにそこに自分のオリジナリティがあるように思います。

私自身、本の形になってから「これだったんだ。作りたかったのはー」と叫んだこともあります。


見つめ続けること、これ以上の教育はない

私の母親は私が何か失敗すると「お前は大器晩成型だ。これからだよ」と言い続けて来ました。

成功しても「良かったね。これからだね。お前は大器晩成型だから」と繰り返します。

すでに60歳の還暦を迎える私に、今もそのように言い続けています。

1年以上会わなくても、どこへ逃げようと母の視線を感じ続けて来ました。

高校を卒業してすぐに家出同然で飛び出してから40年以上たっても同じです。


「イヤヤー、お前の声が聴こえなくなる」

4年ほど前、急に聴覚の落ちた母親からの電話です。すっかり取り乱していました。

3年以上帰っていなくても、たまに「どうしてる」って電話を寄こすくらいなのに。

「ハル」君と「サキ」ちゃん。いつも子供の才能を信じている母親が傍にいます。

「私は言ったのよー、オール2でいいよって」って。セトママさんの言葉です。

やはり温かく子供を見つめる母親がここにもいました。


少しは学んでもらえるものがあるかもしれない

本作りで私が教えられることなんてたかが知れています。

一緒にJPS出版局の活動を行うことで、私にも分からない何かを学んで欲しいのです。

たぶん反面教師のほうが多いと思います。私の息子たちがそうであったように。


今日のミクシィの日記の再録です

やらざるを得ない

別に手抜きをした訳ではないけれど、この間の個人出版のお手伝いでは「まー、このあたりでいいだろう」と思わないでもありませんでした。

見栄えだけを整えてゴッソリ著者から金を取る共同出版業者への反発もありました。見栄えよりも中身だよって訴えたかったのです。

そろそろそうもいかない段階です。引き続き本の中身そのものについても著者と一緒に考えるけど、本としての装丁にも全力を挙げたいと思っています。トータルとして納得してもらえる本作りを心掛けたいのです。

そのきっかけになったのがJPS出版局の設立です。旗を掲げたからには一歩も引けません。それでなくても私は、共同出版業者から目の敵にされていますからね。


プロとアマチュアの違い

「負けた試合を覚えているのがプロで、勝った試合を覚えているのがアマチュアだ」

これは将棋の大山名人の残した言葉です。プロとアマチュア、どの世界にも歴然としたプロがいます。認めたくなくても認めざるを得ない存在です。

人間国宝級の陶芸家とそこそこ著名な陶芸家。以前その両方の本を同時並行で作ったことがあります。実はこの二人の力量はほぼ互角、紙一重の差にしか過ぎませんでした。

しかし人間国宝の陶芸家の作品は私でさえ認めざるを得なかったのです。やはり違う。歴然と違う。わずか紙一重の差なのに雲泥の差に感じられる。


プロ集団を目指します

「ガラス玉にはガラス玉の磨き方がある。水晶には水晶の。オパールにはオパールの。ダイアモンドにはダイアモンドの」

これも私の口癖です。個人出版の著者も多種多様、才能の差もあればテーマの違いもあります。

「オパールをブリリアンカットに磨いても仕方ない。オパールは球面の柔らかさを活かさないと」「石ころだって磨きようによっては床の間の主役になるんだよ」

売れる売れない、本として素晴らしいかどうかは、最終的にはその著者の身に付けた素材の良さで決まるのかも知れません。


個人出版は自己表現

時代の変化に合わせて、いま何が求められているかを追い求め、売れる本を作るのが商業出版の基本です。そこには著者の個人的な感情や想いの入る余地はありません。

「マスコミは冷徹だ」「インタビューで話した内容と全く違う記事にされてしまった」

多くの人が経験する現象です。私に言わせればそんなこと当たり前です。新聞もテレビも社会の公器なんて有り得ません。その存在が大きいが故に社会的責任を伴っているだけの話です。

私は「売れる本よりも売りたい本を作ろう」と呼びかけてきました。一人ひとりがもっと豊かな感性を育て、もっともっと自分らしさをアピールする手段、それが個人出版だと思っています。


本作りのプロに徹します

ただし、もう商業出版ではありません。個人の自己表現としての個人出版を実現する本作りのプロになることが私の、そして私たちの使命です。

今年の7月7日、「セトハル」君というとんでもない素材に出会いました。21歳の青年です。そうしたら先週の日曜日、今度はわずか12歳の「サキ」ちゃんという少女に出会いました。

二人とも持って生まれた天賦の才能と常人では考えつかない豊かな発想の持ち主です。この二人を育てることも私のプロとしての仕事だと思っています。

みんなが作りたい本、そしてこのような天賦の才能を持って生まれてきた子供たちが自由にのびのびと育っていくような場を作り出すこと。私には共通したテーマのように思えます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 27, 2006 10:32:36 PM
コメント(12) | コメントを書く
[隠居のひとり言] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

秦野の隠居

秦野の隠居

Comments

聖書預言@ Re:ネットを再開するぞーっ! と思ったとたん(04/28) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
KURADON @ Re:ネットを再開するぞーっ! と思ったとたん(04/28) わあっ❗️ いきなり KURADONさん とでた!…
マリア4415 @ Re:会おうね。関西の人、中国地方の人(08/05) はじめまして。突然お邪魔して申し訳ない…
秦野の隠居@ Re:よかった(04/28) のりのりさん ----- 完全復活です。 アメ…
のりのり@ よかった 久しぶりにのぞいてみたら、ご隠居さん本…
秦野の隠居@ 引っ越しました 楽天ブログを再開しようと思ったけど、ど…
秦野の隠居@ Re[3]:秦野の隠居です(04/28) パパイヤさん ----- 後ほどご連絡させて頂…
パパイヤ@ Re[2]:秦野の隠居です(04/28) 今、メールを送らせて頂きました! 上記の…
秦野の隠居@ Re[1]:秦野の隠居です(04/28) パパイヤさん ----- いつでも相談に乗りま…
パパイヤ@ Re:秦野の隠居です(04/28) 良かった。 本当に生きてらっしゃる!(笑…

Freepage List

両国の隠居の自慢話


テスト


画像の貼り付けかた


チェック


38万円で本ができた


第一章 もっと手軽に自分の本を作れたら


第二章 協力出版と懸賞募集の甘い罠


第三章 自分の本を作りたい理由を考えよう


第四章 本にする原稿をまとめよう


第五章 自分の本を売ってみよう


第六章 安く本を作る方法を考えよう


第七章 物書き稼業と編集者稼業の裏表


第八章 昨今の出版業界のお寒い事情


第九章 いまどきの本屋さんと物流事情


第十章 出版業界こぼれ話


【出版後記】


負けてたまるか


その1


その2


その3


その4


その5


その6


舞台裏からの独白


すぐそこの田舎暮らし


第一章 先住民/黒猫の『タンゴ』


第二章 山里「コンタ」発見


第三章 知らないってことは


第四章 竹の子で仲間を釣り上げる


第五章 森の天使の小さな落し物


第六章 小悪魔『チビクロ』参上


第七章 チビクロ砦とチビクロ王国


第八章 まったくもう、田舎暮しってヤツは


第九章 チビクロ、チビコゲへ変身中


第十章 隠れビーチで日向ぼっこ


第十一章 チビクロ、何処へ行こうか


第十二章 何で、お前まで行ってしまうの


第十三章 ムジナに見送られ、街へ帰る


エピローグ みんなで遊ぼうよ


両国・千夜一夜物語


前編


後編


はみ出し人生・出版屋稼業


第一話 私の出版屋事始め


第二話 ちょっぴり生意気だった理由


第三話 出版企画会議の話


第四話 土木から資格試験へ


第五話 工学書転じて実用書に 


第六話 なぜかスキー書


第七話 退職、そして創業


第八話 行け行けドンドンの始まり


第九話 原稿は役員専用車で届く


第十話 スパイにされちゃった


第十一話 ただ酒、ただ飯、お土産は仕事


第十二話 閃いた


第十三話 出版から映像へ


第十四話 ヒットチャートに載っかった


第十五話 思えば、いろいろやったもんだ


身も心も捧げた女は飽きられる


プロローグ


第一章 身も心も捧げた女は飽きられる


第二章 したたか女はイイ女


第三章 女の勘違い


第四章 私の出会ったイイ女列伝


エピローグ


ナタマメ狂想曲


第一話 なぜナタマメ茶を作ったのか?


第二話 やっぱり巻き込まれてしまった


編集後記


ご協力をお願いします


2


ちょっと振り返ってもらえませんか


リンクを貼って下さっている方一覧


ブログ仲間(その2)


自主制作出版日記


両国の年の瀬


セミナー日程


ブログ仲間が書いた本、作った本


工事現場で~す


アジアの片隅に中古パソコンを


隠居の店


究極の中国花茶


健康でいて欲しいから


原稿の書き方、本のまとめ方


私の家計簿


本作りネットワーク


隠居の引越し


リボンリボンさんと楽天


みんなの本作りサロン


両国の隠居とJPS出版局の作った本


個人出版(自費出版)実践マニュアル


東京新聞(2006年12月15日)


今までのブログ


こうして著者は騙される


製作費概算見積り例


出版物製作についての確認書


出版販売についての確認書


出版契約書


蘇れ、出版業界人


四六判並製(ソフトカバー)製作費早見表


四六判上製早見表


A5判並製早見表


A5判上製早見表


本作り概算料金早見表


無名著者のための販売戦略


テスト


秦野の四季


JPS出版局が手掛けた本



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: