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エクリプスはガンカモ科の雄に使われる、雌のような目立たない羽衣のことです。ただし、実質的には冬羽や非生殖羽と同じものですが、夏から秋にかけて見られるものをそう呼んでいます。一枚目はマガモのエクリプスです。雌に似ていますが、嘴は黄色で肩羽が丸みを帯びています。写真の個体は、肩羽の羽縁は目立つていません。2008年9月に手賀沼で撮影。二枚目から四枚目はコガモのエクリプスです。嘴基部が黄色味を帯びています。最外三列風切に黒条が先端まで伸びているのがコガモの特徴です。アメリカコガモでは黒条が途中で止まっている感じです。撮影は、掲載順に2008年9月手賀沼、2016年9月手賀沼、2016年10月柏の葉公園です。
2019.08.20
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近年は、三番瀬、谷津干潟ともに渡りの時期のシギ・チドリが飛来数が極端に減少していてわくわくするような出会いが少なくなっています。それでも、再会を心待ちにしているのがヨーロッパトウネンです。復習しながら、どこかで出会えたらいいなあと思いながら画像をアップします。一枚目、二枚目の写真がヨーロッパトウネンです。2015年5月、2015年8月に谷津干潟で出会い記録した画像です。白い喉、嘴がトウネンよりも長めで嘴基部が細く感じました。三枚目は、三番瀬で2015年9月に出会ったトウネンです。一枚目、二枚目の画像の個体と比べると、嘴が短めで基部もがっしりした印象がありました。
2019.08.19
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久しぶりに習志野市の谷津干潟を訪ねました。ずっと干潟を覆っていたアオサや堆積物がすべて撤去されていて異臭のしない干潟に感謝でした。干潮は昼過ぎでしたので、それにあわせて現地に到着し遊歩道から観察をスタートしました。かつては、お盆前後から9月にかけて、いろいろなシギ・チドリが次から次に飛来し羽を休めていましたが、この5年ほどは干潟に飛来するシギ・チドリが激減しています。今日、観察できた鳥も限られたもののみで、寂しい限りです。今日見かけたのは、カルガモ、ダイサギ、アオサギ、カイツブリ、ダイゼン、キアシシギ、ウミネコ、オオタカ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、スズメでした。アップした画像は、ダイゼン、キアシシギ、ダイサギ、アオサギ、カイツブリ、ウミネコです。うち、キアシシギは、鼻孔から上嘴先端にかけて鼻溝がありました。メリケンキアシシギは鼻溝がはっきりしないことが多く覚えておきたいポイントです。(写真)2019年8月18日撮影
2019.08.18
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これから秋の渡りでよく姿を見かけるトウネンの羽色のいろいろを復習していました。画像はいずれも三番瀬で観察・撮影したものです。一枚目から三枚目の個体は、2017年8月に記録した個体です。頭頂から後頸にかけて縦班、背中に白いV字の帯があり、上面に少し赤褐色の羽があることなどから幼羽と思われます。四枚目の個体は、2016年9月に記録したものです。上面が灰色で軸半は細くないことなどから幼羽が第一回冬羽に換羽していたものではと思われます。五枚目と六枚目は2016年7月に記録した個体です。上面は赤味かがり、肩羽に黒褐色の軸斑があること、喉は白っぽくなりつつあるなどから成鳥夏羽と思われます。
2019.08.17
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メダイチドリとシロチドリ、コチドリは同じ環境にいることはまずないと思いますが、その正面の姿を比較してみました。一枚目の写真は、2017年8月に三番瀬で記録したメダイチドリです。太く短めの嘴、額は白く前頭と過眼線は黒、白い喉と赤褐色の胸に黒い線がないことから雌成鳥夏羽と思われました。シロチドリは、前面から見ると胸の帯はつながっていないものがほとんどです。写真は2012年1月に茨城県平磯海岸で観察した個体です。コチドリは、河内町古河林で2012年夏に撮影した個体です。前者は黄色のアイリング、比較的細い嘴、胸の黒帯が前面でつながっていた成鳥夏羽です。明日は、仕事でウォッチングに出かけられませんが、日曜日にはチドリの基本種をしっかり観察できたらいいなあと思っています。
2019.08.16
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チドリ科のシロチドリとコチドリは水田、干潟で毎回のように出会っています。しかし、記録画像を復習してみると、所蔵のものが少ないことにびっくり。なんだ~シロチドリか、コチドリかと見過ごしていたものと反省しています。シロチドリは、前面から見ると胸の帯はつながっていない個体がほとんどです。しかし、ときに微かに胸の帯がつながっている個体も見かけることがあります。アップした画像は、2012年1月に茨城県平磯海岸で観察した個体と2016年8月に船橋市三番瀬で撮影した個体です。前者は冬羽、後者は足が長く胸の帯はつながっておらず、後頸で白色がつながっていたなどの特徴から第一回冬羽と思われました。コチドリは、2枚とも河内町古河林で2012年夏に撮影した個体です。前者は黄色のアイリング、比較的細い嘴、胸の黒帯が前面でつながっていて成鳥夏羽、後者は胸には褐色色の帯があり、アイリングは目立たない、羽縁がバフ色で翼が鱗模様のように見える点から若鳥と思われます。
2019.08.15
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昨日、三番瀬にシギ・チドリを見に出かけた際、防波堤に付着している藻をウミネコ幼鳥だけが懸命についばむ光景を目撃しました。淡水性の沼や池で見られるアオコ(ラン藻)と同じ仲間ではとも思われますが、なぜ幼鳥たちだけがついばんでいたのか、藻ではなくその下に存在していた小動物を捕食していたのかは不明ですが、興味深い光景でした。(写真)2019年8月12日撮影
2019.08.13
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台風10号の影響が出始めており海が荒れ始めているので珍鳥が飛来していないかと千葉県船橋市海浜公園先の三番瀬を訪ねました。習志野市側の防波堤にミヤコドリが群れが羽を休めている姿、キアシシギ、ミユビシギ、チュウシャクシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、コアジサシ、アジサシ、ミサゴたちの姿がありました。当年生まれのオオセグロカモメの幼鳥は成鳥に先駆けて南下すると言われていますが、頼りない羽毛でやく飛来できたものだと感心してしまいます。このほか、防波堤に姿があったミユビシギの群れは、近くにいるウミネコの群れの影で休んでいたかと思うと横一線になり歩きだしたり立ち止まったしていました。また、その横にはミヤコドリの群れがおり、歩きだしたり止まったり視線を釘付け。くわえて、ミサゴが出現し水中にいたボラを捕獲し三番瀬の杭に移動したいらげている光景も目撃しました。(写真)2019年8月12日撮影
2019.08.12
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クサシギ属のキアシシギ、イソシギ、クサシギ属の近縁種ソリハシシギは、サイズは中型、嘴はさほど長くなく首と足が長めのスマートなイケメンです。地味な羽色ですが、よく観察してみると、同じフィールドでも羽色の違いを発見します。私の密やかな楽しみです。さて、3種の違いについていくつかのポイントで比較します。キアシシギとイソシギは嘴がまっすぐでやや短く、背が濃いめです。これに対してソリハシシギ夏羽は嘴が体の割に長く上に反り、上面に2本の黒線があるように見えます。(ソリハシシギ冬羽はほぼ一様に淡いグレー)また、翼と尾羽に着目すると、キアシシギは翼が尾から突出しない、イソシギは尾羽が長く翼端を越えているのが特徴です。(写真)一枚目キアシシギ2013年8月三番瀬、二枚目キアシシギ2019年5月葛西、三枚目ソリシシギ夏羽2018年9月谷津、四枚目ソリハシシギ冬羽2018年9月谷津、五枚目イソシギ2008年9月谷津、六枚目イソシギ2016年10月浦安市で撮影
2019.08.11
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これから秋の渡りの時期に水田や干潟でシギ・チドリと出会いますが、背に2本の白帯またはV字の模様が見える種類と出会うことがあります。代表的なヒバリシギ、キリアイ、トウネンに撮影画像をアップし復習してみました。一枚目・二枚目は、ヒバリシギです。2010年8月に利根町古河林、2011年8月に稲敷市八千石で観察した個体です。赤褐色のキャップと上面、背に2本の白い帯があることから若鳥と思われました。三枚目、四枚目は2016年8月に谷津干潟で出会ったキリアイです。眉斑、側頭線、頭央線があり背にV字の白帯があり、若鳥と思われます。五枚目、六枚目は2012年9月に谷津干潟で出会ったトウネンです。多くの図鑑では背と肩羽にうっすら白いV字があると記されていますが、観察した個体では比較的はっきりV字が見えたのが印象的でした。
2019.08.09
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今から遡ること11年前の2008年8月に茨城県利根町でコキアシシギに出会いました。当時は、観察がメインで画像記録を本格的にはしてなかったので撮影枚数も限られたものでした。しかし、その後、なかなか出会うことができず月日が経過しています。もう一度会ってみたいと心待ちにしていますが、かないません。雰囲気は、タカブシギによく似ていたので、随分足の長いタカブシギがいるものだとしか思いませんでしたが、同行していた亭主からタカブシギよの足が長いし、初列風切が尾より突き出しているし、足の色もより黄色味があるのでコキアシシギではないかと指摘されて急いでシャッターを押した始末でした。今となっては悔やむことばかり。比較のためにアップしたタカブシギは、同じ年にコキアシシギと同地で撮影のものと昨年9月に稲敷市で撮影したものです。
2019.08.08
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お盆すぎから秋にかけて干潟の波打ち際で走り回るミユビシギが目立つ時期になります。首と嘴が短く、足は黒い小型のシギです。一枚目、二枚目の写真は、成鳥夏羽が冬羽に換羽中のものと思われるものです。赤褐色の夏羽が残り背に淡灰色の冬羽が見えるものもいます。三枚目の写真は、若鳥で額が白っぽく、上面の軸斑が黒色で羽色のベースは白です。なお、トウネンとの違いについて尋ねられることがあります。トウネンの場合は額は白っぽくないのに対してミユビシギ若鳥は白っぽく見えます。四枚目の写真は、冬羽で上面が淡灰色でかなり白っぽく見えます。下面もシルクのような白色をしています。ずんぐりとした体型とこれらの特徴を見ると、ミユビシギとわかります。五枚目はトウネンの画像です。ミユビシギと比較する参考画像です。(写真)一枚目、二枚目2018月8月11日、三枚目2015年9月19日、四枚目2015年9月19日、五枚目2015年9月19日、いずれも三番瀬にて撮影
2019.08.07
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お盆明けから9月にかけて桜の木にカッコウ科の鳥類が飛来します。過去、千葉県内で出会ったカッコウ、ツツドリ、ツツドリ赤色型の画像を復習してもみました。一枚目、二枚目は、カッコウです。後頭部に白斑が目立ちます。上面は褐色色がかったグレー色です。三枚目から五枚目はツツドリです。虹彩は赤褐色で下面の黒帯は荒く太い傾向です。四枚目、五枚目は胸から腹に褐色味のあり、雌と思われます。六枚目、七枚目はツツドリ赤色型です。頭にはっきりと黒い横縞があります。ホトトギスにも赤色型が存在しますが、頭の黒班は無班か不明瞭です。(写真)カッコウ:2017年9月撮影、ツツドリ通常型2016年9月撮影、ツツドリ赤色型2015年9月6日撮影
2019.08.05
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お盆明けから9月にかけて桜の木にカッコウ科の鳥類が飛来します。過去、千葉県内で出会ったカッコウ、ツツドリ、ツツドリ赤色型の画像を復習してもみました。一枚目、二枚目は、カッコウです。後頭部に白斑が目立ちます。上面は褐色色がかったグレー色です。三枚目から五枚目はツツドリです。虹彩は赤褐色で下面の黒帯は荒く太い傾向です。四枚目、五枚目は胸から腹に褐色味のあり、雌と思われます。六枚目、七枚目はツツドリ赤色型です。頭にはっきりと黒い横縞があります。ホトトギスにも赤色型が存在しますが、頭の黒班は無班か不明瞭です。(写真)カッコウ:2017年9月撮影、ツツドリ通常型2016年9月撮影、ツツドリ赤色型2015年9月6日撮影
2019.08.05
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神奈川県大磯町のアオバト飛来地を訪ねました。現地に到着した11時すぎから15時まで延べ4時間で飛来したアオバトの総個体数は173羽で1時間あたり43羽でした。群れの大きさでは12時10分すぎの29羽が最も群れが大きい結果でした。海岸に出現するパターンは、大磯町役場から大磯駅周辺の上空を群れで旋回したのち磯に直行するパターン、役場上空から港方向に移動した後磯に降り立つパターン、役場上空から港方向に移動した後磯に飛来せず大磯駅近くの雑木林に移動するパターンの3つでした。雄の小雨覆・中雨覆は赤紫色、雌は緑ががった色、雄でも喉の部分に赤紫になっている個体とそうでない個体などを観察しました。性別での羽色のいろいろや羽ばたき、海水を飲む光景をじっくり観察しているとあっという間に時間が過ぎていきました。(写真)2019年8月3日撮影
2019.08.04
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神奈川県大磯町のアオバト飛来地を訪ねました。現地に到着した11時すぎから15時まで延べ4時間で飛来したアオバトの総個体数は173羽で1時間あたり43羽でした。群れの大きさでは12時10分すぎの29羽が最も群れが大きい結果でした。海岸に出現するパターンは、大磯町役場から大磯駅周辺の上空を群れで旋回したのち磯に直行するパターン、役場上空から港方向に移動した後磯に降り立つパターン、役場上空から港方向に移動した後磯に飛来せず大磯駅近くの雑木林に移動するパターンの3つでした。雄の小雨覆・中雨覆は赤紫色、雌は緑ががった色、雄でも喉の部分に赤紫になっている個体とそうでない個体などを観察しました。性別での羽色のいろいろや羽ばたき、海水を飲む光景をじっくり観察しているとあっという間に時間が過ぎていきました。(写真)2019年8月3日撮影
2019.08.04
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