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小山龍介さんの新刊『片づけHACKS!』(東洋経済新報社)の出版記念講演会へ参加するために、国際文化会館岩崎小彌太記念ホールに行きました。片づけHACKS! [ 小山 龍介 ]小山さんの講演会の内容が「芸術環境」「アブダクション」「飛躍的仮設」「暗黙知」「主客非分離」とおよそ片付けに関係なさそうなのですが、非常に面白い話でした。(国際文化会館岩崎小彌太記念ホールから見た庭)
2016.12.01
『総理』(山口敬之著)を読みました。去年から政府で仕事をするようになったので、官僚や大臣のやり取りや政策決定の裏側がリアルに感じられたので面白かったです。100%の客観性は無理とはいえ、できるだけ客観的に書こうとする著者の姿勢は伝わりました。これだけ政治家に近く、とはいえ、そのすべてを記事にするわけではない政治記者という職業も、不思議な職業ですねえ。総理 [ 山口敬之 ]
2016.11.23
講談社キャラクター文庫の最新作『小説スマイルプリキュア!』(小林雄次著)を読みました。小説 スマイルプリキュア! [ 小林 雄次 ]スマイルプリキュア!は、2012年に放送されたプリキュアですね。印象が強いFUJIWARAとの漫才回から、もう4年なんですねえ。さて、小説のほうですが、最初はホラーかと思ったのですが、やっぱり途中までホラーで、でも、最後はもちろん・・・。とても良い話でした。そういや、全員同級生のプリキュアってそんなにないような気もしましたが、この小説ではその設定が生かされていましたね。[内容紹介]原作アニメの「その後」を描く。みゆきは書店員に、あかねは家業を継ぎ、やよいは漫画家デビュー、なおはサッカーチームのコーチに、れいかは中学校の教員に、それぞれ成長して日々を過ごしている。やがて壁にぶつかる5人だが、「この世界はなにかおかしい」ことに気づく。大切な友達の存在を忘れてしまうこの「絶望の世界」は本当に現実? 未来と笑顔を取り戻すためには、大人のままプリキュアに変身するしかない?
2016.10.18
『お金に泣かされないための100の法則』ワタナベチヒロ著, 山口京子監修(主婦と生活社)を読みました。お金に泣かされないための100の法則 [ ワタナベ チヒロ ]マネー系コミックエッセイなのですが、128ページで住宅ローン・保険・投資などマネーのほぼ全体を網羅するのは凄いですね。コマの欄外の横には「お金に泣かされない法則100」、下には用語の注釈があって、とにかく情報量の濃度がハンパないです。
2016.10.16
いま原尻淳一さんの新刊『ビジュアルマーケティング・フレームワーク 』を読んでいます。ビジュアルマーケティング・フレームワーク [ 原尻淳一 ]マーケティングについての解説がコンパクトにまとまったハンドブックなのですが、小さい本なのに、ちゃんと用語解説→事例研究→用語解説→事例研究→・・・の順番で書かれているのが読みやすいです。この小さい本1冊あれば、コンサルタントいらずになるんじゃないかと。【内容情報】(出版社より)◆--新商品・新サービスのコンセプトをつくり、商品に仕上げ、セールスプロモーションを実施し、市場の反応を見ながら修正をかけ、販売計画達成を目指す。その一連の過程の各段階で、マーケターやブランドマネジャーは、何を、どのように考えてプロジェクトを進めたらよいでしょうか。◆--本書は、マーケティング・コンサルタントとして精力的に活動している著者が、自らが実務で実際に活用しているフレームワーク(ものごとを整理したり考えたりする際の枠組み)や実務を進める上で知っておくべきコンセプトなどを、67の項目にまとめたものです。◆--これまで別々の本で解説されることの多いテーマを、マーケティングの全プロセスに関与している著者の経験を活かし、一気通貫で1冊にまとめて解説しました。業務の各段階で、自分がいま何を、どう考えたらよいか、本書で随時参照できます。◆--また、販促・プロモーションで、もはや避けて通れないソーシャルメディアの活用に著者は詳しく、従来のマーケティング本では解説しきれなかった先端の(しかし陳腐化はしづらい)コンセプトを積極的に取り上げています。【目次】第1章 マーケティング・プロセスを理解する第2章 Research(調査)の フレームワーク第3章 STP(戦略)のフレームワーク第4章 4P(製品・価格・流通)のフレームワーク第5章 4P(プロモーション)のフレームワーク第6章 I(実行)+C(管理)のフレームワーク【内容情報】(「BOOK」データベースより)市場分析から戦略立案、商品設計、販促、実行まで、マーケティングの各プロセスで用いるフレームワークをビジネス・プランニング順にギュッと1冊に凝縮しました。基本解説と事例解説の2本立て。事例ではネット活用に優れた地方の中小企業(まいあめ工房)の事業戦略をフレームワークで再現。理論と実践をシームレスに学べます。
2016.07.31
出版されたばかりの『ミライの授業』瀧本哲史著(講談社)を読みました。ミライの授業 [ 瀧本哲史 ]全国の中学校を訪れて開講した特別講義「未来をつくる5つの法則」のエッセンスを凝縮した一冊―――ということなのですが、まとめると“歴史から何を学ぶか”という歴史教訓本です。歴史の本はいろんな人がチャレンジしていますが、この本は上手いですよねえ。歴史と教訓のバランスが絶妙に読みやすいです。素晴らしい。19名の人物が紹介されているのですが、ニュートンやナイチンゲールのような有名偉人から大村智教授のような現代の人物、ベアテ・シロタ・ゴードンのようなマイナーな人物まで、チョイスもセンスがあって、こちらもバランスがいいです。(個人的にはフランシス・ベーコンが好き)装丁や本文デザインも含めて、細かい部分まで工夫されているので、良い本づくりをしているなあ、と思いました。14歳の頃に読んでいたら、もうちょっと勉強にやる気が出たかしら (*´ω`*)
2016.07.02
いまkindleで出版されている『歴史発想源 ~先導の烈火・民力醸成篇~ /濱口梧陵の章』(「ビジネス発想源」シリーズ)(弘中勝/著)を読みました。江戸末期から明治にかけての商人であり政治家・濱口梧陵が主人公なのですが、んまー、面白い。濱口梧陵については『稲むらの火』の逸話でご存じの方も多いと思うのですが、梧陵の周辺に出てくる人物も佐久間象山、緒方洪庵、勝海舟、陸奥宗光、福沢諭吉、前島密などなど幕末の有名人が大挙して登場。間接的に、坂本龍馬も出てきます。これは幕末を舞台とした大河ドラマとして十分相応しいのではないかと。これまでは陸奥宗光はアリかな、と思っていたのですが、濱口梧陵はかなりアリなんじゃないかと (*'▽')
2016.06.30
ニコニコ生活講座で共演しているFPの風呂内亜矢さんの新刊『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか』。その節約はキケンです [ 風呂内亜矢 ]ワンテーマごとに長くても8ページぐらいで、さらにまとめもあるので読みやすいです。そのテーマの中のひとつ「お得を独り占めするとキケン」というのはまさにその通りだと思います。お得情報は誰かに教えると、さらなるお得情報が舞い込んでくるものですよね (*‘∀‘)
2016.04.26
ちょっとずつ読んでいた『幸せになる勇気』(岸見一郎・古賀史健著)を読み終えました。幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII【電子書籍】[ 岸見一郎 ]面白かったー。ミリオンセラーの続編がこのクオリティーだったら、十分ですよね。最後をどうまとめるかが見所だったのですが、『アドラーは「運命の人」をいっさい認めません。』ですからね。その言い切りに、拍手喝采でございます。一番、アドラーらしい回答で、反発する人も多いんじゃないかと思いますが、ここはまさに「我が意を得たり」の部分でした。あと、カウンセリングの三角柱の話は面白いですね。「悪いあの人」「かわいそうなわたし」「これからどうするか」―――たしかにダメな経営者の愚痴も「悪いあの人」「かわいそうなわたし」に終始しています (;´∀`)「勇気の二部作」と謳っているので、また勇気とは別の続編を期待しております。
2016.04.05
『ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め』(小栗左多里&トニー・ラズロ著)を読みました。ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め [ 小栗左多里 ]海外生活ルポになってから俄然面白くなっているシリーズですが、大事なものが全部入ったかばんを失くした話が、一番面白かったです(と言うと不謹慎ですが)。海外での失くしものといえば、空港でのロストバゲッジを思い浮かべますが、ロストバゲージは空港や航空会社とやり取りをすればいい。一方、海外での生活の中での紛失は、やり取りしなければならない先が無数に広がるのでそれはそれは大問題なんですねー (;O;)
2016.03.30
とある縁で『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』(正田圭・著)を読みました。15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと [ 正田圭 ]15歳で起業をして、いまM&Aサービスを会社を興している29歳の青年社長の半生記。スタートからして中学生でデイトレーダーなので、なかなか波瀾万丈な人生で物語として面白かったです。序盤の会社の立ち上げの話が一番良かったかな。「経営=M&A」という考え方は、私とは決定的に相容れないんですが、嫌いではなかったです。ただ、帯に「20代で10億円の資産をつくった」というコピーがあるのですが、そのことを書いている部分はどこだっけ、とか細かい部分は気になりました。あと個人的には終盤のM&Aの話が面白かったのですが、その反面、急に話が難しくなっているので、一般の人向けにより丁寧か、より盛り上げて書いてもよかったんじゃないか、とも思ってみたり。ネットバブルやSEOバブルの時期の話が「あー、こういう人いたなー」と懐かしかったです (*´ω`*)
2016.03.24
確定申告期が終わったら真っ先に読みたい本が『幸せになる勇気』(岸見一郎・古賀史健 著)です。幸せになる勇気 [ 岸見一郎 ]100万部の『嫌われる勇気』の続編であることを相当控えめにしている帯ですね。
2016.02.24
仕事が一段落したら読もうと思っていた『キングダム』41巻を読んでしまいました。キングダム 41 [ 原泰久 ]史実を考えると、楊端和がいずれ出てくるのは分かっていましたが、李園がなかなか侮れないキャラとして登場するとは、相変わらず予想の上を行く展開で楽しいです。表紙の信以外の5人が現時点の「六大将軍」ということでしょうか。あれ、たくさん死なないと、信たち若い世代(信・王賁・蒙恬・羌瘣)が六大将軍に入れないですねえ ((+_+))
2016.02.20
『男はなぜこんなに苦しいのか』海原純子著 (朝日新書) を読みました。男はなぜこんなに苦しいのか [ 海原純子 ]帯にある『もう限界』 のほうがインパクトがあって、こっちのほうをタイトルにしたほうがいいんじゃないか、という“タイトルあるある”は横に置いて、中身は素晴らしく面白かったです。事例は豊富、その見解も学術的見地に基づいていて、新書らしい新書でした。ストレスに対してどう対処すべきかという話は、医学的な研究が進んでいるですね。その研究の一端を知ることできたのが、最大の成果でした。ストレスが溜まっていても、休むだけではダメなんですねえ。ストレスに関心がある方は、ぜひご一読ください。―――――●第1章――「男らしさ」という病アルコールにはまるエリート男性/「いつも冷静でクール」でいたい/隠れアルコール依存症/まずは感情を表現すること/「最悪」を想定して眠れなくなる/悪は善よりも目立つ/認知行動療法で考え方を転換する/現状に満足してはいけない/ほか●第2章――変化する時代と「評価」に苦しむ男たちこれまでの営業手法が通用しない/「へいの上を歩いているような感じ」/自分の限界と「ピーターの法則」/昇進には要注意/変化を受け入れたくない/壮年期の適応障害/人事評価とプライドに悩む男性たち/上司がもらした「ダメだなあ」/日本の人事評価のあやふやさ/ほか●第3章――上司と部下の難しい関係「鈍感力」への違和感/上司のヤツ当たりの標的/「どうでもいい仕事」ばかり任される/繊細な感性だからこそ/「あ、自分は大丈夫だ」/上司がストレス要因のとき/自分を守るイメージトレーニング/嫌な雰囲気の職場の正体/ほか●第4章――「自分はこのまま終わってしまうのか?」という苦悩自分の力が活かせない/人事評価は最低ランクに/マズローの自己実現論/キャリアが意味をなさなくなる瞬間/状況は必ず変わる/少年時代のつらさを抱え込む/登りつめた先に何をすべきか?/高学歴学生の葛藤/自分の人生を生きられない/嫌な中で自分の居場所を見つけていく/ほか●第5章――結婚は幸せか、人生の墓場か帰宅が怖い男/妻とのコミュニケーションがとれない/配偶者に求めることの性差/妻からの暴力/コミュニケーション不全は簡単に防げる/言葉と視点を少しだけ変える/結婚しなかった男性の後悔/なぜか結婚を選ばない男性/贅沢なパートナー関係/ほか●第6章――何が彼を絶望から救ったのか?突然聴力を失う/ひっきりなしに訪れる友人たち/復活/喪失を救う「つながり」/友人は質か量か?/社会関係資本としての「つながり」/SNSも使いよう/過労死とメンタルヘルス/休みがないのに疲弊しない男性/なぜ男性ばかり過労死するのか?/ほか●終章――結局ストレスはどうしたら消えるのか?ストレスを消す五つの基本/「心の生活習慣」を整える/自分の性格傾向を把握する/危機を救う「首尾一貫感覚」
2016.01.31
先日、文化放送さんのブースの外で偶然出会ったゲッターズ飯田さん。その時に頂いた『ゲッターズ飯田の運の鍛え方』を読みました。ゲッターズ飯田の運の鍛え方 [ ゲッターズ飯田 ]【内容】●1章 そもそも運って何だろう?ーー運の性質をつかむ、運をつかむ訓練、運のいい人になるには?--他●2章 運の流れと「5欲」を知ろう! ーー運の周期とは何か? 運をつかさどる欲望を知る、運がいいとき、悪いときに、すべきことは?--他●3章 運の鍛え方ーー自分にない欲を知る、愛嬌のあるバカになる、不運を消化する、不運の断ち切り方ーー他●4章 運の貯め方・使い方ーーうっすら損をしておく、運をムダに使わない、運を貯めるときの注意点ーー他運についてよく考えられていて、占いの本というよりは自己啓発本や心理学の本に近い印象を受けました。幸運・不運の根源という「5欲」の話はいいですねえ。自我欲、食欲・性欲、金欲・財欲、権力・支配欲、創作欲の5つのうち自分の中に強いもの、弱いものがある、という話なのですが、自分にない欲をあえて持つことで運を鍛える、というアイデアはなかなか斬新じゃないかと思いました。この5つの欲は、自分の周りに当てはめてみると対人関係に役立つかもしれませんね。
2016.01.06
『ストックビジネスの教科書』大竹啓裕 著(ポプラ社)を読みました。ストックビジネスの教科書 [ 大竹啓裕 ]自分を酷使する「自家ブラック化」ねえ。心が痛い・・(;´Д`)「ストックとは恐怖と戦うための武器」という言葉は心強いですし、商売を考えるうえで、とても参考になりそうです。ただ、ストックビジネスで一番大事な「値付け」について、結局よく考えるしかない、というのがやっぱり難しいところですねえ。より深い続編が出るなら、ぜひ読みたくなる一冊ですね。
2015.12.29
私が人生で一番読み返している本というのが、『封神演義』などで有名な安能務さんの『春秋戦国志』なのですが、【中古】 春秋戦国志(上) 講談社文庫/安能務(著者)(中古しかないということは、いま絶版なのかしら。名著なのに・・・)唯一の不満といえば、秦王政の中華統一のくだりが戦闘メインではなく、謀略や思想(韓非子)がメインになる点でした。その不満を補って余りあるのが昨日のブログにも書いた『キングダム』なんですよねえ。『春秋戦国志』も併せて読むと、『キングダム』の解釈の独自性など、より楽しめる本になんじゃないかと思っているのですが、そうですか、絶版でしたか・・・ ( ;∀;)
2015.11.07
『キングダム』の最新刊第40巻を読みました。キングダム 全巻セット(1-40巻 最新刊)原泰久[ヤングジャンプコミックス]これで第一部「国内統一編」がほぼ終わったんですね。いやー、凄く面白かったです。ここ最近で一番読み返すマンガが『キングダム』になってしまっています。睡眠時間がかなり潰れてしまうんですけどねえ (;´Д`)さらにあと10年かかるかもしれませんが、次の「中華統一編」が楽しみでなりません。
2015.11.06
『だれも継がない困った実家のたたみ方 家・土地・お墓』(長谷川裕雅・佐々木悦子 著)を読みました。だれも継がない困った実家のたたみ方 [ 長谷川裕雅 ]財産の相続とお墓の継承問題がセットになった一冊。実例も交えながら、よくまとまっていると思います。家や土地の話は税務実務やFPの勉強でも出てくるのですが、お墓の話はちゃんと勉強はしていませんでした。でも、お客さんにとっては、どちらも相続に関する悩みですからね。いずれお墓の問題も、FPの試験範囲に入ってきていいんじゃないかな (*'▽')
2015.10.14
いまさらですが、「文藝春秋」9月号に載っていた、又吉直樹著『火花』を読みました。なお、芥川賞作品を読むときには選評も読みたいので、「文藝春秋」を買うことが多いです。文藝春秋 2015年 09月号 [雑誌]火花 [ 又吉直樹 ]面白かったです。尊敬する先輩との関係って、こういう何とも言えない気持ちになる時がありますよね。終盤の急展開には賛否があるのでしょうが、そこがエンターテインメントとして良かったと思います。単なる純文学じゃなかった、という感想です。(そこが批判される点でもあるのでしょうが…)
2015.08.18
『帳簿の世界史』ジェイコブ ソール著(文藝春秋)があまりにも面白かったで、複数の雑誌等でも紹介することにしました。いまのところ、今年ナンバー1の面白さです。というわけで、このブログでは「面白いんだよ」ということだけをお伝えいたします。2100円と少々値が張りますが、(歴史好きの人にとっては)お値段以上の面白さは保証します。帳簿の世界史 [ ジェイコブ・ソール ]
2015.06.28
『「胸キュン」で100億円』上阪 徹/著(KADOKAWA)を読みました。創業15年で、年商100億円企業に駆け上がった東証一部「ボルテージ」のお話。それまでオタク向けのイメージがあった恋愛ゲームを、女性のための「癒しのコンテンツ」として再定義し一般向けにヒットさせた手腕っていうのは、いま流行のニッチ戦略などとは逆の話なのでとても勉強になりますね。「胸キュン」で100億円 [ 上阪徹 ]
2015.06.20
いつもエッジの効いた新書を出している星海社新書の『声優魂』(大塚明夫著)を読みました。声優さんたちの間でも、大変話題になっていますね。一言で言ってしまうと若手に向けての「声優はアイドルではなく役者である」という諫言だと思うのですが、おっしゃる通りだと思います。声優と役者の違い、という視点で読んだので面白かったです。最終的には、声優業界への愛にあふれた思いが出ていましたね。声優魂 [ 大塚明夫 ]いま連載で書いている『これは経費ですか?』シリーズもいま声優編ですので、その参考にもなりました (=゚ω゚)ノ
2015.06.13
芸能界に強い長谷川裕雅弁護士の新刊『みのもんたにならないための危機管理マニュアル』を読みました。芸能界専門税理士として読まなきゃ、と思って読んだのですが、まあ、こんなにも芸能界には(法的な意味で)いろんな事件があったなあと。忘れていた事件や、当時どこが法的な問題だったのかわからなかった事件もあり、「あ~、アノ人、この罪をやらかしたから、いま見ないのか~」と発見もけっこうありました (゚д゚)!芸能人に読ませたい一冊ですな。みのもんたにならないための危機管理マニュアル [ 長谷川裕雅 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)矢口真里/市川海老蔵/酒井法子/島田紳助/小保方晴子/河本準一/SMAP/清原和博/AKB48/ASKAほか、あの芸能人たちはなぜ叩かれたのか?弁護士が芸能人のスキャンダルを法的に読み解き不祥事を乗り切るヒミツの方法を伝授!芸能関係者にもサラリーマンにもタメになる40の危機管理術。【目次】(「BOOK」データベースより)1 恋愛と性のスキャンダル/2 家族のスキャンダル/3 暴力・カネ・薬物のスキャンダル/4 言葉と表現のスキャンダル/5 謝罪と弁明のマニュアル/6 裁判のマニュアル【著者情報】(「BOOK」データベースより)長谷川裕雅(ハセガワヒロマサ)弁護士・ジャーナリスト。早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、朝日新聞社の記者に。夜討ち朝駆けで多数の事件関係者に張り付く中で、当事者と一緒に悩む立場に身を置きたいと弁護士に転身。大手渉外法律事務所や外資法律事務所を経て、現在は永田町に事務所を構える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2015.06.11
『ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる アニメ・特撮脚本術』(朝日新聞出版)を読みました。やっぱり裏側の話って面白いですね。特に苦労話とか。時代の移り変わりで、作品に求められているものがどう変わるのか、という話は勉強になりますね。結論として、脚本家さんって大変だなあ、と思いました (;´Д`)第1章 平成仮面ライダーとは何か? 井上敏樹×虚淵玄第2章 東映特撮と『セーラームーン』をめぐって 小林靖子×小林雄次第3章 平成ウルトラをめぐって 小中千昭×會川昇ヒーロー、ヒロインはこうして生まれる [ 稲田豊史 ]
2015.05.02
『答えはすべて本に書いてある。』川上徹也著(あさ出版)の感想です。社会人なら読んでおきたい108冊、ということで、たくさんの本が紹介されている本、いわゆる「本の本」なのですが、よくあるあらすじ紹介本ではなく、悩みに対して寄り添う感じで紹介しているのがいいですね。文字数も極力少なくしていて、読みやすいですし。答えはすべて本に書いてある。 [ 川上徹也 ]
2015.04.21
いつの間にか立ち消えになってしまった「ニコニコ生活講座」でずっとご一緒し、『手取り10万円台の俺でも安心するマネー話を4つください。』では実質的な共著者でもある社会学研究者の金田淳子さんが、手取り10万円台の俺でも安心するマネー話を4つください。 [ 山田真哉 ]新刊を出されました。それが、こちら『オトコのカラダはキモチいい』二村ヒトシ/金田淳子/岡田育著(メディアファクトリー)オトコのカラダはキモチいい [ 二村ヒトシ ]中身については、ここでは敢えてあまり触れませんが(表紙から推して知るべしです)、冒頭から相当笑えます (^▽^;)
2015.03.01
『芸人ディスティネーション』天津向著(ガガガ文庫) の感想です。芸人ディスティネーション [ 天津向 ]お笑いの世界を舞台にした、ある種の職業ものライトノベル。山田真哉の本は、公認会計士が書いているから一応説得力があるのと同様に、天津の向清太朗さんが書いているから説得力は半端ないです。そして、さすがにお笑いのパートは笑いました。文章で笑いを取るにはこうやって書くんだなぁ、という勉強に非常になりました。その一方で、芸人さんの世界の切なさというか儚さには、何とも言えない気持ちになりました (-_-メ)
2015.02.24
発売されたばかりの『銀河帝国興亡史2 ファウンデーション』(原作アイザック・アシモフ 作画久間月慧太郎)を読みました。銀河帝国興亡史(2) [ アイザック・アシモフ 久間月慧太郎 ]ダイジェストならでは“ギュッと詰まった”面白さがあって、第1巻同様、すごく得した気になりました。絵も恰好いいんですよねえ。銀河帝国興亡史(1) [ 卯月 ]
2015.02.23
ここで紹介するのを忘れていたのですが、先月発売された『『狼と香辛料』で面白いほどわかるお金のしくみ』永濱 利廣 (著) KADOKAWA/中経出版の帯に推薦文を書かせてもらっております。『狼と香辛料』で面白いほどわかるお金のしくみ [ 永濱利廣 ]累計400万部のベストセラー・ライトノベル『狼と香辛料』のキャラクターと一緒に貨幣経済のしくみをゼロから学ぶ、という本です。原作の中世ヨーロッパの世界観に対して、出てくる話がおおむね現代日本の問題点なのでミスマッチ感は否めないんですが、解説は貨幣、物価、景気、為替、会社、投資など幅広くカバーされていてとても丁寧です。特に世界経済のくだりが端的でわかりやくてGoodでしたヽ(^o^)丿
2015.01.30
『人を操る禁断の文章術』メンタリズムDaiGo著(かんき出版)を読みました。人を操る禁断の文章術 [ DaiGo ]上手いなあ、というのが第一の感想。これまでいろんな文章術の本を読みましたが、結局のところビジネス文書における最終目的はたいてい「他人を行動させるため」のもの。それに特化しているのが本書ですね。コピーライターの方が書かれる文章術の本もそれに似ているのですが、心理学的な裏付けがあって書かれているので、説得力がありますし、著者がシンプルに書こうと意識した文章になっているので、理解しやすいです。「会話を文章化させる」というテクニックとか、困った時に使えそうです。たとえ話が、小学生に「国債」を説明するとしたら、とかiPhone6のすばらしさを伝えるとしたら、といったビジネスマンに引っかかるお題をさりげなく提示されているあたりもニクらしい演出ですねえ。(追伸)追伸をついつい書きたくなってしまうのが、この本最大の魔力です (・_・;)
2015.01.22
『ザ・ゴール コミック版』を読みました。ザ・ゴール コミック版 エリヤフ・ゴールドラット/原作 ジェフ・コックス/原作 岸良裕司/監修 青木健生/脚色 蒼田山/漫画舞台が日本になっていて、面白かったですね。マンガの間に解説文などなく、全編マンガだったのも読みやすかったです。(全編マンガだから1200円+税とちょっとお高めだったのかな?)『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? コミック版』と近い時期の発売なので、ビジネスコミック業界的に盛り上がってくれると嬉しいですね。書店さんには、一緒に併売して頂けると大変助かります m(__)m
2014.12.09
一緒にお仕事もしている長谷川裕雅弁護士の新刊『家族内ドロボー』の帯に推薦文を書かせてもらっています。家族内ドロボー [ 長谷川裕雅 ]「勇気を持って家族を疑え!」――そんな気持ちにさせる相続の良本です。
2014.11.25
これはいい企画だなあ、と思った本です。『日本初 ご当地「お金本」 ユダヤ人大富豪をめざす前に名古屋人をめざして』たしかにお金本がご当地ブームに乗っかるのはアリですね。東京人でもなく、関西人でもなく、名古屋人というのも良いチョイスですし。お金持ち名古屋人八つの習慣 [ 山口京子 ]「名古屋金利が存在する」とか、勉強になりました。
2014.10.10
この本を知った時から興味があったのですが、後になって、自分が「夕刊フジ」で歴史の連載をしていた時の担当だった久保木善浩さんが著者だった、と知った本です。松井秀喜は名監督になれるのか [ 久保木善浩 ]当然、松井選手の本、野球の本なのですが、半分はビジネス書です。「自立の四角形」「組織の三角形」「リーダーシップの円」という分析ツールを使って、球団や人物を当てはめていき、さらに企業にも当てはめる、というお話。企業や経営者を当てはめるのは、いささか言葉足らずというか、やるならもっとページ数を割くべきだと思ったのですが、野球のほうは過去から現在の監督たちもバンバン出てきたので、ファンとして十分に面白かったです。野球を見るモノサシができるというのは、いいですね。
2014.09.20
いま月刊誌「DIME」での連載「女子高生と山田真哉の5分間の会計学」で一緒に仕事をしているサイドランチさんが最近、漫画を出されました。それが、なんと『銀河帝国興亡史』。SFの大家アイザック・アシモフの名作「ファウンデーションシリーズ」の漫画化です。ファウンデーション銀河帝国興亡史(1) [ アイザック・アシモフ ]面白いですねえ。さすがは『スター・ウォーズ』や『銀河英雄伝説』の元ネタと言われるだけはあります。次巻も早く出ないかなあ。
2013.10.01
評判になっている『里山資本主義』(藻谷浩介、NHK広島取材班 著)角川oneテーマ21を読みました。里山資本主義 [ 藻谷浩介 ]単純に「田舎で暮らそう」という話ではなく、都会のマネー資本主義と地方の里山資本主義の二刀流で考えよう、という提言は穏便でいいですね。エネルギーについては前から興味があったのですが、木質バイオマスは詳しくなかったので、勉強になりました。原子力発電の問題だけでなく、円安で石油依存がますます不安になる中、国内で完結できるエネルギーは大事ですからね。いま『歴史読本』の連載では、紀伊国について書いているのですが、「工業化が遅れた~」というネガティブなオチだったのが、この本を読んだおかげで「林業に期待できる~」というポジティブなものに変わりました (^。^)/歴史読本 2013年 09月号 [雑誌]
2013.08.17
とあるライトノベルの最終巻が、賛否両論で大変なことになっているようですね。それも内容の賛否より、急なキャラチェンジや作り込み方に批判があるようで。私の賛否はさておき、締切を絶対守らなきゃならない本って大変ですよねー。時間をかけた本が必ずしも良い本になるとは思いませんが、納得できるまで作り込まないと、やっぱり本って、どこかでボロがでるものなんですよ。ミスとかそういう次元じゃなくて、もっと根本的な何かがズレてしまうと言いますか。諸般の事情で、絶対出版時期を遅らせられないのはわかるのですが、本は一回出してしまったら、やり直しがきかないですからねえ。「締切を守るのがプロだろ」というご意見もごもっともなのですが、ダメなものを世に出すよりは、出さない方が世のためだと思っています。
2013.06.29
現在、絶賛発売中の『なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか?』。湘南の鵠沼海岸にある人気のかき氷屋さん「埜庵」の秘密を探るビジネス書なのですが、この本の推薦文を帯に書かせてもらっております。なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか? [ 川上徹也 ]この本の企画を伺っていた段階から面白そうな本でしたが、実際に完成して読んでみて、その経営のセオリー通りじゃないところがとても興味深かったです。
2013.05.28
いまこちらの本が手元にあるのですが、面白そうなビジネス小説です。お客の心が読めるメガネ (単行本・ムック) / 竹内謙礼/著価格:1,365円そして、著者の方と土井英司さんがアキバでイベントをするそうです。―――――超人気書評メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長土井英司氏がアキバに降臨!メイドさんと一緒に「経営」を学ぼう!! 可愛いメイドさんと会える秋葉原の人気スポット「キャンディフルーツカフェ」で11/20(火)に出版セミナーを開催。講師は元アマゾンのカリスマバイヤー土井英司氏と販促コンサルタント竹内謙礼氏。 11/9(金)10(土)に有隣堂ヨドバシAKIBA店にて、竹内氏の新刊『お客の心が読めるメガネ』をお買上げの先着80名様をご招待します。 9(金)と10(土)は、キャンディフルーツカフェのメイドさんが自らチラシを配るキャンペーンも実施。その他、特製マウスパッドのプレゼント企画もあります。詳しくはこちら⇒http://www.kankidirect.com/np/topics.html#5643483536 お問い合わせ先:かんき出版編集部 大西啓之 メールアドレス onishi@kanki-pub.co.jp(@は小文字に) 電話番号 03(3262)8012(平日10時~18時)―――――【追伸】読み始めました。小説としても、なかなか面白いです!
2012.11.07
『プロフェッショナルの「数字を自在に操る」技術 』斎藤 広達 (著)(PHPビジネス新書)を読みました。「計算力」を鍛える [ 斎藤広達 ]斎藤さんとは『ベストセラーBOOK TV』の時に、司会者とコメンテーターという関係で3年一緒にやってきたのですが、「計算力」というワードに興味があって読んでみました。「逆数計算」とか「ゾロ目計算」って、知ってますか?暗算でビジネスの数字がすぐに計算できるんですよ!私は全然知らなかったので、これは凄く勉強になりました。「正規分布」「標準偏差」「偏差値」の話、日本のGDPを増やす方策や日本政府のバランスシートの話など、計算力を鍛えられつつ、現代社会の勉強になる話が多かったです。―――さて、それなりに売れている本だとは思うのですが、こんなにいい本なのにそんなに話題にはなっていないのは、何ででしょうねえ?タイトルが悪いわけでもなく、内容が硬いわけでも軟らかいわけでもないですしねえ。終盤に、計算力とは関係なく著者の主張面が強くなるのも、ご愛嬌ですし。この本の帯がもし「○○大学、人気講座の書籍化」「○○大学白熱講義」とかだったら、絶対にめっちゃ売れるだろなあ、と思わせるような見た目以上に濃い内容でした。(最近のアカデミーブームもどうかとは思いますが)
2012.08.02
現在発売中の「PRESIDENT (プレジデント) 2012年 8/13号」「これから10年稼げる「仕事の教科書」厳選25冊」というコーナー(P66)で、“財務部門”の本の選者をしております。プレジデントで本の選者をやるのは、2度目かな。 今回、選ばせて頂いたのは、『稲盛和夫の実学 経営と会計』稲盛和夫著、『利益は「率」より「額」をとれ!』坂口孝則著、『世界一わかりやすい法人税の本』須田邦裕監修。稲盛和夫の実学 [ 稲盛和夫 ]利益は「率」より「額」をとれ! [ 坂口孝則 ]世界一わかりやすい法人税の本 [ 須田邦裕 ]パッと見、わかりづらいですけど、「企業会計」「管理会計」「税法」、「古典」「ちょっと前」「最新刊」という配慮をしています。 この数ページ前に、稲盛会長のロングインタビューが載っていたので、なかなかタイムリーでした(ヤラセじゃないです)。
2012.07.24
大津市の市立中学2年男子生徒のいじめ自殺事件が、連日報道されていますが、「いじめた側にも人権」とか「いじめられた側にも非があるので」といった議論が一番好きじゃないです。法律的にはそうかもしれないけど、血が通った理論だとは思えませんので。血が流れている以上、血の通わない意見は何の意味もないんじゃないかと―――。そんな中、本日次のような本が発売されております。『たたかえ! てんぱりママ――モンスターティーチャーとのあれれな日々』内藤みか著(亜紀書房)たたかえ!てんぱりママ発売されたばかりでまだ入手していないのですが、この著者のブログを時々拝見していたので、 とても気になっていました。「内容紹介」と「出版社からのコメント」だけでも、十分に何かが伝わると思いますので、こちらをどうぞ↓↓↓―――――内容紹介自身の息子が受けた教師の横暴、身勝手さにすぐテンパってしまうシングルマザーが身体を張って学校と対峙した奮闘エッセイ。私立中学校~公立中学校~私立高校合格に至る悲喜こもごもの出来事の数々が読み手をぐいぐい引きつける。モンスターペアレントというレッテルを貼られることを恐れるあまり、物言えぬ保護者になってはいけない。子どものために、正々堂々と何をすればいいのか、その道筋が見えてくる。 出版社からのコメントうちの中2男子はアタシが守るッ! それは4月(新学期)に始まった。。。モンスターペアレントVSモンスターティーチャーのありえなすぎる「頂上決戦」奮闘記! ×モンスターティーチャーのココに注意! 言い訳がいやらしく論理的 最新教育事情がお好き 父兄との接触を避けようとする 厳罰こそ我が命! 規則が1番、生徒は2番 生徒を褒めない、認めない◎学校とのたたかい方 最初は学年主任、ダメなら一番エラい人に相談 病院の診断書は即刻、必ずもらう 学校でのトラブルは日付とメモを記録しておく 疑問は早めに専門家へ確認する 八方ふさがりでもあきらめない! 退学は負けじゃない―――――詳しくは、著者(内藤みか先生)のブログにも http://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/こうしたニュースや本に触れるたびに、大人、子供にかかわらず、「どうしていじめは犯罪にならないんだろう?」ということは、いつも考えさせられます。
2012.07.06
(昨日のブログのつづきです)土井英司の「超」ビジネス書講義 土井英司/著メルマガ「ビジネスブックマラソン」の土井英司さんが書いた、本業ど真ん中の本。「ビジネス書の目利きの本」のように見せかけて、「ビジネス書の目利きが今後の社会を目利き」している本ではないかと。神田昌典さんの本に近い印象ですが、題材がビジネス書なので、私にはとても読みやすかったです。日本レスリングの物語 柳澤健/著戦前、柔道の分派のような形でスタートした日本レスリングの物語。レスリングの父・八田一朗氏のことを知らなかったのですが、こんな傑物が日本にいたんですね。そして、八田の後継者である福田富昭氏。オリンピックの選手団団長として知っていましたが、ユニマットの社長であり、アイデアマンであり、女子レスリングを自力で作った人だったとは。ただのオッチャンじゃなかったんですねー。続・悩む力 姜尚中/著発売前の本ですが、事前にゲラを読ませていただきました。大ベストセラーの続編ですが、私には前作よりも格段に面白かったです。その訳は、この本が「幸福」「自意識」といったテーマのはずなのに、「資本主義」「貨幣」「市場経済」の話が鍵として出ているからじゃないかと。以上、『土井英司の「超」ビジネス書講義』『日本レスリングの物語』『続・悩む力』の感想でした。
2012.06.07
久々に、今読んでいる本の感想をば。↓↓↓生きぞこない エリートビジネスマンの「どん底」からの脱出記 北嶋一郎/著年収2000万円のエリートサラリーマンが会社が買収されたのをきっかけに、転職を繰り返し、どんどん転落していく実話。本人がかなりの浪費家なので、自業自得と言ってしまえばそれまでなのですが、その心境がわかるので非常に勉強になります。にしても、本人も周りも辛いだろなあ…。士業のための「生き残り」経営術 東川仁/著その名の通り、独立した士業がどうやって生き残っていくのか、というマニュアル本。大事なのは融資を受けて、お金に余裕を持って自己投資、という点。たしかに、『お金の余裕は、心の余裕』ですもんね。著者(中小企業診断士)の実体験が書かれているので、リアルでGOOD。「働くパパ」の時間術 仕事も家事も育児もうまくいく! 栗田正行/著表紙のアドバイスなどもさせて頂いた本。時間術であり、仕事本であり、育児本であり、家族とのコミュニケーション本でもあります。食事とか、病気とか、飲み会とか細かーいところまで押さえてあるのが、良いですね。著者は忙しい中、自己投資もされているのですから、凄く偉いです。以上、『生きぞこない』『士業のための「生き残り」経営術』『「働くパパ」の時間術』の3冊でした。書評は、明日のブログに続きます。
2012.06.06
予告なのですが、明日、久々に新聞に書評が載る予定です。4月29日(日)読売新聞朝刊「本よみうり堂」の中の「ビタミンBOOK」というコーナーに書評を書きました。取り上げたのは、『すもうねこ』(はすまる著)相撲界を舞台にしたマッタリ系の4コマ漫画です。ずっと前からどこかで紹介したいなあ、と思っていた作品です。Webでは見られない書評コーナーなので、紙面でぜひお楽しみに。すもうねこすもうねこもふり寄り
2012.04.28
久々に最近読んだ面白かった本のご紹介を。戦国おもしろ草紙著者のそらあすかさんが以前書かれた『戦国武女子、参る!』が面白かったので、買いました。今回は戦国武将を題材にした4コマ漫画です。歴史4コマはいまや激戦区ですが、そらあすか版は史実に忠実なので好感が持てます。『ライバル日本史』的に、「家康と信長」「信玄と板垣」といった感じで毎回2人の武将を取り上げているのですが、竹中半兵衛と黒田官兵衛の話が、(知っているのに)ちょっと泣きそうになりました(;。;)東北 不屈の歴史をひもとく著者は、読売新聞の岡本公樹記者。縄文時代から戊辰戦争にいたる東北の長きにわたる歴史が書かれているのですが、新聞記者らしく現場の研究者のコメントが満載で、それでいてきわめて客観的に書かれています。東北でよく言われる「五戦五敗」(蝦夷戦争・前九年後三年の役・奥州藤原氏滅亡・伊達政宗降伏・戊辰戦争)の話だけでなく、1000年前の貞観地震と十和田火山の大噴火の話など世間にはあまり知られていない話ばかりなので、歴史ファンは必見です。
2012.02.15
水野俊哉さんの最新刊『幸福の商社、不幸のデパート 僕が3億円の借金地獄で見た景色』を読みました。幸福の商社、不幸のデパート―――億のカネをつかむのは容易なこと。だが、それを返すは地獄!億単位のカネが怒濤のように流れては消え、また流れこんできていた2000年代初頭のベンチャーシーン。若手起業家として独立し、この世の春を謳歌していた著者だったが、上場直前で内紛をきっかけに会社から追放され、個人保証を入れていた3億円の借金だけが残る。月々の返済額は500万円。仕事もなく返す当てのないままに利子だけが際限なく膨らんでいく悪夢のような現実。いったい、どうすれば這い上がれるのか――?―――という話なのですが、本当にリアルな借金地獄ですし、あの時代のベンチャーシーンの末端にいた私としても懐かしいものがありました。ホント、変な時代でしたねぇ ( ̄ヘ ̄)『僕が3億円の借金地獄で見た景色』という、いいサブタイトルですね。あまり見たことがない景色ですし、見たくない景色ですからね。
2011.11.06
『最新日本古代史の謎 歴史の英雄豪傑たちに迫る』(恵美嘉樹/著)を読みました。最新日本古代史の謎タイトルと表紙だけを見ると、なんだか「ムー」的なトンデモ本の匂いも漂うのですが、中はいたって真面目な歴史解説本です。タイトルにもある「最新」は、考古学などでの最近の新発見や学術研究が反映されている、という意味。いい意味で、教科書のようにわかりやすかったです。藤原仲麻呂や井上・不破内親王姉妹の話は、マニアックで面白かったですねー。あと、奈良時代までは、天皇家内でどんだけ暗殺や冤罪での処刑が横行しているんだか。<登場する人物>卑弥呼・ヤマトタケル・雄略天皇・聖徳太子・斉明天皇・中大兄皇子・天武天皇・聖武天皇・藤原仲麻呂・称徳天皇・道鏡・井上内親王・不破内親王・桓武天皇・坂上田村麻呂・菅原道真・安倍晴明・白河上皇・源頼朝
2011.08.07
今度、「ベストセラーBOOK TV」で紹介するので、児童文学の名作として名高い『光車よ、まわれ!』(天沢 退二郎著)を何十年かぶりに読みました。光車よ、まわれ!小学生の少年少女が、現実世界を征服しようとする異世界の敵と戦う、というファンタジー小説なのですが、正直、面白いかどうかは微妙です。個人的にはね。読んだ当時もそう思ったのですが、とにかく敵のことも味方のことも説明不足で、結局「光車ってなんだ?」などの疑問点が、読みながら数多く出てきます。ディティールの細かさが要求される今の小説界で、この作品が編集者に渡ったら多分ボツにされちゃう、そんな感じです。ただ、詩的表現が凄い。今回読み返してわかったのは、とても宮沢賢治的なんですよね。情景描写が。そして、内容が凄い。仲間の小学生もバッサリ殺されます。別に、生き返ったりしません。だから、圧倒されるんです!当時もそうだったのですが、だから強烈な印象が残る作品なのです。最後まで敵のことも味方のこともよくわからない、という作品は今では受け入れられにくいだけに、二度と出てきにくい傑作なのかもしれませんねー。
2011.08.06
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