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2016年10月08日
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テーマ: 葬儀(191)
カテゴリ: 音楽
7日、8日と、長く同じ町内に住んでいたMさんの葬儀に参列。
20年ほど前に御夫婦で転居されてきて、10年前に奥さんを亡くされてからはお一人暮らし。
数年前から癌で入退院を繰り返されていて、住居も私たちの町内の借家から、
隣町のマンションに転居された。
古い借家で冬季間は寒いし、年齢や体調を考えると
家周りの雑草の手入れや除雪が大変だからという話だった。
町内に住んでいた頃は、町内の役員を引き受けていたし、
隣町に転居してからも、「この町内にはお世話になったし馴染みがあるから」と
会長に話して特別町内会員として、町内会行事の参加はもとより、
町内会の役割も引き受けていらっしゃった。
でも、なんとなくお身内は少ないような感じで、お友達のことはよくお聞きしたけれど、
一人息子さんの話もあまりされていなかった。
先月の町内会の敬老会行事にも、招待者(75歳以上)であるにも関わらず
一所懸命役割をこなされていたという。
(なにせ、町内会に関わる人たち、参加する人たちが高齢化しているので、75歳以上でも大切なスタッフ)
だから、突然の訃報にみんな驚いた。
時々お会いするとき、「体調はいかがですか?」と聞いても、
「あまり良くはないけど、こんなもんでしょう」ということだったし、
以前とはさほど変わりのない体型だったので、深く聞くこともなかった。
でも、本当に末期状態だったらしい。
自宅で倒れて救急車で搬送され、数日後に亡くなられたとのこと。

葬儀は、彼が生涯の友とした「音楽」が流れる「友人葬」だった。
思えば、彼が私の町内に転居してまもなく、何かのコンサート(多分、ジャズコンサート)で会った。
彼の方から声をかけてくれて、「ジャズ、好きなんですか」と聞かれたように思う。
「ジャズが特に好きというわけではないけど、ライブは好きなので誘われたらどんな音楽でも」
などと答えたと思う。
はっきり言って、私がコンサートに足を運ぶのは、
友人から「チケット買ってくれない?」と言われる時がほとんど。
コンサートの実行委員になったこともあるけれど、
それは、その趣旨に賛同していたり、誰かを応援したいと思った時。
そんな消極的な音楽好きの私でも、彼は転居まもなくでこの町に友人も少なかったからであろう、
「嬉しいなあ。同じ町内に音楽好きな人がいるなんて」と言ってくれた。
そして、私がどんな音楽が好きなのかと少し聞かれたように思う。
それからまもなく、私の家に彼が編集したという音楽テープを持って来てくれた。
ポップス、ジャズ、ニューミュージックなど、私の好きそうな曲をセレクトしてみたと言う。
本当にビックリしたけれど、せっかくなのでありがたくいただいた。
そのカセットテープは、夫とどこかにドライブに行く時など、何度も聴いた。
(実は私は、日常生活で音楽をたっぷり聞くのは、ドライブ中がほとんど。
 ひょっとしたら、そんな話をしたのかもしれない)
軽快で明るい曲が多いそのテープは、ドライブにはピッタリであった。
それを話すと、彼はまた別のセレクションテープを作ってきてくれた。

その後、彼はご自分の好きなジャズの同好者と出会い、
自分たちでコンサートやレコードコンサートもするようになり、
奥様が亡くなられてからは一層その活動に情熱を傾けるようになり、
活動の幅を広げるようになっていった。

葬儀は、そのお仲間たちによる「友人による音楽葬」であった。
多分、ご自分の死期を感じていて、お仲間とそんな話をしていたのかもしれない。
このような形の葬儀は初めてだったので少し戸惑ったが、
とても爽やかで気持ちの良い「送る会」であった。
色々な人の話を総合すると、決して順風満帆の人生ではなく(少しはご本人から聞いていた)
むしろご苦労や悩み多き日々の方が多かったのかもしれない。
それでも、「生きていることは誰でも苦労があるもの。自分だけではない」と、
いつも音楽を心の糧として生き、
この10年くらいは音楽の素晴らしさを周囲に伝える伝道師のように暮らしていたと思う。
棺の中の彼は、最後まで自分らしく生き切った満足感の中にあるように、穏やかなお顔だった。

Mさん、本当にありがとうございました。
貴方からのベストセレクションシリーズ、大切にさせていただきます。





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最終更新日  2016年10月09日 08時25分39秒
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