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2021年01月12日
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テーマ: お勧めの本(8032)
カテゴリ: 読書
「チームオベリベリ」著:乃南 アサ 講談社
【内容紹介】
約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った

オベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地
明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか

開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション

〈明治維新という大きな時代の変わり目を体験した上に、それまでとまったく異なる世界に身を投じる若者たちの姿は、今、世界的な新型コロナウイルスの流行により、またもや大きな時代の変わり目を経験しなければならない私たちに何を思わせ、感じさせることだろうか〉――乃南アサ

文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか

私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ
この土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない

宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ 鈴木カネ は、父や兄にならって聖書の教えを受け、勉学に励んでいた。兄の 銃太郎 は、神学校で一緒だった 渡辺勝 、依田勉三と北海道開拓について考え始めている。彼らは勉三を中心に「晩成社」を興し、新天地へ向かう準備を進める。明治15(1882)年、23歳になったカネは女学校を卒業し、渡辺勝と結婚、そしてオベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。


「晩成社」は、北海道の開拓のことに関心のある人の多くは知っているのではないだろうか。
北海道土産の代表的な六花亭のお菓子の「マルセイバターサンド」も、同社の最中の「ひとつ鍋」も、晩成社にちなんでいることは、六花亭のお菓子が好きな人は知っているはずだ。
しかし、その晩成社の人たちがどのように十勝の開拓に汗を流したのかは、私もほとんど知らなかった。
大変なご苦労があっただろうし、晩成社がその後長く続かずに解散したことは知っていたけれど、開拓が大変だったからくらいの認識だった。
依田勉三 の名は記憶に残っていたが、渡辺勝も、ましてやその妻のカネのことも、この小説で初めて知った。
すべてがとても興味深く、史実に基づいた小説とは思っていても、きっとそうだったのだろうと思える説得力のある作品だった。
674ページの大作で枕になるような本だけど、作品の中に引き込まれてしばし私の心は開拓時代の帯広の原野をさまようことになった。
それは、私たちの曾祖父の開拓の日々を想像することにもなり、自分たちがその大きな大河の支流にあるということも実感した。
どの時代にも、次々と襲い来る困難に人々は巻き込まれ戦い乗り越えてきた。
もちろん、戦いに敗れた人も多いだろうし犠牲になった人も数えきれないだろう。
しかし、困難を乗り越えることが出来るのは人間の力の結集しかない。
一人の人間であるなら、自分の経験や知識・能力を総動員した総合力がその人を救うのだし、
チームであるなら、それぞれの個性や能力、得手不得手がうまくかみ合った時のチーム力だ。

困難の中には、「従来の価値観」との戦いもある。
それは、自分の内部に根付いている気付かない価値観との葛藤(戦い)でもある。
カネさんも、夫の勝も兄の銃太郎も聖書を学ぶことで出会ったクリスチャンでもあった。
しかし、最後までクリスチャンとして神の教えを軸に生きたのはカネだけではなかったかと思う。

過酷な開拓生活の中で女性が担う役割は、ひょっとすると男性よりもさらに過酷だったかもしれない。
名もないカネさんたちが夫と苦楽を共にし、男子供たちを励まし続けたからこそ、次の世代に何かをつなぐことが出来たはずだ。

その中で、心の内部の葛藤や苦しさを吐露できる存在として、信仰は大きな力になったのだろう。カネさんにとっては、それがキリスト教だった。
ふと、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が脳裏に浮かんだ。
まさに、置かれた場所で自分の力で豊かな花を咲かせたのが渡辺カネという人だったように思う。

乃南アサさんの著書は初めて読んだのだが、もっと読んでみたいと思う著書だった。

【追記】
この本によると、晩成社チームはアイヌの人たちを北海道に住んでいた先人として、お互いに助け合おうとする姿勢があったようで、このような人たちがいたのだと知り嬉しく思った。





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最終更新日  2021年01月12日 10時34分45秒
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