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2021年10月02日
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テーマ: 読書(8214)
カテゴリ: 読書
「硝子戸のうちそと」半藤末利子/著

【内容紹介】
 夜中にふと目が覚めた。そんなことはこの夜に限ったことではない。若いころなら枕に頭をつけた途端に寝入って朝まで目覚めないのが当り前のことだった。今はそうはいかない。何度寝返りを打っても睡れないときは睡れない。そういう日は手洗いに行き、睡眠薬を服用してから寝床に戻る。そうして何とか朝方まで寝入る。目覚めた時間が六時、七時だと起きてしまう日もあれば、それから九時、十時までぐっすり睡る日もある。
 今夜は私一人である。隣りで寝息をたてたり寝返りを打つ音がまるで聞こえてこない。私は臆病だから私を取り巻く静寂な闇が、私を抑えつけて胸を圧し潰したりしないか、とビクビクしている。
 でもその夜は一人きりのわりには、不思議なほどこわくなかった。
 もう老人だものなぁ。私がお化けになって人に恐がられる日も間近いのかもしれない。そんなことを考えた。
 夫は今朝入院して、今はいないのである。
  (中略)
 夫が救急車で入院するのもおそらく珍しいことではなくなって、その回数も増えていくであろう。私がその都度うろたえないように、あわてないように、と神様が私に練習の機会を今日は与えて下さったのであろうか。
 八十七歳と八十二歳の夫婦には、やがては無に帰する日が来るのであるが、その日が来るまで長く生きていくのは、それほど容易なことではない。試練はまだこれからか。とにかく年を取るということは、避けることができないだけに、大変な大仕事なのである。                                             (「たった一人の夜」より)

年を重ねると同じものが別のように見え、かぎりなく愛しくなってくる。
一族の歴史、近所のよしなしごと、仲間たち、そして夫との別れ。漱石の孫である著者によるエッセイ集。

著:半藤末利子(はんどう・まりこ)
エッセイスト。1935(昭和10)年、作家の松岡譲と夏目漱石の長女筆子の四女として東京に生まれる。1944(昭和19)年、父の故郷である新潟県長岡市に疎開、高校卒業まで暮らす。早稲田大学芸術科、上智大学比較文化科卒業。夫は昭和史研究家の半藤一利。六十の手習いで文章を書きはじめる。夏目漱石生誕150年の2017(平成29)年に新宿区立漱石山房記念館名誉館長に就任。著書に『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』『夏目家の福猫』『漱石の長襦袢』『老後に乾杯! ズッコケ夫婦の奮闘努力』『老後に快走!』がある。



私は故半藤一利氏の著書を結構読んでいるのだが、その伴侶である半藤末利子さんの本は読んでいなかった。

半藤一利氏の著書の中でも、伴侶が夏目漱石の孫であることを書かれていたのだが、エッセイストとは全く知らなかった!
祖父母のことや親族のこと、その交友関係に関するエッセイもとても興味深く面白いし、
夫である半藤氏の最後の日々のことも、「そうだったのか…」と感慨深かった。
老いや死は誰にでも訪れることなのだが、それがどのような形になるのか誰にもわからない。
色々なことを考えさせられる内容が満載の本だった。
まだ色々書かれているようなので、また図書館で借りて読もうかな。





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最終更新日  2021年10月02日 08時20分23秒
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