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2022年11月15日
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テーマ: 読書(8465)
カテゴリ: 読書
​「空を駆ける」梶よう子​
逆境に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。
この物語を日本で初めて翻訳したのは、明治の女性文学者、若松賤子(しずこ)だった。

江戸末期、会津藩士の父のもとに生まれたカシ(のちの賤子)は、幼子の頃、戊辰戦争で九死に一生を得るが、のちに母を亡くし、横浜の生糸問屋へ養子に出されて孤独な少女時代を過ごす。
転機となったのは、明治八年。
養家を離れ、十一歳でアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学。
新しい校舎、新しい仲間たち、新しい学び。
そこはカシにとって、会津を離れて以来、初めての心安らぐ「ホーム」となっていく。
「わたしは、翼を広げ、空を駆けるように飛ぶための準備をしなければならない」
カシは、女性の自立と子どもの幸福こそがこの国の未来を照らすと信じ、命を燃やしていく――。
一人の女性として、妻として、そして三人の子の母として。
激動の明治を懸命に生ききった三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身長編!

【著者プロフィール】
東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞受賞。2008年「一朝の夢」で第15回松本清張賞を受賞しデビュー。2016年『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に「御薬園同心水上草介」シリーズ、『本日も晴天なり 鉄砲同心つつじ暦』『噂を売る男 藤岡屋由蔵』『吾妻おもかげ』『広重ぶるう』などがある。


若松賤子の名前は、明治期の児童小説のことや先駆的な女性群像の物語の中で知ってはいた。
しかしこの作品で、彼女の生涯のことを良く知ることが出来た。
あの時代は男女を問わず波乱万丈の物語が多いので、読んでいて面白いものが多い。
だが、女性の視点で女性の生きざまを書いたものは、色々な意味でさらに興味深く、考えさせられることが多かった。
主人公のカシ(若松賤子)は、会津戦争という生死の狭間で生き延びた経験を持つ。
さらに価値観も生活様式も激変する時代の中で、外国人が設立した女学校で学ぶことがどのような意味を持つのか、私の想像力もなかなかついていけない感じだ。
ただ、このような時代に女子教育の必要性を感じた人たちによる学校での教育が、今の私達につながっていることを考えると、当時人生を賭けて奮闘してくださった人たちに心から感謝する。
しかし、男女が対等に協力して学び、自分の意志で生きられる社会を目指した女性たちが
今の私達を見たら、どう感じるのだろうとも思った。
これは、 「らんたん」を読んだ 時にも同じような気持ちになったものだ。
ただ、カシは同志とも言える夫の巌本善治と出会い、結婚し、子どもを育てながら病と闘いつつ生きた。
とても充実した濃い人生だったとは思うが、31歳で早世されたのはとても残念だった。
だが、彼女が灯した命のバトンは、間違いなくつながっていると思う。

「空を駆ける」梶よう子さんインタビュー 「尊敬に値する若松賤子の自然体の人生」





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最終更新日  2022年11月15日 09時47分42秒
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