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2023年02月08日
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テーマ: 読書(8465)
カテゴリ: 読書
​「塞王の楯」今村祥吾​

【あらすじ】
幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介(きょうすけ)。
彼は「絶対に破られない石垣」を作れば、世から戦を無くせると考えていた。
一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎(げんくろう)は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、
その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、
匡介は京極高次に琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。


この作品が直木賞を取った時は、さほどの興味を抱くことはなかった。
というのは、その題名から何となく戦いにまつわる話だと思い込み、
読んでみたいと思わなかったのだ。
しかし最近、この作品が城壁づくりの石工集団、穴太衆が主役と知り興味がわいた。
受賞してから時間が経っていたので、図書館ですぐに借りることが出来た。

石垣づくりの 穴太衆 にという職人集団については知ってはいたが、
彼らについても城郭づくりのノウハウについても全く知らなかったので、
読んでいてとにかく面白かった。
棚田づくりも、穴太衆の技術が生かされていることを改めて知った。

この物語においては、人の命を守るための城郭づくりの穴太衆と、
鉄砲づくりの国友衆の、いわゆる楯と矛のせめぎあいの物語。
双方の職人たちは、お互いに自分の技で争いの時代を終わらせたいと切磋琢磨する。
圧倒的な武器で防御しようとする立場と、決して崩れない楯としての城づくり。
最後の方は、石垣でそんなことができるんだとビックリするし、
守りながら攻めるという息をのむような命がけの職人たちの戦い。
正直なところ、そんな最後の方は飛ばし読みしてしまったのだが、
争いごとが嫌いな私でも面白く読み終えることが出来た。

さて、現代の楯と矛はどうなっているのか。
武器の方は今や核までいっていて、矛の前には楯は無力のような気がする時もあるが、
常に争いを生むのは人間の心であることは今も昔も変わらない。
だとすれば、やはり楯となるのは「争いを起こさない」という覚悟しかないのではないか。
しかし人間の心は本当に弱いし、それは簡単なことではないだろう。
だが、その覚悟なしでは、決して平和をつかむことはできないだろう。
なんて、色々なことを考えさせられる作品だった。

ところで穴太衆の末裔はと検索したら、 株式会社粟田建設 がその伝統を守っている。
国友衆はどうなったのかと調べたら、 国友鉄砲の里資料館 があった。
国友衆の流れをくむ SKB (銃器メーカー) もあった。
なるほどねえ。





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最終更新日  2023年02月08日 18時58分32秒
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