【西洋陶器を求めて】 0
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NHKラジオ第1関西の、周波数が気持ち悪い。関西では、NHKラジオ第1の周波数は666kHz。運転中にカーラジオに表示される”666”は、事故を呼び込む様に思えます。周波数が666kHzになるのは、周波数の国際協定が原因。世界のAMラジオの周波数は、9kHz毎と決められています。もともと、AMラジオの周波数は10kHz毎でした。それが1978年の国際協定で、9kHz毎に変更されました。その後は、世界のAMラジオの周波数は、9の倍数。変更した理由は、局数が増えて、周波数の間隔を詰めたから。アメリカの放送局だけは、今でも10kHz毎。ラジオのルールを変更して。理由は、NHKラジオ第1の周波数の、その縁起が悪いから。【以前の日記】 「その数は人を指す - 獣の数 666 -」
2016.11.20
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かつて人々は錬金術に狂騒した。アイザック・ニュートンは、晩年、錬金術とオカルト研究に固執した。当時、錬金術は法律で禁じられており、ニュートンは隠れて研究した。結果、晩年の彼は何の業績も残せず、むしろ水銀中毒に侵された。フリードリッヒ・ベトガーは、錬金術は可能と公言した。ベドガーは国王に金を作れと命令され、できなければ死あるのみだった。保身のためにベドガーは、陶磁器を作り上げた。ベドガーは陶磁器マイセンの創始者となるが、国王は陶磁器の製法を隠すために、ベドガーを城内に幽閉した。希望を失ったベドガーは酒におぼれ、わずか37歳で命を落とした。カリオストロは錬金術師を自称したが、むしろ詐欺師として有名になった。マリー・アントワネットをだました首飾り事件で、カリオストロは投獄された。不衛生極まりない牢獄で、彼は獄中死を遂げることとなった。破産、獄中死、中毒死、爆死。錬金術は様々な形で死を迎え、誰も賢者の石を得ることはできなかった。地震予知を、現代の錬金術と呼ぶ人もいる。できて欲しいと願うものの、決してかなわない願いだからと。ともすれば、それはやはり錬金術なのかもしれない。それでも、地震予知の探求は、これからも続けてほしい。ひとりでも、命が救えるかもしれないから。【以前の日記1】 「錬金術師ニュートン」【以前の日記2】 「マイセンの歴史」【以前の日記3】 「マリー・アントワネットとカリオストロ伯爵」
2016.10.22
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新車の発表会場から、アナウンスが聞こえてきます。*会場の皆様は、お持ちの自動運転車にご満足でしょうか?あなたの自動運転車が、ある通りに差し掛かりました。その時、突然、目の前にひとりの子供が飛び出してきました。ブレーキでは間に合わず、そのままでは子供を跳ねてしまいます。しかし左には、3人の高齢者が歩いています。自動運転のハンドルが左に切られれば、3人の高齢者を跳ねてしまいます。一方で、右は崖。右に反動が切られれば、あなたと同乗者のおふたりの命は保障できません。避けられない事故で、人の死を選択する。それが「自動運転の死の選択」です。本日ご紹介する、我が社の自動運転車では「死の選択」の選択を可能としました。この車載のカーナビをご覧ください。カーナビのメニューでは、自動運転のコースを選択戴けます。まずは「人数優先コース」。車は被害者の人数を確認し、被害者の人数を最少に留めます。左には3人、あなたの車にはふたり、前にひとりですから、この場合、ハンドルは切られません。自動運転車はまっすぐに、前の子供に向かっていきます。次に「寿命優先コース」。車は瞬時に被害者の年齢を判断し、最適な死の選択をすることでしょう。この場合、ハンドルは左に切られます。さらに「賠償金額優先コース」。この場合は、最も賠償金額が少ないコースが選択されます。多くの場合、ハンドルは右に切られ、あなたの自動運転車は崖下に転落することでしょう。その他にも「女性優先」、「高齢者優先」など、我が社の自動運転車では多彩なコース設定が可能です。「死の選択」は、皆様方ご自身の思いのまま。さぁ、最新の自動運転車で、安全で快適なドライブをお楽しみください。※ブラックに過ぎるかもしれません。 ただ自動運転には解決しなくてはならない、倫理問題があるのも事実なのです。
2016.10.20
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自然災害が続く日本。そこで、南海トラフ地震について考えました。私の住む地域も、南海トラフ地震に襲われます。運良く生き残れたとして、本当の苦しみは不幸の道にあるのでしょう。近年の巨大地震の被害金額などをまとめました。南海トラフ地震は、予測値です。南海トラフ地震の被害金額は、東日本大震災の約7倍。日本の国家予算は、一般会計予算 96兆7千億円。特別会計予算も含めた国会予算で、201兆5千億円。国家予算の2倍に相当(特別会計込みで等価)する金額です。政府の復興予算は、10年で被害総額の1.2~1.6倍が設定されてきました。その場合、復興予算は216兆~270兆円。しかし、10年間で国家予算以上の復興費の設定は無理でしょう。名古屋、大阪などが被災することで、全国にも40兆円の経済活動の停滞が予想されているのですから。国家予算の歳入自体も減少します。南海トラフ地震以降の復興は、まさに戦後の復興の辛さでしょう。日本が倹約に倹約を重ねても、復興には20年以上かかるのではないでしょうか。戦後の日本は、若い団塊の世代が支えました。今の日本は、超高齢化社会。支える若い世代は少数です。そして、忘れてはなりません。日本には、1000兆円を超える借金があります。南海トラフ地震で弱体化した日本は、借金の返済にも窮することでしょう。必ず起きる、南海トラフ地震。その本当の怖さは、復興の道のりにあります。
2016.09.02
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みなさんのご自宅の電球交換の頻度は、どの程度でしょうか?白熱電球の寿命は、1000~2000時間。蛍光灯なら、その6倍の寿命。LED電球は、長寿命。その寿命は、白熱電球の20~40倍の4万時間。私は白熱電球ですら、1年に1回も交換しないと思います。蛍光灯式なら、6年に1回になります。LED電球に変えると、交換は40年に1回かもしれません。”電球を交換する楽しみ”が、一生に2回ほどしかない計算。LED電球を交換する。それは一生に2回の貴重な儀式。こころして、電球交換しましょう。
2016.08.31
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ラトルバックの原理を知りたいという声が多くありました。原理は、次の動画を見ると、推測できると思います。単純には、ラトルバックは回転方向に重心がずれています。ですから、カメさんの頭の方向、重心のずれで回転方向が変わります。ラトルバックの作り方の説明も、ネットに多くあります。基本は回転する底の形状を工夫したいます。下記の方は様々なラトルバックを作られていて面白いでしょう。【科学的コマを作る】 「ラトルバック」 夏休みに工作に、ラトルバックはいかがでしょうか?【日記】 「意志を貫け! - ラトルバック -」
2016.08.08
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ラトルバックは別名、セルトの石とも呼ばれます。紀元前のケルト人や、古代エジプトの遺跡から見つかりました。【Youtube】 「ラトルバック」ラトルバックは、強い意志を持ちます。右に回しても、勝手に左に回り始めます。さらに軽く触れるだけでも、ラトルバックは左回転を始めます。意志を貫け、ラトルバックの様に。古代からのメッセージは、強く厳しく響きます。 ※新管理画面で、Youtubeの動画を貼る方法がわかりません・・・。
2016.08.04
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質量の1トンは何キログラム?1トンは1000キログラムと答えたあなた。あなたはきっと日本人でしょう。1トンの値は、世界中で同じではありません。主要国でも、1トンの値は異なります。日本の”トン”は、フランスから取り入れたもの。正確には「メトリックトン」と呼ばれます。それに対し、イギリスの”トン”は1016キログラム。「ロングトン」と呼ばれます。また、アメリカの”トン”は907キログラム。「ショートトン」と呼ばれます。イギリスの”トン”はアメリカより、109キログラムも重いのです。もしも、あなたに神様が、1トンのお菓子をくれるなら、イギリスの神様からいただきましょう。けっして、アメリカの神様から、受け取ってはなりません。
2016.06.07
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まもなく、世界はドローンに支配されるでしょう。墜落事故が話題になった、ドローン。ドローンの名は、あのマルチコプターのものだけではありません。ドローンとは、無人機のこと。航空機も、車両も、船舶も、ロボットも、ドローンです。ドローンの操作は、無線操縦に限りません。自律的に動作する無人機もドローンです。今まで、映画などにも登場してきたドローン。それなのに、あの墜落事故の多発で、マルチコプターだけがドローンの様に呼ばれました。危険の代名詞のようになったドローン。しかし、本来の無人機ドローンは、これからの主流なのかもしれません。東京、大阪、大都市では、無人の電車が走っています。ゆりかもめや、ニュートラムは、無人運転のドローンです。工場で働くロボットも、いつか家庭に普及するかもしれません。これも、自立型無人機ドローンです。自動車も、自動走行が普及するかもしれません。自動走行の自動車も、自動走行中はドローンでしょう。近い未来、あなたの周囲の世界は、ドローンに支配されるでしょう。その時こそ、ドローンが危険か安全か、その正体が明かされるのです。
2016.05.30
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熱い味噌汁を見ていると、規則正しい渦流ができています。この渦流を、ベナール対流と呼びます。ベナール対流は、散逸構造の代表例。散逸構造とは、無秩序から自発的に生まれる秩序のこと。自然には、でたらめが、ひとつの秩序を生むしくみがあります。強制しなくても、自然にひつつの規則性が定まります。世界にあふれる、多数の人類。人それぞれの行いは、一見でたらめ。しかし、人の行いにも散逸構造があるとしたら、いずれは、ひとつの行いに、まとまるのかもしれません。昨日の広島では、平和への想いが語られました。戦争か平和か、今はまだ、人類の行いはでたらめです。強く願う、平和な未来。人類のでたらめから、いつか平和への規則性が生まれますように。「味噌汁のベナール対流」・・・・・・・・・・先日の日記で、なんとアクセス数を間違って記述していました。グリムスの数値と混乱したようです。日記は訂正いたしました。ご迷惑をおかけしました。
2016.05.28
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地震の規模を示すマグニチュード。マグニチュードは、1増えるとエネルギーは31.6倍。2増えると、1000倍になります。マグニチュードには、種類があります。地震速報で使われるのは「気象庁マグニチュード(Mj)」。気象庁マグニチュードは速報できますが、幾分不正確です。そのため、大規模地震では「モーメントマグニチュード(Mw)」で再評価されます。そのため、大地震では、後日、マグニチュードが訂正されます。評価尺度が違うため、公表値の訂正が起こります。訂正しても、気象庁が地震の規模を間違ったわけではありません。気象庁さん、疑って、ごめんなさい。
2016.05.21
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マサチューセッツに歯科医師チャールズ・ピーヴェイが、懸賞パズルを出しました。それは、15パズルを解く問題。ちょうどウィキペディアに、そのパズルの図がありました。ウィキペディアのフリーライセンス画像を使ってお話します。この15パズルは、解けません。15パズルには、絶対に解けないパターンがあります。解けるか否かは「転倒数」を調べると分かります。転倒数の数え方を説明します。転倒数は、それぞれの数字で、その数の前にある、その数より大きな数の個数の和です。例えば、1,4,2,3,と並んでいるとします。1の前には何もないので、0。4の前には4より大きな数はないので、0。2の前には4があるので、1。3の前は4があるので、1。合計の転倒数は、0+0+1+1=2。この転倒数が偶数の時、15パズルは解くことができます。懸賞パズルの15パズルは、14の前に15があるので、転倒数は1。転倒数が奇数。つまり、この15パズルは解けません。解けないとわかっていて懸賞パズルにした歯科医さん、意地悪ですね。そして、15パズルが解けないで困っていたあなた。それは、あなたのせいではないかもしれません。
2016.04.08
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宇宙の果ては、どの様な姿でしょうか。宇宙は膨張しています。その膨張は、どの方向を見ても同じ様に。地球から遠くの星ほど、遠ざかる速度が速くなります。遠くの星ほど速く遠ざかりますが、光速を超えることはできません。そのため、光速を超える距離が「宇宙の果て」になります。光速を超える距離は、138億光年の彼方です。138億光年彼方の宇宙の果てを見ると、138億年前の宇宙の姿を見ることができます。言い換えると、光の速度の限界で、これより遠くを見ることはできません。見えないから「宇宙の果て」なのです。宇宙の果てには、ビッグバンの時の宇宙が見えます。地球からどの方向を見ても、138億年彼方には同じ姿が見えます。宇宙の果ての姿は、138億年前の姿。今の宇宙の姿ではありません。宇宙の果ての、今の姿は見えません。しかし、私は宇宙の果ての姿を知っていると思っています。宇宙はあらゆる方向に、同じ様に膨張しているから。もし、138億光年彼方の宇宙の果てに”人”がいて、地球の方向を見たら何が見えるでしょう。そこには、138億年前のビッグバンの姿が見えるはずです。そして、その”人”はきっとこう言うことでしょう。「あの場所が、宇宙の果てなのだ」と。そうです。私たちがいる、この場所こそが、宇宙の果てなのです。
2016.01.27
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第9惑星を発見した可能性がある。この発表がカルフォルニア工科大学からありました。第9惑星は地球の10倍の質量で、公転周期1万年から2万年で太陽を回っているといいます。その軌道は海王星の20倍、つまり380天文距離と遠い位置です。冥王星の軌道よりも、さらに10倍遠い位置。しかし残念ながら、この発表はコンピュータシミュレーションの結果にすぎません。海王星やカイパーベルトの軌道の乱れから、未知の天体の存在を計算したものです。海王星の外側のカイパーバルト。この領域はまだ未知で、1000個程度の氷に覆われた天体が見つかったばかり。1992年からのカイパーベルト天体の発見で、冥王星は準惑星に格下げになりました。カイパーバルトが未知な状態で、「天体発見」は言い過ぎに思えます。発見は観察されるのを待ちましょう。かつて未知の惑星Xが、やはり計算で予測されたことがあります。しかし小さな天体を除いては、その存在は否定されています。最後に、以前からのNASAの発表を付け加えておきましょう。NASA「広域赤外線探査衛星での観測結果から、太陽から10,000天文距離以内には、土星質量以上の天体は存在しない。」土星の質量は地球の95倍、仮説の第9惑星はこれより小さな天体です。
2016.01.24
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11月13日、謎の天体「WT1190F」が大気圏に突入しました。「天体」と呼ばれていますが、正体はスペースデブリと考えられています。スペースデブリは、宇宙に漂うロケットや人工衛星の破片。その総量は、4,500トンにもなります。”漂う”といっても、デブリの飛行速度は7km/s以上。つまりデブリが地球を周回する速度は、マッハ20にもなります。小さなデブリでも、弾丸で撃ち抜く様にロケットなどを破壊します。今までにも幾つもの人工衛星が、デブリに破壊されました。宇宙空間は、戦場。多量の弾丸が飛び交う、暗黒の空間。気象観測衛星ひまわり8号も、孤独と不安に耐えています。「燃え尽きず地上に落下したスペースデブリ(デルタ2の燃料タンク)」(引用元: ウィキペディアのパブリックドメイン画像)
2015.11.16
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昨夜、再接近した小惑星の姿がNASAから公開されました。NASAはその姿を、ドクロに例えました。ハロウィンに合わせて仮装したようだと語っています。小惑星 2015 TB145の写真を、下記のリンクから転載します。【NASA TV】 「2015 TB145」宇宙空間に浮かぶドクロ。不気味な姿です。もしこれがわずかにずれて、地球に衝突していたら・・・。2015 TB145の大きさは、約600mと確認されました。仮に直径200mの小惑星が海に落ちたとしても、沿岸部の津波の高さは200mになると言われます。その27倍の質量の2015 TB145は、もし陸ではなく海に落ちたとしても、日本の主要都市は壊滅するところでした。直径1000mの小惑星の落下で、人類は全滅するだろうとも言われます。2015 TB145は、十分に人類を滅亡させ得る威力を持っていました。3週間前に発見された、小惑星。地球に迫る、その姿はまさに死神。ほんとうに、今回は見逃してくれて、ありがとう。【過去の日記1】 「突然ですが - 小惑星接近 -」
2015.11.02
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11月1日が迫りました。まもなく、小惑星2015 TB145が地球に最接近します。小惑星の再接近時の距離は、地球から約48万キロ。月までの距離の約1.3倍と、かなりのニアミスです。ニアミスですが、この小惑星が地球に衝突することはありません。近距離での軌道計算出の結果ですから、間違いはないでしょう。問題なのは、この接近する小惑星が確認されたのが、再接近の3週間前の10月10日ということ。これほど近づかないと、人類は小惑星の存在にすら気付けませんでした。小惑星の大きさは、290~650mと予想。かなり大型の小惑星ですが、その大きさすら曖昧です。再接近は、日本時間で11月1日午前2時5分。通り過ぎる小惑星を、見送りましょう。「突然ですが、3週間後に小惑星が衝突します。」いつの日か、そんなしらせがないことを願いながら。 ※楽天ショップで、上の隕石が販売されていました。 本物かは分かりません。
2015.10.29
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水は不思議な液体です。氷が水に浮かぶ。私たちは、当然と思っています。氷が水に浮かぶのは、水が凍ると体積が増加するから。体積が増すことで、氷は水より軽くなります。凍ると体積が増加するのは、水の特殊な現象。通常の液体は、冷えるほどに体積が小さくなります。水も4℃までは、体積が減少します。4℃で最も小さくなり、その後は膨張して氷になります。もし、水のこの特殊な性質がなければ、どうなるでしょう。氷が水より体積が小さければ、氷は水の中に沈みます。海であれば、氷は深海に溜まっていきます。深海は光のない低温の世界。氷は永久に融けることなく海底にたまり、海は凍りついてしまうでしょう。もちろん、私たち人類が生き延びることも、生まれることもありません。氷と浮かぶ、水の不思議。その不思議な性質で、私たちは生きているのです。【過去の日記1】 「地球の温暖化が招くもの2 - 海洋コンベアーの停止 -」【過去の日記2】 「スノーボール・アース」 ※「スノーボール・アース」は、ねこさんとの対話形式で書いていた頃の懐かしい日記です。
2015.10.15
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「捏造の科学者」を読みました。数頁読んでは考え込む。そんなことを繰り返し、通読には長い時間がかかりました。毎日新聞社の科学記者らしく、事件の経緯が良く分かる本でした。ただ残念なのは、真理を追究する姿よりも、端々に他社とのスクープ合戦に一喜一憂する様子が垣間見られること。断片的で扇動的な表現のスクープは、情報の混乱を招きます。人々が欲するのは数時間早い情報ではなく、正確で整理された情報のはず。しかし思えば、科学者も新聞記者と変わりません。ライバルに先んじた研究成果の発表を、科学者がマスメディアを使ってまで発表します。その発表は幾分誇張され、センセーショナルで、まさに研究成果のスクープ合戦。そうしなければ、研究費が集まらず、研究が停滞するあせりが、STAP細胞事件を生みました。誇張された成果発表、断片的な情報に翻弄されたのは、私の大きな反省点。「論文がSTAP細胞の存在を論述できているか」と「STAP細胞があるか」は別問題。それは早くから感じながら、両者の情報を混同させてしまいました。「論文がSTAP細胞の存在を論述できていない」ことは早々に明らかであり、「STAP細胞の存在」を追究する長期を必要とする研究とは分けて考えなければなりませんでした。実証試験は別問題であるのに、その試験の結果を静観しました。同様の旨はこの本でも触れられていましたが、新聞記者も、理研も、他の研究者も、結局は交通整理できませんでした。情報を交通整理できなかった理研は、責められても仕方がありません。ただ、研究者を守り、組織を守ろうとした結果でもありました。利己的といえば利己的で、ほめられたことではありません。より冷徹で迅速な判断が必要でしたが、それは人としての弱さでもありました。これらの事件では、いつも科学者の人としての弱さを感じます。研究者を守ろうとして、結局は極めて優秀な科学者の命を奪うことになりました。笹井氏自身にも最期まで、自分以上に組織を守ろうとした様子が感じられます。連日の徹夜で疲れ果てた若手科学者が、「先生、成功しました!」と追い続けた研究成果を持ってくれば、かける言葉は「ついにやったな! がんばった甲斐があったな!」であり、「そんな結果が信じられるか! やり直せ!」ではありません。人の努力を前にすると、真理の追究より気持ちを優先させてしまう。その弱さが、今回の様な事件を生み出します。科学者も人だから、ある意味で人としては弱い人だから、事件は何度も繰り返されます。優秀な科学者の命を奪ってまでも、今回の事件で学べたものはほとんどありません。もう一度、似た事件が起こったとしても、報道も、研究機関も、科学者も、適切に解決できるとは思えません。反省ばかりが大きくて、得たものはほとんどない。それだから、より悲しくてならない事件です。少し難しい技術説明もありますが、この事件を深く考察されたい方はご覧ください。
2015.08.05
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窓に使われるガラスは、通常は透明です。では、透明とは何色でしょうか。透明に見えるのは、私たちに見える光がすべて透過するから。逆にすべての光が反射すれば、白色になります。ただし、ガラスが透明なのは、私たちに見える光「可視光」について。私たちに見えない赤外線や紫外線については、ガラスも必ずしも透明ではありません。この性質をさらに利用する方法もあります。赤外線(IR)に不透明なガラス窓なら、夏の屋内温度を下げることができます。紫外線(UV)に不透明でも、家具などの日焼けを防ぐことができます。ガラスが赤外線・紫外線カットでなければ、ガラスにフィルムを貼る方法もあります。ただし火災に遭っても有毒ガスが出ないよう、耐火フィルムを選定しましょう。赤外線、紫外線をカットして、夏も涼しく。クーラー代節約のためにも、IR・UVカットはいかがでしょうか?
2015.07.27
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大きな数として「無量大数」がよく知られています。しかし、無量大数は10の68乗。10の68乗は、ゼロが1の後ろに68個並ぶ数。全宇宙の粒子数の総和は10の80乗。全宇宙を表現するには、無量大数でも足りません。でも、ご安心を。3世紀の「大方広仏華厳経」には、さらに大きな数まで定められています。宇宙の粒子数を数えるには、「矜羯羅(こんがら)」があれば大丈夫。矜羯羅は、10の112乗です。そして、「華厳経」の最大の数は「不可説不可説転」。その値は、10の37218383881977644441306597687849648128乗。1の後ろに、無数のゼロが並びます。これであれば、数えられない数はありません。安心ですね。ただ問題なのは、不可説不可説転を数えるには、宇宙の寿命でも足りないということだけ。【過去の日記】 「広めるべきは - Google -」
2015.07.12
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陸上競技のトラックでは、使う円周率は、3.1416。小数点以下4桁で計算します。惑星探索機「はやぶさ」の起動計算に使う円周率は、3.141592653589793。小数点以下15桁も必要です。意外と桁数が必要な円周率。もう、円周率が3なんて言う人はいませんね?【国際陸連】 「トラックの規定」【過去の日記】 「なぜ、それほどに - 円周率 -」
2015.07.11
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本日7月7日から、ひまわり8号がお仕事を始めました。カラー映像、解像度2倍、撮影間隔2分半の映像は、皆さんもニュースでご覧になったことでしょう。動画でも、桜島の噴火の様子がよく捕らえられています。早速、接近中の三つ子台風に注目でしょう。台風9号、10号、11号、「藤原の効果」で複雑な動きをするとも予想されています。上陸しなくても怖いのが梅雨時期の台風。台風に刺激された梅雨前線による、ゲリラ雨にはご注意ください。
2015.07.07
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6月27日、台湾の音楽イベントで大規模な火災がありました。原因は粉塵爆発と考えられています。ライブ中、踊る若者たちに、カラーパウダーが吹き付けられています。このパウダーが、粉塵爆発を起こしたと考えられます。パウダーはトウモロコシを原料にした、可燃物でした。粉塵爆発は、他人事ではありません。そこで、身近な物で粉塵爆発が起こり得るか、確認しました。例えば、小麦粉。ガスコンロを使っての調理中、小麦粉をまいてしまったら粉塵爆発は起きるでしょうか。次の動画(動画長 25秒)をご覧ください。たしかに、小麦粉でも粉塵爆発は起きました。ただ、視界が真っ白になるほどの、かなりの高濃度で起きることも分かります。台湾のイベントでは、多量のカラーパウダーが噴出されています。その量は視界が奪われるほどで、粉塵爆発が起きる濃度に達していると思われます。家庭でも、小麦粉で粉塵爆発は起こり得ます。ただしそれは、異常なまでの高濃度に小麦粉をばら撒いた場合。多量に、しかもよほど運が悪くないと、調理中に小麦粉の粉塵爆発は起こらないでしょう。少なくとも、少量しか小麦粉を扱わない、一般家庭では。とはいえ、十分にご注意を。また、ご自分で粉塵爆発の実験はなさらないように。・・・・・・・・・参考までに、台湾音楽イベントの動画(1分30秒)をリンクします。高濃度のカラーパウダーが燃え上がる、粉塵爆発の様子が分かります。しかし、炎に包まれる人が写るなど、動画は閲覧注意です。ニュースでも流れていますが、ご覧にならないのが良いかもしれません。
2015.06.29
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宇宙の爆発的な膨張を示す言葉、ビッグバン。「ビッグバン」の名付け親は、イギリスの天文学者フレッド・ホイルでした。フレッド・ホイルは、宇宙の膨張説を信じませんでした。BBCのラジオ番組で、彼は宇宙膨張説を批判しました。「宇宙の始まりが大爆発(ビッグバン)といっているやつらがいる。」彼があざけって使った言葉「ビッグバン」は、ビッグバン理論の名称で定着しました。皮肉にも、自ら批判した理論の名付け親になったホイル。その後、名付け親ホイルは後悔しつつも、生涯、ビッグバン理論を認めることはありませんでした。気をつけたい。他を批判する時、それは、あなたが危険にさらされる時。批判という攻撃は、強烈なカウンターとなって、あなたを襲うかもしれないから。
2015.05.22
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もう、時代に取り残されるのに慣れてしまった。それでも、寂しく思うことがある。それは小中学生の頃、学校の校庭で、よくライン引きをしていた。あの白い粉は舞い上がり、体操服まで白く汚れるのが常だった。あの粉まみれの日々は、子供の頃の思い出だった。昔、使っていたあの粉は、消石灰。化学名称で言えば、水酸化カルシウム。しかし、今のライン引きの粉は違う。成分は、炭酸カルシウムに変わっている。石灰石と同じ成分の炭酸カルシウムは、チョークなどに使われている。消石灰を原料に、さらに炭酸ガスを反応させて作るので、製造には一工程多くかかる。ライン引きの粉が「高級品」になったのは、1990年頃から。消石灰は、手や肌を荒らす、目に入れば痛みが強いという理由で使われなくなった。ライン引きは、より安全な作業になったと言う。特に、水に溶けた消石灰は、アルカリ性で危険とされている。でも、思い出す。程よい水分は、ラインを固めてくれたことを。ライン引きの後は、少し水をまき、ラインをしっかりと固めたものだ。校庭に長く刻まれたラインは誇らしげで、独特の達成感を与えてくれた。今の炭酸カルシウムは、水に溶けにくい。雨が降ればラインは固まらず、水に流れてしまうのだろうか。ライン引きは、安全な作業になった。肌荒れはなく、ラインを水で固める工夫もいらない。でも、しとしと降る雨の日に、校庭を流れてゆくのは、白いラインばかりではなく、きっと、あの遠い日の思い出。
2015.05.18
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昨日3月29日の朝、テレビに異常がありました。テレビが3分おきぐらいにオンオフを繰り返すのです。タイマーや予約設定を変えても、コンセントを抜いても修復されませんでした。諦めて外出、帰宅すると直っていました。三菱液晶テレビのソフトウエア更新に関するトラブルが原因。放送電波を使ってのソフト更新による異常でした。障害は全国レベルで、162万台のテレビで発生しました。怖いのは、三菱電機自身からの更新が原因ではないこと。他社が発信したデータが、三菱電機製テレビの異常を招きました。今回は他社が配信停止することで、障害が復旧しました。しかし、もしこれが電波を使ったテロなら・・・。例えば、突然、テレビが最大音声で鳴り続ける。これが病院で起きれば、人命に関わるかもしれません。例えば、電源設定などが改ざんされ、ハードディスクや基板類が致命的な損傷を受ける。いずれも全国レベルで起きれば、放送メディアは大混乱。少なくとも、家電メーカのクレーム補償費は、莫大な額になることでしょう。テレビなどの家電をねらった電波テロ。ネット経由のサイバーテロより、容易で効果的なテロなのかもしれません。
2015.03.30
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オクターブの法則をご存知でしょうか。イギリスの化学者ジョン・ニューランズと、ドイツの化学者ロータル・マイヤー。ふたりは、元素が8個おきに、似た性格を持つことに気づきました。ドレミファの音階に似たこの性質は、オクターブの法則と呼ばれました。周期表を、ご覧ください。水素(H)とヘリウム(He)は両端の「ド」の位置にあります。そして、Li,Be,B,C,N,O,F,Neは、ドレミファソラシドになります。周期表が整備された今、オクターブの法則を学ぶ機会はあまりありません。しかし、化学を音楽で表せば、もっと化学は楽しくなるかもしれません。たとえば、水はH2O。これを音楽に変えれば、ドドラ。たとえば、二酸化炭素CO2。音楽ならば、ファララ。食塩NaClはドラ、アンモニアNH3はソドドド。火山で怖い硫化水素H2Sも、水と音階違いのドドラ。音楽に満ちた、元素の世界。そして、元素で作られるこの世界も、きっと音楽に満ちている。化学の世界に、旅立とう。まだ知らない音楽が、すぐ目の前にあるかもしれないから。【ウィキペディア】 「周期表」
2015.03.24
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地球上からは、月の裏側を見ることができない。この法則は、カッシーニの法則にあります。カッシーニの第1法則。「月の固定された自転軸を一定の方向に回転し、その自転周期は公転周期に等しい。」つまり、月は地球の周りを回る公転と、同じ速度で自転します。そのため、常に一定の面しか、地球上からは見ることができません。ただ実際は、月の赤道と公転面はわずかに傾いています。そのため、地球からは月は首振りをして見えます。この秤動という首振りにより、地球から見える月の表面は、約59%。月の横顔を、ほんの少し見ることができます。地球を見続ける、月の顔。月が地球に恋するからか、それとも、地球が心配だからなのでしょうか。見続ける、その理由をたずねても、ただ、月は、いやいやと首を振るばかり。
2015.03.14
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人工の絹糸、レーヨン。光沢が綺麗な繊維です。初期のレーヨンは、「シャルドネ人絹」は1884年に発明されました。出品された1889年のパリ万博では、とても好評を博しました。しかし、シャルドネ人絹は、とても危険な繊維でした。火薬の原料となるニトロセルロースが、原料に含まれていたからです。シャルドネ人絹は大変に燃えやすく、些細な火で燃え上がりました。そのため、人絹のドレスを着た女性が火達磨になる、痛ましい事故が続きました。第一次世界大戦前には、生産中止になった、シャルドネ人絹。改良された、安全で美しい今のレーヨンは、多くの犠牲の末に得られました。美しさより、安全を。その常識が今あるのは、多くの失敗があるからなのです。
2015.03.03
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タイタニック号の沈没事故で生まれた技術に、ソナーがあります。氷山との衝突で沈没した、タイタニック号。その反省から、氷山探知装置の開発が進められました。そして、タイタニック号の事故から9年後、氷山探知機としてソナーが発明されました。発明者は、フランスの物理学者ランジュバンでした。安全のためのソナーでしたが、その後は兵器として開発されました。潜水艦探知のためのソナーです。そして現代、ソナーによる生態系への悪影響が叫ばれています。問題となるのは、アメリカ軍が使う低周波の次世代ソナーです。潜水艦の探知能力が高い、次世代ソナー。そのソナーの低周波が、イルカやクジラの脳に悪影響を与えます。2013年、次世代ソナーの悪影響は、アメリカ軍も認めました。イルカたちが、ソナーの大音響で脳内出血を起こして死んだり、方向感覚を失い座礁死するというものです。アメリカ軍が行った、ある軍事実験で死傷したクジラ類とイルカの数は1万頭以上。日本の調査捕鯨量の10倍にもなりました。命を守る安全装置から、武器へ、そして殺戮装置へ。姿を変えつつある、人が作ったソナー。なせ人が生み出すものは、これほど罪作りなのでしょうか。
2015.02.27
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ツェッペリンといえば、飛行船。先日に日記「プロペラ列車」のレール・ツェッペリンからは、多くの方が飛行船を連想されました。外郭に支持構造がある軟式飛行船は、通称ツェッペリンと呼ばれます。これは、硬式飛行船の開発者、ツェッペリン伯爵の名に由来します。プロペラ列車も硬式飛行船に形が似ていたので、レール・ツェッペリンと呼ばれました。ツェッペリン社の飛行船といえば、ヒンデンブルク号の爆発事故が有名です。1937年の爆発事故の原因は、長く水素ガスの使用が原因とされていました。しかし、水素ガスの使用は、直接の原因ではありません。1997年、爆発の原因は「船体外部の塗装」にあると、NASAが発表しました。外皮の塗料は、危険な酸化鉄・アルミニウム混合塗料でした。この塗料は着火すると、テルミット反応で知られる、爆発的な燃焼を起こします。焼夷弾にも使われた、この危険な塗料が、静電気の火花で着火・爆発燃焼したのです。爆発燃焼、高温発熱で、燃え出すと鎮火困難な酸化鉄・アルミニウム混合塗料。爆発の原因が塗料にあることは、事故後の実験でツェッペリン社も気づいていました。しかし、保険金問題やナチスの圧力により、公表されなかったと言われます。爆発事故により硬式飛行船の時代は終わり、ツェッペリンは失敗の代名詞になりました。ロックバンド「レッド・ツェッペリン」は「鉛の飛行船」。つまり「失敗する」という自嘲めいた冗談から、バンド名を名づけました。20年間無事故だった、水素ガスを使った硬式飛行船。悲劇を招いたのは、水素ガスではなく、塗料の選定ミス。21世紀、水素ガスを使った自動車FCVが、街を走り始めています。新時代の自動車が水素の汚名を晴らせるか、再びツェッペリンと呼ばれるのか。それは、まだ誰も知りません。 【過去の日記】 「ロンリー・ウルフ - プロペラ列車 -」
2014.10.04
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3.14159265358979323846264338327950288・・・。ルドルフ・ファン・コーレンは、この小数点以下35桁までの計算に、ほぼ一生を費やしました。16世紀に、ルドルフが計算に使ったのは、円を多角形に近似する方法。最終的に彼は、なんと円を「461京1686兆角形」で近似しました。その熱意に人々は驚愕しました。そのため、今でも円周率を「ルドルフ数」とも呼びます。現在、円周率は、小数点以下10兆桁まで計算されています。もちろんコンピュータを使って。461京1686兆角形、そして10兆桁。なぜ円周率は、それほど数学者をとりこにするのでしょうか。
2014.08.29
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私たちの地球がある、銀河系。その中心には、巨大なブラックホールがあります。銀河の中心のブラックホールは、太陽の300万倍の重量。超巨大ブラックホールの周囲を、太陽系も回っていると信じられています。ブラックホールは、誰も見た人がいません。しかし、様々な「状況証拠」から、ブラックホールはあると誰もが信じています。見えないけれど、巨大な重力とつりあう連星がある。見えないけれど、吸い込まれる物質が出すらしいエックス線が出ている場所がある。恒星が崩壊する時、重力でブラックホールになるはずだ。宇宙には見えない巨大な重量がないと、計算上、バランスが取れない。それらが、ブラックホールが存在する「状況証拠」。実際には見ていないのに、存在を常識とするのが現代科学。「ごめん、やっぱりブラックホールはなかったよ。」いつか、そうなれば面白いのに。そう思う、kopanda06でした。
2014.08.21
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地球は、なぜ自転しているのだろう。考えると、不思議でならない。地球の自転は、月も不思議に思っているのだろう。その潮汐力で地球を引っ張り、少しずつ自転を遅くしている。自転の遅れは、かならずしも一定のペースではないらしい。かつては毎年あった閏秒も、最近では閏秒も、4年に1度程度しか不要になった。1970年代、1日は24時間より3ミリ秒長かった。しかし、2012年からは、1ミリ秒ほどしか長くない。最近は、2ミリ秒も、1日が短かったのだ。6~8月は、24時間より短い1日もあるという。どおりで、時間が経つのが早いわけだ!
2014.08.19
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アニメ好きなら、「トトロ」,「アンパンマン」,「仮面ライダー」。「宮崎駿」,「庵野秀明」はいかがでしょうか。映画好きなら、「ジェームズ・ボンド」,「寅さん」。ドラマ好きなら、「カンチ」,「リカ」。野球好きなら、「東京ジャイアンツ」,「阪神タイガース」,「カープ」。グルメなら、「たこやき」,「しじみ」もあります。いずれも、小惑星の名前です。日本らしい「わび・さび」は、意外にもアメリカの天文学者の命名。「縄文青森」,「蝦夷」も日本文化が感じられます。人名や地域名は、挙げればキリがありません。私が好きなのは、「ナマハゲ」です。みなさんは、どの名前の小惑星がお好きですか?
2014.08.16
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月の土地の売上高を計算しましょう。月の土地、130万件の販売実績。単価3,000円とすると、39億円の売上高になります。なかなかの販売実績ですね。実際、月や惑星は、ルナエンバシー社の所有物でしょうか。もちろん、個人の所有物ではありません。土地の所有権を主張するには、所有を示す行為が必要です。たとえば、柵で土地を囲む、表示を立てる等が所有の行為にあたります。ルナエンバシー社は、その所有行為を行っていません。ですから、月も惑星も、同社の所有物ではありえません。ルナエンバシー社では、月の土地以外に、火星,金星の土地も販売しています。火星: 3,500円(ネット割引価格3,000円)金星: 3,500円(ネット割引価格3,000円)月より遠いためか、価格は割高となっています。ただし、金星の分譲は休止中です。また木星,土星などの販売については、下記の声明が出ています。○「他の惑星(木星、土星、天王星)の販売について」 米国ルナエンバシー社では、木星、土星、天王星に関しましては、 表面がガスのため地面が見えず分配して売ることが不可能なので 現在のところ販売しない意向でございます。さて、みなさんは、いかが思われますか?【過去の日記】 「安いよ、安いよ - 月の土地、売ります -」**********台風が接近しています。大雨に関する特別警報が発令されました。また、満潮と台風の接近が重なり、高潮が確実視される地域もあります。最大級の警戒をされますように。
2014.08.09
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かつて光通信は、誰も実用化されるとは思っていませんでした。それでも、光通信の実用化を、信じて疑わない人がいました。そのひとりが、西澤潤一氏でした。1964年、西澤潤一氏は、自己集束型光ファイバーの特許を出願しました。光をファイバー内で収束させ、遠距離の光通信を可能とする、画期的な特許でした。しかし、先進的な特許は、当時の人々の理解を超えていました。その特許は、日本の特許庁に却下されてしまいます。翌年の1965年、カオ氏は、ガラスの純度を上げれば、光通信は実用可能との理論を発表しました。人々は、ようやく光通信の実用化を信じ始めます。1970年、アメリカのコーニング社は、カオ氏の理論どおり、光ファイバーの実用化を発表。その光ファイバーは、西澤潤一氏の日本で却下された特許に酷似していました。西澤潤一氏の特許は日本で却下されましたが、コーニング社はアメリカで特許を取得しました。そして、2009年、カオ氏はノーベル物理学賞を受賞しました。先駆者は、しばしば理解されません。しかし、かなわないと思う夢も、いつかはかなうかもしれません。必要なのは、夢を追う気持ちを忘れないこと。夢がかなう、その時まで。
2014.07.17
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ある宝石商での会話。客 :「お買い得な、白金の指輪ありませんか?」店員:「そうですね。こちらのホワイトゴールドの指輪などいかがでしょうか」客 :(白金をホワイトゴールドって、おしゃれな言い方だな) 「ええ、では見せてください」店員:「いかかです。特に素敵な輝きをしているでしょ?」客 :「いいですね。お値段もお得ですし、これにしようかな」もし、こういう会話がされたなら、その宝石商での買い物は止めましょう。白金(プラチナ)とホワイトゴールドは、同じものではありません。ホワイトゴールドは、金とニッケル、あるいはパラジウムとの合金。体積比では、ホワイトゴールドには、半分ほどしか金が入っていません。さらに、2014年7月1日、金の価格は1グラム4,700円、白金は5,275円。白金より、安い金の合金ですから、ホワイトゴールドは安くなります。本来、ホワイトゴールドは、白っぽい金色。そこで表面に、めっきをして白金風に見せているものも多くあります。白金と、ホワイトゴールド。くれぐれも、お間違いなく。・・・・・・・ところで、以前にお話した、銀と洋銀(洋白)の違いは覚えていますか?スプーンなどを購入されるときには、お間違いなく。 下記の商品は、ホワイトゴールドですらなく、ホワイトゴールド風のメッキ品です。
2014.07.01
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ある時代には真実でも、後に否定されるのはよくあること。銅にできる緑色の錆、緑青(ろくしょう)。神社や寺院で、よく見かけます。かつて、この錆は猛毒とされていました。錆びた銅版に触れた後は、必ず手を洗うようにしたものです。今日では、緑青はほとんど毒性はないとされています。緑青にとっては、長年の冤罪が晴らされた形です。物言わぬ、緑青。それでも、いつか真価は認められる。雄弁よりも、価値ある行い。認められる、その日まで、正しくあれるかが、最も大切。
2014.06.17
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ある学会から、論文賞を頂きました。研究に協力いただいた皆様のおかげです。実験を担当された方、分析・解析を担当された方。それらの皆さんに感謝しつつ、連名になって頂きました。連名者が論文の内容を知らないという、ギフトオーサーシップ。それは、研究の成果を発表する、論文の本質から外れた出来事でしょう。連名者は、研究を共に支えた者。感謝の気持ちは、論文内の「謝辞」で伝える。論文の基本を、改めて強く認識させられる昨今です。今回の受賞は、各々の皆さんの担当が評価された結果。連名者にとっての喜びは、実態が伴ってこそ実感されます。連名者の皆さんは、少しは喜んで頂けたでしょうか。若い研究者の皆さんも、これを励みに夢ある研究を続けて頂ければと思います。ご協力、ありがとうございました。 ※下記のリンクは専門的ですので、オーサーシップに興味がある方のみどうぞ。【科学技術振興機構】 「オーサーシップ」
2014.06.09
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足の小指に、タコができました。少し長くはいていた、先細の革靴。距離を歩いて、足の小指にタコができました。先細で狭く感じていた靴ですが、小指のタコは驚きです。今まで愛用してきたのに。人の足は、年を重ねると幅広になります。つまりは、足回りが太くなります。最も太くなるのは、40歳代から50歳代。平均で、3.7ミリ太くなります。土踏まず周囲が太く、かかとも幅広に。かかとは前傾し、親指も外反します。特に女性では、顕著です。靴選びは、少し緩めの靴を選ぶべき。こうなれば、足も少しダイエット。今年の夏は、スニーカーで、しっかり運動しましょうか。
2014.05.31
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私も聴きたかったので、すず鳴きの動画を探しました。いくつかありましたが、音がよく聞こえるものをご紹介します。【Youtube 1】 「すず鳴きがよく聞こえる」いかがでしたか?私には、ちょっと、がっかりする音でした。原理を知りたい方は、次の動画で。加熱しての比較実験と、原理の説明があります。残念ながら、英語ですが。【Youtube 2】 「実験で原理も勉強」この音に、声が似ているって・・・・・・。ティンカー・ベルが怒りそう。【過去の日記】 「金物屋さんらしい声で - ティンカー・ベル -」
2014.05.27
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かすかに聴こえるささやきで、きみは何を伝えようとするのだろう。ただ、明るく照らすだけの今に、不満があるというのだろうか。蛍光灯から聴こえるブーンという音は、安定器の鉄板が振れる音。古くなった安定器では、鉄板を、コイルがブザーの様に揺らし始める。安定器の接着剤が、劣化してしまう、そのために。きみが伝えるささやきは、休みを求める抗議の声か。それとも、歌い語る音の世界へのあこがれか。でも、もう少し、一緒にいてはくれないか。きみがいない夜は、とても暗く、寂しいから。・・・・・・・・・・・・昨日、本ブログが、70万アクセスを超えました。いつもご訪問いただき、ありがとうございます。これからも、ブログをゆっくり続けていきますので、よろしくお願いします。
2014.05.18
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インドのデリーに建つ、錆びない鉄柱、アショーカピラー。その錆びない不思議は、人々を魅了してきました。錆びない理由は、その鉄柱の材質が不純物をほとんど含まないこと。またリンを含むことも、その理由とされました。さらに鉄柱が、錆びにくい環境に建つことも理由でした。鉄柱の建つ土地は、乾燥した気候。さらに、空気も清浄で、鉄柱が腐食されにくい環境でした。澄んだ空気に包まれて、その鉄柱は建ち続けました。西暦3~4世紀から、錆びることなく。しかし、近年、鉄柱に錆が出始めました。鉄柱が錆びない、大切な理由を忘れたため。鉄柱が、錆びなかった理由は、他にもありました。それは、鉄柱が、信仰の対象でもあったこと。人が撫ぜて触る場所は、錆びることはありません。鉄柱の錆が取れ、体に塗った日焼け防止油が付くために。しかし、鉄柱を保護しようと、周囲に柵を作りました。鉄柱は柵で囲まれ、触れることができなくなりました。人に触れて、守られる機会を失った、鉄柱。その結果、現在の鉄柱の表面には、錆が目立つようになりました。鉄柱を守るのは、鉄の材質でもなく、環境でもありません。今、鉄柱を守るのは、それを敬い、慕う人々の心。柵により、人々から遠ざけられた鉄柱は、静かに錆びてゆくようになりました。守ろうとする思いが、むしろ傷つけることになってしまう。錆びてゆく鉄柱は、人と接することの難しさを、私たちに語ります。【ウィキペディア】 「デリーの鉄柱」
2014.05.10
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STAP細胞の論文騒動での記者会見。「未熟な研究者」という野依理事長の発言に、疑問を感じた研究者も多いのではないでしょうか。今回の論文は、連名者もある投稿です。「未熟な研究者」個人の責任ではなく、連名者にも責任があります。内容を把握せずに連名になったのであれば、それは虚偽の連名というさらに大きな問題となります。この報道では「技術論文の書き方」と「STAP細胞の真偽」という2つの問題が混同されています。この報道自体が、日本の研究環境の悪さを象徴しています。論文の書き方には、たしかに問題がありました。(1)自身の博士論文の写真を、ネイチャーの論文に流用 図の流用は問題ですが、その理由は図の誤用とされています。 膨大な情報をほぼひとりで整理する必要に迫られた、研究環境には問題はなかったのでしょうか。 そして「論文の書き方」とは別の「内容の真偽」の問題は未解決です。(2)博士論文に20ページのコピペ たしかにコピペは考え難いことです。 ただ、前に向かって走り続ける若い研究者にとって、博士論文作成という「過去の成果の整理」はわずらわしいものです。 私が博士論文を書いた頃にはネット環境はありませんでしたが、今はネットに情報が氾濫しています。 大学学士の卒業論文や、修士の修士論文も、教官が厳格に指導しなければコピペが氾濫しかねません。 「若手研究者が未熟」なのではなく、指導者が時代の変化に応じたリスク管理をする必要があります。 またこの件自体は博士論文の問題で、ネイチャーの論文の問題ではありません。(3)データを切り貼り 小保方さんは「やってはいけないとの認識はなかった」と発言しました。 図を見やすく大きさをそろえるために、図を切り貼りしたとのことです。 私は”幸い”その様な投稿の機会はありませんでしたが、禁止事項との認識はありませんでした。 図の大きさをそろえる切り貼りは、「改ざん」になるのでしょうか。 石井委員長は「研究倫理を学ぶ機会がなかったのか」と発言されましたが。日本では「一貫した論文の書き方」を教える大学はほとんどありません。私も論文の書き方を、特別に学んだことはありません。「倫理」ではなく「論文の書き方」に自信を持てない博士も多いかと思います。ましてや、今後は「動画で投稿」の時代への対応も必要でしょう。大学には、若手研究者に論文の書き方を含めた「教育」の責任があります。連名者はその研究内容に「責任」を持たなくてはなりません。残念ながら現時点では、すべての責任が小保方さんに転化されてしまっています。STAP細胞は、その詳細な製法の公開が迫られています。論文の提出は、研究機密の公開にもつながります。STAP細胞が生む「利権」は莫大でしょう。海外の研究機関や医薬品メーカなども、その利権をねらっています。残念ながら、日本政府には、その「日本の研究者の利権」を守る十分な政策がありません。たしかに、小保方さんの論文の書き方には、雑な面もありました。しかし、あの若さでネイチャーに論文を掲載できる研究者は、日本でも稀有な存在です。日本の研究機関では、論文件数で業績がカウントされます。実績作りに翻弄され、続くあまりに大きな実績に、若い研究者が押しつぶされようとしています。大学は「教育」を、連名者は「責任」を、研究機関は「評価制度と環境」を、そして、政府は「研究者の保護」を、それぞれの立場で見直さなくてはなりません。若い研究者の、今後のためにも。
2014.03.16
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2011年のあの日、大地震が起こりました。それは、世界史上最悪の経済損失を招く自然災害となり、多くの人命を奪いました。人命の大半は、予想もしなかった大津波によるものでした。2011年は、卯年。卯年を想う、2011年1月の私の日記は「波乗り兎」でした。潮の満ち引きを司る、うさぎ。それゆえに、卯年の日記には、荒波を越える願いを掛けました。その願いも空しく、訪れたのは越えることなど叶わない、残酷な大津波。願いが空しく消えた、1月9日の日記でした。【2011年01月09日の日記】 「きっと越える あの波を - 波乗り兎 -」悲しむことよりも、私たちはその教訓を活かさなくてはなりません。南海トラフ巨大地震への備えをしなくてはなりません。大地震の発生予想は、30年以内。最悪では、30万人超の人命が失われます。経済損失は220兆円超と、日本の国家予算の2倍。直接的な被害に遭わなくても、日本という国の存続すら危うくなる危機です。先日、3月3日、沖縄で大きな地震がありました。今年頻発した深海魚やダイオウイカの捕捉は、本当に海水温の異常だけが理由でしょうか。東大名誉教授 村井俊治氏は、3月中に南海トラフ地震が起きると警告しています。外れることを願いますが、何をしておくべきかは考えるべきでしょう。まずは皆様の地域で予想される被害をご確認ください。それによって、対策は異なります。各県や市町村のHPで確認できます。津波か、家屋倒壊か、火災か、土砂崩れか。私の住む地域は、家屋倒壊、土砂崩れ、火災の被害でした。私はしばらくは、風呂の水の溜め置きはしようと思います。火災から逃げるための、広い道が使える経路の想定もしています。どれほど役立つかは分かりませんが、少しでも後悔のない対策を心がけたい。
2014.03.11
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100年に1度の輝きで目視観察も期待されていた、アイソン彗星。残念ながら、太陽に近づきすぎて、分解消滅したと報道されています。彗星は、氷とチリのかたまり。太陽に近づきすぎれば、熱と引力で消滅します。しかし彗星がその尾を長く引くには、太陽に近づき、熱でガスを放出する必要があります。彗星が彗星らしくあるためには、太陽に近づく危険を冒さなくてはなりません。美しく、彗星らしくあるために、太陽に近づき、消えたアイソン彗星。まさに、ギリシア神話のイカロス失墜を思わせます。究極の理想の追求には、多大な危険をともなうもの。誰もがたたえる輝きの陰では、払われる大きな犠牲を知らなくてはなりません。もし、イカロスを愚かと笑うなら、私たちはその罪を恥じなくはなりません。空高く飛ぶ者をほめたたえる、その無責任な賞賛を。 ・・・・・・アイソン彗星は、その後、小さなかけらが残っている可能性が指摘されるようになりました。ただし、もし残っていたとしても、当初に期待されていたほどの輝きはないでしょう。
2013.11.30
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2012年、惜しまれながら引退した旅客機YS-11。両翼のプロペラが、印象的な飛行機でした。YS-11はその姿から、プロペラ機と思われています。しかしよく見ると、ジェット機ともみなせます。YS-11は、双発ターボプロップエンジン方式。この方式では、ガスタービンエンジン、つまりジェットエンジンでプロペラを回します。つまりYS-11は、ジェットエンジンを搭載した飛行機でした。通常、プロペラ機と呼ばれる飛行機は、ピストンエンジンでプロペラを回します。ピストンエンジンは、自動車などと同じ方式のエンジン。ジェットエンジンとは大きく異なります。ジェットでプロペラを回す、YS-11.低速では効率が良く、短距離離着陸性に優れたそのエンジンは、言わば、ハイブリッド方式です。強力なジェットを隠し、愛嬌のあるプロペラを表に見せる。YS-11は、羊の皮を被った狼だったのかもしれません。【ターボプロップエンジン】
2013.09.14
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陸上界の薬物検査は、厳しさを増しています。ウサイン・ボルトさえも、オリンピックに出場できない可能性すら出ています。このニュースはご覧になった方も多いかと思いますが、先の日記の補足として掲載します。次のオリンピックでも、ボルトの勇姿を見たいものです。・・・・・・・「ボルト五輪危機 ジャマイカの薬物検査体制にWADA警告」 スポニチアネックス 8月24日(土)7時2分配信 陸上の世界選手権で短距離2冠を達成した男子のウサイン・ボルト(27)や女子のシェリーアン・フレーザープライス(26)らを含むジャマイカ勢が、16年リオデジャネイロ五輪を含むメジャー大会から締め出される可能性が出てきた。ジャマイカ・オブザーバー紙が23日に報じたもので、世界反ドーピング機関(WADA)のハウマン事務総長がジャマイカの薬物検査体制を「怠慢だ」と批判。「国家挙げての改善策が見られなければIOCや国際陸連に処分を求める」と国単位の制裁を示唆した。ジャマイカでは世界選手権を前にアサファ・パウエル(30)ら5選手が薬物検査で陽性反応を示していたことが発覚。同国の反ドーピング機関に勤務していた女性が米メディアに「5カ月間で抜き打ち検査は1回。薬物プログラムが機能していない」と暴露し、WADAが調査に乗り出していた。ハウマン事務総長は「国として対応できないなら倫理違反。それは選手にも影響を与えるだろう」と警告。改善する意思を見せなければ、ボルトの五輪短距離2種目の3大会連続制覇は消滅することになる【過去の日記】 「哀しい選択 - 遺伝子ドーピング -」
2013.08.27
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